リサーチ 東京リテール マーケットダイナミクス 2025年第4四半期
東京 主要指標 •
百貨店の美術・宝飾・貴金属販売額が成長トレンドを回復
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中央通り沿いに「清和銀座ビル」が竣工
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賃料・価格とも上昇基調が継続
賃料 賃料変動率(前年同期比) 賃料サイクルのフェーズ
月額坪当たり104,154円 +5.5% 賃料上昇の減速
注釈:賃料は東京のプライムリテールの1棟の平均を参照。面積は貸床面積を 参照する。小売業販売額は東京都既存店を参照する。
所得と消費者マインドの持ち直しを背景に、引き続き、個人消費は底堅い動きがみられている。東京地区百貨店の美術・宝飾・貴 金属売上は、9月から成長トレンドを回復し、10月から2か月連続で前年比20%の増加となった。また、訪日外客数の過去最高更 新が続いていることを背景に、インバウンド消費も好調だった。第4四半期の新規開業事例として、銀座中央通りに出店したロエ ベとレダラッハが挙げられる。表参道では、キャットストリート沿いにディプティックが出店した。 第4四半期の新規供給には、「清和銀座ビル」が挙げられる。中央通りに地上13階建て、延床面積4,700㎡の規模で竣工した。路 面を含む4層にロエベが開業した。「表参道Grid Tower」の概要が公表された。青山通り沿いの複合用途型プロジェクトであり、 2026年第1四半期に地上38階建て、延床面積46,000㎡の規模で竣工予定である。店舗は1階と地下1階に供され、サロン23区を含 むテナントが出店する。 第4四半期の賃料は月額坪当たり104,154円となり、前期比1.9%の上昇、前年同期比5.5%の上昇となった。上昇ペースは前四半期 から減速した。賃料負担力の大きい大手ブランドグループの出店が一巡したことが主因とみられる。第4四半期の想定価格は、前 期比1.7%の上昇、前年同期比4.2%の上昇となった。キャップレートには大きな変動はなかったと推定される一方、賃料の上昇が 価格の上昇につながった。当四半期には、マントミアセットマネージメントによる「Ginza gCube」の取得等が確認された。
見通し 12月のオックスフォード・エコノミクスの予測では、個人消費は上方修正され、2025年に1.2%の増加、2026年に0.7%の増加と なっている。リスクには、物価上昇の継続が消費者マインドに及ぼす影響が挙げられる。賃貸市場では、独立系ブランドの出店需 要が旺盛な一方、供給予定物件のテナントがほぼ決定済みのため、需給逼迫による賃料の上昇基調が継続する見通しである。投資 市場では、投資利回りは大きく変動しないとみられるものの、賃料の上昇を反映して想定価格は緩やかに上昇する見通しである。
東京地区百貨店の美術・宝飾・貴金属売上 前年比
40%
30% 20% 10% 0% -10% -20% -30%
2020
2021
2022
2023
2024
2025
増減率 出所:日本百貨店協会 © Jones Lang Lasalle IP, Inc. 2026