N°
808
15 mai 2016
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Balade
03
パリ14 区の “ 実験的な村 ” とは? Restaurant
05
(真)もファンになった、新ビストロ。 Actualités
フランスのニュース。 Petites Annonces
暮らしに便利・掲示板。
08
09-11
毎月 1 日・15 日発行
Gratuit / 無料
生命の季節。
ア
ルプスの山間の小 さな町ポンシャラ は、花と出産の季
節を迎えています。りんご、梨、 リラなどの花々がいっせいに咲 き、町はいい香りでいっぱい。
少し山へ入ると、ラムソン(ail d’ ours) の真っ白な花が広がり、 食欲をそそるニンニクの匂いが。 運がよければ野生のアスパラガ スを摘むこともできます。森の 中では山羊、鹿、猪、シャモ アなどの子供が生まれ、動物 たちが子育ての真っ最中です。 この春、500 頭もの子羊が生 まれたというセバスチャンさん (35) の農場を訪ねました。セバ スチャンさんは小学生の時から 両親を手伝い、羊の世話をし てきました。今は独立し、800 頭を飼っています。生まれた子 羊もあわせて千頭以上の羊を 抱えると、毎日がマラソン状態 で、息をつくひまもありません。 今は自宅の近くで世話をしてい ますが、7月には群れを引き連 れて3千メートルの高さにまでの ぼり、秋まで過ごします。ご自 身も、 ふたりの子供の父親。 「農 業でやっていくのは大変だけど、 この仕事はとても好きだよ」と 寡黙なセバスチャンさんはぽつ り。羊たちを扱う手にも、愛情 があふれています。 農場では二匹の子犬も生まれ、 母犬の周りを駆け回っています。 この日、帰り道では、家路を急 ぐキツネに出会いました。 (治)