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1er nov. 2015

オヴニー・パ リの 新聞

LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m o v n i @ i l y f u n e t . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI

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02

LVMH、日刊紙ル・パリジャン買収。

兵役を拒否してフランス亡命。 Balade

バスクの伝統的リネン。 Petites Annonces

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05 08 12-15

毎月 1 日・15 日発行

Gratuit / 無料

© Jean Pierre POUX

Par-ci, par-la

生きかえった、オリーブの石うす。 石臼でゆっくり搾られたオイルを味見した地元

オリーブの一大産地、プロヴァンス地方。そ

れていたが、地元の人たちが修理し、伝統的な

の真ん中にある、サンテティエンヌ・デュ・グレ

オイル作りのプロを招くなどして、昨年、80年ぶ

の人々は 「50年前のオイルの味」 「石の味がする」

村の人々は11月の14、15日を心待ちにしている。

りに動かすことができた。馬を飼う人は馬と臼を

と喜んだ。昔の製法でゆっくり作るオリーブオイ

この日は、近隣の人たちが持ち込んだオリーブ

まわし、オリーブを持ち込める人は持ち込む。圧

ルは、近代的な設備でつくるより酸化しやすい

を圧搾する日で、ちょっとしたイベントなのだ。

搾機は大人が5 ~ 7人でひとつのアームを回すと

こともあり、アーティチョークっぽい味が強く感

この村の石臼は、人と馬の力で回す“Moulin

いうものだ。クラウドファンディングで3500ユー

じられる。

à sang 血のひき臼”とよばれる大きなもの。

ロが集められ、機器や道具なども揃えた。

大仕事の末に得られるオイルの味は格別だが、

1850年に建てられた500m2の石造りの搾油所

今年は10月22日から、オリーブが持ち込まれ

大勢の人々が石臼のまわりで作業に参加し、喜び

のなかにある。搾油所は、1936年から放置さ

始め、今、約500キロが集まっている。昨年、

を共有したことが何よりの収穫だったようだ。 (美)


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