Japanese - The Book of the Secrets of Enoch

Page 1


エノクの秘密の書

導入

この古代文学の新たな断片は、最近ロシアと セルビアで発見された写本によって明らかに なり、これまでのところスラヴ語でのみ保存 されていることが判明しています。その起源 については、現在の形でキリスト教時代の始 まり頃に書かれたということ以外、ほとんど 分かっていません。最終的な編集者はギリシ ャ人で、執筆地はエジプトでした。その価値 は、新約聖書の著者たちに疑いの余地のない 影響を与えたことにあります。新約聖書のい くつかの暗い箇所は、この断片なしではほと んど説明できません。

そのような本が存在したという知識そのもの はおそらく1200年間失われていましたが、そ れでも初期の数世紀にはキリスト教徒と異端 者の両方によって頻繁に使用され、初期キリ スト教の形態を研究する上で最も貴重な文書 となっています。

思考に翼を与え、神秘的な世界へと飛び立ち たいと願う読者に、この文章は強く訴えかけ る。ここには、創造、人類学、そして倫理学 の視点を交えながら、永遠を奇妙にドラマ化 した物語がある。世界が6日間で創造された ように、その歴史は6000年(あるいは600万 年)で完結し、その後1000年間の休息(おそ らく、相反する道徳的力のバランスが整えら れ、人類の生命が理想的な状態に達した時) が訪れる。そして、その終わりに永遠の8日 目が始まり、もはや時間は存在しないはずで ある。

第1章

1賢い人で、偉大な職人がいました。主は彼に 愛を抱き、彼を受け入れて、彼が最上の住ま いを眺め、全能の神の賢明で偉大で、考えも 及ばず不変の領域と、主のしもべたちの実に 素晴らしく栄光に満ち、明るく多くの目を持 つ地位と、主の近づくことのできない王座と、 無形の軍勢の階級と顕現と、多数の元素の言 い表せない奉仕と、ケルビムの軍勢のさまざ

まな幻影と言い表せない歌声と、無限の光の 目撃者となるようにされました。

2そのとき、彼は言いました、「わたしの165 歳が満ちたとき、わたしは息子マトゥサルを もうけました。

3その後、わたしは二百年生き、三百六十五年 生き続けました。

4第一の月の最初の日に、私は一人で家にいて、 ソファで休んで眠っていました。

5そして、私が眠っているとき、大きな苦しみ が私の心に起こってきて、私は眠っている間 に目で泣きました。そして、この苦しみが何 なのか、私に何が起こるのか理解できません でした。

6そして、地上で見たこともないほど大きな二 人の男がわたしに現れた。彼らの顔は太陽の ように輝き、目も燃える光のようで、唇から は火が出て、衣服を着て、さまざまな形の歌 を歌っていた。彼らの翼は金よりも輝き、手 は雪よりも白かった。

7彼らはわたしの寝台の頭のところに立って、 わたしの名前を呼び始めました。

8そしてわたしは眠りから覚めて、わたしの前 に立っている二人の男をはっきりと見ました。

9そして私は彼らに挨拶しましたが、恐れに襲 われ、私の顔の表情は恐怖で変わりました。 そして彼らは私に言いました。

10「勇気を出しなさい、エノクよ、恐れるこ とはない。永遠の神が我々をあなたのもとに 遣わしたのだ。見よ、あなたは今日、我々と ともに天に昇り、あなたの息子たちと全家族 に、地上であなたがいなくてもあなたの家で 彼らがするであろうことをすべて告げ知らせ なさい。主があなたを彼らのもとに返すまで、 誰もあなたを捜し求めてはならない。」

11そして私は急いで彼らに従い、家を出て、 命じられたとおりに戸口に行き、息子のマト ゥサル、レギム、ガイダドを呼び寄せ、あの 人たちが私に話してくれたすべての不思議な 出来事を彼らに知らせました。

第2章

1子供たちよ、よく聞きなさい。私はどこへ行 くのか、何が私に降りかかるのか、全く知ら ない。だから子供たちよ、今、私はあなた方 に告げます。天地を造らなかった虚栄心を持 つ者たちの前で、神に背を向けてはならない。 天地は滅び、それらを拝む者たちも滅びるか

エノクの秘密の書 らである。主があなた方の心を、主への畏れ によって確信させてくださるように。さあ、 子供たちよ、主が私をあなた方の元へ連れ戻 すまで、誰も私を捜そうとは思わないように。

第3章

1エノクが息子たちに告げると、天使たちは彼 を翼に乗せ、第一の天に運び上げ、雲の上に 置いた。そこで私は見上げ、さらに高く見上 げてエーテルを見た。すると天使たちは私を 第の天に置き、地上の海よりも大きな、非 常に大きな海を見せてくれた。

第4章

1彼らは星の階級の長老たちと指導者たちを私 の前に連れてきて、星々を統べ、天に奉仕す る二百人の天使たちを私に見せた。彼らは翼 を広げて飛び、航海するすべての者たちの周 りを巡る。

第5章

1そして私はここで下を見て、雪の宝庫と、そ の恐ろしい倉庫を保管している天使たちと、 彼らが出入りする雲を見た。

第6章

1彼らはわたしに、オリーブの油のような露の 宝庫と、地のすべての花のようなその形と、 さらに多くの天使たちがこれらのものの宝庫 を守っていること、また、それらがどのよう に閉じられ、また開かれるかを見せた。

第7章

1そして、あの人たちは私を連れて第二の天に 連れて行き、地上の暗闇よりもさらに暗い暗 闇を見せた。そこで私は、囚人たちが吊るさ れて監視され、偉大で無限の審判を待ってい るのを見た。そして、これらの天使たちは地 上の暗闇よりもさらに暗い顔をしていて、四 六時中絶え間なく泣いていた。

2そして、私と一緒にいた人々にこう言いまし た。「なぜ、これらの人々は絶えず拷問を受 けているのですか。」彼らは私に答えました。 「これらは神から背いた者たちです。神の命

令に従わず、自分の意志で相談し、第五の天 に縛られている彼らの君主とともに背を向け たのです。」

3そして私は彼らに深い同情を感じ、彼らは私 に挨拶して私に言った。「神の人よ、私たち のために主に祈ってください」。私は彼らに 答えた。「私は何者でしょうか。人間の私が 天使のために祈ることができましょうか。私 がどこへ行くのか、私に何が起こるのか、誰 が知りましょうか。誰が私のために祈ってく れるでしょうか。」

第8章

1そして、あの人たちは私をそこから連れ出し、 第三の天へと導き、そこに私を置いた。そし て、私は下を見下ろして、かつて善良である と知られていなかったこれらの場所の産物を 見た。

2そして、わたしはすべての甘い花を咲かせる 木々や、その果実が芳しい香りを放っている のを見た。また、その実から得られる食物は すべて、芳しい香りを放っていた。

3そして、主が楽園に上られるときに休まれる 場所にある命の木々の真ん中に、この木があ る。この木は言い表せないほどの善良さと香 りを放ち、存在するすべてのものよりも美し く飾られ、すべての周囲が金色で朱色で火の ような形をしており、すべてを覆い、あらゆ る果物を生産する。

4その根は地の果ての園にあります。

5そして楽園は、腐敗と不腐敗の間にあります。

6そして二つの泉が湧き出て、蜜と乳とを出す。 また、その泉からは油とぶどう酒とが出てき て、四つの部分に分かれ、静かに巡りながら、 朽ち果てと朽ち果ての間にあるエデンの楽園 へと下って行く。

7そして、それらは地球に沿って進み、他の元 素と同じようにその円を回転する。

8ここには実を結ばない木はなく、すべての場 所は祝福されている。

9そして、非常に光り輝く三百人の天使が園を 守っており、昼も夜も絶え間なく甘い歌声と 決して黙ることのない声で主に仕えています。

10そこで私は言いました。「この場所は本当 に素晴らしいですね。」すると、その人たち は私に言いました。

エノクの秘密の書

第9章

1エノクよ、この場所は、心を苛立たせる者た ちからのあらゆる侮辱に耐え、不正から目を 背け、正しい裁きを行い、飢えた者にパンを 与え、裸の者に衣服を与え、倒れた者を起こ し、傷ついた孤児を助け、主の御前に罪なく 歩み、主にのみ仕える義人たちのために用意 されている。そして、この場所は彼らのため に永遠の相続財産として用意されている。

第10章

1そして、その二人の男は私を北側に連れて行 き、非常に恐ろしい場所を見せてくれました。 そこにはあらゆる種類の拷問がありました。

残酷な暗闇と照らされていない陰鬱、そこに は光はなく、濁った火が絶えず上空で燃えて おり、燃える川が流れ出ており、その場所全 体が火で満たされ、至る所に霜と氷があり、 渇きと震えがあり、拘束は非常に残酷で、天 使たちは恐ろしく無慈悲で、怒りの武器を持 ち、無慈悲な拷問を行っていました。そして 私は言いました:

2「ああ、ああ、この場所はなんと恐ろしいこ とか。」

3そして、それらの人々は私に言った。「エノ クよ、この場所は、神を辱める者、地上で自 然に反する罪、すなわち男色に倣った児童の 堕落、魔術、まじない、悪魔の魔術を行なう

者、盗み、嘘、中傷、嫉妬、恨み、不品行、 殺人を誇る者、そして呪われて人の魂を盗む 者、貧しい者がその財産を奪って自分たちが 裕福になるのを見て他人の財産のために彼ら を傷つける者、空虚な者を満たすことができ るのに飢えを死なせ、着ることができるのに 裸の者を剥ぎ取る者、そして自分たちの創造 主を知らず、魂のない、見ることも聞くこと もできない、むなしい神々にひれ伏す者、ま た彫像を造り、汚れた手の業にひれ伏す者の ために用意されている。この場所は、これら すべての者の間に、永遠の相続財産として用 意されているのだ。」

第11章

1彼らはわたしを連れて第四の天に連れて行き、 すべての出来事と太陽と月の光の光線をわた しに見せてくれた。

2そして、私は彼らの歩みを測り、その光を比 較したところ、太陽の光が月の光よりも強い ことが分かりました。

3その輪と車輪は、いつも驚くほどの速さで吹 き抜ける風のようで、昼も夜も休むことがあ りません。

4その通過と帰還には4つの大きな星が伴い、 それぞれの星の下には千の星があり、太陽の 輪の右側に4つ、左側に4つあり、それぞれ の星の下には千の星があり、合計で8,000の星 が太陽とともに絶えず発せられます。

5昼は十五万の天使たちがそれに付き添い、夜 は千人の天使たちがそれに付き添います。

6そして六つの翼を持つ天使たちが、太陽の輪 の前から燃える炎の中へと出て行き、そして 百人の天使たちが太陽を燃やしてそれを照ら す。

第12章

1そして私は太陽の他の飛行要素を見た。その 名はフェニックスとカルキドリで、不思議で 素晴らしく、ライオンの形をした足と尾、ワ ニの頭を持ち、その外観は虹のように紫色で、 その大きさは900メートルで、その翼は天使 の翼のようで、それぞれ12枚あり、神から命 じられたとおり、熱と露を運んで太陽に付き 従っている。

2このように、太陽は回転し、進み、天の下に 昇り、その軌跡は絶え間なくその光線の光を 放ちながら地の下を巡る。

第13章

1彼らは私を東の方へ連れて行き、太陽の門に 立たせた。そこは季節の規則と一年の月の巡 り、昼と夜の時間数に従って太陽が昇る場所 である。

2そして私は、六つの門が開いているのを見た。 それぞれの門は六十一スタディオンと四分の スタディオンであった。私はそれらを正確 に測り、その大きさを理解した。太陽はそこ から出て西へ行き、水平になり、すべての月

エノクの秘密の書 を通して昇り、季節の巡りに従って六つの門 から戻ってくる。こうして年の周期が四季 の巡りの後、終わるのである。

第14章

1そして、あの人たちは再び私を西の方へ連れ て行き、三百六十五日と四分のの日数に準 じて、太陽が沈む方向の東の門に対応する六 つの大きな門が開いているのを見せてくれた。

2こうして再び西の門に下り、その光と輝きの 大いなるものを地の下に引き入れる。その輝 きの冠は主のもとに天にあり、四百人の天使 によって守られているからである。太陽は地 の下を車輪の上で回り、夜に七時間立ち、そ の軌道の半分を地の下に過ごすが、夜八時に 東の門に来るとき、太陽はその光と輝きの冠 を携えて来て、太陽は火よりも燃え盛る。

第15章

1すると、フェニックスやカルキドリと呼ばれ る太陽の要素が歌い出し、それゆえすべての 鳥は光の与え主を喜びながら翼をはためかせ、 主の命令で歌い出した。

2光の与え主が来て、全世界を明るくする。そ

して朝の番人、すなわち太陽の光線が形を成 す。そして地の太陽が出て、その輝きを受け て全地を照らす。彼らは太陽の進む道のこの 計算を私に示してくれた。

3そして、太陽が入る門は、年の時間を計算 するための大きな門です。このため、太陽は 偉大な創造物であり、その周は28年続き、 また初めから始まります。

第16章

1彼らは私にもうつの道、月の道を示した。

西から東まで頂部にある十二の大きな門があ り、月はそこから通常の時間に出入りする。

2それは太陽の西の所へ、第一の門から入り、 第の門からはちょうど三十日、第二の門 からはちょうど三十一日、第三の門からはち ょうど三十日、第四の門からはちょうど三十 日、第五の門からはちょうど三十一日、第六 の門からはちょうど三十日、第七の門から はちょうど三十日、第八の門からはちょうど 三十日、第九の門からはちょうど三十日、

第十の門からはちょうど三十日、第十一の門 からはちょうど三十日、第十二の門からは ちょうど二十八日である。

3そしてそれは、東の門と同じ順番と数で西の 門を通過し、太陽の1年である365日と1/4日 を達成する。方、太陰暦の1年は354日であ り、太陽の周期である12日が足りない。これ は、1年全体の太陰暦である。

4[このように、大円には532年が含まれま す。]

5一日の四分の一が三年間省略され、その四分 のがちょうど満たされる。

6それゆえ、彼らは三年間天の外に取り去られ、 年の数に加えられません。なぜなら、彼らは 年を、満ちる方向に二つの新しい月と、減る 方向に二つの新しい月とに変えているからで す。

7そして西側の門が完成すると、それは戻って 東の光へと向かい、このようにして昼も夜も 天の円の周りを回ります。それはすべての円 よりも低く、天の風や精霊や元素や飛んでい る天使よりも速く、天使はそれぞれ6つの翼 を持っています。

8それは19年間で7回繰り返されます。

第17章

1私は天の真ん中で、武装した兵士たちが主に 仕えているのを見た。彼らはティンパナとオ ルガンを持ち、絶え間ない声で、甘美な声で、 甘美で絶え間ない声で、様々な歌を歌ってい た。それは筆舌に尽くしがたいもので、あら ゆる人の心を驚かせる。それらの天使たちの 歌声は非常に素晴らしく、不思議なものであ り、私はそれを聞いて喜んだ。

第18章

1彼らは私を第五の天に連れて行き、そこに置 いた。そこで私は、グリゴリーと呼ばれる、 人間の姿をした無数の兵士たちを見た。彼ら の体格は巨人よりも大きく、顔は萎縮し、口 は永遠に沈黙しており、第五の天にはいかな る奉仕もなかった。そこで私は、緒にいた 男たちに言った。

2なぜ、これらの人々はひどく衰え、顔は陰気 で、口は黙っているのか。なぜ、この天には 奉仕がないのか。

エノクの秘密の書

3そして彼らは私に言った。「これらは、王子 サタナイルとともに光の主を拒絶したグリゴ リーたちであり、彼らの後には第二の天で大 いなる闇に囚われている者たちがおり、その うちの3人は主の玉座からエルモンという場 所まで地上に降り、エルモン1の丘の肩で誓 いを破り、人の娘たちの良さを見て妻をめと り、その行いで地球を汚し、どの時代でも不 法と混血を起こし、巨人が生まれ、驚くほど 大きな男たちが生まれ、激しい敵意を抱いて いる。」

4それゆえ、神は彼らを厳しく裁き、彼らは同 胞のために泣き、主の大いなる日に罰を受け るであろう。

5そして私はグリゴリーに言った。「私はあな たの同胞と彼らの行い、そして彼らの大きな 苦しみを見て、彼らのために祈ったが、主は 天と地が永遠に終わるまで彼らを地の下に閉 じ込めると定めたのだ。」

6そこで私は言いました。「兄弟たちよ、なぜ あなたたちは主の前に立って待ち、仕えよう としないのか。あなたたちの主を大いに怒ら せないように、あなたたちの奉仕を主の前に 置かないのか。」

7そして彼らは私の忠告に耳を傾け、天の四列 に話しかけました。すると見よ、私が二人の 男と一緒に立っていると、四つのラッパが大 きな声で同時に吹き鳴らされ、グリゴリーは 声を一つにして歌い始めました。そして彼ら の声は哀れにも感動的に主の前に響き渡りま した。

第19章

1そして、その人たちは私を連れて第六の天に 連れて行き、そこで私は七つの天使の集団を 見た。それは非常に明るく、非常に栄光に満 ち、彼らの顔は太陽の輝きよりも輝いてきら きらと輝いていた。彼らの顔や態度、服装に は違いがなかった。そして彼らは命令を出し、 星の運行や月の運行、太陽の公転、そして世 界の正しい統治について学んでいた。

2彼らは悪事を見ると戒めや訓戒を唱え、甘美 で高らかな歌を歌い、あらゆる賛美の歌をう たう。

3これらは天使たちの上に立つ大天使たちで、 天と地のすべての命を量り、季節と年を管理 する天使たち、川と海と地の産物を管理する

天使たち、すべての草を管理して、すべての 生き物に食物を与える天使たち、すべての人 の魂と、すべての行いと、すべての生涯を主 の御前に書き記す天使たちである。彼らの中 には六つのフェニックス、六つのケルビム、 六つの六翼のある天使たちがいて、いつも声 を合わせて歌っており、その歌声は筆舌に尽 くしがたい。そして彼らは主の足台の前で喜 び歌っている。

第20章

1そして、その二人の男が私を第七の天に引き 上げた。私はそこで非常に大きな光と、大天 使たちの燃えるような軍勢、無形の力と主権、 秩序と政府、ケルビムとセラフィム、玉座と 多くの目を持つ者たち、九つの連隊、イオア ニットの光の基地を見た。私は怖くなり、大 きな恐怖で震え始めた。すると、その男たち は私を捕まえて、彼らの後を引いて私に言っ た。

2「勇気を出しなさい、エノクよ、恐れるな」 と、主は遠くから、非常に高い御座に座して おられるのを私に見せてくれました。主がこ こに住まわれるのに、第十の天には何がある というのでしょう。

3第十の天には神がおり、ヘブライ語ではアラ ヴァトと呼ばれています。

4そして、すべての天の軍勢がやって来て、そ れぞれの階級に応じて十の階段の上に立ち、 主にひれ伏し、喜びと至福のうちに再びそれ ぞれの場所へ行き、無限の光の中で小さく優 しい声で歌を歌い、栄光のうちに主に仕えた。

第21章

1そして、玉座の周りに立っている六つの翼と 多くの目を持つケルビムとセラフィムは、主 の御前に立ってその意志を行いながら、離れ ることなく、主の御前でその玉座全体を覆い、 主の御前で優しい声で歌います。「聖なるか な、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主なる 神よ。天と地はあなたの栄光に満ちていま す。」

2私がこれらすべてのことを見たとき、その人 たちは私に言った。「エノクよ、ここまでは 私たちにあなたと一緒に旅するように命じら

エノクの秘密の書 れているのです。」そしてその人たちは私か ら立ち去り、私は彼らを見なくなりました。

3そして、私は第七の天の果てにひとり残され、 恐れて、ひれ伏し、心の中で言いました。

「ああ、私は不幸だ、私に何が起こったのだ ろう?」

4そして主は、その栄光ある者の一人、大天使 ガブリエルを遣わして、私にこう言いました。 「勇気を出しなさい。エノクよ、恐れるな。

主の御前に永遠の昔から立ち上がり、立ち上 がって私と一緒に来なさい。」

5そこで私は彼に答えて、心の中で言いました。

「主よ、私の魂は恐怖と震えで私から離れて しまいました。」そして私は私をこの場所ま で導いてくれた人々に呼びかけました。私は 彼らに頼り、彼らと共に主の御前に進みまし た。

6そしてガブリエルは、風に舞い上がる木の葉 のように私を引き上げ、主の御前に立たせま した。

7そして私は第八の天を見た。それはヘブライ 語でムザロトと呼ばれ、季節や干ばつ、雨や 十二宮を変える天であり、第七の天の上にあ る。

8そして私は第九の天を見た。それはヘブライ 語でクハビムと呼ばれ、そこには黄道十二宮 の天の家がある。

第22章

1第十の天、アラヴォトで、私は主の顔の姿を 見た。それは火で照らされた鉄のようで、取 り出されて火花を散らし、燃えていた。

2こうして私は主の顔を見た。しかし、主の顔 は言い尽くせないほど素晴らしく、非常に恐 ろしく、非常に恐ろしいものであった。

3主の言い尽くせない存在と、その驚くべき御 顔を語るに、私は何者でしょうか。また、主 の多くの教えと様々な声の数、人の手で造ら れたものではない主の非常に大きな王座、主 を取り囲むケルビムとセラフィムの群れの数、 彼らの絶え間ない歌声、主の不変の美しさを 語ることはできません。誰が、主の言い尽く せないほどの栄光の偉大さを語ることができ ましょうか。

4そこで私はひれ伏して主に身をかがめました。 すると主は唇で私にこう言われました。

5「勇気を出しなさい、エノクよ、恐れるな、 立ち上がって、永遠に私の前に立ちなさ い。」

6そして、長官ミカエルは私を持ち上げて、主 の御前に導いた。

7そして主は、その僕たちを誘惑して言われた。 「エノクを永遠に私の前に立たせてくださ い。」栄光ある者たちは主に身をかがめて言 った。「あなたの言葉に従ってエノクを去ら せてください。」

8主はミカエルに言われた。「行って、エノク をその地上の衣服から脱がせ、わたしの甘い 香油を彼に塗り、わたしの栄光の衣服を着せ なさい。」

9ミカエルは主の言われたとおりにしました。 主は私に油を注ぎ、私に衣を着せてください ました。その香油の見た目は大いなる光より も優れ、その香油は甘い露のようで、その香 りは穏やかで、太陽の光のように輝いていま した。私は自分自身を見て、主の栄光ある者 たちの一人のようでした。

10そこで主は、その大天使の人、プラウイ ルを召し出された。プラウイルは他の大天使 たちよりも知恵に富み、主の御業をすべて書 き記していた。主はプラウイルに言われた。

11「私の倉庫から書物と速筆の葦を取り出し てエノクに渡し、あなたの手から選りすぐり の慰めとなる書物を彼に渡してください。」

第23章

1そして彼はわたしに、天と地と海のすべての 造物、すべての自然現象、それらの移り変わ り、雷鳴、太陽と月、星の巡り変わり、季節、 年、日、時刻、風の起り、天使の数と歌の構 成、人間のすべてのこと、あらゆる人の歌と 生活の言葉、戒めと教えと美しい歌声、そし て学ぶのにふさわしいすべてのことを語った。

2そしてプラウイルは私に言った。「私があな たに語ったことはすべて書き留めておいた。 座って、人類のすべての魂について、生まれ た数にかかわらず、そして彼らのために永遠 に備えられた場所について書き記せ。なぜな ら、すべての魂は世界の創造以前から、永遠 に備えられていたからだ。」

3そして三十日三十夜を二倍にして、すべての ことを正確に書き記し、三百六十六冊の本を 書き記した。

エノクの秘密の書 第24章

1そして主は私を呼び寄せて言われた。「エノ クよ、ガブリエルと緒に私の左に座りなさ い。」

2そして私は主に身をかがめ、主は私に言われ た。「愛するエノクよ、あなたが見るすべて のもの、始まりの前にすでに完成しているす べてのものを、私は無から創造し、見えない ものから見えるものを創造したすべてをあな たに告げよう。」

3エノクよ、よく聞き、わたしの言葉を心に留 めよ。わたしは天使たちにわたしの秘密を話 したことはなく、彼らの誕生も、わたしの無 限の領域も話したことがなく、彼らはわたし が今日あなたに告げるわたしの創造を理解し ていない。

4というのは、すべてのものが目に見えるよう になる前に、わたしはひとり、目に見えない ものの中で、太陽が東から西へ、西から東へ 行き巡るように、歩き回っていたからである。

5しかし、太陽さえも内に平安を持っているの に、わたしは平安を見いだせなかった。なぜ なら、わたしはすべてのものを創造し、基礎 を置き、目に見える創造物を創造する考えを 思いついたからである。

第25章

1わたしは、見えるものが見えないものから降 りてくるように、最も低い所に命じた。する と、アドルが非常に大きく降りてきた。わた しはそれを見た。見よ、彼は大きな光の腹を 持っていた。

2そこで私は彼に言った。「アドルよ、破れよ。 そして、見えるものをあなたから出せ。」

3そして、彼は解け、大いなる光が出てきた。 そして、わたしはその大いなる光の中にいた。

光から光が生まれるように、大いなる時代が 生まれ、わたしが創造しようと考えていたす べての被造物が示された。

4そして私はそれが良かったのを見た。

5そして、私は自分のために王座を設け、そこ に座り、光に向かって言った。「あなたはも っと高く上がり、王座の上に高く立ち、最も 高いものの基礎となれ。」

6そして光の上には他には何もありません、そ こで私は身をかがめて自分の王座から見上げ ました。

第26章

1そして私は再び最も低い者を召喚して言った。 「アルカスを勢いよく出せ。」すると彼は目 に見えないところから勢いよく出てきました。

2そしてアルカスが出てきたが、それは硬くて 重く、非常に赤かった。

3そして私は言った。「アルカスよ、開け、汝 から生まれよ」そして彼は解け、非常に偉大 で非常に暗い時代が生まれ、すべてのより低 いものの創造をもたらした。そして私はそれ が良かったのを見て、彼に言った。

4「下へ下って、身を固め、下のものたちの土 台となれ」と言われた。その通りになり、彼 は下へ下って身を固め、下のものたちの土台 となった。暗闇の下には、他には何もない。

第27章

1そして私は、光と闇から取り出すように命じ、 こう言った。「濃くあれ」。するとそのよう になった。私はそれを光とともに広げた。す るとそれは水となり、それを光の下の闇の上 に広げた。それから私は水を固め、すなわち 底なしの水を固め、水の周りに光の基を造り、 内側から七つの円を造り、それを濡れた水晶 と乾いた水晶、すなわちガラスのように、水 とその他の要素の巡りをイメージした。そし て私は、それぞれの道を示し、七つの星がそ れぞれ天にあるように、そのように進むのを 見た。そして私は、それが良かった。

2そして、わたしは光と闇とを分けた。すなわ ち、水の中をあちこちに分け、光に向かって 「昼である」と言い、闇に向かって「夜であ る」と言った。こうして夕があり、朝があっ た。第日である。

第28章

1それから私は天の輪を固め、天の下の下の水 が一つに集まるようにし、混沌が乾くように した。そしてそのようになった。

2わたしは波から岩を造り、その岩から乾いた ものを積み上げ、乾いたものを地と名づけ、

エノクの秘密の書 地の真ん中を深淵、すなわち底なしの所と名 づけ、海をつの所に集めて、くびきでそれ を縛った。

3そして私は海に言った。「見よ、私はあなた に永遠の境界を与える。あなたはその構成要 素から逃れることはできないだろう。」

4こうしてわたしは大空を固めた。この日、わ たしは自分を最初に創造された者と呼んだ。

第29章

1そして、私はすべての天の軍勢のために火の イメージと本質を思い描き、私の目は非常に 硬く、しっかりとした岩を見つめました。そ して、私の目の輝きから、稲妻はその素晴ら しい性質を受け取りました。それは水の中の 火であり、火の中の水であり、一方が他方を 消すことはなく、一方が他方を乾かすことは ありません。したがって、稲妻は太陽よりも 明るく、水よりも柔らかく、硬い岩よりも硬 いのです。

2そして、私は岩から大きな火を切り出し、そ の火から無形の天使の十の軍団の隊列を創造 しました。彼らの武器は燃えており、彼らの 衣服は燃える炎です。そして、私はそれぞれ が自分の隊列に従って立つように命じました。

3そして、天使の階級のうちの人が、その下 の階級とともに背を向け、自分の王座を地の 上の雲よりも高く置き、わたしの力と同等の 地位になろうという、不可能な考えを思いつ いた。

4そして、わたしは彼をその天使たちとともに 高い所から投げ落とした。すると彼は底なし の地の上を空中で飛び続けていた。

第30章

1三日目に私は大地に命じて、大きく実り豊か な木々や丘を生やさせ、種を蒔かせ、楽園を 造り、それを囲み、武装した守護者として燃 える天使たちを配置し、こうして再生を創造 した。

2こうして夕となり、また第四日の朝となった。

3[水曜日]四日目に、私は天の輪に大きな光が 現れる様に命じた。

4最初の最上部の円に私は星クルノを配置し、

5そして下には昼を照らす太陽と、夜を照らす 月と星を置いた。

6太陽はそれぞれの動物(黄道十二宮)に従っ て動くようにし、また月の連続性とそれらの 名前と寿命、それらの雷鳴とそれらの時刻の 刻みを定め、それらがどのように続くかを定 めた。

7それから夕となり、五日目には朝となった。

8[木曜日]第五日に、私は海に命じて、魚、多 種多様な羽のある鳥、地を這うもの、四つ足 で地を歩くもの、空を飛ぶもの、雄雌を問わ ず、あらゆる生き物、そして生命の息吹を持 つすべての魂を生み出させた。

9こうして夕となり、また六日目の朝となった。

10日(金曜日)。第六日目に、私は我が叡智 に命じて、七つの物質から人を創造した。第 一に、肉は土から。第二に、血は露から。第 三に、目は太陽から。第四に、骨は石から。 第五に、知性は天使の速さと雲から。第六に、 静脈と髪は地の草から。第七に、魂は我が息 と風から。

11そして私は人間に7つの性質を与えた。肉 体には聴覚、目は視覚、魂には嗅覚、静脈は 触覚、血は味覚、骨は忍耐、知性には甘味 (享楽)である。

12私は巧みな言葉を思いついてこう言った。 「私は目に見えないものと目に見えるものか ら人を創造した。その両方には人の死と生と 似姿があり、人は何かの被造物のように言葉 を知り、大いなる中にも小さく、また小さき 中にも偉大である。私は彼を、尊敬すべき、 偉大で栄光に満ちた第二の天使として地上に 置き、地上を統治し、私の知恵を持つ支配者 として任命した。地上に存在する私の創造物 の中で、彼のような者は人もいなかっ た。」

13そして私は、東、西、南、北の四つの構成 要素から彼に名前をつけ、また彼のために四 つの特別な星を定め、彼の名をアダムと名付 け、光と闇の二つの道を彼に示して、彼に言 った。

2番目にアフロディーテ、3番目にアリス、5 番目にゼウス、6番目にエルミス、7番目に小 さな月を配置し、それを小さな星々で飾りま した。

14「これは良いことだ、あれは悪い」と、彼 が私に対して愛を持っているのか、それとも 憎んでいるのかを私が知るために、彼の同族 の中で誰が私を愛しているのかが明らかにな るように。

エノクの秘密の書

15わたしは彼の本性を見たが、彼は自分の本 性を見ていない。だから、見ないことにより、 彼はもっとひどい罪を犯すことになる。そし てわたしは言った。「罪のあとには、死のほ かに何があるか。」

16そして、わたしは彼に眠りを与え、彼は眠 りについた。わたしは彼から肋骨を取り、妻 を創造した。死は彼の妻によってもたらされ る。わたしは彼の最後の言葉を取り、彼女の 名を母、すなわちエヴァと呼んだ。

第31章

1アダムは地上で命を得ました。わたしは東の エデンに園を創造しました。彼が契約を守り、 戒めを守るためです。

2私は彼に対して天を開き、天使たちが勝利の 歌を歌い、暗い光がないことを彼に見せた。

3そして彼はずっと楽園にいました、そして悪 魔は、アダムが地上の支配者であり、それを 支配し、制御するために私が別の世界を創造 したいと思っていたことを理解しました。

4悪魔は下界の邪悪な霊であり、逃亡者として 天界からソトナを造り、その名はサタナイル であったため、天使とは異なる者となったが、 正義と罪に関する理解という点ではその知性 に変化はなかった。

5そして彼は、自分の罪の宣告と、以前に犯し た罪を悟り、アダムに対して恨みを抱き、そ の姿でエバの中に入り込み誘惑したが、アダ ムには触れなかった。

6しかし、わたしは無知を呪ったが、以前祝福 したものを呪わなかった。わたしは人間や地 やほかの生き物を呪ったのではなく、人の悪 い実とその行いを呪ったのである。

第32章

1わたしは彼に言った。「あなたは土であり、 わたしがあなたを取った土にあなたは入らな ければならない。わたしはあなたを滅ぼさな い。わたしがあなたを取った所にあなたを帰 らせる。」

2そうすれば、わたしは再臨のときにあなたを 再び迎えることができるでしょう。

3そして私は、見えるものも見えないものも含 め、すべての被造物を祝福した。そしてアダ ムは楽園に五時間半いた。

4そして私は第七日を祝福した。それは安息日 であり、その日に神はすべての仕事を休まれ た。

第33章

1そして私は第八日をも定めた。私の仕事の後、 最初に創造された第八日であり、最初の七日 は第七千日の形で循環し、第八千年の初めに は数えられない時があり、年も月も週も日も 時間もない。

2そして今、エノクよ、私があなたに話したこ とすべて、あなたが理解したことすべて、あ なたが天にあるものについて見たすべて、あ なたが地上で見たすべて、そして私が私の偉 大な知恵によって書物に書き記したことすべ て、これらすべてのものは、私が最上の基礎 から最下層、そして終わりに至るまで考案し 創造したものであり、私の創造物には助言者 も相続者もいない。

3わたしは永遠の存在であり、人の手で造られ たものではなく、変わることがありません。

4わたしの考えはわたしの助言者であり、わた しの知恵とわたしの言葉は造られ、わたしの 目はすべてのものがどのようにここに立って いるかを観察し、恐怖に震えている。

5もしわたしが顔を背けるなら、すべてのもの は滅ぼされるであろう。

6エノクよ、よく注意して、あなたに語りかけ る者を知り、あなた自身が書き記した書物を 取りなさい。

7そして私はあなたに、あなたを導いたサムイ ルとラグイル、および書物を与える。そして 地上に降りて、私があなたに話したことすべ て、下天から私の王座に至るまであなたが見 たすべてのこと、そしてすべての軍隊をあな たの息子たちに伝えなさい。

8わたしはすべての力を創造した。わたしに逆 らう者、わたしに従わない者はいない。すべ ての者はわたしの君主制に従い、わたしの唯 の支配のために働く。

9彼らに手書きの書物を与えなさい。彼らはそ れを読み、わたしが万物の創造主であること を知るようになり、わたしのほかに神はいな いことを理解するようになる。

10そして、あなたの手書きの書物を子孫から 子孫へ、世代から世代へ、国々から国々へと 伝えさせます。

エノクの秘密の書

11そして、わたしの仲介者エノク、建築士ミ カエルを、あなたの先祖アダム、セツ、エノ ス、ケナン、マハレルエル、そしてあなたの 父ヤレドの筆跡のためにあなたに与えよう。

第34章

1彼らはわたしの戒めとわたしのくびきを拒み、 神を畏れない無価値な子孫が生まれ、わたし にひれ伏すことを望まず、むなしい神々にひ れ伏し始め、わたしとの一致を否定し、偽り、 冒涜、忌まわしい淫行、その他語るにも忌ま わしいあらゆる種類の汚れた悪行を全地に負 わせた。

2それゆえ、わたしは地上に大洪水を降らせ、 すべての人を滅ぼし、全地は崩れ落ちて大い なる暗闇に陥るであろう。

第35章

1見よ、彼らの子孫から、ずっと後になって新 たな世代が起こるであろう。しかし、そのう ちの多くの者は非常に飽くことを知らないで あろう。

2その世代を起こす者は、あなたの手書きの書、 あなたの先祖の書を彼らに明らかにし、世界 の守護者、私の喜びのために働く忠実な人々、 私の名をみだりに認めない人々にそれを示さ なければならない。

3そして彼らは次の世代に語り伝え、それを読 んだ人々はその後、最初の人々よりも栄光を 受けるであろう。

第36章

1エノクよ、今、私はあなたに三十日間の期限 を与え、あなたの家に留まり、あなたの息子 たちとあなたの全家族に告げ、皆が私の顔か らあなたから告げられることを聞き、私のほ かに神はいないことを彼らが読んで理解する ようにしなさい。

2そして、彼らが常にわたしの戒めを守り、あ なたの手書きの書物を読み、吸収し始めるよ うに。

3三十日後、わたしはあなたのために使いを遣 わします。使いはあなたを地上から、あなた の息子たちのもとからわたしのところへ連れ て行きます。

第37章

1そして主は、恐ろしく威嚇的な年長の天使の ひとりを呼び出し、私のそばに立たせた。そ の天使の姿は雪のように白く、手は氷のよう で、ひどい霜のようであった。そして、その 天使は私の顔を凍らせた。それは、ストーブ の火や太陽の熱や空気の霜に耐えられないの と同じように、私も主の恐怖に耐えることが できなかったからである。

2そして主は私に言われた。「エノクよ、もし あなたの顔がここで凍らなければ、誰もあな たの顔を見ることはできないだろう。」

第38章

1そして主は、わたしを最初に導いた人々に言 われた。「エノクをあなたたちと共に地上に 下り、定められた日まで彼を待ちなさい。」

2そして彼らは夜、わたしを寝床に寝かせた。

3マトゥサルは私の帰りを待ち、昼も夜も寝床 で見張っていたが、私の帰りを聞くと畏怖の 念に駆られた。そこで私は彼に言った。「家 族全員を集め、すべてを話しましょう。」

第39章

1ああ、わが子らよ、わが愛する者たちよ、主 の御心に従って、父の訓戒に耳を傾けなさい。

2わたしは今日、あなたがたのところに行くこ とを許され、わたしの口ではなく、主の口に よって、今あること、過去にあること、今あ ること、そして審判の日まで起こるであろう すべてのことを、あなたがたに告げます。

3主が私をあなたのもとに来させてくださった ので、あなたは私の唇の言葉を聞いているで しょう。私はあなたのために大きくなった人 です。しかし私は主の顔を見た者です。火か ら出た鉄のように、火花を散らして燃えます。

4あなたは今、私の目、あなたにとって大きな 意味を持つ人の目を見ています。しかし、私 は主の目を見ました。それは太陽の光線のよ うに輝き、人の目を畏敬の念で満たします。

5子どもたちよ、あなたたちは今、あなたたち を助ける人の右手を見ているが、わたしは主 の右手が天を満たし、わたしを助けるのを見 た。

エノクの秘密の書

6あなたはわたしの働きの範囲を自分の範囲の ように見ているが、わたしは主の限りなく完 全な範囲を見た。それには終わりがない。

7あなたがたは、わたしの唇の言葉を聞いてい る。それは、わたしが主の言葉を聞いたのと 同じである。それは、雲が激しく揺れ動く中 で、絶え間なく鳴り響く大雷鳴のようであっ た。

8さあ、我が子らよ、地の父の説教を聞きなさ い。地の支配者の前に立つことは、どれほど 恐ろしく、恐ろしいことか。ましてや、生者 と死者、そして天の軍勢を支配する天の支配 者の前に立つことは、どれほど恐ろしく、恐 ろしいことか。誰がその果てしない苦痛に耐 えられるだろうか。

第40章

1そして今、我が子らよ、私はすべてを知って います。これは主の口から出たものであり、 私の目はこれを始めから終わりまで見たので す。

2わたしはすべてのことを知っており、すべて のことを書物に書き記した。天とその終わり とその満ち欠け、またすべての軍勢とその進 軍。

3私は星々を測り、数え切れないほど多くの 星々を記した。

4だれが彼らの回転と入場を見たか。天使たち でさえ彼らの数を見ることはできないが、私 は彼らの名をみな書き記した。

5そして私は太陽の円を測り、その光線を測り、 時間を数え、また、地の上を行き交うすべて のものを書き記した。私は養われたもの、地 が生み出す蒔かれた種と蒔かれていない種、 すべての植物、すべての草、すべての花、そ れらの甘い香り、それらの名前、雲の住む場 所、それらの構成、それらの翼、そしてそれ らがどのように雨と雨粒を運ぶかを書き記し た。

6そして私はすべてを調べ、雷と稲妻の道を書 き記した。そしてそれらは私に鍵とそれらの 守護者、それらの上昇とそれらが進む道を示 した。それは鎖によって適度に(穏やかに) 放出され、それが重い鎖と暴力によって怒っ た雲を投げ落とし、地上のすべてを滅ぼさな いようにする。

7私は雪の宝庫と、寒くて凍える空気の倉庫に ついて書き記した。そして、それらの季節の 鍵の持ち主を観察した。彼は雲をそれらで満 たし、宝庫を使い果たすことはない。

8そして私は風の止まる場所を書き記し、その 鍵を持つ者たちがどのように秤や枡を持って いるかを観察した。彼らはまずそれを一つの 秤に載せ、それから別の秤に重りを入れ、そ れを巧妙に全地に量り散らし、激しい呼吸で 地を揺らさないようにした。

9そして、私は全地を測り、その山々、すべて の丘、野原、木、石、川、存在するすべての ものを書き留めた。高さは地球から第七の天 まで、下には地獄の最も低いところ、審判の 場、そして非常に大きく、開けて泣いている 地獄まで。

10そして私は、囚人たちが限りない裁きを予 期して苦しんでいるのを見た。

11そして私は、裁判官によって裁かれるすべ ての人々と、彼らのすべての判決(判決文) とすべての行いを書き記した。

第41章

1そして私はアダムとエバと共にいた歴代の先 祖たちを見て、ため息をつき、涙を流し、彼 らの不名誉の破滅について語った。

2私は心の中で「私の病と私の先祖の病のため に私は災いを受けている」と思い、こう言い ました。

3「まだ生まれていない人、あるいはすでに生 まれていて主の前に罪を犯さない人は幸いだ。 その人はこの場所に来ず、この場所のくびき を負わない。」

第42章

1私は地獄の門の鍵持ちや番人たちが、大きな 蛇のように立っているのを見た。彼らの顔は 消えたランプのようで、彼らの目は燃え、歯 は鋭かった。そして私は主の業がすべて正し く、人の業には良いものもあれば悪いものも あり、彼らの業の中には悪事を働く者たちが いることがわかった。

第43章

1わたしの子らよ、わたしは、あらゆるわざと、 あらゆるはかりと、あらゆる正しい裁きとを 測り、書き記した。

2ある年が他の年よりも尊ばれているように、 ある人も他の人よりも尊ばれている。ある者 は多くの財産を持ち、ある者は心の知恵を持 ち、ある者は特別な知性を持ち、ある者は狡 猾さを持ち、ある者は口数の少なさを持ち、 ある者は清潔さを持ち、ある者は力持ちを持 ち、ある者は容姿を持ち、ある者は若さを持 ち、ある者は機転が利くこと、ある者は容姿 を整えること、ある者は感受性を持つことな ど、あらゆるところに響き渡るが、神を畏れ る者よりもすぐれた者はなく、その人は後世 にさらに栄光を受けるであろう。

第44章

1主は御自身の御手をもって人を創造された。 主は御自身の御顔に似せて、人を小さい者に も大きな者にもされた。

2支配者の顔をののしり、主の顔を忌み嫌う者 は、主の顔を侮辱した者であり、人に害を与 えないのに怒りをぶつける者は、主の大いな る怒りによって切り倒される。人の顔に非難 の唾をかける者は、主の大いなる裁きによっ て切り倒される。

3誰に対しても悪意を抱かず、傷ついた者や罪 に定められた者を助け、打ちのめされた者を 起こし、困っている者に慈善活動を行う人は 幸いです。なぜなら、大いなる審判の日に、 すべての重り、すべてのはかり、すべてのお もりが市場にあるようになるからです。つま り、それらは秤にかけられて市場に並べられ、 各人は自分のはかりを知って、そのはかりに 従って報酬を受け取るのです。

第45章

1主の御前に急いで供え物をする者には、主も その供え物を急いで与え、その働きを許して 下さるであろう。

2しかし、主の御前に自分のともしびを増して も、正しい裁きを行わない者には、主はいと 高き所にその宝を増し加えられないであろう。

3主がパンやろうそく、肉(牛など)、その他 の犠牲を要求するのは、何の意味もありませ ん。しかし、神は純粋な心を要求し、それら すべてによって人の心を試すのです。

第46章

1わたしの民よ、聞きなさい。わたしの唇の言 葉を受け入れなさい。

2もし誰かが地上の支配者に贈り物を持って来 て、その心の中に不誠実な考えを抱いている 場合、支配者はそれを知ったら、その人に対 して怒り、その贈り物を拒まず、その人を裁 判に引き渡さないであろうか。

3あるいは、もしある人が舌で偽って他の人に は善良に見えても、心の中では悪を持ってい るなら、その人の心の裏切りは他の人にわか って、その人の不誠実さがすべての人に明ら かであるので、その人自身も罪に定められな いでしょうか。

4主が大いなる光を送るとき、正しい者と正し くない者に対する裁きが行われ、誰もその裁 きを逃れることはできない。

第47章

1さて、子供たちよ、心に留めておきなさい。 すべて主の口からあなたたちに伝えられたあ なたたちの父の言葉を、よく心に留めなさい。

2あなたの父の手書きのこれらの書物を取り、 読んでください。

3書物は数多くあり、その中であなたは主の御 業のすべて、天地創造の初めからあったこと、 また世の終わりにまで続くことすべてを知る であろう。

4また、わたしの筆跡を守り行えば、主に対し て罪を犯すことはないであろう。なぜなら、 天にも、地にも、最も低い所にも、また唯一 の土台にも、主のほかに神はないからである。

5主は知られざるところに基を置き、見える天 と見えない天を広げ、水の上に地を定め、無 数の生き物を創造された。だれが、水と、定 まっていないものの基を数えたか。地の塵、 海の砂、雨の滴、朝露、風の息吹を数えたか。 だれが、地と海と、消えることのない冬を満 たしたか。

6わたしは火から星を切り出し、天を飾り、そ れを星の真ん中に置いた。

エノクの秘密の書

第48章

1太陽は七つの天の円に沿って進み、それは百 八十二の玉座の定めであり、短い日に沈み、 また、大きな日に沈む。太陽は二つの玉座の 上に留まり、月の玉座の上をあちこち回転し、 ツィワンの月の十七日からテワンの月まで沈 み、テワンの月の十七日から昇る。

2そして、それが地に近づくと、地は存在し、 その果実を成長させ、それが去ると、地は悲 しくなり、木々やすべての果物は花を咲かせ なくなります。

3彼はこれらすべてを、正確な時間測定によっ て測り、見えるものと見えないものの知恵に よって量り分けた。

4神は、見えないものから、すべてのものを見 えるようにした。御自身は見えないのである。

5このように、私は子供たちであるあなたたち に知らせ、あなたの子供たち、すべての世代、 そして神を畏れる心を持つ諸国民にこの書物 を配布します。彼らはこれを受け取り、どん な食物やこの世の甘味よりもこれを愛し、こ れを読み、これに取り組むようになりますよ うに。

6そして主を理解せず、神を畏れず、受け入れ ず拒絶し、彼らを受け入れない人々(聖書参 照)には、恐ろしい審判が待ち受けている。

7彼らのくびきを負い、彼らを引っ張っていく 人は幸いである。その人は大いなる審判の日 に解放されるからである。

第49章

1子供たちよ、私はあなた方に誓います。しか し、私はいかなる誓いによっても誓いません。 天によっても、地によっても、神が創造した 他のどんな生き物によっても誓いません。

2主は言われた。「わたしには誓いはなく、不 正もなく、真実だけがある。」

3もし人々の中に真実がないなら、彼らは『し かり、しかり』あるいは『否、否』という言 葉で誓うべきです。

4そして私はあなた方に誓います。まことに、 母の胎内にいない人は人もいません。それ 以前から、すべての人に魂の安息の地が用意 されており、この世でどれほど試練を受ける かは、定められた基準があるのです。

5そうです、子供たちよ、自分を欺いてはいけ ません。すべての人間の魂のために、あらか じめ場所が用意されているのです。

第50章

1わたしはすべての人の行いを書き記した。地 上に生まれた者は誰も隠れたままでいること はできず、その行いは秘められたままでいる こともできない。

2私はすべてのものを見ます。

3それゆえ、今、私の子供たちよ、忍耐と柔和 さをもってあなたの日数を過ごしてください。 そうすれば、永遠の命を受け継ぐことができ るのです。

4主のために、あらゆる傷、あらゆる傷害、あ らゆる悪口や攻撃に耐えなさい。

5もしあなたがたに不当な仕打ちが降りかかっ たら、それを隣人にも敵にも返してはならな い。主があなたがたにそれを報復し、大いな る審判の日にあなたがたの復讐者となられる からである。そうすれば、この地上では人々 の間に復讐は起こらないであろう。

6あなたがたのうち、兄弟のために金や銀を費 やす者は、来世で豊かな宝を受けるでしょう。

7未亡人や孤児や寄留者を傷つけてはならない。 そうしないと、神の怒りがあなたたちに下る であろう。

第51章

1あなたの力に応じて、貧しい人々に手を差し 伸べなさい。

2あなたの銀を地の中に隠しておいてはならな い。

3苦難にある忠実な人を助けなさい。そうすれ ば、苦難のときに苦難に遭うことはないだろ う。

4あなたがたに降りかかるすべてのつらい、残 酷なくびきを、すべて主のために負いなさい。 そうすれば、審判の日にあなたがたは報いを 受けるであろう。

5あなたがたの創造主の栄光のために、朝、昼、 夕方、主の住まいに入るのは良いことである。

6なぜなら、息あるものはすべて神を讃え、見 えるものも見えないものもすべて神に賛美を 返すからです。

エノクの秘密の書

第52章

1万軍の神を讃えるために口を開き、心から主 を讃える人は幸いである。

2隣人を侮辱し、中傷するために口を開く者は 皆呪われよ。彼は神を侮辱するからである。

3口を開いて神を賛美し、神をほめたたえる人 は幸いである。

4口を開いて呪い、ののしる者は、生涯主の前 に呪われる。

5主の御業をことごとく祝福する者は幸いであ る。

6主の創造物を軽蔑する者は呪われる。

7下を見て倒れた者を起こす人は幸いである。

8自分のものでないものの滅びを待ち望む者は 呪われる。

9初めから先祖たちの礎を堅く守る人は幸いで ある。

10先祖の定めを曲げる者は呪われる。

11平和と愛を植え付ける人は祝福されます。

12隣人を愛する者を乱す者は呪われる。

13すべての人に対して謙虚な言葉と心で語る 人は幸いです。

14舌で平和を語っても、その心には剣のほか に平和がない者は呪われる。

15これらのことはすべて、大いなる審判の日 に、はかりと書物に明らかにされるであろう。

第53章

1子どもたちよ、今、こう言ってはならない。

『私たちの父は神の前に立って、私たちの罪 のために祈っている』。罪を犯した者を助け る者はいないからである。

2あなたは、私がすべての人の創造前のすべて の働き、すべての人々の間で永遠に行われる すべてのことをどのように書いたかを知って いるが、誰も私の筆跡を語ったり語ったりす ることはできない。なぜなら、主は人のすべ ての想像がいかにむなしいか、それが心の宝 庫のどこに眠っているかを見ておられるから だ。

3それで今、子供たちよ、私があなたたちに伝 える父の言葉をすべてよく心に留めておきな さい。そうしないと、あなたたちは後悔して、 「なぜ父は私たちに教えてくれなかったの か」と言うことになるでしょう。

第54章

1そのとき、あなたがたにこのことを悟らない で、わたしがあなたがたに与えたこれらの書 物を、あなたがたの平和の受け継ぎとして与 えなさい。

2それを必要とするすべての人に渡し、また彼 らに教え、主の非常に偉大で不思議な業を見 せるようにしてください。

第55章

1子供たちよ、見よ、わたしの任期の日とわた しが死ぬ時が近づいている。

2わたしとともに行く天使たちがわたしの前に 立って、わたしにあなたがたから離れ去るよ うに勧めているのです。彼らは地上に立って、 告げられたことを待っています。

3明日、わたしは天に上り、永遠の相続地であ るエルサレムの頂に上るからである。

4それゆえ、私はあなたがたに、主の御前で主 が喜ばれることをすべて行うように命じます。

56章

1メトサラムは父エノクに答えて言った。「父 よ、あなたの目の前で私が何を造って、あな たが私たちの住まいとあなたの息子たちを祝 福し、あなたの民があなたによって栄光を与 えられるようにしてください。そして、主が 言われたように、あなたはこのように去って 行かれるのですか。

2エノクは息子メトサラムに答えて言った。 「子よ、聞きなさい。主が栄光の香油を私に 注がれた時から、私には食物がなく、私の魂 は地上の楽しみを覚えておらず、私は地上の ものを何も欲していない!」

第57章

1私の子メトサラムよ、あなたの兄弟たち全員 と私たちの家族、そして民の長老たちを呼び 集めなさい。私は彼らと話し、私の予定通り 出発します。」

2そこでメトサラムは急いで、兄弟であるレギ ム、リマン、ウカン、ケルミオン、ガイダド、 および民の長老たち全員を父エノクの前に呼 び寄せ、彼らを祝福して言った。

エノクの秘密の書

第58章

1子どもたちよ、今日は私の言うことを聞いて ください。

2そのころ、主はアダムのために地上に降り、 自ら創造したすべての生き物を訪れ、これら すべての後にアダムを創造し、地のすべての 獣、すべての爬虫類、空を飛ぶすべての鳥を 呼び寄せ、そのすべてを私たちの父アダムの 前に連れて来られました。

3そしてアダムは地上に住むすべてのものに名 前を付けました。

4そして主は彼をすべてのものの支配者に任命 し、すべてのものを彼の手に従わせ、人に命 じられて服従し従うように、それらを口がき けなく、鈍くされた。

5このように、主はすべての人を、その所有物 のすべてを支配する主人として創造された。

6主は人のために、獣の魂一つをも裁かれませ ん。しかし、この世では、人の魂を獣に対し て裁かれます。人間には特別な地位があるか らです。

7そして、人間の魂がみな数のとおりであるよ うに、獣も、主が創造した獣の魂もみな、大 いなる審判の時までは滅びることはない。そ して、もし人間が獣に悪い餌を与えれば、獣 は人間を非難するであろう。

第59章

1獣の魂を汚す者は、自分の魂も汚すのです。

2人は自分の魂を癒すために、罪のために清い 動物を供えて捧げるのです。

3そして、清い動物や鳥を犠牲としてささげる なら、人は癒され、自分の魂が癒されるので す。

4すべては食物としてあなたに与えられ、それ を四つの足で縛りなさい。それは治療を良く するためであり、彼は自分の魂を癒すのです。

5しかし、傷をつけずに獣を殺す者は、自分の 魂を殺し、自分の肉体を汚すのです。

6また、どんな獣に対してでも、ひそかに危害 を加える者は、悪い行いをしており、自分の 魂を汚しているのです。

第60章

1人の魂を殺す者は、自分の魂を殺し、自分の 体も殺すのです。その人には永久に治癒の方 法がありません。

2人を罠にかける者は、自分も罠にかかり、そ の人は永久に救いようがない。

3人を器に入れる者は、大いなる審判において、 永遠の報いを受けずにはいられない。

4不正な行いをしたり、他人に対して悪口を言 ったりする者は、いつまでも自分自身のため に正義を行うことはできない。

第61章

1さあ、子どもたちよ、主が憎まれるあらゆる 不正から心を守りなさい。人が自分の命のた めに神に何かを願うように、すべての生き物 に対してもそうしなさい。なぜなら、わたし はすべてのことを知っているからである。大 いなる時(来るべき時)には、人々のために 多くの住まいが用意されている。善人には良 い住まい、悪人には悪い住まい、その数は数 え切れないほど多い。

2良い家に入る人々は幸いです。悪い家には平 安もなく、そこから帰ることもできないから です。

3子ども達よ、小さな者も大きな者も、よく聞 きなさい。人が心に善い思いを抱き、自分の 手で作ったものでない労苦の賜物を主の御前 に携えて来るとき、主はその人の手の労苦か ら顔を背けられ、その人はその手の労苦を見 つけることができない。

4もし彼の手がそれを成し遂げても、彼の心が つぶやき、彼の心が絶えずつぶやき続けるの をやめないなら、彼には何の利益もありませ ん。

第62章

1忍耐して信仰をもって自分の供え物を主の御 前にささげる人は幸いです。その人は罪の赦 しを得るからです。

2しかし、もし彼が時が来る前にその言葉を撤 回するなら、彼には悔改めはありません。ま た、時が過ぎて、彼が自分の意志で約束され たことを行わないなら、死後には悔改めはあ りません。

エノクの秘密の書

3なぜなら、人が時を待たずに行うすべての業 は、人々の前に偽りであり、神の前に罪だか らです。

第63章

1人が裸の者に衣服を与え、飢えた者に満腹を 与えるなら、神から報いを受けるであろう。

2しかし、もし心が不平を言うなら、彼は二重 の悪を犯すことになります。すなわち、自分 自身と、彼が与えたものとの破滅です。そし て、そのことに対する報いは彼には何もあり ません。

3そして、もし自分の心が食物で満たされ、自 分の肉体が衣服で満たされているなら、彼は 軽蔑を犯し、貧困に対する忍耐をすべて失い、 自分の善行の報酬を得ることはないでしょう。

4すべての高慢で、大言壮語する者は主に憎ま れる。また、すべての偽りの言葉、偽りをま とった言葉は、死の剣の刃で切り裂かれ、火 に投げ込まれ、永遠に燃え続けるであろ う。』

第64章

1エノクが息子たちにこれらの言葉を語ったと き、遠く近くの人々は皆、主がエノクを召し ておられることを聞き、相談した。

2「さあ、エノクに口づけしよう」。二千人の 男たちが集まり、エノクとその息子たちがい るアチュザンの所にやって来た。

3そして民の長老たち、全会衆が来て、身をか がめてエノクに接吻し、こう言った。

4「私たちの父エノクよ、永遠の支配者である 主の祝福がありますように。そして今、あな たの息子たちとすべての民を祝福してくださ い。そうすれば、私たちは今日、あなたの御 前に栄光を与えられるでしょう。」

5あなたは永遠に主の御前に栄光を受けるであ ろう。主は地上のすべての人よりもあなたを 選び、あなたを目に見えるもの、見えないも のを含むすべての創造物の書き手、人々の罪 の贖い主、あなたの家族の助け手とされたか らである。』

第65章

1エノクはすべての民に答えて言った。「子供 たちよ、聞け。すべての生き物が創造される 前に、主は見えるものと見えないものを創造 した。

2そして、過ぎ去った時間と同じだけ、その後、 神は自身の姿に似せて人間を創造し、見るた めの目、聞くための耳、考えるための心、そ して熟考するための知性を人間に与えたこと を理解してください。

3そして主は人のすべての働きを見て、そのす べての被造物を創造し、時を区分し、時から 年を定め、年から月を定め、月から日を定め、 日から七つを定められた。

4そして神はその時に時を定め、それを正確に 測り、人が時について思いを巡らせ、年、月、 時刻、それらの変化、始まり、終わりを数え、 また自分の人生を初めから死まで数え、自分 の罪を思い返し、自分の行いの善し悪しを書 き記すようにされた。主の前にはどんな行い も隠されていないからである。それは、すべ ての人が自分の行いを知り、主のすべての戒 めに背くことなく、わたしの書き記したもの を代々守るためである。

5主が創造された、目に見えるものも見えない ものもすべての創造物が終わるとき、すべて の人は大いなる審判を受け、そのときすべて の時は消え去り、年も、それ以降は月も日も 時間もなく、それらはくっついて数えられな くなります。

6一つの永劫があり、主の大いなる審判を逃れ たすべての義人は、その大いなる永劫に集め られるであろう。義人のために大いなる永劫 が始まり、彼らは永遠に生きるであろう。そ の時もまた、彼らの間には労働も、病気も、 屈辱も、不安も、困窮も、暴力も、夜も、暗 闇もなく、ただ大いなる光があるであろう。

7そして彼らは、壊れることのない大きな城壁 と、光り輝く朽ちることのない楽園を持つで あろう。朽ちるものはすべて過ぎ去り、永遠 の命があるからである。

第66章

1それで今、私の子供たちよ、主が憎まれるす べての不正からあなたたちの魂を守りなさい。

エノクの秘密の書

2恐れおののきながら主の前に歩み、主にのみ 仕えよ。

3まことの神にひれ伏しなさい。物言わぬ偶像 にひれ伏すのではなく、神の御前にひれ伏し なさい。すべての正しい供え物を主の御前に 携えて行きなさい。主は不正を憎まれる。

4主はすべてのことを見ておられる。人が心に 思いを巡らすと、人は知性を働かせて計り、 すべての思いは常に主の前にある。主は地を 固め、すべての生き物をその上に置いた。

5あなたが天を仰いで見れば、そこに主がおら れる。あなたが海の深淵と地の底のすべてを 思い描いても、そこに主がおられる。

6主はすべてのものを創造された。すべての被 造物の主を捨てて、人の造ったものにひれ伏 してはならない。主の御前には、どんな業も 隠れたままではいられないからだ。

7子どもたちよ、忍耐と柔和と正直と、挑発と 悲しみと信仰と真実と、約束への信頼と、病 気と虐待と、傷と誘惑と、裸と欠乏とにあっ ても、互いに愛し合いながら歩みなさい。そ うして、この苦難の時代から抜け出して、永 遠の時の相続者となるのです。

8大いなる審判を逃れる正義の人たちは幸いで ある。彼らは太陽の七倍の輝きよりも輝くで あろう。この世では、光も、闇も、食物も、 楽しみも、悲しみも、楽園も、拷問も、火も、 霜も、そのほかのものも、すべて七分のが 取り除かれるからである。神は、あなたがた が読んで理解できるように、それをすべて書 き記されたのである。』

第67章

1エノクが民に語り終えると、主は地に暗闇を 送られた。暗闇はエノクと共に立っていた 人々を覆った。彼らはエノクを主のいるいと 高き天に連れて行った。主はエノクを迎え、 自分の前に立たせられた。すると、暗闇は地 から消え去り、再び光が戻った。

2人々はエノクが連れて行かれたのを見ても理 解できず、神を讃え、目に見えない神と記さ れた巻物を見つけ、皆家に帰った。

第68章

1エノクはツィワンの月の六日目に生まれ、三 百六十五年生きました。

2彼はツィワン月の一日に天に上げられ、六十 日間天に留まりました。

3彼は主が創造されたすべての創造物のこれら すべてのしるしを書き記し、三百六十六の書 物を書き記してそれを息子たちに渡し、三十 日間地上に留まり、ツィワンの月の六日目、 生まれたまさにその日、その時刻に再び天に 上げられた。

4この世におけるすべての人の本性が暗いよう に、その受胎、誕生、そしてこの世からの旅 立ちも暗いのです。

5彼は、みごもったその時刻に生まれ、またそ の時刻に死んだ。

6メトサラムとその兄弟たち、すなわちエノク の息子たちは皆、急いでアフザンと呼ばれる 場所に祭壇を築いた。そこはエノクが天に上 げられた場所である。

7彼らは犠牲の牛を取り、すべての民を呼び集 めて、主の御前に犠牲を捧げた。

8すべての民、民の長老たち、全会衆が祭りに 集まり、エノクの子らに贈り物を持ってきた。

9彼らは盛大な祝宴を開き、三日間喜び楽しみ、 エノクを通してこのようなしるしを与えてく ださった神を賛美した。エノクは神の恵みを 受けており、彼らはそれを代々、子孫に伝え ていくことになった。

10アーメン。

Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.