Skip to main content

東京リテールマーケットダイナミクス 2025年第2四半期

Page 1

リサーチ 東京リテール マーケットダイナミクス 2025年第2四半期

東京 主要指標 •

外資系の独立系ブランドが需要を牽引

「ヒューリック青山ビル建替計画(仮称)」が表参道と青山通りに面した角地において着工

路面賃料が横ばいで推移し、価格の上昇ペースが減速

賃料 賃料変動率(前年同期比) 賃料サイクルのフェーズ

月額坪当たり99,810円 +5.4% 賃料上昇の減速

注釈:賃料は東京のプライムリテールの1棟の平均を参照。面積は貸床面積を 参照する。小売業販売額は東京都既存店を参照する。

5月に入り、消費者マインドは弱含みが見られるものの、雇用 者所得は改善しており、総じてみれば消費は回復基調を示唆し た。インバウンド消費は、訪日外客数の過去最高更新が続いて おり、2025年第1四半期に前年同期比30%の増加となった。2025 年第2四半期においても、新規出店需要は引き続き堅調に推移 した。主に、売上が好調な外資系の独立系ブランドが牽引した。 当四半期における新規出店事例としては、表参道に出店したオ ニツカタイガーのコンセプトストアと、銀座五丁目のみゆき通 りに出店したEmporio Armaniの旗艦店が挙げられる。

2025年第2四半期の賃料は、月額坪当たり99,810円となり、前四 半期比0.2%の上昇、前年同期比5.4%の上昇となった。路面賃料 は横ばいであったため、主に空中階の上昇を反映した。上昇 ペースは減速したものの、13四半期連続の上昇となった。価格 は、賃料上昇を反映し、前四半期比横ばい、前年同期比6.2%の 上昇となった。当四半期の事例には、三井不動産による銀座の 丸源31ビルの取得が挙げられる。レポート執筆時点において当 該ビルは解体中であり、今後再開発される予定である。

小売業販売額

見通し

4月、表参道と青山通りに面した角地において「ヒューリック 青山ビル建替計画(仮称)」が着工した。オフィス、リテール、 飲食サービスを主要用途とする、地上9階建て、延床面積9,600 ㎡の複合用途ビルが2028年5月に竣工予定である。リテール区 画のテナントは内定済みである。「銀座六丁目みゆき通り開発 計画(仮称)」の概要が確認された。隣接する旧ブリオーニ銀 座ビルとの一体的な再開発である。外堀通り沿いに地上13階建 て、延床面積5,700㎡の商業ビルが2028年夏に竣工予定である。

オックスフォード・エコノミクスの6月予測によれば、2025年 の個人消費は前回予測から据え置きの0.9%の増加となっている。 雇用・所得環境の改善に伴い、消費は緩やかに回復すると予想 される一方、リスク要因としては消費者心理の動向が挙げられ る。賃貸市場では、路面賃料は上昇が減速しているものの、空 中階は上昇が続いているため、平均賃料は引き続き上昇傾向を 維持すると予測する。投資市場においては、キャップレートが 横ばい推移するとみられるため、価格は賃料上昇を反映して、 緩やかに上昇すると予想される。

-5%

前年比

15%

10% 5% 0% -10% -15% -20%

2020

2021

2022

2023

2024

2025年 第1四半期

増減率 © Jones Lang Lasalle IP, Inc. 2025


Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
東京リテールマーケットダイナミクス 2025年第2四半期 by JLL Japan Research - Issuu