Skip to main content

生研ニュース No.202

Page 1

■編集・発行

東京大学生産技術研究所 / 広報室

IIS NEWS

No.202 2024.7

●人間・社会系部門 教授

川口

IIS TODAY

本号の表紙を飾るのは、人間・社会系部門で活躍する 川口健一教授です。撮影は自然豊かな柏キャンパスにあ るホワイトライノ II で行われました。生研の皆様には既 にお馴染みかと思いますが、ホワイトライノ II は川口先 生のご専門である軽量テンセグリティ構造を本格的に採 用した、世界に類を見ない斬新な建築です。 川口先生の研究領域は広範にわたり、曲面構造や展開 構造、軽量膜構造の研究だけでなく、免震技術やシェル ター、安全な天井構造に関する研究も含まれます。天井 は建築の仕上げ材として位置付けられていますが、天井 崩落による事故が日本のみならず世界中で頻繁に起きる 中、先生は「構造家の仕事は建物を守るためにあるので はなく、 人の命と幸せを守るためにある」とおっしゃり、 積極的に天井とその安全性について研究されました。今 ではその成果により、軽くて柔らかい安全な天井を推奨

健一

する指針が示されています。これは基本的なことではあ りますが、単に美しい空間を創造するだけでなく、安全で 人間に優しい建築を目指す上で欠かせない考え方です。 現在、川口先生は生きた樹木を使った建築という、ま るでおとぎ話から飛び出してきたような研究を進められ ています。常に新しい分野に挑戦し、領域を越境してい く川口先生の姿勢は、生研のスピリットを体現していま す。最後に、この記事を執筆しているタイミングで、ホ ワイトライノ II の第一回膜構造デザイン賞の受賞が決 定しました。筆者も意匠設計者として協力する機会をい ただきました。川口先生とその素晴らしい業績に関われ たことに、心から感謝しております。

(広報室 今井 公太郎)


Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
生研ニュース No.202 by UTokyo-IIS - Issuu