2025 WINTER JAF MOTOR SPORTS 角田裕毅選手(ビザ・キャッシュアップRB)は、第23戦カター ルGPでは13位となり連続入賞がストップ。最終戦アブダビ GPでも12位に留まり、締めくくりは苦しい展開となった。
Headline モータースポーツ話題のニュース速攻Check!
逆境をチャンスに変えた角田裕毅選手。F1第21戦で予選3位を獲得! 2024年はマックス・フェルスタッペン選手が4連覇。コンストラクターズタイトルはマクラーレンが獲得
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya.ENDOU]、Red.Bull.Media.House REPORT/吉田知弘[Tomohiro.YOSHITA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
2
024年FIAフォーミュラ1世界 選手権(F1)は全24戦で開催さ れた。日本人唯一のレギュラー ドライバーとして参戦したビザ・キャッシ ュアップRB(VCARB)所属の角田裕毅選手 は、劣勢になる場面がありながらも、随所 で周囲の注目を集める走りを見せた。そし て終盤戦には2度のポイント獲得を果たし て、F1での4シーズン目を終えた。
今季は鈴鹿サーキットでの日本グランプ リが4月開催の第4戦になったことで、第 18戦シンガポールGPを終えるとアメリカ 大陸、中東に向かうスケジュールとなった。
第16戦イタリアGPと第17戦アゼルバ イジャンGPでの角田選手は、不運なアク シデントに見舞われてリタイアを余儀なく されてしまった。気を取り直して挑んだシ ンガポールGPでは、フリー走行1回目で5 番手、フリー走行2回目で4番手につける。 予選ではQ3に進出し、8番手を獲得した。
今季後半戦のVCARBはライバルたちに 比べて高速区間で遅れをとるものの、シン ガポールGPを開催するマリーナ・ベイ市街
地コースのような低速コーナーが多いサー キットでは高い競争力を発揮する傾向で、 それが結果となって表れたのだ。
しかし、決勝ではスタートでの出遅れが 響いたのと、1ストップ戦略が思うように機 能せず角田選手は12位でフィニッシュ。 「今日はスタートが悪かったことが一番の問 題です」と悔しさをにじませた。
第19戦のUSGPからチームメイトがベ テランのダニエル・リカルド選手から、若 手有望株のリアム・ローソン選手に交代し たが、角田選手はいつも通り自分の仕事に 集中した。このGPから改良版のフロアパ ーツが投入されてフリー走行では好感触を 得たという。しかし、スプリント予選で9 番手を獲得するもスプリント決勝では11 位とポジションダウンを喫した。その後の 予選では僅差でQ3進出を逃し、決勝は歯 車が噛み合わず14位で終えた。
続く第20戦メキシコGPでも角田選手は 金曜日に2本行われたフリー走行で好調な 走りを見せたが、予選はQ2でのスタジアム セクションに入る右コーナーでミスをして上
位進出の好機を逃した。その流れを引きず ってしまったのか、決勝ではスタート直後に ウィリアムズのアレクサンダー・アルボン選 手と接触してレースを終えた。
「アクシデントは、非常に難しくスペース が足りない状況でした。本来のペースで予 選通過していれば、あのような順位になる ことはなかったと思います。前日のクラッシ ュから素晴らしい準備をしてくれたチームに は本当に申し訳なく思っています。次のブ ラジルで恩返しをしたいです」と、ここまで 悔しいレースが続いた角田選手だが、次戦 では逆境をチャンスに変える活躍をみせる。
角田選手の走りと車両のパフォーマン ス、そして戦略がなかなか噛み合わないレ ースが続く中で、2024シーズン一番といっ ても良いほどの見せ場を作ったのが第21 戦のブラジルGPだった。悪天候に見舞わ れたGPウィークは、スケジュールも目ま ぐるしく変わった。
スプリント決勝では15位に終わった角 田選手だったが、ウェットコンディション で行われた予選では水を得た魚のような快
進撃を見せ、自己ベストグリッドとなる3 番手を獲得した。
2012シーズンの第15戦、日本グランプ リで3位を獲得した小林可夢偉選手以来と なる日本人ドライバーのF1表彰台登壇に 期待が膨らむ中、角田選手は序盤からトッ プ争いに食らいつく走りを見せた。しかし、
ウェットコンディションの影響によるアク シデントが相次ぎ、途中で赤旗中断も入る など大荒れの展開となった。
それが角田選手にとっては不利な方向に 働き、最終的に7位でフィニッシュ。悔し さが残る部分は少なからずあったものの、 こうして上位に顔を出すことで周囲の評価 も日に日に上がっていった。
この勢いに乗って臨んだのが第22戦ラ スベガスGP。予選で7番手に食い込んだ 角田選手はバトルで劣勢になりながらも、 必死に粘り切るレースを展開して9位入賞。
目指すべきポジションはもっと上ではあ るものの、現状のパッケージでできる最大 限のパフォーマンスを見せた。
2連続入賞で波に乗りたい角田選手 ラスト2戦は車両特性が合わず苦戦
最終盤の中東2連戦はVCARBの車両特 性が大きく影響する部分もあった。特に第 23戦カタールGPはスプリントの予選で角 田選手のミスもあり後方からのスタートで、 最終的に17位で終えた。予選での挽回を 期するも、Q3には届かず14番手という結 果に。決勝ではスタートで大きく順位を上 げるも、その後はペースが上がらない。ラ イバルたちに次々とかわされるシーンも目 立ち、13位でフィニッシュした。
角田選手は「ここが今年の課題です。ス トレートでのドラッグ(空気抵抗)を少なく して、コーナーでのダウンフォースを増や す。そこの効率性を改善しようと頑張って きましたけど、(現状では)ドラッグが結構 あります。特に効率性を求められるサーキ ットでは厳しかったですね」と、VCARBの 課題を指摘した。
最終戦のアブダビGPでは、比較的低速 コーナーがあるヤス・マリーナ・サーキッ トということで、カタールGPと比べて角田 選手はポジティブに捉えていた印象だった。
予選ではQ3に一歩届かず11番手に終わ るも手応えをつかんでいる様子で、毎年ア ブダビGPでは好結果を残しているだけに、 今回も期待が集まった。
第21戦ブラジルGPでは予選3番手からの7位獲得、第22戦ラスベガスGPでは予選7番手から9位入賞という活躍 をみせた角田選手。与えられたパッケージを最大限に引き出す戦いぶりに、世界のファンが魅了された。
決勝ではスタートでトラブルが発生して 大きく後退。後方から追い上げていくレー スとなった。何とか順位を上げて入賞圏内 を目指したが、13番手でフィニッシュ。ラ イバルのペナルティによって、さらにひと つ順位を上げて12位という結果になった。
決勝後、「クラッチがスタックしたような 感じで、ピットストップ時も適切な形で止ま るのが大変でした」と、トラブルについて語 った角田選手。シーズンを振り返り「チーム として全力を尽くしましたし、自分がやって きたことには満足しています」とも語った。
アブダビGPの数日後に同地で行われた 公式テストでは、VCRABと同じホンダ・レ ッドブル・パワートレインズのパワーユニ ットを搭載するレッドブル・レーシング(レ ッドブル)のチャンピオン車両、RB20をド ライブする機会を得た。2024シーズンまで の成長が評価されている証であろう。2025 シーズンの角田選手は、さらに進化した走
eマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)は一時 優勝が遠のいたものの、ポイントを積み重ねてドライ バーズチャンピオンを獲得。4連覇を達成した。
りを見せてくれることだろう。
フェルスタッペン選手が4連覇達成! マクラーレンが最終戦で久々の戴冠! 注目の王座争いは、レッドブルのマック ス・フェルスタッペン選手が序盤戦で他を 圧倒する強さを見せた。しかし、第10戦 スペインGPでの勝利以降、ライバルたち が台頭。勝利からは遠ざかってしまったが 着実にポイントを積み重ね、5位を獲得した 第22戦ラスベガスGPでドライバーズチャ ンピオン4連覇を果たした。
一方のコンストラクターズチャンピオン 争いは、レッドブルが後半戦で失速した隙 に、マクラーレンとフェラーリがポイント を稼いでいった。特にマクラーレンが素晴 らしい快進撃を見せ、アブダビGPでのラ ンド・ノリス選手の今季4勝目によって、 チームとしては1998シーズン以来となる チャンピオンに輝いた。
アブダビGPでランド・ノリス選手がポール・トゥ・ウィ ン。マクラーレンはフェラーリとの一騎打ちを制して、 久々のコンストラクターズチャンピオンを勝ち獲った。
13戦で6名の勝者が出た2024シーズ ンの激戦を、3点差の逆転で制したTO YOTA.GAZOO.Racing.WRT。1983 年のランチア対アウディによる戦い 以来、最も僅差の勝負となった。
Headline モータースポーツ話題のニュース速攻Check!
WRC最終戦ラリージャパンはE.エバンス選手が連覇! T.ヌービル選手は初のドライバー王者に!!
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya.ENDOU]、大野洋介[Yousuke.OHNO]、小竹.充[Mitsuru.KOTAKE]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
知県豊田市と岡崎市、新城市、 設楽町、そして岐阜県恵那市と 中津川市を舞台とし、3回目の開 催となる「フォーラムエイト・ラリージャパ ン」が、FIA世界ラリー選手権(WRC)第13 戦、2024年の最終戦として帰ってきた。
歴年で最も遅い11月21〜24日開催と なった今大会。山間部では局地的な降雨に 見舞われたものの、積雪の懸念をよそにド ライターマックでのラリーが実現した。
そして今大会は、前回とは異なり、ドラ イバー&コ・ドライバーズ/マニュファク チャラーズタイトルが決まる場にもなった。 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィ ーデガ組とオィット・タナック/マルティ ン・ヤルヴェオヤ組によるドライバー& コ・ドライバータイトルの戦いは、ヌービ ル/ヴィーデガ組が有利な状況で迎えた。
総合首位のタナック/ヤルヴェオヤ組が約 19km地点のフィニッシュ手前でコースオ フ、リタイアしてしまう。これによりヌー ビル/ヴィーデガ組が、自身初そしてベル ギー人としても初となるWRCドライバー /コ・ドライバーズタイトルを確定させた。 代わって総合首位に立ったのはエバンス 歴史的な僅差でTOYOTA GAZOO Racing WRTが4年連続王座を堅守!
しかし、マニュファクチャラーズタイトル は、前戦の中欧ラリーで勝田貴元/アーロ ン・ジョンストン組が日曜の獲得ポイントを フルマークしたことで、HYUNDAI SHELL MOBIS World Rally TeamとTOYOTA
GAZOO Racing WRTによる、15点差の争 いが最終戦で展開されることになった。 タナック&エバンス選手の首位争い
豊田スタジアムのSS1はエイドリアン・ フルモー/アレクサンドル・コリア組が制 したが、金曜の設楽町や新城市の林道ステ ージはスリッパリーな路面となり、多くの
クルーが失速する。しかも、セバスチャ ン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組と勝田 /ジョンストン組はパンクで後退。金曜は それぞれ2本ずつ制したエルフィン・エバ ンス/スコット・マーティン組とタナック /ヤルヴェオヤ組が首位争いを展開した。
土曜は東海環状道と中央道を往路のリエ ゾンとした恵那・中津川エリアでの戦い。 SS10はエバンス/マーティン組、SS11は ヌービル/ヴィーデガ組が制したが、SS12 では一般車進入トラブルが発生してしまう。 中津川公園のタイヤフィッティングゾーン を経た午後のステージでは、タナック/ヤ ルヴェオヤ組が二度のベストを計測し、エ バンス/マーティン組との差を広げた。
2024年はTGR-WRTのエース格を担うものの勝利に恵 まれなかったエルフィン・エバンス/スコット・マーティ ン組。マニュファクチャラーズ王座が決まる最終戦では 今季初勝利を挙げ、ラリージャパン連覇を果たした。
歴史に残るパワーステージ勝負
岡崎・新城・豊田市を走る5ステージを 残した最終日。オープニングのSS17では、
Headl 金曜午前に見舞われた過給器系トラブルで勝負権を失ったティエリー・ヌービル/マーティン・ ヴィーデガ組は、チームメイトのリタイアによりドライバー&コ・ドライバーズタイトルが確 定。母国ベルギーから駆けつけた応援団とともに自身初の王座を噛み締めた。
WRC2選手権はRC2クラス 2位で終えたサミ・パヤリ/ エンニ・マルコネン組がラ リージャパンで2024タイト ルを確定させ、WRC2チャ レンジャー選手権のタイト ルも獲得した。
2024.FIA.World.Rally.Championship.Round13.FORUM.8. Rally.Japan.2024(2024年FIA世界ラリー選手権第13戦 フォーラムエイト・ラリージャパン2024) 開催日:2024年11月21~24日 開催地:愛知県、岐阜県 オーガナイザー:TMSC、M.O.S.C.O.、豊田市
悲願だった無傷での完走を果たした勝田 範彦/木村裕介組。WRCマスターズカッ プ.ドライバー部門も制した。
ゲオルギオス・ヴァシキラス選手と挑ん だアラン・ハリーマン選手がマスターズ カップ.コ・ドライバー部門で優勝。
ナショナルクラスのJR1は、ディディエ・オリオール/ デニス・ジロウデ組がレジェンドの貫禄で優勝。村田康 介/梅本まどか組が前回に続き2位を獲得し、豊田市を 地元とする佐々木康行/内田園美組が3位に。
/マーティン組。後続とは1分30秒以上の 差があり、大会連覇かつ今季初優勝は確実 視された。しかし、タナック/ヤルヴェオ ヤ組が失ったサタデーポイントを、日曜に 復活したアンドレアス・ミケルセン/トシ ュテン・エリクソン組とヌービル/ヴィー デガ組がサンデーポイントで補っており、2 ステージを残したSS19終了後のマニュフ ァクチャラーズポイントは、ヒョンデとト ヨタが553点で並ぶ事態となっていた。
ラリージャパン皆勤賞のイーモン・ボー ランド/MJ組。MJ選手は今大会でマス ターズカップタイトルを確定させた。
R-GT車両を持ち込んだアーマンド・フマル/ジュール ズ・エスカルトフィグ組が2WDクラス優勝。3年連続完 走の山本悠太/立久井和子組がJR2を制し、WRC初参 戦の平川真子/石田一輝組が有言実行のJR3優勝。
最終ステージでマニュファクチャラ―ズ タイトルが決まるという白熱の接近戦は、 オジエ/ランデ組がパワーステージを制し、 ヌービル/ヴィーデガ組が2番手、エバン ス/マーティン組が3番手に入り、勝田/ ジョンストン組が4番手でミケルセン/エ リクソン組を5番手に抑えた。この結果、 TOYOTA GAZOO Racing WRTがわず か3点差の逆転を果たし、4年連続となるマ ニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
すでにWRC3選手権のタイトルを決めて いるディエゴ・ドミンゲス/ロヘリオ・ペ ニャ―テ組が今大会を制した。
全日本ラリー選手権JN1王者の新井大輝/松尾俊亮組 が、満身創痍のファビア”R5”でWRC2選手権3位を獲 得。SS10とSS13ではベスト、SS15でも僅差の2番手 タイムを叩き出し、実力の高さを世界に知らしめた。
Headl e WRC2選手権はニコライ・グリアジン/コンスタンティ ン・アレクサンドロフ組が優勝。SS1から9連続、合計 14回ものステージベストを計測し、今大会の「FORUM8. WRC2.Most.Stage.Wins.Award」を受賞した。
Headline モータースポーツ話題のニュース速攻Check!
FIA世界モータースポーツ評議会と表彰式がルワンダ・キガリで開催
FIA創設120周年を締めくくる荘厳な式典。今後のモータースポーツ到達目標も明らかに
PHOTO/FIA、TOYOTA.GAZOO.Racing REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
ワンダ・キガリにある、キガ リ・コンベンションセンターで 開催されたFIA年次総会。FIA 世界モータースポーツ評議会(WMSC)で は、FIAモハメド・ベン・スレイエム会長が 議長を務め、FIA創設120周年を祝うとと もに「ビジョン2030」というFIAモーター スポーツの5か年目標を明らかにした。
新ビジョンでは、技術革新や教育の推 進、持続可能性と環境におけるリーダーシ ップ、堅実な財務成長などが柱として示さ れ、このような価値観をモータースポーツ 界が世界的に共有し、団結して目標に向か うことを呼びかけている。具体的なロード マップは2025年に明らかになるという。
性、持続可能性を併せ持った新たな車両パ ッケージの方向性が示されていた。
FIA統轄のカート競技については「グロー バルカートプラン」が提示された。大多数 の競技者にとってモータースポーツへの入 口となるカートに向けて、世界中のどこか らでも等しくアクセスしやすい道筋を作る ことが焦点となっている。
Headl 各カテゴリーでの新施策も明らかにさ れ、2026年に向けて整備が進むFIAフォー ミュラ1世界選手権(F1)のスポーツ規則や 技術規定の更新、新たに作成される「運用 規則」の決議もなされた。FIA世界ラリー選 手権(WRC)は「WRC27」と呼ばれる2027 年以降の新たな技術規定が承認され、現行 のRally1車両に代わる、コスト削減と柔軟
そして、Eモータースポーツにも大きな動 きがあり、ついにFIA国際モータースポー ツ競技規則付則「E項」の制定が承認された。 これは、ASNのEモータースポーツイベン ト実施の法的枠組みがFIAから示されると いう、世界的なスポーツ連盟では初の枠組 みとなるため、今後の推進・展開に期待が 寄せられることになるだろう。
また、別途開催されたFIAリージョナ ル・スポーツクラブ・ミーティングでは、 アジア・パシフィック地域ジムカーナ作業 部会において、「アジアオートジムカーナ 選手権」を復活させる計画が発表された。 2025年には全4戦のシリーズ開催と、16 のASNのエントリーを目指すという。
FIAフォーミュラ1世界選手権のドライバーズタイトル はマックス・フェルスタッペン選手が4連覇。コンスト ラクターズタイトルはマクラーレンが獲得した。
FIA創設120周年を締めくくる 荘厳な2024年FIA Prize Giving
12月13日には、キガリ・コンベンショ ンセンターでFIA地域選手権や各国のFIA シリーズのチャンピオンを称える「FIAラリ ー&サーキットアワード」が行われた。
ここでは、FIA-F4の野村勇斗選手や加藤 大翔選手、フォーミュラリージョナルのミ ハエル・サウター選手らがノミネートされ、 出席したサウター選手はFIAチャンピオン
アフリカ大陸での初開催を果たしたFIA 世界モータースポーツ評議会とFIA表 彰式。表彰式典は首都・キガリのBKア リーナで行われ、FIA世界選手権の王者 たちが世界中から集結した。
TOYOTA.GAZOO.Racingは、FIA世界耐久選手権とFIA世界ラリー 選手権、そしてFIA世界ラリーレイド選手権のマニュファクチャラー ズタイトル三冠を達成した。
eWRCでFIAセーフティデリゲートを務めたミシェル・ ムートン氏がFIAライフタイム・アチーブメント・アワー ドを受賞。スレイエム会長から表彰を受けた。
角田裕毅選手も2020年に受賞したFIAルーキー・オブ・ ザ・イヤー。2024年はFIA-F2選手権の王者に輝いたガ ブリエル・ボルトレート選手に贈られた。
トロフィーを手にしていた。
その後は、近隣のBKアリーナに舞台を 移して、世界選手権のチャンピオンを称え るFIAアワードがスタート。FIA世界耐久選 手権(WEC)とWRC、FIA世界ラリーレイ ド選手権(W2RC)という3つの世界選手権
FIA世界選手権の表彰式典の前に、キガリ・コンベンションセンターで行われたFIAラリー&サーキットアワー ドでは、FIA-F4チャンピオンを獲得した野村勇斗選手と加藤大翔選手、フォーミュラリージョナル王者のミハ エル・サウター選手が表彰対象となった。式典にはサウター選手が出席して賞典が贈呈されていた。
でマニュファクチャラーズタイトルをTOY OTA GAZOO Racingが獲得しており、
WECの表彰では、中嶋一貴TGR-E副会長 とチーム代表の小林可夢偉選手、ニック・ デ・フリース選手、そしてWRCでは TGR-WRTの春名雄一郎CEOらが登壇し て、チャンピオントロフィーを受け取った。
WRC表彰のプレゼンターは、WRC各大 会のFIAセーフティデリゲートを務め、ラ
リージャパンでその任を終えたミシェル・ ムートン氏が務めた。ムートン氏には、そ の功績を称える「FIAライフタイム・アチー ブメント・アワード」が贈呈された。
今式典では一般投票による各カテゴリー の「アクション・オブ・ザ・イヤー」という 新たな賞典も加わり、恒例のルーキー・オ ブ・ザ・イヤーは、FIA-F2選手権のガブリ エル・ボルトレート選手に贈られた。
東京都港区のホテルで行われた2024年JAF モータースポーツ表彰式において、ドライ バー・オブ・ザ・イヤー2024の発表と賞典 授与式典が行われ、F1ドライバー・角田裕 毅選手の初の受賞が明らかにされた。
Headline モータースポーツ話題のニュース速攻Check!
4年目の「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」、2024年は角田裕毅選手が受賞
スポーツ庁・室伏広治長官が11月29日のJAFモータースポーツ表彰式で賞典を授与
PHOTO/宇留野潤[Jun.URUNO]、大野洋介[Yousuke.OHNO]、佐藤靖彦[Yasuhiko.SATOU]、関根健司[Kenji.SEKINE]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
本人唯一のF1レギュラードラ イバーとして活躍する角田裕毅 選手が2024年、「ドライバー・ オブ・ザ・イヤー」をついに受賞した。
このドライバー・オブ・ザ・イヤーは、 その年に最も輝いたモータースポーツ競技 運転者を表彰するJAFの新たな顕彰として 2021年から始まった。初年度の2021年 は、北米INDYCARシリーズを戦い、イン ディ500で二度の優勝を果たした佐藤琢磨 選手に贈られ、2022年はJAF全日本スーパ ーフォーミュラ選手権で2年連続ドライバ ー王座に輝いた野尻智紀選手が受賞した。
2023年はJAF全日本ジムカーナ選手権 で23回ものチャンピオンを獲得し、レーシ ングドライバーとしても輝かしい経歴を持 つ山野哲也選手が受賞することになった。
4回目となる2024年は「最もモータース ポーツ業界を輝かせた四輪モータースポー ツ競技参加者を投票によって決定し、顕彰 する」賞典へとコンセプトチェンジ。JAFモ ータースポーツ振興小委員会やメディア関 係者などの有識者により候補者を絞り込み、 結果的に3名の候補者に対して、2024年10
月15日から11月10日まで一般投票と有識 者投票が実施された。そしてこの度、2024 年11月29日に東京都内のホテルで行われ たJAFモータースポーツ表彰式において、 結果発表と賞典の授与が行われた。
ノミネートされたのは前述の角田選手と、 スーパーフォーミュラとスーパーGTを戦 い、共にシリーズ首位争いを展開した坪井 翔選手、そしてスーパーフォーミュラデビ ューを果たしたJuju選手の3名。
一般投票の開始直後は、今シーズン開幕 戦から国内外の一般メディアから多大な注 目を浴びたJuju選手が大きな票を得ていた が、投票期間中の11月3日、F1第21戦ブ ラジルGPの予選セッションにおいて、角 田選手が3位を獲得する快挙を成し遂げる と、その世界的な反響もあって、角田選手 の得票が大きく伸びる状況となっていた。
迎えた発表の場である2024年JAFモー タースポーツ表彰式では、プレゼンターを スポーツ庁の室伏広治長官が務め、式典の 司会であるピエール北川氏から2024年の ドライバー・オブ・ザ・イヤーが角田選手 に決まったことが発表された。
当日はF1第23戦カタールGPが行われ ていたことから、角田選手の授与式への出 席は叶わなかったが、出席者に対して以下 のようなビデオメッセージが寄せられた。 「まずは、この賞をいただいて光栄ですし、 JAFの皆さんや投票してくれたファンの皆 さんにすごく感謝です。実際にこの賞を実 現することができて、ドライバーとして誇 りに思いますし、ステップアップに繋がっ たかなと思っています。本当に夢を与えて くれる賞だと思いますし、僕も皆さんに、 特に子どもたちに夢を与えられるドライバ ーになっていきたいです。この賞を伴って、
Headl 2021年 佐藤琢磨選手
初年度となる2021年のドライバー・オブ・ザ・イヤー は、東京都目黒区のホテルで行われたJAFモータース ポーツ表彰式において、佐藤琢磨選手が受賞した。
これからも皆さんに負けないように頑張っ ていきますので、一緒に、日本のモーター スポーツを盛り上げていきましょう!」。
F1シーズンが終了した12月15日には、 東京都港区のHondaウエルカムプラザ青山 にて「Honda Racing 2024 Season Fina le」が開催され、角田選手によるトークステ ージの中で、ドライバー・オブ・ザ・イヤ ー2024の賞典の贈呈が行われた。プレゼ
12月15日の「Honda.Raci ng.2024.Season.Finale」 において、ホンダ・レーシ ング渡辺康治代表から、角 田裕毅選手にドライバー・ オブ・ザ・イヤー2024の賞 典である特製クリスタルガ ラスの贈呈が行われた。
2022年 野尻智紀選手
Honda Racing 2024 Season Finaleにて HRC渡辺康治代表から角田裕毅選手に贈呈
「Honda.Racing.2024.Season.Finale」は、2024年12月14~15日にHondaウ エルカムプラザ青山にて行われたファン感謝イベントで、四輪と二輪の選手が 集結してトークショーなどを展開。各カテゴリーの競技車両の展示のほか、Ho nda.F1参戦60周年を締めくくる意味も込めた特別展示なども行われた。
東京オートサロン会場で発表された2022年の賞典は野 尻智紀選手が受賞し、プレゼンターの佐藤琢磨選手から TEAM.MUGENの田中洋克監督が代理で受け取った。
ンターはホンダ・レーシングの渡辺康治代 表が務め、以下の祝辞を寄せてくれた。
2023年 山野哲也選手
2023年はJAF全日本ジムカーナ選手権で前人未到のタ イトル獲得回数を誇る山野哲也選手が受賞。山野選手の 喜びの言葉とファンへの謝辞は関係者の胸を打った。
Headl e 「角田裕毅選手の今シーズンは、またさら に成長したし、すばらしいレース展開がで きたと思っています。今年のモータースポ ーツの顔にふさわしい活躍ができたし、モ ータースポーツそのものを輝かせるという 意味で、すごく貢献してくれました。裕毅 には、来シーズン”さらに”ステップアップ して、頑張ってほしいと思っています。皆 さんも応援よろしくお願いします!」。
2024年のドライバー・オブ・ザ・イヤ ーは、SNS(X)とJAFモータースポーツサイ トの特設ページからの投票が受け付けられ、 総投票数は過去最多の9万6994票を数え た。その内訳は角田選手が4万838票、 Juju選手が3万938票、坪井選手が2万 3614票という結果となっている。
HEADLINE
4 逆境をチャンスに変えた角田裕毅選手。F1第21戦で予選3位を獲得!
6 歴史的な僅差でTOYOTA GAZOO Racing WRTが 4年連続王座を堅守!
8 FIA世界モータースポーツ評議会と表彰式がルワンダ・キガリで開催
10 4年目の「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」、 2024年は角田裕毅選手が受賞
20 強くなれた週末
正念場を迎えたWRCドライバー勝田貴元選手、シート喪失の焦燥を払拭! Victory Road ~栄光に向かって~
26 Part 1 全日本スーパーフォーミュラ選手権
32 Part 2 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
46 Part 3 FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT GT500クラス/GT300クラス
51 Part 4 全日本カート選手権 OK部門/FS-125部門/FP-3部門/EV部門
57 幸田サーキットYRP桐山と徳島カートランドで 話題のJAF新種競技「ドリフトテスト」を初開催!
60 TEAM JAPANの挑戦
26カテゴリーで争われる世界最大級のモータースポーツの祭典に日本代表選手が挑んだ! NEWS & TOPICS
38 TOYOTA GAZOO RacingがMoneyGram Haas F1 Teamと業務提携に合意 39 宮 田莉朋選手、FIA-F2選手権の2年目はチームを移籍 39 太田格之進選手がAcura ARX-06で北米IMSAに挑戦! 39 佐藤凛太郎&新原光太郎選手がスカラシップを獲 得 40 第71回マカオGPでFRワールドカップ開催 40 FIAフォーミュラE世界選手 権が早くも開幕! 41 JAF全日本ラリー選手権最終戦・岐阜ラウンド 41 松尾俊亮選 手と三枝聖弥選手らに2024年のJRCAアワードが贈られる 42 初のJAFカップ"サート ラ"、3月22日に筑波で開催! 42. MORIZO Challenge Cup、2025年は女性表彰も! 42 スポーツ庁・室伏広治長官がJAF公認ラリー初参戦 43. 全日本ダートトライアル 選手権、最終戦タカタは激戦に! 44 日本選手権D1GP、初代総合王者は中村直樹選手! 44 シンガポールからLim Boon Chase選手が参戦 44 JAFモータースポーツジャパ ン、2025年は横浜で
36 重要なお知らせ 一部の業務・手続きの一時休止、会員規則変更に関するご案内 INFORMATION from JAF
35 モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ(WEB)一覧(2024年9月20日~2024年12月20日)
JAF MOTOR SPORTS JAFスポーツ[モータースポーツ情報] 監修/一般社団法人 日本自動車連盟 〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-30 ☎0570-00-2811(ナビダイヤル) 発行所/株式会社JAFメディアワークス 〒105-0012 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル10F ☎03-5470-1711(代) 発行人/日野眞吾 振替(東京)00100-88320 印刷所/凸版印刷株式会社 編集長/佐藤 均[Hitoshi SATOU, editor-in-chief]、 清水健史[Kenji SHIMIZU]、伊東真一[Shinichi ITOU]、 大司一輝[Kazuki TAISHI] デザイン/鎌田僚デザイン室 編集/株式会社JAFメディアワークス JAFモータースポーツチーム(JAFスポーツ) ☎03-5470-1712 本誌の記事内容は2024年12月20日までの情報を基にしております。
また、社会情勢等によって、掲載した情報内容に変更が生じる可能性がございます。予めご了承ください。
広告出稿のお問い合わせは☎03-5470-1711(営業部) COVER/上:2024 SUPER GT Round8 PHOTO/吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] 下:2024年FIA世界ラリー選手権 第13戦 PHOTO/小竹充[Mitsuru KOTAKE]
年 J A F
024年のJAFモータースポーツ 表彰式が11月29日に開催され た。会場は2023年同様、東京 都港区にあるグランドニッコー東京 台場だ。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が主 催するこの表彰式は、各カテゴリーの全日 本選手権やFIAシリーズなど、国内モータ ースポーツで優秀な成績を収めた上位入賞 者の選手権認定と賞典の授与が行われてい る。そしてJAFモータースポーツ名誉委員 の称号やJAFモータースポーツ特別賞の贈 呈も行われ、国内モータースポーツで活躍 した選手や関係者が一堂に会する式典とな っている。
オブ・ザ・イヤー顕彰の贈呈やJRPによる SFgoアワード、全日本学生自動車連盟表 彰を挟んで、JAFカップオールジャパンジム カーナとJAFカップオールジャパンダート トライアルの優勝者が表彰された。
そして、全日本ジムカーナ選手権や全日 本ダートトライアル選手権、日本ドリフト 選手権、全日本ラリー選手権、全日本カー ト選手権の順で表彰が行われ、当該カテゴ リーの各クラスのチャンピオンと、ランキ ング6位までの選手がステージに登壇。最 後に、FORMULA REGIONAL地方選手権 と全日本スーパーフォーミュラ選手権のド ライバーやチームの表彰が行われ、JAF野津 真生専務理事の挨拶で閉会となった。
式はJAF坂口正芳会長による挨拶で始ま り、最初にJAF モータースポーツ名誉委員 の称号やJAFモータースポーツ特別賞の贈 呈が行われた。続いて、モータースポーツ 中央審査委員会の野田健委員長の発声で乾 杯が行われ会食がスタート。ドライバー・ PHOTO/雨田芳明[Yoshiaki AMADA]、今村壮希[Souki IMAMURA]、宇留野潤[Jun URUNO]、 大野洋介[Yousuke OHNO]、小竹充[Mitsuru KOTAKE]、長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、森山良雄[Yoshio MORIYAMA] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
なお、全日本スーパーフォーミュラ・ラ イツ選手権と、FIAインターナショナルシリ ーズ スーパーGT、FIA-F4地方選手権は、 最終大会が12月に開催されたため、今表彰 式での賞典授与は見送られている。
JAFモータースポーツ 名誉委員の称号の贈呈
毎年、モータースポーツの発展に著 しく貢献した個人に対して、「JAF モータースポーツ名誉委員」の称号が 贈呈される。2024年は、技術部会委 員や全日本ジムカーナ/ダートトライ アル選手権審査委員会、ラリー部会部 会長等を歴任してきたモータースポー ツ審議会の竹道雄康委員と、ドライ バーとして全日本F2選手権や全日本 耐久選手権参戦の後、レース部会や安 全部会、モータースポーツ審議会の委 員、レース部会副部会長等を歴任して きた藤田直廣氏に贈呈された。
JAFモータースポーツ特別賞の贈呈
この顕彰は、モータースポーツの普及振興に著しく寄与した個 人または団体、そして国際的な競技会において卓越した成績を収 めた選手まはたチームなどに贈られる。2024年はFIA世界耐久選 手権HYPERCARやFIA世界ラリー選手権等でマニュファクチャ ラーズタイトルを獲得したTOYOTA GAZOO Racing、2024年 FIAフォーミュラE世界選手権第6戦及び第16戦で優勝しマニュ ファクチャラー・トロフィー年間3位となった日産フォーミュラE チーム、2024年FIAフォーミュラE世界選手権東京E-Prixを主催 し日本初開催を実現したビクトリーサークルクラブ、ゴーカートラ イセンスの普及促進とモータースポーツの参加者拡大に貢献した 株式会社ネオ・スピードパークの4団体に贈られた。個人では、ラ リー競技等で自治体連携構築や地域活性化モデルプランを確立 した勝田照夫氏、国内全般のオートテスト競技の普及促進に貢献 した原博史氏、オートテストの普及促進やドリフトテストなど新入 門競技の新設と実施に貢献した小西俊嗣氏に贈られた。
ドライバー・オブ・ザ・イヤー顕彰の贈呈 ドライバー・オブ・ザ・イヤーは、有識者や一般投票で選ばれ た1名のドライバーを顕彰する、2021年から始まったJAFの新た な章典。2024年で4回目を迎えた今回は「最もモータースポーツ 業界を輝かせたドライバー」というコンセプトに変更され、11月の 一般投票の結果、ついに角田裕毅選手が受賞した。
当日はFIAフォーミュラ1世 界選手権(F1)第23戦カタール GPのレースウィークにあたるた め、角田選手はビデオメッセージ で受賞の喜びと投票者の謝辞を 寄せた。顕彰のプレゼンターは スポーツ庁の室伏広治長官が 務め、角田選手の代理としてホ ンダ・レーシングの藤阪之敏氏 にクリスタルが授与された。
DOTY投票者の中から抽選で松田 朋子さんが式典に招かれた。
全日本スーパーフォーミュラ選手権
2024シーズンを締めくくる「SUPER GT HEROES 2024」開催
2024年は台風の影響でスーパーGTとFIA-F4地方選手権の大 会が延期され、JAFモータースポーツ表彰式までにチャンピオンが 確定することが叶わなかった。そのため、12月19日に東京都内で
開催されたGTアソシエイション主催による「SUPER GT HEROES 2024」内で改めてJAFの表彰が執り行われた。JAFの野津真生専 務理事がプレゼンターとして表彰対象者へトロフィーを贈呈した。
FORMULA REGIONAL地方選手権 FORMULA REGIONAL・ドライバー ミハエル・サウタ―選手
日本ドリフト選手権
FORMULA REGIONAL・チーム BIRTH RACING PROJECT【BRP】
単走部門・総合部門 中村直樹選手
会場は東京ベイエリアを望むグランド ニッコー東京 台場。
齋藤太吾選手
IIJ Group SFgo AWARD 全日本スーパーフォーミュラ 選手権を主催する株式会社日 本レースプロモーションによる 「IIJ Group SFgo AWARD」の 表彰が行われた。推しドラ部門 supported by IIJではJuju選手 が、推しチーム部門はTEAM MUGENが、ピットクルー部門 supported by FACTORY GEAR ではTGM Grand Prixがそれぞれ表彰された。
全日本学生自動車連盟2024年度年間総合表彰 全日本学生自動車連盟の 2024年度年間総合表彰が行 われた。今年は男子団体の部と 女子団体の部ともに慶應義塾 大学が受賞し、併せてJAF全日 本学生モータースポーツ顕彰も 贈られた。
全日本カート選手権 司会進行は前年同様ピエール北川氏と稲 野一美氏が担当した。
式典の主催者挨拶をJAF坂口正芳会長が 行い開会した。
JAF野津真生専務理事の挨拶で表彰式は 閉会となった。
SA・SAX2クラス
岡本泰成選手 初タイトル
クラス 田口勝彦選手 2年連続5回目 SC1クラス 山崎迅人選手 2年連続4回目
JAFカップオールジャパンダートトライアル優勝の皆さん。 PN1クラス大場元貴選手、PN2クラス張間健太選手、PN3クラ ス和泉泰至選手、Nクラス岸山信之選手、SA SAX1クラス内 藤修一選手、SA・SAX2クラス岡本泰成選手。
P・AE1クラス 山野哲也選手
B・SC1クラス 西井将宏選手
P・AE2クラス 髙屋隆一選手 初タイトル
8年連続24回目 PN2クラス SHUN 選手 初タイトル
B・SC2クラス
PN3クラス 大多和健人選手 初タイトル PN1クラス 朝山崇選手
2年連続7回目
PN4クラス 奥井優介選手 初タイトル
3年連続17回目
JAFカップオールジャパンジムカーナ優勝の皆さん。P AE1クラス大橋政哉選手、P AE2クラス髙屋隆一選手、PN1クラス金澤和幸選手、PN2クラス若林隼人選手、PN3ク ラス森嶋昭時選手、PN4クラス津川信次選手、B・SC1クラス神里義嗣選手、B・SC2ク ラス広瀬献選手、B SC3クラス菱井将文選手、クラスWomenかつこ選手。
全日本ダートトライアル選手権
クラス1ドライバー 新井大輝選手
2020年以来2回目
2022年以来2回目 クラス1コ・ドライバー 松尾俊亮選手 初タイトル
クラス2ドライバー 三枝聖弥選手 初タイトル
クラス3ドライバー 山本悠太選手
2年連続3回目
クラス4ドライバー 内藤学武選手
2年連続2回目
クラス4コ・ドライバー 大高徹也選手
2年連続2回目
クラス5ドライバー 松倉拓郎選手
2年連続2回目
クラス6ドライバー 天野智之選手
11年連続16回目
各ステージ間に設けられたメディアゾーンでは、ときおり難しい表情を見せていた勝田 貴元選手。TGR-WRTのマニュファクチャラーズタイトル4連覇に大きく貢献した。
いに最終戦を迎えた2024年のFIA世界ラ リー選手権(WRC)。その舞台として、11 月21〜24日に愛知県と岐阜県で第13戦 ラリージャパンが開催された。このシーズンを締めく くる日本ラウンドには、唯一の日本人WRCドライバ ーとして活躍する勝田貴元選手がTOYOTA GAZOO Racing WRTのマニュファクチャラーズ登録ドライバ ーとして、GRヤリスRally1ハイブリッドで参戦した。
愛知県の豊田スタジアムを拠点に、豊田市と岡崎市、 新城市、設楽町、岐阜県恵那市と中津川市を走るラリ ーとして3度目の開催が実現したこの大会は、TGRWRTおよび勝田貴元選手のホームイベントで、勝田貴 元選手は2022年の大会で3位表彰台を獲得している。
今大会では、DAY2の新城が走行エリアを変更し、 DAY3の笠置山は全く新しいステージとして追加され ており、DAY4のパワーステージはこれまでの旭高原 から三河湖へと変更され、逆走ルートとなっている。
これらの新たな要素について勝田貴元選手は「落ち 葉は少なくて、昨年より路面コンディションは良くな っていますね。でも、新しいステージはキャラクター が違っていて難しい。新城はハイスピードで中速域が 多いし、笠置山はタイトコーナーが多く、インカット できるところが多いです。それに伴いパンクのリスク が高まるので心配ではありますね」と印象を語る。
そして、今大会の位置づけが前回までと大きく異な る点が、WRCドライバー/コ・ドライバーズタイト ル、そしてマニュファクチャラーズタイトルが決まる 最終決戦の場となったことだ。15点のビハインドを背 負っていたTGR-WRTとしては、勝田貴元選手に“バ ックアップ”としての役割を期待していたと思われる。 「ラリージャパンは多くの人が見てくれるし、ポディ ウムを期待してくれる人も多いので、ファンのために 勝ちにいきたい……という思いがありましたが、大会 の前にチームから『絶対完走』という指令を受けまし た。正直、かなりの葛藤がありましたが、自分はチー ムが一番必要としている仕事をしなければいけないの で、自分の思いを捨ててラリージャパンに挑みまし た」と勝田貴元選手はラリー後に語っている。
今大会では完走を目的と した安定感のある走りに 終始した勝田貴元選手。 しかし、岡崎SSSではス テージベストと2番手タ イムを刻み、豊田スタジア ムSSSでは木曜に3番手、 土曜に4番手、最終日には ベストタイムを計測して 存在感を示した。
SS2でのスローパンクから“我慢のラリー”へ
このように複雑な思いを抱いてラリーウィークを迎 えた勝田貴元選手は、木曜のシェイクダウンを5番手 タイムで終えた。そして、同日の夜に豊田スタジアム で行われたSS1のスーパースペシャルステージでは3 番手タイムをマークして順調な滑り出しをみせた。し かし、金曜のDAY2から山間部での本格的なラリーが 始まると、苦しい戦いを強いられてしまう。
金曜のオープニングステージとなるSS2では、いき なりスローパンクチャーに祟られて、トップから約1 分遅れの9番手という大きなビハインドを背負ってし
まった。その後はSS4から3連続で4番手タイムをマ ークしたほか、DAY2を締めくくるナイトステージ、 SS8/SS9の岡崎では連続ベストを叩き出した。
しかし、勝田貴元選手は意図的にプッシュを控えて いたのだろう。2023年大会の象徴でもあった、序盤の クラッシュを覆す怒涛のステージウィン奪取劇とはな らず、安定感のある走りという印象だった。
それでもライバルの脱落に助けられたこともあり、 M-SPORT FORD World Rally Teamのエイドリア ン・フルモー選手と僅差の4番手で金曜日を終えた。
土曜のDAY3でも、勝田貴元選手の“我慢のラリ ー”は続いた。オープニングのSS10を7番手、そし
第12戦CERではパワーステージを制す
第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーでは、勝田貴元選手 がパワーステージでベストタイムを計測。スーパーサンデーで も最大の7点を獲得して、マニュファクチャラーズタイトル争 いで逆転タイトルの可能性を最終戦に残した。
てSS11では3番手タイムを計測して総合3番手を奪 取してみせた。しかし、SS12ではハーフスピンを喫し て右リアをヒット。幸い走行に支障をきたすことはな かったが、最終的にステージ7番手というリザルトが 与えられ、総合5番手に後退することになった。
土曜の午後はSS13から2連続で3番手タイムを刻 んだ勝田貴元選手。SS14を終えて総合4番手のフルモ ー選手にコンマ2秒差にまで迫ったが、SS15では5番 手、SS16では4番手で、フルモー選手との差が6.1秒 に開き、総合5番手のままDAY3をフィニッシュした。 歴史的なタイトル争いが実現した最終日
そして迎えた最終日。残るスペシャルステージは最 終パワーステージを含めた5本となった。勝田貴元選 手によると「チームとしてはマニュファクチャラーズ タイトルがかかっていたこともあり、最初はセブ(セ バスチャン・オジエ選手)とエルフィン(・エバンス選 手)の状況を見ようということで、“絶対完走”の指示は 変わりませんでした」とのことで、サンデーポイント 獲得を主眼とした走行になったという。
強くなれた週末 今大会は「笑顔になれ ない」ほど苦しい状況に 置かれた勝田貴元選 手。それでも「お世辞抜 きで、沿道で応援してく れる皆さんのおかげで 笑顔になれました」と感 謝の意を述べていた。
日曜最初のSS17では、これまでラリーをリードして いたHYUNDAI SHELL MOBIS World Rally Team のオィット・タナック選手がコースアウトでリタイアし てしまう。そしてこの瞬間に、競技初日のターボトラ ブルで出遅れていたチームメイト、ティエリー・ヌー ビル選手のドライバーズタイトルが確定した。
タナック選手の離脱により、SS17を6番手で上がっ た勝田貴元選手が総合4番手に浮上する。ここで総合 3番手のフルモー選手とは9.7秒差だったが、SS18と SS19を終えると、その差は12.6秒に開いてしまった。
ちなみに、SS19終了時のマニュファクチャラーズ ポイントは、暫定のサンデーポイントを加算すると 「553点」でヒョンデもトヨタも同点となっていた。
豊田スタジアムを舞台としたSS20は、勝田貴元選 手が今大会3度目のステージウィンを獲得した。そし てラリージャパンは、最大5点が獲得できる最終パワ ーステージ・三河湖を残すのみとなった。
マニュファクチャラーズ部門が15点のビハインドで始まった今大会。最終 日のSS19を終えた時点で同点にまで詰め寄り、パワーステージ奪取とスー パーサンデーの結果により、TGR-WRTが4連覇を成し遂げた。
無事フィニッシュを果たした勝田貴元選手。パワーステージの暫定表彰会 場では、モリゾウこと豊田章男会長とチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ監 督から、来季のシートに関する明るい話を告げられたという。
勝田貴元選手はSS21を4番手タイムでフィニッシ ュし、「最後はチームから“You can Push”と言われ ました。“絶対完走”の指令は変わらなかったので、プ ッシュしたとはいえ、ぎごちなかったような気がしま す」と語るように、総合4位で母国ラリーを終えた。
見極めが難しかった今回のラリージャパン
愛知・岐阜エリアを舞台とした3回目のラリージャ パンは、エルフィン・エバンス選手がシーズン初優勝 を果たし、金曜のパンクから驚異的な追い上げを見せ たセバスチャン・オジエ選手が総合2位に入賞した。
パワーステージはオジエ選手が制し、エバンス選手 が3番手タイムをマーク。そして、スーパーサンデー はオジエ選手とエバンス選手が3、4番手のポイントを 獲得したことで、マニュファクチャラーズタイトル争 いを、僅か3点差で逆転することに成功した。
この結果、TOYOTA GAZOO Racing WRTが4年 連続となるタイトル確定を母国ラリーで成し遂げた。
勝田貴元選手は「ラリージャパンは自信があったの で、自分の持っているパフォーマンスを全部出し切っ て優勝したいという思いがありました。でも、“絶対完 走”の指令が出たからには、プロの仕事として、きち んとクルマを持ち帰らないといけないし、かといっ て、ビリをゆっくり走るわけにはいかない。そういっ た意味で、その見極めが難しいラリーでした。ラリー
ジャパンでのミッションが完了できなかったら、もう WRCで走れなくなる……という思いがあったので、 精神的にもかなりタフなラリーでした。正直、全開で プッシュした方がラクなんですよ。こういった状況で も4位で帰って来られたので、すごく勉強になった し、このラリーで強くなれた気がします」と語った。
加えて「ラリージャパンの結果で、来年もWRCへ 参戦できるようになりました。今年はスピードを結果 に繋げられませんでしたが、セントラル・ヨーロピア ン・ラリーでは前半にマネジメントして多くのポイン トが獲れたので、来年はその時のように我慢をしなが ら、より多くの表彰台を獲得して、チャンスが来た時 にプッシュして勝ちに行く。チームも僕のスピードは 認めてくれているので、同じようなミスを繰り返すこ となく結果に繋げたいと思います」と語っているだけ に、2025年も勝田貴元選手の躍進に期待したい。
小暮ひかる選手と山本雄紀選手の凱旋ラリー
今回のラリージャパンでは、TOYOTA GAZOO Ra cing WRCチャレンジプログラム2期生である小暮ひ かる選手と山本雄紀選手が、TOYOTA GAZOO Raci ng WRT NEXT GENERATIONのGRヤリスRally2 でWRC2選手権に参加した。彼らはラリージャパン にはレッキだけ参加した経験はあったが、ホームイベ ントへの参戦は初体験となった。
小暮選手は、ラリー中の怪我によりラリーフィンラ ンド以降の活動を休止していたこともあり、DAY2は クラス9番手という慎重な滑り出しとなった。DAY3 ではペースアップを果たし、3度の6番手タイムの計測 でクラス8番手に浮上。DAY4ではSS20で4番手タイ ムをマークしてクラス6位でフィニッシュした。
「今年はマイレージがあまり稼げませんでしたが、最 終戦のホームラリーをこのような形で終えられて、初 日からいろいろな部分を改善できたので、いい締めく くりになったと思います」と安堵の表情を見せた。
一方の山本選手は、DAY1でスピンを喫したほか、 DAY2ではパンク、DAY3では切り株にヒットしてス テージ中にアーム交換を余儀なくされるなど、ハプニ ングが続出した。その一方で、SS4ではクラス4番手、 SS15ではクラス3番手タイムをマークするなど、パ フォーマンスの高さも見せつけた。
コ・ドライバーのマルコ・サルミネン選手とGR ヤリスRally2でWRC2選手権を戦う山本雄紀選 手。初の凱旋ラリーは序盤からハプニング続出 で、DAY2の岡崎SSSには満身創痍の姿で現れ た。しかし、SS4とSS15では上位に迫る速さを 見せ、パフォーマンスの高さも披露した。
トピ・ルフティネン選手 と参戦した小暮ひかる 選手は、サルディニア戦 でのクラッシュからエ ストニア戦を欠場。フィ ンランド戦でもコース オフからリタイアした ため、今大会は復帰戦で もあった。安定した走り でクラス6位、WRC2選 手権チーム部門登録で は2番手に入った。
最終日はSS18でコースアウトを喫してリタイアに 終わったが、山本選手は「グラベルクルーの情報を含 め、ペースノートの仕上がりが良くて攻めることがで きました。完走できなかったのは残念ですが、クルー ジングしても意味がないので、自分のペースは見せら れたと思います」と手応えを語った。
母国で対照的なラリーを見せた二人だが、小暮選手 は「トップ勢との差は細かい部分の積み重ねだと思う ので、来年はスピードと安定感のバランスをうまく探 していきたいと思います」と語り、山本選手は「完走で きなかったですが、WRC2で競争力のあるペースが出 せることがわかったので、この経験を活かしたい」と 前を向く。2025年もWRC2を戦うことが発表されて いる小暮選手と山本選手。勝田貴元選手と同様に、世 界を戦う日本人ラリーストの活躍に注目したい。
大会の翌日に愛知県名古屋市で「TOYOTA GAZOO Racing 2025 WRC体制発表」が行われ、 勝田貴元/アーロン・ジョンストン組のフルタイム参戦が発表された。また、WRC2選手権の王 者に輝いたサミ・パヤリ選手がTGR-WRTに加入かつフル参戦することも発表され、2025年の勝 田貴元選手は、旧知の弟分をライバルとして迎える、新たな環境でWRCに臨むことになる。
栄冠を手にするために、情熱を燃やして戦い続けるドライバーたち。 ごく一握りの選手だけが到達できるモータースポーツの頂に挑戦し、 タイトル奪取に向けて努力を惜しまないその姿は、見るものを感動させる。 2024年シーズンも幾多のドラマが待っていた。
チャンピオンに輝いた選手たちの軌跡をクローズアップしながら1年を振り返る。
JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権 ~栄光に向かって~
PHOTO/石原康[Yasushi ISHIHARA]、遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、大野洋介[Yousuke OHNO]、吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] REPORT/貝島由美子[Yumiko KAIJIMA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
日本スーパーフォーミュラ選手 権に参戦を開始して6年目。
2024年、チーム設立50周年 となるVANTELIN TEAM TOM'Sに移籍 した坪井翔選手は、ようやく国内トップフ ォーミュラの王座に着いた。
全日本フォーミュラ3選手権時代には、 圧倒的な強さでタイトルを獲得した坪井選 手。スーパーフォーミュラでも参戦2年目 となる2020年には年間2勝を挙げてシリ ーズ3位となり、翌年にはタイトル候補と 目されるようになる。だが予想に反して、 そこからの2年は苦労の連続だった。
「クルマも変わっていないし、ベースのセ ットアップで走ればそこそこイケるだろう」 という手応えを持っていた坪井選手。シー ズンが開幕すると何をしても速く走れず焦 りばかりが募り、「どうやって速く走ってい たのか?」という迷いの日々が続いた。
しかし、2023年には新たな 空力パッケージとなったこと で、坪井選手の成績は上昇カー ブを描き始めた。「ダウンフォ ースが減ったことが、セルモの マシンには上手く働いて“方向 性が見え始めた”」と、坪井選手 も自信を取り戻し、優勝こそな かったもののポールポジション (PP)や表彰台を獲得。シリー ズ4位で1年を締めくくった。
その坪井選手に2024年のシ ートをオファーしたのがVANT
ELIN TEAM TOM'Sだった。坪井選手と しては、F3でタイトルを獲ったチームであ り、スーパーGTでもすでに所属している だけに、ある意味では“ホーム”といえる。 チーム側にとっても、坪井選手はファミリ ーメンバーの一人だ。
だが、「セルモは、スーパーフォーミュ ラにデビューした年から僕を選んでくれ て、全然成績が出ない時でも起用し続けて くれた。その恩があったからこそ、セルモ でチャンピオンを獲りたいという気持ちが ありました。一方、5年間やってチャンピ オンを獲れず、何かを変えなきゃというタ イミングで巡ってきたのがトムス入りのチ ャンスで、僕にとっては新たなチャレンジ でした。けど、次々とチャンピオンを輩出 しているチーム、そしてエンジニアと組ん で、それでも獲れなかったら、もうドライ バーとしてダメなんだと。そういう意味で
ライバルから意識される存在となり いつか「目標にされる人間になりたい」
は、覚悟を決めなきゃいけない。だから、 どうすべきかはかなりの長時間、悩みまし た」と、坪井選手は自身の葛藤を振り返る。
その坪井選手に対して、「うちに残って 欲しい気持ちもあるけど、ドライバーとし てのチャレンジを止めたら成長が止まる ぞ」と背中を押したのはセルモの立川祐路 監督だった。立川監督自らがドライバー出 身ということで、坪井選手の気持ちも立場 も全てを理解してくれていた。
こうして移籍を決めた坪井選手は、 2023年末に鈴鹿サーキットで行われた合 同テストで初めてトムスのマシンをドライ ブする。「コンセプトが違うと、こんなにク
ルマの動きが違うのか」という驚きがあり、 そのクルマになかなか運転を合わせられな かった。
それでも結果は総合3番手。年が明け、 同じ鈴鹿で行われた最初のテストでも総合 5番手と上位につけていた。
だが、開幕戦を迎えると予選は10番手、 決勝は11番手とノーポイントに終わる。
優勝したのは、3度目のタイトルを狙ってい た野尻智紀選手(TEAM MUGEN)だった。
「有効ポイント制ではないので、もうチャ ンピオン争いは厳しいんじゃないか、今年 終わっちゃったんじゃないかと思った」と いう坪井選手。そこからの2か月余りは、
JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権 2024年ドライバーチャンピオン 坪井翔選手
めにはどう操ればいいのかなど、ありとあ らゆる相談をしたという。
坪井選手が自信を持てた第2戦
第1戦 鈴鹿
2024年シーズンは、例年より約1か月早い3月上 旬に開幕した。21年、22年と連覇した野尻智紀 選手が予選3番手から圧巻の追い上げで勝利。
第3戦 SUGO
野尻選手がポールポジション(PP)を獲得。決 勝日は雨でフリー走行からクラッシュが続出。 14周で赤旗中断となり野尻選手が2勝目。
第2戦 オートポリス
開幕戦から約2か月後の開催。予選で抜群の速 さを見せた岩佐歩夢選手を逆転して、参戦6年 目の牧野任祐選手が悲願の初優勝。
第4戦 富士
「第1回瑶子女王杯」として開催され、瑶子女王 殿下もお成りになった。台覧試合を制したの は、4年ぶりの勝利となった坪井翔選手。
とにかく小枝正樹レ ースエンジニアとで きる限りコミュニケ ーションを取り続け た。自らのドライビ ング特性や求めてい るクルマの理想像、 速いクルマにするた
迎えた第2戦の舞台はオートポリス。予 選は6番手だったが、決勝では3位表彰台 を獲得する。「でも、まだ方向性に対して 確証があったわけではなくて、乗りにくさ はあったんですね。予選も全然ダメでした し。ただ、こんな感覚でも3位なんだと、 決勝レースでの強さを感じました。それま でセルモで乗っていた時は、予選が良くて もレースでは追われるというか、決勝でグ イグイ追い上げるレースをした記憶がなか ったんですね。だけど、この時は6番手か らしっかり追い上げられたので、そこでひ とつ自信が持てるようになりました」。
この第2戦で自身初優勝を果たしたのは 牧野任祐選手(DOCOMO TEAM DAND ELION RACING)だった。坪井選手と同 じく2019年にデビューした牧野選手は、 同世代のライバルたちが次々に勝利をつか
第5戦 もてぎ
牧野選手と太田格之進選手がチームメイト同 士の激しいトップ争いを展開、終盤太田選手の 車両トラブルで牧野選手が2勝目を飾った。
第6戦 富士
2度目の富士は2レース制での開催。予 選は福住仁嶺選手が今季2度目のPP 獲得も、決勝で坪井選手が逆転勝利。
歴代最年少かつ日本人初となる女性ドライバーとして Juju選手がTGM Grand Prixからスーパーフォーミュラに 参戦した。2024年はノーポイントでシーズンを終えた。
む中、これまでなかなかトップチェッカー に届かなかった。ウィニングランでは“も う勝てないかと思っていた”と号泣した が、ひとつ勝ち星を挙げたことで、ここか らタイトル争いにも名乗りを上げていく。
続く第3戦のスポーツランドSUGOで の坪井選手は予選3番手。PPは開幕を制し ている野尻選手、第2戦を制した牧野選手 が4番手と、ライバルたちは全て上位につ けた。その中で、「決勝がドライであれば 抜いていける、優勝のチャンスがある」と、 坪井選手には自信が蘇ってきていた。
だが、梅雨入りと重なり、残念なことに 決勝日は生憎の雨。度重なるアクシデント とセーフティカーランにより、レースは成 立したものの赤旗中断のまま終了した。予 選上位陣にポジションの入れ替わりはな く、野尻選手がそのまま優勝。坪井選手は 3位、牧野選手は4位。ハーフポイントな がら、野尻選手は2勝目を挙げてポイント をリードする形となる。
しかし、坪井選手にはこの決勝でも、 「開幕前のテスト初日が雨だったんですけ ど、その時は2秒ぐらい遅くて、もしウェ ットになったら撃沈だなと思ってました。 でも、SUGOでは短い時間の中でも色々と セットした結果、前を行く岩佐歩夢選手に 迫って行けるような仕上がりで、“雨でも速 く走れそう”という感覚をつかめたのは良 かったですね」と得るモノがあったという。
そして、坪井選手にとって大きな転機と なったのが、第4戦を前に富士スピードウ
第7戦 富士
坪井選手が好調で、今季初PPから一 度もトップを譲らず勝利。富士での3 レースを制し、ランキングも首位に。
第8戦と第9戦の大会期間に、Abu Dhabi Autonomous Racing Leagueの無人フォーミュラカーによるデモ走 行が実施され、ハイレベルな自律走行を披露した。
ェイで行われた今季2回目の合同テスト。
坪井選手はこの富士のテストで総合4番手 だったが、「あれがチャンピオンを獲れた 全てだった」と振り返る。
「第3戦まではどちらかと言うと、僕の走 り方の好みに合ったセットアップを求めて いて、それが悪くもなかったんですね。だ から、レースウィークに思い切った変更が できなかった。それでも、勝ち切るところ までは行けなかったので、このテストで 色々やってみようと、改めて運転をクルマ に合わせる方向だったり、自分が求めてい るクルマの方向でいいのかと確認したり、 イチからおさらいしました。その結果、 『自分が違う部分も結構あったな、クルマ に合わせる方がやっぱり速いな』っていう のを色々と見つけることができたんです。 『あ、これならイケるかも』っていうことが 明確に見えて、重要なテストでした」。
久しぶりにゾーンに入った瞬間
この言葉通り、坪井選手は同じ富士で行 われたシリーズ第4戦で、予選4番手から 追い上げて、約4年ぶりの優勝をモノにす る。このレースは第1回瑶子女王杯のタイ トルも懸けられており、最初の賜杯を坪井 選手が下賜された。また、スーパーフォー ミュラでは初めてKYOJO CUPがサポー トレースとなった。KYOJO CUPは2レー スが行われたが、その両レースを制したの は坪井選手の妻である斎藤愛未選手だっ た。それに続いて、坪井選手がメインレー
国内トップフォーミュラで15年戦い続け、3度のシリー ズチャンピオンに輝いた山本尚貴選手が、今季を最後に スーパーフォーミュラから引退することを発表した。
スで勝利の美酒を味わった形だ。
「妻が2連勝して、周りから『後はお前だ な』と言われましたし、『自分もここで勝た なきゃな』って思っていましたけど、そも そも勝ち方を忘れちゃっていたので、プレ ッシャーを感じるというよりは、精神的に ある意味開き直っているところがありまし た。極限まで追い込まれた先には、何か開 き直るゾーンがあるんです。久しぶりにそ ういうゾーンに入りましたね。結果、富士 テストの流れから勝てて、『これでいいん だ』という明確なラインが見えましたので、 大きな優勝だったと思います」。
一方、このレースでも野尻選手は手堅く 3位表彰台を獲得していて、ポイントリー ダーの座は明け渡さない格好となってい た。牧野選手も5位に入賞しており、後半 戦に向けて争いは激化していった。
富士に続いて、8月にモビリティリゾー トもてぎで行われた第5戦。坪井選手は予 選8番手、決勝ではポジションアップした ものの、前半のペースが上がらず5位に終 わる。一方の野尻選手は予選4番手、決勝 では3位表彰台を獲得。牧野選手は予選5 番手、決勝では見事な追い上げを見せただ けでなく、終盤にチームメイトの太田格之 進選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がリタイアしたこともあり、今 季2勝目を飾る。坪井選手としては、ライ バルたちの後塵を拝した形だ。
そこから1か月半後には再び富士スピード ウェイに戻り、2レース制での第6戦&第7戦
第8戦 鈴鹿
予選Q1敗退、決勝は5位だった野尻選手はタイ トル獲得の権利が消滅。優勝は太田格之進選手。 SFでは初のポール・トゥ・ウィンを決めた。
太田選手が終始リードして2連勝を挙げた。2 位でフィニッシュを果たした坪井選手が参戦6 年目にして悲願のチャンピオンに輝いた。
第9戦 鈴鹿 が開催された。その第6 戦でも、野尻選手が予選 3番手だったのに対して、 坪井選手は7番手と出遅 れた。このころ、坪井選 手の課題は予選だった。 「もてぎはトムスとして いいパフォーマンスが出 せていなくて、2023年
2024 Driver Standings
の宮田莉朋選手も苦しいレースをしていま したし、走ってみてもコンセプト的に厳し いなと感じていました。それを直し切れな いまま、予選が終わってしまって。決勝ペ ースが良くても、なかなか抜けないコース ですからね。予選の一発を出すセットアッ プや、出す運転の仕方は、まだ明確に“コ レ”というのが見つけられていませんでし た。もてぎでは作戦面に関しても、コミュ ニケーション不足でした。それまではクル マにフォーカスし過ぎていて、作戦が少し 疎かになっていたというか。でも、そこで もまたひとつ学びがありました。タイトル 争いに関しては、次の富士で取り返さない といけないという思いがあって、崖っぷち でした。ただ、第6戦の予選は涼しくなっ て、もっとタイムレベルが上がるだろうと 想定して色々やったのが裏目に出てしまっ た感じです。欲をかき過ぎました。でも、 決勝に関しては正解が分かっていたので、 そこまで悲観的じゃなかったんですよね」。
実際、決勝レースが始まると、坪井選手 はスタートでポジションを上げただけでな く、コース上でも前を行くドライバーを次々
に攻略していく。もてぎの反省から、チーム と事前に多くのパターンを擦り合わせていた ため、タイヤ交換を中盤まで引っ張る作戦 も奏功し、後半もライバルたちをオーバーテ イク。見事に今季2勝目をマークした。
翌日の第7戦では、“欲をかき過ぎた”失 敗を修正し、さらに圧巻の走りを見せて、 予選では今季初のPPを奪って3ポイント をもぎ獲った。「トムスとしてなかなかPP を獲れてなかったので良かったですし、3ポ イントってやっぱり大きいですよね。あん なに上手く行くとは思ってませんでしたけ ど」。これで全てが噛み合う形となり、セ ーフティカーが3回も導入された第7戦で
王座奪還を目指す野尻智紀選手は、開幕戦優勝を皮切 りに幾度も入賞したものの、後半失速気味になりドラ イバーズランキング2位。
も、坪井選手は安定した走りで優勝。ラン キングでもトップに立った。この一戦で3 位表彰台を獲得した牧野選手が2番手に浮 上、決勝ペースが上がらず7番手に終わっ た野尻選手が3番手に後退。残すはいよい よ鈴鹿の2連戦だけとなった。
トップでもプレッシャーに苛まれた ランキングトップとなった坪井選手は、 最終大会の2週間ほど前から、“生きた心地 がしなかった”というほどのプレッシャー に苛まれ始める。トップフォーミュラでは 初めてのタイトル争いで、しかもトムスの チーム設立50周年ということで、チャン ピオン獲得は至上命題だった。坪井選手は “誰よりもフォーミュラのことを考えて、 時間を使ったドライバーがチャンピオンに なる”と心に決め、これまで以上に研究に 時間を費やしたという。過去も含めて、 SFgoアプリで幾度も車載カメラの映像を 見た。自身の物もライバルの物も。そし
スーパーフォーミュラ初勝利を含めシーズン2勝を挙 げ、最終戦までチャンピオン争いを演じた牧野任祐選 手がランキング3位となった。
JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権 2024年チームチャンピオン
チームチャンピオンを獲得したDOCOMO TEAM DA NDELION RACINGの村岡潔チームプリンシパル は、「若い2人のドライバーが切磋琢磨していたというこ とが、チームタイトルを獲れた要因だと思います。いずれ のタイトルも、1年間で一番、そこに情念を持っていた者 が獲るものだと思いますし、我々が一番、このタイトルに 情念を持って戦ったんだと思いますね」と振り返る。
続けて、「鈴鹿の表彰台に上がったのがウチのチームの 全てのメンバー。他のチームであれば壇上に上がれない 人がいっぱいいると思いますが、ウチはあれがすべてでス ペアが誰もいない。だから、どのスタッフにも、『自分がい るからDANDELIONが強くなるんだ』という意識を持って もらえるように、一人一人を大切にしてきたつもりです。
オーナーが勝手にそう思っているだけかも知れませんが (笑)、それを心がけてきただけ。だから、ウチは人が変わら
ない。と言っても、少数精鋭というわけではなく、70点の 人たちが集まってやっている。でも、信じてそのメンバー でやるだけです」と語り、シーズンを戦い抜いてきたドラ イバーとチームの強さの要因を振り返った。
て、気づいたことをメモして考えた。坪井 選手は、F3時代から気づいたことをノート に書き留めてきたが、スーパーフォーミュ ラデビュー当時からのノートも久しぶりに 読み返した。「あの時のクルマはこうだっ たな」、「2023年の宮田選手の予選のやり 方はこうだったな」など、あらゆる場面を 想像し振り返りながら準備を進めた。その 過程で、幾つもの閃きを感じたという。
その準備が功を奏したのが、第8戦の予 選だった。赤旗の影響で、野尻選手がまさ かのQ1敗退を喫する中、坪井選手はQ1 を突破。Q2で5番手を獲得する。もう1人 のライバル牧野選手は予選4番手につけた。
彰台を獲得。牧野選手が3 位に入ったが、ポイント差 はさらに開いた。一方、野 尻選手は大きく挽回して5 位に入賞したが、土曜の第 8戦でタイトル争いの権利 を失うこととなった。
そして迎えた最終戦JAF グランプリ。坪井選手は予 選でPPあるいは2番手に 入れば、タイトルを確定で きるという状況だった。
この予選では前日の悔し さを晴らす形で野尻選手が
坪井選手は牧野選手を見ながら第8戦の 決勝に臨む。タイヤ交換の作戦に関しても、 チームと細かくやり取りを重ね、牧野選手 がミニマムでピットに入ると、その翌周に ピットに入り、オーバーカットを成功させ る。結果、坪井選手は優勝した太田選手を 追うほどのペースはなかったものの、2位表 PPを獲得。太田選手が2番手。坪井選手 は3番手となった。だが、坪井選手のアタ ックは鬼気迫るものがあり、太田選手まで はわずか100分の5秒弱に迫っている。 「予選のポイントとかはあまり頭に入って いなくて。それより、初日の予選で太田選 手に大きくタイム差をつけられたので、そ の差を埋めてやろうと。差を詰めないと来 年につながらないと思っていました」。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーは岩佐歩夢選手が獲得した。 PPを獲得したり優勝争いに絡んだりと新人ながら活躍 し、ランキングは5位で今季を終えた。
牧野選手はアタック中のミスが響いて 10番手。坪井選手としては、決勝も牧野 選手の前で危なげなく走り切れば、チャン ピオンが決まる。それでも、坪井選手はス タート直後から攻めのレースを展開し、前 日優勝している太田選手にどれだけ肉薄で きるか、優勝を目指して戦った。
そして、最終戦は2位入賞。スーパーフ
ォーミュラ初戴冠を果たす。チェッカーを受 けた坪井選手は「今までの苦労を思い出しま したし、1周噛み締めました」とウィニングラ ン。すべてのプレッシャーから解放されて、 “無”になったような脱力感を憶えたという。
12月に入ると、スーパーGTでも2年 連続チャンピオンを獲得し、見事Wタイ トルを決めた坪井選手。今後は、海外レー スへの挑戦や、機会があればF1にも乗り たい気持ちもあるという。その一方でスー パーGTタイトル獲得回数の記録を打ち立 て、歴史に名を刻みたいという願望もある そうだ。「どんなカテゴリーでも、坪井は 速いな」とライバルから意識され、子供達 に憧れられるような存在。「目標にされる ような人間になりたい」と坪井選手は今、 そんな将来を見据えている。
JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権 2024年メカニック賞
メカニック賞を受賞したVANTELIN TEAM TOM'S。
ドライバーズタイトルを獲得した坪井選手のマシン を担当していた幡中真司チーフメカニックは、「学校を出 てすぐにメカニックになって、トムスに入ったのは2013 年ですが、スーパーフォーミュラのチーフは2022年から 担当しています。その2年目に引き続き、2024年に2回 目のメカニック賞をいただきました」と振り返る。 「この賞は過去にトムスの先輩方も受け取ってきている 伝統があるので、それを継承できましたし、メカニックにも 光が当たるのでうれしかったですね。表彰式での登壇時 は緊張しましたけど(笑)。2024年は、これまでPPを獲っ たり勝ったりしている坪井選手が移籍してくるということ で、次はチャンピオンしかないなと思ってみんなで気を引 き締めて1年頑張りました」と、チームの結束力の高さを 話してくれた。
そして、「実は、坪井選手とはF3時代にも一緒にやって タイトルを獲っています。お互いにトムスF3の卒業生同 士ということで、タイトル獲得はまた格別でした。次シー ズンも引き続き坪井選手が乗るということで、GTととも にまた連覇を目指したいですし、記録も伸ばしていきたい です」と、メカニックとしての飽くなき抱負を語った。
PHOTO/石原康[Yasushi ISHIHARA]、遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、大野洋介[Yousuke OHNO]、吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] REPORT/秦直之[Naoyuki HATA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 全 日本スーパーフォーミュラ・ラ イツ選手権(SFL)にとって 2024年は大変化のシーズンと なった。まずエンジンがワンメイク化さ れ、従来より高出力な280馬力を発揮す る、トヨタ・GRヤリスの1.6リッター直 3ターボG16E-GTSをベースとした「トム スTGE33」に変更された。さらにコント ロールタイヤがクムホに改められている。
ところが、モビリティリゾートもてぎで 開催されるはずだった第1大会の延期が発 表される。車両パーツの問題が確認された ためだ。第1大会は最終大会の後に開催さ
れることになり、第2大会のオートポリス からシリーズはスタートした。
開幕は九州のオートポリス 野中誠太選手が2勝を挙げる
JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 2024年ドライバーチャンピオン
小出峻 選手
ライツで大きく成長できた自信を糧に 上のカテゴリーでの活躍を誓う
勝を挙げた。2位は小林選手で、3位は B-MAXのルーキー荒川麟選手となった。
第5戦も終盤にSCが入り、TOM'Sのル ーキー中村仁選手の追撃を振り切った小出
選手がポール・トゥ・ウィンで、3位は野 中選手が入った。続く第6戦では野中選手 が最後までトップを守り抜いて2勝目をマ ーク。B-MAXのケイレン・フレデリック 選手が予選4番手からスタートで2番手に 上がるも、トップには届かなかった。第6 戦の3位は小林選手となった。
スポーツランドSUGOの第3大会でも PPは分かれ、小出選手とフレデリック選 手が獲得。第7戦ではフレデリック選手が
小出選手を追う展開となったが、中盤にな ってタイヤのトラブルを抱えてペースダウ ン。その後は、逃げた小出選手の背後で中 村選手と荒川選手が激しく争うも、順位が 入れ替わることはなかった。
事実上の開幕戦となる第4戦でポールポ ジション(PP)を分け合ったのが、TOM'S の小林利徠斗選手とB-MAX RACING TEAMから2シーズン目に挑む小出峻選 手。デビューウィンを狙う小林選手は、序 盤のクラッシュでセーフティカー(SC)が 入ったことにより、リスタート後にチーム メイトの野中誠太選手の逆転を許してしま う。野中選手はそのまま逃げ切り、まず1 チェッカー。野中選手が3勝 目を挙げ、中村選手が3位に 入った。
参戦4年目の正念場を迎えた野中誠太選手が 第4戦で2022年の開幕戦以来の優勝を遂げ、 第5戦は3位に甘んじるも、第6戦で再び優勝。 開幕から2勝と勢いに乗った。
ウェットコンディションに翻弄されたSUGO 大会。第7戦は小出峻選手、第8戦はルーキーの 中村仁選手、第9戦は野中選手と、3選手が優勝 を分け合う形に。
第8戦は雨に見舞われてSCスタート に。絶妙のダッシュを決めた中村選手が2 番手からトップに立ち、そのまま逃げ切っ て初優勝。フランスF4帰りで戸田レーシ ングの荒尾創大選手が2位で、3位は小林 選手だった。第9戦も雨の中での戦い。3 番手から鋭く飛び出した野中選手が小出選 手を従えていたが、霧によって視界が妨げ られたことからSCが導入され、そのまま
小出選手が第10戦と第12戦を制しポイント リーダーに立った一方、ルーキーの小林利徠斗 選手が第11戦でポール・トゥ・ウィンを達成し、 スーパーフォーミュラ・ライツ初優勝を飾った。
第4大会の富士スピードウ ェイでは中村選手と小林選手 がPPを分けた。第10戦では、 予選こそ3番手だった小出選 手がホールショットを決め、荒 川選手が続いた。徐々に逃げ
第4大会 富士
第3大会 SUGO
た小出選手が3勝目を挙げ、 荒川選手は自己最上位とな る2位。3位はTOM'Sの古 谷悠河選手で、今季初の表 彰台獲得となった。
第11戦は小林選手がポ ール・トゥ・ウィンでSFL 初優勝。2位を中村選手が
FIA-F3の参戦経歴も持つケイレン・フレデリッ ク選手は第6戦と第13戦で2回の表彰台登壇を 果たしたが、第14戦では見事な逆転勝利で SFL初優勝を飾る。
獲得し、3位に荒尾選手が入り、表彰台は ルーキーが独占した。第12戦では小出選 手がポール・トゥ・ウィン。その後方では 野中選手が荒川選手を追うが、僅差ながら 逆転とはならなかった。
岡山国際サーキットでの第5大会におい ては、小出選手がPPを連取。その小出選 手がスタートから逃げた第13戦は、SCの 導入で築いたリードが水の泡に。しかし、 リスタート後は再び引き離して4勝目をマ ーク。フレデリック選手、小林選手の順で フィニッシュした。
路面がハーフウェットとなった第14戦 は、全車ドライタイヤでスタートしたが、1 周目からクラッシュが発生してSCが導入 される。その直前にトップに立っていたの はフレデリック選手。スロットルトラブル を抱えた小出選手を容赦なく抜き去ってい た。その後もSCが入る波乱の中、フレデ リック選手は小出選手の猛攻を最後までし のいでシリーズ初優勝。3位は古谷選手とな った。第15戦は小出選手が再びポール・ トゥ・ウィンを達成。フレデリック選手と
2024 POINT STANDINGS
6位 13&51 荒川麟選手
第6大会 鈴鹿
第5大会 岡山国際 9点差に迫られた。
小出選手に29ポイント差をつけられていた野 中選手が鈴鹿大会の第16戦と第18戦で優勝 し、ポイント争いは一気に白熱。決着は最終大 会に持ち越された。
小林選手が続いて、表彰台の顔ぶれは第 13戦と一緒になった。
上位勢が苦戦する鈴鹿大会、 決戦の場はもてぎ大会へ
鈴鹿サーキットの第6大会では、これま で苦戦を強いられていた野中選手が中村選 手とPPを分け合うことに。第16戦では 野中選手がスタートを決めて、一時は4秒 のリードを築いた。終盤に荒尾選手の接近 を許すものの、辛くも逃げ切って4勝目を マーク。3位は小林選手だった。
第17戦では野中選手が3番手からトッ プに浮上して好スタートと思われたがペナ ルティの対象に。10秒加算がレース中に伝 えられ、必死に逃げた野中選手だったが、 その後方で争っていた小林選手と中村選 手、古谷選手に次ぐ4位がやっとだった。 だが野中選手は第18戦で5勝目をマーク。 荒尾選手と中村選手が続いたのに対し、小 出選手は鈴鹿では苦戦を強いられ、わずか 4ポイントの加算しかできず、ランキング のトップは守り抜いたものの、野中選手に
JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 2024年チームチャンピオン
SFL参戦4年目の野中誠太選手、3年目の古谷悠河選手、 ルーキーの小林利徠斗選手と中村仁選手の、4名のドラ イバーを擁して臨んだTOM'Sがチームタイトルを獲得。5勝 を挙げた野中選手が逆転の可能性を残して最終戦に臨む も、トラブルで涙を飲んだ。一方で、最終的にランキング2位 となった小林選手が3勝、さらに中村選手が1勝を挙げたこ とが、チームタイトル獲得の原動力となった。
山田淳監督はシーズンをこう振り返る。「チームの方は何 とかタイトルを獲れましたが……。2年連続でドライバータ イトルは逃しているので、そこがすごく心残りでした。シー ズンいろいろある中で、最後のもてぎは野中選手には申し訳
ない気持ちです。
第1大会 もてぎ
第1戦はまさかの電機系トラブルにより野中選 手がグリッドにつけず、小出選手がポール・ トゥ・ウィンという結末。この結果、小出選手 がチャンピオンを確定させた。
延期された第1大会は、小出選手が予選 で2回ともPPを奪い、野中選手は電気系 トラブルで下位に沈んでしまう。しかも、 第1戦ではグリッドにも並べず、小出選手 は圧倒的に有利な状況においてポール・ト ゥ・ウィンを達成し、残り2戦を待たずチ ャンピオンを確定させた。第1戦の2位は 小林選手、3位は荒川選手が獲得した。
しかし第2戦では小出選手の連勝ならず。 予選2番手の小林選手がスタートで逆転し、 そのまま逃げ切っている。第3戦は 小出 選手がリードを広げる展開だったが、序盤 にSCが入ってしまう。しかし、リスター ト後は何事もなかったかのように再び逃げ て8勝目をマーク。王座に華を添えた。
小出選手は「こうしてチャンピオンを獲 って、来シーズン以降はもちろん上のカテ ゴリーで、しっかり戦うことができればと 思います。もちろんどうなるかはまだわか りません。とはいえ、自分としても大きく 成長できたという自信もあるので、しっか り活躍したいと思います」と語った。
申し訳ないじゃ済 まされないんです けど、これからしっ かりと原因を追及 していきます。翌年に向けて反省するところはしっかりし て、2025年こそドライバータイトルも獲りたいですね。ルー キーながら小林選手と中村選手、あのふたりはなかなか頑張 りました。これから先、覚えることがたくさんあると思うの で、そのあたりをしっかり振り返ってもらいながら、我々も準 備していこうと思っています」。
INFORMATION from JAF モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ(WEB)一覧(2024年9月20日~2024年12月20日) 公示
日付 公示No. タイトル
2024年10月3日 [2024-WEB088]
2024年10月8日 [2024-WEB089]
2024年10月8日 [2024-WEB090]
2024年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権もてぎ大会日程変更について
2024年日本サーキットトライアル選手権開催日程の変更について
2025年国際Eライセンス更新要件に係る特例措置
2024年10月10日 [2024-WEB091] 登録車両・ロールケージ公認申請一覧
2024年10月16日 [2024-WEB092] 国内スポーツカレンダー登録規定の一部改正について 2024年10月16日 [2024-WEB093] 2025年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧についてのお知らせ 2024年10月18日 [2024-WEB094] 2025年全日本ラリー選手権カレンダー
2024年10月29日 [2024-WEB095] 2025年全日本/ジュニアカート選手権カレンダー
2024年10月29日 [2024-WEB096] 2025年地方ジムカーナ選手権/ダートトライアル選手権カレンダー
2024年10月29日 [2024-WEB097] 2025年地方ラリー選手権カレンダー
2024年10月29日 [2024-WEB098] 2024年 地方レース選手権カレンダーFIA-F4部門の日程変更についてのお知らせ 2024年10月31日 [2024-WEB099]
2024年11月6日 [2024-WEB100]
2024年JAF地方選手権表彰式 開催一覧表(開催日順)
2025年全日本レース選手権カレンダー
2024年11月14日 [2024-WEB101] モータースポーツ専門部会規定の一部改正について 2024年11月14日 [2024-WEB102] 国内競技規則の一部改正について
2024年11月18日 [2024-WEB103] 2025年日本ジムカーナ選手権の開催日程変更について 2024年11月18日 [2024-WEB104]
2025年地方ジムカーナ/ダートトライアル選手権カレンダーの一部訂正について
2024年11月20日 [2024-WEB105] 2025年関東ダートトライアル選手権の競技会名称変更について 2024年11月29日 [2024-WEB106] 令和6年能登半島地震および豪雨に伴うモータースポーツ関係災害支援策について 2024年12月2日 [2024-WEB107] 2025年日本カート選手権規定の一部改正について
2024年12月4日 [2024-WEB108] 2025年地方/ジュニアカート選手権カレンダー 2024年12月4日 [2024-WEB109] 2025年全日本スーパーフォーミュラ/スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則の制定について
2024年12月4日 [2024-WEB110] 自動車登録番号標付車両によるレース開催規定の一部改正について
2024年12月4日 [2024-WEB111]
2024年12月5日 [2024-WEB112]
2024年12月5日 [2024-WEB113]
2024年12月5日 [2024-WEB114]
2025年全日本/ジュニアカート選手権統一規則の制定について
2025年日本ドリフト選手権規定の制定
2025年地方サーキットトライアル選手権カレンダー
2025年JAFカップオールジャパンサーキットトライアルカレンダー 2024年12月12日 [2024-WEB115] 2025 FIA KARTING ACADEMY TROPHYへのJAF推薦参加者の募集について
2024年12月16日 [2024-WEB116] 2025年JAF地方ジムカーナ/ダートトライアル/サーキットトライアル選手権クラス区分等について 2024年12月17日 [2024-WEB117] 新規格【FIA Standard 8877-2022】に関するご案内
2024年12月18日 [2024-WEB118] 2025年全日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権統一規則の制定 2024年12月20日 [2024-WEB119] 2025年全日本ラリー選手権統一規則の制定について
JAFからのお知らせ
日付 タイトル
2024年10月1日 モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ一覧(2024年9月1日~9月30日) 2024年10月7日 JAFドリフトテストin幸田 開催決定! 2024年10月10日 JAFドリフトテストin美郷 開催決定!
2024年10月30日 2025年ライセンス更新のご案内
2024年10月30日 カートドライバーライセンス券面への「JS」の印字について 2024年11月1日 モータースポーツ関連書籍のオンライン販売開始について 2024年11月1日 モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ一覧(2024年10月1日~10月31日) 2024年12月2日 モータースポーツ公示・JAFからのお知らせ一覧(2024年11月1日~11月30日) 上記公示・お知らせ(WEB)一覧の詳細は、JAFモータースポーツサイト(https://motorsports.jaf.or.jp/)内の「>公示・JAFからのお知らせ」で閲覧することができます。
JAF MOTOR SPORTS AWARD 2024 好評公開中! 2023年に続き東京・お台場のホテルで開催された2024 年JAFモータースポーツ表彰式の模様が、JAFモータース ポーツサイトで公開中。各カテゴリーのチャンピオンをはじ めとした表彰対象者を讃える式典の一部始終を、余すとこ ろなく視聴できる。1年間を戦い抜いて栄冠を掴んだ選手た ち。賞典を手にした彼らの歓喜の表情をお見逃しなく! https://motorsports.jaf.or.jp/results/award/2024
重要 1
休止期間
一部の業務・お手続きを 一時休止します
(ロードサービスは通常通りご利用いただけます) システムの改修に伴い、以下の期間中は一部の業務・お手続きを一時休止します。 大変ご不便をおかけしますが、予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
1 入会・継続(払込用紙を除く)
2 ご住所の変更、改姓、会員証再発行、領収書発行、 モータースポーツ各種申請手続き、退会
各種お手続き 各種サービス
3 JAF マイページ
4 JAF スマートフォンアプリ ※デジタル会員証は利用可(詳細は以下枠内をご確認ください)
5 JAF ナビ (会員優待、ドライブ情報、プレゼント応募)
6 JAF でんき、JAF の保険への新規加入
7 e-JAF 予約での講習会やイベントの申し込み、 ドライブスタンプラリー
4月4日(金)20:00 ~4月9日(水)9:00 4月4日(金)20:00 ~4月9日(水)12:00
JAFスマートフォンアプリ「デジタル会員証」をご利用の皆さまへのお願いです。
4/4(金)20:00 までに、アプリがログイン状態であることをご確認ください。
ログイン状態であれば、一時休止期間中も「デジタル会員証」の表示機能がご利用いただけます。
※デジタル会員証がご利用いただけ ない場合は、JAF会員証(プラスチッ ク会員証)をご利用ください。
JAFスマートフォンアプリ、JAFマイページをご利用の皆さまへのお願いです。
システム改修後に一度ログアウトされます。大変お手数ですが、下記 1 2 のお手続きをお願いします。
1 一時休止前にログイン ID、パスワードをご確認ください。
マイページ:3/31(月)20:00 まで スマートフォンアプリ:4/4(金)20:00 まで
2 4/9(水)9:00 以降、ご利用時に再度ログインをお願いします。
※ログインIDやパスワー ドをお忘れの方は「JAF マイページ」トップ画面か らご確認ください。
期間中、支部窓口および総合案内サービスセンターでの 各種お手続き(住所変更・退会など)も休止させていただきます。
※総合案内サービスセンターは上記期間中、お手続き以外のお問い合わせのみ承っております。
やむを得ず、上記の内容が変更になる場合があります。
最新情報については、JAFコーポレートサイトにてご確認ください。
詳細はこちら→ https://jaf.link/system/
重要 2 有効期限が 2025年
3月まで の方
会員規則変更に関するご案内 2025年4月1日より会員規則を変更します。
変更に伴い、会員の継続方法について以下の通り変更します。
① 有効期限満了後4か月以内の継続手続きを受け付けていましたが、これを終了します。
② 継続払込用紙でご継続されている方(自動振替が未登録の方)について、
継続払込用紙の発送回数・発送時期を変更します。
サービス変更前後に有効期限を迎える会員は、
継続払込用紙の発送時期、発送回数、継続手続き可能期間の変更にご留意ください。
個人会員の場合 ❶ 20 日頃
継続払込用紙発送
変更後 前月
有効期限が 2025年
4月以降 の方
❶月初頃
送付なし
❷ 10 日頃 継続払込用紙発送 (再送)
有効期限月 翌々月 翌月
❷中旬頃
継続払込用紙発送 (再送)
年会費を自動振替登録されている方 →ご請求時期に変更はありません (お手続きは不要です)
❸ 10 日頃 継続払込用紙発送 (再々送)
【有効期限切れ】 継続できません。
再度入会手続きを してください。
会員規則の 変更内容に ついては こちら→
モータースポーツ各種ライセンスの取り扱いについて
モータースポーツ各種ライセンスは、 JAF会員証の有効期限内でのみ発給されます。
更新時にJAF会員証の有効期限が切れていると、
ライセンスを更新することができません。
ライセンスを所持される方は、
常にJAF会員証が有効期限内であることをお確かめください。
継続忘れがない「JAF年会費の自動振替登録」をおすすめいたします。
& News Topics TOYOTA GAZOO Racingが“未来”を見据えて
MoneyGram Haas F1 Teamと業務提携に合意
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
人材育成を主眼としたTOYOTA GAZ OO Racingの大きなチャレンジが始 まった。10月11日、TOYOTA GAZOO Ra cingは、小松礼雄チーム代表率いるMone yGram Haas F1 Teamの車両開発分野な どにおいて協力関係を結ぶことに合意し、 両者の基本合意書の締結を発表した。
この業務提携により、FIAフォーミュラ 1世界選手権(F1)において、日本の若手ド ライバーやエンジニア・メカニックが経験 を積み、成長する環境を整え、自動車産業 の発展に貢献することを目指している。
TOYOTA GAZOO Racingは、モータ ースポーツを起点とした「もっといいクル マづくり」を標榜しているが、プロドライバ
富士モータースポーツフォレストで行われ た緊急記者会見には、豊田章男会長と高橋智 也プレジデント、そして小松礼雄チーム代表 が登場し、業務提携の経緯を語った。
ーからのフィードバックを徹底的に市販車 開発へ織り込んで「ドライバーファースト のクルマづくり」を強化する上で、ドライ バーやエンジニア・メカニックの人材育成 を行いながら、データ解析・活用を行い、 車両開発に活かすことを実現するため、今 回の提携を通じて人材育成領域をさらに強 化し、同チームが持つデータ解析・活用分 野を学び、培った技術や知見を市販車開発 に反映できる人材育成を目指すという。
10月11日に行われた緊急会見では、 モリゾウこと豊田章男会長が「くれぐれも、
全日本スーパーフォーミュラ選手権の スーパーライセンスポイントが30点に 10月17日付けで更新されたFIA国際モータースポーツ競技 規則付則L項においてスーパーライセンスポイントの変更が あり「Japanese Super Formula」の最大ポイントが従来の 25点から30点に引き上げられた。これはかねてからJAFから FIAに求められていたが、FIAセネトの一員として発言力を有 する豊田章男氏の働きかけで実現が早まったという。10月11 日の発言を裏付ける一つのアクションとも言えるだろう。 PHOTO&REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
明日の見出しは“トヨタついにF1復帰”で はなく、“世界一速いクルマに自分も乗れ るかもしれない”と日本の子どもたちが夢 を見られるような見出しと記事をお願いし ます」と念を押しつつ、「スーパーフォーミ ュラの誰かが、世界一速いクルマに乗る日 も実現していきたいとも思っております」 とも語っている。この発表が、日本から世 界の頂点に繋がる新たなラダーとなること も期待しつつ、今後の展開に注目したい。
& News Topics 全 PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
日本スーパーフォーミュラ選手権とFIAインターナシ ョナルシリーズ スーパーGTにおいて、2023年ドラ イバーズタイトルを獲得した宮田莉朋選手。2024年シーズン は世界に活躍の場を移してFIA-F2選手権を戦ってきた。そ して12月10日、宮田選手がART Grand Prixに移籍して、 2025年もFIA-F2選手権に参戦することが発表された。リリースでは「F2 に参戦する新たな機会を与えてくださったモリゾウさんとTGRの皆さんに 深く感謝します。温かく迎え入れてくれたART Grand Prixにも謝意を伝 えたいです。名門チームの一員となることは光栄ですし、その名を背負って 戦うことを思うとワクワクします」とコメント。初年度の学びを活かした、 来季の活躍に期待したい。
宮田莉朋選手、FIA-F2選手権の2年目はチームを移籍 2 & News Topics
PHOTO/(株)ホンダ・レーシング[Honda Racing Corporation] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
& News Topics 4
都
内で12月11日に行われた2025年のHonda Racing 四輪モータースポーツ活動計画の発表会において、
Hondaのドライバー育成プログラム出身である太田格之進 選手が、2025年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 の最高峰GTPクラスに参戦することが明らかにされた。
太田選手は、2024年のスーパーフォーミュラ最終戦・JAF グランプリで連勝を果たした次世代ドライバー。11月にはデ イトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われた IMSA公式テストにも参加し、来季の動向が注目されていた。
IMSAには、HRC USが供給するLMDh車両、Acura ARX06で参戦し、チーム名は「Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian」となる。太田選手はデイトナ24時間 レースを含む3大会に、93号車でスポット出場する予定だ。
佐藤凛太郎&新原光太郎選手がスカラシップを獲得
PHOTO/(株)ホンダ・レーシング[Honda Racing Corporation] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
ホンダ・レーシングとホンダ・モビリティランド が運営する育成スクール「ホンダ・レーシング・ スクール・鈴鹿(HRS)」は、Formulaクラスのスカラ シップ最終選考会の結果、佐藤凛太郎選手が首席、新 原光太郎選手が次席で、2024年度のスカラシップを 獲得したことを発表した。2024年の佐藤選手と新原 選手はFIA-F4地方選手権の参戦と並行してHRS For mulaクラスのアドバンスコースを受講していた。
2025年の佐藤選手と新原選手は、Hondaのドライ バー育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリー ム・プロジェクト(HFDP)」の一員となり、育成カテ ゴリーのレースに参戦することになる。
& News Topics 5
第71回マカオGPでFRワールドカップ開催 日本勢も久々に参戦するも悪天候に翻弄!!
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
TOM'Sから全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 を戦う小林利徠斗選手と中村仁選手が参戦した。
& News Topics 6
東
マカオ市街地の公道を使ったレースとして知られる「マカオグ ランプリ」。2024年は11月14 〜 17日に第71回大会として 開催された。1990 〜 2000年代にはフォーミュラ3車両による世 界一決定戦という評価を確立し、世界の若手が集う場だったが、コ ロナ禍の影響で近年はローカル戦としての開催を余儀なくされてい た。2024年はFR車両によるレースに変更され、名称も「FIAフォ ーミュラリージョナル・ワールドカップ」として生まれ変わった。
今大会には久々に日本の若手選手の参戦が実現し、TOM'Sからス ーパーフォーミュラ・ライツを戦う中村仁選手と小林利徠斗選手、
TGM Grand Prixから佐藤凛太郎選手と小川颯太選手が参戦した。
TGM Grand Prixからは2023年のフォーミュラリージョ ナル王者・佐藤凛太郎選手と、小川颯太選手が参戦。
週末を通じて天候が安定せず、プラクテ ィスや予選セッションは毎回ウェット路面 で、たびたびクラッシュが発生する展開。
決勝はかなり乾いた路面でスタートしたが、 やはり1周目からクラッシュが発生して、 その後も次々と戦線離脱者が増えていく。
最終的に完走したのは14台で、日本勢で は唯一生き残った小林選手が12位。そろ ってマカオの洗礼を受ける結果となった。
FIAフォーミュラE世界選手権が早くも開幕! 日産勢がサンパウロE-Prix予選で最前列を獲得
PHOTO/日産自動車[Nissan Motor Co.,Ltd.] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
京ビッグサイト周辺を舞台に日本初上陸を果たしたFIAフォ ーミュラE世界選手権。小山美姫選手も参加して、11月4〜 8日に行われたプレシーズンテストを経て、12月5〜7日には、2024 年と2025年をまたぐ「シーズン11」がサンパウロで開幕した。
日産フォーミュラEチームはシーズン11も2台体制を敷き、オリ バー・ローランド選手のチームメイトとして、サッシャ・フェネス トラズ選手に代わり、ノーマン・ナトー選手を迎えることとなった。
新世代“GEN3 Evo”での緒戦となる開幕戦サンパウロE-Prixでは、 ローランド選手がプラクティスから好調でフロントローを獲得。チー ムに復帰したナトー選手も6番手スタートと好位置につけていた。
決勝のローランド選手は、しばらく首位 を維持したものの、オーバーパワーによる ドライブスルーペナルティにより14位で 終えてしまう。一時はポイント圏内を走っ たナトー選手も、同じペナルティで順位を 下げ、6番手まで復帰させたものの、レース 後のペナルティで13位に終わった。競争 力の高さを示しただけに、日産フォーミュ ラEチームの今季の躍進に期待が集まる。
東京E-Prixではポールポジションを獲得し、決勝では惜 しくも2位に終わったオリバー・ローランド選手。
シーズン10はアンドレッティ フォーミュラEに所属し たノーマン・ナトー選手は、シーズン9以来の復帰に。
& News Topics JAF全日本ラリー選手権最終戦・岐阜ラウンド 2024タイトル争い最終章は最終SSまで激戦に 7
PHOTO/大野洋介[Yousuke OHNO]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
両親も帯同して共に戦う内藤学武選手と、名門ネコス テの支援を受ける大高徹也選手がJN4連覇を達成。
最終戦のエントリーリスト発表と共に、松尾俊亮選手 のJN1コ・ドライバータイトル確定となった。
JN2は三枝聖弥選手が3位で初タイトルを確定。船木一 祥選手は今大会不参加ながら2度目の王座を決めた。
全日本ラリー選手権は10月18 〜 20日
に岐阜・高山で開催された第51回M.
C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2024 supported by KYBで最終戦を迎えた。
第7戦ラリー北海道以降、JN1クラスの コ・ドライバーとJN2クラス、JN4クラス でシリーズチャンピオンが未確定だった。 しかし、最終戦のエントリーが公開され た10月12日、JN1に勝田範彦/木村裕一 組の登録がなかったことで、第7戦でタイ トルを決めた新井大輝選手のコ・ドライバ ーである松尾俊亮選手の王座が確定した。
同時に、木村選手がJN2三枝聖弥選手 のコ・ドライバーを務めることも明らかに なり、JN2の最終戦は三枝/木村組と石川 昌平/大倉瞳組のタイトル争いとなった。
ラリーは僅差ながらも石川/大倉組が JN2優勝を果たしたが、三枝/木村組が3
石川昌平/大倉瞳組はJN2クラスの最終決戦で勝利し たものの、ポイントフルマークとはならなかった。
位に入ったことで、三枝選手がドライバー チャンピオンを確定させた。一方のコ・ド ライバータイトルは、ライバルの船木一祥 選手が不参加で得点を加算できないため、 大倉選手には自力逆転のチャンスがあった が、石川/大倉組はレグ別得点が1点足り ず、大倉選手は悔し涙を飲むことになった。
松尾俊亮選手と三枝聖弥選手らに 2024年のJRCAアワードが贈られる
国内ラリーの振興と発展、認知向上を目的とするJAF加盟団体 「ジェイアールシーエー(JRCA)」は、2024年の「JRCAアワード」 を以下の2選手、2団体に贈呈したことを発表した。
19回目を数える今回は、全日本ラリー選手権JN1クラスのコ・ド ライバーチャンピオンである松尾俊亮選手と、JN2クラスのドライ バーチャンピオンである三枝聖弥選手に贈られた。
そして、オーガナイザーからは、福岡のグラベルモータースポー ツクラブと、長野の松本カースポーツクラブが選ばれた。
PHOTO/JRCA REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
JN4クラスを戦う兼松由奈/山下秀組が、SS7大山線 でクラスベストを叩き出す快挙を成し遂げた。
JN4は高橋悟志/箕作裕子組と内藤学 武/大高徹也組の一騎打ちとなった。各ス テージで光る速さを見せた内藤/大高組が フルポイントを奪取して同点に並んだ。そ して選手権規定の「上位得点」、つまり第7 戦の33点を持つ内藤/大高組の選手権順 位が上となり、JN4連覇を確定させた。
初のJAFカップ“サートラ”、3月22日に筑波で開催!
PHOTO/大野洋介[Yousuke OHNO]、鈴木あつし[Atsushi SUZUKI] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
日本サーキットトライアル選手権の上位入賞者を対象として、各 地域のモータースポーツの健全な発展および振興を図ることを 目的に「JAFカップオールジャパンサーキットトライアル」のタイトル が2024年3月22日に制定された。
現在、スポーツランドSUGOと筑波サーキットコース2000、岡山国 際サーキットのシリーズにJAF地方選手権がかけられており、2025年のJAF カップ規定によれば、参加資格は各地方選手権のクラス6位までとあるため、 地域の代表選手による日本一決定戦という性格を帯びることが予想される。
2024年12月5日の公示では、同大会が筑波サーキットでビクトリーサー クルクラブ(VICIC)により2025年3月22日に開催され、「スーパーアタッ クin筑波サーキット」という競技会名称になることも明らかにされている。
PHOTO/大野洋介[Yousuke OHNO] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
全
日本ラリー選手権JN2クラスに、2024年に創設され た「MORIZO Challenge Cup」は、WRCや全日本ラ リー上位クラスで戦える日本人若手クルーの発掘・育成を目 的としたTOYOTA GAZOO Racingによるプロジェクト で、山田啓介/藤井俊樹組が初代王者の栄冠に輝いた。
11月7日には来季の規則などが発表され、受付も始まっ た。2025年はDAT搭載のGRヤリスでの参戦が認められ、女 性ドライバーのさらなる育成と活躍を推進する目的で、女性 ドライバーの表彰も行われる予定。また、キャロッセとエム ケーカシヤマでは「CUSCO・WinmaX共同プロジェクト」と して、MORIZO Challenge Cup参戦者向けサポートを提案 している。支援の手が広がり、盛り上がることに期待したい。
PHOTO/田代 康[Kou TASHIRO] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
宮
城県利府町で9月28 〜 29日に開催された
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレン ジ2024 in 利府に、何とスポーツ庁の室伏広治長官 がドライバーとして参戦した。室伏氏は以前からモ ータースポーツに取り組みたいという思いがあった そうで、トヨタ自動車の豊田章男会長に相談したところ、ラリーへの参戦 を勧められ、コ・ドライバーとして勝田範彦選手を紹介されたという。
11月29日のJAFモータースポーツ表彰式でも言及されたとおり、室伏 氏はオンライン講習会でBライセンスを取得。ハンマー投げから引退して以 来、久々の競技への参加となり、会場では驚きや歓迎の声が聞かれた。ダ ート路面のギャラリーステージでは、歓声が上がる走りを披露した室伏/勝 田組。初のモータースポーツ参戦は、目標の完走を果たして幕を閉じた。
& News Topics 6クラスを残した全日本ダートトライアル選手権 最終戦テクニックステージタカタは激戦に!
PHOTO/大野洋介[Yousuke OHNO] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
全日本ダートトライアル選手権は、10
月12 〜 13日に広島のテクニックス テージタカタで最終戦を迎えた。第7戦ま でに4クラスの王座が確定し、最終戦勝負 はPNE1とPN1、PN3、N、SA2、SC2の 6クラス。若手とベテランが入り乱れて 2024年最後のトライアルが始まった。
PNE1クラスは小山健一選手と葛西キャ サリン伸彦選手の争いだが、小山選手は1 点でも取れれば戴冠という状況。葛西選手 は2本ともベストで優勝したものの、この クラスは5名の出走で全員がポイント圏内。 タイトルは2位の小山選手に決まった。
PN1クラスは奈良勇希選手と飯島千尋選 手、工藤清美選手と太田智喜選手の戦い。 地元の太田選手優勢と目されていたものの、 飯島選手が第2ヒートに逆転勝利。通い詰 めた広島で自身初の全日本王座を決めた。
PN3クラスは竹本幸広選手とパッショ ン崎山選手の戦い。竹本選手が2位以上な ら自力戴冠となるはずが、第2ヒートのタ
PN3クラスは、チャンピオンを逃したと思い込んでいた 竹本幸広選手が、短い時間に地獄と天国を味わった。
イムは伸びず、暫定4位に落ちた時点でパ ルクフェルメから去ってしまう。一方の崎 山選手は2番手に食い込み、それに伴い竹 本選手が5番手に下がる。タイトルを逃し たと思い込んだ竹本選手は絶望するも、実 は1ポイント差で王座に届いていた。後か ら知って微妙な表情の王者誕生であった。
Nクラスは、岸山信之選手と細木智矢選 手、宝田ケンシロー選手、三浦陸選手の戦 い。第1ヒートは宝田選手がトップタイム を計測して久々の戴冠に望みを繋いだが、 第2ヒートはタカタを得意とする細木選手
PNE1クラスは小山健一選手が第1ヒートを完走してタ イトル確定。2018年以来2度目のチャンピオンに。
SA2クラスは地元の浜孝佳選手を抑えて、若手の岡本 泰成選手が逆転優勝。初チャンピオンを確定させた。
全日本ジムカーナ選手権も追いかけるサラリーマンド ライバー・細木智矢選手がNクラスを制した。
が台頭。ルーキー三浦選手は4位、宝田選 手は5位、そして岸山選手はコンマ2秒差 の2位に終わったため、細木選手の優勝、 そして4年連続6回目のタイトルを決めた。
SA2クラスは、勢いある若手・岡本泰成 選手と、2023年王者の地元・浜孝佳選手に よる一騎打ち。勝負の第2ヒートでは、岡 本選手が2位の浜選手を約1秒離して優勝 し、自身初の全日本王座をモノにした。
SC2クラスは、亀田幸弘選手と2022年 王者の目黒亮選手という関東勢による戦い。 ポイント差があり優勝するしかタイトルの 可能性がなかった目黒選手だったが、第2 ヒートを走り終えた時点で暫定2位。それ を知ってからスタートした亀田選手はベス トタイムを更新。最終走者は2023年の覇 者である上村智也選手だったが、僅か 0.012秒届かず。亀田選手が最終戦を優勝 で締めくくり、自身初の戴冠に華を添えた。
PN1クラスは若手とベテラン4名による対決。長野の飯 島千尋選手がまさかの逆転勝利で初王者に輝いた。
目黒亮選手の2番手を知り、ウィニングランとなった SC2亀田幸弘選手。初の全日本王者を優勝で決めた。
News Topics 日本選手権D1GP、初代総合王者は中村直樹選手!
PHOTO/小竹 充[Mitsuru KOTAKE] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
ドリフト競技に初めて日本選手権のタイトルが制定され、施行された
2024年。D1グランプリシリーズの全10戦に日本ドリフト選手権 がかけられた。11月8 〜 10日には最終の第9戦・第10戦お台場大会を 迎え、土曜日には高市早苗議員がサプライズ来場し、今大会に持ち越され ていた日本選手権初年度のタイトル争いを激励する一幕もあった。
第9戦を車両トラブルでリタイアした中村直樹選手は、第10戦で単走 を制したものの、追走では再び車両トラブルでストップしてしまう。その 後、日比野哲也選手と川畑真人選手の対戦で 日比野選手が敗れたことで中村選手の単走部 門と総合部門のタイトルが確定した。JAF日本 選手権独自の追走部門は、第9戦で追走2位 に入った齋藤太吾選手がタイトルを獲得した。
PHOTO/友田宏之[Hiroyuki
名阪スポーツランドAB、Cコースを使ったジムカーナ 「名阪SL King of Tarmac」が11月17日に開催され、 シンガポールからLim Boon Seng Chaseこと林文生選手 が日本のジムカーナ競技に初参加した。Lim選手は東南アジ アで活躍するプロドライバーで西原正樹選手や山野哲也選手 とも親交が深く、4月の台北国際ジムカーナ・プライズにも 参戦して日本選手団の指南役を務めてくれた。当日は参加し た川北忠選手と交流を深めつつ、応援に駆けつけた西原選手 がコース攻略や車両セットアップを徹底指南。Lim選手は「島 回りが入り組んだジムカーナは初体験」だったが、高い集中 力で走行ごとにタイムを上げ、名阪への習熟を深めていた。
PHOTO/大野洋介[Yousuke
神奈川県横浜市の山下ふ頭にて、2025年3月22
日(土)から23日(日)の2日間に渡り「JAFモ ータースポーツジャパン2025 in 横浜」が開催され る。“モータースポーツジャパン”は2006年から開 催されているモータースポーツをテーマとしたファ ンイベントで、人口密集地から離れた立地にあるサーキットの雰囲気を都 心で味わえるイベントとして、NPO法人日本モータースポーツ推進機構 により東京・お台場の青海NOP街区で開催されてきた。2021年からは JAFが主催を務め、4回目を数える2025年は前回同様「親子で『見て』『聞 いて』『触って』『体感する』モータースポーツ」がコンセプト。モータースポ ーツの魅力を伝えてファンを増やし、競技会場に足を運ぶ契機としてもら いモータースポーツ振興に寄与することを狙いとしている。
PHOTO/石原康[Yasushi ISHIHARA]、遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] REPORT/秦直之[Naoyuki HATA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT 2
024年もスーパーGTは全8戦 での開催となった。まず最初に シーズンの大きな話題となった のは、GT500クラスのホンダ勢がNSXGTからCIVIC TYPE R-GTに変更され たことだろう。
そしてスポーティング規則の変更に伴 い、レースも大きく様変わりすることにな ったのだ。レース距離が全体的に長くなっ たこと、タイヤの使用セット数低減や、予 選で使用したタイヤで決勝をスタートする 点が新フォーマットとして採られたが、最 も大きな変化は、予選方式の変更だった。
GT500クラスではノックアウト方式で はなく、ドライバーふたりの合算タイムで 決勝グリッドが決まることとなった。
GT300クラスも予選はQ1とQ2の合算 タイムで決勝グリッドが決まり、台数の多 さから従来どおり2組に分けられている。 ただし各組の上位8台はQ2をUpper16 で、9番手以下はLower17で走ることに。 Upper16で合算タイムが上位12番手まで
は、そのままの順位となるが、13番手から 16番手、そしてLower17の4番手までは 入れ替えも可能とされた。この方式は天候 などによってQ1の2組でコンディション 変化があった場合に公平性を欠くとして、 スポーツランドSUGOの第6戦より、Q1 は全車一斉に走ることになった。その後併 せてUpper14とLower15に改められて、 入れ替えも廃止された。
また2024年はシリーズの中盤以降、悪 天候の影響を大きく受けるシーズンでもあ った。第5戦の鈴鹿サーキット大会が台風 の影響で12月に延期となり、第6戦も天 候不順のため予選がキャンセルされ、公式
第5戦・鈴鹿が台風の影響で12月開催へと延期された。 この12月の大会が事実上の最終戦となり、鈴鹿でシリー ズチャンピオンが確定となった。
第6戦・SUGOでグリッド決定方式の変更、第7戦・オー トポリスはワンデイイベントに、第8戦・もてぎでも公式 練習等が影響を受けるなど悪天候に翻弄された。
練習の結果でグリッド順が決まった。第7 戦は悪天候と視界不良のため予選日の予定 はすべてキャンセルされ、決勝日のみのワ ンデイイベントに。以降も雨の影響で荒れ 模様のレース展開となるなど、悪天候に翻 弄された。
GT500クラス 岡山国際サーキットでの開幕戦でポール ポジション(PP)を獲得したのは、新たなコ ンビとなったau TOM'S GR Supra(坪井 翔/山下健太組)だ。決勝でもスタートか らトップを快走。その後も大量のリードを 築いてポール・トゥ・ウィンを飾った。2位 はDENSO KOBELCO SARD GR Supra (関口雄飛/中山雄一組)。STANLEY CIV IC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐組) の追撃を振り切っている。
富士スピードウェイでの第2戦は、初の3 時間レースとして開催された。ピットストッ プ義務は2回だ。PPを奪ったのはAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之 進組)。しかし、決勝ではスタート直後の1 コーナーで、Niterra MOTUL Z(高星明誠
/三宅淳詞組)の先行を許す。Niterra MOT UL Zは2スティント連続で走ってトップを 守り、その後も大量のリードをキープ。高 星選手は通算4勝目、そして三宅選手は GT500デビューから2戦目にして初優勝を 飾った。2位はMOTUL AUTECH Z(千代 勝正/ロニー・クインタレッリ組)で、3位は Astemo CIVIC TYPE R-GTだった。
第3戦の鈴鹿サーキットは、2回目の3 時間レース。ここではDeloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・ア レジ組)がポール・トゥ・ウィンを達成、 今年初優勝を飾った。ただしピンチもあっ た。笹原選手が2スティント連続で走って アレジ選手に交代直後、2番手を走るENE OS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住 仁嶺組)の大嶋選手が一気にペースアップ。 その後、大嶋選手から代わった福住仁嶺選 手がアレジ選手の前に出た。ところが、ピ ットロード上で起きたあわや接触のシーン が危険行為と判定されて、ドライブスルー
2024 GT500 Driver Ranking
ペナルティを課せられてしまう。これで福 住選手はいったん4番手に退くも、再び追 い上げて2位に。そしてトップに返り咲い たアレジ選手は、難なく逃げ切って優勝を 果たしていた。3位はARTA MUGEN CIV
IC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮 組)が獲得した。
シリーズが悪天候に翻弄され始める 第4戦の富士ではARTA MUGEN CIV IC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治 組)がPPを獲得。決勝でも野尻選手が逃 げ続け、トップのまま松下選手にバトンタ ッチ。しかし、そこに迫ってきたのがST ANLEY CIVIC TYPE R-GTの山本選手 だった。一時は1秒を切るまでに差を詰め られるも、松下選手が奮起した甲斐があ り、山本選手のタイヤが音を上げてしま う。そのまま松下選手が逃げ切り、シビッ クの初優勝となった。3位はKeePer CER UMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹 組)が獲得した。
Rank No. Driver Machine
1位 36 坪井翔選手/山下健太選手 au TOM'S GR Supra
2位 100 山本尚貴選手/牧野任祐選手 STANLEY CIVIC TYPE R-GT
3位 3 高星明誠選手/三宅淳詞選手 Niterra MOTUL Z
4位 38 石浦宏明選手/大湯都史樹選手 KeePer CERUMO GR Supra
5位 37 笹原右京選手/ジュリアーノ・アレジ選手 Deloitte TOM'S GR Supra
6位 12 平峰一貴選手/ベルトラン・バゲット選手
MARELLI IMPUL Z
本来ならば、この後に鈴鹿で第5戦が行 われるはずだったが、前述の通り大型の台 風の影響で延期が決定。そして1か月半後 にSUGOで行われた第6戦でも雨が降り、 公式練習のタイムで決勝のグリッドを決 定。KeePer CERUMO GR SupraがPPを 獲得する。決勝日も昼まで雨が強く降り続 いたが、小雨になったタイミングでレース
手堅くポイントを積み重ねたSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐組)が2位を獲得。
Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞組)は第2戦富 士で優勝したものの、ノーポイントが響き総合3位。
FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT 2024年GT500クラスドライバーチャンピオン 坪井翔選手/山下健太 選手
新フォーマットの下開幕戦は、ディフェンディ ングチャンピオンのau TOM'S GR Supra(坪井 翔/山下健太組)が独走でポール・トゥ・ウィン。
第5戦が台風で延期になり1か月半ぶりの開催。 ここでも天候不順の中、14番手スタートのDelo itte TOM'S GR Supraが13台抜きで勝利。
Round2
スーパーGTで初の3時間タイムレース。2024 年デビューのホンダ・シビックが初ポール獲得 も、決勝は日産・Zが1-2フィニッシュ。
悪天候によりワンデイに。セーフティカーが4回 出る展開となる中、DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組)が優勝。
が開始。逃げたい石浦選手ではあったが、 やがてau TOM'S GR Supraの坪井選手 の先行を許してしまう。中盤のアクシデン トでセーフティカー(SC)が入ると、14番手 スタートで徐々に追い上げていたDeloitte TOM'S GR Supraの笹原選手が、差が詰 まったことで上位に急接近し、SC明けから 間もなくトップに浮上する。そして再びア クシデントが発生し、SC導入前に笹原選手 をピットに導けたのも勝因のひとつとなり、 Deloitte TOM'S GR Supraはシーズン初 の2勝目をマークした。2位がKeePer CE RUMO GR Supra、3位はMARELLI IMP UL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組) で1年ぶりの表彰台となった。
オートポリスの第7戦も雨と霧に見舞わ れ、やむなく日曜日の早朝に30分一本勝 負の予選を実施。トップに立ったのはリア ライズコーポレーションADVAN Z(松田次 生/名取鉄平組)の名取鉄平選手。GT500
初夏の鈴鹿で3時間のタイムレースとして開催。 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリ アーノ・アレジ組)がポール・トゥ・ウィン。
Round8 もてぎ
300kmレースとして開催。最も重いサクセスウェ イトを積むau TOM'S GR Supraが序盤にトップ を奪って独走優勝し、ポイントリーダーを守った。
クラスでは初のPP獲得だ。しかし、決勝 でパートナー松田次生選手のトップ走行は 長くは続かず。代わって先頭を走ったのは MOTUL AUTECH Zだ。SCが3回も入る 波乱の中、後半スティントで迫ってきたの がDENSO KOBELCO SARD GR Supra。
11番手からのスタートだったが、早い段階 から順位を上げて後半もその勢いを引き継 いだ格好だ。そのまま逆転するも、ラスト 17分で4回目のSC導入。規定の3時間を 満たしたことでレースは終了した。DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、2020年 第5戦の富士以来の勝利となった。2位は MOTUL AUTECH Z、3位はNiterra MO TUL Zが獲得した。
第8戦のモビリティリゾートもてぎも雨 に見舞われたが予定どおり予選を実施。PP を獲得したのはModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき組)だった。決 勝は一転して好天に恵まれ、ドライコンデ
Round4 富士
富士初の350kmレースとして開催。ARTA MU GEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下 信治組)がホンダ・シビック初の優勝を遂げた。
ポールを決めたau TOM'S GR Supraが決勝前に タイトル確定。なお今大会をもってロニー・クイン タレッリ選手がスーパーGTでの活動を終了した。
ィションでの戦いとなった。トップスター トのModulo CIVIC TYPE R-GTは11周 目にau TOM'S GR Supraに抜かれる展 開となり、その後のau TOM'S GR Supra は20秒以上ものリードを保ったまま2勝 目をマークした。2位はARTA MUGEN CI VIC TYPE R-GT #8、3位はKeePer CE RUMO GR Supraが獲得している。
7戦を終えて18ポイントのマージンを 得ていたau TOM'S GR Supra。シーズ ン最後の戦いとなった鈴鹿でPPを獲得す れば3ポイント追加でき、戦わずしてタイ トルを手中に収められる状況にあったが、 それが現実となった。Q1で山下選手、Q2 で坪井選手がともに3番手ながら、合算タ イムではトップに立つことに成功し、 TOM'Sは、これで連覇を達成。決勝でも スタートからトップに立って、ポール・ト ゥ・ウィンとなった。これが3勝目となり 有終の美を飾った。
3
勝を挙げた上に、すべてのレースで入賞を果たし、王座 獲得を果たしたTGR TEAM au TOM'S。TOM’Sと坪 井翔選手にとっては2連覇となった。同い年コンビの坪井 選手と山下鍵太選手の活躍が大きな要因だ。
その坪井選手は、「今回、3回目のチャンピオンが獲れまし たが、それぞれ意味はあって1回目は大逆転、2回目はしっか り最終戦まで戦って獲って、そして今回は最終戦を待たず決 めることができました。2024年は速さと強さをいちばん発揮 できたシーズンだったと感じています。ライバル勢に対して 『36号車には敵わないね』と思わせられるシーズンにできま したし、素晴らしい1年だったと思います」と振り返った。
一方の山下選手は「今まであまり緊張を感じることはな
かったのですが、自 分のパフォーマン スはしっかり出せ たのかなと思って います。完璧な形 でチャンピオン獲れてうれしいです」と語った。
チームを取り纏める伊藤大輔監督は「開幕ダッシュでき たことは良かったのですが、やはりそれ以降がサクセスウェ イトの関係で、ドライバーがストレスを感じる場面が多かっ たのかなと思います。ただミスなくやってポイントをずっと 積み重ねられて、最終的には2連勝で終えることができまし た。とにかくホッとしています」と締めくくった。
Round3 鈴鹿
Round5 鈴鹿
Round7 オートポリス
Round6 SUGO
小暮卓史 選手/
元嶋佑弥選手 GT300クラス GT300クラスの開幕戦では、LEON PY RAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組)が PPを獲得。決勝でもトップを走行してい たものの、タイヤを4本交換してコースに 戻ると3番手に落ちてしまう。これでトッ プに立ったのはmuta Racing GR86 GT (平良響/堤優威組)だった。ドライバー交 代を早めに行い、しかもタイヤ無交換とし ていたことが要因だ。muta Racing GR86 GTがまず1勝を挙げ、平良選手にとって はスーパーGT初優勝となった。LEON PY RAMID AMGが2位で、3位は終盤の追撃 でStudie BMW M4(荒聖治/ニクラス・ クルッテン組)が獲得した。
初の3時間レースとなった、第2戦の富 士スピードウェイではJLOC Lamborghi
前半戦をクラストップで折り返したLEON PYRAMID AMGがランキング2位。車両とドライバーの強さが光った。
〝ランボルギーニで勝つ〟
年目の悲願成就
2024 GT300 Driver Ranking
Rank No. Driver Machine
1位 88
2位 65
小暮卓史選手/元嶋佑弥選手 VENTENY Lamborghini GT3
蒲生尚弥選手/篠原拓朗選手 LEON PYRAMID AMG
3位 2 堤優威選手/平良響選手 muta Racing GR86 GT
4位 777
藤井誠暢/チャーリー・ファグ選手 D'station Vantage GT3
5位 7 荒聖治選手/ニクラス・クルッテン選手 Studie BMW M4
6位 31 小高一斗選手/中村仁選手 apr LC500h GT
ni GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組)がポール・ トゥ・ウィンを達成。義務付けられた2回 の給油を伴うピットストップで、1スティ ントをタイヤ無交換でいくチームもあった が、JLOC Lamborghini GT3はあくまで 正攻法。ゴールした時には18秒もの大差 がついていた。リアライズ日産メカニック チャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・ パオロ・デ・オリベイラ組)が、最終ステ ィントを無交換としたGreen Brave GR Supra GT(野中誠太/吉田広樹組)を終盤 に逆転して2位を得ている。
開幕戦勝利スタートを切ったmuta Racing GR86 GTだが、 ノーポイントや中盤戦での2連続8位が響いて3位。
鈴鹿サーキットの第3戦も3時間レース。 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャ ーリー・ファグ組)がPPを奪って決勝でも 快走。ドライバー交代の間にタイヤ無交換 のチームに先行を許すも、フレッシュタイ ヤを活かしてトップに返り咲き、ハイペー スで周回を重ねてポジションを守った。2位 は2回目のピットストップで給油だけ行っ たmuta Racing GR86 GTが獲得した。
富士での第4戦は、LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹組) がPPで、決勝もスタートから逃げる展開 となった。ドライバー交代が可能となる1 / 3の周回を過ぎて間もなく、トラブル で止まった車両を見て、フルコースイエロ ー(FCY)が提示されると判断。ピットに 滑り込んだ直後にピットロードがクローズ されて大量のマージンを稼ぐことに成功し た。LEON PYRAMID AMGがチェッカー を受けた時には30秒以上の大差がついて いた。2位はグッドスマイル 初音ミク
新フォーマットでの開幕戦は、muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響組)がタイヤ無交換 作戦で逆転優勝を飾った。
15番グリッドスタートのLEON PYRAMID AMG が14台抜きで連勝を飾り、ポイントリーダーに 躍り出た。
初の3時間レースでJLOC Lamborghini GT3(小 暮卓史/元嶋佑弥組)が、独走でポール・トゥ・ ウィンを決めた。
クラッシュやライバルのペナルティもあり、VE NTENY Lamborghini GT3が逆転で今季2回目 の優勝を遂げた。
AMG(谷口信輝/片岡龍也組)となった。
またしても荒れ模様の展開に 第5戦の鈴鹿は台風で延期、SUGOの第 6戦もまた豪雨で予選がキャンセルされ た。グリッドは公式練習の結果で決めら れ、PPを獲得したのはシェイドレーシン グGR86 GT(平中克幸/清水英志郎組)。
決勝日も午前中は強い雨に見舞われて、ス タートを1時間遅らせた。ただし、まだ路 面は濡れたままで、しばらくシェイドレー シングGR86 GTがトップを走るもペース が上がらず、PONOS FERRARI 296(ケ イ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー組) に抜かれてしまう。その後、右後輪が外れ リタイアを喫することとなった。女性ドラ イバーの初優勝に期待がかかるPONOS FERRARI 296に迫ってきたのはLEON PYRAMID AMGで、容赦なく逆転を果 たすと、そのまま2連勝を飾りランキング
トップに立った。
鈴鹿3時間はD'station Vantage GT3(藤井誠暢 /チャーリー・ファグ組)が、ポール・トゥ・ウィ ンで初優勝。
予選17番手から大逆転でVENTENY Lamborg hini GT3が連勝で今季3勝目。ポイントランキ ングを2番手に上げた。
3時間レースとして開催された第7戦の オートポリスも悪天候で、予選は決勝日の 8時から全車混走の30分間一本勝負とな った。PPはUNI-ROBO BLUEGRASS FE RRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムン タン組)。しかし、決勝では1周目のうち にD'station Vantage GT3にかわされて しまった。早い段階で最初のピットストッ プを給油だけで済ませたmuta Racing GR86 GTがトップに立つが、SC手順違反 でドライブスルーペナルティを課せられて しまう。これによってトップに立ったのは VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史 /元嶋佑弥組)。予選15番手からの大躍 進で2勝目を挙げた。2位はmuta Racing GR86 GTだった。
モビリティリゾートもてぎの第8戦も、 また予選が雨に見舞われた。ウェット宣言 が出された場合、Q2のグループごとにグ
2024年GT300クラスチームチャンピオン
ポールスタートのLEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹組)が4年ぶりとな る優勝を飾った。
VENTENY Lamborghini GT3が最終戦を制し て4勝目を挙げ、ドライバー&チームタイトル を手にした。
リッドが決まるため、PPはapr LC500h GT(小高一斗/中村仁組)が獲得。だが決 勝ではタイヤ無交換がはまらず、トップを VENTENY Lamborghini GT3に明け渡 した後、後続車両に追突され順位を落とし た。VENTENY Lamborghini GT3はその まま逃げ切り3勝目。2位はLEON PYRA MID AMGでランキングトップを守った。
シーズン最後のレースとなった鈴鹿では 天気に恵まれ、VENTENY Lamborghini GT3がPPを獲得。決勝でもスタートから トップを快走するも、ピットではリアタイ ヤ2本だけを交換。無交換のmuta Raci ng GR86 GTやapr LC500h GTの先行 を許したばかりか、ランキングトップの LEON PYRAMID AMGが背後に迫るこ とに。しかし、小暮選手が奮起して再びト ップに立ったことで、世紀の大逆転に成功 しトップチェッカー。JLOCにとっては参 戦30年目の悲願成就にもなった。
3
勝を挙げていたものの、最後の一戦でしっかり逆転し て悲願を叶えたVENTENY Lamborghini GT3。小暮卓 史選手と元嶋佑弥選手の強さ、速さが結実した年となった。
則竹功雄監督は、「本当に30年かかったんですけど、手作 りでカウンタックを作って以来です。万感の想いです。これ からゆっくり喜びに浸りたいと思います」と語った。
小暮選手は、「GT500から降りた時点で、『レーサー人生、 終わりかな』と正直、思うところはあったんですね。その中で 則竹監督にチャンスをいただいて、ここまで来られるとは思 わなかったです。なかなか勝てず、すごく苦労した5年間と なりましたが、培って来たもの、積み上げて来たものが爆発
したような気がしま す」とシーズンを振 り返った。
一方、元嶋選手は、 「僕がJLOCに入った のは2017年で、その時はスーパーGTにフル参戦できるか どうか、というところで則竹監督に拾ってもらう形になりま した。そこからスーパーGTのキャリアが本格的に始まって、 2年目に小暮選手と組ませてもらって、則竹監督に『僕、この チームと心中します』って言ったぐらいなんです。恩返しが 少しだけ、できたと思います」と胸を撫で下ろした。
Round3
Round8 もてぎ
Round5
Round7
~栄光に向かって~ JAF全日本カート選手権 PHOTO/今村壮希[Souki IMAMURA]、 長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、 JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/水谷一夫[Kazuo MIZUTANI]、 JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
024年の全日本カート選手権 は、国際カテゴリーに準拠した 水冷リードバルブ吸気125cc エンジン・マルチメイクの「OK部門」、水 冷リードバルブ吸気125ccエンジン・無 改造ワンメイクの「FS-125部門」、空冷ピ ストンバルブ吸気100ccエンジン・無改 造ワンメイクの「FP-3部門」、そしてバッ テリーと電気モーターを動力とする「EV 部門」の4部門が開催された。
国内カートレースの最高峰に位置する OK部門は、上級カテゴリーの転戦シリー ズであるGPR KARTING SERIESの同部 門に全日本タイトルがかけられることにな り、レースフォーマットも一新。2023年 の予選ヒートとスーパーヒートはなくな り、タイムトライアル→決勝第1レース→
決勝第2レースというシンプルな構成で5 大会・全10戦のシリーズが実施された。
一方、FS-125部門とFP-3部門は同時開 催で全国3か所のサーキットを転戦し、3 大会・全6戦のシリーズで戦いを繰り広げ た。こちらでは両部門とも予選ヒートは継 続されたものの、FS-125部門のスーパー ヒートは廃止になった。
3年目を迎えたEV部門は、1チーム2名 ×6チームのチーム制を採用し、4大会・ 全5戦(第1大会のみ2レース制)のうち3 大会を東京・お台場にあるシティサーキッ ト東京ベイにて開催。EV部門については レースの景色が一変した。
各地での熱闘を経て誕生した4名の新し いチャンピオンたち。彼らの声を聞きなが ら、2024年の戦いを振り返ってみよう。
酒井“涼”選手は、ライバルでもある兄・酒井“仁”選手と ともにカートで切磋琢磨してこの1年で大きな成長を遂げた
部門の2024年シーズンは1戦 平均の出走が29.6台という大 盛況のシリーズになった。その ポイントレースは常に混戦状態となり、全 10戦で7名のウィナーが誕生。スポット 参戦組がふたつの勝利を奪ったこともチャ ンピオン争いの混迷に拍車をかけた。
かくしてシリーズを締めくくる鈴鹿サー キット南コースでの最終大会には、実に7 名ものドライバーが戴冠の可能性を持って 臨むことになり、そこで王座をつかみ取っ たのは全日本デビューイヤーの17歳、酒 井涼選手だった。
シリーズ最後の第10戦。4位以内に入れ ば自力でチャンピオンを確定できる状況 で、2番グリッドからスタートした酒井涼
鈴鹿サーキット南コースで行われた第5戦では酒井 兄弟で1-2フィニッシュを達成。酒井涼選手は負けこ そしたが兄・酒井仁選手の勝利を喜んでいた。
選手は、トップを行くドライバーを目の前 に捕らえたまま、迫り来る後続を抑えて2 位でフィニッシュし、王座に就いた。 「ぶつかるかもしれないし、エンジンが焼 きつくかもしれないし、スタート前はいろい ろ不安ばっかりでした。スピードに余裕が あれば前を抜いて勝ちたかったけど、チャ ンピオン獲得が最優先だったので、無理に 勝負することは避けました。ゴールしたとき は、もうひたすらホッとして、良かったなと 思いました。10戦で1勝しかできなかったの は悔やまれるけれど、苦しい1年間の中でも コンスタントにポイントを獲得できたんで、 85点くらいはつけたいですね」。
特筆すべきは、最後まで王座を競い合っ たのがふたつ年上の兄、酒井仁選手(最終 ランキング2位)だったことだ。
「最終戦は兄弟どちらが上かを決めるレー スでもあったんで、互いに意識し合ってい たと思います。兄とはここ2年ぐらい一緒
にレースをしているんですが、走りから何 からとても勉強になりますし、周りのドラ イバーとはちょっと違うなと思わせてくれ るような走りをするので、かなりリスペク トしています。2024年は兄とはチームが 違うんですが、どちらかの調子が悪かった りしたら、話を聞いたり喋りに行ったりし て、お互いをちょっとずつ助言し合うみた いな、良好な関係でしたね」。
国内最高峰のタイトルを手にした酒井涼 選手。2025年はカートを卒業して、いよ いよ将来に向けてプロドライバーへの道を 歩み始めることになりそうだ。
「この先のステージを進んでいくにつれて 高い壁が出てくると思うけど、少しずつ自 分をレベルアップさせて、その壁を乗り越 えていきたいです。カートはレースの面だ けじゃなく、気合とか根性とか人間性も育 ててくれる、とても素晴らしいものだと今 でも思っています」。
戦のタイトル争いとなった2024 年の全日本カート選手権におい て、唯一ライバルたちを圧倒し て王座に就いたのがFS-125部門の酒井龍 太郎選手だった。13歳にして全6戦のシリー ズで怒涛の開幕4連勝を飾り、2戦を残して 早々に戴冠を確定させてしまったのだ。 「第1戦から4連勝でいち早くチャンピオン を決めるっていうのが目標だったんで、そ れをすべてポール・トゥ・ウィンで達成で きて、狙いどおりっていうか全てがうまくい った、うれしくて楽しいシーズンでした」。
ジュニア選手権を含め、これで日本カー ト選手権における酒井選手のタイトルは4 つめ(2021年から4年連続獲得)だ。その 中でも「今回が一番うれしいチャンピオン」 と酒井選手が語るのには、理由がある。
「ひとつは、狙っていた限定Aライセンス 申請の条件を獲得できたこと。もうひとつ は、チームにFS-125部門の優勝とチャン ピオンを持ち帰れたことです。僕が所属し ているミツサダ PWG RACINGは、FS125部門ではずいぶん前(2017年)に1回 優勝しただけで、それから長い間優勝がな くてずっと悔しい思いをしてきたので、そ んなチームの期待に応えられたことがすご くうれしいです」。
2024年の酒井選手は、スタートでライ
バルに先行されることがあっても、まった く焦る様子を見せずに前を追い詰め、落ち 着いてトップの座を取り返してみせた。
「精神面の落ち着きが、2024年の自分が 一番成長できた点だと思います。1年前は 誰かに抜かれると自分の方が速いと分かっ いても焦ってしまうことが多かったけど、 この年は絶対に抜き返せるって自信を持っ てレースができました」。
そんな酒井選手の走りには、ひとつ大き なこだわりがあるのだという。
「コーナー進入の飛び込みだけは絶対負け たくないと意識していました。進入で負け るのが一番嫌いで、だったら立ち上がりで 離された方がいいってくらいです。どのコ ースでもそこだけは絶対に譲れないこだわ りを持って走っていました」。
2025年の目標は2024年に獲れなかっ たOK部門のチャンピオン。そして、プロ ドライバーへの具体的なステップを歩み始
めること。そんな酒井選手は、冗談めかし てこんなことを言う。いや、今の酒井選手 の勢いなら、もしかすると!? 「ホンダとトヨタのスクールにそれぞれ応 募して、両方ともオーディションに合格し て……なんてことを想像したりします。僕 がどちらでも選べるって状況になったら最 高ですよね」。
酒井選手は全日本選手権FS-125部門以外にOK部 門、EV部門、そして地方選手権FS-125部門の鈴鹿と もてぎのシリーズに参戦。レース漬けの1年だった。
チームに久々の優勝と、初の全日本タイトルをもたらしたことが 今まで獲得したチャンピオンの中で「一番うれしい」
Formula Blue with GMS
タイトルを目前に「決勝で勝って決める」を有言実行 見事にチャンピオンの座を実力で勝ち獲った
感じで、めちゃくちゃうれしかったです」。
024年最後の中山カートウェイ 大会(第5戦/第6戦)、寺島知 毅選手は髙島恒太選手と一騎討 ちのタイトル争奪戦に臨んだ。第5戦の予 選では狙いどおり寺島選手がトップチェッ カーを受け、髙島選手は3番手のゴール に。これで予選のポイントを積み上げた寺 島選手の王座が確定したかに思われたが、2 番手ゴールの選手がペナルティで降格とな り、髙島選手が2番手に繰り上がったこと で、チャンピオン争いは決勝に持ち越しと なった。
「あのときは、まだ決まらないのかーって感 じでした。でも髙島選手も速いので、やっ ぱり決勝で勝って決めるしかないと思いま した。決勝を1位でゴールした(自身のチャ ンピオン確定の)ときは、一気に気が抜ける
カートショップを営む家に生まれた寺島 選手は、物心ついたころから父親に着いて サーキットに行ってはキッズカートを走ら せて遊ぶ恵まれた環境にあった。ところが 実は、レースでは遅咲きだったのだという。 「カートで走るのはすごく楽しかったんで すが、小学生のころはあまり活動してなく て、中学校でも野球部で忙しくて、そのこ ろは『もうレーサーは無理かな』みたいに思 ってたんです。でも、中学3年生になって 野球部を引退してから全日本カートにスポ ットで出てみたら、意外と成績が良かった ので、2023年からしっかりとしたメカニ ックがいるチームにお世話になって、本格 的に参戦を始めました」。
その後はローカルレースで結果を残した 寺島選手は2024年、いよいよ全日本 FP-3部門にフル参戦を開始。そして6戦 5勝、ポール・トゥ・ウィン4回という文
句なしの結果を残した。そんな寺島選手の 強さの秘密を垣間見たのは、この年最多の エントリーを集めた新東京サーキットでの 第2戦。寺島選手は目まぐるしくトップが 入れ替わる激闘を制し、見事初優勝をつか み取ったのだ。
「あのときはスタート前に、最後の3周で こういう展開だったらこういう動きをし て、ここで抜いたら勝てるっていうのをい ろんなパターンでイメージしていました。 そういう準備が勝ちにつながったんじゃな いかなと思います」。
寺島選手が将来的に目指すのはプロドラ イバー。2025年はその方向へ第一歩を踏 み出す可能性もあるという。
「カートもお金がかかるので、2025年は 四輪のドライバー育成プログラムか、カー トかどちらかになると思います。将来は格 好いいレースができて走りが魅力的な、ス ター性のあるドライバーになりたいです」。
部門の2024シリーズの王者に 輝いたのは、全日本スーパーフ ォーミュラ選手権やスーパー GTで活躍するプロドライバー、小高一斗 選手だった。5戦のうち1戦を欠場した小 高選手の成績は、4戦すべて2位。勝利こ そなかったものの、小高選手は随所で王者 にふさわしい圧巻の速さを見せつけた。
「1回も優勝できませんでしたが、シリーズ を通して安定した速さがあったかなとは思 うので、それを結果につなげられて、最終 的にチャンピオンを獲れて良かったです」。
小高選手のレースで目を引いたのが、公 式練習やタイムトライアルでの姿だ。セッ ションが始まっても小高選手はピットで 悠々と待ち構え、セッション終盤にようや くコースインすると、数周でトップタイム を叩き出してピットに戻ってくるのだ。
「路面が徐々に良くなっていく中、路面が 悪い状態でニュータイヤを入れたくなかっ たっていうこともあるし、シティサーキット 東京ベイは1周が短いコースなんで、そん なに早くから行っても仕方ないので、残り5 分で出ていってゆっくりとタイヤを温めて、
予選に向けて1周か2周チェックして、それ からアタックして終了って感じでした」。
小高選手の自信と余裕にあふれた走りを
見ていると、10年ほど前のカート現役時代 だったころより今の小高選手の方が、カー トの走らせ方が上手くなっているように思 える。小高選手はその点をこう分析する。 「フォーミュラやスーパーGTに上がっ て、自分のドライビングがけっこう丁寧に なりましたね。粗さがなくなった分、ミス も少なくなったし、高い次元で常に走れる ようになって、確実にカートも速く上手く なっているかなとは思います」。
2024年のEV部門の優勝者は、5戦のう ち4戦が四輪で活躍するプロドライバー。 残りのひとつもベテランの三村壮太郎選手 が挙げたものだった。カート現役の若手が 優勝できなかったのはなぜなのだろう。 「どうやって速く走るのか、若い子たちは 多分何も考えてない。自分も(カート時代 には)考えてなかったし。まあ、圧倒的な 経験の差というものがありますよね」。
さて、2025年も“カートレーサー小高一 斗選手”の姿を見ることはできるのだろう か。小高選手はこう言っているのだが。 「カートで走るのは楽しいけど、趣味で乗 るくらいでいいかな。真剣にシリーズを追っ てチャンピオンを競うのは、プレッシャーも あるし、もう四輪だけでいいです(笑)」。
いつも飄々とした表情でレースに臨む小高選手だ が、いざスタートを切ると周囲を驚かせる別格の走 りを披露し、上位に食い込む成績を残した。
四輪に上がって丁寧になったドライビングが EVカートでの高い次元の走りにつながった
幸田サーキットYRP桐山と徳島カートランドで 話題のJAF新種競技「ドリフトテスト」を初開催!
徳島カートランドで初めて開催されたドリフトテスト。
経験者クラスの添木祐介選手は流麗なスライドコント ロールでドリフト駐車を決め、クラス優勝を獲得。
2024年に規定と開催要項が施行され始動したJAF新種競技「ドリフトテスト」。
6月23日には栃木・ドライビングパレット那須で第1回那須大会が行われ、
愛知・幸田サーキットYRP桐山では11月4日に第2回幸田大会が開催となり、 11月23日には徳島・徳島カートランドで3回目となる美郷大会が行われた。
ここでは、11月に開催されたドリフトテスト2大会の模様をお届けします!
ートテストに続いて、約10年ぶり に誕生したJAFの新種目「ドリフト テスト」は、6月23日に栃木県那須塩原市 のドライビングパレット那須において第1 回大会が行われた。そしてこのたび、愛知 県幸田町の幸田サーキットYRP桐山で第 2回、徳島県吉野川市の徳島カートランド において第3回大会が開催された。
11月23日に行われた「JAFドリフトテ ストin美郷」は、競技会としては3回目で、 浅野治行代表が率いるJAF準加盟クラブ 「プレジャープロジェクト」がオーガナイザ ーを務めた。今大会はJAFオートテスト・ ドリフト振興活性化分科会の委員であり、 JMRC四国運営委員長かつJMRC四国オ ートテスト部会の金井宣夫代表が競技長を 務め、JAF徳島支部の協力を得て四国初の
ドリフトテスト開催に漕ぎ着けた。
初の試みとして参加者のクラス分けが施 され、モータースポーツやサーキット走行 などの経験の有無により初心者クラスと経 験者クラスを設定。合計25名の挑戦者が 未知なるドリフトテストに臨んだ。
11/23(土)
美郷 大会
JAFドリフトテストin美郷 開催日:2024年11月23日(土) 開催地:徳島カートランド(徳島県吉野川市) オーガナイザー:P2
徳島県吉野川市にあるJAF公認スピード競技コース 「徳島カートランド」に集結した挑戦者たち。
ドリフトテストといえば豪華な講師陣と 実況アナウンサーが名物となっているが、 今回はドリフトテスト公式アナウンサーを 自称する鈴木学氏に代わり、ウェブ配信の D1実況アナウンサー・勝又智也氏がMC を担当した。講師は、おなじみのウエイン ズトヨタ神奈川×俺だっ!レーシング所属 のD1ドライバー・山中真生選手とRepair Create×Result Japanの村上満選手が担 当。特別講師兼アドバイザーとして、JAF オートテスト・ドリフト振興活性化分科会 の委員でもある時田雅義氏も参加した。
PHOTO/友田宏之[Hiroyuki TOMODA]、加藤卓哉[Takuya KATOU]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/加藤卓哉[Takuya KATOU]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
コースレイアウトは、コース奥側にある テクニカルセクションを中心に、島を使っ た右回りから1本パイロンの右回り、左回 りの第2コーナーを経て、右回りでガレー ジに”ドリフト駐車”する設定となった。 参加車両は、86/BRZやロードスターな どの後輪駆動と、軽自動車を含む前輪駆動 車が大半を締め、スポーツ4WDユーザー も参戦していた。今回もコンテストの前に は練習走行が用意され、ドリフト駐車がで きるようになってもらおう、何かしらコツ を掴んで帰ってもらおう、という分科会や
やや高低差がある徳島カートランド。コース奥側に あるテクニカルセクションに走路が設定され、島を 使った右回りから1本パイロンの右回りに入り、左 回りの第2コーナーを経て、右回りでガレージに入 れるという走り甲斐のある設定だった。
初心者クラスの岡田寛選手は、スイフトスポーツでサイド ターンに挑み、29点のドリフトポイントを獲得して優勝。
MC・講師陣の思いを込めた、参加者に対 する丁寧な運転指導が行われていた。
2本走行するコンテストでは、今回初め ての試みがなされた。これまでは1輪当た り20点得られた採点基準を10点に減ら
後輪駆動と前輪駆動のほか四輪駆動車も参加。奈良の パイロットイベント勝者の余吾泰衡選手も参加した。
ドライバーズブリーフィングもコース上で実施。時田雅 義氏がルールや旗信号などの説明を丁寧に行った。
[初心者クラス表彰(左の写真)]優勝は岡田寛選手。2位 田中千智選手、3位落合政雄選手、4位坂東陽子選手、5 位若山香選手、6位清板育子選手、7位土居本剛史選手、 8位高橋保行選手、9位笠井優香選手、10位大崎俊之選 手。[経験者クラス表彰(上の写真)]優勝は添木祐介選手。 2位藤井裕介選手、3位森信彦選手。
変更に関する経緯を語ってくれた。
し、代わりにドリフトポイントを審査員一 人当たり30点に増やす配点となった。こ の試みについて金井競技長は、 「本数判定の配点が高すぎて、車体を入れ ただけで80点が取れちゃう状況があるわ けです。これは本来の主旨から離れてしま うので、今回は1輪当たり10点に減らし、 ガレージまでの走行を審査するドリフトポ イントについては、審査員1名の持ち点を 30点ずつに変更してみました。ルールに 関しては、正直なところ、まだ模索してい る段階にあるので、現場で起きた課題を一 つ一つ改善しながら、より良いイベントに していきたいと考えています」と、配点の
講師陣が引率する慣熟歩行。ベテラン村上満選手や若 手期待の山中真生選手らによる熱心な指導が行われた。
初心者クラスは、コンテスト1本目に4 輪入庫を果たし、ドリフトポイントもクラ ス最高の29点を獲得したスイフトスポー ツの岡田寛選手がブッちぎりで優勝した。
対する経験者クラスは激戦で、1本目は 4輪入庫に成功して57点ものドリフトポ イントを獲得したスカイラインの藤井裕介 選手が暫定トップに立った。勝負の2本目 は、4輪入庫に7名が成功する中で、ドリ フトポイントも40点台の高得点が続出。 最終的には、ロードスターを駆る添木祐介 選手が1本目に失敗した4輪入庫に成功。 ドリフトポイントも最高得点をマークし て、初開催ながら接戦となった徳島カート ランドでの大会を制した。
コンテストの実況MCは初登板の勝又智也氏。審査員は 村上満選手と、皆勤賞となる山中真生選手が務めた。
JAFドリフトテストin幸田
開催日:2024年11月4日(月・祝)
開催地:幸田サーキットYRP桐山(愛知県幸田町) オーガナイザー:ZEST
11/4(祝) 幸田 大会
那 幸田サーキットは難易度高めの”左巻き” 優勝はFFアルトワークスの片瀬均選手!
須大会に続く第2回大会は、11月4 日、JAF愛知支部とJMRC中部の 協力により、愛知・幸田サーキットYRP 桐山で開催された。オーガナイザーは、 JAF公認競技会でおなじみのJAF加盟クラ ブ「チームゼスト」で、増田好洋代表が競技 長とコース委員長を務めた。
今大会の実況MCは自称・ドリフトテス ト公式アナウンサーの鈴木学氏。審査員は ウエインズトヨタ神奈川×俺だっ!レーシ ングの山中真生選手と、D1グランプリでは 山中選手のスポッターを務めるベテランド リフター手塚強氏が務めてくれた。
コースは順走の2コーナー立ち上がりか らスタート。3コーナーを第1コーナーとし てシケイン1の島を左回りして、バックス トレートのアウト側に設定されたガレージ
へ90度左折でドリフト駐車する設定だ。
今大会ではガレージ入庫のタイヤ本数を コースマーシャルが揚げる旗の数で可視化 する、観客に優しい試みがなされていた。
17名の参加者は左回りのドリフト駐車に 苦戦したが、前輪駆動のアルトワークスを 駆る片瀬均選手が奇跡的なドリフト駐車に 成功し、第2回大会のウィナーに輝いた。
D1グランプリでおなじみ”マナP”こと鈴木学氏を実況 MCに、山中真生選手と手塚強選手が審査員を務めた。
オートテストマイスターで もある片瀬均選手は、FFの アルトワークスで第1コー ナーから気合のスライド を披露して審査員を魅了。 1本目の成績で優勝した。
幸田サーキットの順走レイアウトの中で、2コーナーと バックストレート部が審査区間として設定された。
2名のコースマーシャルが入庫本数を判定し、一人当た り2本の緑旗の表示で入庫したタイヤ本数を示した。
さまざまな地域からの参加があった幸田サーキット大 会では以下6名が表彰された。優勝は片瀬均選手、2位 は萩原賢選手、3位は川合千裕選手、4位は古賀亜希子 選手、5位は清水優希選手、6位は山田真一選手。
PHOTO/遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、小竹充[Mitsuru KOTAKE]、 長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、SRO REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
特集 FIAモータースポーツゲームス2024/FIA MOTORSPORT GAMES 2024
TEAM JAPANの挑戦 26カテゴリーで争われる世界最大級のモータースポーツの祭典に日本代表選手が挑んだ!
2年毎に開催されるFIAモータースポーツゲームスは、 世界規模のモータースポーツの大会として開催を重ねるごとに 盛り上がりを見せている。2024年はスペイン・バレンシアが舞台となり、 さまざまなカテゴリーで2年に一度の祭典の覇を競い合った。
日本からも国内競技で活躍しているサムライたちが参戦、
TEAM JAPANは各国を相手にどこまで健闘したかをレポートしていこう。
ーレーン国際サーキットで 2018年に開催されたFIA GTネ イションズカップを起源とした FIAモータースポーツゲームスは、2019年 にイタリア・ローマで記念すべき第1回大 会、2022年にフランス・マルセイユで第2 回大会が開催。そして2024年、第3回大 会が10月23 〜 27日にスペイン・バレンシ アで華々しく開催された。
この2年に1度実施される世界最大級の モータースポーツの祭典には、82の各国 ASNを代表する646人の選手が集結。26 のカテゴリーで金・銀・銅メダルを競い合
うこととなった。
23日にバレンシア芸術科学都市で開会 式が行われ、SROモータースポーツグルー プのステファン・ラテルCEOが挨拶。FIA モハメド・ベン・スレイエム会長はビデオ メッセージで「このイベントは新進気鋭の 才能と新しい名前が輝くためのプラットフ ォームであり続けます」と参加者を歓迎。 またFIAセネトのカルメロ・サンツ・デ・ バロス代表が開会宣言を行った。
日本のASNであるJAFからはFormula 4に森山冬星選手、Driftingに多田康治選 手、Karting Sprint Srに土橋皇太選手、Ka rting Sprint Jrに澤田龍征選手、Esports GTに武藤壮汰選手、GTに脇阪薫一選手と 他1名、GT Single Makeには阿部健司選 手が参戦し、開会式のチーム紹介はアルフ ァベット順の41番目に登場、JAFレース 部会の飯田章部会長が旗手を務めた。
eスポーツ競技は24日から芸術科学都 市で練習や予選が始まり、サーキット競技 はリカルド・トルモ・サーキット、カート 競技はアスパル・サーキットが舞台となっ た。25日には日本代表選手の予選や準決勝 が行われて期待が高まる好調ぶりを見せて いたが、翌26日の決勝では、どのカテゴ リーも残念ながらメダルまであと一歩届か ず、惜しい結果で大会を終えている。
次回の開催地は未定としながら、2026 年に再びモータースポーツゲームスが開催 されることが明かされた。今回、日本代表 選手は上位選手と遜色ない結果を残しなが らも悔し涙を飲んだわけだが、その勢いを 継承し、2年後こそ日本代表選手たちのメ ダル獲得を期待したい。
CIRCUIT : FORMULA 4 Tosei MORIYAMA森山冬星 FIA-F4選手権で森山選手が所属するチーム、HELM MOTORSPORTから平木湧也代表と平木玲次氏が 帯同。強力な布陣で森山選手をバックアップした。
トゥース製シャシーにアバルト 製1.4リッターターボエンジン を搭載したフォーミュラマシン を「まったく別の乗り物でした」とインプレ ッションしたのは、FIA-F4選手権から選出 された森山冬星選手。マシン、タイヤ、コ ースと初めてずくめの中でも、「優勝しか狙 っていない」と強く意気込みを見せていた。
25日のフリープラクティスはコンディ ションの変化やトラブルが発生するも、周 回を重ねて試行錯誤を行い、翌日の予選に
コースやマシンに慣れている選手たちの中で、「シ ミュレーターは全く役に立ちませんでした(笑)」と語 る森山選手。初めてずくめでの5位は大健闘と言える。
向けて万全の態勢へと備えていく。そして 予選が行われた26日はあいにくの雨。慣 れないピレリタイヤ、グリップ感の薄い路 面、加えてトラックリミット違反が厳しく チェックされる状況において苦戦を強いら れていた選手が多い中、森山選手はトップ 3が見えるタイム差でまとめられたことを ポジティブに捉えていた。
8番手で予選レースを終えた森山選手 は、上位車両にペナルティが課されたこと で、27日の決勝は7番グリッドからスター
決勝前日にはGTアソシエイションの坂東正明代表が チームのパドックへ陣中見舞いに訪れた。翌日の決勝も しっかり森山選手の走りを見届けていた。
ト。だが開始早々に出遅れてしまい1ポジ ションダウン。中段グループからポジショ ンアップの機会をうかがうも、前方では激 しいバトルが繰り広げられ、また後続から もプレッシャーを受け、なかなかチャンス が訪れなかった。スプリントレースの30 分間はあっという間に過ぎて8番手でチェ ッカーとなったが、上位陣のペナルティに よって5位でレースを終えた。 「海外での経験は成長につながったと思うの で、日本でその成果を発揮したいと思いま す」と語る森山選手。トップ3と遜色のないタ イムだっただけに悔しさを滲ませていたが、 アグレッシブなレースを展開して見せた。
CIRCUIT : FORMULA 4 RESULT 優勝はスペインの J.Cota Alonso選手、2位はペルー の A.Cardenas選手、3位はイギリスの R.Seewoorut hun選手。森山選手は5位に入った。
多田康治
基準を満たした量産車両で争わ れるDriftingには32か国がエン トリー。D1 ライツシリーズで活 躍する多田康治選手が、2JZ改3.4リッター エンジン搭載のCUSCO GR86を武器に世 界のドリフトへ挑戦した。
D1特有のスピードが求められるセッテ ィングでフリープラクティスに臨んだ多田 選手だったが、他の海外選手の走らせ方に 違和感があった様子で、「豪快に振り回す のがこの大会のスタイル」と傾向をつかみ、 急遽セッティングを変更。横へ横へと派手 に走らせるよう改めたとのこと。
CIRCUIT : DRIFTING Koji TADA JAFモータースポーツ部の村田浩一部長とレース部 会の飯田章部会長がパドックを訪れ、多田選手を激 励。大会での手応えを語っていた。
迎えた26日、まず予選通過を最低限の 目標に据えた多田選手は、前日の練習走行 で浮き彫りとなった問題をいくつか解決 し、1本目は緊張の中で88ポイントをたた き出す。続く2本目は「記録より記憶の走 りをしよう」と1本目を上回る91ポイント をマーク、3番手で予選を通過した。走行 後には審査員から日本の伝統的なドリフト が見られて良かったと評価されたようだ。
27日の決勝はトーナメント形式。TOP 32でアルゼンチン代表のRodrigo Gallo
CIRCUIT : DRIFTING RESULT
優勝はポーランドのJakub Przygo´nski選手、2位はノ ルウェーのSimen Olsen選手、3位はスウェーデンのJo akim Andersson選手。多田選手は5位フィニッシュ。
海外の子供たちにサインを求められて快く応じる多 田選手。使用済みのタイヤのトレッド面にサインを 書くのが海外のトレンドのようだ。
Crespo選手、TOP16でデンマーク代表の Mads Benjamin Andreasen選手と対戦 し、それぞれ打ち破っていく。だが天候が 悪化して雨脚が強まり、TOP8ではウェッ ト路面での戦いとなってしまった。対戦相 手はラトビア代表のKristaps Bluss選手 で、ユーロファイターをまとうE92 BMW を駆る2022年の同大会覇者だ。先行で寄 せられ後追いで詰められず、多田選手はこ こで残念ながら敗退。予選3番手のポイン トと合わせ惜しくも5位となった。
海外でもライバルたちの情報収集に余念がない多田選 手。車種や装着タイヤ、エンジン出力、走らせ方のスタイル などを独自に調べ上げたリストを元に対策を練っていた。
FIA
KARTING : SPRINT SR Tosei MORIYAMA土橋皇太 Kota TSUCHIHASHI GPRの松浦佑亮代表からさまざまなアドバイスを受 ける土橋選手。提示された課題を克服していったこ とで、その成果がタイムに現れたそうだ。
-FIA公認のカートリパブリック シャシーにOK-NのIAMEエン ジン、タイヤはMOJO D5とい うパッケージで行われるカートのSprint。 シニアは当該年15歳以上のドライバーを対 象としたクラスだ。25日に15分間の公式練 習4本とタイムトライアル1本、26日に 15kmの予選ヒート2本、27日に15kmの 予選と30kmの決勝というタフなレースフ ォーマットに挑んだのは土橋皇太選手。
「調子が良くなかったけど結果が出せて良
決勝ヒートを4番グリッドからスタートする土橋選 手は、レポーターのNicole Sutherland氏からインタ ビューを受け、「ベストを尽くします」と英語で返答。
かったです」と、公式練習では安定感に欠 ける順位だったが、タイムトライアルで一 気に4番手に食い込んだ。3本の各予選ヒー トでは5番手、8番手、3番手とまとめ、「ス タートは優勝が狙える場所なので、もちろ ん優勝を狙います」と語気を高めていた。
メダル獲得圏内確実かと思われた土橋選 手だったが、決勝ではフォーメーションラ ップ明けに、前方を走る2番手の選手がス タートに失敗したことで4番手の土橋選手 がやや遅れを取ることに。続けて、何とか
表彰台が狙える順位から決勝のスタートを切るも、早々 に追突されてコースアウト、リタイアを余儀なくされる。 悔しさのあまり肩を落としていた。
挽回してイン側から抜こうとしたところで 真後ろから追突され、1 〜 2コーナーにか けてコースアウト。1周もできずにそのま まレースを終えた。
「レースウィークを振り返ると調子が上向 きだっただけに、メダルを獲れなかったの がとても悔しいです」と心情を吐露。「出場 する機会を与えていただき、関係者の皆さ んには感謝しています。ヨーロッパのレー スで一時的とはいえ自分がこんなに前を走 れるとは思っていなかったので、貴重な経 験ができて本当に幸せです」。
KARTING : SPRINT SR RESULT
優勝はリトアニアのMarkas Silkunas選手、2位はア ンドラのAlex Machado,選手、3位はスペインのRub en Moya Lopez選手。土橋選手は30位となった。
澤田龍征 otax Max Challenge US Trop hy Finalなど海外レースの経験 もある澤田龍征選手が、GPR KA RTING SERIES鈴鹿大会で行われた選考レ ースで優秀な成績を収め、バレンシア行き のチケットをつかんだ。11 〜 14歳のドライ バーが参戦するSprintジュニアも、走行距 離こそ違うもののシニア同様にハードなタ イムスケジュールとなっていた。
トップの走りと比較して「全然ダメダメで した……」と実力の差を感じた澤田選手。公 式練習はドライ、ウェットとコンディション が目まぐるしく変わって13番手、27番手、 16番手、17番手と、なかなか合わせ込むこ
KARTING : SPRINT JR Ryusei SAWADA 初めて走るアスパルサーキット攻略のためにコース レイアウトを紙に書き出し、どう走るかを熱心に研究 している澤田選手。
とができなかったようだ。だがそのまま気 落ちすることもなく、自身の走行動画を振 り返るなど前向きな姿勢は崩さなかった。
タイムトライアル19番手から進んだ予 選ヒートでは「もっとガツガツ攻めていけば 良かったです」と語るも、徐々にペースを 上げていき、着実にポジションをアップさ せて決勝では10番グリッドを獲得した。
そして決勝ヒートは1コーナーの進入の 際に混乱が生じ、後続からの追突もあり、 ここで4ポジションのドロップ。序盤は澤
KARTING : SPRINT JR RESULT
優勝はイギリスのJorge Edgar選手、2位はトルコの Iskender Zülfikari選手、3位はスペインのBosco Arias 選手。澤田選手は9位フィニッシュ。
負けん気が強い性格の澤田選手は海外のライバルた ちを相手に一歩も引かないアグレッシブな走りを見 せてくれた。
田選手にとって苦しい展開が続き、5周目 には18番手まで下がってしまったが、そ こから本来の走りを取り戻して少しずつオ ーバーテイクを積み重ねていく。ファイナ ルラップには12番手までポジションを戻 してチェッカーを受ける。その後、上位3 選手にペナルティが課されて順位が繰り上 がり、シングルの9位獲得となった。 「タイムトライアルでのミスが響きました が、決勝では追い上げるレースができたの で良かったです」とレースを振り返った。
国内のカートレースで澤田選手をサポートする、LUCE MOTORSPORTSの神谷健太代表と、兄の澤田賢征氏も メカニックとしてスペインに帯同していた。
武藤壮汰 ESPORTS : GT Tosei MORIYAMA 決勝進出から優勝を目指す武藤選手は、グループ3の 準々決勝でトップチェッカー。ゴール後は笑みがこ ぼれ、カメラに向かってVサイン。
ペイン渡航前に「リベンジを果た したい!」と誓った武藤壮汰選手 は、2022年のフランスでの同大 会に出場し、Esportsのファイナル8位の成 績を残している。それから2年が経過し、 もっと高みへ登り詰めるべく、そのチャン スを得てJAF公認eモータースポーツリー グUNIZONEから派遣された。
バーチャルのリカルド・トルモ・サーキ ットを舞台にAssetto Corsa Competizi oneで争われるGTには57人エントリー
ヨーロッパのeモータースポーツ解説者として名高 いChaz Draycott氏にコメントを求められた武藤選 手。「諦めずに頑張りました」と英語で返答。
し、3グループに振り分けられた。まずは 練習走行と一般予選(オープン予選)が行わ れ、準々決勝(30分)、ラストチャンス、 準決勝(60分)、決勝(60分)1回から成る マルチステージのノックアウト形式が採ら れている。
武藤選手は一般予選をグループ3番手、 準々決勝をグループトップで通過して順当 と言える戦いぶりを見せた。そして各グル ープの強豪が集う準決勝では、ピットイン 義務でミスがあったもののグループ4番手
を獲得。ラスト上位20人による決勝戦を 7番グリッドから臨むこととなった。
決勝ではオープニングラップでフランス 代表に先行を許したが、10周目にオーバー テイクしてポジションを戻す。残り30分 を迎える19周目に武藤選手がピットイン 義務を果たすと、ここから一気にレースが 変わり、残り5分でチリ代表を抜いて4番 手まで順位を上げてチェッカーとなった。 「今の自分の力でできる最大限のリザルトと なりました。前回大会を上回った結果には 満足していますが、表彰台のトップ3の壁 は大きいと痛感したので、今後も練習を重 ねていきたいと思います」。
Vojtech Fiala選手とIgor De Oliveira Rodrigues選手は、 武藤選手が所属するウィリアムズeスポーツのチームメ ンバーで、久々の再会に交流を深めていた。
優勝はブラジルのIgor De Oliveira Rodrigues選手、2 位はドイツのNiklas Houben選手、3位はチェコのVo jtech Fiala選手。武藤選手は4位フィニッシュ。