N°
806
15 avril 2016
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Balade
03
新装、ポンタヴェン美術館へ! Culture
05
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド展。 Actualités
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08
09-11
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桜が、咲いた。
啓
蒙と革命の時代を くぐり抜け、約400 年にわたってパリ
ジャンの憩いの場となってきた 5区のパリ植物園。ここで毎春、
一本の日本の桜が来園者の目 を喜ばせている。 フランスでよく見かけるピン クではなく、まっ白い花びらを つける八重桜 「白妙 (しろたえ) 」だ。 高さ8メートル、幅12メートル。 見ごろは、毎年3月末から4月 の頭で、今年は4月8日頃が満 開となった。 澄み渡る青空のもと、末広 がりの「八」の字をさらに大き く広げたおめでたい形で、満 開の花を揺らしている。仄(ほの) かな芳香に誘われたミツバチ たちが、ひっきりなしに蜜を吸 いにやってくる。 「実は、いつ植えられたのか、 正確な記録が残っていません。 ミステリアスな桜なのです」と 語るのは、植物園ディレクター のエリック・ジョリさん。昔の 資料写真集を紐解くと、戦前 はこの場所に桜はなかった。 木の大きさから、おそらく60年 くらい前に誰かが寄贈し、植え られたと推測される。 「植えてくれた人に感謝です ね。今は大きく横に広がり、道 を少し塞ぐほどですが、枝は切 りません。そのままが美しい、 自慢の桜ですから」 。 (瑞) Le jardin des Plantes : 57 rue Cuvier 5e