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Japanese - The General Epistle of Barnabas

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バルナバの一般書簡

第1章

1私の息子、娘たちよ、私たちを愛してくださった主 イエス・キリストの御名によって、あなたたちにすべ ての幸福が平和のうちにありますように。

2神の偉大で優れた律法に関する知識があなたたちの 中に満ち溢れているのを感じて、私はあなたたちの 祝福された称賛に値する魂を非常に喜んでいます。 なぜなら、あなたたちは、あなたたちに与えられた 恵みを非常にふさわしく受け取っているからです。

3そのために、私は喜びにあふれ、むしろ救われるこ とを望みます。神の清らかな泉から、あなたがたの 中に霊が注がれているのを確かに見ているからです。

4私はこのような確信を持ち、また、その確信を十分 に得ています。なぜなら、私があなた方に語り始め て以来、キリストにある主の律法の道において、並 外れた良い成功を収めてきたからです。

5兄弟たちよ、このゆえに、わたしは自分の魂以上に あなたがたを愛していると、まことに信じています。

なぜなら、わたしの魂の中には、信仰と愛の大いな るものが宿っており、また、来たるべき命への希望 も宿っているからです。

6.ですから、私が受けたものの一部をあなた方に伝 えることができれば、私がこのような善良な魂たち に仕えたことに対する報酬となるだろうと考え、私 はあなた方に短い言葉で書き送ることにしました。

そうすれば、あなた方の信仰とともに、知識もまた 完全なものとなるでしょう。

7それゆえ、主によって定められたものは三つある。 すなわち、命の希望と、命の始まりと、その完成で ある。

8主は、預言者たちによって、過ぎ去った事をわたし たちに告げ、また、来るべき事の始まりをわたした ちに明らかにして下さった。

9それゆえ、彼が語ったように、私たちはもっと神聖 に、もっと彼の祭壇に近づくべきです。

10ですから、私は教師としてではなく、あなたがた の員として、多くの点であなたがたがもっと喜び に満たされるよう、いくつかのことをあなたがたに 伝えたいと思います。

第2章

1このように、今の時代は極めて邪悪であり、敵対者 がこの世の権力を握っているので、私たちは主の正 しい裁きを問うことに、さらに熱心になるべきです。

2さて、わたしたちの信仰を助けるのは、恐れと忍耐 であり、わたしたちの同闘士は、忍耐と節制です。

3これらの人々が主に関することにおいて純粋であり 続ける限り、知恵と理解と学識と知識は彼らととも に喜びなさい。

4神はすべての預言者によって、わたしたちに、いけ にえや全焼のいけにえや供え物を必要とはされない ことを示しておられます。こう言っておられます。 「わたしに対してあなたがたの多くのいけにえをさ さげるのは、何のためなのか、と主は言われる。」

5わたしは雄羊の燔祭と肥えた獣の脂肪に満たされて いる。雄牛や雄やぎの血は喜ばない。

6あなたがたがわたしの前に出るとき、だれがあなた がたにこれを要求したのか。あなたがたは二度とわ たしの庭を踏んではならない。

7むなしい供え物をもう携えて来てはならない。香は わたしにとって忌むべきものである。あなたがたの 新月と安息日、集会の召集は、わたしがやめること のできないものである。それは不義であり、聖会で ある。あなたがたの新月と定められた祭りを、わた しの魂は憎む。

8ですから、神はこれらのものを廃止して、そのよう な必然性のくびきのない、わたしたちの主イエス・キ リストの新しい律法を、人々自身の霊的なささげ物 となさったのです。

9主はまた、昔の人々にこう言われる。「あなたがた の先祖がエジプトの地から出てきたとき、わたしは 彼らに、全焼のいけにえについて何か命じただろう か。

10しかし、わたしは彼らにこう命じました。「だれ も、心の中で隣人に対して悪を企んではならない。 偽りの誓いを愛してはならない。」

11ですから、私たちは理解力がないわけではないの ですから、憐れみ深い父の計画を理解するべきです。 父は、犠牲について同じ誤りを犯していた私たちが、 どのように神に近づくべきかを尋ね求め、見出すこ とを望んで、私たちに語りかけておられるのです。

12それゆえ、彼はこのように私たちに語っています、 「神のいけにえ(砕かれた霊)は、砕かれて悔いる 心を神は決して軽蔑されません。」

13ですから、兄弟たちよ。私たちは、敵対者が私た ちの中に入り込んで、私たちの霊の命を奪い取るこ とのないように、私たちの救いにかかわるこれらの ことを、さらに熱心に尋ね求めるべきです。

14そこで、イエスはこれらのことについて、重ねて 彼らに言われた。「あなたたちは、今日のように断 食してはならない。そうすれば、あなたたちの声を 高い所に響かせることができる。」

15これはわたしが選んだ断食なのか。人が自分の魂 を苦しめる日なのか。葦のように頭を垂れ、その下 に荒布と灰を敷く日なのか。あなたはこれを断食と 呼び、主に受け入れられる日と呼ぶのか。

16しかし、主はわたしたちにこう言われます。「わ たしが選んだ断食とは、悪の束縛を解き、重荷を解 き、虐げられている者を自由にし、すべてのくびき を断ち切ることではないか。

17それは、飢えた者にパンを与え、追い出された貧 しい者をあなたの家に連れて来ることではないか。 裸の者を見て、それを着せ、自分の肉体から身を隠 さないことではないか。

バルナバの般書簡

18そのとき、あなたの光は暁のように輝き出し、あ なたの健康はすみやかに回復する。あなたの義はあ なたの前に進み、主の栄光があなたの報いとなる。

19あなたが呼べば、主は答え、あなたが叫べば、 「ここにおります」と言われる。あなたがくびきを 負うこと、指を突き出すこと、むなしい言葉を口に することを、あなたの中から捨て去り、飢えた者に 自分の魂を引き出し、苦しむ者の魂を満たすならば。

20ですから、兄弟たちよ、このことによって、神は 私たちに対する予知と愛とを現されました。神は、 その愛する御子のために買い取られた民が心から信 じるようにし、それゆえ、これらのことを私たちす べてに示して、私たちがユダヤの律法への改宗者と ならないようにされたのです。

第3章

1ですから、もうすぐ起ころうとしている事柄を注意 深く調べ、あなたがたの安全を守るのに役立つこと を書き送るのは、必要なことです。

2そのために、私たちは、あらゆる悪行から逃れ、今 の時代の誤った行いを憎みましょう。そうすれば、 来るべきものにあって幸せになれるでしょう。

3私たちは、邪悪な人や罪人たちと論争する自由を自 分に与えないようにしましょう。そうしないと、私 たちもやがて彼らと同じになってしまうかもしれま せん。

4預言者ダニエルが言っているように、罪の終末が来 たからです。主はこのために、愛する者がその相続 地に到達するのを早めるために、時と日を短くされ ました。

5預言者はこう言っています。「心の中で十人の王が 統治するであろう。そして最後にもう一人の小さな 者が現れ、三人の王を打ち負かすであろう。」

6ダニエルはまた、王国についても同様に語っていま す。「わたしは第四の獣を見た。それは恐ろしく、 恐ろしく、非常に強く、十本の角を持っていた。わ たしはその角をじっくりと観察すると、見よ、その 中にもう一つの小さな角が生えてきた。その角の前 に、最初の角のうち三本が根こそぎ抜かれた。」

7ですから、私たちもこのことを理解すべきです。私 は兄弟の人として、自分の命以上にあなた方を愛 していますが、あなた方にお願いします。自分自身 のことをよく考えてください。罪に罪を重ねて、 「彼らの契約は私たちのものでもある」と言う者た ちのようになってはなりません。いや、それは私た ちのものなのです。彼らはモーセが受けたものを永 遠に失ってしまったのです。

8聖書はこう言っています。「モーセは山で四十日四 十夜断食を続け、主から契約、すなわち神の手によ って書かれた二枚の石の板を受け取った。

9しかし、彼らは偶像に身を委ね、それを失いました。 主はモーセにもこう言われました。「モーセよ、急 いで下って行きなさい。あなたがエジプトから導き 出したあなたの民は堕落し、わたしが命じた道から

それてしまったからです。」モーセは二枚の板を手 から投げ捨てました。すると、その契約は破られま した。それは、イエスの愛があなたたちの心に刻ま れ、イエスの信仰への希望となるためです。

10ですから、私たちは終末の時を心に留めましょう。 もし私たちが悪を憎み続け、将来来る誘惑に耐えな ければ、私たちの人生の過ぎ去った時間も、私たち の信仰も、何の益にもなりません。神の子は私たち にこう言っています。「すべての悪に抵抗し、それ を憎もう。」

11ですから、悪の道の行いをよく考えなさい。すで に義とされているかのように、他人から身を引いて はいけません。むしろ、皆でつの場所に集まり、 神に愛されている者にとって何が喜ばしく、何が益 となるかを尋ね求めなさい。聖書はこう言っていま す。「自分の目に賢く、自分の目に悟りを開いてい る者たちは、災いを受ける。」

12霊的な者となり、神の完全な神殿となりましょう。 私たちにできる限り、神への畏れを深く思い巡らし、 神の戒めを守るよう、力の限り努めましょう。そう すれば、神の義なる裁きを喜ぶことができるでしょ う。

13神は人を差別することなくこの世を裁き、各人は 自分の行いに応じて報いを受けるであろう。

14人が善良であれば、その義はその人に先立って進 み、悪ければ、その悪の報いがその人に従う。

15ですから、私たちは召されたのに、じっと座して 罪の中に眠り込んでしまわないように気をつけなさ い。そうしないと、邪悪な者が私たちを支配し、私 たちをかき乱して、主の王国から締め出してしまう でしょう。

16このことも考えなさい。あなたたちは、ユダヤ人 たちの間で、あれほど大きなしるしと不思議が行わ れたのを見たが、それにもかかわらず、主は彼らを 見捨てられたのだ。

17ですから、わたしたちにそのようなことが起こら ないように気をつけなさい。聖書に書いてあるとお りです。「招かれる者は多いが、選ばれる者は少な い。」

第4章

1このために、わたしたちの主は、ご自身の体を滅ぼ し、わたしたちの罪の赦しによって、すなわち、主 の血の注ぎかけによって、わたしたちを聖化してく ださいました。

2さて、彼について書かれていることのうち、ある部 分はユダヤ人のものであり、ある部分は私たちのも のである。

3聖書はこう言っています。「彼は私たちの罪のため に刺され、私たちの咎のために砕かれ、彼の血によ って私たちは癒された。彼は屠殺場へ引かれていく 小羊のように、毛を刈る者の前にいる黙った羊のよ うに、口を開かなかった。」

4ですから、私たちは、神が過ぎ去ったことを私たち に告げて下さり、また、これから起こることをも私 たちに悟らせなかったことに、ますます神に感謝す べきです。

5しかし、イエスは彼らに言われた。「鳥の巣は不当 に広げられたのではない。」

6イエスがこう言われたのは、もし人が真理の道を知 っていながら、それでもなお暗黒の道を避けないな ら、当然滅びるからである。

7このために、主は全地の主であるにもかかわらず、 わたしたちの魂のために苦しむことを甘んじて受け 入れたのです。神は世の初めに主に対して、「われ われにかたどり、われわれに似せて、人を造ろう」 と言われました。

8さて、彼が私たちのためにどんな苦しみを受けたか、 それは人々によって受けられたのだから、私はあな た方に知らせましょう。

9預言者たちは彼から預言の賜物を受けて、彼につい て前もって語った。

10しかしキリストは、死を廃し、死人の中からの復 活を知らせるために、必要であったので、肉体をと って現れ、先祖たちにあらかじめ与えられた約束を 果たし、新しい民を備え、復活の後に世界を裁くこ とを、地上にいる間に彼らに示すことを望まれたの です。

11そして最後に、イエスはイスラエルの人々を教え、 彼らの間で多くの不思議な業としるしを行い、彼ら に宣べ伝え、彼らに対して抱いている非常に大きな 愛を示した。

12そして、後に福音を宣べ伝える使徒たちを選ぶと き、イエスは、非常に罪深い者を選ばれました。そ れは、自分が義人を招くためではなく、罪人を悔い 改めに招くために来たのだということを示すためで した。

13こうしてイエスは、ご自身が神の御子であること を明らかに示されました。もしイエスが肉体をとっ て来られなかったなら、人々はどうしてイエスを仰 ぎ見て救われることができたでしょうか。

14彼らは、神の手の業であり、やがて消滅する太陽 だけを見ているのであれば、その光線にじっと耐え て見続けることはできない。

15神の御子は、預言者たちを迫害して死に至らしめ た人々の罪の重荷を満たすために、肉体をとって来 られました。そして、同じ理由で、御子は苦しみも 受けられました。

16神は彼の肉の傷について、「それは彼らから出た ものだ」と言われた。そして、「わたしは羊飼いを 打つ。すると、羊の群れは散らされる」。

17十字架上で苦しむことが彼に義務付けられていた ので、彼はこのように苦しむことになったのです。

18彼について預言する者はこう言う。「私の魂を剣 からお守りください。また、私の肉をあなたの恐れ から刺し貫いてください。」

19そして再び、邪悪な者たちの集団がわたしに襲い かかり、わたしの手と足を刺し貫いた。

20また彼は言う、「わたしは打つ者たちに背を向け、 わたしの顔を固い岩のようにした。」

第5章

1そして、神の命令を成就させたとき、彼はこう言っ た。「何と仰せられたか。だれがわたしと争うのか。 わたしに敵対する者はだれか。わたしを阻む者はだ れか。主のしもべに近づこう。あなたたちは災いを 受けるであろう。あなたたちはみな、衣のように古 び、虫に食われるであろう。」

2預言者はまたこう付け加えています。「彼はつまず きの石とされる。見よ、わたしはシオンに礎石を置 く。それは貴重な石、隅の親石、尊い石である。そ して、その次に何が起こるだろうか。彼に望みを置 く者は永遠に生きる。」

3では、どうなるのでしょうか。私たちの希望は石の 上に築かれているのでしょうか。決してそうではあ りません。しかし、主は苦しみに対してご自身の肉 体をかたくなにされたので、「わたしは自分を堅い 岩のようにした」と言われました。

4預言者はまたこう付け加えています。「建築者たち が拒んだ石が、隅の親石となった。」またこうも言 っています。「これは主が造られた大いなる不思議 な日である。」あなたがたが理解できるように、私 はこれらのことをもっと分かりやすく書き記します。 実に、わたしはあなたがたのためなら死ぬことさえ 喜んで受け入れます。

5しかし、預言者は何と言っているか。「悪者の計り ごとがわたしを取り囲み、蜂が蜂の巣を取り囲むよ うに、わたしを取り囲み、わたしの着物をくじ引き した。」

6ですから、私たちの救い主は肉体で現れ、苦しむこ とになるので、彼の受難はこうして預言されていた のです。

7預言者はイスラエルに対してこう言う。「彼らの魂 は災いを受ける。彼らは自分たちに悪い計らいを立 てて、『義人は我々に無益だから、彼らに罠を仕掛 けよう』と言っているからだ。」

8モセもまた同じように彼らに言った。「見よ、主 なる神はこう言われる。主がアブラハム、イサク、 ヤコブに与えると誓われた良い地に入り、それを所 有しなさい。それは乳と蜜の流れる地である。」

9さて、この言葉の霊的な意味を理解しなさい。それ はあたかも、「あなた方に肉体をもって現れるイエ スに信頼を置きなさい。人は土から造られたので、 土は苦しみを負う存在である」と言われたかのよう です。

10では、主が「乳と蜜の流れる良い地へ」と言われ た意味は何でしょうか。主は私たちに知恵と、その 秘密を理解する心を与えてくださいました。預言者 はこう言っています。「主の難しい言葉を理解でき るのは誰か。知恵と思慮深さを持ち、主を愛する者 だけだ。」

バルナバの般書簡

11このように、神は、わたしたちを罪の赦しによっ て新しくし、わたしたちを別の造りに変えて、幼子 のような魂を持たせ、御霊によってわたしたちを新 たに形造られたのです。

12聖書は私たちについて、父が子に話していること を紹介して、このように言っています。「わたした ちに似せて、わたしたちのかたちに、人を造ろう。 そして、地の獣、空の鳥、海の魚を治めさせよ う。」

13主は、ご自身が形造られた人をご覧になると、そ れは非常に良いことであった。そして言われた。 「増えよ、ふえよ、地に満ちよ。」そして、こう御 子に言われた。

14わたしは、終わりの日に神がわたしたちをどのよ うにして新しく造られたかを、あなたたちに示しま しょう。

15主は言われる。「見よ、わたしは最後の者を最初 の者のようにする。」それゆえ、預言者はこう言っ た。「乳と蜜の流れる地に入り、それを治めよ。」

16それゆえ、あなたがたは、わたしたちが再び新し く形作られるのを見る。また、別の預言者によって も語られているとおりである。「見よ、主は言われ る。『わたしは彼らから、すなわち、主の霊が予見 した者たちから、石の心を取り、彼らの中に肉の心 を与える。』」

17それは、キリストが肉において現れ、私たちのう ちに住まわれるためであったからです。

18兄弟たちよ、わたしたちの心の住まいは、主の聖 なる宮です。主はまたこう言われます。「わたしは どこで主なるわたしの神の前に立ち、栄光を受ける のでしょうか。」

19彼は答えた。「わたしは会衆の中で、わたしの兄 弟たちの中で、あなたに告白します。また聖徒たち の教会で、あなたに歌を歌います。」

20それゆえ、私たちは神がその良い地に導き入れて くださった者たちなのです。

21しかし、乳と蜜とは何を意味するのでしょうか。 それは、子供がまず乳で養われ、それから蜜で養わ れるように、私たちも神の約束と御言葉を信じて生 き続け、地を支配するからです。

22というのは、神は前もって預言して、増えよ、増 えよ、魚を支配するようにと言われたからである。

23しかし、今、野の獣や魚や空の鳥を支配できる者 はだれでしょうか。あなたがたも知っているように、 支配するとは権力を持つことであり、人は自分が支 配するものの上に立つべきです。

24しかし、わたしたちが今これを持っていない分、 主はいつそれを得るかを告げておられます。すなわ ち、わたしたちが完全になって、主の契約の相続人 となる時です。

第6章

1ですから、愛する子どもたちよ、善良な神は、私た ちがいつも感謝と賛美をささげるべき相手を知るた

めに、すべてのことをあらかじめ私たちに示してお られるのだということを理解してください。

2ですから、すべての人の主であり、生者と死者を裁 くために来られる神の御子が、その傷によって私た ちが生きるために苦しまれたのであれば、神の御子 が苦しまれたのは、私たちのためでなければあり得 なかったのだと信じましょう。しかし、十字架につ けられたイエスに、彼らは酢と胆汁を飲ませました。

3ですから、神殿の祭司たちが、このこともまたどの ように予告していたか、聞いてください。主は、書 きしるされた戒めによって、定められた断食を守ら なかった者は、必ず死ななければならないと宣言さ れました。なぜなら、主もまた、私たちの罪のため に、いつの日かご自分の体を献げることになってい たからです。それは、祭壇の上に献げられたイサク においてなされたことの型が成就するためでした。

4それで、預言者を通して彼が言っていることは何な のでしょうか。断食の日に、彼らのすべての罪のた めに捧げられる雄やぎを食べなさい。私の兄弟たち、 そしてすべての祭司たちよ、よく聞きなさい。彼ら は酢で洗っていない内臓だけを食べなさい。

5なぜそうなるのでしょうか。それは、私がこれから 新しい民の罪のために私の肉を捧げるとき、あなた たちは私に胆汁を混ぜた酢を飲ませるであろうこと を知っているからです。それゆえ、あなたたちはた だそれを食べ、その間、民は断食し、粗布をまとい、 灰の中で嘆き悲しむのです。

6そして、彼らのために苦しむことをあらかじめ知ら せるために、神がそれをどのように定めたかを聞い てください。

7イエスは言われた。「美しい同じ形のやぎを二頭取 って献げなさい。大祭司は頭を燔祭として取りな さい。もう頭はどうすればよいか。『呪われた者 とされよ』と。

8これがいかにイエスの型であったかを考えてみてく ださい。全会衆はこれにつばきをかけ、刺し、その 頭に緋色の毛糸を巻きつけ、こうして荒野へ連れて 行かせなさい。

9こうして、やぎを運ぶ役目を任されていた者は、そ れを荒野に連れて行き、緋色の毛を取り、それを茨 の木の上に置いた。私たちは野原でその若芽を見つ けると、それを食べるのである。だから、その茨の 実だけが甘いのである。

10この儀式は何のために行われたのでしょうか。考 えてみてください。つは祭壇に捧げられ、もう つは呪われたものとなりました。

11では、呪われた者がなぜ冠を与えられたのか。そ れは、かの日、人々がキリストが緋色の衣を身にま とっているのを見て、「この人は、私たちが十字架 につけた者ではないか。軽蔑し、刺し貫き、嘲笑し た者ではないか。確かに、当時、自分は神の子だと 言っていたのはこの人だ」と言うからである。

12ですから、その時、主は地上でどのような御方で あったかと同じように、ユダヤ人は以前から、二頭 の美しくて等しいやぎを取るように命じられていま

バルナバの般書簡 した。それは、彼らが後に天の雲に乗って来られる 私たちの救い主を見るとき、やぎの姿に驚嘆するた めです。

13ですから、あなた方はここで再び、私たちのため に苦しむはずであったイエスの典型を見るのです。

14それでは、羊毛を茨の中に入れなければならない ということは、何を意味するのでしょうか。

15これもまた、教会に遣わされたイエスの象徴です。

緋色の毛糸を取り去ろうとする者は、そのとげが非 常に鋭いので、多くの困難を経なければならず、そ れを得るのも困難でした。キリストはこう言われま す。「わたしを見てわたしの王国に来る者は、多く の苦難と困難を経なければ、わたしのもとに来られ ない。」

第7章

1しかし、イスラエルの人々に、罪が全うされた成人 が雌牛を捧げ、それを屠ってから焼くようにと命じ られたのは、どのような典型であったとあなたがた は思うのか。

2しかし、若者たちは灰を集めて器に入れ、赤い毛糸 とヒソプを棒に結びつけ、若者たちが民ひとりひと りにそれを振りかけると、彼らは罪から解放される であろう。

3これらすべてが比喩的にどのように私たちに伝えら れているかを考えてみましょう。

4この雌牛はイエス・キリストです。この雌牛を献げ ようとしていた邪悪な人たちは、イエスを死に至ら しめた罪人たちです。彼らはその後、この雌牛と関 わることはなくなり、罪人たちは、この雌牛を扱う 栄誉をもう受けません。

5しかし、水を注ぐ仕事をした若者たちは、私たちに 罪の赦しと心の清めを宣べ伝える人たちを表し、主 は彼らに福音を宣べ伝える権威を与えました。彼ら は初め十二人でしたが、それは部族を表していまし た。なぜなら、イスラエルには十二の部族があった からです。

6しかし、なぜ三人の若者が水を撒くために任命され たのでしょうか。それは、アブラハム、イサク、ヤ コブを表すためです。彼らは神の前に偉大な者でし た。

7では、なぜ羊毛が棒に付けられているのでしょうか。 それは、イエスの王国が十字架の上に築かれたから です。それゆえ、イエスに信頼を置く者は永遠に生 きるのです。

8しかし、なぜ羊毛とヒソプが緒にされたのでしょ うか。それは、キリストの王国には邪悪で汚れた 日々があるが、それでも私たちは救われるというこ とを示すためです。また、汚れた体液によって肉体 に病がある人は、ヒソプによって治癒されるからで す。

9そういうわけで、これらの事がこのように行われた ことは、わたしたちには明らかであるが、ユダヤ人

には不明瞭である。なぜなら、彼らは主の声に耳を 傾けなかったからである。

第8章

1それゆえ、聖書はまたわたしたちの耳について、神 がわたしたちの心と共に耳も割礼したと語っていま す。主は聖なる預言者たちによってこう言われるか らです。「彼らは耳で聞くことによってわたしに従 った。」

2また、遠くにいる者たちも聞いて、わたしが行った ことを知るであろう。また、「あなたがたの心を割 礼しなさい」と主は言われる。

3また彼は言う、「イスラエルよ、聞け。あなたの神、 主はこう言われる。」また神の霊はまた預言して言 う、「永遠に生きたいと願う者はいるか。その人は わたしの子の声を聞くように。」

4また、「天よ聞け、地よ耳を傾けよ。主が証人とし てこれらのことを語られたからだ。」

5彼はまたこう言う。「民の君たちよ、主の言葉を聞 け。またこう言う。『子らよ、聞け!荒野で叫ぶ者 の声を。』

6ですから、神はわたしたちの耳に割礼を施し、御言 葉を聞き、信じるようにされました。しかし、ユダ ヤ人が頼りにしている割礼は廃止されました。神が 語られた割礼は、肉によるものではなく、

7しかし、彼らは神の戒めに背きました。悪魔が彼ら を欺いたからです。神は彼らにこう告げておられま す。「あなたの神、主はこう言われる。(ここに新 しい律法がある)茨の中に種を蒔いてはならない。 あなたの神、主のために割礼を受けよ。」この言葉 はどういう意味でしょうか。「あなたの主に聞き従 いなさい。」

8また彼は言う、「あなたの心のかたくなさを割礼し、 あなたの首をかたくなにしてはならない」。また主 は言われる、「見よ、すべての国民は割礼を受けて いない(彼らは前の皮を失っていない)。しかし、 この民は心に割礼を受けていないのだ」。

9しかし、あなた方は、ユダヤ人が割礼を受けたのは しるしのためだと言うでしょう。シリア人やアラビ ヤ人、偶像礼拝の祭司たちも皆そうです。しかし、 彼らはイスラエルの契約の者なのでしょうか。エジ プト人自身でさえ割礼を受けているのです。

10ですから、子どもたちよ、これらのことをもっと よく理解しなさい。アブラハムは、最初に割礼を導 入した者であり、御霊においてイエスを待ち望み、 三つの文字の奥義を受けて割礼を受けたのです。

11聖書には、アブラハムがその家の三百十八人に割 礼を施したと記されています。では、彼に知らされ た奥義とは何だったのでしょうか。

12まず18、次に300を見てください。10と8の数字 はIHです。これらはイエスを表しています。

13そして、十字架こそが私たちが恵みを見出すもの であったため、彼は300と付け加えました。その音 符はT(彼の十字架の象徴)です。つまり、彼は二つ

バルナバの般書簡 の文字でイエスを、そして三番目の文字で彼の十字 架を表したのです。

14わたしたちの中に神の教えという賜物を植え付け てくださった方は、わたしがこれまで誰にもこれほ ど確かな真理を教えたことがなかったことをご存じ です。しかしわたしは、あなたがたがその真理を受 けるにふさわしいと信じています。

第9章

1しかし、なぜモセは「豚も、鷲も、鷹も、カラス も、鱗のない魚も食べてはならない」と言ったので しょうか。答えは、霊的な意味で、モーセはそこか ら集められるべき三つの教義を理解していたからで す。

2さらに申命記の中で、モーセは彼らにこう言ってい ます。「わたしはこの民にわたしの定めを与え る。」それゆえ、これらのものを食べてはならない というのは神の命令ではなく、モーセが霊によって 彼らに告げたのです。

3豚には食べることを禁じた。それはつまり、豚のよ うな者たちと交わってはならないということである。 彼らは快楽に浸っている間は神を忘れ、窮乏に陥る と主を知る。豚が満腹のときには主人を知らず、空 腹になると声をあげ、また餌を与えられると黙るの と同じである。

4彼は言う、「汝は鷲も、鷹も、鳶も、烏も食うべか らず」。すなわち、自分の労働と汗水流で食物を得 る方法を知らず、他人の物を奪い取るような人間と 付き合ってはならない。そして、全く無邪気に暮ら しているように見えて、他人を罠にかけようと目を 付けているような人間と付き合ってはならない。

5このように、これらの鳥は、自分自身の食物を求め ず、ただ座って、他の者が与えた肉を食べる方法を 求め、その悪によって破壊を行っている。

6ヤツメウナギ、ポリープス、コウイカを食べてはな らない、と彼は言う。つまり、彼らと交わり、全く 邪悪で死刑に処せられる者たちのようになってはな らない。なぜなら、これらの魚だけが呪われ、泥の 中で転げ回り、他の魚のように泳ぐことができず、 深淵の底の泥の中で転げ回るからである。

7しかし、彼はこう付け加えています。「野ウサギの 肉を食べてはならない」。これは何のためでしょう か。それは、私たちにこう教えているのです。「あ なたは姦淫してはならない。また、そのような者た ちに自分を例えてはならない。」野ウサギは毎年、 産卵する場所を増やし、生きている年数と同じだけ、 その年数を持つのです。

8ハイエナの肉を食べてはならない。つまり、姦淫し たり、他人を堕落させたりしてはならない。また、 そのような者と同類であってはならない。なぜそう なのか。それは、ハイエナは毎年種類が変わり、雄 になったり雌になったりするからである。

9だからこそ、イタチを憎むのは当然であった。それ は、汚れた口で悪事を働く者たちのようになり、ま

た、口で悪事を働く汚れた女たちと交わらないため であった。なぜなら、その獣は口で子を宿すからで ある。

10モーセは食物について語ったとき、確かに三つの 重要な戒めを、その戒めの霊的な意味において彼ら に伝えた。しかし彼らは肉の欲望に従って、モーセ が食物についてのみ言及したかのように理解した。

11それでダビデは、その三つの命令を正しく理解し て、同じように言った。

12不信心な者の計らいに従って歩まなかった人は幸 いである。暗闇の深淵の底にいる魚のように。

13また、主を畏れているように見せかけて、豚のよ うに罪を犯す罪人たちの邪魔をすることもなかった。

14あなたはあざける者たちの座に座らず、餌をむさ ぼり食おうと見張っている鳥たちのように座しては いない。

15ここに、食物に関する律法が、食物に関する真の 知識に従って、完全に述べられている。

16しかし、モセはこう言っています。「ひずめが 分かれて反芻するものはすべて食べなさい。」これ は、食物を食べた者は自分を養う者を知り、その人 に寄り添って喜びを感じているという意味です。

17この点において、彼は戒めについて正しく語った。 では、彼が言っていることは何だろうか。主を畏れ る者、心に受けた御言葉の戒めを黙想する者、主の 正しい裁きを宣べ伝え、その戒めを守る者を、私た ちはしっかりと守るべきである、ということである。

18つまり、瞑想は喜びの営みであることを知ってい て、それゆえ主の御言葉に従って行動する人々です。

19しかし、なぜ彼らはひずめを裂くものを食べるこ とができたのでしょうか。義人はこの世に生きてい ますが、あの世に期待を寄せているからです。兄弟 たちよ、モーセがこれらのことをいかに見事に命じ たか、よく考えてください。

20しかし、私たちはどのようにしてこれらすべてを 知り、理解できるのでしょうか。ですから、私たち は戒めを正しく理解しているので、主が望まれると おりに語るのです。ですから、主は私たちがこれら のことを知ることができるように、私たちの耳と心 に割礼をなさいました。

第10章

1さて、主が水と十字架に関して前もって何かを明ら かにしておられたかどうか調べてみましょう。

2さて、これらのうち最初の者については、イスラエ ルの人々に、罪の赦しに導くバプテスマを受けず、 受けることのできない別のものを自分たちで制定す ると書いてあります。

3預言者はこう言っています。「天よ、驚け。地は震 えよ。この民は二つの大きな邪悪なことを行ったか らだ。彼らは生ける水の源であるわたしを捨て、自 分たちのために、水をためることのできない、壊れ た水ためを掘ったのだ。」

バルナバの般書簡

4わたしの聖なる山はシオンか、荒れ果てた荒野か。 あなたたちは巣を奪われた若い鳥のようになる。

5また預言者は言う、「わたしはあなたの前に進み、 山々を平らげ、青銅の門を破り、鉄のかんぬきを打 ち砕き、暗くて隠された、見えない宝をあなたに与 えて、わたしが主なる神であることを人々に知らせ よう。」

6また、「彼は堅固な岩の高い穴に住むであろう」と も言われている。そして、同じ預言者はその後に何 を語るだろうか。「彼の水は忠実である。あなたた ちは栄光に満ちた王を見るであろう。そして、あな たたちの魂は主への畏れを学ぶであろう。」

7また、彼は別の預言者を通してこう言っています。 「これらのことを行う人は、水の流れのそばに植え られた木のようです。季節が来ると実を結び、葉も 枯れることなく、その行うことはすべて栄えま す。」

8悪人たちはそうではない。彼らは風が地の面から吹 き飛ばす塵のようだ。

9それゆえ、不敬虔な者は裁きを受けることができず、 罪深い者は義人の会議に立つことができない。主は 義人の道を知っておられ、不敬虔な者の道は滅びる からである。

10彼がどのようにして十字架と水とを結び付けたか を考えてみましょう。

11なぜなら、彼はこう言っているからです。「十字 架を信頼して水に降りる人たちは幸いです。彼らは 定められた時に報いを受けるからです。その時、私 は彼らにそれを与える、と彼は言います。」

12しかし、今の時代に関しては、葉は落ちないだろ うと彼は言っています。それは、あなたの口から出 るすべての言葉が、信仰と愛によって、多くの人の 改心と希望となることを意味しています。

13同じように、別の預言者も語る。ヤコブの地は全 地の称賛となり、それによって彼の霊の器は高めら れた。

14そして、その次に何が続くでしょうか。「右手に 川が流れ、そのほとりに美しい木々が生えていた。

その木々を食べる者は永遠に生きる。」これは、私 たちが罪と汚れに満ちた水に降りて行っても、実を 結び、御霊によってイエスにある恐れと希望を心に 抱きながら、再び上がってくることを意味します。

そして、その木々を食べる者は永遠に生きるのです。

15つまり、呼びかける者に耳を傾けて信じる者は、 永遠に生きるのです。

第11章

1同じように、彼は別の預言者において十字架につい てこう述べています。「これらのことはいつ実現す るのでしょうか。」

2主は答えられます。「倒れた木が立ち上がり、その 木から血が流れ落ちるとき。」ここで、十字架と、 そこに十字架につけられるはずだった方について、 再び言及されています。

3そしてさらに、彼はモーセによってこう言っていま す。「イスラエルが異邦の民と戦って敗れたとき、 彼らの罪のゆえに死に渡されたことを神が彼らに思 い起こさせるため、聖霊がモーセの心に十字架の印 と苦しむべき方の印を象徴するようにと念じさせた のです。そうすれば、彼らは、もし彼を信じなけれ ば、永遠に打ち負かされることを知るでしょう。」

4そこでモセは高台の真ん中に武具を積み重ね、そ の上に高く立ち、両腕を伸ばした。こうしてイスラ エルは再び勝利を得た。

5しかし、イエスが手をおろすとすぐに、彼らは再び 殺されてしまった。なぜそうなったのか。それは、 イエスを信じなければ救われないことを彼らに知ら せるためだった。

6また別の預言者によれば、わたしは不従順な民に 日中手を伸ばし、わたしの正しい道に反対している、 と言っている。

7そしてまた、モーセはイエスの型を描いて、イエス が死ぬこと、そして、イスラエルで倒れた者たちの 型として、死んだと思われていたイエスが他の人々 に命を与えることを示した。

8というのは、神はあらゆる種類の蛇に彼らを噛ませ て死なせたからである。それは、蛇によってエバに 罪が始まったのである。こうして神は、彼らがその 罪のゆえに死の苦しみに引き渡されることを彼らに 確信させるためであった。

9モーセは彼らに、「あなたたちは自分たちのために、 どんな彫像や鋳像も造ってはならない。それをあな たたちの神としなければならない」と命じていたが、 主イエスの姿を彼らに示すために、自らそれをした のである。

10神は青銅の蛇を造り、それを高く掲げ、布告によ って民を呼び集めた。民がそこに集まると、モーセ に、彼らのために罪を償い、癒されるように祈って くださるよう懇願した。

11そこでモセは彼らに言った。「あなたたちのう ち、だれかが蛇にかまれたら、旗竿の上に立てられ た蛇のところへ行きなさい。蛇は死んでいても命を 与えることができ、すぐに救われると確信しなさ い。」そして彼らはそのとおりにした。ですから、 あなたがたはこのことにおいてもイエスの栄光を得 ているのを見なさい。万物はイエスにあって、また イエスに帰するのです。

12また、モーセがヌンの子イエスに預言者という名 を与えたとき、すべての民が彼だけに聞くようにと、 父がヌンの子イエスにおいてその子イエスにその名 を与えられたのは、父が息子イエスに関するすべて のことを明らかにされたからである。また、彼をカ ナンの地を偵察に遣わしたとき、その名を与えたの は、父が言った、「あなたは手に書物を取り、主が 言われることを書き留めなさい。『神の子イエスは 終りの日にアマレクの家をことごとく根絶やしにさ れるであろう』」。ここでも、人の子ではなく、神 の子であるイエスが、型として、また肉体において 現されたことを見よ。

バルナバの般書簡

13しかし、後になってキリストはダビデの子である と言われるかもしれないので、ダビデは悪者の誤り を恐れ、よく知っていたので、こう言いました。

「主は私の主に言われる。私があなたの敵をあなた の足台とするまで、私の右に座っていなさい。」

14イザヤはまたこう語っています。「主は私の主キ リストに言われた。『わたしは彼の右の手を握った。 諸国の民が彼の前に従わせるためである。わたしは 王たちの力を打ち砕く。』」

15見よ、ダビデとイザヤはどのようにして彼を主、 また神の子と呼んでいるか。

第12章

1しかし、私たちはさらに進んで、この民が相続人な のか、それとも先の民なのか、また契約は私たちと 結ばれるのか、それとも彼らと結ばれるのかを調べ てみましょう。

2まず第に、民について言えば、聖書が何と言って いるか聞いてください。

3イサクは妻リベカのために祈った。彼女は不妊であ ったからである。そしてリベカは身ごもった。その 後、リベカは主に尋ねるために出かけた。

4主は彼女に言われた。「あなたの胎内には二つの国 民があり、あなたの体から二つの民が生まれ、方 が他方に君臨し、大きい方が小さい方に仕える。こ こでイサクが誰であったか、リベカが誰であったか、 そして預言されていたこの民が、あの民よりも偉大 になることを理解せよ。」

5また別の預言の中で、ヤコブは息子ヨセフにさらに 明確にこう告げています。「見よ、主はわたしにあ なたの顔を見る機会を奪ってはおられない。あなた の息子たちを連れて来なさい。わたしは彼らを祝福 しよう。」そして彼は父マナセとエフライムを連れ て来て、兄であるマナセを祝福してほしいと願った。

6そこでヨセフは彼を父ヤコブの右に連れて行きまし た。しかしヤコブは霊によって、来るべき民の姿を 予見していました。

7聖書は何と言っているか。ヤコブは両手を組み、右 手を次男のエフライムの上に置いて祝福した。ヨセ フはヤコブに言った。「あなたの右手をマナセの頭 に置いてください。彼は私の長子です。」ヤコブは ヨセフに言った。「息子よ、私は知っています。し

かし、偉大な者は小さな者に仕えるでしょう。彼も また祝福されるでしょう。」

8あなたがたは、神がだれを最初の民とし、契約の相 続者とされたかを知っている。

9ですから、もし神がアブラハムを通してもこのこと にさらに注意を向けておられるなら、そのとき、そ れに関する私たちの理解は完全に確立されるでしょ う。

10それで、アブラハムが信じて義と認められたとき、 聖書は彼に何と言っているでしょうか。見よ、わた しはあなたを、割礼を受けずに主を信じる諸国の民 の父とした。

11そこで、神が私たちの先祖に誓われた契約を、こ の民に与えたかどうか、今、調べてみましょう。確 かに、神はそれを果たされました。しかし、彼らは 罪のゆえに、それを受けるに値しませんでした。

12預言者はこう言っています。「モーセは主と民と の契約を受けるために、シナイ山で四十日四十夜断 食を続けました。

13モセは主から、御霊によって主の指で文字が書 かれた二枚の板を受け取った。モーセはそれを受け 取ると、民に渡すためにそれを携えて下った。

14主はモーセに言われた。「モーセよ、モーセよ、 急いで降りて行きなさい。あなたがエジプトの国か ら導き出した民は悪事を働いたからです。

15モセは彼らがまた鋳像を立てたことを悟り、そ の二枚の板を手から投げ捨てた。すると主の契約の 板は砕けてしまった。モーセはそれを受け取ったが、 それらは不相応なものであった。

16それでは、私たちがどのようにしてそれらを受け たのか、よく考えてください。モセはしもべとし てそれらを受け取りましたが、主ご自身が、私たち のために苦しみを受け、私たちを主の嗣業の民とす るために、それらを私たちに与えてくださったので す。

17それゆえ、キリストが現されたのは、彼らがその 罪の基準を満たすためであり、また、私たちがキリ ストによって相続人となり、主イエスの契約を受け るためなのです。

18また預言者は言う。「見よ、わたしはあなたを諸 国民の光とし、地の果てに至るまでの救い主とした、 とあなたを贖った主なる神は言われる。」

19キリストは、まさにそのために備えられ、ご自身 の出現によって、すでに死に蝕まれ、迷いの迷いに 引き渡されているわたしたちの心を、暗闇から救い 出し、御言葉によってわたしたちと契約を結ぶため に備えられたのです。

20父が私たちを暗闇から救い出すことによって、ご 自身のために聖なる民を備えるようにと命じたと書 いてあるからです。

21それゆえ、預言者は言う。「主なるあなたの神で あるわたしは、正義によってあなたを召した。わた しはあなたの手を取り、あなたを力づける。そして、 あなたを民の契約、異邦人の光とする。盲人の目を 開き、囚人を獄から、暗闇に座する者を獄屋から連 れ出す。」

22ですから、私たちがどこから贖われたのか、よく 考えてみなさい。預言者はまたこう言っています。 「主の霊が私の上にある。主が私に油を注がれたか らだ。主は私を遣わして、貧しい人に福音を宣べ伝 えさせ、心の打ち砕かれた人を癒し、捕らわれ人に 赦しを、盲人に光を与えさせ、主の恵みの年と回復 の日を告げ知らせ、すべての嘆き悲しむ人を慰めさ せさせたのだ。」

第13章

1また、安息日については、神がシナイ山でモーセに 顔と顔を合わせて語られた十戒の中にこう書いてあ る。「清い手と清い心とをもって主の安息日を聖別 しなさい。」

2また他の箇所ではこう言っています。「もしあなた の子供たちがわたしの安息日を守るならば、わたし は彼らに慈悲を施す。」

3神は創造の初めに安息日について言及しています。

神は六日間で御自分の御手の業を造り、七日目にそ れを完成させ、七日目に休んで聖別されました。

4子どもたちよ、これが何を意味するか考えなさい。

彼は六日間でそれらを終わらせた。その意味はこう だ。六千年の間に主なる神はすべてのものを終わら せるのだ。

5彼にとって、一日は千年です。御自身がこう証言し ておられるとおりです。「見よ、この日は千年のよ うになる。」それゆえ、子供たちよ、六日、すなわ ち六千年の間に、すべてのことは成就するのです。

6そして、神が「第七日に休まれた」と言っているの はどういうことか。それは、神の子が来て、悪魔の 季節を滅ぼし、不敬虔な者たちを裁き、太陽と月と 星を変えるとき、第七日に栄光のうちに休まれると いうことを意味しているのである。

7最後に彼はこう付け加えています。「清い手と清い 心をもって、これを聖別しなければならない。」で すから、もし私たちが、すべてのことにおいて清い 心を持たずに、神が聖別されたその日を聖別できる と考えるなら、私たちは大いに欺かれています。

8見よ、そのとき、主は祝福された安息とともにそれ を真に聖別してくださる。そのとき、わたしたちは (義なる約束を受け、もはや不義はなく、主によっ てすべてが新しくされ)、まずわたしたち自身が聖 別されて、それを聖別することができるのである。

9最後に、イエスは彼らに言われた。「新月とあなた たちの安息日には、わたしは耐えられない。彼が何 を意味しているか考えなさい。『あなたがたが今守 っている安息日はわたしには受け入れられない。わ たしが定めた安息日は受け入れられる。わたしはす べてのことを休んで八日目、すなわちあの世の始ま りを始める』と。」

10こういうわけで、私たちはイエスが死人の中から よみがえり、弟子たちにご自身を現してから天に昇 られた第八日を喜びをもって祝います。

11神殿に関して私があなたたちに話すことはまだ残 っています。これらの哀れな人々は欺かれ、神殿を 神の住まいであるかのように、自分たちを造った神 ご自身ではなく、神殿に信頼を置いています。

12彼らは異邦人と同じようにして、神殿でイエスを 聖別した。

13それゆえ、主が神殿をむなしいものとなさる御言 葉をどのように聞きなさい。「だれが手幅をもって 天を測り、手幅をもって地を測ったのか。それはわ たしではないか。主はこう言われる。『天はわたし

の王座、地はわたしの足台である。あなたがたがわ たしのために建てようとする家とは何なのか。わた しの安息の地とは何なのか。それゆえ、彼らの望み はすべてむなしいことを知りなさい。』

14また、彼はこのように語っています。「見よ、こ の神殿を破壊する者たちは、再びそれを建てるであ ろう。」そして、その通りになりました。彼らの戦 争によって、神殿は敵によって破壊され、敵の僕た ちがそれを建てたのです。

15さらに、都と神殿、そしてイスラエルの民がどの ようにして滅ぼされるかが明らかにされました。聖 書はこう言っています。「終わりの日に、主はその 牧場の羊と、その囲いと、その塔を滅ぼされる。」 主が言われたとおりになりました。

16そこで、神の神殿があるかどうか尋ねてみましょ う。確かにあります。そして、そこには、ご自身が それを造り、完成させると宣言しておられます。 「週が満ちるとすぐに、主の神殿が主の御名によっ て栄光に輝いて建てられる」と書いてあるからです。

17そこで、私は神殿があることを知りました。しか し、それは主の名においてどのように建てられるの でしょうか。私があなたに示しましょう。

18私たちが神を信じる前は、私たちの心の住まいは、 人の手で建てられた神殿のように、腐りやすく、弱 いものでした。

19それは偶像礼拝に満ちた家、悪霊の家であり、神 に反することすべてがそこで行われていたからです。 しかし、それは主の御名によって建てられるでしょ う。

20主の宮がいかにして壮麗に建てられるかを考えな さい。また、それがどのような手段によってなされ るかを学びなさい。

21私たちは罪の赦しを受け、主の御名を信じて新た にされ、いわば初めから再び創造された者となりま した。それゆえ、神はまことに私たちの家、すなわ ち私たちの内に住んでおられるのです。

22しかし、どのようにして神はわたしたちのうちに 住まわれるのでしょうか。それは、神の信仰の言葉、 神の約束の呼びかけ、神の義なる裁きの知恵、神の 教えの命令です。神ご自身がわたしたちのうちに預 言し、わたしたちのうちに住んでおられ、死の奴隷 となっていたわたしたちに神殿の門、すなわち知恵 の口を開いてくださり、わたしたちに悔い改めを与 えてくださいます。そして、これによって、わたし たちを朽ちることのない神殿にしてくださったので す。

23それゆえ、救われたいと願う者は、人ではなく、 人の内に住み、人によって語る方に目を留めなさい。 そして、その方の口からそのような言葉を語るのを 聞いたことも、聞きたいと思ったこともなかったの で、驚嘆するのです。

24これは主のために建てられた霊的な神殿です。

バルナバの般書簡 第14章

1そして私は、あなたがたの救いに役立つことを、で きるだけ多く、またできるだけ簡潔に、あなたがた に告げ知らせ、そのために必要なことを何一つ省略 しなかったと信じています。

2今の事とこれから起こる事について、わたしがこれ 以上語ったとしても、それはたとえ話なので、あな たがたには理解できないでしょう。ですから、これ らの事については、これで十分でしょう。

3次に、他の種類の知識と教義について考えてみまし ょう。教義と力には2つの道があります。1つは光の 道であり、もう1つは闇の道です。

4しかし、この二つの道には大きな違いがあります。

神の御使いたちが光の道を導く者として、方の上 に立てられ、サタンの御使いたちが他方の上に立て られています。一方はとこしえからとこしえまで主 であり、他方は不義の時代の君主です。

5光の道とは、もし人が自分のために定められた場所 に到達したいと願い、自分の行いによってそこへ急 ぐなら、次のとおりです。その道を歩むために私た ちに与えられた知識とは、次のとおりです。あなた は、あなたを造った方を愛し、あなたを死から贖い 出した方をあがめなさい。

6あなたは心を純朴にし、霊を豊かにしなさい。死の 道を歩む者たちに執着してはならない。神に喜ばれ ないことはすべて憎んではならない。あらゆる偽善 を忌み嫌いなさい。主の戒めを一つも無視してはな らない。

7あなたは高ぶってはならない。謙遜でなければなら ない。あなたは自分の誉れを誇ってはならない。隣 人に対して悪事を企ててはならない。あなたは自分 の心に過信してはならない。

8あなたは不品行や姦淫を犯してはならない。また、 同性愛に染まってはならない。神の言葉を、どんな 汚れた事にも用いてはならない。

9あなたは、だれかの過ちを責めるとき、その人の人 格を受け入れてはならない。あなたは優しく、静か にしていなければならない。あなたは聞いた言葉に 震えてはならない。兄弟に対して、心に憎しみを抱 いてはならない。そうなるかどうか、疑ってはなら ない。

10主の名をみだりに唱えてはならない。自分の命よ りも隣人を愛しなさい。

11あなたは、あなたの妊娠した子を、それが流され る前に滅ぼしてはならない。また、生まれた後に、 それを殺してはならない。

12あなたはあなたの息子、あなたの娘から手を引い てはならない。彼らには主を畏れることを幼い時か ら教えなければならない。

13隣人の財産をむさぼってはならない。奪い取って はならない。高慢な者たちに心を寄せてはならない。

あなたは義人や謙遜な者の中に数えられなければな らない。あなたに起こるどんな出来事も、良いこと として受け止めなければならない。

14あなたは二心や二枚舌を持たてはならない。二枚 舌は死のわなとなるからである。あなたは、神の代 理人として、主にも、またそれ以下の主人にも、畏 敬の念をもって従わなければならない。

15あなたは、神に信頼するあなたのしもべたちのう ちの誰に対しても、命令に苦々しい思いを抱いては ならない。そうしないと、両者の上に立つ方を恐れ るのを忘れる恐れがあるからである。なぜなら、彼 は、人を差別して招くためではなく、御霊によって 備えられた者を招きに来たからである。

16あなたは、自分の持っているものをみな隣人に分 け与えなければならない。何一つ自分のものとして はならない。もしあなたがたが朽ちないものにあず かっているのなら、朽ちるものにはなおさらそうす べきではないか。

17あなたは口を滑らせてはならぬ。口は死のわなで あるからだ。力を尽くして自分の命のために努力し なさい。受け取ろうと手を伸ばすな。与えるべきと きに手を差し伸べるな。

18主の言葉をあなたに語る者を、あなたの瞳の中の 瞳のように愛しなさい。昼も夜も、将来の裁きを心 に留めなさい。

19あなたは毎日、義人たちを捜し求めなさい。また、 御言葉によって他の人々を励まし、どのようにすれ ば魂を救えるかを思い巡らしなさい。

20あなたは、自分の罪が赦されるために、貧しい 人々に施しをするために、自分の手で働きなさい。 施しをするかどうか迷ってはならない。施しをした 後で、不平を言ってはならない。

21求める者にはみな与えなさい。そうすれば、あな たの贈り物によく応じてくれる人がだれであるかが 分かるでしょう。

22あなたが受けたものは、大切に保管しなさい。そ れに何かを加えたり、何かを減らしたりしてはなら ない。

23悪人は常に忌み嫌われよ。あなたは正しい裁きを 下さなければならない。あなたは決して分裂を起こ さず、争い合う者の間に平和をもたらし、彼らを つにまとめよ。

24あなたは自分の罪を告白しなければならない。悪 い良心を抱いて祈りに臨んではならない。

25これが光の道です。

第15章

1しかし、暗闇の道は曲がっていて、呪いに満ちてい る。それは永遠の死と罰の道である。そこを歩む者 は、自分の魂を滅ぼすものに出会う。

2それは、偶像礼拝、高慢、権力への誇り、偽善、二 心、姦淫、殺人、強奪、高慢、違反、欺瞞、悪意、 傲慢、魔術、貪欲、神を恐れないことです。

3善良な人々を迫害する者、真理を憎む者、偽りを愛 する者、正義の報いを知らず、何事にも善に執着し ない者たちは、このような歩みをしているのです。

バルナバの般書簡

4彼らは未亡人と孤児に正しい裁きを行わず、悪事に 目を留めて、主を恐れない。

5彼らは優しさと寛容さを遠く離れ、虚栄を愛し、報 酬を追い求め、貧しい者をあわれむこともせず、重 荷を負い、虐げられている者のために心を砕くこと もしない。

6彼らは、自分たちを造った方を知らずに、悪口を言 う者、子供たちを殺し、神の被造物を堕落させる者、 困っている者から背を向け、苦しむ者を虐げ、富め る者の弁護者でありながら貧しい者に対しては不正 な裁きを下す者、全く罪人なのです。

7ですから、先ほど述べた主の正しい戒めを学び、そ れに従って歩むのは、私たちにとってふさわしいこ とです。そうする人は、神の国で栄光を受けるから です。

8しかし、他のものを選ぶ者は、その行いもろとも滅 ぼされます。そのために、復活と報いがあるのです。

9あなたがたのうちで高い地位にある人々にお願いし ます。(もしあなたがたが、私が善意から与える助 言を受け入れるなら)あなたがたには、善をなし得 る人々がいます。彼らを見捨てないでください。

10万物と悪者とが滅ぼされる日が近づいている。主 は近くにおられ、報いも主と共にある。

11ですから、わたしは重ねてあなたがたに勧めます。

互いに良い立法者となり、互いに忠実な助言者であ り続け、すべての偽善をあなたがたの中から除きな さい。

12そして、全世界の主なる神が、忍耐をもってあな たに知恵と知識と助言と、神の裁きに対する理解を 与えてくださいますように。

13あなたがたは神に教えを受けなさい。主があなた がたに求めておられることを求め、それを行ないな さい。そうすれば、裁きの日に救われるであろう。

14あなたがたのうちに、よいことを思い起こす人が いるなら、わたしのことを思い起こし、これらのこ とを思い巡らしなさい。そうすれば、わたしがあな たがたのために願い、あなたがたを警戒しているこ とが、よい結果となるであろう。

15わたしはあなたに懇願します。あなたへのお願い です。この美しい肉体の幕屋にいる間、これらのこ とを一つも欠けることなく、絶えず求め、すべての 戒めを守りなさい。これらのことは、行うにふさわ しいことであり、また行う価値があることなのです。

16ですから、私は、あなたがたが喜びますように、 できる限り熱心に、自分の力で書き送ってきました。 愛と平和の子らよ、さようなら。

17栄光とすべての恵みの主が、あなたの霊と共にあ りますように。アメン。

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Japanese - The General Epistle of Barnabas by Filipino Tracts and Literature Society Inc. - Issuu