王者の逡巡
高みに挑む若獅子たちの苦悩
角田裕毅選手(レーシングブルズ)はHonda.Red.Bull.Powertrains のパワーユニットを積むVCARB02を駆って、2025年もFIAフォー ミュラ1世界選手権にフル参戦する。第1戦オーストラリアGPから 予選でトップ10に入る走りを見せるが、決勝は悪天候にも阻まれて 12位。翌週の第2戦中国GPではスプリントの6位で今年初ポイント を獲ったが、決勝ではタイヤ戦略やトラブルで16位に終わった。
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角田裕毅選手、2025年のF1開幕2戦で力強い走りを見せる!!
2戦とも決勝は悪天候や不運などが重なりポイントを逃すも、予選とスプリントでは大活躍!
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya.ENDO] REPORT/吉田知弘[Tomohiro.YOSHITA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
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025年のFIAフォーミュラ1世 界選手権(F1)が3月に開幕し た。唯一の日本人ドライバーと して活躍する、レーシングブルズ所属の角 田裕毅選手は参戦5年目を迎え、更なる活 躍が期待されている。
2024年は随所でポイント争いに絡む走 りを見せており、シーズン終了直後の公式 テストではレッドブル・レーシングの車両 をドライブ。周囲からは「角田選手がマッ クス・フェルスタッペン選手のチームメイ トになって欲しい」という期待の声も挙がっ ていたものの、最終的にはリアム・ローソ ン選手が昇格し、角田選手は残留というか たちで2025年がスタートした。
今年は全体的にドライバーの顔ぶれが大 きく変わった印象がある。FIA F2選手権か らは昨年チャンピオンのガブリエル・ボル トレート選手がキック・ザウバーに、イザ ック・ハジャー選手は角田選手のチームメ イトに、18歳のアンドレア・キミ・アント ネッリ選手はメルセデス、昨年はF1でス ポット参戦ながらポイントも獲ったオリバ
ー・ベアマン選手がハースと、新人4選手 がステップアップした。角田選手は後輩の ハジャー選手を引っ張る立場になったこと と、昨年の評価も相まって、よりチームの エースたる雰囲気が出てきた。
開幕戦は初日のフリー走行から好走も 決勝は天候に翻弄されて無念の結果に
開幕第1戦の舞台は2020年以来となる オーストラリア、メルボルンのアルバート パーク・サーキットで幕を開けた。プレシ ーズンテストから好調な走りを見せていた レーシングブルズ勢は、金曜日のフリー走 行から上位に食い込むタイムを記録した。
角田選手はフリー走行2回目で4番手タ イムを記録し、予選Q3進出だけでなくト ップ3をも狙える勢いを見せると、土曜日 の予選では期待通りの走りを披露する。難 なくQ1とQ2を突破すると、Q3の最終ア タックで1分15秒670を記録。フェラー リの2台を凌駕する速さで5番グリッドを 勝ち獲った。
角田選手は、この走りを「かなりの接戦
になるのは分かっていましたが、最後のラ ップは本当に魔法のようなラップで全てを うまくまとめられました」と、振り返った。 ただ、この結果は本人もチームも予想以 上の出来だった様子で、昨年から比べて新 車両VCARB02の戦闘力アップを実感して いる模様だ。角田選手も「昨年のアブダビ から、ここまで大きく進歩できたことに驚 いています。チームが本当に懸命に努力し てくれました。チームやファクトリーのみ んなに感謝します」と語っていた。
初表彰台も十分に狙える位置であること とオーストラリアとの時差は2時間という ことで、開幕戦から日本のモータースポー ツファンは大賑わい。更に注目が集まった 中、日曜日に行われた58周の決勝は、雨 絡みで波乱の展開となった。
FIA F2選手権のフィーチャーレースは、 強い雨によりキャンセルとなったが、F1の 決勝時には雨も弱まり各車インターミディ エイトタイヤを装着した。しかし、フォー メーションラップでハジャー選手がスピン により早々にリタイアという事態となり、
車両回収のためスタートディレイとなった。
57周となりスタートが切られると、角田 選手はフェラーリのシャルル・ルクレール 選手に抜かれて6番手に下がるが、必死に 上位集団に食らいつきながら周回を重ね た。ただ、車両コントロールが非常に難し いコンディションで、スピンやコースオフ などが後を絶たないレースとなった。
そんな中、残り20周を切った辺りから レコードライン上が乾いてきたのをみて、 各車がドライタイヤに交換。角田選手もミ ディアムタイヤを履いて6番手を守った。
ところが残り13周というところで再び雨 が降り始め、2番手だったマクラーレンのオ スカー・ピアストリ選手がコースオフ。こ れを契機に各車がインターミディエイトを 求めて続々とピットインし始めた。
ここでレーシングブルズは、雨が強くな らずドライのまま走る方がメリットだと予想 して“ステイアウト”を選択。しかし、雨脚 は強くなる一方で角田選手は数周遅れてピ ットイン、11番手でコースに復帰した。最終 的には12位、ポイント圏外での悔しいフィ ニッシュとなった。昨年に続いて戦略面で ライバルたちに差をつけられる結果だった が、レース後の角田選手は冷静に語った。 「ペースはあったし、最後に雨が降るまで はミスもほとんどありませんでした。できる ことはやったので、自身のパフォーマンスに は満足しています。理想的な結果ではなか ったですが、このレースではポジティブな 点をたくさん見つけられました」。
チームの戦略ミスを強く指摘しても良い ような状況だが、彼はしなかった。F1で戦 って5年目となる彼の成長が垣間見えたの と同時に、裏を返せば車両のパフォーマン スがある証拠なのだろう。その“密かな自 信”が第2戦中国GPでも現れる。
第2戦はスプリントで今年初ポイント! 決勝ではタイヤ戦略などで順位を落とす
中国GPではスプリントレースが行われ、 金曜は60分間のフリー走行を経てスプリ ント予選に突入するという、慌ただしい週 末になったが、角田選手は早速Q3に進出 し、8番手につけた。土曜午前のスプリント ではスタートで2つ順位を上げると、アン トネッリ選手をはじめとする王座を争うチ ームを従えてレースを展開。終始1秒以内 の差に迫られたが、ミスのない走りで順位 を守り切り6位入賞を果たした。
その勢いで、午後の公 式予選でも活躍し、Q1 で3番手タイム、Q2は5 番手タイムを記録した。 オーストラリアGP以上 の上位グリッド獲得に期 待がかかったが、Q3の最 終アタックはミスがあり ベストタイムを刻めず、9 番グリッドとなった。
角田選手は予選での戦 いを、「Q3で苦戦して少 しミスをしました。それ までは良いラップだった のですが、ターン13で コースオフしてしまいま
開幕2連戦は決勝でつまずき、好結果を残すチャンスを逃した角田選手。課 題は明確なだけに改善して克服し、更なる飛躍を楽しみにしたい。
した。僕たちは間違いなく(上位での)戦い に加わっています。あとやるべきことは、 戦略を使ってうまくレースをまとめること だけです」と、振り返った。
そして迎えた日曜、56周の決勝でも角田 選手はスタートで順位を上げてポイント圏 内でレースを進めた。多くの陣営が当初想 定していた2ストップから、ミディアムと ハードタイヤでしのぎきる1ストップに変 更していく中、レーシングブルズの2台は 2ストップ作戦を変えなかった。
これにより角田選手はポイント圏外に脱 落し、残り10周というところで突然フロン トウィングが破損。緊急ピットインを余儀 なくされて19番手でフィニッシュ、最終
e結果は16位となった。「とてもガッカリし ています。もっと良い結果を期待していま した」と、さすがの角田選手も落胆した様 子を見せていた。
2戦続いたレーシングブルズの戦略面で のモロさを指摘する声も多い。もちろん、 それも要改善項目であるが、スプリントを 含めて3レースを終えた角田選手を見ると、 予選ではトップ争いに割って入れそうなパ フォーマンスを見せるが、ロングランの決 勝になると苦しそうな場面が垣間見えた。
オーストラリアGPのウエットコンディ ションでは順位を落とすまでには至らない ものの、前を行く車両に対して少しずつ劣 勢になる印象を受けた。それはドライコン ディションでの中国GPも同じで、角田選 手も「スプリントレースほどのペースがなか ったので、それを分析する必要がありま す」と語っていた。
2025年の課題が明確になったとも言え る開幕2連戦だったが、同時に今年の活躍 を期待させるパフォーマンスも存分に見せ てくれている。シーズンは12月の第24戦 アブダビGPまで続くので、角田選手のこ れからに期待したい。
2024年後半に見事な復活劇を見せて、1998年以来のコンストラクターズチャンピオンに輝いたマクラーレン。 今年の開幕2連戦でも第1戦をランド・ノリス選手(左)が、第2戦はオスカー・ピアストリ選手(右)が勝利を分け 合って、勢いは衰えていない。今年は彼らが王座争いを牽引するのかどうかにも注目だ。 レーシングブルズと同じ、Honda.RBPT製のパワーユ ニットを積むRB21を駆るマックス・フェルスタッペン 選手(レッドブル・レーシング)は第1戦が2位で第2戦は 4位、王座防衛に劣勢の開幕となった。
2025年WRCが開幕。勝田貴元選手は第2戦で2位を獲得!
TGR-WRTのエバンス/マーティン組が第2戦と第3戦で連勝を果たして王座争いをリード! PHOTO/TOYOTA.GAZOO.Racing REPORT/廣本泉[Izumi.HIROMOTO]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
025年のFIA世界ラリー選手権 (WRC)が1月23~26日、モナ コおよびフランスを舞台にした 第1戦「ラリー・モンテカルロ」で開幕した。
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレ ンジプログラムの1期生として活躍してきた 日本人ドライバー勝田貴元選手は、今季も TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)よりコ・ドライバーのア ーロン・ジョンストン選手とともにWRCフ ル参戦、この伝統あるラリーに4台目のGR YARIS Rally1で挑んだ。
今年はRally1車両のハイブリッドシステ ムが廃止されたほか、タイヤサプライヤー の変更などレギュレーションが一新された。
車両のフィーリングについて勝田貴元選手 は、「これまでのRally1はピーキーな挙動で、 リアが出始めると止まらないような感じがあ りました。それが、リアに搭載されていた 80kgのハイブリッドユニットが降りたことで、 乗りやすくなりました。タイヤも今回はソフト が一番硬いコンパウンドになるんですが、硬
勝田貴元選手(TOYOTA.GAZOO.RACING.World. Rally.Team)は2025年もFIA世界ラリー選手権 (WRC)にコ・ドライバーのアーロン・ジョンストン 選手と組んで、GR.YARIS.Rally1を駆ってフル参 戦。第2戦「ラリー・スウェーデン」では2本のベ ストタイムを奪い総合優勝争いを展開して総合2 位を獲得、今季の躍進が期待できる速さを見せた。
めにつくられています。ウォームアップに時 間がかかりますが、悪くなかったです」と23 日のシェイクダウンで好感触を得た。
しかし、同日のデイ1に設定された3本の ナイトステージでは、ギヤボックスにトラブル が発生。それでも勝田貴元選手は、「1速が 使えない状態になりましたが、できるだけロ スを少なく乗り切りたいと思っていました」と、 懸命な走りを見せて総合8番手で終えた。
続くデイ2では「ブラックアイスや霜のあ るセクションはペースを抑えて走りました」 と語るように、勝田貴元選手はファーストル ープで慎重な走りに徹した。しかし、セカ ンドループではペースアップを実現。「リス クを取らずに走っているところは抑えすぎま したが、区間タイムでは競争力のあるタイ ムで走れるようになってきました」と振り返 ったように、総合6番手に上げた。
Headl 更にデイ3では「デフのセッティングを効 かせるようにしたところ、タイヤの接地感と トラクションが向上しました」とのことで、勝 田貴元選手はSS12で今季初のベストタイム
を叩き出すなど、好タイムを連発した。
総合6番手は変わらなかったが、「土曜日 の時点で自分に競争力がある、という手応え があったので、スーパーサンデーとパワース テージでポイントを獲っていきたいです」と、 翌日に対する意気込みを見せていた。
それだけにデイ4でも勝田貴元選手の躍 進が期待されたのだが、この日のオープニ ングステージSS16で予想外のアクシデント が発生した。「最初のSSを乗り切れば高い
第1戦「ラリー・モンテカルロ」と第3戦「サファリ・ラ リー・ケニア」ではリタイアとなった勝田貴元選手だが、 2位に入った第2戦で25ポイントを稼ぎ、ドライバーズラ ンキング7番手につけている。
パフォーマンスを発揮できると予想したの で、スリック(タイヤ)を4本、スタッド(タ イヤ)を2本搭載して出走しましたが、右の ロングコーナーでアイスができていて外側 の草むらにコースアウト。クルマを出すこと ができずにリタイアになりました」との結果 になってしまった。
ちなみに今回のモンテカルロは、TGRWRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサ ン・ランデ組が制し、チームメイトのエルフ ィン・エバンス/スコット・マーティン組が 2位を獲得したことでTGR-WRTが1-2フ ィニッシュを達成している。
第2戦ではWRC初優勝を賭けた戦い 第3戦は善戦するもリタイヤに
秒差でデイ2を終えた。
このように勝田貴元選手は持ち前のスプ リント能力を見せたが、「土曜日はアンダー ステアが強く、乗りづらい状況でした」との ことで、デイ3では苦戦を強いられた。
そして「昼のサービスで新しいセッティン グを試してみたんですけど、結果的にそれ が良い方向にいきませんでした」とのことだ ったが、勝田貴元選手は苦しい中でもSS14 とSS15で2番手タイムをマーク。ライバル たちもミスを犯したことによって、総合トッ プのエバンス選手と3秒差の総合2番手で デイ3を走り終えた。
エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(TGRWRT)は第1戦で総合2位、続く2戦を制してドライバー ズ/コ・ドライバーズとマニュファクチャラーズ、3部 門の王座争いを牽引している。
Headl e 勝田貴元選手にとって悔しい開幕戦となっ たが、その鬱憤を晴らすかのように2月13 ~16日、スウェーデンにて開催された第2戦 「ラリー・スウェーデン」で躍進。TGR-WRT のマニュファクチャラー登録ドライバーとし て、3台目のGR YARIS Rally1を武器に素晴 らしいパフォーマンスを披露したのだ。
WRC唯一のフルスノーラリーとなるスウ
ェーデンだが、勝田貴元選手は2018年に WRC2クラスで優勝を飾ったほか、2022年 には総合4位に入賞するなど、このラリーを 得意としている。
だが、「テスト段階からセッティングがし っくりこなくて不安要素が多かったです。コ ンディションはすごく良かったんですけど、 ハンコックタイヤは予想していない挙動が 出たりするので難しいんです」と、語るよう に勝田貴元選手は13日のシェイクダウンで 9番手タイムに低迷。更に同日、デイ1の SS1でも6番手タイムに留まったのだが、デ イ2からラリーが本格的に始まると、素晴ら しいパフォーマンスを披露し始めた。
「本格的なステージが始まってからはクルマ が自分の思うような動きをしてくれました」と のことで、勝田貴元選手はSS2で早速2番 手タイムをマークすると、SS3とSS4で3番 手タイムを出した。更に、「午後になってか らは後方スタートの方が走りやすくなってい て、すごくいいプッシュができました」と好走 を見せ、SS5では今回のラリー初のベストを 叩き出し、一気に総合トップへ躍り出た。
そこから勝田貴元選手はチームメイトの エバンス選手たちと激しい総合トップ争い を展開。惜しくも総合2番手に後退するこ ととなったが、それでもエバンス選手と0.6
そして、勝田貴元選手はデイ4で抜群のス ピードを披露。最初のSS16でベストを獲り、 エバンス選手に4.5秒の差をつけて総合トッ プを奪還した。自身のWRC初優勝に向けて 進みつつあったのだが、「今回のターゲット はクリーンにクルマを持ち帰ることでした。 リスクを負うことができない状況だったこと もあり、消極的になってしまいました」と、勝 田貴元選手はSS17で4番手タイムに留まり、 総合2番手に後退してしまう。
そして、最終SS18のパワーステージで はエバンス選手がベスト、勝田貴元選手が 2番手タイムをマークしたことで、エバンス 選手が今季初優勝を達成。勝田貴元選手が WRCではベストタイとなる総合2位を獲得 し、TGR-WRTが2戦連続1-2を果たした。 「リスクマネジメントをしながら良いプッシ ュができたと思います。力強いパフォーマ ンスを続けていけば、チームも信頼してく れると思うし、チャンスが来ると思います」 と勝田貴元選手は手応えを掴んで3月20~ 23日にケニアで開催された第3戦「サファ リ・ラリー・ケニア」に挑んだ。このラリー も昨年と2021年は総合2位を獲得するな ど、勝田貴元選手は得意としている。
サファリでは、20日のシェイクダウンは5 番手タイム。だが、同日のデイ1は、SS2の
2番手タイムで総合2番手につける好調なス タートを切った。
ところが、勝田貴元選手はデイ2はじめ のSS3でタイヤトラブルに見舞われ、総合 13番手まで落とした。そこからSS5、6で続 けて4番手タイムをマークすると、デイ2最 後のSS9は2番手タイムで総合5番手まで 追い上げた。
勝田貴元選手の躍進はデイ3も続いた。 オープニングのSS11で3番手タイム、SS12 は2番手タイムと調子を上げると、SS13と 14で連続ベストを奪い、総合4番手でこの 日を終えた。
2戦連続の表彰台を狙える位置につけた デイ4。勝田貴元選手はSS18と20でベス トを獲り、パワーステージの最終SS21を迎 えた。しかし、スタート早々にハーフスピ ン、ダメージを負った車両をSSフィニッシ ュまで運んだが、あえなくリタイア。今回の サファリはデイ2で総合トップに立ったエバ ンス選手が守り抜き、2連勝を果たした。
開幕3戦中2戦はリタイアを喫した勝田 貴元選手だが、スウェーデンでは総合トッ プを争う速さも見せた。第4戦「ラリー・イ スラ・カナリアス」以降も念願のWRC初優 勝達成に挑み続ける。
TGR.WRCチャレンジプログラム2期生のドライバー、小暮ひかる選手と山本雄紀選手がGR.YARIS.Rally2を 駆って第1戦と第2戦に参戦。山本選手がコ・ドライバーのジェームズ・フルトン選手とともに第2戦でWRC2ク ラス9位に入るなど(左)、経験を積んだ。3期生のドライバー、後藤正太郎選手と松下拓未選手はルノー・クリオ Rally3に乗り込み、第2戦でWRCデビュー。コ・ドライバーのペッカ・ケランダ-選手と組んだ松下選手(右)が WRC3クラス4位に食い込む活躍を見せた。コ・ドライバーの前川富哉選手は第2戦のレッキで経験を積んだ。
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2024/2025シーズン11序盤戦、日産フォーミュラEチームが大躍進!
オリバー・ローランド選手が2勝を挙げ、日産がマニュファクチャラーズ首位を独走!
PHOTO/日産自動車[Nissan.Motor.Co.,Ltd.]、Formula.E.Operations.Limited、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/吉田知弘[Tomohiro.YOSHITA]、三家香奈子[Kanako.SANGA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
今 季初のダブルヘッダーとして行 われたFIAフォーミュラE世界 選手権第3戦・第4戦「ジェッダ E-Prix」。サウジアラビアのジェッダ・コー ニッシュ・サーキットを舞台に、第3戦は 昨年の東京E-Prixで優勝したマキシミリア ン・ギュンター選手(DSペンスキー)、第4 戦は日産フォーミュラEチームのオリバ ー・ローランド選手が優勝した。
今季の日産フォーミュラEチームには、 ローランド選手のほか、今季からチームに 復帰したノーマン・ナトー選手が所属す る。特にローランド選手は昨シーズンから 速さを見せており、今季の開幕戦サンパウ ロE-Prixではペナルティを受けてしまった ものの、中盤までは首位を走っていた。
チームによるアタックモードとピットブー ストの戦略的な使用で目まぐるしく順位が 入れ替わった。ローランド選手は中盤から 首位を走ったものの、終盤で2番手にドロ ップ。そのまま、2位表彰台を獲得した。
Headl 第2戦メキシコシティE-Prixは、ローラ ンド選手が4番グリッドからスタートし、 一時は6番手まで下がるも、終盤のセーフ ティカー明けにアタックモードの利を得て トップに浮上。後続を辛くも抑えたローラ ンド選手が今季初優勝を飾っている。
ジェッダでの第3戦は、注目の「ピットブ ースト」が試験導入された一戦となり、各
第4戦は、日産パワートレイン勢同士の ポールポジション争いとなった。予選では 注目の若手、テイラー・バーナード選手 (マクラーレン)に軍配が上がった。
しかし決勝では日産のエース、ローラン ド選手が彼を逃さない。二人とも終始好位 置をキープしつつ、順位を入れ替えながら レースを進めるが、26周目からはローラン ド選手が抜け出すことに成功。独走状態で チェッカーを受け今季2勝目を挙げた。
前日の第3戦でマニュファクチャラーズ 選手権首位に立った日産は、この第4戦で さらにポイントを上積みして独走。日産フ ォーミュラEチームとローランド選手もそ れぞれランキングトップで、日産勢がシリ ーズを席巻する事態となっている。
フォーミュラEは4月12日の第5戦マイ アミ、5月3~4日のモナコを経て、5月17 ~18日には「東京E-Prix」が帰って来る。
ジェッダE-Prixの第4戦の勝利により日産フォーミュ ラEチームがチームランキング首位に立つ。マニュ ファクチャラーズでは日産が独走状態に。
第2戦メキシコシティE-Prixに続き第4戦ジェッダEPrixでも優勝したオリバー・ローランド選手。
第4戦の予選では20歳のテイラー・バーナード選手 が、史上最年少ポールシッターの座を獲得した。
昨年の東京E-Prixにおける JAFブースの様子。
5月の東京E-Prixは、今年もJAFブースが必見です
昨年3月に日本初上陸を果たしたFIAフォーミュラE世界選手権「東京EPrix」。今年は5月17~18日に東京ビッグサイト周辺にて開催され、土日の 2レース制を予定している。このフォーミュラEには体験型アクティビティ 満載の「ファンビレッジ」が用意され、会場となる東京ビッグサイトの東 ホール内には、今年も「JAFブース」が出展される。
JAFブースでは、オンボード映像が大型ビジョンで映し出されるスロッ トカーレースを始め、モータースポーツ記念ヘルメットの展示や「ジュニ アライセンス」発給コーナーなどを展開。また、当日のJAFブースで「JAF スマートフォンアプリクーポン」を提示すると、会場限定のオリジナルノ ベルティグッズがもらえるJAF会員特典も用意されている。
JAFモータースポーツジャパン2025、横浜で無事閉幕 「山下ふ頭」から新たな魅力を発信!約4万4500人がモータースポーツに触れた
昨年までの東京・お台場から神奈川県横浜市にある山下ふ頭 へと会場を移した「JAFモータースポーツジャパン2025 in 横 浜」が、3月22~23日に開催された。このモータースポーツジャ パン(MSJ)は、モータースポーツの醍醐味を気軽にアクセスで きる場所で味わえる無料イベントとして定着しており、今回は スポーツ庁や横浜市、自動車・モータースポーツ業界団体の後 援と、自動車メーカーやサプライヤー、サーキット施設やレー シングチームなどの協力を得て新天地での開催が実現した。
世界選手権や全日本選手権、各シリーズを戦う本物の競技車 両の展示やデモ走行などは、昨年より規模を拡大して行われ、 全日本ジムカーナ選手会の協力による同乗体験走行は、昨年に も増して好評を博していた。今年はJAFオートテスト・ドリフト
振興活性化分科会によるオートテストや、日本eモータース ポーツ機構によるeモータースポーツ体験などの新機軸も登 場。歴史と未来を感じさせる港町・横浜で初めて行われたMSJ は、約4万4500人の来場者を集めて無事閉幕した。
5月の東京E-Prixに向け 競技マーシャル対象の 救出訓練デモを実施 会場内ではフォーミュラE 東京E-Prixを主催するビク トリーサークルクラブによ り、フォーミュラE車両を 使った救出訓練が行われ た。競技マーシャルを対象 とした訓練だが、一般来場 者も見学できるようになっ ていた。
HEADLINE
4 角田裕毅選手、2025年のF1開幕2戦で力強い走りを見せる!!
6 2025年WRCが開幕。勝田貴元選手は第2戦で2位を獲得!
8 2024/2025シーズン11序盤戦、日産フォーミュラEチームが大躍進!
9 JAFモータースポーツジャパン2025、横浜で無事閉幕
SPECIAL ISSUE
12 王者の逡巡
高みに挑む若獅子たちの苦悩
19 初栄冠の誉れ 全日本ラリー・スピード競技 2024年“初”チャンピオンインタビュー
42 eモータースポーツの未来と UNIZONEの潜在性 リアルとバーチャルが融合した新たなモータースポーツが開幕!
44 JAFカップ“サートラ”、筑波2000で初開催 サーキットトライアル地方選手権の上位選手が集結して 春の陽気に包まれた筑波2000で初の日本一決定戦に挑む
46 JAFカート地方選手権/ジュニア選手権 2024年総まくり
地方選手権(もてぎシリーズ/新潟シリーズ/鈴鹿選手権シリーズ) ジュニア選手権(ラウンドシリーズ1/ラウンドシリーズ2)
51 JAFレース地方選手権 2024年総まくり
F-Be/FORMULA REGIONAL/FIA-F4/S-FJ/ツーリングカー
62 JAF地方選手権 2024チャンピオン
RALLY/GYMKHANA/DIRT TRIAL/CIRCUIT TRIAL
NEWS & TOPICS
38 新たなモータースポーツ専門部会「運転競技者(ドライバーズ)部会」ついに始動 年スーパーフォーミュラが鈴鹿で開幕 39 もてぎで開幕したスーパー耐久シリーズ「土日2レー ス制」のフォーマットで白熱 40 全日本ラリー選手権はラリー三河湾で幕開け 41 全日本ジム カーナ選手権は勢力図が一変!? 41 全日本ダートトライアル選手権が近畿で開幕! 32 重要なお知らせ 会員規則・各種申請・窓口対応の変更について
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31 モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ(WEB)一覧(2024年12月21日~2025年3月21日) 34 2025年JAFモータースポーツ委員会名簿 2025年全日本選手権審査委員名簿
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また、社会情勢等によって、掲載した情報内容に変更が生じる可能性がございます。予めご了承ください。
広告出稿のお問い合わせは☎03-5470-1711(営業部) COVER/上:2024年JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権 第9戦 PHOTO/吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] 下:2024年JAF Formula Beat地方選手権 第14戦 PHOTO/髙橋学[Manabu TAKAHASHI]
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坪井 翔選手
Sho TSUBOI
の逡巡 チームの節目となる重要なシーズンに、国内トップフォーミュラで 自身初の王座獲得を嘱望された坪井 翔選手。
そして、国内ダブルタイトル獲得の実績を引っ提げて 海を渡った宮田莉朋選手。変わる環境と周囲の期待。
二人の若き挑戦者は、悩みながらも前進を続けた。
PHOTO/石原.康[Yasushi.ISHIHARA]、遠藤樹弥[Tatsuya.ENDOU]、 吉見幸夫[Yukio.YOSHIMI]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/吉田知弘[Tomohiro.YOSHITA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
• ‘`’ L •
2023シーズンのスーパーGTではコンビを組んでいた坪井.翔選手と宮田莉朋選手。
2024年はそれぞれ別の道を歩み、坪井選手は日本最高峰のスーパーフォーミュラと スーパーGTの制覇、宮田選手はFIA.F2選手権で世界最高峰を臨む修練に挑んだ。
田莉朋選手がスーパーフォーミュラとスー パーGTでダブルタイトルを獲得し、四輪 モータースポーツ界に新たなヒーローが誕 生した2023シーズン。しかし、年が明けた2024シ ーズンになると、彼の姿は日本になかった。
宮田選手は、以前から海外レース挑戦を志望してい たこともあり、FIA世界耐久選手権(WEC)を戦うTOY OTA GAZOO Racingが展開する、TGR-DCのWEC チャレンジプログラムにおけるリザーブドライバーへ の選出と、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ (ELMS)への参戦が決定。そして、彼のダブルタイト ル獲得直後となる2023年末には急展開で話が進み、 翌年の2024シーズンには、FIAフォーミュラ2(FIA F2)選手権にフル参戦することが決まったのだ。
宮田選手は2024年の年明けから欧州へ渡ったため、 国内トップフォーミュラでは21年ぶりとなる、前年チ ャンピオン不在というシーズンが始まった。
2024年のスーパーフォーミュラで宮田選手の後任 としてVANTELIN TEAM TOM’Sに加入したのは、 2023年のスーパーGTで宮田選手とともにGT500ク ラスのドライバー王座に輝いた坪井 翔選手だった。
2018年に全日本フォーミュラ3選手権でチャンピ オンを獲得した坪井選手。翌年にスーパーフォーミュ ラへのデビューを果たし、2020年には2勝を飾る活躍 を見せた。しかし、ここ数年は勝利から遠ざかってお り、2023年には優勝をつかめそうな瞬間もあったが、 いずれもレース終盤で宮田選手の追い上げに屈するこ ととなり、悔しさを味わっていた。
2024シーズンの坪井選手は、奇しくも宮田選手が 乗っていた車両で戦うことになった。振り返ると、シ ーズン前のテストではチャンピオンマシンと、そのパ ッケージで戦えることに自信を感じていながらも、坪 井選手は「チャンピオンを獲らないといけない」という プレッシャーをも背負っている様子だった。
自分に活が入った、
パートナーの大活躍
スーパーフォーミュラ開幕前の公式テストでは上位 につけるタイムを記録し、2024シーズンは開幕戦から 優勝候補の一角になると思われていた坪井選手。しか し、いざシリーズが始まると、開幕戦の鈴鹿サーキッ トでは予選からスピード不足に悩まされてしまう。予 選は10位、決勝も11位でノーポイントに終わり、チ ームともども「惨敗」という空気が漂った。
しかし、このままでは終わらないのが名門TOM’S と新王座を狙う坪井選手。第2戦オートポリス、第3 戦スポーツランドSUGOで3位を手にし、第4戦富士 スピードウェイではターニングポイントを迎えた。
このラウンドでは、昨今注目される「KYOJO CUP」 がサポートレースとして併催され、ここに坪井選手の パートナーである斎藤愛未選手が参戦していた。
7月のスーパーフォーミュラ富士大会に併催されたKYOJO.CUPでは 斎藤愛未選手が快勝。パートナーの活躍に背中を押されたかのよう に、坪井選手は、この富士大会以降の後半戦で快進撃を続けた。
斎藤選手は、週末のKYOJO CUPで2レースとも 優勝。彼女にとっては、これがKYOJO CUP初勝利 でもあった。それを間近で見ていた坪井選手は、当事 者より先に感極まりながらも、パートナーの力強い走 りを受けて、「自分も何とかしないといけない」と思い を新たにしていた。その結果、第4戦の決勝では快進 撃を披露。早めのタイヤ交換が主流のなか、かつて宮 田選手が得意とした、ピットストップを引っ張り後半 で追い抜く戦略を成功させ、シーズン初優勝を飾った。 レース後の記者会見で、坪井選手は「今年はチーム を移籍して、開幕戦ノーポイントから始まったので、 どうなるのかと思いましたが、名門TOM'Sの名を僕 が汚すわけにはいきませんでした。スーパーGTでは 一緒にやってきましたが、スーパーフォーミュラでは 今年からで、徐々に尻上がりで来て手応えを感じるこ とができました。予選は4番手だったので、レースペ ースが良ければ決勝ではチャンスがあるのかなと思っ
ていました」と、第4戦の勝利を振り返った。
このレースは”夫婦同日優勝”ということで、メディ アでも大きく取り上げられたが、坪井選手本人として は「開幕戦での遅れをようやく取り戻せた」という気持 ちが大きかったようで、大きな転機になっただろう。
JAF鈴鹿グランプリで見た 坪井選手の底力 第5戦モビリティリゾートもてぎは、戦略を含めて うまく噛み合わず5位に終わったが、過去を振り返る と、TOM'Sがやや苦手としていたコースということも あり、ある意味で“凌ぎ切った”という印象だった。
秋の終盤戦では、そこでつないだ流れを一気に爆発 させ、富士スピードウェイでの第6戦と第7戦では2 連勝をマーク。予選も含めて43ポイントを稼ぎ、ラ ンキング首位でJAF鈴鹿グランプリへ向かった。
エンジン勢がやや優勢という雰囲気があった。実際、 土曜の第8戦予選では5番手に甘んじたが、ここから 坪井選手の底力が発揮されることになった。
TOM'S坪井陣営は、ランキング2番手の牧野任祐 選手をターゲットにオーバーカットで逆転。トップの 太田格之進選手には届かなかったものの、2位表彰台を 手にして選手権ライバルとの差を大きく広げた。
そして翌日、JAFグランプリが冠された最終戦の第9 戦鈴鹿では、予選で3番手を獲得する。坪井選手は決 勝で10位以内に入ればチャンピオンを確定できる状 況で、守りに入ってもタイトルが手中に収まりそうな 気配があった。しかし、それでも貪欲に勝つことを目 指し、決勝で攻めの姿勢を崩さなかった。
スタート直後の2周目では野尻智紀選手をオーバー テイクして2番手に浮上。その後も周囲のライバルの 動きを見てピットタイミングを決断するなど、坪井選 手とTOM’S陣営には“守る”そぶりが感じられなかっ た。その結果、最終戦JAFグランプリでも2位に入り、
最終大会の舞台・鈴鹿サーキットは、開幕戦でノー ポイントに終わった場所。例年の傾向をみてもHonda スーパーGTの王座確定の場は2024年12月へと延期された鈴鹿大会だった。ここにスーパーフォーミュラの2024年王者として 挑んだ坪井選手は、予選の結果でタイトルを確定させ、山下健太選手とともに2024年のGT500ドライバーチャンピオンに輝いた。
念願の国内トップフォーミュラ初タイトルを手にした。
チェッカーの瞬間、コクピット内で「やったー!」と 叫んだ坪井選手。彼の口から次いで出てきたのは、切 磋琢磨したライバルへの感謝の言葉だった。
「本当に、ライバルがいたから強くなれた。牧野選手、 野尻選手、チャンピオンシップ最後まで……。ライバ ルのみんな、ありがとう……」。
坪井選手はスーパーフォーミュラに参戦して6年目。 ずっと目指していた国内トップフォーミュラのチャン ピオンに輝き、名門TOM'Sが迎えた50周年の節目に ふさわしい成績を残した。王者の証である大きく重い トロフィーを持ち上げ、満面の笑みをたたえた。
逆境を冷静に受け止め、 力に変えて突き進む 坪井選手のスーパーフォーミュラ2024シーズンは、 シーズン後半に向かって勢いが増していった。その好 調ぶりは、2023年に宮田選手とともに自身2度目の王 座に輝いたスーパーGTでも同様で、2024年は坪井選 手の“底力”を感じる場面が何度もあった。
山下健太選手が新たな相方となった2024シーズン は、開幕戦の岡山国際サーキットでいきなりポール・ トゥ・ウィンを飾った。しかし、スーパーGTでは結 果に応じたサクセスウェイトのルールがあるため、好 結果を残すほど中盤戦では劣勢に立たされる。それを 見越した戦い方をするチームもあるが、坪井選手と山 下選手は、どんなにウェイトが増えていっても、“一つ でも前へ”を目指し、実行していった。
特に坪井選手は「サクセスウェイトが増えて、燃料 リストリクター制限が入った時の辛さは、2023年にた くさん経験してきました。どういう風になるかは想像 できていますし、対処法も分かっています」と、置かれ た状況を冷静に受け止めているようだった。
そして、2024年はスーパーGT第5戦が12月に延
参戦6年目にして初のスーパーフォーミュ ラ王者に輝いた坪井選手。かつてフォー ミュラ3でもライバルだった宮田選手に 次ぐ、国内ダブルタイトルホルダーとして の挑戦が始まっている。
期されたため、自身初のダブルタイトルがかかる重要 局面はスーパーフォーミュラ最終大会の後に迎えた。
そこで坪井選手は「スーパーフォーミュラでタイトル の獲り方を経験したので、割と落ち着けています」とコ メント。自身の経験をしっかりと次に活かしている印 象を受けた。改めて振り返ると、それこそが坪井選手 が他を圧倒する強さを見せていた要因なのかもしれな かった。こうしてスーパーGTでも最終戦の予選でチ ャンピオンを確定させ、ダブルタイトルを決めた。
2025年1月、日本プロスポーツ大賞において敢闘 賞を受賞した坪井選手。他のスポーツ選手らとともに 表彰式のステージに立ち「両カテゴリーとも2024年と 体制が変わらないまま臨めますし、スーパーGT史上 初となる3連覇がかかっています。スーパーフォーミ ュラは、タイトルこそ獲れましたが、富士でしか勝っ ていないので、その他のサーキットでも勝ちたい。 2025年はさまざまな記録を作って、歴史に名を刻め るようなシーズンにしたいです」と決意を固めていた。 2025シーズンの坪井選手は、スーパーフォーミュ ラが開幕した鈴鹿の2連戦ではトラブルにも見舞われ るなど劣勢な状況がありながら、第1戦で4位、第2 戦では2位に入ってランキング2番手につけている。
坪井選手の”連覇”に向けた2025年の挑戦は、より 力強さを増して、すでに始まっている。
王者・宮田莉朋選手が 痛感した欧州の壁
坪井選手が見せた2024年の快進撃。そのきっかけ には、2023年のダブルタイトルホルダーである宮田選 手の活躍があったであろうことは想像に難くない。
そんな宮田選手は、ダブルタイトル獲得直後に急転 直下でFIA F2選手権への参戦が決定し、2024年は海 外に拠点を移して、新たな挑戦に邁進していた。異国 の地で孤軍奮闘する彼の姿を求めて、2024シーズン終
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2024シーズンからFIA F2選手権にフル参戦する宮田選手。初年度 はRodin Motorsportから参戦し、最上位は第3戦メルボルンで5位と いう成績を残しながらも、年間ランキングは19位に終わった。
盤のFIA F2第13戦カタールラウンドを訪れると、そ こには、苦悩する日本人王者の姿があった。
「初めての海外レース挑戦はとても面白いですが、日 本での経験が活きるかと言われると、このカテゴリー (FIA F2)では活きないなという感じがします。全くの 別モノです」と宮田選手は語り出した。
一見するとスーパーフォーミュラとFIA F2は似てい るようだが、車両はもちろん、エンジンやタイヤも全 く異なる。特にFIA F2のタイヤは、前後18インチで あり、公式サプライヤーのピレリが年間4種類(スーパ ーソフト、ソフト、ミディアム、ハード)のドライタイ ヤを用意し、そのうち2種類を各大会に供給している。 つまり、習熟すべき要素がかなり多いのだ。
欧州や中東のコースはほとんど初体験となる宮田選 手は、大会でもコースやタイヤの習熟に時間を費やし たいところではある。しかし、FIA F2独特の、それが 叶わないレースフォーマットに苦しめられていた。
「プラクティスが45分しかなくて、タイヤのセット数 も限られています(硬い側のプライムが3セット、柔ら かい側のオプションが2セット)。予選やレースのこと を考えるとプラクティスで使えるのは1セットだけ。 さらにタイヤのデグラデーション(性能劣化)が大きい から、周回数を重ねてタイムが上げられるかというと、 そうでもない。そこが難しいんですよ」。
「それでも、コースを知っていればまだ対応できると ころがあるんですが、事前テストで走ったバーレーン とバルセロナ以外は初体験ですから。周りのF2ドラ イバーは、これまでずっとフォーミュラ+ピレリタイ
FIA F2選手権にはピレリ製18インチタイヤが供給され ドライタイヤでも複数のコンパウンドが設定されている。
ヤという環境で走ってきたわけで、彼らに比べると、 この経験値が圧倒的に違うと感じています」。
経験していないことが あまりにも多すぎる 宮田選手の2024シーズン最高位はメルボルンの5 位。中盤戦は苦労する場面もあったが、終盤では粘り 強く走ってポイント獲得するレースもあり、31ポイント を積み上げて、2024年のランキングは19位となった。
FIAフォーミュラ1世界選手権(F1)直下のカテゴリ ーということで、宮田選手はF1に参戦中の角田裕毅 選手と比較されがちだ。欧州から遠く離れた日本のフ ァンや関係者からは、結果だけをみて、宮田選手に厳 しい声が寄せられていたことも事実だった。
「僕が気にしすぎなのかもしれませんが、ダブルチャ ンピオンを獲ってこっちに来たので、やはり日本の皆 さんからすれば、“もっと頑張れよ!”という思いがあ りますよね。でも、こちらではいろんな苦労をしてま すが、正直なところ、“経験していないことがあまりに も多すぎる”んですよ……」と宮田選手は語る。
カタール大会で久々に会えた宮田選手の表情には、 苦労の跡が刻まれていたが、同時に「絶対に結果を出 す」と己を奮い立たせる強い気概も感じられた。
「一緒に仕事しているみんなは、『日本でダブルチャン ピオンを獲ったドライバーが成功しないわけがない。 リトモが秘めるモノは絶対にある』と、僕のことを信じ てくれています。それはELMSもWECでも同じです。
自分は、そんなみんなに助けられていますし、頑張ろ うという思いにさせてくれています」と、次なる戦いに 向けた闘志を静かに燃やしていた。
2025シーズンの宮田選手は、チームを名門「ART Grand Prix」に移籍してFIA F2選手権の2年目を戦 う。生活拠点も英国へと移し、2024年カタール大会の 直前からフィジカルトレーナーも変えていた。
「振り返ると、2023年は“勝ち癖”みたいなものがあ ったと思います。あの時は私生活の部分が充実してい たというか、私生活でのフォローがあったからこそ、 レースで最大限のパフォーマンスを出せていたと思っ ています。しっかりとF2にフォーカスできるように、 まずは身の回りの環境を変えることにしたんです」。
2025年のプレシーズンテストを見る限り、確実に 進化している様子がうかがえた。3月に行われた開幕戦 のメルボルンでは、本来のパフォーマンスを活かしき れずポイント獲得にはならず、フィーチャーレースも 悪天候でキャンセルされるハプニングもあった。
宮田選手の勝負の年となる2025年。FIA F2選手権 での2シーズン目が始まっている。あらゆるプレッシ ャーにも負けじと奮闘する彼にご注目いただきたい。
2025シーズンの宮田選手はART.Grand.Prixに移籍してFIA.F2選手権の2年目に挑む。雑音を感じながらも仲間のサポー トに励まされ、初めてだらけの不慣れな環境に一つ一つ向き合って、前に進もうとしている。
松尾俊亮選手@JRC.JN1コ・ドライバー
髙屋隆一選手@AJG.PE2
大多和健人選手@AJG.PN3
飯島千尋選手@AJD.PN1
岡本泰成選手@AJD.SA2
亀田幸弘選手@AJD.SC2
チャンピオン確定の様子は 映像でも観られます♪ 【副音声配信】 みんなで観よう!2024年 JAFモータースポーツ表彰式 https://www.youtube.com/watch? v=OTqXRPGQI8U&t=9990s ※2時間45分35秒頃から
三枝聖弥選手@JRC.JN2ドライバー
SHUN選手@AJG.PN2
奥井優介選手@AJG.PN4
佐藤卓也選手@AJD.PN2
PHOTO/宇留野.潤[Jun.URUNO]、遠藤樹弥[Tatsuya.ENDOU]、大野洋介[Yousuke.OHNO]、中島正義[Tadayoshi.NAKAJIMA]、 山口貴利[Takatoshi.YAMAGUCHI]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/廣本.泉[Izumi.HIROMOTO]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
JAF全日本ラリー選手権JN1クラス2024年コ・ドライバーチャンピオン
松尾俊亮 れませんから、動くファビアに乗ったのは、 唐津のスタートでサービスパークを出た時 が初めてでした。そのため、競技スピード でペースノートが読めるのかどうかが一番 の心配でした」と初戦を振り返る。
第2戦では、レグ1からベストタイムを 連発してJN1クラスを制し、松尾選手にと っては全日本初優勝となったが、「とにかく 必死で、何がなんだかわからないうちに終 わってしまいました。無事に終わった安堵 の気持ちのほうが強かったですね」と語る。
続く第3戦久万高原ラリーでは車両トラ ブルに見舞われる。「スタート直後にクラッ チの異常でクルマを止めました。うまく修 復できても、レグポイントしか獲れないの
新井大輝選手と闘った怒涛の2024シーズン 全日本初挑戦で栄光のタイトルをつかんだ
リーデビュー4年目、全日本選 手権デビューイヤーにして最高 峰クラスのチャンピオンに輝い たコ・ドライバーの松尾俊亮選手。2024年 の全日本ラリー選手権にシュコダ・ファビ アR5を投入した新井大輝選手とともに、 激戦のJN1クラスで王座に輝いた。
学生時代からオフィシャルとしてラリー に関わってきた松尾選手は、2020年のJAF 東日本ラリー選手権/JMRC長野県ラリー シリーズで競技デビュー。以降、群馬や中 部・近畿地区戦を戦ってきたが、2024年の
2月に全日本参戦の話が舞い込んだという。 「知人から、新井大輝選手がコ・ドライバ ーを探していると聞きまして、全日本参戦 そしてR5車両に乗れる機会もなかなかな いので、ダメ元で挑戦してみました」。
こうして新井大輝選手のコ・ドライバー を務めることになった松尾選手は、第2戦 ツール・ド・九州で全日本にデビュー。し かし、その準備期間はわずか三週間だった。 「新井選手とワードの確認やペースノート の作り方、リーディングのタイミングなど、 週3日以上の頻度で打ち合わせました。英 語でノートを作るのも、四駆に乗るのも初 めてで、その上、R5車両はふだん公道を走
で、マイルを抑えるために再出走はしませ んでした」と語る松尾選手だが、同時に自 身の経験値を上げる機会も失っている。
「第4戦のラリー丹後は、中部地区戦の経 験から土地勘があったので、他の大会より 不安要素は少なかったです」とのことで、新 井/松尾組が早くも2勝目を獲得した。
第5戦モントレーも松尾選手のホームイ ベントで、「レグ1のセクション1はウェッ トセッティングでしたが、新井選手の調子 が良くて、そのまま勝てました」と順調に3 勝目を飾ったように思えるが、「実は唐津 で、やはりノートを読み上げるペースが追 いつかないという課題が見つかっていまし た。丹後もモントレーも自分が未経験の速 度域で、常にクルマが先行する感覚でし た。コーナーのリズムが変わると、そのテ
Shunsuke MATSUO
ンポに合わせるのも難しい。なので、僕の ミスでクラッシュがなかったことへの安堵 の気持ちが強かったですね」と振り返る。 プレッシャーと戦いながら、経験値を高 めていくルーキーの松尾選手。第6戦ラリ ー・カムイで4勝目を得たが、「自分は初め てのグラベルで、新井選手はターマック以 上にコーナー手前から順序立てた走り方を するので、少し手前から読み上げる必要が ありました。しかも、大会はレグ1から雨 で、路面が荒れた2ループ目にはさらなる アジャストが必要だったので苦労しました」 と新たな経験を積み重ねていった。
第7戦ラリー北海道では、コンスタント な走りで新井選手が好タイムを連発。今季 5勝目を得たことで、新井選手のJN1クラ スのドライバーチャンピオンが確定した。
「新井選手からは“今年はチャンピオンを 獲りに行くから”と言われていたので、新 井選手がタイトルを獲得するまでは絶対に チョンボできないという緊張感でいっぱい でした。無事ノルマを達成できたので、ま ずは良かったと思いましたね」と語る。
JN1のコ・ドライバータイトル争いは第 8戦ラリーハイランドマスターズに持ち越 されたが、ライバルの木村裕介選手がJN2 クラスに参戦することが発表された瞬間に、
松尾選手の自身初のタイトルが確定した。 「正直、呆気なくチャンピオンが決まった なぁと思いました。僕は、新井選手に獲ら せてもらったような感覚ですが、それでも 良かったですね」と松尾選手は語る。
最終戦は、最終盤で車両トラブルに見舞 われるなど、波乱万丈のシーズンを象徴す るような幕切れとなったが、「本当に最終戦 は噛み合わなかったですね。WRCラリージ ャパンに向けたテスト的な位置付けでした が、勝って終わらせたい気持ちもあったの で、悔しかったですね」とは松尾選手。
2025年は、「中部近畿ラリーに参戦予定 で、群馬戦でコンビを組んでいたドライバ ーと全日本にスポット参戦する予定です。 チャンピオンとはいえ、ペースノートには 課題がありましたし、実力的にはまだまだ。 またイチから出直して、修業しようと思っ ています」と思いを新たにしていた。
船木一祥選手と駆け抜けた“勝負”の2024年
木村裕介選手のサポートも初栄冠の導きに リーの名門「ラック」で働きなが ら全日本ラリー選手権JN2クラ スに挑戦する三枝聖弥選手。
「2024年はチャンピオン獲得を狙っていま した。社長のノリさん(勝田範彦選手)から も“今年は勝負の年だぞ!”と言われてまし たし、いつかはチャンピオンと思っていた ので、タイトル獲得はうれしいですね」とい う言葉どおり、シーズン4勝をマークして 自身初のチャンピオンに輝いた。
全日本ダートトライアル選手権で活躍す る三枝光博選手を父、そして聖博選手を兄 に持つ三枝聖弥選手。2019年には父と兄に 続いて全日本ダートラへデビューした。
ので余裕はなかったですね」と語る。実際、 第5戦モントレーでは、レグ1から大竹直 生選手や小泉敏志選手、山田啓介選手らに よる“四つ巴”の激しいバトルが展開され、 ここでは僅差の2位に終わっている。
「このモントレーはシーズンで最も印象に 残っています。僕ら若い世代で僅差のバト ルができましたし、タイム的にもJN1上位 に迫るペースだったので充実感がありまし た。2位でポイントが獲れたし、グラベルを 欠場する選手もいたので、チャンピオンが 見えてきた感じでした」と、このまま快進撃 を続けるかと思いきや、その勢いはグラベ ル連戦で止まることになった。
第6戦ラリー・カムイの三枝選手は、レ
JAF全日本ラリー選手権JN2クラス2024年ドライバーチャンピオン
翌年からはオープンクラスながら全日本 ラリーに参戦しており、2022年からは当時 最高峰のJN1クラスへの挑戦を開始した。
クラスが再編された2023年からはJN2 クラスに参戦。2024年はレジェンド級の選 手がJN1へ移行したこともあり、三枝選手 にとっても勝負の年となっていた。
そして迎えた開幕戦は、チームの地元で 初開催されるラリー三河湾。コ・ドライバ ーの船木一祥選手と臨んだものの、SS1で 前方出走車両のトラブルにより、出走順が 後方へ回される事態に見舞われてしまう。
そのためレグ1は荒れた路面に四苦八苦 することになり、レグ2で挽回を試みたが、 「単純に自分が遅くてペースを上げられませ んでした」と緒戦を4位で終えている。
しかし、第2戦ツール・ド・九州では、 この悔しさをバネにレグ1から抜群の速さ で首位争いを支配。そのまま唐津を走り切
り、念願の全日本ラリー初優勝を獲得した。 「最終SSのフィニッシュで勝てたことは判 ってましたが、最終TCに戻って、皆さん から祝福されたことで“やっと勝てたんだ な”と実感しました。ダートラを含めて、 全日本選手権では初優勝だったので、本当 にうれしかったですね」と振り返った。
その勢いは第3戦久万高原ラリーでも続 いた。レグ1でリードを築いた三枝選手は 2連勝を達成。さらに第4戦ラリー丹後で もレグ1をトップで折り返し、レグ2でも 僅差で逃げ切って、3連勝を達成した。
ランキングでは大きくリードしたが、「3 連勝できたとはいえ、まだ折り返しだった
グ1を2番手で折り返し、レグ2ではトッ プに浮上する走りを見せた。しかし、SS10 で痛恨のクラッシュを喫してしまった。「グ ラベルで勝ちたかったんですが、トップに 立った次のSSでクラッシュ。サービスに 戻ることができなかったんですよね」。
そして第7戦ラリー北海道は、完走すれ ばタイトルが確定するラウンドとなってい たが、SS2で痛恨のコースアウト。早々に リタイアすることになったのである。 「やはり、グラベルで勝ちたいという気持 ちがありました。SS1が少し遅かったので SS3以降でプッシュするつもりでSS2に臨 みました。陸別は短いので焦りはなかった んですが、少しの油断でミスをしてしまい ました。車両のダメージも大きかったので 再出走を諦めてそのままリタイア。あの時 は頭の中が真っ白になりました……」。
ターマック3連勝からグラベルで連続リ タイアという浮き沈みの激しいシーズンと なったが、最終戦ハイランドマスターズに は、ポイントリーダーとして臨んだ。コ・ ドライバーは、仕事の都合で欠場した船木
Seiya MIEDA
名古屋スバル.ラック.DL.WRX[VAB]
選手の代わりを木村裕介選手 が務めることになった。
三枝選手は「自分が1ポイ ントでも獲ればチャンピオン が決まるという状況だったの で、チームからは“絶対完走” という指令を受け、かなりプ レッシャーがありました。リ スクを負いたくなかったの で、初日はかなり抑えまし た」と、木村選手の抑えも効 いて、雨のレグ1を4番手で戻ってきた。 しかし、「ポディウムでチャンピオンボード を受け取りたいと思い、2日目はペースを上 げました」と語る三枝選手は最終的に3位で 完走。JN2クラスのドライバーチャンピオ ンを、無事確定させることになった。
三枝選手は、「最終SSを走り切って、プ レッシャーから解放されました。サービス パークで祝福されたときはうれしかったで すね。目標だった全日本チャンピオンを “やっと獲れた”という気持ちです。今年は クルマに慣れてきたこともありますが、自 分に合ったセッティングを出せるようにな ってきたことが大きいですね」と分析した。 「2025年はWRXからGRヤリスにスイッ チする予定です。JN2を連覇したいです」と 語る三枝選手の新たな挑戦に注目したい。
JAF全日本ジムカーナ選手権PE2クラス2024年チャンピオン
髙屋隆一選手 ンドTAMADAでは、BRZで初体験の雨に 苦戦するも2位を堅守した。そして、第4 戦名阪スポーツランドCコースでは、ダブ ルエントリーのルーキーが第1ヒートでコー スアウト。髙屋選手は決勝を走れなかった。 「かなり落ち込んでいたので、まずはドラ イバーの方が心配でしたね。スライドした 後の立て直し方を学べるような練習方法を 河本選手と相談しました」と前を向き、早々 に会場を離れ、車両修復に奔走した。
そして、わずか3週間後、オートスポー ツランドスナガワの第5戦・第6戦に出場 を果たした。今回は遠征ということでルー キーたちは欠場したが、髙屋選手はBRZの 熟成を進めるべく、河本選手とダブルエン
“Team CP2”マスタードライバーの新境地 気鋭の若者と成長し初の全日本王座に輝く 全 日本ジムカーナ選手権のPE2ク ラスで2024年チャンピオンに 輝いた髙屋隆一選手。1998年の 備北サーキットで全日本選手権に参戦して 以来26年目にして初の栄冠となった。
2024年の髙屋選手は、河本晃一選手が 主宰する「チャレンジPE2プログラム (CP2)」に参画。これはオートマ車を使っ た若手の発掘・育成プロジェクトで、髙屋 選手は“マスタードライバー”として、若手 選手とのダブルエントリーで参戦した。 「ルーキーを育てる役目もあったし、オー
トマでのジムカーナは初めてだったので、 チャンピオンは意識してませんでした。そ の一方で、私が乗ったBRZは、2023年に 河本選手がPE2で熟成を重ねていたので、 そちらのプレッシャーがありましたね」。
複雑な心境を胸に新たな挑戦を始めた髙 屋選手は、モビリティリゾートもてぎ南コ ースの開幕戦で順調な走りを披露。ルーキ ー育成を優先して、自分の走りを煮詰める 時間もなかったそうだが、「サイドターンに 課題がありましたが、サイドを使わずに対 応」したところ、土曜の開幕戦では2位、日 曜の第2戦では優勝することができた。
ホームイベントとなる第3戦スポーツラ
トリーで北海道の連戦に乗り込んだ。
第5戦と第6戦を制してシーズン3勝目 を挙げた髙屋選手は「河本選手と自分のデ ータを比較しながら、セッティングやドラ イビングを煮詰めて、互いの良い所を吸収 しました。この連勝は、ルーキーたちにレ クチャーする意味でも得ることが多く、後 半戦を戦う土台が固まりました」と語る。
とはいえ、第7戦イオックスアローザで は、「フリーターンの回り方とサイドの使い 方に課題があって、タイム的に厳しかった」 とのことで4位に惜敗。しかし、「有効ポイ ント制なので、切り替えて行こうと思いま した。最終戦はパイロンコースなので、サ イドターンの部分を詰めていこうと思いま した」と終盤に向けてモチベーションは充分 だった。そして、スポーツランドSUGO西
Ryuichi TAKAYA BSぢっぷすNT☆CP2.BRZ[ZD8]
コースでの第8戦・第9戦では、これら事 前の準備と走りの組み立てが奏功した。
髙屋選手は、「前日までの台風の影響で1 本目は路面が乾き切っておらず、自分は先 頭走者だったので、2本目が勝負になると思 ってました。ここでサイドターンがうまく いったんですよね」と土曜の第8戦を制して 4勝目を獲得。残念ながら日曜の第9戦は 「サイドのレバーが降り切っておらず、中盤 のターンでタイムロス」したため3位に終わ ったが、「サイドが決まれば勝てることが解 ったし、自分に流れが来ているかも? と も感じていました」と語った。
最終戦を前に、ライバルの下村渉選手は 第9戦で4勝目を挙げている。髙屋選手に よれば、「最終戦は順位が上の方がチャン ピオン」とのことで、第10戦ハイランドパ ークみかわの最終戦は、髙屋選手と下村選 手の一騎打ちという構図となった。
この最終決戦に向けてブレーキ周りを一 新した髙屋選手。その効果は高く、「サイド がバッチリ効くようになりました。みかわ は得意なコースで、2本目もタイムアップで きたので、すごく良い形で締めくくれまし た」と語るようにシーズン5勝目を獲得。 PE2で自身初の全日本王座に輝いた。 「もし私がタイトルを逃したら、ルーキー
ドライバーが名阪の一件に責任を感じてし まいますよね。それを避けるために何とし てもタイトルを獲りたかったんです。これ まで地方選手権をメインとしてきたので、 全日本チャンピオンにはリアリティがあり ませんでした。でも、今年はチーム全体が 応援してくれたのでうれしさは倍増でした。 一人ではなく、CP2というチームで参戦で きたので、オートマ車のドライビングやセ ッティングにもスムーズに対応できました。 早い段階でBRZのイメージをつかめたこと が大きかったですね」と振り返った。
2025年の髙屋選手は引き続きCP2のマ スタードライバーとしてPE2に参戦予定 で、「個人的には連覇を目指します。ルーキ ー勢も入れ替わるので、できるだけ上位に 行けるようアドバイスしていきます」と意気 込む。業界に新風を吹き込む、髙屋選手ら とルーキーたちによる挑戦がまた始まる。
終盤で連続開催のスポーツランドSUGO西 大一番の第9戦は、堂々とした勝利で決めた
日本ジムカーナ選手権で実質的 にNDロードスターのワンメイ クとなっているPN2クラス。こ
こで初のチャンピオンを獲得したのが、全 日本参戦9年目となるSHUN選手だ。
ザでは、再びトップ争いを支配していた。
「イオックスは金曜からタイムが出ていた ので、いい勝負ができると思ってました。
逃げ切って優勝。シーズン4勝目を挙げた。 「色々な人から祝福されて実感が湧きまし た。優勝でチャンピオンを決められたので ホントにうれしかったです」と語るSHUN 選手。最終戦を待たずして自身初の全日本 チャンピオンに輝いたのである。
JAF全日本ジムカーナ選手権PN2クラス2024年チャンピオン
2016年の岡山国際サーキット大会に DC2インテグラで全日本デビューを果た し、2017年からフル参戦を開始。2018年 の鈴鹿サーキット南コース大会で全日本初 優勝を挙げてきたSHUN選手だが、NDロー ドスターに乗り換えた2020シーズンから は未勝利の状態が続いていた。
「2023年にタイヤを変えてダンパーも一 新したんですが、最終戦になってようやく 方向性が見えてきたんです」と振り返る SHUN選手。その言葉は2024年の開幕ラ ウンドで証明されることになった。
「自分はチャレンジャーということで、気 負うことなく、1本目からノビノビと走れま した。2本目もコンディションが良かったの でタイムアップ。その結果、勝てちゃった、 というのが正直なところで、自分でも驚き ました」と語るように、SHUN選手は土曜の 第1戦で、NDロードスター&PN2クラスで は初めてとなる久々の優勝を挙げた。
その勢いは日曜の第2戦でも衰えること なく、「土曜の走りに手応えがあったので、 日曜も行けると思っていました。2本目は想 定通りのタイムアップができたし、狙って 勝てたので土曜の初優勝より満足感はあり ましたね」といきなり連勝してみせた。
しかし、その後はしばらく足踏みが続く。
「雨のデータが不足していて、ちょっと厳
しいかなと思っていました。その気持ちが 結果に現れました」と語る第3戦スポーツラ ンドTAMADAでは19位に低迷。第4戦名 阪スポーツランドCコースでも、「名阪は一 番走っているコースですが、いつもうまく いかなくて入賞経験がないんですよ。初め から高望みはしていなかった」とのことで5 位に留まった。第5戦・第6戦のオートスポ ーツランドスナガワでも「僅差の争いの中 で、大きなミスをしてしまって。日曜もミス があったので」と語るように土曜の第5戦は 4位、日曜の第5戦は3位で惜敗している。
開幕大会以降、勝利が遠のいていた SHUN選手だが、第7戦イオックスアロー
キーはダブルフリーターンで、1本目は確実 に回せる走りをしたところ、2本目は状況が 悪化してタイムダウンが続いたので、1本目 のタイムで逃げ切ることができました。作 戦勝ちでしたね」とのことで、SHUN選手は シーズン3勝目を獲得した。
この結果、SHUN選手はタイトル争いに 王手をかけていたが、シーズン3度目の連 続開催となったスポーツランドSUGO西コ ースでは地獄と天国を味わうことになる。
「台風の影響で金曜はドライで走れず、土 曜は手探り状態でした。正直、リズムにも 乗り切れませんでした」と語るように、土曜 の第8戦の暫定結果は4番手だったが、「再 車検で最低地上高の違反により失格になり
ました。いつも車高を測っていたんですが、 どうやら部品の脱落があったようで、僕の 確認ミスです」と、正念場の一戦で失格と いう憂き目に遭ってしまった。
翌日の第9戦では、「タイトル争いなんて イオックスまでは意識していなかったんで すが、日曜の第9戦で優勝すればチャンピ オンが決まることから、プレッシャーもあ ったのか、1本目はミスしちゃいました」と 語るように、SHUN選手は勝負の1本目に 叩き出した最速タイムはペナルティで幻と なってしまったのである。
タイトル争いという面では、かなり追い 詰められたSHUN選手だが、「クルマの調 子が良かったので、できる限りの走りをし ようと思いました」と語るように、第2ヒー トでは1分11秒319を計測。このヒートは コンマ5秒に6名が入る接近戦だったが、 SHUN選手が2位に0.023秒という僅差で
最終戦は体調不良で欠場することになっ たが、「2024年は各大会を楽しく走ること をテーマにしていましたが、2020年から試 行錯誤を重ねてきて、クルマが良くなった ことが大きかったですね。それに心理的に も冷静になって、自分を俯瞰しながら走れ るようになったことでミスが減ったことも 大きいと思います」とのことだ。
タイトル争いの大一番で精神を大きく揺 さぶられながらも、僅差の勝負を制して王 座を引き寄せたSHUN選手。 これは彼が“強さ”を得た証 であると言えるだろう。
2025年に関してもSHUN 選手は引き続きNDロードス ターでPN2クラスに参戦す る予定で、「ディフェンディ ングチャンピオンということ で、連覇を目指したいと思い ます」と語っているだけに、 SHUN選手の次なるチャレン ジに期待したい。
SHUN
BS.XPLロードスター[ND5RC]
SHUN
山梨・身延のコースで磨き続けた技量の結晶 強豪ユウ選手を破り集大成のチャンピオン
日本ジムカーナ選手権に参戦3 年目の大多和健人選手は、2024 年に年間5勝をマークして、
PN3で自身初のチャンピオンに輝いた。
大多和選手は、「2021年の関東シリーズ でチャンピオンが獲れたので、腕試しのつ もりで2022年の全日本に出てみました。
デビュー戦で2位に入ったので、3年計画で 全日本への挑戦を始めたんです」と語る。
大多和選手はもともとドリフト出身で、 並行してジムカーナにチャレンジしていた。
SW20 MR2で公式戦にデビューしたが、 競技活動の休止をはさみ、その後はロード スターの購入をきっかけにジムカーナへ復 帰。2021年には関東シリーズでタイトルを 獲得し、2022年に全日本ジムカーナへの挑 戦を開始。2023年の開幕戦では初優勝を挙 げ、参戦2年目にして全日本レギュラー勢 から意識される存在となった。
大多和選手は、「2024年を勝負の年と決 めていたので、オフの間にメンテナンスし て、戦える状態にしていました」と語るよう に、開幕戦からトップ争いを支配した。「土 曜の第1戦は1本目でミスコースしました が、週末通じてタイムが出ていたので、2本 目にはリズム良く走れました」と緒戦を制 し、日曜の第2戦では第2ヒートにペナル ティを受けるも、第1ヒートで逃げ切り、 きっちりと開幕2連勝を達成した。
雨に祟られた第3戦は苦戦を強いられた。
「全日本の経験が浅いこともあって、タマ ダに関して慣れていない部分がありました。
ドライの土曜はタイヤ選択を試していまし たし、日曜はウェットになったので、1本目 で決めることができませんでした」と語るよ うに大多和選手は2位に惜敗した。
しかし、第4戦名阪スポーツランドCコ ースでは、「セッティングは合ってませんで したが、コースに慣れていたので1本目から タイムを残せました」と言いつつも、第2ヒ ートでタイムアップを果たし3勝目を獲得。
しかし、「この3勝目でタイトル獲得に向け た手応えがありましたが、暑い時期にブリ ヂストン勢が得意なスナガワがあるので、 ユウ選手を警戒していました」とのことだ。
事実、オートスポーツランドスナガワで の第5戦・第6戦では、「ダンパーを替えた んですが、セッティングを出せてなかった んです。土曜は1本目と2本目にバネを替 えたりして日曜に向けた調整を行っていま した」と窮状を語る。そして、土曜の第5戦
はユウ選手に後れを取り、3位と なってしまう。
それでも大多和選手は、「2戦 とも同じタイヤという決まりだ ったので、タイヤをいためない ように走って、何とか3位に入 れました」と振り返る。日曜の 第6戦では、「運も味方して、 僅差で勝てました。場慣れして ないスナガワでの一勝は大きか
Kento OTAWA
ったです」と語るように4勝目を獲得した。
大多和選手は、第7戦イオックスアロー ザでも足回りのセッティングに課題を抱え ていたが、同時にタイトル争いに王手をか けていたことから、「全日本にステップアッ プして、初めてプレッシャーを感じました」 ということで3位に惜敗している。
2024シーズンの天王山となったスポー ツランドSUGO大会では、「僕はダンロッ プとブリヂストンを使い分けていましたが、 選べるが故に、タイヤ選択が難しかった」と 語る大多和選手。土曜の第8戦は「土曜は 僕が走ったことのないレイアウトだったの で、日曜に勝つために、タイヤを温存しな がら走りました」と語りながらも、クレバー な走りで3位表彰台を獲得していた。
その甲斐あってか、日曜の第9戦では好 走を見せた。大多和選手は、「何となくで すが、朝に目が覚めた瞬間、“勝ってチャン ピオンを獲れる”と思ったんです(笑)。日 曜はダンロップのユーズドを選びましたが、 路面状況に合ってましたし、経験のあるレ イアウトだったので気持ち良く走れました」 と語るようにシーズン5勝目を獲得。強豪 ユウ選手を打ち破って王座を決めた。 「決まった瞬間はうれしかったです。でも、 表彰式のころには、どうやってウケを狙お うか考えていましたけど(笑)」と語る大多和 選手。第9戦の表彰式では、「ユウ選手は ジムカーナ業界のアイコンです。そんなユ ウ選手は非常に悔しいと思うので、来年の 成長を楽しみにしています」とのキツイ一発 を放ち、会場の爆笑を誘っていた。
大多和選手は、「準備はしっかりしたの でトップ3に入れる自信はありましたが、 PN3は強豪ぞろいなので、勝てるかどうか は運次第。そういう意味では運が良かった と思います」と、2024年を振り返った。 「これでジムカーナはひと区切りついたの で、若手とダブルエントリーする程度の関 わりになると思います。タイムアタックや ヒルクライム、レースにも参戦してみたい ですね」ということで、2025年は新たなカ テゴリーへの挑戦にシフトするようだ。
熊王TMW身延牧速ロードスター[NDERC]
JAF全日本ジムカーナ選手権PN3クラス2024年チャンピオン
選手
クラスもマシンも変えて心機一転の2024年 歴戦の兵を相手に、怒涛の連勝で初戴冠!
験が大きなウェイトを占める全 日本選手権だが、近年では若手 の台頭も著しい。2024年の全日
本ジムカーナ選手権PN4クラスでタイトル 争いを席巻した奥井優介選手もその一人 で、参戦6年目にして10戦中8勝を獲得、 圧倒的な強さでチャンピオンに輝いた。
父・奥井毅選手の足跡を追うかのよう に、2019年に全日本デビューを果たした奥 井優介選手は、車両をGRヤリスにスイッ チした2021年の開幕戦で全日本ジムカー ナ初優勝を獲得。当時21歳の奥井選手は 関東期待の若手として注目を集めた。
手だけが2本目でタイムアップしていたの で、津川選手はさすが手強いなと思いまし た」と奥井選手。さらに第4戦においても、 「金曜の練習走行で津川選手に大きく離さ れた」ということで危機感を募らせていたそ うだが、この名阪スポーツランドの一戦こ そ、後半戦の快進撃に繋がる奥井選手のタ ーニングポイントとなっていた。
「土曜の公開練習1本目で、トラクション コントロールを切り忘れてストップしてし まったんです。そこで、タイムではなく、 冷静にクルマの挙動を重視するようなドラ イビングに切り替えました。実は、そのお かげで、走る感覚を見つけることができた んですよ」と語る。実際、奥井選手は土曜
JAF全日本ジムカーナ選手権PN4クラス2024年チャンピオン 奥井優介
2022年にはGR86に乗り換えてJG7ク ラスに挑んだものの苦戦。2023年の最終戦 でようやくGR86での勝利をもぎ取った が、チャンピオン争いからは脱落していた。
奥井選手は、「自分のドライビングは後 輪駆動より四輪駆動の方が合っているよう に感じていました。それに社長(注:茨城ト ヨタ自動車/奥井選手はGRガレージ水戸 けやき台に所属)が“チャンピオンを獲りた いよね”と言ってくれたこともあって、それ なら四駆に戻ってチャンピオンを狙おうと いうことになりました」と振り返る。
2024年の奥井選手はGRヤリスでPN4 クラスに復帰したが、開幕戦では苦しい戦 いを強いられた。当初、奥井選手はGRMN ヤリスで参戦する予定だったが、車両が間 に合わず、他の選手のGRヤリスでダブル エントリーした。しかし、土曜の第1戦は、 「1本目の途中で走れなくなって、フィニッ シュできませんでした」と語るように、車両
トラブルでリタイアしていた。
車両を修復して日曜の第2戦に参戦した が、「ゴール手前で失敗して。勝てる試合 を落としたので悔しかったですね」と語るよ うに、奥井選手は2位で惜敗している。
この悔しさは第3戦でリベンジが果たさ れた。大会当日は雨に祟られたので、「GR ヤリスでの雨は2021年に経験してますが、 タイヤが変わってから雨のテストをしてい なかったので不安がありました。でも、ほ ぼミスなく走れたので、GRヤリスに戻って 初優勝はうれしかったですね」と、奥井選 手はシーズン初優勝を獲得した。
とはいえ、「雨のタマダは、津川信次選
の第2ヒートと決勝の第1ヒートで合わせ 込み、決勝第2ヒートでは後続に大差をつ けてシーズン2勝目を獲得。「名阪で見つけ たドライビングとセッティングのおかげで、 以降も勝つことができました」と語るよう に、ここから怒涛の快進撃が始まった。 「自分の思うような走りができれば、必ず 勝てるといった自信を持っていました」と振 り返る奥井選手は、第5戦と第6戦の北海 道連戦を制覇。さらに、鬼門のダブルフリ ーターンが設定された第7戦においても、 「フリーターン勝負にならないように、前半 区間で勝負しました」とのことで、冷静かつ 堅実な走りで連勝を重ねていった。
タイトル争いに王手をかけたのは、第8 戦・第9戦のスポーツランドSUGO西コー ス。奥井選手は、「残り3戦のどこかで1勝 すればタイトルを獲れる計算だったので、 特に緊張しませんでした」と語るように、土 曜の第8戦では、第1ヒートから後続に1秒 以上の差を付けて圧勝。2戦を残してPN4 クラス参戦初年度でチャンピオンに輝いた。 「出場したイベントは全て勝ちたいので、
Yusuke OKUI
DL.ATS.RSK茨トヨヤリス犬 [GXPA16]
実は優勝できた喜びの方が強 かったです。チャンピオン獲 得でお世話になった皆さんに 恩返しができたと思います。 いつもは出走が終わると、す ぐ帰らないといけないサポー トメンバーも、今回は連戦だ ったので表彰式に来てくれ て、それを考えていたら、表 彰式でウルっと来ちゃいまし た(笑)」。
翌日の第9戦では、「チャンピオンが決ま った次の試合で負けたくなかったので、日 曜の方が緊張しましたね」とのこと。第9戦 の奥井選手は第2ヒートで脱輪するも、第 1ヒートのタイムで逃げ切って、シーズン7 勝目を獲得することになった。
そして、最終戦の第10戦では、「今回は BC3クラスのタイムを意識して攻めまし た。でも、2本目にミスしちゃいまして」と 第2ヒートはパイロンペナルティを受ける ものの、第1ヒートのタイムで最終戦を制 覇。破竹の8連勝でシーズンを締め括った。
2025年はBC3クラスに挑みつつ、全日 本ラリー選手権にも参戦する予定の奥井選 手。ジムカーナ育ちの全日本チャンピオン がラリーに挑むのはレアケースだけに、二 刀流に挑む奥井選手の活躍に期待したい。
JAF全日本ダートトライアル選手権PN1クラス2024年チャンピオン
飯島千尋選手 開幕戦の京都コスモスパークでは、車両 トラブル由来のハプニングで走りに精彩を 欠き、4位で表彰台を逃すという波乱含みの シーズン開幕となった。そして第2戦の丸 和オートランド那須は、長野を拠点とする 飯島選手には地元ともいえるコースだが、 「現在のコースはあまり走ったことがなく て、苦手意識がありましたが、2本目は会心 の走りができました。勝てると思っていな かったので、信じられない気持ちでした」と のことで、全日本では12年ぶり、スイフト では初の全日本優勝を獲得した。
第3戦オートスポーツランドスナガワで は、「徐々に調子を上げてスナガワで勝つ 予定でした。公開練習もトップだったんで すが、本番は気負いすぎて全然タイミング
“自分の甘さ”を叩き直す2年計画の最終年 長野から通い詰めた広島で大願が成就! 全 日本ダートトライアル選手権 PN1クラスで2024年チャンピ オンに輝いた飯島千尋選手は、 60歳を超えてなお進化を重ねたことで、自 身初の全日本タイトルを獲得した。
1997 年の新日鉄堺ダートウェイで全日 本ダートラにデビューした飯島選手は、ス ポット参戦を続けながら、2008年から再び 本格的な活動を始め、2012年には全日本初 優勝を獲得している。2021年にはスイフト スポーツでJD9クラスに参戦したが、2022 年も含めて、ポディウムを逃す戦いが続い ていた。飯島選手はこの時期の悔しさがタ
がつかめず、うまく走れませんでした」と語 るように、飯島選手は9位に低迷した。
Chihiro IIJIMA SPG木輪舎☆DLスイフト神速[ZC32S] ーニングポイントになったという。
「周りに対して言い訳ばかりしている自分 に、恥ずかしくなったんですよ。60歳にな って、今後はどんどん体力も落ちていく。
なので、今しかないと。2024年のチャンピ オン獲得を目指して、2023年から2年計画 で本気の活動を始めました。まずは、とに かく周りの皆さんのアドバイスを聞き入れ て、ドライビングやセッティングを真摯に 見つめ直すことから始めました」。
2023年の最終戦、テクニックステージ タカタでは2位入賞を果たし、その努力が 実を結びつつある状況で、飯島選手にとっ て勝負の年である2024シーズンを迎えた。
約6週間のインターバルを利用して、エ ビスサーキット新南コースやホームである モーターランド野沢で走り込んだが、第5 戦サーキットパーク切谷内は、「2本目のタ イヤ選択が結果的に失敗でした。目標の表 彰台は達成できましたが、すべてを出し切 れないまま終わりました」と3位に終わっ た。それでも、第6戦エビスでは、「ここの 路面はフロントのトラクションを意識した 走りが必要で、合っているのか手応えがな いまま、何とかタイムが出ました。周囲と の経験値の差を考えると、この結果はラッ キーでした」と2位表彰台を獲得した。
しかし、第7戦の今季2度目となる丸和 では、「第2戦では勝ちましたが、かなりプ レッシャーがありました」と振り返る。その
思いが影響したのか、「ウェット路面をドラ イタイヤで勝負に出ました。フィーリング は悪くはなかったのに、やはり水が多くて。 読みが甘かったので、本当に悔しい一戦で した」と9位に低迷してしまった。
この結果、飯島選手はランキング2番手 で最終戦となる第8戦タカタを迎えた。 「ランキング首位の奈良勇希選手に対して、 有効得点では有利な状況でした。ですが、 チャンピオンというより、タカタをターゲ ットにしてクルマを作って、タカタに通い 続けて練習したので、タカタで勝ちたいと いう思いの方が強かったんですよね」。
こう語る飯島選手だが、タカタの最終決 戦では第2ヒートのタイヤ選択が課題とな った。「ドライで行くつもりが、散水の量が 多くて、今までの競技人生で一番タイヤ選 択に悩みました」と語る飯島選手は、最終 的にウェットタイヤをチョイスした。
「2本目は攻めて攻めて攻めまくって、タ イヤに裏切られることはありませんでした。
メカニックにウェットタイヤの性能を 100%出し切ると言ってパドックを出て、 ベストは尽くせたと思います」との言葉どお りベストタイムを更新。「地元の太田智喜選 手が速いし、若手の奈良選手も侮れない。 それに1本目では工藤清美選手もトップだ ったので、逃げ切れるかどうかは分かりま
せんでした」と心境を振り返る。
そして、誰一人ベストタイムは更新でき ずに、飯島選手がシーズン2勝目を獲得。 自身初の全日本タイトルを確定させた。 「チャンピオンなんて、ホントに獲れると は思っていなかったので、確定した瞬間は 驚きというか、信じられない気持ちでした。 2023年に計画したプランをやり遂げられ たので、ホント、達成感がありました。自 分を捨てて、色々な人のアドバイスを素直 に聞き入れて、自分なりに試す。そういっ た飽くなき追求を実行できたことが大きか ったと思います」と2年間を振り返った。 「2024年と同じ気力でシーズンを走れる かというと難しいかも知れませんが、最大 限の力を出せるよう、維持していきたいで すね」と控えめに語る飯島選手。インタビュ ーでは“連覇”を言葉にしなかったが、静か な闘志を秘めていることがうかがえた。
つまづいたスタートを帳消しにする3連勝!
青森のベテランがついにつかんだ王者の称号 森のベテラン佐藤卓也選手が、 全日本参戦22年目にして初め てチャンピオンに輝いた。
には“これなら負けないだろう”という手応 えがある走りができました」との言葉どお り、ついにシーズン初優勝を獲得した。
JAF全日本ダートトライアル選手権PN2クラス2024年チャンピオン
2003年の仙台ハイランドで全日本ダー トトライアル選手権に初参戦した佐藤選手。 当時はスポット参戦だったが、「進入で思い っ切り突っ込んでドリフトするような走り で、チャンピオン争いというよりは、“この 一戦を自分の走りで勝てればいい”といっ た戦い方でした」と往時を振り返った。
近年ではスイフトスポーツによるPNク ラス参戦を経て、直近はSAクラスにスイ ッチしていた。2023年の佐藤選手は、 「SA1クラスでタイトルを狙っていました が、細木智矢選手に僅差で負けてしまって ……」という悔しい経験をすることになっ た。佐藤選手にとってはそれが転機となっ たそうで、心機一転でスイフトスポーツの PN車両を新造し、PN2のタイトル獲得を目 指して2024シーズンに臨むことになった。
しかし、第1戦では、「勝負の2本目は路 面がかなり濡れていたので、ウェットタイ ヤで“セコイ走り”をしたんです。ゴールで は勝てたと思ったんですが、結果はボロボ ロで」と7位に低迷。第2戦は2位につけた が、「新しいオーバル区間が苦手で、前半 で稼ぎたかったんですが、1本目はオーバー ラン、2本目は石に飛ばされたりで、まった くダメでした」と、意気込んだシーズン序盤 戦は、噛み合わない戦いが続いた。
しかし、これまでの違和感からセッティ ングを見直したところ、LSDのセットアッ プに原因を見出して仕様変更を実施。その
効果は第3戦の北海道ラウンドで現れた。 「LSDの変更は正解で、公開練習は気持ち 良く走れました。手応えがあったので勝て ると思ったんですが、決勝ではタイヤ装着 時にミスがあり、それで慌ててしまって」 と、負の連鎖が続いた。それでも3位表彰 台を獲得して、佐藤選手の地元となるサー キットパーク切谷内での第5戦に臨んだ。 「インターバルにもう一度LSDを調整しま した。切谷内は地元なので路面状況に関わ らずアクセルを踏んでいける自信がありま すが、それがロスになることもあるのでプ レッシャーもありました。2本目はスーパー ドライではなくドライに賭けて、ゴール後
「切谷内で勝てたことで、チャンピオンは まだ狙える、絶対にタイトルを獲りにいく と思いました」と佐藤選手は語る。勢いに乗 った佐藤選手は、続く第6戦のエビスサー キット新南コースでも気を吐いた。
「エビスは走ったことがなくて、事前テス トでも、自分のスタイルと路面のグリップ が合っていなかったので、勝てるイメージ がなかったんです」と語るものの、2本目は ドライタイヤでベストタイムをマーク。「後 半で失敗してヤバいなとは思いましたが、 タイムは悪くなかった。事前テストでセッ ティングを細かく煮詰めた甲斐がありまし た。切谷内の優勝よりエビスの2勝目の方 がうれしかったですね」ということで、この
に合わせてLSDを煮詰め直しました」との ことで、必勝体制で最終戦に臨んだ。 「結局タカタはぶっつけ本番になりました が、1本目はぶっちぎりで速かったんです。 方向性は間違っていなかったので、2本目も 勝負をかけました」と好走。その結果、「タ カタの優勝が本当にうれしかった」とシーズ ン4連勝を達成して締めくくった。
佐藤卓也 こうして、自身の狙いどおり、PN2クラ スに復帰して1年目でチャンピオンを獲得 した佐藤選手。タイトル獲得の要因につい て、「セッティングに向き合ったことが大き かったですね。LSDだけじゃなく、足回りや ブレーキなど、PN車両で行える範囲はメカ ニックと話し合いながら徹底的に煮詰めま した。全日本の上位勢はレベルが高いので、 運の要素も大きかったと思います」と、謙遜 しつつ振り返ってくれた。
連勝でタイトル確定に王手をかけた。
ランキングトップに浮上した佐藤選手は、 第7戦の結果でチャンピオンが確定する状 況となった。今季2回目の丸和は台風の影 響でウェット路面となるなか、「ここで勝っ てチャンピオンを決めようと思っていまし た」と、第1ヒートから果敢に挑んだ。 「コース前半はかなりウェットでしたが、 そこで稼げればイケると思っていました。 実際の走りは攻めすぎやミスがなかったの で、2本目もタイムアップできました。チャ ンピオンが決まってうれしかったですが、 優勝した喜びの方が大きかったですね」と、 佐藤選手は3連勝を達成し、PN2復帰初年 度で自身初の全日本チャンピオンに輝いた。 最終戦はテクニックステージタカタが舞 台で、「タカタで勝ったことがなかったの で、優勝だけを狙いました」とモチベーショ ンは高かった。「高速コースなので、タカタ
2025年は、「連覇を狙いた いところですが、新コースも あるので簡単にはいかないと 思っています。すべての大会 で優勝を目指してはいます が、シリーズを通した組み立 てを考えながら戦いたいです ね」と、PN2クラス連覇に向け て思いを新たにした。
Takuya SATOU
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緊張にも負けず輝くセンスを見せつけた! 浜 孝佳選手を圧倒した逆転勝利の戴冠劇
日本ダートトライアル選手権 SA2クラスといえば、北村和浩 選手や荒井信介選手などレジェ ンド級のベテランがひしめく激戦クラスだ が、2024シーズンを席巻し、終盤3連勝で 初の全日本王座をモノにしたのは、参戦4年 目という期待の若手、岡本泰成選手だった。
九州大学で自動車部に所属した縁で、福 岡県を拠点に活動する岡本選手。全日本ダ ートラは2020年に初参戦し、2021年と 2022年はスポット参戦を続け、2023年に は初めて全日本フル参戦に挑戦した。しか し、「これまでウェットタイヤを主体に、2 本目はドライタイヤを履くといった状況が 多かったので、全日本の超硬質路面で履く スーパードライの経験が圧倒的に足りてま せんでした」と技量不足を痛感したという。
それゆえ2024年は、「とにかくどこかで 一勝したい」と、まずは優勝を目指していた そうだが、開幕戦では、「後半に追加され た土手の処理がうまくいかず、それを意識 しすぎて走りのバランスを崩しました」と、6 位という順位から始まることになった。
第2戦も、「公開練習から決勝1本目まで ドライタイヤで調子が良かったんです。2本 目はスーパードライが使えそうな路面だっ たので、タイヤをお借りしてぶっつけ本番 で挑みました。でも、1コーナーでリム落ち させてしまって……」と4位に終わる。第3 戦の北海道でも、「スナガワは苦手なコー スで、2本目の荒れた路面に対応できず ……」5位でフィニッシュしている。
「やはり、スーパードライを履かないと勝 負にならない硬質路面が課題で、次の切谷 内にも苦手意識がありました。ただ、第4 戦が中止になったことで、このインターバ ルにスーパードライの練習をしたんです」と 語る岡本選手。その練習方法は独特で、 「九州には硬質路面になるコースがないの で、ジムカーナコースなどの舗装路面で練 習したんです。これがかなり勉強になって、 タイヤの特性が解ってきましたし、クルマ の動かし方も変わりました」とのことだ。
その効果は第5戦で表れ、第2ヒートで はスーパードライで暫定ベストを叩き出し た。最終的には2023年チャンピオンの浜 孝佳選手に逆転されるが、岡本選手は切谷 内の戦いで、ある気付きを得たという。 「前半で抑えすぎたと思っていたら、中間 タイムでは前半が速かった。自分としては 後半で攻められたと思っていたので、走り のイメージと実際のタイムに乖離があるこ とに気付いたんです」。続く第6戦は、事前 テストにも参加したほか、「公開練習では、 切谷内で得た気付きを、エビスの本番にど う活かせるかを考えながら走りました」と振
て全日本初優勝を獲得した。 「浜選手に逆転されると思っていたので、 驚きのほうが大きかったですね」と語る岡本 選手だが、この勝利がブレイクスルーとな り、第7戦でも新たな発見を得ている。
「タイヤ選択が難しい状況をウェットタイ ヤで勝負しました。正直、運も良かったん ですが、全部を出し切れた会心の走りでし た。地元の恋の浦ではずっとウェットタイ ヤでしたが、全日本ではそれが通用しない こともあったので、丸和をウェットタイヤ で勝てたことが自信につながりました。エ ビスの初優勝よりも実感がありました」。
ランキング首位の岡本選手は、浜選手の 地元でもあるテクニックステージタカタで、 チャンピオン争いの大一番を迎えた。 「タイトル獲得の条件も調べたんですが、 自分はすぐに緊張して硬くなるので、“参加 者が多い走行会”だと思うようにして、な るべく意識しないように挑みました」。
こうして気持ちを切り替えた岡本選手は、 「1本目はウェットタイヤの路面でしたが、2 本目のために1本目からスーパードライを 試しました」と戦略的な戦いに挑んだ。そし て、このときの判断が“吉”と出た。
り返る。そして、「路面状況を見て、 エビスは1本目からスーパードライ で行きました。タイム的には良くな かったんですけど、イメージとのギ ャップを埋められたので、いいトラ イになりました」と自分なりの正解に たどり着いたようだ。その結果、第 2ヒートではベストタイムを計測し
Taisei OKAMOTO
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「走る直前に北村和浩選手が声をかけてく れて。そこで、『タイトル争いがかかる場合 にはどう走りますか?』と聞いたら、『攻め て攻めて攻めてみて、それでも負けたら受 け入れる』とアドバイスをくれました。ここ で心が決まりました。失敗はしましたが、 走りとしては、ほぼ100点だったと思いま す」と語る岡本選手は、第2ヒートでベスト タイムを更新。そして、浜選手が逆転でき なかったことから、岡本選手がシーズン3 勝目を挙げ、SA2クラスで自身初の全日本 タイトルを獲得したのである。
「2025年は大学に復学するので活動量は 減ると思います。事前の練習があまりでき ませんが、1番ゼッケンをもらったので、そ のプレッシャーを味わいながら、チャレン ジャーとして走りたいと思います」と語る岡 本選手。並み居る強豪を向こうに回す快走 をまた見せてほしいものだ。
JAF全日本ダートトライアル選手権SA2クラス2024年チャンピオン
岡本泰成選手
王座確定後の出走をウィニングランで飾り 2023年の忘れ物を取り返す悲願を達成!
ることになった。
日本ダートトライアル選手権に は2002年にデビューした群馬 の亀田幸弘選手。「当初はスポ ット参戦だったこともあり、いつかは全日 本コースを全部走ってみたいなと思う程度 でした。2015年からフル参戦を始めました が、本気でタイトル獲得を考え始めたのは SC2クラスに移行してからです。2021年以 降は3年連続でチャンピオン争いに敗れて きたので、2024年はどうしてもチャンピオ ンを獲りたかったんです」と語る。
かったですね」と語るように、中盤2戦で連 勝を達成して折り返した。
第6戦では、「エビスは事前にテストをし ましたが、失敗した時のタイムロスが大き いので、ジムカーナのように縦方向を意識 して走りました。狙い通りに走れたので、 ライバルがミスをしたことで勝つことがで きました」ということで3勝目を獲得した。
JAF全日本ダートトライアル選手権SC2クラス2024年チャンピオン
2024シーズンは4勝を挙げ、22年目に してついにSC2クラスで自身初の全日本の 王座に輝いた亀田選手だが、「これまで超 硬質路面を得意としてきましたが、μが低 いコースでは成績が悪かったので、冬場に 鎌田卓麻選手と“雪練習”をしたんです」と、 オフの間に弱点を克服するトレーニングに 明け暮れたそうで、効果はてきめんだった。
「雪を走って運転の幅が広がったのか、路 面によらず安定して走れるようになりまし た。開幕戦はウェット路面で、今までなら 入賞圏外もあり得ましたが、最低限のスタ ートができました」と3位入賞を果たす。
しかし第2戦の丸和オートランド那須で は「地元なので気合いが入りすぎたこともあ りますが、これまでとは逆に、超硬質路面 の走り方がイマイチになったんです。雪の おかげでドライビングは安定してきました が、ここ一発のスピードがなくなったよう で……」と、4位で表彰台を逃している。
この敗戦を機に新たなトレーニングを開 始した亀田選手。全日本への参戦と並行し
て、「丸和カップダートトライアルのATク ラスに出て、タイヤをうまく使う練習をす るようにしたんです」とのことだ。
第3戦の北海道では「僕のクルマはストレ ートは速くないんですが、バランスがいい のか、3速で曲がるS字でタイムを稼げまし た。2本目は、1コーナーで穴に落ちて弾か れましたが、アクセルを踏みちぎりました」 という鬼神の走りで優勝。「まさか勝てると は思っていなかったので、うれしかった」と 亀田選手は振り返っている。第5戦も、「切 谷内は優勝経験があるので、超硬質路面に なれば勝利を狙えると思っていました。2年 ぶりにスーパードライで勝てたのでうれし
残り2戦でランキング首位に浮上した亀 田選手は、タイトル争いに王手をかけて第 7戦に臨んだ。「地元でチャンピオンを決め たかったんですが、当日は台風の影響でコ ースが水没。2本目はドライを履いて勝負し たんですが、やはり厳しかったですね。す べてを出し切れましたが、以前の自分なら
「目黒選手のタイムを聞いた鎌田選手から、 スタート前にチャンピオンが決まったこと を知らされました。油断するとミスをしま すし、何よりタカタで勝ちたかったので、2 本目も全力で攻めました」と語る亀田選手。 その結果は、同秒台に5名がひしめく激戦 で、0.012秒差の辛勝。チャンピオン確定 を、きっちりと優勝で締めくくった。 「本当にうれしかったですね。やっとここ まで来たかと。優勝して、表彰台のてっぺ んでチャンピオンボードを掲げることが夢 だったので、かなり舞い上がりました(笑)」 と最終戦での心境を振り返った。
亀田幸弘 亀田選手は、「“今年はイケる”と思えた のはエビスからです。切谷内は感覚を取り 返せてきたという感じで、エビスでようや く狙った通りのタイムが出せる感覚になり ました。雪練習やオートマ車での丸和カッ プ参戦などで、いつもと違った視点から見 つめ直すことができたので、い ろいろな新しい発見もありまし た」と自己分析した。
下位に沈んでいたと思うので、表彰台を獲 得できたのは良かったと思います」と、地元 の声援も虚しく3位に惜敗したが、苦手路 面を克服し、大きな取りこぼしを避けた。
タイトル争いが最終戦に持ち越された SC2クラス。ライバルの成 績次第で亀田選手のタイト ルが確定する可能性もあっ た。「ポイントでは有利な 状況だし、事前テストでは 手応えもありましたが、タ カタは2022年にタイトル を逃したトラウマがあるし、 過去の最高位も4位だった ので、不安要素はありまし た」と当時の心境を語る。
勝負は第2ヒートに持ち 越されたが、ライバル目黒 亮選手がベストタイムを更 新できなかったことでタイト ル争いが終結。亀田選手は 第2ヒートのスタート前に自 身のチャンピオン確定を知
2025年も引き続きSCクラス へ参戦する亀田選手は、「新コ ースがなかなか手強いですが、 クルマを少しアップデートして 連覇を目指します」と意気込みを 語る。今では希少なインプレッ サを武器に、亀田選手の孤高な る挑戦はまだまだ続きそうだ。
Yukihiro KAMEDA
YH栗原オート企画インプレッサ[GP7]
INFORMATION from JAF モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ(WEB)一覧(2024年12月21日~2025年3月21日) 公示
日付 公示No. タイトル
2024年12月23日[2024-WEB120] オートテストオーガナイザーガイドラインの改定について
2024年12月23日[2024-WEB121]
2025年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧追加について
2025年1月10日 [2025-WEB001] 第1編第3章公認車両および登録車両に関する安全規定第22条に基づくネット取付に関する 指導要綱について
2025年1月10日 [2025-WEB002] 2025年日本サーキットトライアル選手権開催日程の変更について
2025年1月16日 [2025-WEB003] 2025年地方レース選手権カレンダー
2025年1月17日 [2025-WEB004] 2025年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧誤記訂正および日程変更について
2025年1月20日 [2025-WEB005]
2025年JAF地方ラリー選手権クラス区分等について
2025年1月21日 [2025-WEB006] 【JAF登録四輪クラブ・団体向け】ライセンス推薦申請に関するお知らせ
2025年1月22日[2025-WEB007]2025年北海道ダートトライアル選手権第1戦中止について
2025年1月23日 [2025-WEB008]
第1編第4章公認車両および登録車両に関する安全規定第22条に基づくネット取付に関する 指導要綱に関する誤記訂正
2025年1月28日 [2025-WEB009] メディカル部会開催日程および障がいのある方のJAF国内競技運転者許可証/カートドライバー ライセンス取得のための適性審査申請について 2025年1月28日[2025-WEB010]2025年JAF地方ラリー選手権競技会の日程変更について 2025年1月30日[2025-WEB011] モータースポーツ審議会規定の一部改正について 2025年1月31日[2025-WEB012] ロールケージ公認申請一覧
2025年2月5日[2025-WEB013]
2025年全日本/ジュニアカート選手権スピードパーク新潟大会 日程変更のお知らせ 2025年2月6日[2025-WEB014]
2025年関東ダートトライアル選手権の中止について 2025年2月14日[2025-WEB015]2025年JAF地方ラリー選手権クラス区分等の誤記訂正について 2025年2月18日[2025-WEB016]
2025年国内競技車両規則およびラリー競技開催規定の改定、全日本ラリー選手権適用車両規定 JAF公認車両「JP4」に関する規定の制定について 2025年2月21日[2025-WEB017] JAF公認eモータースポーツ国内リーグ「UNIZONE」の規定に関する2025年の運用について 2025年3月3日[2025-WEB018]2025年JAF国内競技車両規則の一部改正について 2025年3月5日[2025-WEB019] 登録車両申請一覧
2025年3月7日[2025-WEB020]2025年日本ドリフト選手権カレンダー 2025年3月12日[2025-WEB021] 【JAF登録四輪クラブ・団体向け】ライセンス推薦申請に関するお知らせ(2025年3月7日追記) JAFからのお知らせ
日付 タイトル
2024年12月23日 2025年2月JAF公認eモータースポーツリーグ 「UNIZONE」がついに本格始動! 2025年1月6日 モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ一覧(2024年12月1日~12月31日) 2025年1月8日 国内ジムカーナ競技に係るアンケート調査結果の公表について
2025年1月14日2025年JAF国内競技車両規則のオンライン販売開始について 2025年1月30日 会員ログイン認証のつながりにくい事象について 2025年2月3日 モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ一覧(2025年1月1日~1月31日) 2025年2月21日 JAF認定eスポーツ「WEINS GT CUP 2025クライマックストーナメント」開催! 2025年2月21日 2025年4月JAF会員規則変更・システム改修に伴う重要なお知らせ 2025年3月3日モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ一覧(2025年2月1日~2月28日) 2025年3月14日JAFモータースポーツジャパン2025 in 横浜 来場者限定水上バス割引優待のお知らせ 2025年3月14日 【重要なお知らせ】システム障害に伴う各種サービス・手続きができない状況のお詫びと対応について 2025年3月17日 全日本学生自動車連盟関東支部×JAF東京支部による加盟校自動車部対象Bライセンス講習会開催のお知らせ 2025年3月21日 【重要なお知らせ】システム障害に伴うお詫びとご対応のお礼について ※上記公示・お知らせ(WEB)一覧の詳細は、JAFモータースポーツサイト(https://motorsports.jaf.or.jp/)内の「>公示・JAFからのお知らせ」で閲覧することができます。
会員規則・各種申請・窓
2025年4月より会員規則を変更しました JAF会員の有効期限にご注意ください (ロードサービスは通常通りご利用いただけます)
2025年4月1日より会員規則を変更しました。これに伴い、 会員の継続方法について以下の通り変更しました。
①有効期限満了後4か月以内の継続手続きを受け付けてい ましたが、これを終了しました。
②継続払込用紙でご継続されている方(自動振替が未登録 の方)について、継続払込用紙の発送回数・発送時期を変 更しました。
有効期限が 2025年
3月まで の方
❶ 20 日頃 継続払込用紙発送
変更後 前月
有効期限が 2025年 4月以降 の方
❶月初頃
継続払込用紙発送
サービス変更後に有効期限を迎える会員の方は、継続払込 用紙の発送時期、発送回数、継続手続き可能期間の変更に ご留意ください。
個人会員の場合
送付なし
❷ 10 日頃 継続払込用紙発送 (再送)
有効期限月
❷中旬頃 継続払込用紙発送 (再送)
年会費を自動振替登録されている方 →ご請求時期に変更はありません
(お手続きは不要です)
❸ 10 日頃 継続払込用紙発送 (再々送)
翌々月 翌月
【有効期限切れ】 継続できません。
再度入会手続きを してください。
会員規則の 変更内容に ついては こちら→
モータースポーツ各種ライセンスの取り扱いについて
モータースポーツ各種ライセンスは、
JAF会員の有効期限内でのみ発給されます。
更新時にJAF会員の有効期限が切れていると、 ライセンスを更新することができません。
ライセンスを所持される方は、常にJAF会員が 有効期限内であることをお確かめください。
↓自動振替登録の 方法はこちらから ご覧ください
口対応の変更について
重要 2
2025年4月からオンライン申請が始まりました まずは「JAFモータースポーツマイページ」への 新規ご登録をお願いします
JAFモータースポーツマイページとは?
2025年4月の新システム導入に伴い、モータースポーツ関連各種申請・お 手続きは「JAFモータースポーツマイページ」によるオンライン申請をご 利用ください。ご利用開始にあたり、モータースポーツライセンス所持者 の方は、JAFモータースポーツマイページで、まずは新規登録をお願いし ます。※登録クラブ・団体の方は、別途郵送するご案内をご覧ください。 なお、これまでご利用いただいたJAFマイページからは、すでにライセン ス更新ができなくなっておりますので、ご注意ください。
パソコンをご利用の方は トップページ「右上のボタン」から!
パソコンをお使いの方は、まず、JAFモータースポーツサイ トのトップページにアクセスしていただき、ページ右上にある 「モータースポーツマイページ(MSマイページ)」ボタンをク リックして、新規登録をお願いします。「公示・JAFから のお知らせ」に掲載されている「オンライン申請受付開 始の重要なお知らせ」からもアクセスできます。
スマートフォンの方は こちらからアクセス! この「オンライン申請受付開始の重要なお知 らせ」には、JAFモータースポーツマイページで 行える申請手続きやJAFモータースポーツマイ ページへのご登録方法などが記載されていま す。まずはJAFモータースポーツマイページへ の新規登録をお願いします。
今後の窓口での受付について
各地方本部・支部における窓口での受付について、
2025年8月より「完全予約制」 でのご対応とさせてい ただきます。窓口対応をご希望の方は、各地方本部・支 部まで、お電話による事前予約をお願いします。
部会長 上村 昭一
副部会長 岡 義友
部会長 飯田 章 委員 葦原 一正
北浦 諭
委員 中嶋 洋之
委員 柳澤 俊介
委員 山内 一典
副部会長 山野 哲也 委員 松山 北斗
委員 皆木 駿輔
2025年全日本選手権審査委員名簿 News Topics 12番目の新たなモータースポーツ専門部会が誕生 「競技運転者(ドライバーズ)部会」ついに始動 1
PHOTO/大野洋介[Yousuke OHNO]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
今年からJAFモータースポーツ専門部 会に新たな部会が設置され、ドライ バーのみで構成される「競技運転者(ドライ バーズ)部会」がスタートした。
2024年11月、モータースポーツ専門 部会規定の一部改正が公示され、12番目の 専門部会として競技運転者(ドライバーズ) 部会の新設が明らかとなり、2025年1月 から同専門部会規定が施行された。
専門部会規定によると、新たな部会は、
筑波サーキットコース1000で行われた全日本ジム カーナ選手権開幕戦には飯田章部会長が視察に訪 れ新部会設置の周知や交流を図っていた。
①競技環境の調査および研究、②モラルの 向上啓発策に関する調査および研究、③ア ンチ・ドーピングの啓発活動、④競技運転 者育成教育プログラムの調査および研究に 関する意見具申が任務とされている。
部会委員がドライバーで構成されるJAF 史上初の専門部会。このハンドリングは、 昨年までレース部会を取りまとめた飯田章 氏に託された。3月上旬には、飯田部会長 が全日本ジムカーナ選手権開幕戦を訪問 し、新部会設立の周知と視察を行った。
専門部会の委員は、飯田部会長のほか、 伊沢拓也氏と皆木駿輔氏、福永修氏、山野 哲也氏、中島孝恭氏、松山北斗氏ら7名が
スーパーフォーミュラを運営するJRPが 2025年から「アスリート委員会」を設置
スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーションは、2025 年から「アスリート委員会」を設置し、初代委員長にはJAFレース部会 委員も務める山本尚貴氏が就任することを発表した。この委員会は、安 全で魅力的なレース運営やファンサービスなどにおける選手目線の意 見を取り入れることを目的とし、スーパーフォーミュラ現役選手で構成 される「FRDA(選手会)」と連携して、ドライバーの声を聞き、あらゆる 意思決定に対して諮問する役割を担うことになるという。
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
選出された。レースやカート、ラリー、ジ ムカーナ、ダートトライアル、ドリフト競 技の第一線で戦いながら、後進の指導や異 なる意見の取りまとめに尽力してきたドラ イバーたちで構成されることになった。
2025年3月に行われた第1回目の会議 は、サーキット施設や競技運営団体の担当 者らがオブザーバー参加する中で開催さ れ、各委員の初顔合わせが終わると、これ まで豊富な参戦経験を持つ山野哲也氏が副 部会長に就任することも決定した。
今後は、各種目の現状把握を通じて共通 課題へと絞り込み、課題の原因検討などを 経て、3か年計画で、課題解決につながる 施策案の立案、実行に向けたアクションプ ラン構築などを行っていくという。
2025年スーパーフォーミュラが鈴鹿で開幕 決勝はダンディライアン勢が開幕2戦を席巻 2
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
全日本スーパーフォーミュラ選手権は 3月7~9日に鈴鹿サーキットで開 幕した。今シーズンはFIAインターナショ ナルシリーズ化や2レース制大会の増加、 再生可能原料を増量した横浜ゴムの新スペ ックタイヤ投入などに加え、直前には瑶子 女王殿下の名誉総裁御就任が発表されるな ど、開幕前から大きな話題が相次いだ。
開幕大会は2レース制で、土曜の第1戦 はTEAM MUGENの野尻智紀選手がポー ルポジションを獲得した。決勝では昨年の 最終大会で連勝した太田格之進選手が好 走。セーフティカーが3回導入される荒れ た展開ながらも太田選手が第1戦を制した。
日曜の第2戦は再び野尻選手が予選を制 して最多ポールポジション記録を更新した。 だが、決勝ではダンディライアンの牧野任 祐選手と太田選手のペースが速く、牧野選 手が鈴鹿での初優勝を飾った。ランキング は連続表彰台の岩佐歩夢選手が首位に立つ。
& News Topics 第2戦は、再び野尻選手が予選を制し、 ポールポジション獲得最多記録を更新し た。決勝は岩佐歩夢選手が好発進を見せ たが、ピットタイミングを遅らせた牧野任 祐選手が優勝。2位は坪井翔選手、岩佐選 手は3位に留まった。
鈴鹿大会第1戦のポールポジションは野 尻智紀選手が獲得。決勝では太田格之進 選手が昨年来鈴鹿3連勝を挙げ、2位に岩 佐歩夢選手、3位には佐藤蓮選手と Honda勢の活躍が際立った。
もてぎで開幕したスーパー耐久シリーズ 「土日2レース制」のフォーマットで白熱 3
PHOTO/吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
スーパー耐久シリーズの2025シーズ ンはモビリティリゾートもてぎで開 幕を迎えた。今大会は土日に各4時間を戦 う2レース制。ST-ZとST-4クラスは両日 とも走る変則フォーマットとなった。
今季からST-5クラスが駆動方式により 分割され、前輪駆動のST-5Fクラス、後輪 駆動のST-5Rクラスが新たに誕生してい る。また、ST-4クラスにはZC33Sスイフ トスポーツが登場し、注目を集めていた。
60台もの参加を集めた開幕戦は、2日間 にわたり晴天のドライコンディションでレ ースが行われた。最後まで競り合う展開が 各クラスで見られ、完走率も高かったこと から、詰めかけた観客の満足度も高いイベ ントとなった。2レースが行われたST-4ク ラスでは、表彰台の顔ぶれが両レースとも 同じ組み合わせとなり、シェイドレーシン グが土日で2連勝を果たした。
ST-2クラスはOHLINS CIVIC NATS 72 号車がポールを獲得するも、決勝では 2024年チャンピオンKTMS GR YARIS 225号車が優勝。ENDLESS GRヤリス13 号車は予選7番手から追い上げて2位表 彰台を獲得している。
2025シーズンからST-5クラスが駆動方式ごとに前輪駆動のST-5F、後輪駆動ST-5Rクラスに分割され、ST-5F クラスはYAMATO FIT 67号車、ST-5Rクラスは村上モータースMAZDAロードスター88号車が制した。
全日本ラリー選手権はラリー三河湾で幕開け
JN1勝田範彦/保井隆宏組が総合優勝を飾る
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、大野洋介[Yousuke OHNO]、小竹充[Mitsuru KOTAKE]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
緒戦を制したJN3山本悠太/立久井和子組。下口紘輝 /小林一貴組とのK-oneワンツーとなった。
2月28日~3月2日、全日本選手権の先陣を 切って2025シーズンが開幕した今大会。 JN1クラスは勝田範彦/保井隆宏組が優 勝。2位はヘイキ・コバライネン/北川紗 衣組、3位は奴田原文雄/東駿吾組。JN2 クラスは山田啓介/藤井俊樹組が制した。
排気量上限が高められた新設JN-X(環境対応)クラスに RAV4 PHEVを投入した天野智之/井上裕紀子組が優勝。
MoSRAとJMRC全国ラリー振興事業委員会が 通信困難を解消する実証実験を三河湾で実施
PHOTO/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] 国
内モータースポーツでは、競技役員 の連絡手段として「モータースポー ツ無線協会(MoSRA)」が管理するモーター スポーツ専用無線が使われている。
しかしラリーについては、競技フィール ドが広範で、地形などの影響により通信困 難なスポットが生じやすい課題があった。
全8戦で争われる全日本ラリー選手権 がラリー三河湾2025で開幕した。
今年も愛知県蒲郡市のラグナマリーナ周辺 を拠点として14SSを設定。サービスパー ク近隣のKIZUNAには今年もギャラリース テージが設置され、モリゾウ選手や勝田貴 元選手によるデモランも行われた。
JN1クラスは昨年の王者、新井大輝選手 が車両トラブルで停止する波乱から始まる。 今季からファビアR5に乗り換えた鎌田卓 麻選手が序盤をリードするも、勝田範彦/ 保井隆宏組が逆転勝利を飾った。
JN2はMORIZO Challenge Cup初代王 者の山田啓介選手が優勝。JN3はGR86の 山本悠太/立久井和子組、JN4は高橋悟志 /箕作裕子組が優勝。JN5は小川剛/山本 祐也組が久々の優勝を飾った。新設の JN-Xクラスは、RAV4 PHEVを投入した天 野智之/井上裕紀子組が、熟成半ばながら もデビューウィンの快挙を成し遂げた。
JVCケンウッド製 の試作中継機。ソ フトバンクの衛星 インターネットSt arlink Businessを 利用した。
MoSRAとJMRC全国ラリー振興事業委 員会は、これまでラリーにおける通信困難 の解消策を検討してきたが、このたびJVC ケンウッドとソフトバンクの協力を得て、 衛星経由のインターネット回線を利用し、 ラリー現場の無線交信を、インターネット による音声通信で遠隔地に送ることに成功。
今回のラリー三河湾では、実際の困難地帯 において試作機による実証実験が行われた。 試験運用には「西浦シーサイド」と「岡崎 桑谷とぼね」が選ばれ、HQやTCに送受信 機や中継機を設置。本番環境での通信実験 の結果、一定の成果が得られたとのことだ。
筑波サーキットコース1000で3年ぶりの開催 全日本ジムカーナ選手権は勢力図が一変!?
PHOTO/大野洋介[Yousuke OHNO] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
関東のNDロードスター使い、PN2の藤井裕斗選手。後 続を大きく引き離して、全日本デビューウィンを達成。
& News Topics 6
昨年は菱井将文選手と大橋渡選手という ベテラン同士の師弟対決を菱井選手が 制したBC3クラス。そこに今季から割っ て入ったPN4王者・奥井優介選手が第1 ヒートから気を吐き、2本とも1分を切る 大会最速タイムで優勝した。
石澤一哉選手は勝負の第2ヒートでペナルティを受け るも第1ヒートのタイムで全日本初勝利を挙げた。
筑波サーキットコース1000で開幕し
た全日本ジムカーナ選手権。同所で は3年ぶりの開催となり、併設クラスを含 めて150台を超える参加が集まった。
PE1クラスは山野哲也選手が優勝。今季 の山野選手は、スーパー耐久に参戦する野 島俊哉選手とのダブルエントリーだが、野 島選手が2位でワンツーを飾った。PE2は TEAM CP2主宰の河本晃一選手が優勝。 PN1は斉藤邦夫選手、PN3は野島孝宏選手、 PN4は津川信次選手、BC2は広瀬献選手と 実力者がまず一勝を挙げた。対してPN2は 藤井裕斗選手、BC1は石澤一哉選手が勝利 を挙げ、石澤選手は僅差の全日本初勝利に 思わず感涙。周囲の感動を誘っていた。
ベテラン同士の熾烈なバトルが展開され るBC3クラスには、昨年のPN4チャンピ オンである奥井優介選手が挑んだ。奥井選 手は今大会唯一となる1分切りを果たし、 クラス移行後の緒戦をブッちぎりで制した。
全日本ダートトライアル選手権が近畿で開幕! “いなべ”の全日本初開催は悪天候で波乱の展開
PHOTO/大野洋介[Yousuke
相次ぐダートコースの閉鎖で全日本開 催が危ぶまれていた中部・近畿地区 だが、三重県いなべ市にある「いなべモー タースポーツランド」の協力を得て開催が 実現。まずは近畿地区の主催で全日本ダー トトライアル選手権開幕戦が行われた。
しかし、当日は雨に見舞われ、登坂部で のスタックを防止するために急きょ出走順 を変更。四輪駆動車のクラスから先に出走 するという変則的な競技進行となった。
Nクラスは宝田ケンシロー選手、SA2は 黒木陽介選手、SCは上村智也選手、D2は 鎌田卓麻選手が優勝。PN1クラスは飯島千 尋選手、PN2は佐藤卓也選手、PN3は加藤 琢選手、SA1は福山重義選手、D1は山下貴 史選手が優勝した。ちなみに、今季から SC1クラスが廃止され、新たに二輪駆動の D1クラスが誕生。パッション崎山選手が MR-S、佐藤史彦選手がBRZで独創的な車 両を製作して、大きな注目を浴びていた。
OHNO] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
秋田のベテラン加藤琢選手がPN3で全日本初優勝。 BRZで苦労を共にした大泉剛選手と喜びを分かち合う。
全日本ラリーではシュコダ・ファビアに乗 り換え、同じカストロールカラーに彩った BRZで今季の全日本ダートラを戦う鎌田 卓麻選手。四駆用に再編されたD2クラス で、田口勝彦選手や炭山裕矢選手との雨 中バトルを約0.2秒差で制した。
デミオ15MBでPN1を戦っていた太田智喜選手が、現行 プリウスをダートラ車に仕立ててPN2に投入した。
遠州ハママツモータース
瀬田凛選手
群馬ダイヤモンドペガサス
田中健太選手
特集 eモータースポーツ/e-Motorsport
リアルとバーチャルが融合した新たなモータースポーツが開幕!
小此木裕貴選手
小山美姫選手
浅賀颯太選手
Saishunkan Sol 熊本
大滝拓也選手
荒川麟選手
黒沢和真選手
e モータースポーツの未来 UNIZONEの潜在性 東京ヴェルディレーシング
兒島弘訓選手
木村偉織選手
佐々木光選手
名古屋OJA
小出峻選手
齊藤祐太選手
2025年2月24日、JAFが唯一公認する eモータースポーツリーグ「UNIZONE」が オフラインでついに開幕戦を迎えた。
近年はeスポーツが盛り上がりを見せているが、 国内トップリーグを目指すUNIZONEは 大きなポテンシャルを存分に秘めている。
開幕大会を終え、eモータースポーツそして、 UNIZONEに潜在する新たな可能性が見えた。
「スタートラインに立った気持ちで、皆さんと一緒にエ キサイティングで楽しいリーグをつくっていきたいで す」と抱負を述べるJeMO出井宏明代表理事。
武藤壮汰選手
遠州ハママツモータース、群馬ダイヤモ ンドペガサス、Saishunkan Sol 熊本、東 京ヴェルディレーシング、名古屋OJAの 5チームが参戦。それぞれチームカラー を纏っているのが特徴だ。
国内トップリーグとしての使命 “トップを光らせる”施策
UNIZONEとは国内のモータースポーツ を統轄するJAFの公認を受けた、一般社団 法人日本eモータースポーツ機構(Japan eMotorsport Organization=略称:JeMO) が主催するeモータースポーツの新リーグ だ。このUNIZONEが掲げるビジョンは「ト ップを光らせ裾野を広げることによる、eモ
ータースポーツとしてのエコシステム(連携) の確立」で、参入障壁の少ないeモータース ポーツで競技ピラミッドを構築し、モーター スポーツ全体としてのファン層(参戦&観戦) 拡大をミッションとしている。
群馬県高崎市のビエント高崎でオフライ ン大会として2月24日に開催されたリーグ 開幕戦「UNIZONE e-Motorsport League Rd.1」には、各種eモータースポーツの大会 で実績を残しているプレイヤーや、実車の モータースポーツに参戦するレーシングド ライバーなど、トップリーグに相応しい 錚々たるメンバーが集った。
開幕戦に訪れたJAFモータースポーツ専 門部会のEスポーツ部会・上村昭一部会長 は、本リーグ開幕を前に「賞金額(総額600 万円)など、事実上トップリーグと言っても
過言ではないフォーマットですが、やはり 皆さまに認知されて初めてトップリーグと 言えると思いますので、それに相応しい内 容をつくり上げていきたいです」と改めて褌 を締めてかかっていた。
オンライン大会4戦の実施で 地域振興への貢献を目指す
開幕戦は、参加5チームが各地からひと つの会場に集まり、用意された10台のレー シングシミュレーターでレースをする、い わゆるオフライン形式で行われた。
2025年のUNIZONEリーグは開幕戦の みオフライン大会で、他の4戦はオンライ ン形式で開催される。オンライン大会では、 チームが各地の拠点でレーシングシミュレ ーターを用いて、インターネットを介した
オンラインでレースを行う。
UNIZONEのオンライン大会は、オンラ イン対戦の様子を各チームの拠点において イベントとして公開することを予定してい る。つまり、各チームが独自の振興イベン トを開催できるようになるため、ファンに とってUNIZONEが身近になるとともに、 各チームが地域と連携し、地域振興に寄与 する活動が行える可能性を秘めている。
実際のところ各チームはそれぞれ地元の 地域振興を参戦目的のひとつとしていた。地 元開催となった群馬ダイヤモンドペガサスの 山本雄司チーム責任者は「群馬県をつまらな い場所にしたくないですし、たくさんの方に 訪れてほしいという想いが根底にあります。e スポーツを楽しめる場所があるなら行ってみ よう、住んでみようという興味を持っていた だくために参画いたしました」と語った。
全チームの選手がひとつの会場に集うオ フライン大会の盛り上がりもさることなが ら、地域振興に貢献するオンライン大会も eモータースポーツの可能性を活かし、モ ータースポーツ全体としての裾野拡大につ ながるという点で注目したい。
“強さ”と“速さ”だけではない 参加選手に求められる素質
UNIZONEにはふたつの参加資格があ り、国際Bライセンス以上の所持、またはe
レースフォーマットは各チーム2名が出走するスーパーラップ形式の予選タイムアタッ ク、スーパーフォーミュラ車両とGT3車両のそれぞれで争う2つのスプリントレース、ドラ イバーチェンジを含めた35分間のセミ耐久レースの4つから成る。すべてオンラインレー シングシミュレータのiRacingで争われた。
今大会では長谷川工業の筐体とシート、TH RUSTMASTERのハンドルコントローラー で構成されたシミュレータが用意された。
モータースポーツでの一定の腕前を証明す るものとしてUNIZONEライセンスを発行 された者に限定されている。UNIZONEライ センスは使用されるレーシングシミュレー タソフトiRacing内でのiRatingと呼ばれる ドライバーレベルの指数が4,000以上(国 内プレイヤーの平均値は1,800程度)という ハードルが設けられている。この条件をク リアした選手が5チームから各々契約が交 されて参戦に至るわけだ。
もちろん速さや強さが備わっていること が前提だが、各チームの選手選定基準にも 特徴がある。例えば「リアルとバーチャルの 融合という理念に共感した選手」と言う東京 ヴェルディレーシングの松本聡チーム代表 は、所属選手にスーパーフォーミュラへの 参戦経験がある木村偉織選手を始めとした、 実車のレース経験者を揃えた布陣で開幕を 迎えている。
一方で、UNIZONE開幕戦では圧倒的な 強さを見せたのが、愛知を拠点とする名古 屋OJAの武藤壮汰選手だ。レース後には 「愛知出身で(オンライン大会では)地元なの で、より身近なところでeモータースポーツ の輪が広がっていくよう、しっかり活躍して 良いレースをしたい」という意気込みを語っ ている。武藤選手率いる名古屋OJAの対抗 馬筆頭とされているのが、まだクルマの運 転免許を取得できない17歳の黒沢和真選手
Rd.1は名古屋OJAがすべてのレースで圧勝。 チームの武藤壮汰選手が個人ランキングで 暫定トップに立っている。
が所属するSaishunkan Sol 熊本というの もeモータースポーツならではの構図だ。
無事閉幕したUNIZONE 現在の評価と今後の指針は?
JeMOの出井宏明代表理事は大会を終え て「(開幕戦の点数をつけるなら)70点、残 り30点は成長余地です。お客さまにもっと 喜んでもらうにはどうしたらいいのか、映 像の届け方はどうすればもっと良くなるの かなど、磨いていく“30点”がまだあるとい うことです」と振り返った。
競技部門の北浦諭理事は「リアルとバーチ ャルそれぞれのトップ選手が集まっている ところがUNIZONEならではの魅力です。 今後はリアルで活躍されている選手をもっ とUNIZONEに引き込みたいですし、バー チャルのトップランカーの方にはUNIZO NEを通じてリアルでの活動へとつなげてい ってもらいたいですね。世界的なeモータ ースポーツの大会に出場するなど、日本の 発信拠点にしていくのでぜひご注目いただ きたいです」と、まさにリアルとバーチャル が交錯し、日本から世界へと展開される国 内トップリーグとしての役割を目指す方針 を語ってくれた。いよいよ開幕したUNIZO NEリーグ。5つの拠点で開催されるオンラ イン大会を始め、今後のeモータースポー ツの拡大や普及に期待したい。
2025年JAFカップオールジャパンサーキットトライアル スーパーアタック in 筑波 開催日:2025年3月22日(土) 開催地:筑波サーキット コース2000 オーガナイザー:VICIC 特集 サーキットトライアル/CIRCUIT-TRIAL
JAFカップ“サートラ”、筑波2000で初開催 サーキットトライアル地方選手権の上位選手が集結して 春の陽気に包まれた筑波2000で初の日本一決定戦に挑む
ンバー付きのJAFスピードB車 両で気軽に参加できる新種目と して、1997年から競技開催要項 が施行されたサーキットトライアル。
以降は各地のJAF公認サーキットで競技 会が行われ、日本サーキットトライアル選 手権規定施行後、現在はスポーツランド SUGOと筑波サーキット、岡山国際サーキ ットで地方選手権シリーズが開催されてい る。そして、今年の1月から「2025年JAF カップオールジャパンサーキットトライア ル規定」が施行。“サートラ”競技に「JAFカ ップ」が付与されることになった。
3月22日には、JAFカップのタイトルが かかる記念すべき第1回目大会となる 「2025年JAFカップオールジャパンサーキ ットトライアル スーパーアタック in 筑波」 が、JAF公認サーキットである筑波サーキッ トコース2000で開催された。
オーガナイザーは、入門イベントから国 際格式レースまで数多くの競技会を手掛け るJAF公認クラブ「ビクトリーサークルクラ ブ(VICIC)」が担当することになった。
VICICの今宮眞会長に今大会が実現した 経緯を伺うと「普段乗りのクルマでサーキッ トに来て、スポーツジムに行くような感覚 でタイムアタックを楽しめる。サーキット トライアルはそういった楽しみ方ができる 大切な種目だと思っています。そのため、 普及するうえで、JAFカップという全国大会 は大きな意味があると感じています。筑波 サーキットは、あらゆるタイムアタック企 画が行われる、いわば聖地です。皆さんも 基準タイムがわかりやすいでしょうから、 第1回の場としてふさわしいと思いました」 と初開催への想いを語ってくれた。
たいていの“サートラ”競技会は、レース 競技会と併催され、各レースの合間に走行 枠が組み込まれるが、今回は単独開催で、 コース2000をほぼ占用することになった。
いわゆる“地方ルール”も多い種目という ことで、ドライバーズブリーフィングでは、 ピットロードの制限速度や走路外走行(4輪 脱輪)、車両整備の注意点などを再確認す る機会も設けられた。また、初めて筑波を 走る選手も多いことから、決勝ヒート前に
は15分の慣熟走行が用意された。
コースマーシャルの配置もレース競技と 同等に、コース全周に渡ってポストを設定。 昨年のフォーミュラEで競技長を務めた朝 倉敬一氏や技術委員長の米森博氏ら十分な 実績を持つ競技役員がそろい、高い公平性 や安全性を確保する組織となっていた。
今大会にはSUGOや筑波、岡山国際シリ ーズの2024年ランキング上位6名をシー ド選手とした52名が参加。CT1からCT7 まで合計7クラスが成立し、参加台数に応 じてCT1~CT3がA組、CT4がB組、CT5 がC組、CT6~CT7がD組へと分かれ、そ れぞれ15分走行の2ヒートが設定された。
開会式では各シリーズ代表者が選手宣誓 を行い、定刻の12時45分になると、初代 ウィナーの座とJAFカップを争奪するタイ ムトライアルが、A組からスタートした。
早めの春到来で路気温が上昇 土曜のワンデーで開催され、朝から快晴 に恵まれた当日。雨の心配はないものの、 第1ヒートが始まる頃には気温が20℃を超 え、路面温度も上昇し、思わぬ陽気にどう 対応するかも問われる一戦となった。
CT1クラスは、2024年の筑波シリーズで
CT1クラスの優勝は、R35 GT-Rを駆る2024年筑波 チャンピオン溝口敦子選手。第2ヒートで宣言通りの タイム更新を果たす完全勝利となった。正式結果発表 後に行われた表彰式では、各クラスの優勝者にJAF モータースポーツ部の村田浩一部長がJAFカップを 贈呈した。なお、各優勝者の名前が刻まれたJAFカッ プは、11月下旬に東京都内で行われる予定のJAFモー タースポーツ表彰式で改めて贈呈される。
CT2優勝:松代耕二選手
CT4優勝:松橋豊悦選手
CT6優勝:堀 知海選手
CT3優勝:秋本拓自選手
CT5優勝:鯉渕慶比古選手
CT7優勝:T.Sakamoto選手
チャンピオンを獲得したレディスドライバー の溝口敦子選手が、第1ヒートから最速タ イムを計測。第2ヒートも自己タイムを約 0.4秒更新して完全勝利した。CT2クラス は、絶対王者の森田正穂選手を松代耕二選 手が第1ヒートから約0.3秒引き離し、松代 選手がクラスレコードタイムで優勝した。
CT3クラスは秋本拓自選手が第1ヒート のタイムで優勝。CT4クラスは、筑波チャ ンピオン宮崎邦紘選手とSUGOチャンピオ ン松橋豊悦選手の一騎打ちとなり、松橋選 手が第1ヒートのタイムを守り切って優勝。
CT5クラスは、第1ヒートからトップに立 った鯉渕慶比古選手が、第2ヒートでも自 己タイムを0.3秒近く更新して優勝した。
CT6クラスは、2024年の筑波とSUGO でWチャンピオンを獲得した堀 知海選手 が、第1ヒートでクラスレコードタイムを 叩き出して優勝。CT7クラスは第1ヒートト ップの日向孝之選手を、T.Sakamoto選手が 第2ヒートで逆転して涙の優勝を飾った。
CT1クラスを制した溝口選手は「母親と いう立場もあり、遠方への遠征が難しいの で、初のJAFカップを筑波サーキットで開 催してもらえてうれしいです。優勝も達成
初開催のJAFカップサーキットトライアルで大会組織委員長 を務めたVICIC今宮 眞会長と朝倉敬一競技長。
できたので、もう感無量です」と語った。
そして、CT2クラスで惜しくも敗れた森 田選手は、JAF地方選手権がかかった2014 年以来、実に12回ものチャンピオンを獲得 してきた“サートラの鉄人”とも言える存在 だが、「ライバルと勝ったり負けたりといっ た感じで戦うシリーズ戦とは違って、JAFカ ップは1回の勝負です。その1戦をきっちり まとめなければ勝てないというところに難 しさを感じました」と、第2ヒートは走行枠 をフルに使ってアタックするも、ベストタ イム更新には一歩及ばなかった。
大会名誉会長は下妻市の菊池 博市長。各クラス上位入賞者の 副賞として下妻市の特別栽培米が提供された。
CT7クラスは2ヒートとも激しい逆転劇 が行われた。最後に逆転優勝を決めたT.Sa kamoto選手は、「走行枠を4組に分けてく れたので、とても走りやすかったです。ず っとアタックを続けられたので、めちゃく ちゃ面白くて、初めて筑波を走ったときと 同じくらい楽しかったです。でもこれは、 全参加者が、赤旗はもちろん黄旗も出ない という、精度の高い走りをしていたからで きたことだと思います。そんなレベルの高 いJAFカップで走れたことをうれしく思い ます。目標タイムには届きませんでしたが、 やり切りました!」と、感極まりながら、初 のJAFカップを振り返ってくれた。
大会を終えてVICICの今宮会長は「JAF カップという大会に出場するだけあって、 ラフなプレーもなく、無事に競技を終えら れました。内容の濃い競技会だったと思い ます。ただ、来年以降も全国イベントとし て開催するにあたって、規則の整備などの 面で課題も見えました」と締めくくった。
なお、今回の優勝者には11月下旬に行わ れる予定の「2025年JAFモータースポーツ 表彰式」にてJAFカップが贈呈される。
日 2024年の地方選手権は、栃木県のモビ リティリゾートもてぎ北ショートコースで 全戦を行うもてぎシリーズ(全6戦)、新潟 県のスピードパーク新潟で全戦を行う新潟 シリーズ(全4戦)、三重県の鈴鹿サーキッ ト南コースで全戦を行う鈴鹿選手権シリー ズ(全5戦)の3シリーズが実施された。も てぎシリーズと鈴鹿選手権シリーズは 125cc水冷のワンメイクエンジンを使用 するFS-125部門が、新潟シリーズは 100cc空冷のワンメイクエンジンを使用 するFP-3部門が採用されている。
そしてジュニア選手権は、ラウンドシリ ーズ1のジュニア部門とジュニアカデット 部門、ラウンドシリーズ2のジュニア部門 が成立した。いずれのシリーズも1大会2 レース制が採用され、ラウンドシリーズ1 の両部門は5大会/全10戦でシリーズが実 施された。一方、ラウンドシリーズ2のジ ュニア部門は3大会/全6戦でシリーズが スケジューリングされ、第1大会と第2大 会の計4戦でシリーズが成立する運びとな った。ラウンドシリーズ1の各大会がタイ ムトライアル→決勝第1レース→決勝第2 レースという予選ヒートを行わないフォー マットで実施されているのは目新しい点だ。
チャンピオンの称号を目指して、また未来を切り拓く道を求めて、そして次世代のヒーローを夢見て……。日本各地のサーキットで繰り広げられた熱闘を経て栄冠をつかみ取ったカートの地方選手権とジュニア選手権においてチャンピオンたちの戦いを振り返り、その喜びの声を聞いた。
本カート選手権は全日本選手権 /地方選手権/ジュニア選手権 という3つの選手権で構成され ている。その中の地方選手権は北海道から 九州まで日本を8つに区分した地域の中か、 ひとつまたは複数のカートコースでシリー ズが実施される、いわば日本各地のナンバ ー1カートドライバーを決める選手権だ。
一方、ジュニア選手権はその名のとおり ジュニアライセンスホルダーたちの選手権 で、当該年11歳以上15歳未満が対象の ジュニア部門と、同8歳以上13歳未満が 対象のジュニアカデット部門が設けられて いる。2024年の選手権は、全日本OK部 門と同時開催で全国を転戦するラウンドシ リーズ1、全日本FS-125部門/FP-3部 門と同時開催で全国を転戦するラウンドシ リーズ2、ひとつまたは複数のカートコー スでシリーズを構成するコースシリーズと いう3タイプのシリーズが設定された。
JAF地方カート選手権 もてぎシリーズ FS-125部門 2024年チャンピオン
菊池貴博選手 全6戦のシリーズで2度の優勝と3度の2位表彰台登壇を果たし、 チームに2年連続のチャンピオンをもたらした。
OK部門とフォーミュラで レベルアップした走りで栄冠へ ポイントリーダーとして最終戦に臨んだ 菊池貴博選手は3番グリッドから決勝をス タートし、タイトル争いのライバルである 酒井龍太郎選手に続く2位でフィニッシュ、 無事チャンピオンの栄冠を手に入れた。
「スタートしたら4番手まで下がっちゃっ て、すぐ3番手には上がれたんですけど、2 番手に上がるのに何周かかかって、そのと きはもうめっちゃ焦ってました。(トップ の)酒井選手はもう離れていたので、そこ からは2番手を守ろうっていうレースに切 り替えました。2番手争いで止まったりし たら本末転倒だし、変な抜き方をしてごち ゃごちゃしたら後ろも来るし……。後ろを 気にしながらのレースでだいぶ精神的にキ ツかったですね。ゴールしたときは、ほっ としました。同時に、やっぱり勝って決め たかったなっていう気持ちもありました。 パパでもチャンピオン!
菅原伸選手 僕の2勝のうち1回は酒井選手が休んだレ ースだったんで、やっぱり酒井選手は速い なって思います。自分自身もっと成長しな いといけないと思いました」。
2023年から全日本OK部門にも参戦。さ らにこの年にはフォーミュラマシンでの練習 も始めている菊池選手。それらの経験は、 今回のチャンピオン獲得にも役立っていた。 「OK部門ではタイヤだったりクルマだっ たり、キャブレターのいじり方も、気温や 湿度のちょっとの違いで敏感に変わったり するので、そういうのを感じ取る面ではす ごく勉強になりました。フォーミュラカー は結構頭で考えながら走る必要があって、 カートでも同じように考えながら走るよう になれたので、ハンドリングとかアクセル ワークとかが丁寧になったのかなって思い
JAF地方カート選手権 新潟シリーズ FP-3部門 2024年チャンピオン
40歳でシリーズ全勝を達成 新潟シリーズは2023年より始まった選 手権だ。その二代目チャンピオンに輝いた のは、岩手県から遠征する40歳、菅原選 手だった。開幕3連勝でポイントレースを 独走して最終戦に臨んだ菅原伸選手は、ポ ールスタートの決勝を3位以内でゴールす れば戴冠確定だったが、前年王者の小林留 魁選手と激しいトップ争いを制して、シリ ーズ全勝で王座獲得に華を添えた。
「最終戦は予選からちょっと変えたセッテ ィングがうまく合わなくて、決勝では詰め 寄られるところが多くなってしまったんで す。けど、自分のいいところも分かってい たので、抜かれてもそこで抜き返せるかな
ます」と自己分析をする。
「基本的にはスーパーフォーミュラとスー パーGTのGT500が将来の目標です。モー タースポーツをもっといろんな人に知って もらって、レースって面白いんだって多くの 人に言ってもらいたい。そのきっかけにな るようなドライバーになりたいです」。
2019年のカデット時代にローカルシリーズを制して 以来のチャンピオン獲得となった。「久しぶりのチャン ピオン争いでずっと緊張していました」とは菊池選手。
最終戦の決勝でデッドヒートを繰り広げた相手は2023年のチャン ピオン小林留魁選手。ポジションチェンジの応酬は6度に及んだ。
とは思っていて、あとは調整しながら走っ ていました。シリーズ全勝がかかっている プレッシャーも実はあったんですが、自分 を信じてやるだけでした」。
社会人の菅原選手が置かれている環境 は、レース活動に専念しやすい学生ドライ
元田心絆選手
バーとは大きく異なっている。
「レースと仕事がかぶっちゃうこともあっ たし、家庭もあるので、そちらもちゃんと やって両立しながら、なるべくひとつでも 上のリザルトを目指して、という感じでレ ースをやっています。両立できないと、や っぱりレースは続けられません。家族は(レ ース活動に)全面的に賛成してくれているわ けではないんですが、子供を連れていくこ とを条件にレースを認めてもらっています。 でも、それで子供との時間もつくれるので、 それもまた楽しいかなと思っています」。
カートに限らずサーキットを走ることが 好きな菅原選手にとって、レースは人生の 大きな励みになっているのだという。
「お金もかかるので、できる範囲で上位の
2年間で3つの選手権を制覇 新時代のタイトルコレクター!?
鈴鹿選手権シリーズの最終戦は、思わぬ 展開となった。タイトル争いを圧倒的優位 に進めていた酒井龍太郎選手が、決勝でエ ンジン始動に手間取った挙げ句に戦線離脱 することに。一方、タイムトライアル21 番手の窮地から予選で11番手まで上がっ
1月にはトヨタとのつながりを持つヤマハのドライ バー育成プロジェクトへの起用が発表され、夢の実 現に向けてまた一歩踏み出すことに。
カテゴリーに挑戦してみたい気持ちはあり ます。新潟シリーズと並行して参加してい るもてぎカートレースのYAMAHAスー パーSSクラスには50代や60代でトップ 争いをしている人も多いので、自分も年齢 にとらわれず目標を決めて、そこに向かっ て努力していこうと思っています」。
決勝当日のコース入りというレースもあった菅原選 手。そんな状況でも結果を残す秘訣を「ミスしないこ とと集中すること」と教えてくれた。
125cc水冷のイアメX30エンジンとハイグリップタイヤのマシ ンには「突っ込めるし止まるし曲がるし、楽しい!」と上機嫌だ。
てきた元田心絆選手は、スタート直後に目 の前で起こったアクシデントをうまく回避 して3番手に急浮上すると、チャンピオン 候補の中で最上位の3位でフィニッシュ し、逆転チャンピオンに輝いたのだ。 「予選で11番手まで上がれたんだから、 決勝も早くトップ3に追いつけると思って いて、そこから1位を獲ろうと考えていま した。スタート直後に(目の前で)アクシデ ントが起きることは、レースが始まる前か ら想定していて、そのイメージどおりの展 開から上がれて良かったです。まさかチャ ンピオンになるとは思わなかったけれど、 チャンピオンになる気構えではいたので、 良かった、やったって感じです」。
2023年にジュニア選手権ジュニアカデ ット部門の王座に就いている元田選手は、
この大会の前にジュニア部門の戴冠も確定 させており、シニアサイズのマシンによる レースのフル参戦初年度で一気に二冠を達 成し、2年間で3つの選手権のタイトルを 手にする大躍進を演じてみせたのだ。 「カートを始めたころに出てみたいと思っ ていたレースでチャンピオンを獲れて良か ったです。鈴鹿選手権シリーズは酒井選手 をはじめ速くて賢いバトルをする人がいっ ぱいいて、学ぶことが多いところが魅力だ と思いました。2025年に全日本選手権に 上がれたら、絶対にもう1回チャンピオン を獲りたいです」と目を輝かせる。
目標は、もちろんプロのレーシングドライ バー。すでにFIAカーティングアカデミート ロフィーなど国際レースにも活発に参戦し、 英会話の学校にも通って、将来の海外参戦 を見据えた準備を着々と進めている。
「将来は(自動車メーカーの)スカラシップ に合格して、フォーミュラとかの四輪レー スに出られたらうれしいです」。
バトルでの自信を武器に ついにジュニアの頂点に立つ 父親の勧めでカートに乗り始めたのは4 歳のとき。「怖いし怒られるし、そのころ は何でこんなことやってるんだろうと思い ながら走ってました」という前田蒼介選手 は、着々と実力を蓄えていき、ついに同世 代のナンバー1ドライバーに輝いた。 「第10戦が終わって重量を測る前に、実 況放送で(前田選手がチャンピオンだとい う)アナウンスが流れて、そのときにチャ ンピオンになったと知りました。チャンピ オンには多分なれないなと諦めていたとこ ろだったので、うれしかったです」。
元田心絆選手
2年連続のジュニア戴冠は 気持ちの面で余裕があったことが要因 2023年にはジュニアカデット部門で開 幕6連勝を挙げてチャンピオンを獲得した 元田心絆選手。自信を持ってステップアッ
JAFジュニアカート選手権 ラウンドシリーズ1 ジュニア部門 2024年チャンピオン
前田蒼介選手 シリーズの成績は10戦2勝。2連勝を飾 った岐阜県のフェスティカサーキット瑞浪 での大会では、大混戦を巧みに潜り抜けて みせたのが印象に残る。
「バトルが上手くなったことや、考えなが
JAFジュニアカート選手権 ラウンドシリーズ2 ジュニア部門 2024年チャンピオン
プした2024年は、ジュニア部門に挑んで4 戦中の2勝を挙げ、2年連続でジュニア選手 権のチャンピオンに輝いた。
「チャンピオンになったと知ったときは、 もうめちゃくちゃうれしかったです。2023
「緊張せず落ち着いてチャンピオンを獲るこ とが2024年のテーマだったので、それを実現 できて良かったです」と元田選手。
将来の夢はF1ドライバー。「2025年は海外の レースにも参加したいし、もてぎのFS-125/ X30クラスにも出たいです」と語る前田選手。
ら走れたことは、昨年よりちょっと成長で きたところなのかなと思います。前をぱっ ぱと抜いて逃げるレースは得意です。諦め なければ努力は絶対に実るんだということ が、このシリーズで分かりました」。
“絶対に上がれる”と信じて 得意の鈴鹿で大逆転! 2024年最後の大会に臨んだ新橋武選手 は、3名のチャンピオン候補の中でもっと も不利な立場にあったが、そこから優勝と 2位を獲得して上位の2名を逆転、劇的な タイトル奪取を果たした。
「ポイントの面では不利だったんですけど、 最終戦と同じ鈴鹿で行われた第5戦/第6 戦で2連勝していたので、これはシリーズチ ャンピオン獲れるなと思っていました。第10 戦のグリッドは10番手になったけれど、ど れだけ後ろでも絶対に上がれる自信があった ので、あまりショックではなかったです」。
年はチャンピオン獲れるかなってめっちゃ 心配だったけれど、2024年は自分の気持 ちに余裕が出てきて、あまり緊張せずにい けました。でも、もっと上のクラスでチャ ンピオンを獲らないとダメなので、まだ満 足はできません」と貪欲さを見せる。
プロドライバーという目標に向かって順 調にステップを上る元田選手。自身の歩み には手応えを感じているという。 「またひとつ未来が拓けた感覚は、めっち ゃあります。海外のレースに行って、余計 にそれを感じました。2025年は全日本でま たチャンピオンを獲って、その先もいっぱい チャンピオンを獲れるように頑張ります」。
JAFジュニアカート選手権 ラウンドシリーズ1 ジュニアカデット部門 2024年チャンピオン
最終目標であるF1に向かって、新橋選 手のチャレンジは2025年も続く。
「海外のレースにたくさん行ったおかげで バトル力が高くなったし、ブロックのやり 方もさんざん練習したので、この一年は結
新橋武選手
第10戦を2位で終え「1位を取れずに悔しかっ たけれどチャンピオンになれたかもと思っ て、複雑な気持ちでした」と新橋選手は言う。
構ちゃんとした戦い方ができていたと思い ます。2025年は大きいシャシーに乗るの で、走らせ方も変わって苦戦するかもしれ ないけれど、この調子でまたチャンピオン を獲りたいです」。
特集.地方選手権/REGIONAL.CHAMPIONSHIPS
PHOTO./石原康[Yasushi.ISHIHARA]、遠藤樹弥[Tatsuya.ENDOU]、大野洋介[Yousuke.OHNO]、 金子信敏[Nobutoshi.KANEKO]、鈴木あつし[Atsushi.SUZUKI]、髙橋学[Manabu.TAKAHASHI]、 西野キヨシ[Kiyoshi.NISHINO]、皆越和也[Kazuya.MINAKOSHI]、森山良雄[Yoshio.MORIYAMA]、吉見幸夫[Yukio.YOSHIMI] REPORT./秦直之[Naoyuki.HATA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
ォーミュラカーは4カテゴリー・8シリーズ、 ツーリングカーは1カテゴリー・1シリーズ に2024年のJAF地方選手権がかけられた。 その中でもツーリングカーレースというカテゴリーで 言うと、2023年限りでFIT 1.5 CHALLENGE CUPは JAF地方選手権としての開催を終了している。レースそ のものは続いているだけに、残念に思うドライバーも多 かったであろうシーズンとなった。
一方、FIA-F4では、タイトルシリーズが新設され た。創設から10年目を迎えたのに伴い、Gen2として シャシーを一新。頭部保護装置であるHALOを備える などして、大幅な安全面の向上が図られた。加えて、 以前は総合の順位だけが選手権表彰の対象とされてき たが、2024年からは主にジェントルマンドライバーを 対象とするインディペンデントクラスにも地方選手権 タイトルがかかるようになり、総合順位で競う若手ド ライバー主体のチャンピオンクラスと分けられた。
アルカディア☆ハンマーRハヤテ 開
幕の2戦、出なかったのは身内 に不幸がありまして、うちの母 親なんですけど、そのことは絶対に言 い訳にしたくなくて……。ですが母親 のために、頑張ろうというのはありま したね。まぁ、自分のミスで最終戦の クラッシュとか、その前のSUGOでぶ つかったりはあったんですが、マシン トラブルというのは基本的になかった んです。奇跡と言っちゃ恥ずかしいん ですけど、自分で手がけたマシンです からそれは誇りに思います。いいシー ズンになりました。6年間、自作のマシ ンで走ってきましたが、2025年中に は新しいマシンにするつもりです、F3 のモノコックをベースに。その意味で は、あのマシンで完走扱いにならず最 後を決められなかったのは残念です が、それでもチェッカーを受けた時は うれしかったですね。これからもどん どん速くなってくる若い子に負ける気 はありません。
Formula Beat 地方選手権(F-Be) JAF F4からシリーズ名称変更となり2年 ベテランのハンマー伊澤選手が悲願達成! ベテランドライバーの活躍ということでいうと、2024 シーズンで光ったのがFormula Beat(F-Be)地方選手 権が挙げられる。カテゴリーの歴史としては1993年か らと長い一方で、昨今のFIAによるフォーミュラカーレ ースのカテゴライズ変更の流れを受けて、JAF F4からシ リーズ名称が改められて2シーズン目を迎えた。タイヤ 以外はマルチメイクという制約の少なさが、逆に再評価 を産むに至ったといえるカテゴリーでもある。
F-Beにおける2024年最大のトピックにしてサプラ イズにもなったのは、ファーストガレージからエントリ ーした酒井翔太選手が雨の鈴鹿サーキットでの開幕戦で
フォーミュラ・ビート地方選手権
Champion’s Voice
に発揮した。ゆえに同車とチームのエンジニアリング を称えて2024年の国土交通大臣賞も受賞している。
しかし、そのまま快進撃が続いたかというと、やは り経験の少なさがあったか、次の勝利に辿り着くまで 実に酒井選手は8戦を要することとなった。
その間、若手にとって厚い壁となり続け、第3戦以 降は怒涛の6連勝、その後も3勝を加えてチャンピオ ンに輝いたのがハンマー伊澤選手だ。58歳のドライバ ーであるものの、ジェントルマンドライバーの枠には 収まらないドライビングが高く評価されていた。今回、 ようやく悲願を叶えた形となった。
そんなハンマー伊澤選手はまた、作って走れるドラ イバーでもあり、2024年まで6年間走らせていた“疾 風”は、フォーミュラルノーをベースとするオリジナ ルマシン。自ら手がけた愛機で、持てる実力を最大限
一方、酒井選手もまた、なかなか勝てなかったとはい え、2024年は後述するスーパーFJにも積極的に、それ も全国規模で参戦してスキルを上げていったのは紛れも ない事実だ。その結果、トータル4勝を挙げたばかりか、 一度もリタイアがなく、また12戦で表彰台に上がったの は生粋のルーキーとしては立派な成果である。その結果、 最後までハンマー伊澤選手に楽な戦いを許さなかった。
ランキング3位には、2023年のオートポリスのスー パーFJ王者の宇髙希選手がつけた。10戦に出場して5 回の表彰台獲得は、本人としては及第点獲得といった ところか。そして7戦に出場し、最終戦で久々の優勝 を飾った金井亮忠選手がランキング4位になった。
また地方選手権の対象外ではあるが、ジェントルマ ンクラスにおいては、終盤に見せた怒涛の3連勝で、 大いに気を吐いたKAMIKAZE選手が、僅差ながらも デビューウィンを飾ったことだろう。まだ日本カート選 手権大会で活躍するドライバーがいきなり勝って、それ まで平川亮選手が持っていた最年少優勝記録を更新し たのだから、これが話題にならぬはずがない。
G FORCE F111/3
今はチームに「ありがとう」と言い たいです。2024シーズンのほと んどをスムーズに進められ、すごくい いレースもできたし、本当にうれしい と思います。思った以上に日本のレー スはレベルが高く、ヨーロッパとほと んど同じ。しかも、チームはすごくプロ フェッショナルでしたし。シーズン最 初のレースは鈴鹿で、レース1はリタ イアになってしまったけれど、レース2 で優勝できて、「これなら行けるん じゃないか」って思いました。鈴鹿は 有名なサーキットですし。おかげでリ ズムに乗れて、岡山やSUGOでは2勝 することもできました。僕はプロ フェッショナルなドライバーになりた いと思っているので、とてもいいプロ セスを踏ませてもらえました。これか らも日本で走りたいと思っています。 GTカー、フォーミュラカー、なんでも 乗ってみたいですね!
舩井俊仁選手を振り切っていた。
フォーミュラリージョナル 地方選手権( ) FORMULA REGIONAL
スイス出身のミハエル・サウター選手が 9連続表彰台でチャンピオンに! 5シーズン目を迎えたフォーミュラリージョナル地 方選手権(FRJ)の2024年におけるトピックは、外国 籍のドライバーが急増したことだろう。コロナ禍も収 束に向かい、来日しやすくなったのも要因のひとつ。 一方で、そういったドライバーは二極化し、G FOR CE F111/3に乗る若手ドライバー3人はフル参戦し、 いずれもシリーズの核を成す存在ともなったが、それ 以外のドライバーに関しては、シリーズ前半の出場に 留まった。あるいは、あらかじめスポット参戦での契 約だったのかもしれない。
HFDP with B-Max Racing チャンピオンを決めた時は、ひと安
心というか本当にうれしかった ですね。シリーズ前半戦、ちょっと苦 戦はしていたんですが、鈴鹿大会では 勝つことができ、後半戦にかけては少 しチームとしても成長していったのか もしれません。シーズンを通して楽な レースにはならず、耐えたレースが多 かったです。2024年は、やっぱり新し いマシンでスタートして、セットアップ もベースラインというか、基本のよう なものが見つかってきて、それをうま く活かせたのかなと思っています。特 に難しいコンディションだったら、結 構自信を持って走れるようになりまし た。毎戦、マシンを完璧に仕上げてく ださって、メカさんやエンジニアさん、 チームには感謝しきれないですね。そ れと家族の協力がなければシリーズ を戦えたかどうか分からなかった状況 なので、まずは恩返しできたのかなと 思います。
シーズンを通じた全体のエントリーは22人で、ひ とつのシリーズとしては悪くない賑わいを見せた。し かし、実際のところフルエントリーしたのは6人で、 1~3大会欠場したドライバーを含めても、3人を加 えるほどでしかないといった状況が寂しいところでは ある。逆に空いたマシンに対し、積極的なスポット参 戦の機会をチームが与えているという見方もできるが。
当然、タイトルはフル参戦のドライバーで競われた わけだが、その中でも絶対の安定感を見せたのが、ミ ハエル・サウター選手だった。14戦中6戦を制し、第 2戦からは9戦連続で表彰台へ。スイス出身の19歳 で母親が日本人。2023年の初来日時は片言だった日本 語も「ドゥリンゴで勉強しています」と、今ではブリー フィングにひとりで参加できるようになっており、サ ウター選手は、まさに努力型のドライバーなのだ。も ちろん今後も日本でのレース活動を望んでいる。
ランキング2位はセバスチャン・マンソン選手で、
地方選手権チャンピオンクラス
2024年チャンピオン
Champion’s Voice
なお、地方選手権対象外のジェントルマンドライバ ーが対象のマスタークラスでは、唯一フル参戦した YUGO選手がチャンピオンを獲得している。
FIA-フォーミュラ4 地方選手権(FIA-F4)
選手権の新設で若手もベテランも躍動! チャンピオンクラスでは野村勇斗選手に栄冠! FIA-フォーミュラ4地方選手権は2024年も全14
戦が開催され、スーパーGT開幕戦の岡山国際サーキ ット大会を除く7大会で併催となり、多くの観客の前 でのレースが行える環境となった。
そしてランキング2位は、チームメイトの洞地遼大 選手が獲得。ポールポジション(PP)は6回獲得し、5 回の野村選手を上回るなど、一発の速さには好評価を 3位が中村賢明選手。ただ、このふたりは優勝を挙げ られなかった一方で、4位のジェシー・レイシー選手 が1勝をマーク。残る勝利はスポット参戦のドライバ ーで飾られ、こと佐野雄城選手にいたっては、終盤の 2大会4戦をすべて制し、ランキングでも5位となっ た。もし佐野選手がフル参戦だったなら、シリーズは また違った光景が見えていたかもしれない。
2024シーズンからシャシーやエンジンなどが改め られたことで、これまでのデータが通用しなくなり、 ホンダとトヨタの育成ドライバーが必ずしも有利では なくなる、という予想も多かった。だが、実際は杞憂 とも現実ともとれる結果となった。
まず、HFDP WITH B-Max Racing Team(ホンダ) 勢が14戦中8勝を挙げ、大差をつけてチームタイト ルを獲得した。そのうち7勝をマークした野村勇斗選 手がチャンピオンに輝いている。特に終盤の5連勝に は勢いや自信さえも感じられるレース展開で、もう誰 にも止められない勢いがあった。
B-MAX TEAM DRAGON JAF公認のクラス分けフォー ミュラのタイトルって、な かなかないので、その意味では初代 チャンピオンという肩書きはうれしい ですね。振り返ると1年間、言わば チームメイトが最強のライバルなの で、本当に今田さんに勝つことが、イ コール優勝とかチャンピオンだと思っ ていました。やっぱりチームメイトが 速いってことは、気を抜けない1年を 過ごすってことになります。楽しくも あり、苦しくもありってことで、すごく いい環境でレースできたと思います。 ここのインディペンデントクラスに出 ている方々は、日本のレースを愛して いるジェントルマンの選手だと思うの で、2025シーズンもその人たちとま た楽しいレースをやりたいですね。も ういいやじゃなくて、またチャンピオン を目指して走りたいと思います。やれ る限りは!
対してTGR-DCレーシングスクール勢は思いがけ ず苦戦となった。佐野雄城選手が第1戦を制し、上々 の滑り出しとなったように思われたが、その佐野選手 ですら、その後1勝を加えるに留まった。
さらに、HYDRANGEA Kageyama Racingの新原光 太郎選手、HELM MOTORSPORTSの森山冬星選手、 Drago CORSEの清水啓伸選手が初優勝を飾っている。 3人ともルーキーではないが、経験値というより、これ までの苦労を活かせた格好であった。特に新原選手は 安定感こそあるものの、なかなか勝てずにいたが、最 終戦でついに勝つという劇的な展開を見せた。佐野選 手を上回るシリーズランキング3位の獲得は本人も納得 のシリーズ内容となっていたのではないだろうか。
Drago CORSE TAKE もともとジャパンリーグと鈴鹿・岡
山のチャンピオンを獲るのを目 標としていましたが、鈴鹿・岡山は序 盤の3戦ぐらいで、迫隆眞選手に連勝 されちゃって、自分の調子も上がらず みたいな感じでした。第6戦でやっと 勝てて、ランキングは2位でしたが、あ のままシーズンを終えるよりは良かっ たですね。それもあって、もてぎ・菅生 シリーズに来たんですが、正直、絶対 勝たないとと思って走っていました。 だからチャンピオンが決まった時はう れしさよりも、安心の方が大きかった ですね。レースウィークで初めて走っ たSUGOは普通に走れましたが、もて ぎは得意なのか分からないので、まぁ まぁ合格点のシーズンだったと思いま す。もてぎ・菅生には独特の難しさが ありました。勝てなかったレースもあ りますし。どちらもレベルは高かった ですが、今後は、メーカー育成に入れな かった選手でも上を目指せることを証 明していきたいです。
インディペンデントクラスでは、DRAGON選手と今 田信宏選手、チームタイトルを獲ったB-MAX RACI NG TEAM勢による一騎討ちとなっていた。揃って表 彰台に上がること実に7回。DRAGON選手が5勝、今 田選手が3勝で迎えた鈴鹿での最終決戦では、レース 1で有利なはずのDRAGON選手が痛恨のコースアウ トでリタイア、最後の最後までタイトル争いがもつれ み、見所の多いシリーズとなった。
結果的にはDRAGON選手が逃げ切り、地方選手権 としての初代インディペンデントクラス王座に輝いた。
常に互いをリスペクトし合った戦いに、まさに大人の レースを感じた方も少なくなかったはずだ。
その最後のレースでもし、今田選手が勝っていたな ら、逆転でチャンピオンだった。その野望を打ち砕いた のが、鳥羽豊選手だった。2022年のチャンピオンなが ら、シリーズ前半は自滅するレースも少なくなかった が、最終大会の連勝で意地を見せた格好だ。その鳥羽 得たが、決勝での緻密さには欠けた感も否めない。実 質、ふたりともリタイアは一度もなかったが、優勝回 数は別としても、最終的に69ポイントもの差がつい たのは、そのあたりによるのだろう。
Champion’s Voice もてぎ・菅生スーパーFJ選手権
余談ながら、第5大会のスポーツランドSUGOでの レース2は、初めてチャンピオンクラスとインディペ ンデントクラスの決勝レースが、それぞれ別に開催さ れた。両クラスのドライバーにも好評だったことから、 こういうレースを安全・円滑に実施できる取り組みを 望む声も多くなりそうだ。
スーパーFJ 地方選手権(S-FJ) 2024シーズンも4シリーズ展開 各地で接戦が繰り広げられた
続いては各地で開催されたスーパーFJについて振り 返ってみよう。まずは北から、もてぎ・菅生シリーズだ。
鹿・岡山シリーズを主戦場としていたが、ジャパンス カラシップシステム(JSS)が独自に展開する全国シリ ーズ、「ジャパンリーグ」にも照準を合わせていた。し かし、当初はスポット参戦だったはずの第3戦スポー ツランドSUGOで優勝、第4戦でも3位に。まだ3戦 残されているならば狙わなくてはと、もてぎ・菅生シ リーズの参戦を決め、実際SUGOとモビリティリゾー トもてぎで1勝ずつ加えた。なお、小田選手はジャパ ンリーグでもチャンピオンを獲得している。
2位は樺木大河選手で、3位は豊島里空斗選手。こ のふたりは全戦でポイントを獲得、豊島選手は第2戦 を制している。最終戦のもてぎでは、デビュー間もな いYUTA SUZUKI(鈴木悠太)選手が初優勝。このSU ZUKI選手はまだ16歳とあって2025年が楽しみだ。
では、筑波/富士シリーズはどうだったろうか。セ ンドラ船戸アレックス翔太選手が開幕2連勝を飾り、 筑波サーキットでの予選58秒切りが話題を集めた。 選手を上回り、齋藤真紀雄選手がランキング3位、そ して2勝を挙げたKENTARO選手が4位となった。
チャンピオンに輝いたのは、小田優選手。本来は鈴
ZAP SPEED 10VED 前
にチャンピオン獲った2020年 の後、特に理由があるわけでも なく、どうするかって悩んだ時期にな りました。でも何もなく月日が流れ て、2023年の終わりぐらいに、「ま た、やるか」って。それで復帰です (笑)。最初のうちは、タイヤの問題と かあって苦戦もしましたが、最後の2 戦はいい感じだったんです。クルマ も仕上がって、2連勝できて結果チャ ンピオンになりました。今回はいろい ろ見えていたというか、前みたいに悩 んでいなくて、次はこうするみたいな のを理解していましたね。経験値も 上がっていて、比べ物にならないほど 上手くなったし、引き出しも増えて、め ちゃくちゃ成長していました。もちろ ん自分だけの力じゃないですけど。
しかし、第3戦で4位に甘んじると、その後は参戦せ ず。第3戦から角馬光起選手が2連勝とするも、第5 戦のクラッシュで負ってしまった車両のダメージは最 後まで癒えなかった。その後も、ジャパンリーグを追 う渡会太一選手や酒井選手が優勝する中、混沌とした シリーズの最後を締め括ったのが、帰り新参の伊藤駿 選手だった。それまでも苦戦の色は見えながら、しぶ とく上位入賞を重ね、決め手となったのはラスト2戦 の連勝。難しい局面を耐えたからこそ、2020年以来の チャンピオン返り咲きが果たせたのだろう。
なお、ランキング2位の石井大雅選手は、優勝こそ なかったが、リタイアが一度もないシーズンとなった。
2023年の鈴鹿・岡山シリーズ第7戦にスポット参 戦し、デビュー2戦目にして初優勝を飾った迫隆眞選 手、2024年は満を持して鈴鹿・岡山シリーズにフル参 戦。寄せられた高い期待を裏切らず、鈴鹿での開幕戦 を制したばかりか、続く岡山国際での2連戦をいずれ
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このシリーズにフル参戦するのは
初めての年だったんです。経験 も少ない中、チームも変わりましたが、 開幕から3連勝できたのはチーム一 丸となった団結力のおかげでもある し、今までの経験をしっかり活かせた 結果だと思います。ただ、振り返ると 歯車が噛み合わず、勝ちを逃したレー スもありましたし、最終的にはぶつ かってしまったレースもあったのは悔 やまれるところです。第5戦と第6戦 の間が少し空いて、練習する時間がな くて、フォーミュラに全然乗れていな い時期もありましたが、ちょっと乗っ ていなかったからって別に問題は感じ ませんでした。最後は勝ってチャンピ オン決めたかった気持ちはあるんで すけど、最終戦を残してチャンピオン 決められたのは、安定して表彰台乗れ ていたおかげだと思っています。充実 したシーズンでした。
も完璧なレース運びを見せて勝ち、このまま無双状態 が続くのではないかと思われた。第4戦では八巻渉選 手、第5戦では渡会選手、そして第6戦では小田選手 の優勝を許すも(いずれも鈴鹿)、自身はその間にしっ かり2位入賞を果たし、迫選手は最終戦を待たずし て、チャンピオンを獲得することになった。
ただ、迫選手にとって不運だったのが、第6戦から 最終戦までのインターバルがほぼ4か月もあったこと。 シリーズ一本に絞っていた身として、本人は否定する ものの勝負感が鈍ってしまったのではないかという点 だ。実際、最終戦では予選は5番手で、決勝でもトッ プ争いに加わったものの、後続車両の追突を受けてリ タイア。続く大一番の日本一決定戦では、インパクト を残せずに終わった印象だ。
ランキング2位は小田選手。2023年の日本一決定戦 で優勝を果たし、まさに鳴り物入りで臨んだものの、 こと鈴鹿・岡山シリーズでは1勝を挙げるに留まった。
鈴鹿・岡山スーパーFJ選手権
Champion’s Voice
期待に応えられずに終わった悔しさは、ジャパンリー グで昇華する形となった。3位の加納康雅選手と松井 啓人選手は、いずれも10代のルーキー。選手層の厚 いのシリーズにおいて、経験の少なさは確かに見受け られたが、その一方で爆発力の高さは感じられただけ に、2025年に挑むステージできっと真価を発揮してく れるに違いない。
ここ数年は、キャリア豊富な地元ドライバーに対し、 遠征の若手ドライバーが対決するといった図式が目立 っていたのがオートポリスシリーズだ。ただ、2024年 は若干例外的なシーズンともなった。
開幕戦を制したのは、シリーズ返り咲きの吉元陵選 手。自らのマシンを地元の若手にレンタルして走らせ ていたが、空いたことでスポット参戦した開幕戦で優 勝を飾る。この時、エンジン不調も抱えていただけに、 改めて真価を試そうということになったのだろう。第 2戦も参戦し、悪天候のためハーフポイントとなって
しまったものの、2連勝を達成。その後の2戦も表彰 台に上がり続け、結果的にフル参戦となった最終戦を 優勝で締めて、チャンピオンを獲得した。
ランキング2位は、最後まで吉元選手を苦しめた KOUKI SAKU選手が獲得。全国的にミストKK-SIIユ ーザーが活躍する中で、ウエスト19Jでの孤軍奮闘で 第3戦を制して意地を見せた。3位は鈴鹿にも積極的 に遠征する永原蒼翔選手。荒削りではあるが、一発の 速さには定評がある地元の若手ドライバーだ。そして 本州から唯一の遠征ドライバーとなった酒井選手は、 開幕戦こそ5位に甘んじたが、再びの参戦となった第 4戦では優勝。その意味では、多くの場数を踏んでき た酒井選手の成長も感じさせた。
なお、各シリーズ終了後に鈴鹿で行われ、53名もの エントリーを集めた2024年S-FJ日本一決定戦では、 岡本大地選手が優勝。2位は小田選手、3位に加納選手 という結果となった。
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スーパーFJにはしばらく乗ってい なくて、VITAの耐久に誘われた ら出る、たまに乗っている感じだった んです。久しぶり乗ってみたら、違和 感なく走れたんですけど、体力が落ち ていたのと、あとはスタンディングス タートが苦手になっていました(苦 笑)。最初は全戦出るか迷っていまし たが、序盤の2戦で勝つことができた ので、シリーズ追おうかなと思い始め、 一応ポイント的にはかなり有利な立 場で最終戦を迎えていたので、出れば チャンピオンは獲れるだろうなと。と にかく最後、勝って終わりたいという 強い気持ちでした。久々のチャンピオ ンはうれしいですよね。まだ自分でも やれるんだなっていうのを、まさに体 現することができましたね!
ツーリングカー 地方選手権 唯一の地方選手権ツーリングカーシリーズで バーチャルでも活躍する加藤達彦選手が戴冠! 今やツーリングカーレースの地方選手権としては唯 一のシリーズとなった、ロードスター・パーティレー スⅢのジャパンツアーシリーズ。全国8サーキットを 転戦するナンバーつきNDロードスターによるワンメ イクレースだ。パーティレースはSUGOを舞台とする 北日本シリーズ、筑波を舞台とする東日本シリーズ、 そして岡山国際を舞台とする西日本シリーズがあり、 ジャパンツアーはその上位シリーズとして位置し、そ れぞれの地域シリーズで確固たる結果を残してから臨 むという図式になっている。
パーティレース自体、歴史を誇るようになってきた
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つい先日、年間の表彰式が行われ ました。これまでチャンピオン としてトロフィーをもらっていな かったので、実際に受け取って実感 が湧いてきたというか、新しいシーズ ンに向けて「やるぞ!」という気持ち になってきました。うれしさもじわり じわりと(笑)。優勝はなかったです が、自分の目標としてシリーズチャン ピオンというのを、もう開幕戦の前か らずっと掲げていました。自分の個 性ともいえる安定した速さを他のド ライバーより出していって、毎戦上位 入賞を狙っていくことで、最終的に チャンピオンになれればいいなって 思っていました。もちろん、チャンス があれば優勝して早くチャンピオン に近づきたいという思いもありまし たし、実際優勝できなかったことは悔 しかったです。でも、最終的にチャン ピオンになれたというところで、考え 方は間違っていなかったと思ってい ますし、味わった悔しさは、今後の レースで晴らします。
ことから、スペシャリストも存在するレースだ。一方 で、スーパー耐久シリーズにもつながるチャレンジプ ログラムが設けられ、近年では若手ドライバーの参戦 も目立つようになってきた。また、パーティレースの 名称が示すとおり、マナーを重視しているため、故意 であるなしを問わず、レース中の接触があるとポイン トは与えられないのも特徴である。
2024年は3人のウィナーが誕生し、石谷豪志選手 と南澤拓実選手が3勝、吉田恭将選手が2勝を挙げ た。しかし、チャンピオンを獲得したのは一度も勝て なかった加藤達彦選手だ。8戦すべて4位以上で、2 位も3回。さらに前述したペナルティが一度もなかっ たことが、王座獲得の何よりもの決め手となった。こ のレースにおいて、最も求められるスタイルを加藤選 手は体現した。なお、加藤選手はこの活躍が評価さ れ、マツダから2025年スーパー耐久シリーズの ST-5Rクラスに参戦することが発表された。
Champion’s Voice
特集 地方選手権/REGIONAL CHAMPIONSHIPS
JAF 地方選手権 2024 チャンピオン ラリーとスピード競技の 地方選手権タイトルホルダーを一挙紹介!
RALLY / GYMKHANA / DIRT TRIAL / CIRCUIT TRIAL
2024年のラリー・スピード競技では、ラリーは北海道と東日本、
中部・近畿、中四国、九州の5つのシリーズ、
ジムカーナとダートトライアルは全国8地区の JAF公認コースで行われた計16シリーズ、
サーキットトライアルはスポーツランドSUGOと 筑波サーキット コース2000、岡山国際サーキットで開催された 3シリーズに、JAF地方選手権のタイトルが掲げられた。
ここでは、2024年地方選手権チャンピオンを 各地の概況とともにご紹介。
PHOTO/大野洋介[Yousuke OHNO]、鈴木あつし[Atsushi SUZUKI]、 髙橋学[Manabu TAKAHASHI]、田代康[Kou TASHIRO]、谷内壽隆[Hisataka TANIUCHI]、友田宏之[Hiroyuki TOMODA]、 西野キヨシ[Kiyoshi NISHINO]、山口貴利[Takatoshi YAMAGUCHI]、吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
ラリー地方選手権 北海道、東日本、中部・近畿、中四国、九州の5シリーズ。新たな大会やステージもお目見え 2024年のラリー地方選手権は、2023年と同様に5つのシリーズに 分かれて全国でラリーが繰り広げられた。北海道地区は開幕2戦がス ノーラリー、以後はグラベルラリーが3戦にターマック&グラベルの ミックスラリー1戦と、前年と同じ構成となった。東北地区と関東地 区の合同による東日本ラリーは1戦が中止となり、前年と同じ6戦に。 しかし、2戦あった秋田県でのラリーのひとつが秋田市を舞台とする 新ターマックラリーに生まれ変わった。中部・近畿地区は中部と近畿
ラリー地方選手権2024年チャンピオン
北海道
RA-1ドライバー 関根正人選手
RA-1コ・ドライバー 松川萌子選手
RA-2ドライバー 石田侑生選手
RA-2コ・ドライバー 岸田勇人選手
RA-3ドライバー 三木晴夫選手
RA-3コ・ドライバー 大日方唯子選手
東日本
BC-1ドライバー 渡辺謙太郎選手
BC-1コ・ドライバー 箕作裕子選手
BC-2ドライバー 田部井翔大選手
BC-2コ・ドライバー 松本優一選手
BC-3ドライバー 細谷裕一選手
BC-3コ・ドライバー 蔭山恵選手
BC-4ドライバー 室田仁選手
BC-4コ・ドライバー 鎌田雅樹選手
中部・近畿 DE-1ドライバー 伊藤淳郎選手
DE-1コ・ドライバー 廣嶋真選手
DE-2ドライバー 下口紘輝選手
DE-2コ・ドライバー 小林一貴選手
DE-5ドライバー 福中喬祐選手
DE-5コ・ドライバー 中島秀一朗選手
DE-6ドライバー 松原周勢選手
DE-6コ・ドライバー 市橋真由子選手
2024年JAF北海道ラリー選手権
で3戦ずつを分け合う形は変わらず。すべてターマックで競われた。 中国・四国地区での中四国ラリーは1戦減の3戦で王座争いを展開。 国内では珍しいオールグラベルのシリーズという特色は変わらない が、3戦とも四国が舞台。中国地区でのラリー復活が待たれるところ だ。九州地区は最多となる7つのラリーを開催。シリーズ構成はター マックが7戦と変わりないが、新たなSSを設定するなど各オーガナ イザーが工夫を凝らした舞台となった。
中四国
FG-1ドライバー マクリン大地選手
FG-1コ・ドライバー 大橋正典選手
FG-2ドライバー 山口貴利選手
FG-2コ・ドライバー 山田真記子選手
FG-3ドライバー 藤田幸弘選手
FG-3コ・ドライバー 藤田彩子選手
FG-4ドライバー 松岡竜也選手
FG-4コ・ドライバー 縄田幸裕選手
九州
RH-1ドライバー 岩本昂大選手
RH-1コ・ドライバー 岸本香太郎選手
RH-2ドライバー 筒井克彦選手
RH-2コ・ドライバー 松葉謙介選手
RH-3ドライバー 平川真子選手
RH-3コ・ドライバー 有川大輔選手
RH-4ドライバー 三苫和義選手
RH-4コ・ドライバー 春日美知子選手
RH-5ドライバー 常慶明秀選手
RH-5コ・ドライバー 徳永琢磨選手
RH-6ドライバー 納富瑠衣選手
RH-6コ・ドライバー 安田裕太朗選手
2024年JAF九州ラリー選手権 (7戦開催)
近畿地区で1戦中止も全8地区で選手権が成立、18名の初チャンピオンが誕生 ジムカーナ地方選手権は、近畿地区で台風接近の影響によって1 戦中止となってしまったものの、全国8地区の各シリーズが成立し た。九州地区がHSR九州ドリームコースを全戦の舞台としたが、関 東地区と並ぶ最多タイとなる10戦で争ったことをはじめ、ドライ バーたちが日頃の練習の成果を見せる舞台が増加傾向となった。初 チャンピオンは8地区合わせて18名がその栄誉を掴み取った。北海
ジムカーナ地方選手権2024年チャンピオン
北海道
東北
関東
道地区は3クラスともチャンピオン経験者が強さを見せたが、東北地 区では6クラス中2クラスで初チャンピオンが誕生した。初チャンピ オンが3名の関東と中部地区、4名の近畿、1名の中部地区と四国地区 では、多くのクラスでチャンピオンを経験したドライバーたちが力を 発揮した傾向が見られた。一方、九州地区では全9クラスの半数近い 4クラスで初チャンピオン誕生と、新風が吹き込んだ。
PN-1クラス 米澤匠選手
BC-1クラス 宮本雅樹選手
BC-2クラス 笠原康彦選手
PN-1クラス 田澤拓実選手
PN-2クラス 関勝哉選手
PN-3クラス 熊谷駿選手
SATW-2クラス 阿部崇治選手
SATW-4クラス 佐柄英人選手
BSC-2クラス 菊池功悦選手
PN/AE1クラス 大橋政哉選手
PN1クラス 阪本芳司選手
PN2クラス 橋本恵太選手
PN3クラス 岡野博史選手
PN4クラス 島田直樹選手
PN5クラス 大江光輝選手
PN6クラス 坂井友洋選手
B・SC1クラス 伊藤眞央選手
Dクラス 大澤勝紀選手
中部 ATクラス 段上泰之選手
PN1クラス 長畑年光選手
PN2クラス 島倉正利選手
PN3クラス 森嶋昭時選手
PN4クラス 川田優選手
PN5クラス 杉本季優選手
SA1クラス 近藤瑛貴選手
SA3クラス 前島孝光選手
B・SC1クラス 小武拓矢選手
B SC2クラス 鳥居孝成選手
Dクラス 佐藤宗嗣選手
近畿 2PDクラス 段上泰之選手
BR1クラス 土手啓二朗選手
BR2クラス 寺谷正樹選手
四国
九州
BR3クラス 間瀬戸勇樹選手 近畿
BR4クラス 大田健太郎選手
Lクラス かつこ選手
PN1クラス 古田公保選手
PN2クラス 本山正悟選手
PN3クラス 胸元貴大選手
PN4クラス 杉本季優選手
SBKクラス 藤林伸吉選手
BC1クラス 中山務選手
BC2クラス 岩崎玲生選手
BC3クラス 石田忠義選手
T28クラス 渡部峻佑選手
RCクラス KAZUYA 選手
R2クラス 石井拓選手
R4クラス 川上智久選手
PN2クラス 西村優輝選手
PN3クラス 松村正吾選手
BC2クラス 藤井雅裕選手
BC3クラス 堂本直史選手
PNクラス 徳永秀典選手
R-1クラス 福田和秀選手
R-2クラス 土居清明選手
R-3クラス 高芝大輔選手
R-4クラス 山下和実選手
BSC-1クラス 窪田竜三選手
B1クラス 池武俊選手
B2クラス 堂本直史選手
B3クラス 加々美一臣選手
PN1クラス 林紘平選手
PN2クラス 佐藤裕選手
PN3クラス 黒水泰峻選手
PN4+クラス 古賀雄一選手
BC1クラス 松尾裕佐選手
BC2クラス 藤本伸選手
DIRT TRIAL ダートトライアル地方選手権 災害の影響などで開催数が減少傾向にあった中、新たな公認コースでの開催も 中部地区では2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の 影響により、輪島市門前モータースポーツ公園が利用できなくなって しまった。その影響で中部は2戦が中止となり全5戦で王座が争われ た。シリーズ終盤には三重県にあるいなべモータースポーツランド で、延期となっていた第1戦が開催された。近畿地区の京都コスモス パークが2024年をもって閉鎖されたこともあり、中部と近畿の両地 区を支える新たなフィールドとして期待される。九州地区は全5戦が
ダートトライアル地方選手権2024年チャンピオン
北海道 FF-1クラス 大場元貴選手
FF-2/4WD-1クラス 内藤修一選手
RWDクラス 和泉泰至選手
4WD-2クラス 小林茂則選手
東北 FRクラス 加藤琢選手
2WD-1クラス 工藤清美選手
2WD-2クラス 武蔵真生人選手
4WD-1クラス 伊藤久選手
4WD-2クラス 宮地雅弘選手
関東
N1500&PN1クラス 柿澤廣幸選手
N1&PN2クラス 小山健一選手
PN3クラス 鈴木義則選手
N2クラス 影山浩一郎選手
S1クラス 平川慶一選手
S2クラス 大橋邦彦選手
Dクラス 森正選手
中部 2Pクラス 川崎浩一選手
RWDクラス 上角好孝選手
PN1・S1500クラス 岸貴洋選手
Nクラス 村松俊和選手
S1クラス 松原功治選手
S2クラス 服部雅士選手
近畿 AE・PNクラス 坂田智選手
RWDクラス 山口順平選手
中国地区のテクニックステージタカタを舞台に争われた。4戦は中国 と併催したが、最終第5戦は四国地区と併催という新たな試みで開催 された。他地区に目を移すと、北海道地区と東北地区は8地区最多と なる8戦を開催、東北は2023年から1戦増となった。関東地区は 2023年から1戦減の7戦、近畿地区は2023年と変わらず6戦、4戦を 九州地区と併催した中国地区も2023年と同じ7戦、四国地区も変わ らず5戦で覇が競われた。
近畿
Nクラス 清水孝憲選手
S1クラス 倉持陣之介選手
S2クラス 藤本隆選手
Dクラス 金井宏文選手
中国 ATクラス 行友優太選手
PN1+クラス 山谷隆義選手
NPSAクラス 岩坂有洋選手
SA1クラス 北野壱歩選手
RWDクラス 畑窪琢巳選手
NS1クラス 西田ツカサ選手
SCD1クラス 重松良輔選手
SCD2クラス 古屋慶己選手
PNクラス 西岡章夫選手
Nクラス 橋本充弘選手
SD-1クラス 萩原豪選手
SD-2クラス 谷正史選手 九州
AT1クラス 田口和久選手
PN1+クラス 水野喜文選手
S1クラス 荒牧健太選手
S2クラス 岸山信之選手
RWDクラス 良本海選手
Cクラス 濵田隆行選手
Dクラス 橋本和信選手
CIRCUIT TRIAL サーキットトライアル地方選手権 他カテゴリーに参戦するドライバーも活躍 筑波で規則共通化後に初成立のクラス登場 東北地区のスポーツランドSUGO、関東地区の筑波サーキット コース2000、中国地区の岡山国際サーキットという、2024年も2023 年と同様に3つのJAF公認サーキットを舞台に争われたサーキットト ライアル地方選手権。開催戦数もSUGOと岡山国際がともに4戦、 筑波が5戦の計13戦は前年と変わらず。筑波ではCT3クラスが3シ リーズ共通のクラス区分となった2022年以来、初めて成立して秋本 拓自選手が戴冠を果たした。また、筑波CT4クラスではレースでも 戦う宮崎邦紘選手が参戦。岡山国際では四国ジムカーナR-2クラス 王者の土居清明選手がCT5クラスに挑戦し、これら「二刀流」でシ リーズを追った両選手は見事、両シリーズを制する速さを見せた。
2024年JAF菅生サーキットトライアル選手 権(4戦開催)
サーキットトライアル地方選手権2024年チャンピオン
菅生
CT1クラス 芦名英樹選手
CT4クラス 松橋豊悦選手
CT6クラス 堀知海選手 筑波
CT1クラス 溝口敦子選手
CT2クラス 森田正穂選手
CT3クラス 秋本拓自選手
CT4クラス 宮崎邦紘選手
CT5クラス 鯉渕慶比古選手
CT6クラス 堀知海選手
CT7クラス 坂本大知選手
岡山国際
2024年JAF筑波サーキットトライアル選手 権(5戦開催)
CUSCO & WinmaX & DUNLOP
「2025年Bライセンス競技若手育成支援 プログラム」サポート選手を発表!
“CUSCO”ブランドでおなじみ、国内Bライ競技の老舗サプライヤーとして 知られる株式会社キャロッセと“WinmaX”ブランドを持つエムケーカシヤ マ株式会社、そして住友ゴム工業株式会社の“DUNLOP”が毎年共同で実施 している「CUSCO & WinmaX & DUNLOP Bライセンス競技若手育成支 援プログラム」の2025年度サポート選手が発表された。
このプログラムは、Bライ競技に参戦する若手の支援・育成をとおして、 Bライ競技の活性化とモータースポーツの振興に貢献することを掲げる企 画で、選ばれた18名の選手はブレーキパッドとタイヤの貸与、エントリー費 の一部補助というサポートが受けられる。
2024年はJAF全日本ラリー選手権で河本拓哉選手が、全日本ジムカーナ では中田匠選手が勝利を挙げ、東日本ラリーでは田部井翔太選手が、松原周 勢選手は中部・近畿ラリーで、九州ジムカーナで林紘平選手がチャンピオ ンを獲得するなど、サポート選手たちが活躍を見せた。今回選出された若き チカラのアツい走りにも、大いに期待したい。
CT1クラス 矢野桐馬選手
CT3クラス 木村芳次選手
CT4クラス 高橋太一選手
CT5クラス 土居清明選手
2024年JAF岡山国際サーキットトライアル 選手権(4戦開催)
2025年サポート選手
氏名 参戦予定クラス参戦車両
全日本ラリー選手権
塙将司選手 JN2クラス GR ヤリス(GXPA16)
渡部弘樹選手 JN3クラス 86(ZN6)
河本拓哉選手 JN5クラス デミオ(DJLFS)
全日本ダートトライアル選手権
張間健太選手 PN2クラス スイフトスポーツ(ZC33S)
渡邉知成選手 SA1クラス シビックタイプR (EK9)
平川慶一選手 SA1クラス スイフトスポーツ(ZC33S)
全日本ジムカーナ選手権
中田匠選手 PN2クラス ロードスター(ND5RC)
玉木航選手 BC1クラス スイフトスポーツ(ZC33S)
飯野哲平選手 BC2クラス RX-7(FD3S) ラリー地方選手権
近藤拓選手 北海道 RA-1クラス インプレッサ(GRB)
若月隆真選手 東日本 BC-2クラス 86(ZN6) 多賀谷遥(
西坂和浩選手 関東 PN3クラス 86(ZN6)
名倉陽太選手 中部 RWDクラス 86(ZN6)
穂村燎華選手近畿 RWDクラス 86(ZN6)
ジムカーナ地方選手権
金内佑也選手 関東 PN3クラス 124 スパイダー(NF2EK)
藤井啓太選手 中部 PN2クラス ロードスター(ND5RC)
西村優輝選手 中国 PN2クラス ロードスター(ND5RC)
日本自動車連盟
東京都港区芝大門1丁目1番
2025年5月1日発行(年4回、2、5、8、
月の1日発行)
)2811
(総合案内サービスセンター)
発行人
日野眞吾 ☎ 03(5470)1711(代)
発行所
東京都港区芝大門1丁目9番9号 ㈱JAFメディアワークス