Japanese - The Book of Prophet Hosea

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ホセア

第1章

1ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、 またイスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムの時代 に、ベエリの子ホセアに臨んだ主の言葉。

2ホセアによる主の言葉の始まり。主はホセアに言わ れた。「行って、淫行の妻と淫行の子らをめとりな さい。この国は主を離れて、大いに淫行を犯したか らだ。」

3そこで彼は行って、デブライムの娘ゴメルを迎えた。 彼女は身ごもって男の子を産んだ。

4主は彼に言われた、「その名をイズレエルと名づけ よ。もうしばらくして、わたしはイズレエルの血の 復讐をエヒウの家に対して行い、イスラエルの家の 王国を滅ぼすであろう。」

5その日、わたしはイズレエルの谷でイスラエルの弓 を折るであろう。

6彼女はまたみごもって女の子を産んだ。神は彼に言 われた。「その子をロルハマと名づけなさい。わた しはイスラエルの家を二度と憐れまない。彼らを完 全に滅ぼすからである。」

7しかし、わたしはユダの家をあわれみ、彼らの神、 主によって彼らを救う。わたしは弓や剣や戦いや馬 や騎兵によって彼らを救うのではない。

8ロルハマが乳離れすると、彼女はみごもって男の子 を産んだ。

9そこで神は言われた。「その名をロアミと名づけよ。

あなたたちはわたしの民ではないし、わたしはあな たたちの神ではないからだ。」

10しかし、イスラエルの子らの数は海の砂のように なり、量ることも数えることもできない。そして、 彼らに「あなたたちは私の民ではない」と言われた 場所で、「あなたたちは生ける神の子らである」と 言われるようになる。

11そのとき、ユダの子らとイスラエルの子らは集ま り、ひとりの頭を立てて、その地から上って来る。

イズレエルの日は偉大であるからである。

第2章

1あなたがたの兄弟たちには「アミ」と言い、あなた がたの姉妹たちには「ルハマ」と言いなさい。

2あなたの母と争って、争ってみよ。彼女はわたしの 妻ではないし、わたしも彼女の夫ではない。それゆ え、彼女はその淫行を彼女の目から、その乳ぶさの 間から除き去らなければならない。

3おそらく、わたしは彼女を裸にし、彼女が生まれた 日のようにし、彼女を荒野のようにし、彼女を乾い た地のようにし、彼女を渇きで殺すだろう。

4わたしは彼女の子らを憐れまない。彼らは淫行の子 らだからである。

5彼らの母は淫行を犯し、彼らをみごもった彼女は恥 ずべきことをした。彼女は言った、「わたしはパン と水、羊毛と亜麻、油と飲み物を与えてくれる愛人 たちのあとを追おう」。

6それゆえ、見よ、わたしはあなたの道を茨で囲み、 壁を築いて、彼女がその道を見つけることがないよ うにする。

7彼女はその恋人たちを追いかけても追いつくことが できず、彼らを捜しても見つけることができない。 そのとき彼女は言う、「私は最初の夫のもとに帰ろ う。あのときのほうが今よりもよかったのだから」。

8彼女は、わたしが穀物、ぶどう酒、油を彼女に与え、 また、彼らがバアルのために用意した銀と金を増や したことを知らなかったからである。

9それゆえ、わたしは帰って来て、その時期にわたし の穀物を、その季節にわたしの酒を奪い、彼女の裸 を隠すために与えたわたしの羊毛と亜麻を取り戻す であろう。

10今、わたしは彼女の淫らな行いを彼女の愛人たち の目の前で明らかにする。誰も彼女をわたしの手か ら救い出すことはできない。

11わたしはまた、彼女のすべての楽しみ、彼女の祭 り、彼女の新月、彼女の安息日、彼女のすべての聖 なる祭りをやめさせる。

12わたしは彼女のぶどうの木といちじくの木を滅ぼ す。彼女はそれについて、『これはわたしの愛人た ちがわたしに与えた報酬だ』と言っていた。わたし はそれを森にして、野の獣がそれを食べるであろう。

13わたしは、バアルの祭りの日々を彼女に罰する。 彼女は彼らに香をたき、耳輪や宝石で身を飾り、愛 人たちを追いかけ、わたしを忘れた、と主は言われ る。

14それゆえ、見よ、わたしは彼女を誘い、荒野へ連 れて行き、彼女に優しく語る。

15わたしはそこから彼女にぶどう畑を与え、アコル の谷を希望の門戸として与える。彼女はそこで、若 かった頃のように、エジプトの国から上って来た日 のように歌うであろう。

16そして主は言われる、「その日には、あなたはわ たしをイシと呼び、二度とバアルと呼んではならな い。」

17わたしはバアルの名を彼女の口から取り去る。彼 らは二度とその名を思い出されることはなくなる。

18その日、わたしは彼らのために野の獣、空の鳥、 地を這うものと契約を結び、弓と剣と戦いを地から 断ち切り、彼らを安全に伏させる。

19そして、わたしは永遠にあなたをわたしの婚約者 とする。まことに、わたしは正義と公正と慈しみと 憐れみをもってあなたをわたしの婚約者とする。

20わたしはあなたを誠実にわたしと婚約させる。そ してあなたは主を知るようになる。

21その日には、主は言われる、「わたしは聞く。わ たしは天に聞く。天も地に聞く。」

22地は穀物と、酒と、油の音を聞き、またイズレエ ルの音も聞くであろう。

ホセア

23そして、わたしは彼女をわたしのために地に蒔く。 そして、わたしは、あわれみを受けなかった彼女を あわれむ。そして、わたしの民でなかった者たちに、 『あなたはわたしの民です』と言い、彼らは、『あ なたはわたしの神です』と言うであろう。

第3章

1主はわたしに言われた、「さらに行って、ほかの 神々を仰ぎ、酒瓶を愛するイスラエルの人々に対す る主の愛に従って、友に愛されているが姦淫した女 を愛しなさい。

2そこで私は銀貨十五枚と大麦ホメルと大麦半ホメ ルで彼女を買い取った。

3そこでわたしは彼女に言った。「あなたはもうしば らくわたしのために留まらなければならない。あな たは淫行をせず、他人の所につかず、わたしもまた あなたの所に留まる。」

4イスラエルの子らは、王もなく、君主もなく、犠牲 もなく、偶像もなく、エポデもなく、テラフィムも なく、長い間住むであろう。

5その後、イスラエルの人々は帰って来て、彼らの神、 主と、彼らの王ダビデを求め、末の日に主とその恵 みを畏れるであろう。

第4章

1イスラエルの人々よ、主の言葉を聞け。主はこの地 の住民と争っておられる。この地には真実も慈悲も なく、神を知ることもないからだ。

2彼らは誓い、偽り、殺し、盗み、姦淫を犯し、血が 血に触れる。

3それゆえ、地は嘆き、そこに住むすべての者は野の 獣、空の鳥と共に衰え、海の魚さえも絶え絶えにな る。

4しかし、だれも争ってはならない。また、だれも互 いに責めてはならない。あなたの民は祭司と争う者 のようである。

5それゆえ、あなたは昼に倒れ、預言者もまたあなた と共に夜に倒れ、わたしはあなたの母を滅ぼすであ ろう。

6わたしの民は知識の欠如のゆえに滅ぼされる。あな たは知識を拒んだので、わたしもあなたを拒み、あ なたはわたしの祭司とはならない。あなたはあなた の神の律法を忘れたので、わたしもあなたの子供た ちを忘れる。

7彼らは増えるにつれて、わたしに対して罪を犯した。 それゆえ、わたしは彼らの栄光を恥辱に変える。

8彼らはわたしの民の罪を食い尽くし、その不義に心 を留める。

9そして民には祭司も同じようになる。わたしは彼ら の行いに応じて彼らを罰し、彼らの行いに応じて彼 らに報いを与える。

10彼らは食べても飽きることなく、淫行を行っても 増えることはない。彼らが主の声に耳を傾けなくな ったからだ。

11淫行と酒と新しい酒は人の心を奪い去ります。

12わたしの民は足かせに助言を求め、杖は彼らに告 げる。淫行の霊が彼らを迷わせ、彼らは神のもとを 離れて淫行を行ったからである。

13彼らは山の頂で犠牲をささげ、丘の上、樫やポプ ラや楡の木の下で香をたきます。その木陰が良いか らです。それゆえ、あなたがたの娘たちは淫行を行 い、あなたがたの配偶者たちは姦淫を行うのです。

14わたしは、あなたがたの娘たちが淫行を行なって も、またあなたがたの配偶者たちが姦淫を行なって も、罰しない。彼女たちは淫婦たちと別れ、遊女た ちと供え物をささげているからだ。それゆえ、悟ら ない民は倒れる。

15イスラエルよ、汝は淫行を犯しても、ユダに罪を 犯させてはならない。ギルガルに来るな、ベタベン に上るな、そして「主は生きておられる」と誓うな。

16イスラエルは背教した雌牛のように後退している。 しかし今、主は彼らを広い所にいる小羊のように養 われる。

17エフライムは偶像崇拝に加わっている。彼を放っ ておけ。

18彼らの飲み物は酸っぱい。彼らは絶えず淫行を犯 している。その支配者たちは恥ずべき愛を抱く。

19風が彼女を翼で縛り上げ、彼らはその犠牲のゆえ に恥じ入るであろう。

第5章

1祭司たちよ、これを聞け。イスラエルの家よ、耳を 傾けよ。王の家よ、耳を傾けよ。裁きはあなたたち に下るからだ。あなたたちはミツパでわなとなり、 タボルに網を張ったからだ。

2反逆者たちは虐殺をすることに熱心であるが、私は 彼らすべてを叱責してきた。

3わたしはエフライムを知っている。イスラエルはわ たしから隠れてはいない。エフライムよ、今、あな たは淫行を犯し、イスラエルは汚されている。

4彼らは神に立ち返るために、自分の行いを正そうと はしない。彼らの中には淫行の霊があり、彼らは主 を知らないからである。

5そしてイスラエルの高ぶりは彼の顔に証言する。そ れゆえ、イスラエルとエフライムは彼らの罪によっ て倒れ、ユダもまた彼らと共に倒れる。

6彼らは羊の群れや牛の群れを連れて主を尋ね求める が、主を見つけることはできない。主は彼らから退 かれたからである。

7彼らは主に対して不誠実な行いをし、異邦の民を産 んだ。今、一月が彼らを彼らの分と共に滅ぼすであ ろう。

8ギブアで角笛を吹き、ラマでラッパを鳴らし、ベニ ヤミン人よ、あなたの後に続いてベタヘブンで大声 で呼ばわれ。

ホセア

9エフライムは戒めの日に荒れ果てます。イスラエル の部族に、必ず起こるであろうことを私は知らせま した。

10ユダの君たちは、縛めを解く者のようであった。 それゆえ、わたしはわたしの怒りを水のように彼ら に注ぐ。

11エフライムは戒めに従って進んで歩んだために、 裁きによって虐げられ、打ち砕かれた。

12それゆえ、わたしはエフライムにとっては虫のよ うになり、ユダの家にとっては腐れのようになる。

13エフライムは彼の病気を見て、ユダは彼の傷を見 て、アッシリヤの所へ行き、ヤレブ王に人をやった が、彼はあなたを癒すことも、あなたの傷を治すこ ともできなかった。

14わたしはエフライムに対しては獅子のようになり、 ユダの家に対しては若い獅子のようになる。わたし は引き裂いて逃げ去り、奪い去る。これを救う者は いない。

15わたしは行ってわたしの所に帰る。彼らが自分た ちの罪を認め、わたしの顔を慕い求めるまで。彼ら は苦難の中で、朝早くわたしを慕い求める。

第6章

1さあ、主に立ち返ろう。主はわれわれを引き裂いて も、癒してくださり、打っても、包んでくださるか らだ。

2二日後に彼は我々を生き返らせ、三日目に彼は我々 をよみがえらせ、我々は彼の目の前で生きるであろ う。

3そのとき、わたしたちが主を知ろうと努めるなら、 主の出でることは朝のように整えられ、主は雨のよ うに、すなわち地に降る春の雨と秋の雨のように、 わたしたちに来られることがわかるであろう。

4エフライムよ、わたしはあなたに何をしようか。ユ ダよ、わたしはあなたに何をしようか。あなたの恵 みは朝の雲のようで、早朝の露のように消え去るか らだ。

5それゆえ、わたしは預言者たちによって彼らを切り 倒し、わたしの口の言葉によって彼らを殺した。あ なたのさばきは、外に広がる光のようだ。

6わたしは犠牲ではなく、憐れみを望み、全焼のいけ にえよりも神を知ることを望んだからです。

7しかし彼らは、人のように契約を破り、わたしに対 して不誠実な行為を行った。

8ギレアデは不義を行う者の町であり、血で汚れてい る。

9強盗の群れが人を待ち伏せするように、祭司の集団 は道中で同意の上で殺人を犯し、淫らな行為を働く。

10わたしはイスラエルの家に恐ろしい事を見た。エ フライムの淫行があり、イスラエルは汚されている。

11また、ユダよ、わたしがわたしの民の捕囚を解き 放ったとき、主はあなたのために収穫を定められた。

第7章

1わたしがイスラエルを癒そうとしたとき、エフライ ムの咎とサマリアの邪悪が明らかにされた。彼らは 偽りをなし、盗人が入り、強盗団が外に略奪するか らである。

2彼らは、わたしが彼らのすべての悪事を覚えている ことを心に留めない。今、彼らの行いが彼らを取り 囲み、彼らはわたしの前に立っている。

3彼らはその悪事で王を喜ばせ、その偽りで君たちを 喜ばせる。

4彼らはみな姦淫を行う者であり、パンをこねた後、 発酵するまでは発酵をやめて熱するパン焼き人の炉 のようだ。

5われらの王の時代に、君たちは酒で王を病気にし、 王はあざける者たちに手を伸ばした。

6彼らは待ち伏せしながら、その心を炉のように準備 する。彼らのパン焼き人は夜通し眠り、朝には燃え る火のように燃える。

7彼らはみな炉のように熱くなり、その裁判官を滅ぼ し、その王たちは皆倒れた。彼らの中にはわたしを 呼ぶ者はひとりもいない。

8エフライムは民の中に混じり、エフライムはひっく り返されないパンである。

9異邦人が彼の力を食い尽くしても、彼はそれに気づ かない。まことに、彼の体には白髪がところどころ 生えているが、彼はそれに気づかない。

10イスラエルの高慢は主の顔に証言している。彼ら は彼らの神、主に立ち返らず、このすべてのことに ついて主を求めない。

11エフライムもまた愚かな心の無い鳩のようだ。彼 らはエジプトに呼びかけ、アッシリアに行きます。

12彼らが出かけるとき、わたしは彼らの上に網を広 げ、彼らを天の鳥のように打ち落とし、会衆が聞い ているとおり、わたしは彼らを罰する。

13彼らは災いだ。彼らはわたしから逃げたからだ。 彼らは滅びるのだ。わたしに背いたからだ。わたし は彼らを贖ったが、彼らはわたしに偽りを語った。

14彼らは床の上で泣き叫ぶとき、心からわたしに叫 ばなかった。彼らは穀物と酒を求めて集まり、わた しに背く。

15わたしは彼らの腕を縛り、強くしたが、それでも 彼らはわたしに対して悪事を企てる。

16彼らは帰るが、いと高き者のもとには帰らない。 彼らは偽りの弓のようだ。彼らの君たちは、その舌 の激怒のために剣に倒れる。これがエジプトの地で 彼らの嘲りとなる。

第8章

1ラッパを口に当てよ。主は鷲のように主の宮に攻め 寄せる。彼らはわたしの契約を破り、わたしの律法 に背いたからである。

2イスラエルはわたしに呼ばわる。「わが神よ、わた したちはあなたを知っています。」

ホセア

3イスラエルは良いものを捨てたので、敵は彼を追う であろう。

4彼らは王を立てたが、それはわたしによるのではな い。彼らは君主を立てたが、わたしはそれを知らな かった。彼らは銀と金で偶像を造り、滅ぼそうとし たのだ。

5サマリアよ、あなたの子牛はあなたを捨てた。わた しの怒りは彼らに向かって燃えている。彼らが無罪 になるまで、いつまでかかるのか。

6これもイスラエルから出たものであり、職人がそれ を作ったものである。それゆえ、それは神ではない。 サマリアの子牛は砕かれるであろう。

7彼らは風をまいたが、つむじ風を刈り取る。それは 茎がなく、芽は実を結ばない。たとえ実を結んだと しても、他国人がそれを食い尽くす。

8イスラエルは呑み込まれ、今や彼らは異邦人の中で、 何の喜びもない器のようになる。

9彼らは野ろばひとりでアッシリアに上って行った。 エフライムは愛人を雇った。

10たとい彼らは諸国民の中から雇ったが、今、わた しは彼らを集める。彼らは君主の王の重荷を少しだ け悲しむであろう。

11エフライムは罪を犯すために多くの祭壇を築いた ので、祭壇は彼にとって罪を犯すためのものとなる。

12わたしは律法の大切なことを彼に書き送ったが、 それは奇妙なこととみなされた。

13彼らはわたしの供え物として肉を捧げ、それを食 べる。しかし、主は彼らを受け入れられない。今、 主は彼らの咎を覚え、彼らの罪を罰される。彼らは エジプトに帰る。

14イスラエルはその造り主を忘れて神殿を建て、ユ ダは城壁のある町々を増した。しかし、わたしはそ の町々に火を送り、その宮殿を焼き尽くす。

第9章

1イスラエルよ、他の民のように喜んではならない。 あなたはあなたの神を離れて淫行を行い、穀物の打 ち場ごとに報いを愛したからだ。

2打ち場も酒ぶねも彼らを養うことはできず、新しい 酒は彼女の中で絶えるであろう。

3彼らは主の土地に住むことはなく、エフライムはエ ジプトに帰り、アッシリアで汚れたものを食べるで あろう。

4彼らは主にぶどう酒の供え物をささげることができ ない。それは主を喜ばせることもない。彼らの供え 物は彼らにとって、喪に服す者のパンのようになる。 それを食べる者はみな汚れる。彼らの命の糧となる パンは主の家に入ってはならないからである。

5あなたたちは、聖日と主の祭りの日に何をするつも りか。

6見よ、彼らは滅びのために去った。エジプトは彼ら を集め、メンフィスは彼らを葬る。彼らの銀の美し い場所はイラクサに占領され、彼らの幕屋には茨が 生える。

7罰の日が来た、報復の日が来た。イスラエルはそれ を知るであろう。預言者は愚か者、霊の人は狂って いる。あなたの罪が多すぎて、憎しみが激しいから だ。

8エフライムの番人はわたしの神とともにいた。しか し預言者は、そのすべての道において鳥捕りのわな となり、その神の家に憎しみが臨む。

9彼らはギベアの日々のように、深く堕落した。それ ゆえ、主は彼らの咎を覚え、彼らの罪を罰される。

10わたしはイスラエルを荒野のぶどうのように見つ けた。あなたがたの先祖をいちじくの木の最初の実 のように見た。しかし彼らはバアル・ペオルに行き、 その恥辱のために身を捨てた。そして彼らの憎むべ き行いは、彼らが愛するままに行われた。

11エフライムに関しては、その栄光は誕生から、胎 内から、また懐胎の時から、鳥のように飛び去るで あろう。

12たとい彼らがその子を育てても、わたしは彼らを 失わせ、人も残らないようにする。わたしが彼ら を去るとき、彼らにも災いがある。

13エフライムは、わたしがツロで見たように、良い 場所に植えられている。しかし、エフライムはその 子孫を人殺しの手に渡すであろう。

14主よ、彼らに何を与えてください。あなたは何を 与えようとしておられるのですか。流産する胎と乾 いた乳房を彼らに与えてください。

15彼らのすべての悪はギルガルにある。そこでわた しは彼らを憎んだ。彼らの行いの悪のゆえに、わた しは彼らをわたしの家から追い出し、二度と彼らを 愛さない。彼らの君たちはみな反逆者である。

16エフライムは打たれ、その根は枯れ、彼らは実を 結ばない。たとえ彼らが子を産んでも、わたしは彼 らの胎内の愛する子さえも殺す。

17わたしの神は、彼らが主に聞き従わなかったため に、彼らを捨てられるであろう。そして彼らは諸国 民の間をさまようであろう。

第10章

1イスラエルはむなしいぶどうの木、彼は自分のため に実を結び、その実りの多さに応じて祭壇を増し、 その土地の豊かさに応じて美しい像を造った。

2彼らの心は分裂し、今や彼らは罪人であることが明 らかになる。神は彼らの祭壇を破壊し、彼らの像を 破壊する。

3今、彼らは言うであろう。「私たちには王がいない。 私たちは主を恐れなかったからだ。それでは、王が 私たちに何をなさることができようか。」

4彼らは契約を結ぶ際に偽りの誓いを立て、言葉を語 った。こうして裁きは畑の畝間の毒草のように芽生 える。

5サマリアの住民はベタベンの子牛のゆえに恐れるで あろう。その民とその栄光を喜んだ祭司たちは、そ れが失われたために嘆くであろう。

ホセア

6それはまた、ヤレブ王への贈り物としてアッシリア に運ばれる。エフライムは恥をかき、イスラエルは 自分の計りごとを恥じるであろう。

7サマリアについては、その王は水の上の泡のように 断ち切られる。

8イスラエルの罪であるアベンの高き所も破壊される。 その祭壇には、いばらとあざみが生え、人々は山々 に「我々を覆ってくれ」と言い、丘々に「我々の上 に倒れてくれ」と言う。

9イスラエルよ、あなたはギブアの日から罪を犯して きた。彼らはそこに立ち、ギブアでの不義の子らと の戦いは彼らに追いつかなかった。

10わたしは彼らを罰したいと思っている。彼らが二 つの溝に身を縛るとき、民は彼らに向かって集まる であろう。

11エフライムは訓練された雌牛のようで、穀物を踏 みつぶすことを好む。しかし、わたしはその美しい 首を捨て去った。わたしはエフライムに馬を乗り込 ませ、ユダは耕し、ヤコブは土塊を砕く。

12あなたたちは正義をもって種を蒔き、慈しみをも って刈り取り、休耕地を耕せ。主が来て、あなたた ちの上に正義の雨を降らせるまで、今は主を求める 時だからである。

13あなたがたは悪を耕し、不義を刈り取り、偽りの 実を食べた。それはあなたが自分の道と勇士の多さ を信頼していたからである。

14それゆえ、あなたの民の間に騒乱が起こり、あな たの要塞はすべて略奪される。戦いの日にシャルマ ンがベタルベルを略奪したように。母親は子供たち に打ちのめされた。

15あなたがたの大いなる悪行のゆえに、ベテルもあ なたがたにこのようにするであろう。イスラエルの 王は朝のうちに完全に滅ぼされるであろう。

11章

1イスラエルが幼かったとき、わたしは彼を愛し、わ たしの子をエジプトから呼び出した。

2彼らは、彼らが呼ぶとおりに彼らから去り、バアル に犠牲をささげ、彫像に香をたいた。

3わたしはエフライムにも、彼らの腕を取って歩くよ うに教えた。しかし彼らはわたしが彼らを癒したこ とを知らなかった。

4わたしは、人の綱、愛の帯をもって彼らを引き寄せ、 彼らにとっては、あごのくびきを外す者のようにな り、彼らに食物を与えた。

5彼はエジプトの地に帰ることはなく、彼らが帰るこ とを拒んだので、アッシリア人が彼の王となるであ ろう。

6そして、剣は彼らの町々に留まり、彼らの枝を焼き 尽くし、彼らを滅ぼすであろう。それは彼らの計り ごとによるのだ。

7そして、わたしの民はわたしから背を向けようとし ている。彼らはいと高き者のもとに彼らを招いたが、 だれも彼を高く上げようとはしなかった。

8エフライムよ、どうしてわたしはあなたを捨てるこ とができようか。イスラエルよ、どうしてわたしは あなたを救い出すことができようか。どうしてわた しはあなたをアデマのようになり、どうしてあなた をゼボイムのようになることができようか。わたし の心はわたしのうちに変わり、わたしの悔い改めは 燃えている。

9わたしは激しい怒りを実行せず、エフライムを滅ぼ すために再び来ることもない。わたしは神であって、 人ではないからである。あなたの中にいる聖なる者 だからである。わたしは町には入らない。

10彼らは主に従って歩む。主は獅子のようにほえる。 主がほえると、西から民が震える。

11彼らはエジプトから出てきた鳥のように、アッシ リアの国から出てきた鳩のように震える。そして、 わたしは彼らをその家々に住まわせると主は言われ る。

12エフライムは偽りをもってわたしを囲み、イスラ エルの家を欺きで囲む。しかしユダはなお神ととも に支配し、聖徒たちとともに忠実である。

第12章

1エフライムは風を糧とし、東風を追い求め、日々偽 りと荒廃を増し加え、アッシリア人と契約を結び、 エジプトに油を運び入れる。

2主はまたユダと争い、ヤコブをその行いにしたがっ て罰し、その行いにしたがって報いられる。

3彼は胎内で弟のかかとをつかみ、その力によって神 に権威を授けた。

4そうです、彼は御使いに対して力を持っていて、勝 利しました。彼は泣いて、御使いに懇願しました。 彼はベテルで御使いを見つけ、そこで御使いは私た ちと話しました。

5万軍の主なる神、主はその記念物である。

6それゆえ、あなたはあなたの神に立ち返り、慈しみ と公正を保ち、絶えずあなたの神を待ち望め。

7彼は商人であり、その手には欺瞞の秤があり、抑圧 することを好む。

8エフライムは言った。「しかし、わたしは富んだ。 わたしは財産を得た。わたしがどんなに苦労しても、 わたしには罪となる不義はつも見いだされないだ ろう。」

9そして、エジプトの地からあなたの神、主であるわ たしは、聖なる祭りの日々と同じように、あなたを 再び幕屋に住まわせる。

10わたしはまた預言者たちによって語り、預言者た ちの務めによって幻を多く語り、たとえを用いまし た。

11ギレアデに不正があるだろうか。それはむなしい ことである。彼らはギルガルで雄牛を犠牲にささげ る。まことに、彼らの祭壇は畑の畝間の山のようだ。

12ヤコブはシリアの国へ逃げ、イスラエルは妻をめ とり、妻のために羊を飼った。

ホセア

13主は預言者によってイスラエルをエジプトから導 き出し、預言者によってイスラエルは守られた。

14エフライムは主を激しく怒らせた。それゆえ、主 は彼の血を彼に残し、主の侮辱を彼に返すであろう。

第13章

1エフライムは震えながら語るとき、イスラエルの中 で自らを高めた。しかし、バアルに罪を犯したとき、 彼は死んだ。

2そして今、彼らは罪を重ね、自分たちの思いどおり に銀で像や偶像を造り、すべて職人の手によるもの である。彼らはそれらについて、「犠牲をささげる 者たちは子牛に口づけせよ」と言う。

3それゆえ、彼らは朝の雲のようになり、消え去る朝 露のようになり、打ち場から旋風に吹き飛ばされる もみ殻のようになり、煙突から出る煙のようになる。

4しかし、わたしはエジプトの国からあなたの神、主 である。あなたはわたしのほかに神を知らないであ ろう。わたしのほかに救い主はいないからである。

5わたしは荒野で、大干ばつの地であなたを知ってい ました。

6彼らはその牧草地に従って満腹し、満腹して、その 心は高ぶり、それゆえ、わたしを忘れた。

7それゆえ、わたしは彼らに対しては獅子のようにな り、道行く豹のように彼らを監視する。

8わたしは子を奪われた熊のように彼らに会い、彼ら の心の膜を裂き、そこでライオンのように彼らを食 い尽くす。野獣が彼らを引き裂く。

9イスラエルよ、あなたは自らを滅ぼした。しかし、 あなたの助けはわたしにある。

10わたしがあなたの王となる。あなたのすべての 町々で、あなたを救うことのできる者はほかにどこ にいるのか。あなたが、『王と君主を与えよ』と言 ったあなたの裁判官たちもどこにいるのか。

11わたしは怒りの中であなたに王を与え、また憤り の中で彼を奪った。

12エフライムの咎は包まれ、彼の罪は隠されている。

13産みの苦しみが彼に臨む。彼は愚かな息子だ。子 供が生まれる場所に長く留まるべきではない。

14わたしは彼らを陰府の力から贖い出し、死から救 い出す。死よ、わたしはあなたの災害となり、陰府 よ、わたしはあなたの滅びとなる。悔い改めはわた しの目から隠される。

15たとえ彼が同胞の中で子孫を豊かにしても、東風 が吹き、主の風が荒野から吹き、彼の泉は涸れ、彼 の泉は干上がり、彼はすべての美しい器の宝を奪い 去る。

16サマリアは神に背いたために荒れ果て、剣によっ て倒れ、幼子は打ち砕かれ、妊婦は引き裂かれる。

第14章

1イスラエルよ、あなたの神、主に立ち返れ。あなた は自分の罪によって倒れたからだ。

2あなたがたは言葉を携えて主に立ち返り、主に言い なさい。「すべての不義を除き去り、わたしたちを 恵み深く迎え入れてください。そうすれば、わたし たちは自分の唇の子牛を捧げます。」

3アシュルは我々を救わない。我々は馬に乗ることも ない。我々の手のわざに向かって、「あなたがたは 我々の神だ」とはもう言わない。なぜなら、孤児は あなたのうちに慈しみを見いだすからだ。

4わたしは彼らの背信を癒し、彼らを惜しみなく愛す る。わたしの怒りは彼から離れているからだ。

5わたしはイスラエルにとって露のようになる。彼は ユリのように成長し、レバノンのように根を張る。

6その枝は広がり、その美しさはオリブの木のよう であり、その香りはレバノンの木のようである。

7その陰に住む者たちは帰って来て、穀物のように生 き返り、ぶどうの木のように成長し、その香りはレ バノンのぶどう酒のようになる。

8エフライムは言う。「もはや偶像とは何の関係があ ろうか。わたしは彼の言うことを聞き、また彼の言 うことを聞いている。わたしは青々としたもみの木 のようだ。あなたの実はわたしから得られる。」

9知恵ある者は、これらのことを悟るであろうか。悟 りある者は、これを知るであろうか。主の道は正し く、義人はその中に歩むからである。しかし、背く 者はその中に倒れる。

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