■編集・発行
東京大学生産技術研究所 / 広報室
IIS NEWS
No.197 2023.4
●機械・生体系部門 教授
山中 俊治
IIS TODAY
今回、表紙を飾っていただいたのは機械・生体系部門 の山中俊治教授です。山中先生の専門分野は「デザイン・ エンジニアリング」で、機械設計に限らず、アートの視 点も取り入れた様々なプロダクトデザインおよびプロト タイピングをされておりました。山中先生は 2013 年に本 所に着任され、10 年間在職し、本年3月で定年退職され ました。定年退職を迎えるに当たっての心境をお聞きし たところ、充実した 10 年間を過ごしました、とのことで した。本所に着任したときは、宝の山(先端技術が沢山 ある)だと思い、それらが形を欲しがっている、世の中 に発信したい、未来を見せたいと思ったとのことです。 そして、山中先生は着任時の思いの通り、多くの先生 方と協創し、多くの作品を世に発信してきました。一例 になりますが、新野先生とは3D プリンタ技術を活用し 義足の開発を、岡部所長とはレアメタルを活用したモノ づくりを進めてきました。2015 年頃に当時の藤井所長 (現総長)からモノづくり未来構想懇談会に誘われ、 「生 研の未来のために、今後はデザインが必要」ということ
で参画し、価値創造デザイン推進基盤の創設にもご尽力 されました。20 回もの展覧会も開催し、約 1,000 人の来 客数から始まり、最終展覧を含め終盤では 4,000 人を超 える来客数に増えたとのことです。印象に残っているの は、JAPAN HOUSE という事業にて、ロンドン、ロサ ンゼルス、サンパウロで作品を展示したことだそうです。 また、生研のロゴマークや web サイトのリニューアル にもご尽力され、2018 年には本所 70 周年記念展示とし て「もしかする未来 工学×デザイン」のディレクター も務められました。 研究活動をする上では、 「美しい」という観点で、アー ト(感覚)とサイエンス(真理)を上手く繋げる接点を 作れないか、ということを常に意識されてきたようです。 2023 年4月からは本学特別教授として本所内で研究活動 を続けるとのことで、益々のご活躍を祈念とともに、引 き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 (広報室 山川 雄司)