N°
789
1er juillet 2015
オヴニー・パリの新聞
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ーヌ川に浮かぶ、ふしぎな筏(い かだ)。いったい、なんだろう。
聞けば、数百もの木を組んで作
られたこの筏は〈Train de bois : 木の汽 車〉 。ブルゴーニュのニヴェルネ運河からイ オンヌ川、そしてセーヌと、275kmを3週間 かけて下り、6月27日パリに到着した。F・ ミッテラン国立図書館の前、シモーヌ・ド・ ボーヴォワール橋近くに停まっている。 16世紀、すでに人口が30万人に達して いたパリは、主要エネルギー源だった薪 の不足により、都市の発展に歯止めがか かっていた。そこで、ブルゴーニュ地方の モルヴァンの森に目が向けられた。森の 木を切って流送すれば、暖房もオーブン を使った料理もでき、快適な都市としての 繁栄が可能になるというわけだ。こうして 水運の国・モルヴァン県は、3世紀以上 にわたって首都に薪を供給した。その筏 と流送の様子をFlotescale協会が再現 したのがこの〈木の汽車〉だ。 筏が停泊するベルシー港では、7月4日 まで“Flottage(筏流し)”という展示会 が行われる。ブルゴーニュのイランシー、 サン・ブリ、シトリ、クランジュ、シャブリ などのワイン醸造者、サクランボの生産者 などが参加する特産品フェアが開かれ、 水運の歴史だけではなく、豊かな観光資 源もパリの人々にアピールする。 7月5日パリ市内を通り、郊外のブロー ニュ・ルグラン港へと向かう。1877年以 来のことだそうである。 (べ)