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生研ニュース No.203

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■編集・発行

東京大学生産技術研究所 / 広報室

IIS NEWS

No.203 2024.10

●基礎系部門 教授

志村 努

IIS TODAY

今回の生研ニュースの表紙を飾っていただくのは、 2025年 3 月に定年退職をお迎えになる基礎系部門の 志村努教授です。志村先生は、1982年にまだ六本木に あった生研に修士課程の学生として入学されてから、実 に 40年以上にわたって在籍され、光物質ナノ科学研究セ ンター・センター長や本所副所長をはじめとする様々な 立場でご尽力されてきました。 志村先生はこれまで一貫して光科学(応用非線形光 学)の分野をご専門として研究を続けてこられ、特に フォトリフラクティブ効果の研究や、それに連なるホロ グラフィックメモリーの研究に注力されてこられました が、中でもホログラフィックメモリーの研究に関して は、原理的な側面に至るまで徹底的に探究されました。 志村先生は、これまでの研究を振り返りながら、意識的 にも無意識的にも人口密度の低く、多くの未開拓問題が ありそうな研究テーマを志向されてきたとおっしゃって います。その一方で、応用物理学会や日本光学会での活 動、あるいは研究室の輪講会(後に奨励会の特別研究会 に発展)を通して知り合った企業研究者との関係が、共

同研究など長きに渡る様々な活動の場を通じて大きく広 がっていったそうです。今でも日本を代表する多くの企 業の研究者の方々との関係が脈々と続いているとのこと ですが、志村先生は、臨機応変に様々なことに対応して きたことで良い出会いがあったと分析されておられま す。それだけでなく、先生の好奇心旺盛な感性や常に快 活で温かい人柄が強く反映されているのだろうと、お話 を伺いながら感じました。 志村先生に生研へのメッセージをお願いしたところ、 大学が様々な問題を抱え大きな岐路に立つ中で、研究以 外の色々なことを考える必要が増しているものの、やは り自分の本当にやりたいこと、本当に大事だと思うこと をしっかり考えてほしいとお話しされていました。志村 先生は、様々な場で、いつも熱心にお話をされ、物事に 取り組まれておられた印象があります。今回の撮影中の お話を通じて、そのような真摯な姿勢こそが、研究者と しての日々を本当の意味で楽しんでこられた秘訣ではな かったかと感じました。 (広報室 古川 亮)


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