Skip to main content

東京リテールマーケットダイナミクス 2026年第2四半期

Page 1

リサーチ 東京リテール マーケットダイナミクス 2026年第2四半期

東京 主要指標 •

株価の上昇を受けて、国内富裕層の消費は活発

2027年から2029年にかけて銀座と表参道に3棟7,000坪が供給予定

賃料と想定価格は上昇継続も、ペースは減速する見通し

賃料 賃料変動率(前年同期比) 賃料サイクルのフェーズ

月額坪当たり112,686円 +12.9% 賃料上昇の減速

注釈:賃料は東京のプライムリテールの1棟の平均を参照。東京のプライムリ テールエリアとは、中央区銀座の中央通り沿道、青山通りと明治通りに挟ま れた表参道沿道を指す。美術・宝飾・貴金属売上高は百貨店の東京地区。

4月・5月の東京地区百貨店の高額品の売上高は昨年以降の二桁成長を維持した。訪日外客数は同期に2か月連続で減少したにもかかわらず高成 長を遂げたのは、株価の上昇を受け、国内富裕層の消費が活発だったことが主因とみられる。 第2四半期のテナント需要は引き続き堅調。当期の新規開業事例として、表参道エリアではアパレルを軸にした「ハンティングワールド」の出 店がみられた。銀座エリアの中央通りの空中階では日本初上陸の飲食店「スミス アンド ウォレンスキー」が新規開業した。

当期は、銀座と表参道のいずれにおいても新規供給はみられなかった。一方、明らかとなった今後の供給予定は、2027年に中央通りで竣工予定 の「(仮称)マツザワビル新築工事」(延床面積400坪)、2028年に表参道で竣工予定の「表参道I開発プロジェクト」(延床面積500坪)、 2029年に銀座で竣工予定の「(仮称)銀座貿易ビル建替計画」(延床面積6,100坪)など。

美術・宝飾・貴金属売上高 前年比 40% 30% 20%

当期の東京プライムリテール市場の賃料は、月額坪当たり112,686円と、前期比3.2%の上昇、前年同期比12.9%の上昇となった。上昇率は前期 の+4.8%からやや減速した。ラグジュアリーブランドの新規出店は一巡しているものの、優良物件が募集に出れば複数の申し込みがみられる状 況は続いている。想定価格は前期比3.8%の上昇、前年同期比12.2%の上昇となった。キャップレートは安定しているとみられるため、前期同 様、賃料の上昇が想定価格の上昇につながった。ただし、プライムリテールエリアでの実際の投資事例は当期は確認されていない。 見通し 賃貸市場では、視認性の高い優良物件の供給は依然として限定的であるため、需給は引き続き逼迫した状況が続くとみられ、賃料は上昇基調を 維持する見通しである。ただし、ラグジュアリーブランドによる積極的な新規出店需要は一巡しつつあるため、上昇率はこれまでに比べて緩や かになると予想される。投資市場では、キャップレートは当面横ばいで推移すると見込まれる。これを前提とすると、賃料上昇を主因として想 定価格は緩やかな上昇を続ける見通しである。

10% 0% 2021

2022

2023

2024

2025

2026年 1-5月期

出所:日本百貨店協会

増減率 © Jones Lang Lasalle IP, Inc. 2026


Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
東京リテールマーケットダイナミクス 2026年第2四半期 by JLL Japan Research - Issuu