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公共空間は広く明るく作られるが、狭さと暗さが
木々がそびえ立つ遊歩道を歩いている
排除されたその空間は果たして民主的といえるだろ
と林立する躯体が現れるような、環境
うか。真に民主的な空間には、広いと狭い , 暗いと
と連続したシークエンスを作る。塔の
明るいといった要素が漸次的に作られるべきであ
空伱を通り抜けるメインアプローチを
る。
進むと 2 階川側のテラスへ出る。地
図書館の閲覧スペースは窓から自然光が入り景色
上 9m の 2 階は各塔を一枚のスラブ
を望める一方で、書架付近の窓はカーテンやブライ
でつなぐ。スラブによって塔の内外に
ンドで覆われ、景色を失い均質な人口照明で満たさ
作られる空間には、場の特性に応じて
れている。こういった空間は人間と環境が切り離さ
様々なプログラムが入る。
れ、自分がどこにいるかわからなくなる。このよう
二か所に設けられたテラスはそれぞれ
に特性の異なる 2 種類の場所が同一の空間に作られ
中央広場と川を望む。3 階は塔内の書
てしまっているということに疑問を持った。
架をグレーチングのブリッジで繋ぐ。
敷地である清澄公園は中央広場から順に、茂み ,
パス的な空間が広がり専門的な書籍が
遊歩道 , 緑地 , 街と層をなしており、明るさと広さに
置かれ、一部床が大きく取られており
おいて多様な環境が作られているため、人々は心地
落ち着いて本を読める空間もある。3
よい場を選んで自由に振る舞う。本設計は清澄公園
階 4 階は図書館のプログラムが入る。
の南西側、遊歩道を覆うように建ち現れ、聳え立つ
4 階は塔の重なりによってひと繋ぎの
木々と連続するように楔形の躯体が林立する。南西
大きな床が作られるため、3 階に比べ
の公園入り口からは、奥に覗く広場への求心性を助
てゆったりとした空間が生まれ児童書
長するゲートのように現れる。楔形の塔を集積させ
籍や文学、社会系など大衆向けの書籍
ることで、光と空間の仄仄(ほのぼの)を作り出す。
が置かれる。
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