N°
796
1er nov. 2015
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m o v n i @ i l y f u n e t . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI
Actualitésふ
02
LVMH、日刊紙ル・パリジャン買収。
兵役を拒否してフランス亡命。 Balade
バスクの伝統的リネン。 Petites Annonces
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05 08 12-15
毎月 1 日・15 日発行
Gratuit / 無料
© Jean Pierre POUX
Par-ci, par-la
生きかえった、オリーブの石うす。 石臼でゆっくり搾られたオイルを味見した地元
オリーブの一大産地、プロヴァンス地方。そ
れていたが、地元の人たちが修理し、伝統的な
の真ん中にある、サンテティエンヌ・デュ・グレ
オイル作りのプロを招くなどして、昨年、80年ぶ
の人々は 「50年前のオイルの味」 「石の味がする」
村の人々は11月の14、15日を心待ちにしている。
りに動かすことができた。馬を飼う人は馬と臼を
と喜んだ。昔の製法でゆっくり作るオリーブオイ
この日は、近隣の人たちが持ち込んだオリーブ
まわし、オリーブを持ち込める人は持ち込む。圧
ルは、近代的な設備でつくるより酸化しやすい
を圧搾する日で、ちょっとしたイベントなのだ。
搾機は大人が5 ~ 7人でひとつのアームを回すと
こともあり、アーティチョークっぽい味が強く感
この村の石臼は、人と馬の力で回す“Moulin
いうものだ。クラウドファンディングで3500ユー
じられる。
à sang 血のひき臼”とよばれる大きなもの。
ロが集められ、機器や道具なども揃えた。
大仕事の末に得られるオイルの味は格別だが、
1850年に建てられた500m2の石造りの搾油所
今年は10月22日から、オリーブが持ち込まれ
大勢の人々が石臼のまわりで作業に参加し、喜び
のなかにある。搾油所は、1936年から放置さ
始め、今、約500キロが集まっている。昨年、
を共有したことが何よりの収穫だったようだ。 (美)