死、埋葬、そして復活 そこでモーセはイスラエルの長老たち全員を呼び集め、彼らに言った。「家族ごとに子羊 を 1 匹ずつ選び、過越のいけにえを屠りなさい。ヒソプの束を取り、鉢の中の血に浸し、 その血で戸口の鴨居と柱を塗りなさい。朝まで、だれも家の戸口から出てはならない。主 はエジプト人を打つために通り過ぎられる。主は鴨居と柱に血が塗られているのをご覧に なると、戸口を通り過ぎ、滅ぼす者があなたがたの家に入ってあなたがたを打つのを許さ れない。」 出エジプト記 12:21-23 もし人が死に値する罪を犯し、死刑に処せられ、木に吊るすならば、その死体を夜通し木 に吊るしたままにしてはならない。必ずその日のうちに埋葬しなければならない。(吊る された者は神に呪われているからである。)そうすれば、主なるあなたの神があなたに相 続地として与えてくださるあなたの土地が汚されることがなくなる。申命記 21:22-23 犬どもが私を取り囲み、悪しき者たちの群れが私を包囲した。彼らは私の手と足を突き刺 した。私は自分の骨をすべて数え上げることができる。彼らは私を見つめ、じっと見つめ ている。彼らは私の衣を分け合い、私の着物にくじを引いた。詩篇 22:16-18 そして六十二週の後、メシアは断たれるが、それは彼自身のためではない。来るべき君主 の民は都と聖所を滅ぼし、その終わりは洪水のように押し寄せ、戦争の終わりまで荒廃が 定められている。ダニエル書 9:26 わたしはダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと嘆願の霊を注ぐ。彼らは自分たち が刺し貫いたわたしを見上げ、一人息子を失ったように嘆き悲しみ、長子を失ったように 苦しみ悲しむであろう。ゼカリヤ書 12:10 わたしがあなたがたに伝えた最も大切なことは、わたし自身も受けたことですが、すなわ ち、キリストは聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死なれ、葬られ、聖書 に書いてあるとおり、三日目に復活されたということです。(コリント人への手紙第一 15:3-4)
預言者イザヤ イザヤ書 53 章 1 私たちの報告を信じた者は誰か。主の御腕は誰に現されたのか。 2 彼は主の前で、若木のように、乾いた地から生える根のように育つ。彼には姿も美しさ もなく、私たちが彼を見ても、彼を慕うような美しさはない。 3 彼は人々に軽蔑され、見捨てられた。悲しみの人であり、苦しみを知る人であった。私 たちは彼から顔を背けるようにして、彼を軽蔑し、彼を尊ばなかった。
イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
4 確かに彼は私たちの苦しみを負い、私たちの悲しみを担った。しかし私たちは彼を、神 に打たれ、苦しめられた者とみなした。 5 しかし、彼は私たちの背きのために傷つけられ、私たちの咎のために打ち砕かれた。私 たちの平和をもたらす懲らしめが彼の上にあり、彼の傷によって私たちは癒された。 6 私たちは皆、羊のように迷い、それぞれ自分の道にそれて行った。しかし主は、私たち すべての罪を彼に負わせた。 7 彼は虐げられ、苦しめられたが、口を開かなかった。屠殺場に引かれる子羊のように、 毛を刈る者の前で黙っている羊のように、彼は口を開かなかった。 8 彼は牢獄から、裁きから連れ去られた。誰が彼の世代を語り尽くせるだろうか。彼は生 きている者の地から断たれたのだ。わたしの民の罪のために彼は打たれたのだ。 9 彼は悪人たちと共に墓に葬られ、死においては富める者たちと共に葬られた。それは彼 が暴力を振るわず、その口には偽りがなかったからである。 10 しかし、主は彼を打ち砕くことを喜ばれ、彼を苦しめられた。あなたが彼の魂を罪のた めのいけにえとするとき、彼は子孫を見、長生きし、主の御心は彼の手によって成就する であろう。 11 彼は自分の魂の苦しみを見て満足するであろう。わたしの義なるしもべは、その知識に よって多くの人を義とするであろう。彼は彼らの罪を負うからである。 12 それゆえ、わたしは彼に偉大な者たちと共に分け前を与え、彼は強い者たちと共に戦利 品を分かち合うであろう。なぜなら、彼は自らの命を死にまで注ぎ出し、罪人たちと共に 数えられ、多くの人々の罪を負い、罪人たちのために執り成しをしたからである。
マタイによる福音書 マタイによる福音書 26 章 1 イエスはこれらの言葉をすべて言い終えると、弟子たちに言われた。 2 あなたがたは知っているとおり、二日後には過越の祭りがあり、人の子は十字架につけ られるために引き渡される。 3 そこで祭司長たち、律法学者たち、民の長老たちが、カイアファスと呼ばれる大祭司の 宮殿に集まった。 4 そして彼らは、イエスを策略によって捕らえ、殺すために相談した。 5 しかし彼らは言った、「祭りの日にはだめだ。民衆の間で騒ぎが起こるかもしれないか らだ。」 6 さて、イエスがベタニアのらい病患者シモンの家にいたとき、 7 すると、一人の女がやって来て、非常に高価な香油の入った雪花石膏の壺を持って、イ エスが食事の席に着いているときに、その香油をイエスの頭に注いだ。 8 しかし弟子たちはそれを見て憤慨し、「これは何の無駄遣いなのか」と言った。 9 この香油は高く売って貧しい人々に施すことができたはずだった。 10 イエスはそれを理解して彼らに言われた。「なぜこの女を困らせるのか。彼女はわたし に良いことをしてくれたのだ。」 11 貧しい人々はいつもあなたがたのそばにいるが、わたしはいつもあなたがたのそばにい るわけではない。 12 なぜなら、彼女がこの香油を私の体に注いだのは、私の埋葬のためだったからです。 13 まことに、あなたがたに言います。全世界のどこでこの福音が宣べ伝えられようとも、 この女がしたことも、彼女を記念するために語られるでしょう。
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イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
14 そのとき、十二弟子の一人、イスカリオテのユダが祭司長たちのところへ行き、 15 イエスは彼らに言われた、「いくらいただければ、彼をあなた方にお渡ししましょう か」。すると彼らはイエスと銀貨三十枚で契約を結んだ。 16 そしてその時から、彼はイエスを裏切る機会を伺っていた。 17 さて、種なしパンの祭りの初日に、弟子たちはイエスのもとに来て言った。「過越の食 事をするために、どこで準備をしましょうか。」 18 イエスは言われた。「町へ行って、ある人にこう言いなさい。『主は言われる。「わた しの時が近づいた。わたしは弟子たちと共にあなたの家で過越の祭りを祝う。」』 19 弟子たちはイエスが命じられたとおりに行い、過越の食事の準備をした。 20 夕方になると、イエスは十二弟子と共に座られた。 21 彼らが食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。 あなたがたのうちの一人がわたしを裏切るでしょう。」 22 彼らは非常に悲しみ、一人一人イエスに「主よ、まさか私ではないのですか」と言い始 めた。 23 するとイエスは答えて言われた、「私と一緒に皿に手を入れる者は、私を裏切るであろ う。」 24 人の子は聖書に書いてあるとおりに去っていく。しかし、人の子を裏切る者は災いだ。 その者は生まれてこなかった方がよかった。 25 すると、イエスを裏切ったユダが答えて言った。「先生、私でしょうか?」イエスは彼 に言われた。「あなたが言ったとおりだ。」 26 彼らが食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福して裂き、弟子たちに与えて言 われた。「取って食べなさい。これはわたしの体です。」 27 イエスは杯を取り、感謝をささげ、弟子たちに与えて言われた。「皆、これを飲みなさ い。」 28 これは、罪の赦しのために多くの人のために流される、新しい契約のわたしの血です。 29 しかし、わたしはあなたがたに言います。わたしは父の王国であなたがたと共に新しい ぶどう酒を飲むその日まで、このぶどうの木の実から造られたものを飲むことはありませ ん。 30 そして彼らは賛美歌を歌い終えると、オリーブ山へ出かけた。 31 するとイエスは彼らに言われた。「今夜、あなたがたは皆、わたしのことでつまずくで しょう。なぜなら、『わたしは羊飼いを打つ。すると群れの羊は散らされる』と書いてあ るからです。」 32 しかし、わたしは復活した後、あなたたちより先にガリラヤへ行くでしょう。 33 ペテロは答えて言った、「たとえすべての人があなたのことでつまずいても、私は決し てつまずきません。」 34 イエスは彼に言われた、「まことにあなたに告げます。今晩、鶏が鳴く前に、あなたは 三度わたしを知らないと言うでしょう。」 35 ペトロはイエスに言った。「たとえあなたと共に死ぬことになっても、あなたを否認し ません。」弟子たちも皆同じように言った。 36 それからイエスは弟子たちと共にゲツセマネという所に着き、弟子たちに言われた。 「わたしがあちらで祈っている間、ここに座っていなさい。」 37 彼はペトロとゼベダイの二人の息子を連れて行き、悲しみに暮れ、ひどく落ち込んだ。 38 するとイエスは彼らに言われた。「わたしの魂は死ぬほど悲しんでいる。ここにいて、 わたしと共に目を覚ましていなさい。」
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イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
39 彼は少し進んで、顔を地に伏せて祈って言った。 「父よ、もしできることなら、この杯 をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いではなく、あなたの御心が行 われますように。」 40 イエスは弟子たちのところへ来て、彼らが眠っているのを見つけ、ペトロに言われた。 「あなたがたは、わたしと一緒に一時間も目を覚ましていられなかったのか。」 41 目を覚まして祈りなさい。誘惑に陥らないように。心は燃えていても、肉体は弱いので す。 42 イエスは再び出て行き、祈って言われた。「わが父よ、もしこの杯を飲み干さずにわた しから過ぎ去らないのであれば、あなたの御心が行われますように。」 43 すると、彼が戻って来ると、彼らはまた眠っていた。彼らの目は重かったからである。 44 そして彼は彼らを残して再び立ち去り、三度目に同じ言葉を祈った。 45 それからイエスは弟子たちのところに来て言われた。「今は眠りなさい。休みなさい。 見よ、時が来た。人の子は罪人たちの手に渡される。」 46 立ち上がって行こう。見よ、わたしを裏切る者がすぐそこにいる。 47 彼がまだ話しているうちに、見よ、十二弟子の一人であるユダがやって来た。彼と共に、 祭司長たちや民の長老たちの中から、剣や棒を持った大勢の人々がいた。 48 裏切った者が彼らにしるしを与えて言った。「わたしが口づけする者がその人だ。彼を しっかりと捕まえなさい。」 49 すると彼はすぐにイエスのところに来て、「先生、こんにちは」と言って、イエスに口 づけをした。 50 するとイエスは彼に言われた、「友よ、なぜ来たのか」。すると彼らは近づいてイエス に手をかけ、捕らえた。 51 すると、イエスと共にいた者の一人が手を伸ばして剣を抜き、大祭司のしもべを打って、 その耳を切り落とした。 52 するとイエスは彼に言われた、「剣を鞘に納めなさい。剣を取る者は皆、剣によって滅 びるからだ。」 53 あなたは、私が今父に祈れば、父はすぐに十二軍団以上の天使を私に与えてくださると 思わないのか。 54 しかし、それではどのようにして聖書が成就し、こうならなければならないということ になるのでしょうか。 55 その時、イエスは群衆に言われた。「まるで剣や棒を持って強盗を捕らえるかのように、 わたしを捕らえようと出てきたのか。わたしは毎日、あなたがたと共に神殿で教えていた が、あなたがたはわたしを捕らえようとはしなかった。」 56 しかし、これらすべてのことは、預言者たちの聖書が成就するためであった。すると弟 子たちは皆、イエスを見捨てて逃げ去った。 57 イエスを捕らえた者たちは、彼を大祭司カヤパのところへ連れて行った。そこには律法 学者たちと長老たちが集まっていた。 58 しかしペテロはイエスを遠くから追って大祭司の宮殿に行き、中に入って召使たちと一 緒に座り、事の成り行きを見守った。 59 さて、祭司長たち、長老たち、議会全体は、イエスを死刑にするために、イエスに対す る偽証を求めました。 60 しかし、偽証人は見つからなかった。多くの偽証人が来たが、偽証人は見つからなかっ た。最後に二人の偽証人が来て、
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イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
61 すると、こう言われた。「この男は、『私は神殿を破壊し、三日でそれを建て直すこと ができる』と言った。 62 すると大祭司は立ち上がり、彼に言った。「あなたは何も答えないのか。これらの者た ちがあなたに対して証言していることは何なのか。」 63 しかしイエスは黙っていた。大祭司は答えて言った、「生ける神にかけて誓って言うが、 あなたはキリスト、神の子なのか、私たちに言いなさい。」 64 イエスは彼に言われた、「あなたが言ったとおりです。しかし、わたしはあなたがたに 言います。今後、あなたがたは人の子が力ある者の右の座に着き、天の雲に乗って来るの を見るでしょう。」 65 そこで大祭司は衣を引き裂いて言った。「彼は神を冒涜した。これ以上証人は必要ない。 見よ、あなたがたは彼の冒涜を聞いたのだ。」 66 あなた方はどう思いますか。彼らは答えて言った、「彼は死刑に値する。」 67 すると彼らはイエスの顔につばを吐きかけ、殴りつけ、またある者は手のひらでイエス を打った。 68 「キリストよ、私たちに預言してください。あなたを打ったのは誰ですか。」 69 さて、ペトロは宮殿の外に座っていた。すると、一人の女が彼のところに来て言った。 「あなたもガリラヤのイエスと一緒にいた方です。」 70 しかし彼は皆の前で否定し、「あなたの言うことは分かりません」と言った。 71 彼が玄関に出て行ったとき、別の女中が彼を見て、そこにいた人々に言った。「この人 もナザレのイエスと一緒にいた人です。」 72 彼は再び誓って否定し、「私はその男を知りません」と言った。 73 しばらくすると、そばに立っていた者たちがペテロのところに来て言った。「あなたも 確かに彼らの仲間だ。あなたの言葉遣いがそれを物語っている。」 74 すると彼は呪いの言葉を吐き、誓いを立てて、「私はその男を知らない」と言った。す るとすぐに鶏が鳴いた。 75 ペトロはイエスの言葉を思い出した。「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らない と言うだろう。」そして彼は出て行き、激しく泣いた。 マタイによる福音書 27 章 1 朝になると、祭司長たちと民の長老たちは皆、イエスを殺そうと相談し、 2 そして彼らはイエスを縛り、連れて行って、総督ポンティウス・ピラトに引き渡した。 3 すると、イエスを裏切ったユダは、イエスが有罪判決を受けたのを見て悔い改め、銀貨 30枚を祭司長たちと長老たちに返した。 4 彼は、「私は罪を犯しました。罪のない人の血を裏切ったのです」と言った。すると彼 らは、「それが私たちに何の関係があるのか。あなたがそれを解決してください」と言っ た。 5 彼は銀貨を神殿に投げ捨て、そこを去り、行って首を吊った。 6 すると祭司長たちは銀貨を取り、「これは血の代価なので、これを宝物庫に入れるのは 律法に反する」と言った。 7 そして彼らは相談し、寄留者を埋葬するために陶器師の畑を買い取った。 8 それゆえ、その畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。 9 こうして、預言者エレミヤによって語られたことが成就した。「彼らは銀貨 30 枚、すな わちイスラエルの子らが値付けした者の値段を取った。 10 そして、主が私に命じられたとおり、それらを陶器師の畑に与えた。
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11 イエスは総督の前に立っておられた。総督はイエスに尋ねて言った。「あなたはユダヤ 人の王ですか。」イエスは彼に言われた。「あなたがそうおっしゃるのです。」 12 そして、祭司長たちや長老たちから訴えられたとき、彼は何も答えなかった。 13 そこでピラトは彼に言った、「彼らがあなたに対して証言していることを、あなたは聞 いていないのか。 14 彼は彼に一言も答えなかった。そのため総督は非常に驚いた。 15 さて、その祭りの時、総督は人々が望む囚人を一人釈放するのが常であった。 16 その時、彼らにはバラバという名の有名な囚人がいた。 17 そこで、彼らが集まったとき、ピラトは彼らに言った。「あなたがたは、誰を釈放して ほしいのか。バラバか、それともキリストと呼ばれるイエスか。」 18 彼は、人々が嫉妬心から彼を引き渡したことを知っていた。 19 彼が裁判の席に着くと、彼の妻は彼のもとに使いを送り、「あの正しい人とは関わらな いでください。今日、夢の中で彼のことで私は多くの苦しみを受けました」と告げた。 20 しかし、祭司長たちと長老たちは群衆を説得して、バラバに尋ねてイエスを殺そうとし た。 21 総督は答えて彼らに言った、「あなた方は、この二人のうちどちらを釈放してほしいの か」。彼らは言った、「バラバです」。 22 ピラトは彼らに言った、「それでは、キリストと呼ばれるイエスをどうしたらよいの か。」彼らは皆、彼に言った、「十字架につけなさい。」 23 総督は言った、「なぜだ、彼はどんな悪事を働いたのか」。しかし、彼らはますます大 声で叫んで、「彼を十字架につけろ」と言った。 24 ピラトは、自分が何も解決できず、かえって騒ぎが大きくなるのを見て、水を取って群 衆の前で手を洗い、「この正しい人の血については、私は責任がない。あなたがたが責任 を取れ」と言った。 25 すると民衆は皆答えて言った、「彼の血は私たちと私たちの子孫の上に降りかかる。」 26 それからイエスはバラバを彼らに釈放し、イエスを鞭打ってから、十字架につけるため に引き渡した。 27 すると総督の兵士たちはイエスを広間へ連れて行き、兵士たち全員を彼のそばに集めた。 28 そして彼らはイエスの服を脱がせ、緋色の衣を着せた。 29 そして彼らは茨の冠を編んで彼の頭にかぶせ、右手に葦の杖を持たせた。そして彼らは 彼の前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳!」と言って彼をあざけった。 30 そして彼らは彼につばを吐きかけ、葦の棒を取って彼の頭を打った。 31 その後、彼らはイエスをあざけり、その上着を脱がせて、元の服を着せ、十字架につけ るために連れ出した。 32 彼らが出て行くと、キレネ人のシモンという男を見つけた。彼らは彼に十字架を背負わ せた。 33 そして、彼らがゴルゴタと呼ばれる場所、すなわち髑髏の場所に到着したとき、 34 彼らは彼に胆汁を混ぜた酢を飲ませようとしたが、彼はそれを味わった後、飲もうとし なかった。 35 そして彼らはイエスを十字架につけ、くじを引いてその衣を分け合った。これは預言者 によって語られた「彼らはわたしの衣を分け合い、わたしの着物についてくじを引いた」 という言葉が成就するためであった。 36 そして彼らはそこに座ってイエスを見守っていた。
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37 そして、イエスの頭上に「これはユダヤ人の王イエスである」と書かれた告発状を掲げ た。 38 その時、二人の盗賊がイエスと共に十字架につけられた。一人は右に、もう一人は左に。 39 通りすがりの人々は頭を振りながら彼を罵り、 40 そして、「神殿を破壊して三日で建て直す者よ、自分を救ってみよ。もしあなたが神の 子なら、十字架から降りて来なさい」と言った。 41 同様に、祭司長たちも律法学者や長老たちと共に彼をあざけり、 42 彼は他人を救ったが、自分自身を救うことはできない。もし彼がイスラエルの王である なら、今すぐ十字架から降りて来なさい。そうすれば私たちは彼を信じよう。 43 彼は神に信頼していた。もし神が彼を救いたいと願うなら、今こそ救い出してほしい。 彼は「私は神の子だ」と言ったのだから。 44 彼と共に十字架につけられた強盗たちも、同じものを彼の歯に投げつけた。 45 さて、第六時から第九時まで、全地は暗闇に覆われた。 46 そして、第九時頃、イエスは大声で叫んで言われた。「エリ、エリ、ラマ・サバクタ ニ」。これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味 である。 47 そこに立っていた人々のうち何人かは、それを聞いて言った。「この人はエリヤを呼ん でいる。」 48 すると、すぐにそのうちの一人が走り寄り、海綿を取って酢を含ませ、葦の先に付けて 彼に飲ませた。 49 残りの者たちは言った。「放っておこう。エリヤが彼を助けに来るかどうか見てみよ う。」 50 イエスは再び大声で叫んで息を引き取られた。 51 すると、見よ、神殿の幕が上から下まで二つに裂け、地が震え、岩が裂けた。 52 墓が開かれ、眠っていた多くの聖徒たちの体がよみがえり、 53 そして復活後、墓から出て聖なる都に入り、多くの人々に現れた。 54 さて、百人隊長と彼と共にイエスを見守っていた者たちは、地震と起こった出来事を見 て、非常に恐れて、「まことにこの方は神の子であった」と言った。 55 そこには、ガリラヤからイエスに従ってきて仕えていた多くの女たちが、遠くから見守 っていた。 56 その中には、マグダラのマリア、ヤコブとヨセの母マリア、そしてゼベダイの子らの母 マリアがいた。 57 夕方になると、アリマタヤ出身のヨセフという金持ちがやって来た。彼はイエスの弟子 でもあった。 58 彼はピラトのところへ行き、イエスの遺体を引き取ってくれるよう懇願した。するとピ ラトは遺体を引き渡すように命じた。 59 ヨセフは遺体を受け取ると、それを清い亜麻布で包み、 60 そして、それを岩を掘って作った自分の新しい墓に納め、大きな石を墓の入り口まで転 がして、立ち去った。 61 すると、マグダラのマリアと、もう一人のマリアが墓の向かい側に座っていた。 62 さて、準備の日の翌日、祭司長たちとファリサイ派の人々がピラトのもとに集まり、 63 「主よ、私たちはあの詐欺師がまだ生きていた時に言ったことを覚えています。『三日 後に私は復活する。』」
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イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
64 それゆえ、弟子たちが夜中に来て彼を盗み出し、人々に「彼は死者の中から復活した」 と言うことのないように、墓を三日目まで厳重に守るように命じなさい。そうすれば、最 後の誤りは最初の誤りよりもひどくなるだろう。 65 ピラトは彼らに言った、「あなたたちには見張り役がいる。行って、できる限り確実に 任務を遂行しなさい。」 66 そこで彼らは行って墓をしっかりとし、石に封印をして、見張りを立てた。 マタイによる福音書 28 章 1 安息日の終わり、週の初めの日の夜明けが近づく頃、マグダラのマリアともう一人のマ リアが墓を見に来た。 2 すると、大地震が起こった。主の使いが天から降りてきて、戸口の石を転がし、その上 に座ったからである。 3 彼の顔は稲妻のように輝き、その衣は雪のように白かった。 4 すると番人たちは彼を恐れて震え上がり、死人のようになった。 5 すると天使は女たちに答えて言った、「恐れることはありません。あなたがたが十字架 につけられたイエスを捜していることは知っています。」 6 彼はここにはおられません。言われたとおり、復活されたのです。さあ、主が横たわっ ておられた場所を見てください。 7 急いで行って、弟子たちに、イエスは死者の中からよみがえられたと伝えなさい。見よ、 イエスはあなたたちより先にガリラヤへ行かれる。そこであなたたちはイエスに会うであ ろう。見よ、わたしはあなたたちに告げた。 8 そして彼らは恐れと大きな喜びをもって急いで墓から立ち去り、弟子たちに知らせるた めに走った。 9 彼らが弟子たちに知らせようと向かうと、見よ、イエスが彼らに出会って、 「万歳」と 言われた。弟子たちは近づいてイエスの足にすがりつき、彼を拝んだ。 10 するとイエスは彼らに言われた。「恐れるな。行ってわたしの兄弟たちに、ガリラヤへ 行きなさい。そこでわたしに会うだろうと伝えなさい。」 11 彼らが去ろうとしていたとき、見よ、見張りの者たちのうちの何人かが都に入り、祭司 長たちに起こったことすべてを報告した。 12 そして彼らは長老たちと集まって相談し、兵士たちに多額の金を与えた。 13 「弟子たちが夜中に来て、私たちが眠っている間に彼を盗み出した」と言いなさい。 14 もしこのことが総督の耳に入ったら、私たちは彼を説得して、あなたたちを守ります。 15 そこで彼らは金を受け取り、教えられたとおりにした。そしてこの話は今日までユダヤ 人の間で広く伝えられている。 16 それから、11 人の弟子たちはガリラヤの山へ行き、イエスが彼らに命じた所へ登った。 17 彼らはイエスを見ると、彼を拝んだ。しかし、疑う者もいた。 18 イエスは近づいて来て彼らに言われた、「天においても地においても、すべての権威は わたしに与えられている。 19 それゆえ、行って、あらゆる国の人々を弟子とし、父と子と聖霊の名によって彼らにバ プテスマを授けなさい。 20 わたしがあなたがたに命じたすべてのことを守るように教えなさい。見よ、わたしは世 の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。アーメン。
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マルコによる福音書 マルコ 14 1 二日後には過越の祭り、種なしパンの祭りが来た。祭司長たちと律法学者たちは、いか にしてイエスを策略で捕らえ、殺そうかと考えた。 2 しかし彼らは言った、「祭りの日にはだめだ。民衆が騒ぎ立てるかもしれないからだ。」 3 ベタニアで、らい病を患っていたシモンの家で食事をしていたとき、一人の女が来て、 非常に高価なナルドの香油の入った雪花石膏の壺を持っていた。そして、その壺を割って、 香油をシモンの頭に注いだ。 4 すると、憤慨した者たちがいて、「なぜこのような香油を無駄にしたのか」と言った。 5 それは 300 デナリ以上で売れて、貧しい人々に施しにできたはずだった。そして彼らは 彼女に不平を言った。 6 するとイエスは言われた。「彼女を放っておきなさい。なぜ彼女を煩わせるのか。彼女 は私に良いことをしてくれたのだ。」 7 貧しい人々はいつもあなたがたのそばにいるので、あなたがたはいつでも彼らに善行を 施すことができます。しかし、わたしはいつもあなたがたのそばにいるわけではありませ ん。 8 彼女はできる限りのことをしてくれました。私の埋葬のために、前もって私の体に油を 塗ってくれたのです。 9 まことに、あなたがたに言います。この福音が全世界のどこででも宣べ伝えられるとき、 彼女がしたことも、彼女を記念するために語られるでしょう。 10 十二使徒の一人であるイスカリオテのユダは、イエスを彼らに引き渡すために祭司長た ちのところへ行った。 11 彼らはそれを聞いて喜び、彼に金銭を与えることを約束した。そして彼は、いかにして 彼を都合よく裏切るかを考えていた。 12 過越の祭りの初日、すなわち過越のいけにえを屠る日に、弟子たちはイエスに言った。 「過越の食事をするために、どこに行って準備をすればよいでしょうか。」 13 イエスは弟子二人を遣わして言われた。「町へ行きなさい。水差しを運んでいる人に会 うでしょう。その人について行きなさい。」 14 彼がどこに入って行っても、家の主人にこう言いなさい。「先生はこう言われます。 『弟子たちと共に過越の食事をする客間はどこですか。』」 15 すると彼は、家具が備え付けられ、準備の整った広い二階の部屋をあなたに見せてくれ るでしょう。そこで私たちのために準備をしてください。 16 弟子たちは出て行き、町に入ると、イエスが言われたとおりであった。そして彼らは過 越の食事の準備をした。 17 そして夕方になると、彼は十二弟子と共にやって来る。 18 彼らが座って食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げ ます。わたしと一緒に食事をしているあなたがたのうちの一人が、わたしを裏切るでしょ う。」 19 すると彼らは悲しみ始め、一人ずつイエスに「私でしょうか」と尋ね、また別の人が 「私でしょうか」と尋ねた。 20 するとイエスは答えて言われた、「それは十二人のうちの一人で、私と一緒に皿に浸か っている者である。」
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21 人の子は確かに去っていく。それは聖書に書いてあるとおりである。しかし、人の子を 裏切る者は災いだ。その者は生まれてこなければよかったのに。 22 彼らが食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福して裂き、彼らに与えて言われ た。「取って食べなさい。これはわたしの体です。」 23 そしてイエスは杯を取り、感謝の祈りを捧げてから、弟子たちに与えた。すると皆、そ の杯で飲んだ。 24 そしてイエスは彼らに言われた、「これは多くの人のために流される、新しい契約のわ たしの血である。」 25 まことに、あなたがたに言います。わたしは、神の国で新しいぶどう酒を飲むその日ま で、もうぶどうの木の実から造られたものを飲むことはありません。 26 そして彼らは賛美歌を歌い終えると、オリーブ山へ出かけた。 27 イエスは彼らに言われた。「今夜、あなたがたは皆、わたしのことでつまずくでしょう。 なぜなら、『わたしは羊飼いを打つ。すると羊は散らされる』と書いてあるからです。」 28 しかし、わたしが復活した後、わたしはあなたたちより先にガリラヤへ行く。 29 しかしペテロは彼に言った、「たとえ皆がつまずいても、私はつまずきません。 30 するとイエスは彼に言われた、「まことにあなたに告げます。今日、この夜、鶏が二度 鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うでしょう。」 31 しかし彼はますます激しく言った。「もし私があなたと共に死ぬとしても、決してあな たを否定しません。」彼らも皆同じように言った。 32 そして彼らはゲツセマネという所に着き、イエスは弟子たちに言われた。「わたしが祈 る間、ここに座っていなさい。」 33 彼はペテロとヤコブとヨハネを連れて行き、ひどく驚き、非常に苦しくなりました。 34 そして彼らに言われた、「わたしの魂は死ぬほど悲しい。ここにいて、目を覚ましてい なさい。」 35 彼は少し前に進み出て、地にひれ伏し、もしできることなら、この時が自分から過ぎ去 るようにと祈った。 36 彼は言った、 「アッバ、父よ、あなたにはどんなことでも可能です。この杯を私から取 り去ってください。しかし、私の願いではなく、あなたの御心が行われますように。」 37 するとイエスは来て、彼らが眠っているのを見つけ、ペトロに言われた。「シモン、眠 っているのか。一時間も目を覚ましていられなかったのか。」 38 目を覚まして祈りなさい。誘惑に陥らないように。霊は確かに準備できているが、肉体 は弱い。 39 そして彼は再び立ち去り、祈り、同じ言葉を語った。 40 彼が戻ってみると、彼らはまた眠っていた。(彼らの目は重かったので)彼らは彼に答 えることもできなかった。 41 そしてイエスは三度目にやって来て、彼らに言われた。「もう寝なさい。休みなさい。 もう十分だ。時が来た。見よ、人の子は罪人たちの手に渡される。」 42 立ち上がって行こう。見よ、わたしを裏切る者がすぐそこにいる。 43 すると、イエスがまだ話しているうちに、十二弟子の一人であるユダがやって来た。祭 司長たち、律法学者たち、長老たちの中から、剣や杖を持った大勢の人々が彼と共にやっ て来た。 44 裏切った者は、彼らにしるしを与えて言った。「私が口づけする者がその人だ。彼を連 れて行って、安全に連れ去りなさい。」
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45 すると、彼は着くとすぐにイエスのところへ行き、「先生、先生」と言って、イエスに 口づけをした。 46 そして彼らはイエスに手をかけ、捕らえた。 47 すると、そばに立っていた者の一人が剣を抜き、大祭司のしもべを刺し、その耳を切り 落とした。 48 するとイエスは答えて言われた、「あなたがたは、まるで盗人を捕まえるかのように、 剣や棒を持って私を捕らえに来たのか。」 49 私は毎日あなたがたと共に神殿で教えていましたが、あなたがたは私を受け入れません でした。しかし、聖書は成就しなければならないのです。 50 そして彼らは皆彼を見捨てて逃げ去った。 51 すると、ある若い男が裸の体に亜麻布をまとってイエスについて来た。若い男たちは彼 を捕らえた。 52 彼は亜麻布を脱ぎ捨て、裸で彼らから逃げ去った。 53 そして彼らはイエスを大祭司のもとへ連れて行った。大祭司と共に、すべての祭司長、 長老、律法学者たちが集まっていた。 54 ペトロはイエスに続いて遠くまで行き、大祭司の宮殿にまで入り、召使たちと一緒に座 って、火のそばで暖をとった。 55 そこで祭司長たちと議会の全員は、イエスを死刑にするために、イエスに対する証人を 探したが、見つからなかった。 56 多くの者が彼に対して偽証したが、彼らの証言は一致しなかった。 57 すると、ある者たちが立ち上がり、彼に対して偽証しをして言った。 58 私たちは彼がこう言うのを聞いた。「わたしは人の手で造られたこの神殿を破壊し、三 日のうちに人の手によらない別の神殿を建てる。」 59 しかし、彼らの証人も一致して同意しなかった。 60 そこで大祭司は真ん中に立ってイエスに尋ねた。「あなたは何も答えないのか。これら の者たちがあなたに対して証言していることは何なのか。」 61 しかし彼は黙って何も答えなかった。大祭司は再び彼に尋ねて言った、「あなたは祝福 された方の御子、キリストですか?」 62 するとイエスは言われた、「わたしはいる。あなたがたは人の子が力ある者の右に座し、 天の雲に乗って来るのを見るであろう。」 63 すると大祭司は自分の衣を裂いて言った、「これ以上証人は必要だろうか」 64 あなた方は冒涜の言葉を聞いた。どう思うか。そして彼らは皆、彼を死刑に処すると宣 告した。 65 すると、ある者たちはイエスにつばを吐きかけ、顔を覆い、殴りつけ、「預言してみろ」 と言い、しもべたちは手のひらでイエスを打った。 66 ペテロが宮殿の階下にいたとき、大祭司の侍女の一人がやって来た。 67 すると彼女はペトロが暖をとっているのを見て、彼を見つめて言った。「あなたもナザ レのイエスと一緒にいたのですね。」 68 しかし彼は否定して言った、「私は知らないし、あなたの言うことも理解できない」。 そして彼は玄関に出て行った。すると鶏が鳴いた。 69 すると、女中が再びイエスを見て、そばに立っていた人々に「この方は彼らのうちの一 人です」と言い始めた。
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70 するとペテロは再びそれを否定した。しばらくして、そばに立っていた者たちが再びペ テロに言った。「あなたは確かに彼らの仲間だ。あなたはガリラヤ人であり、あなたの言 葉遣いもそれに合致している。」 71 しかし彼は呪いの言葉を吐き、誓いを立てて言った。「あなたがたが言っているその人 のことは知らない。」 鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」という言葉を思い出し た。そして、それを思うと、彼は泣いた。 マーク 15 1 すると翌朝すぐに、祭司長たちは長老たち、律法学者たち、そして議会全体と協議し、 イエスを縛り、連れ去り、ピラトに引き渡した。 2 ピラトは彼に尋ねた。「あなたはユダヤ人の王なのか。」彼は答えて言った。「あなた がそうおっしゃるとおりです。」 3 そして祭司長たちは彼を多くのことで訴えたが、彼は何も答えなかった。 4 ピラトは再び彼に尋ねて言った、「何も答えないのか。彼らがあなたに対して証言して いることを見よ。 5 しかしイエスは何も答えなかった。ピラトは驚いた。 6 その宴の席で、イエスは彼らが望む囚人を一人ずつ釈放された。 7 また、バラバという名の者がいた。彼は反乱を起こした者たちと共に縛られて横たわっ ていた。彼は反乱の際に殺人を犯していた。 8 すると群衆は大声で叫び、イエスがこれまで自分たちにしてくださったようにしてほし いと願い始めた。 9 しかしピラトは彼らに答えて言った、「ユダヤ人の王をあなたがたに釈放してほしいの か?」 10 彼は、祭司長たちが彼を嫉妬心から引き渡したことを知っていた。 11 しかし祭司長たちは民衆を動かし、バラバを自分たちのところに釈放するように求めた。 12 ピラトは答えて再び彼らに言った、「では、あなたがたがユダヤ人の王と呼ぶこの人に、 私が何をすべきか望みますか?」 13 そして彼らは再び叫んだ、「十字架につけろ」。 14 するとピラトは彼らに言った、「なぜだ、彼はどんな悪事を働いたのか」。すると彼ら はますます大声で叫んだ、「十字架につけろ」。 15 そこでピラトは民衆を満足させようとして、バラバを彼らに釈放し、イエスを鞭打った 後、十字架につけるために引き渡した。 16 そして兵士たちは彼をプラエトリウムと呼ばれる広間へ連れて行き、全隊員を呼び集め た。 17 そして彼らは彼に紫の衣を着せ、いばらの冠を編んで彼の頭にかぶせた。 18 そして人々は彼に挨拶し始めた。「ユダヤ人の王、万歳!」 19 そして彼らは葦の棒でイエスの頭を打ち、つばを吐きかけ、ひざまずいてイエスを拝ん だ。 20 そして彼らはイエスをあざけった後、紫の衣を脱がせて元の服を着せ、十字架につける ために外へ連れ出した。 21 そして彼らは、田舎から出てきて通りかかったキュレネ人シモンという男に、十字架を 担がせるように強要した。彼はアレクサンダーとルフォスの父であった。
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22 そして彼らはイエスをゴルゴタの所へ連れて行った。ゴルゴタとは、「髑髏の場所」と いう意味である。 23 そして彼らは彼に没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、彼はそれを受け入れな かった。 24 そして彼らはイエスを十字架につけた後、イエスの衣を分け合い、くじを引いて、各人 が何を取るかを決めた。 25 時は午前 3 時で、彼らはイエスを十字架につけた。 26 そして、彼の告発の表題の上には「ユダヤ人の王」と書かれていた。 27 そして、彼らはイエスと共に二人の強盗を十字架につけた。一人はイエスの右に、もう 一人は左に。 28 こうして、「彼は罪人たちの中に数えられた」という聖句が成就した。 29 通りすがりの人々は頭を振りながら彼を罵り、「ああ、神殿を破壊して三日で建て直す 者よ」と言った。 30 自分を救って、十字架から降りて来なさい。 31 同様に、祭司長たちも律法学者たちと互いに嘲り合って言った。「彼は他人を救ったが、 自分自身は救えない。」 32 イスラエルの王キリストが十字架から降りて来てください。そうすれば、私たちはそれ を見て信じることができます。すると、彼と共に十字架につけられた者たちは彼を罵りま した。 33 そして第六時になると、第九時まで全地が暗闇に覆われた。 34 そして、第九時にイエスは大声で叫んで言われた、「エロイ、エロイ、ラマ・サバクタ ニ」。これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味 である。 35 すると、そばに立っていた人々のうち何人かがそれを聞いて言った。「見よ、彼はエリ ヤを呼んでいる。」 36 すると、ある人が走って行って、海綿に酢をいっぱい含ませ、葦につけて彼に飲ませて 言った。「放っておけ。エリヤが来て彼を降ろしてくれるかどうか見てみよう。」 37 イエスは大声で叫び、息を引き取られた。 38 すると、神殿の幕が上から下まで二つに裂けた。 39 向かい側に立っていた百人隊長は、彼がこのように叫び、息絶えるのを見て言った。 「まことに、この人は神の子であった。」 40 また、遠くから見守っていた女たちもいた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブ とヨセの母マリア、そしてサロメがいた。 41 (また、イエスがガリラヤにいたとき、イエスに従い、イエスに仕えた。)そして、イ エスと共にエルサレムに上ってきた多くの女性たち。 42 さて夕方になった。それは準備の日、つまり安息日の前日であったので、 43 アリマタヤのヨセフは、尊敬される顧問官であり、神の国を待ち望んでいた。彼は来て、 大胆にピラトのもとに行き、イエスの遺体を引き取りたいと懇願した。 44 ピラトは、彼がすでに死んでいるのかと驚き、百人隊長を呼び寄せて、彼が死んでから どれくらい経ったのかと尋ねた。 45 百人隊長からそのことを知ると、彼は遺体をヨセフに渡した。 46 彼は上等の亜麻布を買い、彼を下ろすと、その亜麻布で包み、岩を掘って作った墓に納 め、墓の入り口に石を転がした。 47 そしてマグダラのマリアとヨセの母マリアは、イエスが葬られた場所を見た。
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マルコ 16 章 1 安息日が過ぎると、マグダラのマリアとヤコブの母マリアとサロメは、イエスに香油を 塗るために香料を買った。 2 そして、週の初めの日の早朝、日の出とともに、彼らは墓に着いた。 3 彼らは互いに言った、「誰が墓の入り口から石を転がして取り除いてくれるだろうか」 4 すると、彼らが見ると、石は転がされていた。それは非常に大きな石であった。 5 そして墓に入ると、右側に長い白い衣を着た若い男が座っているのが見えた。そして彼 女たちは恐れおののいた。 6 するとイエスは彼らに言われた。「恐れることはない。あなたがたは十字架につけられ たナザレのイエスを捜しているのだ。彼は復活した。ここにはいない。彼が横たえられて いた場所を見なさい。」 7 しかし、行って、弟子たちとペトロに、イエスはあなたたちより先にガリラヤへ行くと 伝えなさい。そこで、イエスがあなたたちに言われたとおり、あなたたちはイエスに会う でしょう。 8 すると彼女たちは急いで墓から出て逃げ出した。彼女たちは震え上がり、驚いていたか らである。恐れていたので、誰にも何も言わなかった。 9 さて、週の初めの日の朝早く、イエスは復活し、まずマグダラのマリアに現れた。イエ スは以前、彼女から七つの悪霊を追い出していた。 10 彼女は行って、自分が彼と一緒にいたことを、彼らが嘆き悲しんでいる時に告げた。 11 彼らは、イエスが生きていること、そしてイエスが彼女に姿を現したことを聞いても、 信じなかった。 12 その後、イエスは別の姿で二人の弟子に現れ、彼らが田舎へ歩いて行ったとき、 13 そして彼らは行って残りの人々にそれを告げたが、彼らは信じなかった。 14 その後、イエスは食事をしていた十一人の弟子たちに現れ、彼らの不信仰と心の頑なさ を責めた。それは、彼らがイエスが復活した後に彼を見た人々の言葉を信じなかったから である。 15 そしてイエスは彼らに言われた、「全世界に出て行き、すべての造られたものに福音を 宣べ伝えなさい。」 16 信じてバプテスマを受ける者は救われる。しかし、信じない者は滅びる。 17 信じる者には、このようなしるしが伴う。わたしの名によって悪霊を追い出し、新しい 言葉を語り、 18 彼らは蛇をつかみ、毒を飲んでも害を受けず、病人に手を置けば病人は癒される。 19 こうして主は彼らに語り終えると、天に上げられ、神の右の座に着かれた。 20 そして彼らは出て行き、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らと共に働き、しるしを伴 わせてみ言葉を確証された。アーメン。
ルカによる福音書 ルカによる福音書 22 章 1 さて、種なしパンの祭り、すなわち過越祭が近づいてきた。 2 祭司長たちと律法学者たちは、どのようにしてイエスを殺そうかと考えた。彼らは民衆 を恐れていたからである。 3 そのとき、十二使徒の一人であるイスカリオテのユダの中にサタンが入った。
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4 彼は立ち去り、祭司長たちや隊長たちと相談し、どのようにしてイエスを彼らに引き渡 すことができるかについて話し合った。 5 彼らは喜んで、彼に金銭を与えることを約束した。 6 彼は約束し、群衆がいない時にイエスを彼らに引き渡す機会を伺っていた。 7 そして、過越のいけにえを屠らなければならない、種なしパンの日が来た。 8 そしてイエスはペトロとヨハネを遣わして言われた。「行って、過越の食事を準備しな さい。そうすれば、私たちは食事をすることができる。」 9 彼らはイエスに言った、「どこで準備をすればよいでしょうか?」 10 するとイエスは彼らに言われた。「見なさい。あなたがたが町に入ると、水差しを運ん でいる人に会うでしょう。その人が入る家について行きなさい。」 11 あなた方は家の主人にこう言いなさい。「主人があなたに言われます。『弟子たちと共 に過越の食事をする客間はどこですか。』」 12 彼はあなたに家具の整った広い二階の部屋を見せるでしょう。そこで準備をしなさい。 13 彼らは行って、彼が言ったとおりに見つけ、過越の食事の準備をした。 14 その時が来ると、イエスは座られた。十二使徒もイエスと共に座った。 15 イエスは彼らに言われた、「わたしは苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越 の食事をすることを切に願っていた。 16 わたしはあなたがたに言います。神の国でそれが成就するまでは、わたしはもう二度と それを食べません。 17 彼は杯を取り、感謝をささげて言った。「これを受け取って、あなたがたの間で分け合 いなさい。 18 わたしはあなたがたに言います。神の国が来るまでは、わたしはぶどうの木の実から造 られたものを飲むことはありません。 19 そしてイエスはパンを取り、感謝をささげ、それを裂いて弟子たちに与え、「これはあ なたがたのために与えられるわたしの体です。わたしを記念してこれを行いなさい」と言 われた。 20 同様に、夕食後に杯を取り、「この杯は、あなたがたのために流されるわたしの血によ る新しい契約です」と言われた。 21 しかし、見よ、わたしを裏切る者の手が、わたしと共に食卓の上にあります。 22 人の子は定められたとおりに去っていく。しかし、彼を裏切る者は災いだ。 23 そこで彼らは互いに、誰がこのことをするべきか尋ね始めた。 24 また、彼らの間には、誰が一番偉いとみなされるべきかという争いが起こった。 25 イエスは彼らに言われた、「異邦人の王たちは彼らを支配し、彼らに権威を振るう者た ちは恩人と呼ばれている。」 26 しかし、あなたがたはそうであってはならない。あなたがたの中で最も偉い者は、最も 若い者のようになり、最も権威のある者は、最も仕える者のようになりなさい。 27 食事の席に着いている人と、給仕する人とでは、どちらが偉大でしょうか。食事の席に 着いている人ではないでしょうか。しかし、私はあなたがたの中で給仕する者としていま す。 28 あなたがたは、わたしの試練に付き従った者たちです。 29 そして、父がわたしに王国を定めたように、わたしもあなたがたに王国を定めます。 30 それは、あなたがたがわたしの王国でわたしの食卓で食べたり飲んだりし、イスラエル の十二部族を裁くために王座に座るためである。
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31 主は言われた、「シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにか けるために欲しがっている。 32 しかし、わたしはあなたの信仰が失われないように祈った。あなたが立ち直ったときに は、兄弟たちを力づけなさい。 33 彼はイエスに言った、「主よ、私は牢獄に行くことも、死ぬことも、あなたと共に行く 覚悟があります。」 34 するとイエスは言われた。 「ペトロよ、よく聞きなさい。鶏が鳴く前に、あなたは三度 わたしを知らないと否定するだろう。」 35 イエスは彼らに言われた。「私があなたたちを財布も袋も履物も持たせずに遣わしたと き、何か足りないものはあったか。」彼らは答えた。「何もありませんでした。」 36 そこでイエスは彼らに言われた。 「しかし今は、財布を持っている者はそれを取り、ま た袋も持って行きなさい。剣を持っていない者は、自分の衣服を売って剣を買いなさい。」 37 わたしはあなたがたに言います。わたしについて書かれていることは、必ず成就しなけ ればなりません。「彼は罪人の中に数えられた。わたしに関することは終わりを迎えるか らである。」 38 彼らは言った、「主よ、ご覧ください、ここに剣が二本あります。」イエスは彼らに言 われた、「それで十分だ。」 39 そしてイエスは出て行き、いつものようにオリーブ山へ行かれた。弟子たちもイエスに 従った。 40 イエスはその場所に着くと、彼らに言われた。「誘惑に陥らないように祈りなさい。」 41 彼は彼らから石を投げるほどの距離だけ離れ、ひざまずいて祈った。 42 「父よ、もし御心ならば、この杯をわたしから取り去ってください。しかし、わたしの 願いではなく、あなたの御心が行われますように。」 43 すると、天から天使が現れて彼を力づけた。 44 彼は苦しみもだえながら、ますます熱心に祈った。そして、彼の汗は血の滴のように地 面に落ちた。 45 そして、イエスは祈りを終えて立ち上がり、弟子たちのところへ来られたとき、彼らが 悲しみのために眠っているのを見つけられた。 46 そして彼らに言われた、「なぜ眠っているのか。起きて祈りなさい。さもないと誘惑に 陥るだろう。」 47 イエスがまだ話しているうちに、見よ、大勢の人が集まってきた。十二弟子の一人であ るユダと呼ばれる者が、彼らの先頭に立ってイエスに近づき、口づけしようとした。 48 しかしイエスは彼に言われた、「ユダよ、あなたは口づけで人の子を裏切るのか。」 49 周りにいた者たちは、これから起こることを見て、イエスに言った。「主よ、剣で打ち ましょうか。」 50 すると、そのうちの一人が大祭司のしもべを打ち、その右耳を切り落とした。 51 するとイエスは答えて言われた、「ここまでは我慢しなさい」。そしてイエスは彼の耳 に触れて癒された。 52 そのとき、イエスは、自分のもとに来た祭司長たち、神殿の長たち、長老たちに言われ た。「あなたがたは、盗人を退治するように、剣や棒を持って出てくるのか。 53 私が毎日あなたがたと共に神殿にいたとき、あなたがたは私に手を伸ばしませんでした。 しかし、今はあなたがたの時であり、闇の力が支配する時です。 54 そこで彼らはイエスを連れて行き、大祭司の家へ連れて行った。ペテロは遠くからつい て行った。
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55 そして、彼らは広間の中央で火を起こし、皆で座ったとき、ペテロも彼らの間に座った。 56 しかし、ある女中が、イエスが火のそばに座っているのを見て、じっと見つめて言った。 「この人もイエスと一緒にいました。」 57 彼はイエスを否定して言った、「女よ、私は彼を知らない。」 58 しばらくすると、別の人が彼を見て、「あなたも彼らの一員だ」と言った。ペテロは、 「人よ、私は違う」と言った。 59 そして、およそ 1 時間ほど経ってから、確信を持ってこう断言した。「確かにこの人も 彼と一緒にいました。彼はガリラヤ人です。」 60 するとペテロは言った、「人よ、あなたの言うことは私には分かりません」。すると、 彼がまだ話しているうちに、鶏が鳴き始めた。 61 すると主は振り向いてペテロをご覧になった。ペテロは主の言葉を思い出した。主は彼 にこう言われた。「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう。」 62 するとペテロは出て行き、激しく泣いた。 63 すると、イエスを捕らえていた者たちは彼をあざけり、殴った。 64 そして彼らはイエスの目隠しをし、顔を殴り、こう尋ねた。「預言してみよ、誰がお前 を殴ったのか。」 65 そして彼らは他にも多くの冒涜的なことをイエスに対して語った。 66 夜が明けるとすぐに、民の長老たち、祭司長たち、律法学者たちが集まり、イエスを彼 らの集会に連れて行き、こう言った。 67 あなたはキリストですか。教えてください。するとイエスは彼らに言われた。「もし私 があなたがたに言っても、あなたがたは信じないでしょう。 68 そして、私があなた方に尋ねても、あなた方は私に答えず、私を行かせてくれないでし ょう。 69 その後、人の子は神の力の右の座に着くであろう。 70 すると皆が言った、「それでは、あなたは神の子なのか」。イエスは彼らに言われた、 「あなたがたが言うとおり、私は神の子である」。 71 彼らは言った、「これ以上証人が必要だろうか。我々は彼自身の口から聞いているのだ から。」 ルカによる福音書 23 章 1 すると、群衆全体が立ち上がり、彼をピラトのもとへ連れて行った。 2 そして彼らはイエスを訴え始め、「この男は国民を惑わし、カエサルに貢物を納めるこ とを禁じ、自分こそが王であるキリストだと言っている」と言った。 3 ピラトは彼に尋ねた。「あなたはユダヤ人の王なのか。」彼は答えて言った。「あなた がそう言うのです。」 4 そこでピラトは祭司長たちと民衆に言った。「私はこの男に何の罪も見出せない。」 5 そして彼らはますます激しくなり、「彼はガリラヤからこの地に至るまで、ユダヤ全土 で民衆を扇動し、教えを広めている」と言った。 6 ピラトはガリラヤのことを聞くと、その男がガリラヤ人かどうかを尋ねた。 7 彼は、彼がヘロデの管轄下にあることを知るとすぐに、彼をヘロデのもとへ送った。ヘ ロデ自身もその時エルサレムにいた。 8 ヘロデはイエスを見ると、非常に喜んだ。彼は長い間イエスに会いたいと願っていた。 なぜなら、イエスについて多くのことを聞いており、イエスが行う奇跡を見られることを 期待していたからである。
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9 そこで彼は彼に多くの言葉で質問したが、彼は何も答えなかった。 10 すると祭司長たちと律法学者たちは立ち上がり、激しくイエスを訴えた。 11 ヘロデは兵士たちと共に彼を侮辱し、嘲り、豪華な衣を着せて、再びピラトのもとへ送 った。 12 その日、ピラトとヘロデは仲直りした。それまでは二人は敵対関係にあったからである。 13 ピラトは祭司長たちと指導者たちと民衆を呼び集め、 14 彼らに言った、「あなたがたはこの男を、民を惑わす者として私のところに連れてきた。 しかし、見よ、私はあなたがたの前で彼を調べたが、あなたがたが訴えている事柄に関し て、この男には何の罪も見つからなかった。 15 いいえ、ヘロデもまだです。わたしはあなたがたを彼のところに遣わしましたが、見よ、 彼には死に値するようなことは何もなされていません。 16 そこで私は彼を懲らしめ、そして釈放する。 17(祭りの時に、彼はどうしても彼らのために一人を釈放しなければならないからだ。) 18 すると彼らは一斉に叫んで言った、「この男を連れ去れ、バラバを我々に釈放せよ」 19(彼は市内で起こしたある反逆行為と殺人の罪で投獄された。) 20 そこでピラトはイエスを釈放しようと思い、再び彼らに話しかけた。 21 しかし彼らは叫んで言った、「十字架につけろ、十字架につけろ」。 22 そしてイエスは三度目に彼らに言われた。「なぜだ、彼はどんな悪事を働いたのか。私 は彼に死に至るような罪は見つからなかった。だから、彼を懲らしめて釈放しよう。」 23 彼らは大声で激しく叫び、イエスを十字架につけるよう要求した。そして、彼らと祭司 長たちの声が勝った。 24 ピラトは、彼らの要求どおりにするよう判決を下した。 25 そして、反逆と殺人の罪で投獄されていた、彼らが望んでいた男を釈放したが、イエス は彼らの意のままに引き渡した。 26 彼らがイエスを連れ去ろうとしたとき、彼らは地方から出てきたキュレネ人シモンとい う男を捕らえ、イエスの後について十字架を背負わせた。 27 すると、大勢の人々と女たちがイエスについて行き、イエスを嘆き悲しんだ。 28 しかしイエスは彼女たちの方を向いて言われた。「エルサレムの娘たちよ、私のために 泣くのではなく、あなたたち自身のため、そしてあなたたちの子どもたちのために泣きな さい。」 29 見よ、そのような日が来る。その日には、「子を産まない女、子を産んだことのない胎、 乳を与えたことのない乳房は幸いである」と言うであろう。 30 その時、人々は山々に向かって「我々の上に倒れかかってくれ」と言い、丘々に向かっ て「我々を覆ってくれ」と言い始めるだろう。 31 もし彼らが青々とした木にこのようなことをするなら、枯れた木には何をするだろうか。 32 また、彼と共に二人の犯罪者が死刑に処されるために連れて行かれた。 33 そして、彼らがゴルゴタと呼ばれる場所に着くと、そこでイエスを十字架につけ、犯罪 者たちも、一人は右に、もう一人は左に十字架につけた。 34 そこでイエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは自分が何をしている のか分かっていないのです。」そして彼らはイエスの衣を分け合い、くじを引いた。 35 人々は立ち尽くして見ていた。支配者たちも彼らと共にイエスをあざけって言った。 「彼は他人を救った。もし彼が神に選ばれたキリストであるなら、自分自身を救ってみ よ。」 36 兵士たちも彼をあざけり、近づいて酢を差し出し、
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37 そして、「もしあなたがユダヤ人の王であるならば、自分自身を救え」と言った。 38 また、その上にはギリシャ語、ラテン語、ヘブライ語で「これはユダヤ人の王である」 という銘文が書かれていた。 39 すると、十字架にかけられた犯罪人の一人がイエスを罵って言った。「もしあなたがキ リストなら、自分と私たちを救ってみろ。」 40 しかし、もう一人の者は答えて彼を叱責し、「あなたは同じ刑罰を受けているのに、神 を恐れないのか」と言った。 41 私たちは当然の報いを受けている。私たちの行いに対する当然の報いを受けているから だ。しかし、この人は何も悪いことをしていない。 42 彼はイエスに言った、「主よ、あなたが御国に来られるとき、私を思い出してくださ い。」 43 するとイエスは彼に言われた、「まことにあなたに告げます。今日、あなたはわたしと 共に楽園にいるでしょう。」 44 時は第六時頃で、第九時まで全地は暗闇に覆われた。 45 すると太陽が暗くなり、神殿の幕が真ん中から裂けた。 46 イエスは大声で叫んで言われた。「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」こう言っ て息を引き取られた。 47 百人隊長は、この出来事を見て、神をあがめて言った。「確かにこの人は正しい人だっ た。」 48 そして、その光景を見ようと集まってきた人々は皆、起こったことを見て胸を打ち、帰 って行った。 49 すると、彼の知人たちと、ガリラヤから彼について来た女たちは皆、遠く離れて立って、 これらの出来事を見ていた。 50 さて、ヨセフという名の人がいた。彼は顧問官であり、善良で正しい人であった。 51 (この方は彼らの計画と行いに同意しなかった。)彼はユダヤ人の町アリマタヤの出身 で、彼自身も神の国を待ち望んでいた。 52 この人はピラトのところへ行き、イエスの遺体を引き取りたいと願った。 53 彼はそれを下ろし、亜麻布に包んで、石を掘って造られた墓に納めた。そこには、これ まで誰も葬られたことがなかった。 54 その日は準備の日であり、安息日が近づいていた。 55 ガリラヤから彼と共に来た女たちも、後について行き、墓と、彼の遺体がどのように納 められたかを見た。 56 そして彼らは戻ってきて、香料と軟膏を用意し、戒めに従って安息日を休んだ。 ルカによる福音書 24 章 1 さて、週の初めの日の早朝、彼らは用意しておいた香料と、何人かの仲間を連れて墓に やって来た。 2 すると、墓から石が転がされているのを見つけた。 3 そして彼らは中に入ってみたが、主イエスの遺体は見当たらなかった。 4 すると、彼らがそのことで非常に困惑していると、見よ、輝く衣を着た二人の人が彼ら のそばに立っていた。 5 すると、彼らは恐れて顔を地に伏せたので、彼らは彼らに言った、「なぜ生きている方 を死人の中に探すのか」
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6 彼はここにはおらず、復活されたのです。彼がまだガリラヤにいたとき、あなたがたに 語ったことを思い出しなさい。 7「人の子は罪深い人々の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活しなければならな い。」 8 そして彼らは彼の言葉を思い出し、 9 そして墓から戻ってきて、これらのことをすべて十一人の弟子たちと他のすべての弟子 たちに話した。 10 これらのことを使徒たちに告げたのは、マグダラのマリア、ヨハンナ、ヤコブの母マリ ア、そして彼女たちと一緒にいた他の女たちであった。 11 彼らの言葉は彼らには作り話のように思え、信じなかった。 12 するとペテロは立ち上がり、墓へ走って行った。身をかがめて見ると、亜麻布がそのま ま置いてあった。ペテロは、起こったことに驚きながら立ち去った。 13 すると、その日、二人の弟子がエマオという村へ行った。そこはエルサレムから約 60 スタディオンの距離にあった。 14 そして彼らは、起こったすべての出来事について話し合った。 15 彼らが語り合い、議論していると、イエスご自身が近づいて来て、彼らと共に歩まれた。 16 しかし、彼らの目は覆われていて、イエスを知ることができなかった。 17 するとイエスは彼らに言われた。「あなたがたは歩きながら互いに悲しんでいるが、そ れは一体どういうことなのか。」 18 すると、クレオパという名の者が答えて言った。「あなたはエルサレムに滞在する旅人 であって、この数日の間にそこで起こったことを知らないのですか。」 19 イエスは彼らに言われた。 「どのようなことか。」彼らはイエスに言った。「ナザレの イエスについてです。彼は神と民衆の前で、行いと言葉において力強い預言者でした。 20 そして、祭司長たちと私たちの指導者たちが、彼を死刑に処するために引き渡し、十字 架につけたのです。 21 しかし私たちは、イスラエルを贖うのは彼であると信じていました。しかも、これらの ことが起こってから今日で三日目です。 22 また、私たちの仲間の女性たちの中には、墓に早くからいた者たちがいて、私たちを驚 かせました。 23 すると、彼らは彼の遺体が見つからなかったので、やって来て、天使の幻を見たと言っ た。天使たちは彼が生きていると言った。 24 そして、私たちと一緒にいた者たちのうち何人かが墓に行ってみると、女たちが言った とおりであったが、イエスの姿は見えなかった。 25 そこでイエスは彼らに言われた。「ああ、愚かな者たちよ。預言者たちが語ったすべて のことを信じるのに、心が鈍い者たちよ。 26 キリストはこれらの苦しみを受け、栄光に入るべきではなかったのでしょうか。 27 そして、モーセとすべての預言者から始めて、聖書全体にわたって、ご自身に関する事 柄を彼らに説明された。 28 そして彼らは目的地の村に近づいた。イエスはさらに先へ行こうとするそぶりを見せた。 29 しかし彼らは彼を引き止めて言った。「どうか私たちと一緒にいてください。もう夕方 で、日も暮れかけています。」そこで彼は彼らと一緒に泊まることにした。 30 そして、イエスが彼らと共に食卓に着かれたとき、パンを取り、祝福し、裂いて彼らに 与えた。
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31 すると彼らの目が開かれ、彼らはイエスだと分かった。そしてイエスは彼らの前から姿 を消した。 32 彼らは互いに言った、「道で彼が私たちと話をし、聖書を解き明かしてくれたとき、私 たちの心は燃えなかっただろうか。」 33 すると彼らはその時刻に立ち上がり、エルサレムに戻ってみると、11 人の弟子と彼らと 共にいた者たちが集まっているのを見つけた。 34 「主は確かに復活し、シモンに現れた」とシモンは言った。 35 そして彼らは道中で行われたことや、パンを裂くときにイエスが彼らに知られていたこ とを話した。 36 彼らがこのように話していると、イエスご自身が彼らの真ん中に立って、彼らに言われ た。「あなたがたに平和があるように。」 37 しかし、彼らは恐れおののき、幽霊を見たのだと思った。 38 イエスは彼らに言われた、 「なぜあなたがたは動揺しているのか。なぜ心に思いが巡る のか。」 39 わたしの手と足を見よ、わたし自身だ。わたしに触れて確かめよ。霊には肉も骨もない が、わたしにはあるのが分かるだろう。 40 こう言ってから、イエスは彼らに自分の手と足を見せた。 41 彼らは喜びのあまりまだ信じられず、不思議に思っていた。イエスは彼らに言われた。 「ここに何か食べ物がありますか?」 42 そして彼らは彼に焼き魚一切れと蜜蜂の巣一切れを与えた。 43 彼はそれを受け取り、彼らの前で食べた。 44 するとイエスは彼らに言われた。「わたしがまだあなたがたと一緒にいたとき、あなた がたに話した言葉はこれである。モーセの律法と預言者と詩篇にわたしについて書かれて いることは、すべて成就しなければならない。」 45 それからイエスは彼らの理解力を開き、聖書を理解できるようにされた。 46 そして彼らに言った、「このように書いてあるとおり、キリストは苦しみを受け、三日 目に死者の中からよみがえらなければならなかった。」 47 そして、悔い改めと罪の赦しが、エルサレムから始めて、すべての国々の間で彼の名に よって宣べ伝えられるべきである。 48 そして、あなたがたはこれらのことの証人です。 49 見よ、わたしは父の約束をあなたがたに送る。しかし、あなたがたはエルサレムの都に とどまり、上からの力を授かるまで待ちなさい。 50 そしてイエスは彼らをベタニアまで連れて行き、両手を上げて彼らを祝福した。 51 そして、イエスが彼らを祝福しておられるうちに、彼らから離れて天に上げられた。 52 そして彼らはイエスを拝み、大いに喜びながらエルサレムに帰った。 53 そして彼らは絶えず神殿にいて、神を賛美し、祝福していた。アーメン。
ヨハネによる福音書 ヨハネ 18 章 1 イエスはこれらの言葉を語られた後、弟子たちと共にケドロン川を渡って行かれた。そ こには園があり、イエスはそこに入り、弟子たちも入られた。 2 イエスを裏切ったユダもその場所を知っていた。イエスは弟子たちとよくそこへ行かれ たからである。
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3 そこでユダは、祭司長たちとファリサイ派の人々から兵士と役人たちの一団を受け取り、 提灯や松明、武器を持ってそこへやって来た。 4 そこでイエスは、自分に起こるべきすべてのことを知っておられたので、出て行って彼 らに言われた。「あなたがたはだれを捜しているのか。」 5 彼らは答えた。「ナザレのイエスです。」イエスは彼らに言われた。「わたしがその人 だ。」そして、イエスを裏切ったユダも彼らと共に立っていた。 6 すると、イエスが「わたしがその人だ」と言われた途端、彼らは後ずさりして地に倒れ た。 7 そこでイエスは再び彼らに尋ねられた。「あなたがたはだれを捜しているのか。」彼ら は答えた。「ナザレのイエスです。」 8 イエスは答えた。「わたしは彼だとあなたがたに言った。だから、もしあなたがたがわ たしを捜しているのなら、これらの者たちを行かせなさい。」 9 それは、彼が言った「あなたが私に与えてくださったものの中で、私は一人も失いませ んでした」という言葉が成就するためでした。 10 するとシモン・ペトロは剣を抜いて大祭司のしもべを打ち、その右耳を切り落とした。 そのしもべの名はマルコスであった。 11 そのときイエスはペトロに言われた。「剣を鞘に納めなさい。父がわたしに与えてくだ さった杯を、わたしは飲まないでいられようか。」 12 するとユダヤ人の部隊と隊長と役人たちはイエスを捕らえ、縛り、 13 そしてまずアンナスのところへ連れて行った。アンナスはカイアファの義父であり、カ イアファはその年の祭司長であった。 14 カイアファスとは、ユダヤ人たちに、一人の人が民のために死ぬのが適切であると助言 した人物である。 15 シモン・ペトロはイエスに従い、もう一人の弟子もイエスに従った。その弟子は大祭司 に知られており、イエスと共に大祭司の宮殿に入った。 16 しかしペトロは戸口の外に立っていた。すると、大祭司に知られていたもう一人の弟子 が出て行き、戸番をしている女に話しかけてペトロを中に入れた。 17 すると、門番の娘がペテロに言った。「あなたもこの人の弟子の一人ではないのです か。」ペテロは言った。「私は違う。」 18 すると、召使たちと役人たちはそこに立って、寒かったので炭火を起こして暖をとって いた。ペトロも彼らと一緒に立って、暖をとっていた。 19 そこで大祭司はイエスに弟子たちと教えについて尋ねた。 20 イエスは彼に答えた。「わたしは世に向かって公然と語り、ユダヤ人がいつも集まる会 堂や神殿で教え続けてきた。そして、秘密裏に語ったことは何もない。」 21 なぜ私に尋ねるのか。私の言葉を聞いた者たちに尋ねなさい。見よ、彼らは私の言った ことを知っている。 22 イエスがこう言われたとき、そばに立っていた役人の一人がイエスを手のひらで叩き、 「大祭司にそのように答えるのか」と言った。 23 イエスは彼に答えた。「もし私が悪いことを言ったのなら、その悪を証言しなさい。し かし、もし良いことを言ったのなら、なぜ私を打つのか。」 24 さて、アンナスは彼を縛って大祭司カヤパのもとへ送った。 25 シモン・ペトロは立って暖をとっていた。そこで彼らは彼に言った。「あなたも彼の弟 子の一人ではないのか。」彼はそれを否定して言った。「私は違う。」
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26 大祭司の家臣の一人で、ペテロが耳を切り落とした親族の者が言った。「園で彼と一緒 にいるあなたを見かけませんでしたか?」 27 するとペテロは再び否定した。するとすぐに鶏が鳴いた。 28 それから彼らはイエスをカイアファから裁判所へ連れて行った。時は朝早くであった。 彼ら自身は汚れることを恐れて裁判所には入らず、過越の食事をするためにそこに入った。 29 ピラトは彼らのところへ出て行き、「この男に対してどのような訴えがあるのか」と言 った。 30 彼らは答えて言った、「もし彼が悪人ではなかったなら、私たちは彼をあなたに引き渡 さなかったでしょう。」 31 そこでピラトは彼らに言った、「彼を連れて行って、あなたたちの律法に従って裁きな さい。」 ユダヤ人たちは彼に言った、「私たちには人を死刑にすることは許されていませ ん。 32 それは、イエスが語られた、ご自身がどのような死を遂げるかを示す言葉が成就するた めであった。 33 そのときピラトは再び裁判所に入り、イエスを呼び寄せて言った。「あなたはユダヤ人 の王なのか。」 34 イエスは彼に答えた。「これはあなた自身が言っていることか、それとも他の人が私の ことをあなたに言ったのか。」 35 ピラトは答えた。「私はユダヤ人なのか? あなたの同胞と祭司長たちがあなたを私に引 き渡したのだ。あなたは何をしたのか?」 36 イエスは答えた。「わたしの王国はこの世のものではない。もしわたしの王国がこの世 のものであったなら、わたしのしもべたちはわたしがユダヤ人に引き渡されないように戦 ったであろう。しかし、わたしの王国はここから出たものではない。」 37 そこでピラトはイエスに言った。「あなたは王なのか。」イエスは答えた。「あなたが 言うとおり、私は王です。私は真理を証しするために生まれ、このために世に来ました。 真理に属する者は皆、私の声を聞きます。」 38 ピラトは彼に言った、「真理とは何か」。こう言ってから、彼は再びユダヤ人のところ へ出て行き、彼らに言った、「私は彼に何の罪も見出さない」。 39 しかし、あなたがたには、過越の祭りの時に一人を釈放するという慣習があります。そ れなのに、ユダヤ人の王をあなたがたに釈放してほしいと願うのですか。 40 すると皆は再び叫んで言った、「この人ではなく、バラバだ」。バラバは強盗であった。 ヨハネ 19 章 1 そこでピラトはイエスを捕らえ、鞭打った。 2 兵士たちは茨の冠を編んでイエスの頭にかぶせ、紫の衣を着せた。 3 そして、「ユダヤ人の王、万歳!」と言って、彼らは彼を手で打ちました。 4 そこでピラトは再び出て行き、彼らに言った。「見よ、わたしは彼をあなたがたのとこ ろに連れて行く。わたしが彼に何の罪も見出さないことをあなたがたに知ってもらうため である。」 5 そのとき、イエスは茨の冠と紫の衣を着て出て来られた。ピラトは彼らに言った、「見 よ、この人だ!」 6 そこで祭司長たちと役人たちは彼を見て、「十字架につけろ、十字架につけろ」と叫ん だ。ピラトは彼らに言った、「お前たちが彼を連れて行って十字架につけなさい。私は彼 に何の罪も見出さない。」
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7 ユダヤ人たちは答えた。「私たちには律法があり、その律法によれば、彼は死刑に処せ られるべきです。なぜなら、彼は自分を神の子としたからです。」 8 そこでピラトはその言葉を聞いて、ますます恐れを抱いた。 9 そして再び裁判所に入り、イエスに「あなたはどこから来たのですか」と尋ねた。しか しイエスは彼に答えなかった。 10 するとピラトは彼に言った、「私に何も言わないのか。私にはあなたを十字架につける 権限も、釈放する権限もあることを知らないのか。」 11 イエスは答えた。「上から与えられなければ、あなたは私に対して何の力も持ち得なか った。だから、私をあなたに引き渡した者は、より大きな罪を犯したのだ。」 12 それ以来、ピラトは彼を釈放しようとしたが、ユダヤ人たちは叫んで言った。「もしこ の男を釈放するなら、あなたはカエサルの友ではない。自分を王とする者は、カエサルに 逆らう者である。」 13 そこでピラトはその言葉を聞くと、イエスを連れ出し、ガバタと呼ばれる場所、すなわ ち「舗装された道」と呼ばれる場所に座った。 14 過越の祭りの準備の時、午後 6 時頃、イエスはユダヤ人たちに言われた。「見よ、あな たたちの王だ。」 15 しかし彼らは叫んだ、「彼を十字架につけろ、彼を十字架につけろ」。ピラトは彼らに 言った、「あなたたちの王を十字架につけようか」。祭司長たちは答えた、「私たちには カエサル以外に王はいない」。 16 そこでイエスは彼らに引き渡され、十字架につけられることになった。彼らはイエスを 捕らえ、連れて行った。 17 そしてイエスは十字架を背負って、ゴルゴタと呼ばれる髑髏の場所へと出て行かれた。 18 そこで彼らはイエスを十字架につけ、イエスと共に二人の者を両側に一人ずつ、そして イエスを真ん中に十字架につけた。 19 ピラトは罪状書きを書いて十字架にかけた。そこには「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」 と書かれていた。 20 この題名は多くのユダヤ人が読んだ。イエスが十字架につけられた場所は都に近かった からである。それはヘブライ語、ギリシャ語、ラテン語で書かれていた。 21 そこでユダヤ人の祭司長たちはピラトに言った。「『ユダヤ人の王』と書かないでくだ さい。彼が『私はユダヤ人の王だ』と言ったと書いてください。」 22 ピラトは答えた。「私が書いたことは、私が書いたことだ。」 23 それから兵士たちはイエスを十字架につけた後、イエスの衣服を取り、四つに分け、兵 士一人一人に分け与えた。また、イエスの上着も取った。その上着は縫い目のないもので、 上から下まで一枚布で織られていた。 24 そこで彼らは互いに言った、「それを裂くのはやめて、くじを引いて誰のものになるか 決めよう。それは、『彼らは私の衣を分け合い、私の着物のためにくじを引いた』という 聖書の言葉が成就するためである。」そこで兵士たちはこれらのことを行った。 25 イエスの十字架のそばには、イエスの母と、母の姉妹であるクレオパの妻マリアとマグ ダラのマリアが立っていた。 26 そこでイエスは母と、そばに立っている愛する弟子を見て、母に言われた。「婦人よ、 あなたの息子を見なさい。」 27 するとイエスは弟子に言われた、「見よ、あなたの母だ。」その時から、弟子は彼女を 自分の家に引き取った。
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28 その後、イエスは、すべてのことが成就したことを知って、聖書が成就するために、 「わたしは渇く」と言われた。 29 さて、酢の入った器が置いてあった。人々は海綿に酢を含ませ、それをヒソップにつけ て、イエスの口に近づけた。 30 イエスは酢を受け取ると、「すべては終わった」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。 31 そこでユダヤ人たちは、安息日に死体が十字架の上に残らないように準備していたので (その安息日は重要な日であった)、ピラトに、彼らの足を折って、死体を取り去ってく れるようにと願った。 32 すると兵士たちが来て、最初の者と、彼と共に十字架につけられたもう一人の者の足を 折った。 33 しかし、彼らがイエスのところに来て、イエスがすでに死んでいるのを見ると、彼の足 を折らなかった。 34 しかし、兵士の一人が槍で彼の脇腹を突き刺すと、たちまちそこから血と水が流れ出た。 35 それを見た者が証言した。そして彼の証言は真実である。彼は自分が真実を語っている ことを知っている。それはあなたがたが信じるためである。 36 これらのことが起こったのは、「彼の骨は一本も折られない」という聖書の言葉が成就 するためである。 37 また別の聖句にはこうあります。「彼らは自分たちが突き刺した者を見るであろう。」 38 その後、アリマタヤのヨセフはイエスの弟子であったが、ユダヤ人を恐れてひそかに弟 子となっていた。彼はピラトに、イエスの遺体を引き取ることを願い出た。ピラトはそれ を許した。そこでヨセフは行って、イエスの遺体を引き取った。 39 すると、以前夜にイエスのもとに来たニコデモもやって来て、没薬と沈香を混ぜたもの を約百ポンド持って来た。 40 それから彼らはイエスの遺体を取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、香料とともに亜 麻布で包んだ。 41 さて、イエスが十字架につけられた場所には園があり、その園には新しい墓があった。 そこにはまだ人が葬られたことがなかった。 42 ユダヤ人の準備の日であったため、彼らはそこにイエスを横たえた。墓が近かったから である。 ヨハネ 20 1 週の初めの日、マグダラのマリアはまだ暗いうちに墓に行き、墓から石が取り除かれて いるのを見た。 2 すると彼女は走って行き、シモン・ペトロと、イエスが愛しておられたもう一人の弟子の もとに来て、彼らに言った。「彼らは主を墓から連れ去り、どこに置いたのか分かりませ ん。」 3 そこでペトロは、もう一人の弟子と共に出て行き、墓に着いた。 4 そこで二人は一緒に走った。するともう一人の弟子がペテロを追い越し、先に墓に着い た。 5 彼は身をかがめて中を覗き込むと、亜麻布が置いてあるのが見えたが、中には入らなか った。 6 するとシモン・ペトロがイエスに続いて来て墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見て、 7 そして、彼の頭を包んでいたナプキンは、亜麻布の衣服とは別に、別の場所に置かれて いた。
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8 すると、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って行き、見て信じた。 9 彼らはまだ、イエスが死者の中から復活しなければならないという聖書の教えを知らな かった。 10 それから弟子たちはそれぞれ自分の家に帰って行った。 11 しかし、マリアは墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中 を覗き込んだ。 12 すると、イエスの遺体が横たわっていた場所に、白い衣を着た二人の天使が座っている のが見えた。一人は頭の方に、もう一人は足の方に。 13 彼らは彼女に言った、「女よ、なぜ泣いているのか」。彼女は彼らに言った、「彼らが 私の主を連れ去ってしまったからです。どこに置いたのか分かりません」。 14 こう言って振り向くと、イエスが立っておられるのが見えたが、それがイエスだとはわ からなかった。 15 イエスは彼女に言われた。「女よ、なぜ泣いているのか。誰を探しているのか。」彼女 は、イエスを庭師だと思い込んで言った。「もしあなたが彼をここから運び出したのなら、 どこに置いたのか教えてください。私が彼を連れて行きます。」 16 イエスは彼女に言われた、 「マリヤ」。彼女は振り向いて、イエスに言った、「ラッボ ニ」。それは、「先生」という意味である。 17 イエスは彼女に言われた。「わたしに触れてはならない。わたしはまだ父のもとに昇っ ていないからだ。しかし、わたしの兄弟たちのところへ行って、彼らにこう言いなさい。 『わたしはわたしの父、そしてあなたがたの父のもとへ、わたしの神、そしてあなたがた の神のもとへ昇る。』」 18 マグダラのマリアが来て弟子たちに、自分が主にお会いしたこと、そして主が自分にこ れらのことを話されたことを告げた。 19 その日の夕方、すなわち週の初めの日に、弟子たちがユダヤ人を恐れて戸を閉めて集ま っていたとき、イエスが来て彼らの真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と 言われた。 20 こう言ってから、イエスは弟子たちに両手と脇腹を見せられた。弟子たちは主を見て喜 んだ。 21 それからイエスは再び彼らに言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたし を遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わす。」 22 こう言ってから、イエスは彼らに息を吹きかけ、「聖霊を受けなさい」と言われた。 23 あなたがたが誰の罪を赦しても、その罪はその人に赦される。あなたがたが誰の罪を赦 さなくても、その罪はその人に赦されない。 24 しかし、十二弟子の一人であるトマス(ディディモとも呼ばれる)は、イエスが来られ たとき、彼らと一緒にいなかった。 25 そこで他の弟子たちはイエスに言った、「私たちは主を見たのです」。しかしイエスは 彼らに言った、「わたしは、その手に釘の跡を見、指を釘の跡に入れ、手をその脇腹に入 れなければ、決して信じない」。 26 八日後、弟子たちは再び家の中にいて、トマスも彼らと一緒にいた。戸が閉まっている のに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。 27 それからイエスはトマスに言われた。「あなたの指をここに伸ばして、私の手を見なさ い。また、あなたの手をここに伸ばして、私の脇腹に差し入れなさい。信じない者ではな く、信じる者になりなさい。」 28 するとトマスは答えて言った、「わが主よ、わが神よ」。
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29 イエスは彼に言われた。「トマスよ、あなたはわたしを見たから信じたのか。見ないで 信じる者は幸いである。」 30 また、イエスは弟子たちの前で、この書に記されていない多くのしるしを実際に行われ た。 31 しかし、これらのことが書かれているのは、あなたがたがイエスはキリスト、神の子で あると信じ、また信じることによって、その御名によって命を得るためである。 ヨハネ 21 章 1 これらの出来事の後、イエスは再びティベリア湖畔で弟子たちに姿を現された。このよ うにしてイエスはご自身を現された。 2 そこにはシモン・ペトロ、ディディモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナ出身のナタナエ ル、ゼベダイの子ら、そしてイエスの他の二人の弟子が一緒にいた。 3 シモン・ペテロは彼らに言った、「わたしは漁に行く」。彼らは言った、「わたしたちも 一緒に行きます」。彼らは出て行き、すぐに舟に乗り込んだ。しかしその夜は何も捕れな かった。 4 しかし、朝になると、イエスは岸辺に立っておられた。弟子たちはそれがイエスだとは 気づかなかった。 5 するとイエスは彼らに言われた、「子どもたちよ、何か食べ物はあるか」。彼らは答え た、「いいえ」。 6 するとイエスは彼らに言われた、「船の右側に網を投げなさい。そうすれば見つかるで しょう。」そこで彼らは網を投げたところ、魚があまりにも多くて網を引き上げることが できなかった。 7 そこで、イエスが愛しておられた弟子がペトロに言った。「主だ。」シモン・ペトロは、 それが主だと聞いて、漁師の服を身にまとい(彼は裸だった)、海に飛び込んだ。 8 他の弟子たちは小舟に乗ってやって来た。(彼らは陸からそれほど遠くなく、およそ 200 キュビトほどの距離であった。)魚の入った網を引きずりながら。 9 彼らが上陸するとすぐに、そこには炭火があり、その上に魚とパンが焼かれていた。 10 イエスは彼らに言われた、「あなたがたが今捕った魚を持ってきなさい。 11 シモン・ペトロは上って行き、網を陸に引き上げると、大きな魚が百五十三匹もいた。 これほどたくさんの魚がいたにもかかわらず、網は破れなかった。 12 イエスは彼らに言われた、「さあ、食事をしなさい。」弟子たちは、それが主であるこ とを知っていたので、だれもあえて「あなたはどなたですか」とは尋ねなかった。 13 するとイエスは来て、パンを取って彼らに与え、魚も同じように与えた。 14 これは、イエスが死者の中から復活した後、弟子たちに姿を現された三度目のことであ る。 15 食事が終わると、イエスはシモン・ペトロに言われた。「ヨナの子シモンよ、あなたは これらの者たち以上にわたしを愛しているか。」ペトロは答えた。「はい、主よ。あなた はわたしがあなたを愛していることをご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの 小羊たちを養いなさい。」 16 イエスは再び二度目にシモンに言われた。「ヨナの子シモンよ、あなたはわたしを愛し ているか。」シモンは答えた。「はい、主よ。あなたはわたしがあなたを愛していること をご存じです。」イエスは言われた。「わたしの羊を養いなさい。」 17 イエスは三度目に彼に言われた。「ヨナの子シモンよ、あなたはわたしを愛している か。」ペトロは、イエスが三度目に「あなたはわたしを愛しているか」と言われたので悲
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しんだ。そして彼に言った。「主よ、あなたはすべてをご存じです。わたしがあなたを愛 していることをご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を養いなさい。」 18 まことに、まことに、あなたに言います。あなたが若かったとき、あなたは自分で帯を 締め、行きたい所へ歩いて行きました。しかし、あなたが年老いると、あなたは手を伸ば し、他の人があなたに帯を締め、行きたくない所へあなたを連れて行くでしょう。 19 イエスは、この人がどのような死によって神に栄光を帰するかをほめたたえて、こう言 われた。そして、こう言ってから、イエスは彼に言われた。「わたしに従いなさい。」 20 するとペトロは振り向いて、イエスが愛しておられた弟子がついて来ているのを見た。 その弟子は夕食の時にペトロの胸に寄りかかり、「主よ、あなたを裏切る者はだれですか」 と言った者であった。 21 ペトロは彼を見てイエスに言った、「主よ、この人は何をするのでしょうか。」 22 イエスは彼に言われた。「もしわたしが、彼がわたしの来る時まで生き延びることを望 むなら、それがあなたに何の関係があるのか。あなたはわたしに従いなさい。」 23 すると、その弟子は死なないという噂が兄弟たちの間で広まった。しかし、イエスは彼 に「彼は死なない」とは言わず、「もし私が彼を私が来るまで生かしておいてほしいと願 うなら、それがあなたに何の関係があるのか」と言われた。 24 この弟子はこれらのことを証言し、またこれらのことを書き記した者である。そして、 私たちは彼の証言が真実であることを知っている。 25 また、イエスが行われたことは他にもたくさんあります。それらを一つ一つ書き記すな らば、おそらく世界全体でも書き記すべき書物を収めることはできないでしょう。アーメ ン。
使徒言行録 使徒行伝 1 章
1 テオフィロよ、私は前稿で、イエスが始められたすべての行いと教えについて論じた。 2 イエスは、聖霊によってご自身が選ばれた使徒たちに戒めを与えた後、天に上げられる日まで、 3 また、イエスは受難の後、多くの確かな証拠をもって、ご自身が生きておられることを彼らに示し、 四十日間彼らに現れて、神の国に関する事柄について語られた。 4 そして、彼らと共に集まっているとき、エルサレムを離れてはならない、父の約束を待ちなさい、と 命じられた。その約束は、あなたがたがわたしから聞いているものだ、とイエスは言われた。 5 ヨハネは確かに水でバプテスマを授けたが、あなたがたはまもなく聖霊によってバプテスマを受ける であろう。 6 そこで彼らが集まったとき、イエスに尋ねて言った。「主よ、あなたは今この時にイスラエルに王国 を回復してくださるのですか。」 7 そしてイエスは彼らに言われた。「父がご自身の権威によって定めておられる時や季節を知ることは、 あなたがたの知るところではない。」 8 しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受け、エルサレム、ユダヤ全土、サマ リア、そして地の果てまで、わたしの証人となるでしょう。 9 イエスがこれらのことを話されたとき、彼らが見ている前で、イエスは天に上げられ、雲がイエスを 覆い隠して彼らの視界から消えた。 10 イエスが昇天されるとき、彼らが天をじっと見つめていると、見よ、白い衣を着た二人の人が彼らの そばに立っていた。 11 また、こうも言われました。「ガリラヤの人たちよ、なぜ天を見上げて立っているのか。あなたがた から天に上げられたこのイエスは、あなたがたが天に昇っていくのを見たのと同じように、再び来られ るであろう。」
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ニコデモ福音書 第1章 1 アンナス、カイアファ、スンマス、ダタム、ガマリエル、ユダ、レビ、ネフタリム、ア レクサンダー、キュロス、その他のユダヤ人たちは、イエスについてピラトのもとへ行き、 イエスを多くの罪で告発した。 2 そして彼らは言った、「私たちは、イエスが大工ヨセフの子で、マリアから生まれた者 であり、自らを神の子であり王であると宣言していることを確信しています。それだけで なく、彼は安息日と私たちの先祖の律法を廃止しようとしています。」 3 ピラトは答えた。「彼は何を宣言しているのか。そして、何を解体しようとしているの か。」 4 ユダヤ人たちは彼に言った。「安息日に病気を治すことを禁じる律法があるのに、彼は その日に足の不自由な人、耳の聞こえない人、麻痺した人、盲人、らい病患者、悪霊に取 りつかれた人を、邪悪な方法で治しているのです。」 5 ピラトは答えた。「どうして彼は悪しき手段でそのようなことができるのか。」彼らは 答えた。「彼は呪術師で、悪霊の頭の力で悪霊を追い出しているのです。それで万物は彼 に従うようになるのです。」 6 そこでピラトは言った。「悪霊を追い出すのは、汚れた霊の仕業ではなく、神の力によ るものと思われる。」 7 ユダヤ人たちはピラトに答えた。「陛下、どうか彼をあなたの法廷に召喚し、ご自身で 彼の言い分を聞いてください。」 8 そこでピラトは使者を呼び、「キリストはどのようにしてここに連れて来られるのか」 と尋ねた。 9 すると使者は出て行き、キリストを知っていたので、彼を拝み、手に持っていた外套を 地面に広げて言った。「主よ、この上を歩いてお入りください。総督があなたをお呼びで す。」 10 ユダヤ人たちは使者の行いを見て、ピラトに(彼を非難して)言った。「なぜ使者では なく、役人に召喚状を送らなかったのか。使者はピラトを見ると、彼を拝み、手に持って いた外套を彼の前に地面に広げて、『主よ、総督があなたをお呼びです』と言ったのだ。 11 そこでピラトは使者を呼び、「なぜこのようなことをしたのか」と言った。 12 使者は答えた。「あなたが私をエルサレムからアレクサンドリアへ遣わされたとき、私 はイエスがみすぼらしい姿で雌ろばに乗っておられるのを見ました。そしてヘブライ人の 子らは木の枝を手に持ち、『ホサナ』と叫んでいました。」 13 また、他の人々は道に自分の衣を敷いて言った。「天におられる方よ、私たちを救って ください。主の御名によって来られる方は幸いです。」 14 するとユダヤ人たちは使者に向かって叫び、「ヘブライ人の子らはヘブライ語で歓声を あげたのに、ギリシャ人であるあなたがどうしてヘブライ語を理解できるのか」と言った。 15 使者は彼らに答えて言った、「私はユダヤ人の一人に尋ねて言いました、『子供たちが ヘブライ語で叫んでいるこのことは何ですか?』 16 彼は私にこう説明しました。「彼らはホサナと叫ぶ。これは、主よ、私を救ってくださ い、あるいは、主よ、救ってください、という意味です。」 17 そこでピラトは彼らに言った。「なぜあなたたちは、沈黙することによって、子供たち の言葉に自ら証言するのか。使者は一体何をしたというのか。」すると彼らは沈黙した。 18 そこで総督は使者に言った。「行って、何としても彼を捕らえなさい。」
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19 しかし、使者は出て行き、以前と同じようにして言った。「主よ、どうぞお入りくださ い。総督があなたをお呼びです。」 20 イエスが旗を掲げる者たちに導かれて入られると、旗の先端の者たちはひれ伏してイエ スを拝んだ。 21 そこでユダヤ人たちは旗手たちに対してさらに激しく叫んだ。 22 しかしピラトはユダヤ人たちに言った。「旗の先端が自らひれ伏してイエスを拝んだこ とは、あなたがたにとって喜ばしいことではないと分かっている。しかし、なぜ旗がひれ 伏して拝んだかのように非難するのか。」 23 彼らはピラトに答えた。「私たちは旗手たちがイエスにひれ伏して拝んでいるのを見ま した。」 24 そこで総督は旗手たちを呼び集めて言った。「なぜこのようなことをしたのか。」 25 旗手たちはピラトに言った。「私たちは皆異教徒で、神殿で神々を拝んでいます。どう して彼を拝むなどと考えるでしょうか。私たちはただ旗を持っていただけです。彼らはひ れ伏して彼を拝みました。」 26 そこでピラトは会堂の指導者たちに言った。「あなたたち自身で力強い者を選び、旗を 持たせなさい。そうすれば、彼らが自ら屈服するかどうか見てみよう。」 27 そこでユダヤ人の長老たちは、最も力強く有能な老人を 12 人探し出し、彼らに旗を持 たせて総督の前に立たせた。 28 そこでピラトは使者に言った。「イエスを外に連れ出し、何とかして中へ連れ戻しなさ い。」イエスと使者は館を出て行った。 29 ピラトは、以前旗を掲げていた旗手たちを呼び集め、イエスが入られた時にそのように 旗を掲げていなかった者は、彼らの首をはねると誓った。 30 すると総督はイエスに再び入ってくるように命じた。 31 使者は以前と同じようにして、イエスに自分の外套の上を歩いて行ってくれるようにと 強く頼み、イエスは外套の上を歩いて入って行かれた。 32 イエスが入って行かれると、旗は以前と同じようにひれ伏し、イエスを拝んだ。 第2章 1 ピラトはこれを見て恐れ、席から立ち上がろうとした。 2 しかし、彼が立ち上がろうとしたとき、遠くに立っていた彼の妻が彼のもとに使いを送 り、「あの正しい人とは関わらないでください。今夜、私は夢の中で彼について多くの苦 しみを受けました」と告げた。 3 ユダヤ人たちはこれを聞いてピラトに言った。「私たちはあなたに『彼は手品師だ』と 言いませんでしたか。ご覧ください、彼はあなたの妻に夢を見させたのです。」 4 ピラトはイエスを呼び出して言った。「あなたは彼らがあなたに対して証言しているこ とを聞いたのに、何も答えないのか。」 5 イエスは答えた。「もし彼らに話す力がなければ、話すことはできなかったでしょう。 しかし、人はそれぞれ自分の舌に良いことも悪いことも話す権限を持っているのですから、 それに気をつけなさい。」 6 しかし、ユダヤ人の長老たちはイエスに答えて言った、「私たちは何を頼ればよいので しょうか」。 7 まず第一に、私たちはあなたについて次のことを知っています。あなたは姦淫によって 生まれたこと。第二に、あなたの誕生のためにベツレヘムで幼児が殺されたこと。第三に、 あなたの父と母マリアは、自分たちの民を信用できなかったのでエジプトに逃げたこと。
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8 そばに立っていたユダヤ人の中には、もっと好意的なことを言う者もいた。「私たちは、 彼が姦淫によって生まれたとは言えません。しかし、彼の母マリアはヨセフと婚約してい たので、彼は姦淫によって生まれたのではありません。」 9 そこでピラトは、イエスが姦淫によって生まれたと主張するユダヤ人たちに言った。 「あなたがたの言い分は真実ではない。あなたがたの同胞たちが証言しているように、婚 約があったのだ。」 10 アンナスとカイアファはピラトに言った。「この群衆は皆、彼が姦淫によって生まれた 者であり、魔術師であると叫んでいますが、彼が姦淫によって生まれたことを否定する者 は、彼の改宗者であり弟子です。」 11 ピラトはアンナスとカイアファに答えた。「改宗者とは誰のことか。」彼らは答えた。 「異教徒の子孫で、ユダヤ人にならず、イエスに従う者たちのことです。」 12 するとエレアザル、アステリウス、アントニウス、ヤコブ、カラス、サムエル、イサク、 ピネウス、クリスポス、アグリッパ、アンナス、ユダが答えた。「私たちは改宗者ではな く、ユダヤ人の子孫であり、真実を語っています。そして、マリアの婚約の場にも居合わ せました。」 13 そこでピラトは、このことを話した十二人の男たちに話しかけて言った。「カエサルの 命にかけて誓う。彼が姦淫によって生まれたかどうか、そしてあなたがたが話したことが 真実であるかどうかを正直に述べよ。」 14 彼らはピラトに答えた。「私たちには誓いを立てることを禁じる律法があります。それ は罪だからです。彼らにカエサルの命にかけて、私たちが言ったことは真実ではないと誓 わせてください。そうすれば、私たちは死刑に処せられても構いません。」 15 そこでアンナスとカイアファはピラトに言った。「あの十二人は、私たちが彼が卑しい 生まれで、魔術師であることを知っていると言っても信じようとしません。彼は自分が神 の子であり王であると偽っていますが、私たちはそれを信じるどころか、聞くだけで身震 いするほどです。」 16 そこでピラトは、イエスは姦淫によって生まれたのではないと言った十二人を除いて、 全員に出て行くように命じ、イエスには遠く離れて行くように命じ、彼らに言った。「な ぜユダヤ人たちはイエスを殺そうとするのか。」 17 彼らは答えた。「彼らは、彼が安息日に病気を治したために怒っているのです。」ピラ トは言った。「彼らは善行のために彼を殺すのか。」彼らは答えた。「はい、そうです。」 第3章 1 するとピラトは怒りに燃え、会堂を出てユダヤ人たちに言った。「私は全世界を証人と して呼ぶが、あの男には何の罪も見当たらない。」 2 ユダヤ人たちはピラトに答えた。「もし彼が悪人ではなかったなら、私たちは彼をあな たの前に連れて来なかったでしょう。」 3 ピラトは彼らに言った、「あなたがたは彼を捕らえて、あなたがたの律法で彼を裁きな さい。」 4 するとユダヤ人たちは言った、「我々には人を死刑にすることは許されない」。 5 ピラトはユダヤ人たちに言った。「だから、『殺してはならない』という戒めは、あな たがたのものであり、私のものではない。」 6 彼は再び広間に入り、イエスを独りで呼び寄せて言った。「あなたはユダヤ人の王です か?」
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7 するとイエスはピラトに答えて言われた。「これはあなた自身が言っているのですか、 それともユダヤ人たちが私についてあなたに言ったのですか。」 8 ピラトはイエスに答えて言った。「私はユダヤ人なのか。ユダヤ人の国民全体と指導者 たちがあなたを私に引き渡したのだ。あなたは何をしたのか。」 9 イエスは答えて言われた。「わたしの王国はこの世のものではない。もしわたしの王国 がこの世のものであったなら、わたしのしもべたちは戦い、わたしはユダヤ人に引き渡さ れることはなかっただろう。しかし、わたしの王国はここから出たものではない。」 10 ピラトは言った。「それでは、あなたは王なのか。」イエスは答えた。「あなたが言う とおり、わたしは王です。わたしはこのために生まれ、このために世に来ました。真理を 証しするために来たのです。真理に属する者は皆、わたしの声を聞きます。」 11 ピラトは彼に言った、「真理とは何か」。 12 イエスは言われた、「真理は天から来る。」 13 ピラトは言った、「それゆえ、真理は地上にはない。」 14 イエスはピラトに言われた。「真理は、裁く権限を与えられたときに真理に従い、正し い裁きを行う人々の間に地上にあると信じなさい。」 第4章 1 それからピラトはイエスを館に残し、ユダヤ人のところへ出て行って言った。「私はイ エスに何の欠点も見出せない。」 2 ユダヤ人たちは彼に言った。「しかし彼は言った。『私は神殿を破壊し、三日でそれを 建て直すことができる。 3 ピラトは彼らに言った、「彼が言っている神殿とは、どのような神殿なのか?」 4 ユダヤ人たちはイエスに言った。「ソロモンが 46 年かけて建てたものを、彼は破壊し、 3 日で建て直すと言いました。」 5 ピラトは再び彼らに言った、「私はあの男の血については無罪だ。お前たちが責任を負 え。」 6 ユダヤ人たちは彼に言った、「彼の血は私たちと私たちの子孫の上に降りかかる」。そ こでピラトは長老たち、律法学者たち、祭司たち、レビ人たちを呼び集め、ひそかに彼ら に言った、「そのようなことをしてはならない。病人を癒したり、安息日を破ったりした ことで、死に値する罪は何も見つからなかった」。 7 祭司とレビ人たちはピラトに答えた。「カエサルの命にかけて誓います。神を冒涜する 者は死刑に値します。しかし、この人は主を冒涜したのです。」 8 すると総督は再びユダヤ人たちに館から出て行くように命じ、イエスを呼び寄せて言っ た。「あなたをどうしたらよいでしょうか。」 9 イエスは彼に答えた。「書いてあるとおりにしなさい。」 10 ピラトは彼に言った、「どのように書いてあるのか」 11 イエスは彼に言われた、「モーセと預言者たちは、わたしの苦しみと復活について預言 した。」 12 ユダヤ人たちはこれを聞いて憤慨し、ピラトに言った。「なぜあなたは、あの男の冒涜 をこれ以上聞き続けるのですか。」 13 ピラトは彼らに言った。「もしこれらの言葉があなた方に冒涜に思えるなら、彼を捕ら えて、あなた方の法廷に連れて行き、あなた方の律法に従って裁きなさい。」
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14 ユダヤ人たちはピラトに答えた。「私たちの律法では、彼は 39 回の鞭打ちを受ける義 務があるが、もしこのようにして主を冒涜するならば、石打ちに処せられることになって います。」 15 ピラトは彼らに言った、「もし彼のその言葉が冒涜であったなら、あなたがたの律法に 従って彼を裁きなさい。」 16 ユダヤ人たちはピラトに言った。「私たちの律法は、だれをも死刑にしてはならないと 命じています。私たちは、彼が十字架につけられることを望みます。なぜなら、彼は十字 架の死に値するからです。」 17 ピラトは彼らに言った、「彼を十字架につけるのはふさわしくない。鞭打って釈放しよ う。」 18 しかし、総督はそこに集まった民衆とユダヤ人たちを見渡すと、多くのユダヤ人が涙を 流しているのを見て、ユダヤ人の祭司長たちに言った。「民衆は皆、彼の死を望んでいる わけではない。」 19 ユダヤ人の長老たちはピラトに答えた。「私たちと民は皆、彼が死ぬためにここに来た のです。」 20 ピラトは彼らに言った、「なぜ彼は死刑に処せられなければならないのか」。 21 彼らは彼に言った、「彼は自分を神の子であり王であると宣言しているからです。 第5章 1 しかし、ユダヤ人のニコデモが総督の前に立って言った。「正義の裁判官よ、どうか私 に少しお話させてください。」 2 ピラトは彼に言った、「話し続けなさい。」 3 ニコデモは言った、「私はユダヤ人の長老たち、律法学者たち、祭司たち、レビ人たち、 そして集会に集まったユダヤ人の群衆全員に言いました。『この男をどうするつもりです か?』」 4 彼は、地上の誰も成し遂げたことのない、また今後も成し遂げることのない、多くの有 益で輝かしい奇跡を行った人です。彼を行かせ、害を与えてはなりません。もし彼が神か ら来たのなら、彼の奇跡(彼の奇跡的な治癒)は続くでしょう。しかし、もし人から来た のなら、それは無に帰するでしょう。 5 こうしてモーセは神によってエジプトに遣わされたとき、エジプトの王ファラオの前で、 神が命じた奇跡を行った。その国の魔術師ヤンネスとヤンブレスは、モーセが行ったのと 同じ奇跡を魔術で行ったが、モーセが行ったすべてのことを行うことはできなかった。 6 律法学者やファリサイ派の人々よ、あなたがたも知っているように、魔術師たちが行っ た奇跡は神からのものではありませんでした。しかし、それを行った者たちと、それを信 じた者たちは皆滅びました。 7 では、この男を釈放しなさい。あなたがたが彼を訴えている奇跡は、まさに神からのも のであり、彼は死刑に値しない。 8 そこでユダヤ人たちはニコデモに言った。「あなたは彼の弟子になって、彼のために弁 護するようになったのか。」 9 ニコデモは彼らに言った。「総督も彼の弟子になったのか。彼のために演説をするのか。 彼をあの高位に就かせたのはカエサルではなかったか。」 10 ユダヤ人たちはこれを聞いて震え上がり、ニコデモに向かって歯ぎしりして言った。 「あなたは彼の教えを真理として受け入れ、キリストと共にあるように。」
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11 ニコデモは答えた。「アーメン。あなたがたが言ったとおり、私は彼の教えを受け入れ、 彼と共に生きることを選びます。」 12 すると、別のユダヤ人が立ち上がり、総督に少し話を聞いてほしいと頼んだ。 13 総督は言った、「心に思うことを何でも言いなさい。」 14 彼は言った、「わたしはエルサレムの羊の水飲み場のそばに 38 年間横たわり、ひどい 病に苦しみながら、天使が来て水をかき混ぜることで癒しがもたらされるのを待っていま した。水がかき混ぜられた後、最初に水に入った者は、どんな病気でも癒されました。」 15 イエスは私がそこで苦しんでいるのを見て、「あなたは癒されたいのか」と言われた。 私は答えた、「主よ、水が揺れる時に、私を池に入れてくれる人がいません。」 16 すると彼は私に言った、「起き上がり、あなたの床を取り上げて歩きなさい。」すると 私はたちまち癒され、床を取り上げて歩き出した。 17 そこでユダヤ人たちはピラトに言った。「総督殿、どうか彼に、いつ病気が治ったのか 尋ねてください。」 18 病人は答えた。「それは安息日でした。」 19 ユダヤ人たちはピラトに言った。「私たちは、彼が安息日に病気を治し、悪霊の頭の力 で悪霊を追い出したと言ったではありませんか。」 20 すると、別のユダヤ人が進み出て言った。「私は盲目で、音は聞こえましたが、誰の姿 も見えませんでした。イエスが通り過ぎていくと、群衆が通り過ぎるのが聞こえたので、 何があったのかと尋ねました。」 21 人々はイエスが通りかかると私に告げた。そこで私は叫んで言った、「イエスよ、ダビ デの子よ、私を憐れんでください」。するとイエスは立ち止まり、私を自分のところに連 れてくるように命じ、私に言った、「あなたは何を望みますか」。 22 私は言った、「主よ、どうか私の目が見えるようにしてください。」 23 彼は私に言った、「目が見えるようになりなさい」。するとすぐに私は見えるようにな り、喜び感謝しながら彼に従った。 24 また別のユダヤ人も出てきて言った。「私はらい病患者でしたが、彼は『そうしよう、 あなたは清くなれ』という言葉だけで私を癒してくれました。するとすぐにらい病が治り ました。」 25 また別のユダヤ人が進み出て言った。「私は曲がった者でしたが、彼はその言葉によっ て私をまっすぐにしてくださいました。」 26 すると、ベロニカという名の女が言った。「私は十二年間出血が止まらない病気にかか っていましたが、イエスの衣の裾に触れたところ、たちまち出血が止まりました。」 27 するとユダヤ人たちは言った、「我々には、女を証人として認めてはならないという律 法がある」。 28 また、他のことがあった後、別のユダヤ人が言った。「私はイエスが弟子たちと共に結 婚式に招かれているのを見ました。ガリラヤのカナではぶどう酒が不足していました。」 29 ぶどう酒がなくなると、イエスはしもべたちに、そこにある六つの水がめに水を満たす ように命じた。しもべたちは水がめを縁まで満たし、イエスはそれらを祝福して、水をぶ どう酒に変えた。人々は皆それを飲み、この奇跡に驚いた。 30 すると、別のユダヤ人が進み出て言った。「私はカペナウムの会堂でイエスが教えてお られるのを見ました。会堂には悪霊に取りつかれた人がいて、大声で叫んで言いました。 『ナザレのイエスよ、私を放っておいてください。私たちとあなたに何の関係があるので すか。あなたは私たちを滅ぼしに来たのですか。私はあなたが神の聖なる方であることを 知っています。』」
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31 イエスは彼を叱って言われた。「汚れた霊よ、黙れ。この人から出て行け。」すると、 すぐに彼は彼から出て行き、彼に少しも害を与えなかった。 32 また、あるファリサイ派の人が次のように言った。「私は、ガリラヤ、ユダヤ、海岸地 方、ヨルダン川周辺の多くの国々から大勢の人々がイエスのところにやって来て、多くの 病人がイエスのところにやって来て、イエスは彼らすべてを癒されたのを見た。」 33 すると、汚れた霊たちが「あなたは神の子だ」と叫んでいるのが聞こえた。イエスは彼 らに、自分のことを知らせてはならないと厳しく命じられた。 34 その後、セントゥリオという名の人が言った。「私はカペナウムでイエスにお会いし、 こうお願いしました。『主よ、私のしもべが麻痺で家に寝ています。』 35 するとイエスは私に言われた、「私が行って彼を癒そう。」 36 しかし私は言いました。「主よ、私はあなたが私の家に来られるに値しません。ただお 言葉をください。そうすれば私のしもべは癒されます。」 37 するとイエスは私に言われた。「行きなさい。あなたが信じたとおりになるように。」 すると、その時から私のしもべは癒された。 38 すると、ある貴族が言った。「私にはカペナウムに息子がおり、死にかけていました。 イエスがガリラヤに来られたと聞いて、私の家に来て息子を癒してくださいとお願いしま した。息子は死にかけていたからです。」 39 彼は私に言った、「行きなさい。あなたの息子は生きている。」 40 すると、その時から私の息子は癒された。 41 これらの人々以外にも、多くのユダヤ人の男女が叫び声をあげて言った。「この方はま ことに神の子であり、その言葉だけであらゆる病気を治し、悪霊どもは皆この方に服従す る。」 42 さらに、彼らの中には、「この力は神以外には誰からも発しない」と言う者もいた。 43 ピラトはユダヤ人たちに言った。「なぜ悪霊はあなたたちの医者に従わないのか。」 44 彼らの中には、「悪霊を服従させる力は、神からしか出ない」と言う者もいた。 45 しかし、他の人々はピラトに言った。「彼はラザロを墓に葬ってから四日後に死者の中 からよみがえらせたのです。」 46 総督はこれを聞いて震えながらユダヤ人の群衆に言った。「罪のない血を流して、あな た方に何の益があるだろうか。 第6章 1 そこでピラトはニコデモと、イエスは姦淫によって生まれたのではないと言った 15 人の 男たちを呼び集めて、彼らに言った。「民衆の間で騒動が起こりそうなので、どうしたら よいだろうか。」 2 彼らはイエスに言った、「私たちは知りません。騒ぎを起こしている者たちに調べさせ なさい。」 3 ピラトは再び群衆を呼び集めて言った。「あなたがたは、過越の祭りの時に囚人を一人 釈放するという慣習があることを知っている。 4 私には、バラバと呼ばれる殺人犯の囚人が一人と、キリストと呼ばれるイエスがいます。 イエスには死に値する罪が何一つ見当たりません。では、あなたはどちらを釈放すべきだ とお考えですか? 5 彼らは皆叫んで言った、「バラバを釈放せよ」。 6 ピラトは彼らに言った、「それでは、キリストと呼ばれるイエスをどうしたらよいのだ ろうか。」
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7 彼らは皆、「彼を十字架につけよ」と答えた。 8 彼らは再びピラトに叫んで言った。「もしこの男を釈放するなら、あなたはカエサルの 友ではない。彼は自分が神の子であり王であると宣言したのだ。しかし、あなたは彼を王 とし、カエサルを王としないつもりなのか。」 9 するとピラトは怒りに燃えて彼らに言った。「あなたたちの国民は常に反逆的で、あな たたちはいつも自分たちに尽くしてくれた人々に敵対している。」 10 ユダヤ人たちは答えた。「私たちに役立ったのは誰ですか?」 11 ピラトは彼らに答えた。「あなたがたの神は、エジプト人の過酷な奴隷状態からあなた がたを救い出し、紅海を乾いた地のように渡らせ、荒野でマナとうずらの肉を与えて養い、 岩から水を出し、天から律法を与えた方です。 12 あなた方はあらゆる方法で神を怒らせ、鋳造した子牛を欲しがり、それを拝み、それに いけにえを捧げ、「イスラエルよ、これがあなたの神々だ。あなたをエジプトの地から連 れ出した神々だ」と言った。 13 それで、あなたたちの神はあなたたちを滅ぼそうとされました。しかし、モーセがあな たたちのために執り成し、あなたたちの神は彼の願いを聞き入れ、あなたたちの罪を赦さ れました。 14 その後、あなたがたはモーセとアロンが幕屋に逃げ込んだとき、彼らを激しく非難し、 殺そうとした。そして、あなたがたは神とその預言者たちに対して常に不平を言い続けた。 15 すると、イエスは裁判の座から立ち上がり、出て行こうとしたが、ユダヤ人たちは皆、 「私たちはカエサルを王と認め、イエスを認めない」と叫んだ。 16 この人が生まれるやいなや、賢者たちが来て贈り物を捧げた。ヘロデはそれを聞いてひ どく動揺し、彼を殺そうとした。 17 父はこれを知ると、彼と母マリアを連れてエジプトへ逃げた。ヘロデは彼が生まれたと 聞くと、彼を殺そうとした。そこで彼は人を遣わし、ベツレヘムとその周辺地域にいる 2 歳以下の子供を皆殺しにした。 18 ピラトはこの話を聞いて恐れ、騒ぎ立てる群衆に静まるように命じ、イエスに言った。 「あなたは王なのか。」 19 ユダヤ人たちは皆ピラトに答えた。「この方はヘロデが殺そうとしたまさにその方で す。」 20 するとピラトは水を取り、人々の前で手を洗い、「この正しい人の血については、私は 責任を負わない。あなたがたが責任を取りなさい」と言った。 21 ユダヤ人たちは答えて言った、「彼の血は私たちと私たちの子孫の上に降りかかる。」 22 そこでピラトはイエスを自分の前に連れてくるよう命じ、次のように語った。 23 あなたの同胞は、あなたが自ら王を名乗ったとしてあなたを告発した。それゆえ、私ピ ラトは、以前の総督の法律に従って、あなたを鞭打ち刑に処し、まずあなたを縛り、今あ なたが囚われているその場所で十字架にかけ、あなたと共にディマスとゲスタスという名 の二人の犯罪者も共に十字架にかけられるよう命じる。 第7章 1 それからイエスは館を出て行かれた。二人の強盗もイエスと一緒だった。 2 そして、彼らがゴルゴタと呼ばれる所に着くと、イエスの衣を脱がせ、亜麻布を帯とし て巻き、いばらの冠を頭にかぶせ、手に葦の杖を持たせた。 3 そして、彼らはイエスと共に十字架につけられた二人の強盗、右にいたディマスと左に いたゲスタスにも同じようにした。
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4 しかしイエスは言われた、「父よ、彼らをお赦しください。彼らは自分が何をしている のか分かっていないのです。」 5 そして彼らは彼の衣服を分け合い、彼の着物についてくじを引いた。 6 その間、人々は傍観していた。祭司長たちとユダヤ人の長老たちはイエスをあざけって 言った。「彼は他人を救ったのだから、今度は自分を救ってみろ。もし彼が神の子なら、 今すぐ十字架から降りてこい。」 7 兵士たちも彼をあざけり、酢と胆汁を取って彼に飲ませて、「もしあなたがユダヤ人の 王なら、自分を救ってみろ」と言った。 8 するとロンギヌスという兵士が槍を取り、1 彼の脇腹を突き刺すと、すぐに血と水が流れ 出た。 9 ピラトは十字架にヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語で「これはユダヤ人の王である」 という称号を書き記した。 10 しかし、イエスと共に十字架につけられた二人の強盗のうちの一人、ゲスタスという名 の者がイエスに言った。「もしあなたがキリストなら、あなた自身と私たちを救ってくだ さい。」 11 しかし、イエスの右手に十字架につけられていた強盗ディマスは、答えて彼を叱責し、 「このような刑罰を受けている神を恐れないのか。我々は自分の行いの報いを当然に受け る。だが、このイエスは一体どんな悪事を働いたというのか」と言った。 12 彼はうめき声をあげた後、イエスに言った。「主よ、あなたが御国に来られるとき、私 を思い出してください。」 13 イエスは答えて言われた、「まことにあなたに告げます。今日、あなたはわたしと共に 楽園にいるでしょう。」 第8章 1 時は第六時頃であった。全地は第九時まで暗闇に覆われた。 2 すると、日食が起こったとき、見よ、神殿の幕が上から下まで裂け、岩も裂け、墓が開 かれ、眠っていた多くの聖徒たちの体が生き返った。 3 そして、第九時頃、イエスは大声で叫んで言われた。「ヘリ、ヘリ、ラマ・ザバクタニ」。 これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。 4 これらのことの後、イエスは言われた。「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」こ う言って、息を引き取られた。 5 しかし百人隊長は、イエスがこのように叫びながら息を引き取られるのを見て、神をあ がめて言った。「まことに、この人は正しい人であった。」 6 そこに立っていた人々は皆、その光景を見て非常に動揺し、起こったことを思い巡らし て胸を打ち、それからエルサレムの町へ帰って行った。 7 百人隊長は総督のところへ行き、起こったことすべてを彼に話した。 8 イエスはこれらのことをすべて聞いて、非常に悲しんだ。 9 そしてユダヤ人たちを呼び集めて、彼らに言った。「あなたがたは、日食の奇跡と、イ エスが死にかけていたときに起こった他の出来事を見たか。」 10 ユダヤ人たちはこれを聞くと、総督に答えた。「日食はいつもの通り起こったのです。」 11 しかし、キリストの知り合いは皆、遠く離れて立っていた。ガリラヤからイエスに従っ てきた女たちも同様で、これらのことをすべて見ていた。
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12 すると、アリマタヤ出身のヨセフという人がいた。彼はイエスの弟子であったが、ユダ ヤ人を恐れて公には弟子ではなかった。彼は総督のところへ来て、十字架からイエスの遺 体を取り下ろす許可を総督に懇願した。 13 そして総督は彼に許可を与えた。 14 ニコデモは没薬とアロエを混ぜたものを約百ポンド持ってやって来た。人々は涙を流し ながらイエスを十字架から降ろし、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、香料を混ぜた亜麻布 で包んだ。 15 そして、ヨセフが岩を掘って造らせた新しい墓に彼を納めた。その墓には、これまで誰 も納められたことがなかった。そして、墓の入り口に大きな石を転がした。 第9章 1 不正なユダヤ人たちは、ヨセフが物乞いをしてイエスの遺体を埋葬したと聞いて、ニコ デモと、イエスが姦淫によって生まれたのではないと総督の前で証言した 15 人の男たち、 そしてイエスに対して善行を行った他の善人たちを探し出した。 2 しかし、皆ユダヤ人を恐れて身を隠した時、ニコデモだけが姿を現して言った。「この ような者たちがどうして会堂に入ることができるでしょうか。」 3 ユダヤ人たちは彼に答えた。「キリストと共謀していたあなたが、よくも会堂に入るこ とができたものだ。来世では、あなたも彼と同じ運命を辿るだろう。」 4 ニコデモは答えた。「アーメン。どうか、私が彼の王国で彼と共にいることができます ように。」 5 同様に、ヨセフはユダヤ人のところへ来て、彼らに言った。「なぜ、ピラトのイエスの 遺体を引き取りたいと願ったことで、あなたがたは私に腹を立てるのか。見よ、私は彼を 自分の墓に入れ、清い亜麻布で包み、墓の入り口に石を置いたのだ。」 6 私は彼に対して正しい行いをした。しかし、あなたがたは、その正しい人に対して不当 な行いをした。十字架につけ、酢を飲ませ、いばらの冠をかぶせ、鞭で体を引き裂き、彼 の血の罪をあなたがたに負わせた。 7 このことを聞いたユダヤ人たちは動揺し、困惑した。そして彼らはヨセフを捕らえ、安 息日の前に彼を拘留し、安息日が終わるまでそこに留めておくように命じた。 8 彼らはイエスに言った、「告白しなさい。週の初めの日が来るまでは、あなたに危害を 加えることは許されない。しかし、私たちはあなたが埋葬されるに値しない者と見なされ ることを知っています。あなたの肉は空の鳥と地の獣に与えるでしょう。」 9 ヨセフは答えた。「その言葉は、ダビデを非難して生ける神を侮辱した傲慢なゴリアテ の言葉に似ています。しかし、律法学者や博士たちは、神が預言者を通して『復讐はわた しのものだ。あなたがたがわたしを脅したのと同じだけの災いを、わたしはあなたがたに 返す』と言われたことを知っています。」 10 あなた方が十字架にかけた神は、わたしをあなた方の手から救い出すことができる。あ なた方の悪行はすべてあなた方に返ってくる。 11 総督は手を洗って、「私はこの正しい人の血の責任を負わない」と言った。しかし、あ なたがたは答えて叫んだ、「彼の血は私たちと私たちの子孫の上に降りかかる」。あなた がたが言ったとおり、あなたがたは永遠に滅びるであろう。 12 ユダヤ人の長老たちはこれらの言葉を聞いて激怒し、ヨセフを捕らえて窓のない部屋に 閉じ込め、戸を閉めて錠に封印を施した。 13 アンナスとカイアファはそこに番人を置き、祭司とレビ人たちと相談して、安息日が終 わった後に皆で集まり、ヨセフをどのような方法で殺すかを企てた。
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14 彼らがこれを終えると、支配者アンナスとカイアファはヨセフを連れ出すように命じた。 第 10 章 1 集会にいた全員がこれを聞いて驚き、感嘆した。なぜなら、部屋の錠前に同じ印章が押 されているのを見つけたが、ヨセフの姿が見当たらなかったからである。 2 すると、アンナスとカイアファが出て行った。皆がヨセフが去ったのを見て驚いている と、イエスの墓を守っていた兵士の一人が会衆に向かって話し始めた。 3 彼らがイエスの墓を守っている間に地震が起こり、私たちは神の天使が墓の石を転がし てその上に座るのを見た。 4 彼の顔は稲妻のように輝き、その衣は雪のようであった。私たちは恐れのあまり、死ん だ者のようになった。 5 そして私たちは、天使がイエスの墓にいる女たちにこう言うのを聞いた。「恐れるな。 あなたがたが十字架につけられたイエスを捜していることは知っている。イエスは預言ど おり復活された。」 6 来て、彼が横たわっていた場所を見てください。そして、すぐに行って、弟子たちに、 彼が死者の中から復活したことを伝えてください。彼はあなたたちより先にガリラヤへ行 きます。そこで、彼があなたたちに言ったとおり、あなたたちは彼に会うでしょう。 7 そこでユダヤ人たちは、イエスの墓を守っていた兵士たちを皆集めて、彼らに言った。 「天使が話しかけたあの女たちは誰なのか。なぜ捕らえなかったのか。」 8 兵士たちは答えて言った、「私たちはその女たちが誰なのか知りません。それに、私た ちは恐怖で死んだように動けなくなっていました。どうしてその女たちを捕まえることが できましょうか。」 9 ユダヤ人たちは彼らに言った。「主にかけて誓うが、私たちはあなた方を信じない。」 10 兵士たちはユダヤ人たちに答えて言った。「あなたがたはイエスがこれほど多くの奇跡 を行うのを見て、聞いても信じなかったのに、どうして私たちを信じるのですか。あなた がたの言うとおりです。『主は生きておられる』と。主は確かに生きておられるのです。」 11 あなたがたは、イエスの遺体を埋葬したヨセフを、鍵のかかった部屋に閉じ込め、封印 したと聞いています。そして、あなたがたが部屋を開けてみると、ヨセフはそこにいなか ったのです。 12 では、あなたがたが部屋に閉じ込めておいたヨセフを連れ出してください。そうすれば、 私たちが墓に閉じ込めておいたイエスを連れ出しましょう。 13 ユダヤ人たちは答えて言った。「我々はヨセフを連れてくる。あなた方はイエスを連れ てくるのか。」しかし、ヨセフは自分の町アリマタヤにいる。 14 兵士たちは答えた。「もしヨセフがアリマタヤにいて、イエスがガリラヤにいるなら、 私たちは天使が女たちにそう告げるのを聞きました。」 15 ユダヤ人たちはこれを聞いて恐れ、互いに言った。「もしこれらのことが公になったら、 皆がイエスを信じるようになるだろう。」 16 そこで彼らは多額の金を集め、兵士たちに渡して言った。「イエスの弟子たちがあなた がたが眠っている間に夜中にやって来て、イエスの遺体を盗み出したと民に伝えてくださ い。もし総督ピラトがこのことを聞いても、私たちが彼を納得させて、あなたがたを守り ます。」 17 そこで兵士たちは金を受け取り、ユダヤ人から指示されたとおりに言った。そして彼ら の報告は人々の間に広まった。
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イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
18 しかし、ある祭司ピネエス、教師アダ、レビ人アゲウスという三人がガリラヤからエル サレムに来て、祭司長たちと会堂にいたすべての人々にこう告げた。 19 私たちは、あなたがたが十字架につけたイエスが、オリーブ山で 11 人の弟子たちと語 り合い、彼らの真ん中に座って、こう言っているのを見ました。 20 全世界に出て行き、あらゆる国の人々に福音を宣べ伝え、父と子と聖霊の名によって彼 らにバプテスマを授けなさい。信じてバプテスマを受ける者は皆救われる。 21 そして、イエスが弟子たちにこれらのことを話された後、私たちはイエスが天に昇られ るのを見た。 22 祭司長たち、長老たち、レビ人たちはこれらのことを聞くと、この三人に言った。「イ スラエルの神に栄光を帰し、あなたがたが見聞きしたと言っていることが真実かどうか、 神に告白しなさい。」 23 彼らは答えて言った、「私たちの先祖の主、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神 は生きておられます。私たちはイエスが弟子たちと話しているのを聞き、またイエスが天 に昇っていくのを見たので、そのとおり真実をあなた方に伝えました。」 24 すると、三人はさらに答えて、こう付け加えた。「もし私たちがイエスが語られた言葉 と、イエスが天に昇っていくのを見たことを認めなければ、私たちは罪を犯すことになる。 25 すると祭司長たちはすぐに立ち上がり、律法の書を手に持って、これらの人々に「あな たがたは今後、イエスについて語ったことを決して口にしてはならない」と命じた。 26 そして彼らは彼らに多額の金銭を与え、また彼らを故郷へ送り届けるために他の人々を 同行させた。それは彼らが決してエルサレムに留まらないようにするためであった。 27 するとユダヤ人たちは皆集まって、非常に嘆かわしい思いを表明して言った。「エルサ レムで起こったこの異常な出来事は何だろうか。」 28 しかし、アンナスとカイアファは彼らを慰めて言った。「イエスの墓を守っていた兵士 たちが、天使が墓の入り口から石を転がしたと言ったことを、なぜ信じなければならない のか。 29 おそらく、イエスの弟子たちが彼らにそう告げ、そう言うように金銭を与え、彼ら自身 がイエスの遺体を引き取ったのだろう。 30 また、次の点にも留意しなさい。外国人には信用を与えるべきではない。彼らも我々か ら多額の金銭を受け取り、我々が指示したとおりに申告したからである。彼らは我々に忠 実であるか、イエスの弟子たちに忠実であるかのどちらかである。 第 11 章 1 するとニコデモは立ち上がり、言った。「イスラエルの子らよ、あなたがたの言うとお りです。あなたがたは、神の律法にかけて誓った三人の人が言ったことを聞きました。 『私たちは、イエスがオリーブ山で弟子たちと話しているのを見ました。また、イエスが 天に昇っていくのを見ました。』」 2 また聖書は、祝福された預言者エリヤが天に昇ったことを教えています。預言者の子ら がエリシャに「私たちの父エリヤはどこにおられますか」と尋ねると、エリシャは彼らに 「彼は天に昇りました」と答えました。 3 すると預言者の子らはエリシャに言った。「もしかしたら、霊が彼をイスラエルの山々 のどこかに連れて行ったのかもしれません。そこで彼を見つけることができるかもしれま せん。」彼らはエリシャに懇願し、エリシャは彼らと共に三日間歩き回ったが、彼らは彼 を見つけることができなかった。
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4 イスラエルの子らよ、今、私の言うことを聞き、イスラエルの山々に人を遣わそう。も しかしたら、霊がイエスを連れ去ってしまったのかもしれない。そこで彼を見つけて、満 足するかもしれない。 5 ニコデモの助言は民衆全員に喜ばれ、人々はイエスを探すために人を遣わしたが、見つ けることができなかった。そして彼らは戻ってきて言った、「私たちはあちこち探しまし たが、イエスを見つけることができませんでした。しかし、ヨセフをアリマタヤの町で見 つけました。」 6 このことを聞いた支配者たちと民衆は皆喜び、イスラエルの神を賛美した。彼らが部屋 に閉じ込めて見つけられなかったヨセフが見つかったからである。 7 そして大勢の人が集まったとき、祭司長たちは言った。「どうすればヨセフを私たちの ところに連れてきて、彼と話せるだろうか。」 8 そして彼らは紙切れを取り、彼に手紙を書いて言った。「あなたとあなたの家族全員に 平安がありますように。私たちは神とあなたに対して罪を犯したことを知っています。ど うか私たちの父祖たちを訪ねてください。あなたが牢獄から脱出したことに私たちは大変 驚きました。」 9 私たちは、あなたに対して悪意のある企みをしていたことを知っています。しかし、主 はあなたを守り、主ご自身が私たちの企みからあなたを救い出してくださいました。ヨセ フよ、あなたは民衆の中で尊敬される人です。あなたに平安がありますように。 10 そして彼らはヨセフの友人の中から七人を選び、彼らに言った。「ヨセフのところに着 いたら、彼に平和の挨拶をして、この手紙を渡してください。」 11 そこで、その人たちヨセフのところに来ると、平和の挨拶をして手紙を渡した。 12 ヨセフはそれを読んで言った。「主なる神はほむべきかな。イスラエル人から私を救い 出し、彼らが私の血を流すことができなかった。主はほむべきかな。主は翼の下に私を守 ってくださった。」 13 ヨセフは彼らに口づけをして、自分の家に迎え入れた。そして翌日、ヨセフはろばに乗 って、彼らと共にエルサレムへ向かった。 14 ユダヤ人は皆これを聞くと、彼を出迎えに出て、「父ヨセフよ、平和がここに来るよう に」と叫んだ。 15 すると彼は答えた。「主からの繁栄がすべての民に及ぶように。」 16 そして皆が彼に口づけをし、ニコデモは彼を自分の家に連れて行き、盛大な宴会を催し た。 17 しかし翌日、準備の日であったので、アンナス、カイアファ、ニコデモはヨセフに言っ た。「イスラエルの神に告白し、我々があなたに尋ねるすべての質問に答えてください。 18 あなたがイエスの遺体を埋葬したこと、そして私たちがあなたを部屋に閉じ込めた時に あなたを見つけられなかったことで、私たちは大変心配しました。それ以来、あなたが私 たちの間に現れるこの時まで、私たちはずっと恐れていました。ですから、起こったこと すべてを神の前で私たちに話してください。 19 するとヨセフは答えて言った、「あなたがたは確かに、準備の日に私を朝まで閉じ込め ました。 20 しかし、真夜中に私が祈っていると、家は四人の天使に囲まれ、私はイエスが太陽のよ うに輝いているのを見て、恐れて地に倒れました。 21 しかし、イエスは私の手を取って地面から私を持ち上げ、その時、露が私の上に降り注 いだ。そして、イエスは私の顔を拭い、私に口づけをして言われた。「ヨセフよ、恐れる な。私を見よ。私だ。」
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22 そこで私は彼を見て、「ラビ・エリアス」と言いました。すると彼は私に答えました。 「私はエリアスではなく、あなたが葬ったナザレのイエスです。」 23 私は彼に言った、「私があなたを葬った墓を見せてください。」 24 するとイエスは私の手を取って、私が彼を横たえた場所へ連れて行き、彼の頭に巻いて いた亜麻布と布を見せてくださった。私はそれがイエスだと分かり、彼を拝んで言った。 「主の御名によって来られる方は幸いである。」 25 イエスは再び私の手を取って、アリマタヤにある私の家に連れて行き、私に言われた。 「あなたに平安あれ。しかし、40 日目までは家から出てはならない。私は弟子たちのとこ ろへ行かなければならない。」 第 12 章 1 祭司長たちとイエスはこれらのことをすべて聞いて驚き、死人のように顔を地に伏せて 倒れ、互いに叫び合って言った。「エルサレムで起こったこの不思議なしるしは何だろう。 私たちはイエスの父と母を知っている。 2 あるレビ人が言った。「私は彼の親族を何人も知っています。彼らは敬虔な人で、イス ラエルの神に神殿で祈りとともにいけにえや燔祭を捧げる習慣があります。」 3 大祭司シメオンがイエスを抱き上げ、イエスに言った。「主よ、今こそ、あなたの言葉 どおり、しもべを安らかに去らせてください。わたしの目は、あなたがすべての民の前に 備えられた救い、異邦人を照らす光、そしてあなたの民イスラエルの栄光を見たからで す。」 4 シメオンは同じようにイエスの母マリアを祝福して言った。「わたしはあなたにその子 について告げます。彼は多くの人の倒れと復活、そして反対されるしるしのために定めら れています。」 5 そう、剣があなたの魂をも貫き、多くの人々の心の思いが明らかにされるであろう。 6 そこでユダヤ人たちは皆言った。「オリーブ山でイエスが弟子たちと話しているのを見 たというあの三人の男のところに人を遣わそう。」 7 その後、彼らは弟子たちに何を見たのか尋ねた。すると彼らは皆一様に答えた。「イス ラエルの神の前で、私たちははっきりとイエスがオリーブ山で弟子たちと語り、天に昇っ ていくのを見ました。」 8 そこでアンナスとカイアファは彼らを別々の場所に連れて行き、それぞれ個別に調べた。 すると彼らは皆、真実を告白し、イエスを見たと言った。 9 するとアンナスとカイアファスは言った。「私たちの律法には、『二、三人の証人の証 言によって、すべての言葉が確定する』とあります。」 10 しかし、私たちは何と言ったでしょうか。祝福されたエノクは神に喜ばれ、神の言葉に よって天に昇りました。そして、祝福されたモーセの埋葬地は知られています。 11 しかしイエスはピラトに引き渡され、鞭打たれ、いばらの冠をかぶせられ、唾をかけら れ、槍で刺され、十字架につけられ、十字架上で死んで葬られた。そして、その遺体は尊 いヨセフによって新しい墓に葬られ、彼はイエスが生きているのを見たと証言している。 12 また、これらの人々は、イエスがオリーブ山で弟子たちと語り、天に昇っていくのを見 たと証言している。 13 するとヨセフは立ち上がり、アンナスとカイアファに言った。「あなたがたは、イエス が生きて天に昇られたと聞かされて、大いに驚いていることでしょう。 14 実に驚くべきことだ。イエスはご自身が死者の中からよみがえるだけでなく、エルサレ ムで多くの人々に目撃されたように、墓から他の人々をよみがえらせるのだ。
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イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
15 さて、少し私の話を聞いてください。私たちは皆、祝福された大祭司シメオンを知って います。彼は幼子イエスを神殿で腕に抱きました。 16 このシメオンには二人の息子がおり、私たちは皆、彼らの死と葬儀に立ち会いました。 17 それゆえ、行って彼らの墓を見なさい。墓は開かれ、彼らは復活した。見よ、彼らはア リマタヤの町にいて、共に祈りを捧げている。 18 実際、祈っている自分の声を聞いた者もいるが、誰とも話そうとせず、死人のように口 を閉ざしたままである。 19 では、さあ、彼らのところへ行き、敬意と慎重さをもって彼らに接しましょう。もし彼 らに誓いを立てさせることができれば、彼らは復活の秘儀の一部を教えてくれるかもしれ ません。 20 ユダヤ人たちはこれを聞いて、非常に喜んだ。 21 それからアンナスとカイアファ、ニコデモ、ヨセフ、ガマリエルはアリマタヤに行った が、墓の中で彼らを見つけることができなかった。そこで彼らは町中を歩き回り、ひざま ずいて祈っている彼らの上に彼らを縛り付けた。 22 それから、彼らは神への敬意と畏敬の念を込めて彼らに挨拶し、エルサレムの会堂に連 れて行き、門を閉めて、主の律法の書を取り、 23 そして、それを彼らの手に渡し、律法と預言者によって私たちの先祖に語られたイスラ エルの神、主の神にかけて誓わせた。「もしあなたがたが、あなたがたを死者の中からよ みがえらせた方をイエスだと信じるなら、あなたがたが見たこと、そしてどのように死者 の中からよみがえったかを私たちに話してください。」 24 シメオンの二人の息子、カリヌスとレンティウスは、これらのことを聞くと震え上がり、 動揺してうめき声をあげ、天を見上げながら、指で舌に十字を切った。 25 すると彼らはすぐに話し始め、「私たち一人ひとりに紙をください。私たちが見たこと をすべて書き記します」と言った。そして彼らはそれぞれ座って書き始め、こう言った。 第 13 章 1 主イエスよ、父よ、あなたは神であり、死者の復活と命でもあります。どうか、私たち が死後に見た、あなたの十字架に関するあなたの神秘を告げ知らせることをお許しくださ い。私たちはあなたの御名によって誓います。 2 あなたは、あなたのしもべたちが、あなたの神聖な力によって地獄で行われた秘密の事 柄を明かすことを禁じられました。 3 私たちが先祖と共に地獄の底、暗闇の真っ暗な場所に置かれたとき、突然、太陽のよう な金色と、濃い紫色の光が現れてその場所を照らしました。 4 すると、全人類の父であるアダムは、すべての族長と預言者たちと共に喜び、こう言っ た。「あの光は永遠の光の源であり、私たちを永遠の光へと移すと約束された方だ。」 5 すると預言者イザヤは叫んで言った、「これは父の光であり、神の子である。私が地上 に生きていた時に預言したとおりだ。」 6 ヨルダン川の向こうのゼブルンの地とネフタリムの地、暗闇の中を歩んでいた民は、大 きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちに、光が昇った。今、彼は来て、死の中に 座していた私たちを照らした。 7 すると、わたしたちは皆、わたしたちの上に輝く光に喜び祝っていたところ、わたした ちの父シメオンがわたしたちのところにやって来て、集まった人々全員を祝福して言った。 「神の子、主イエス・キリストをあがめよ。」
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8 わたしは彼を幼子の時に神殿で抱き上げ、聖霊に導かれて彼に言い、こう認めました。 「今、わたしの目はあなたの救いを見ました。あなたはそれをすべての民の前に備え、異 邦人を照らす光、そしてあなたの民イスラエルの栄光を現しました。」 9 地獄の底にいた聖徒たちは皆、これを聞いてますます喜んだ。 10 その後、隠者のような人が現れ、皆から「あなたはどなたですか」と尋ねられた。 11 するとイエスは答えられた。「わたしは荒野で叫ぶ者の声、バプテスマのヨハネです。 いと高き方の預言者であり、イエスが来られる前に道を備え、罪の赦しのために、ご自分 の民に救いの知識を与えるために行ったのです。」 12 そして私ヨハネは、イエスが私のところに来られるのを見て、聖霊に動かされて言った。 「見よ、神の子羊だ。見よ、世の罪を取り除く方だ。」 13 わたしはヨルダン川で彼にバプテスマを授け、聖霊が鳩の形をして彼の上に降りてくる のを見た。そして天から声が聞こえた。「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう 者である。」 14 さて、私は彼に先立って行く途中、あなたがたに知らせるためにここに下ってきました。 神の子が次に私たちを訪れ、高い所から昇る曙光のように、暗闇と死の影の中にいる私た ちのところに来られることを。 第 14 章 1 しかし、最初の人である私たちの父アダムは、イエスがヨルダン川で洗礼を受けたこと を聞くと、息子セツを呼び、こう言った。 2 あなたが大天使ミカエルから聞いたことをすべて、あなたの息子たち、族長たち、預言 者たちに伝えなさい。私があなたを天国の門に遣わし、私が病気の時に神が私の頭に油を 注いでくださるよう祈らせた時のことだ。 3 するとセツは族長たちと預言者たちのところへ近づき、言った。「私セツは、楽園の門 で神に祈っていたとき、主の天使ミカエルが私の前に現れて、『私は主からあなたのもと に遣わされた者であり、人間の体を司るために任命された』と言いました。 4 セツよ、涙ながらに神に祈って、父アダムの頭痛を癒すために、慈しみの木の油を神に 求めてはならない。 5 なぜなら、あなたは最後の日と時、すなわち五千五百年が過ぎるまで、いかなる手段を 用いてもそれを得ることができないからである。 6 そのとき、最も慈悲深い神の子キリストが地上に来られ、アダムの人間としての体をよ みがえらせ、同時に死者の体をよみがえらせるでしょう。そして、キリストが来られると き、ヨルダン川で洗礼を受けるでしょう。 7 そして、主はご自身の憐れみの油で、主を信じるすべての人に油を注ぎ、その憐れみの 油は、水と聖霊によって永遠の命に生まれる人々のために、代々にわたって続くであろう。 8 その時、最も慈悲深い神の子キリスト・イエスが地上に降りて来られるとき、彼は私たち の父アダムを楽園の慈悲の木へと導かれるでしょう。 9 すべての族長と預言者は、セツからこれらのことをすべて聞いて、ますます喜んだ。 第 15 章 1 すべての聖徒たちが喜んでいると、死の君主であり指揮官であるサタンが地獄の君に言 った。 2 ナザレのイエスご自身を迎える準備をしなさい。イエスは自分が神の子であると自慢し ながらも、死を恐れる人で、「わたしの魂は死ぬほど悲しい」と言われた。
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3 また、彼は私や他の多くの人々に多くの害を与えました。私が盲目にしたり、足が不自 由になったりした人々、また私が様々な悪霊で苦しめた人々を、彼は言葉によって癒しま した。さらに、私があなたのもとに死体として連れてきた人々を、彼は力ずくであなたか ら連れ去りました。 4 これに対して地獄の君はサタンに答えた。「あれほど力のある君が、死を恐れるとは、 いったい何者だ?」 5 地上のすべての権力者は、あなたがその力によって服従させた私の力に服従している。 6 しかし、もし彼が人間としてこれほど力強いのであれば、私は真実をあなたに断言しま す。彼は神として全能であり、誰も彼の力に抵抗することはできません。 7 それゆえ、彼が死を恐れていると言ったのは、あなたを罠にかけようと企んだからであ り、あなたは永遠に不幸になるだろう。 8 するとサタンは地獄の君に答えて言った、「なぜあなたは疑念を抱き、あなたの敵であ り私の敵でもあるナザレのイエスを受け入れることを恐れたのか。」 9 私は彼を誘惑し、私の同胞であるユダヤ人を彼に対して熱意と怒りで煽り立てたのか。 10 私は彼の苦しみのために槍を研ぎ、胆汁と酢を混ぜて彼に飲ませ、彼を十字架につける ために十字架を用意し、イビスの手足を釘で打ち抜くために釘を用意した。今、彼の死は 間近に迫っており、私は彼をここへ連れてきて、あなたと私に服従させよう。 11 すると、地獄の君は答えて言った、「あなたは今、彼が力ずくで死者を私から奪い去っ たと言いました。 12 地上で再び生きる時までここに留め置かれていた彼らは、自分たちの力によるのではな く、神への祈りによってここから連れ去られたのであり、彼らの全能の神が彼らを私から 連れ去られたのです。 13 それでは、ナザレのイエスとはいったい誰なのでしょうか。神に祈ることもなく、その 言葉によって私から死者を取り除いてくださったのです。 14 おそらく、死後四日経ち、悪臭を放ち、腐敗していたラザロを私から連れ去った方と同 じ方でしょう。私は彼を死人として所有していましたが、その方がご自身の力で彼を生き 返らせたのです。 15 サタンは答えて、地獄の君に言った。「ナザレのイエス、まさにその人です。」 16 地獄の君はこれを聞いて、彼に言った。「お前と私の力にかけて誓う。彼を私のところ に連れて来てはならない。」 17 私は彼の言葉の力について聞いたとき、恐れおののき、同時に私の不信心な仲間たちも 皆動揺した。 18 私たちはラザロを引き止めることができなかった。彼は体を震わせ、あらゆる悪意の兆 候を示して、すぐに私たちから立ち去った。すると、ラザロの死体が埋められていた土が、 たちまち彼を生き返らせた。 19 そして今、私は、このようなことを成し遂げることができる全能の神であり、その支配 において力強く、また人間性においても力強く、人類の救い主であることを知りました。 20 だから、この者をここへ連れて来てはならない。彼は、私が不信仰のために捕らえ、罪 の鎖で縛っている者たちを皆解放し、彼らを永遠の命へと導くであろう。 第 16 章 1 サタンと地獄の君がこのように話し合っていると、突然、雷鳴と風の轟きのような声が 聞こえた。「君たちよ、門を開けよ。永遠の門よ、開けよ。栄光の王が入って来られる。」
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2 地獄の君はこれを聞いてサタンに言った。「私から離れ、私の住まいから出て行け。も しお前が力強い戦士なら、栄光の王と戦ってみろ。だが、お前と彼との間に何の関係があ るのか。」 3 そして神は彼を住まいから追い出した。 4 王子は不信心な家臣たちに言った。「残酷さの真鍮の門を閉じ、鉄の閂でしっかりと閉 め、勇敢に戦え。さもないと我々は捕虜になるぞ。」 5 しかし、聖徒たちの群れは皆これを聞いて、怒りの声を大にして地獄の君に訴えた。 6 栄光の王が入って来られるように、門を開けよ。 7 すると、神の預言者ダビデは叫んで言った、「私が地上にいたとき、確かに預言して言 ったではないか。『ああ、人々は主の恵みと、人の子らに対する主の驚くべき御業のため に主を賛美するであろう。』」 8 主は青銅の門を打ち砕き、鉄の閂を断ち切られた。主は彼らの不義のために彼らを捕ら え、彼らの不正のために彼らを苦しめられた。 9 その後、別の預言者、すなわち聖なるイザヤが、すべての聖徒たちに同じように語った。 「わたしは地上に生きていたとき、あなたがたに正しく預言したではないか。」 10 死んだ者は生き返り、墓の中にいる者はよみがえり、地にいる者は喜び踊る。主からの 露が彼らを救い出すからである。 11 また、別のところでこう言いました。「死よ、お前の勝利はどこにあるのか。死よ、お 前の毒牙はどこにあるのか。」 12 すべての聖徒たちはイザヤが語ったこれらのことを聞くと、地獄の君に言った。「今す ぐ門を開け、鉄の閂を取り除け。あなたは今や縛られ、何の力も持たない。」 13 すると、雷鳴のような大きな声が聞こえた。「君主たちよ、門を開けよ。陰府の門よ、 開けよ。栄光の王が入って来られる。」 14 地獄の君は、同じ声が繰り返されるのを聞いて、まるで無知であったかのように叫んだ。 「栄光の王とは誰ですか?」 15 ダビデは地獄の君に答えて言った、「私はその声の言葉を理解しています。なぜなら、 私は彼の霊によってそれを語ったからです。そして今、私が上で言ったように、あなたに 言います。主は強く力強く、戦いに強い主です。彼は栄光の王であり、天と地の主です。 16 彼は見下ろして囚人たちのうめき声を聞き、死刑に処せられた者たちを解放した。 17 さあ、汚れた悪臭を放つ地獄の君よ、門を開けよ。栄光の王が入って来られるように。 彼は天と地の主だからだ。 18 ダビデがこれを言っている間に、力強い主が人の姿で現れ、これまで暗闇の中にあった 場所を照らし、 19 そして、以前は断ち切ることのできなかった鎖を断ち切り、不義によって深い闇に座り、 罪によって死の影にいた者たちを、その無敵の力で訪れました。 第 17 章 1 不敬な死神とその残酷な役人たちはこれらのことを聞き、光の明瞭さを見て、それぞれ の王国で恐怖に襲われた。 2 すると、キリストご自身が突然彼らの住まいに現れたので、彼らは叫んで言った、「私 たちはあなたに縛られています。あなたは主の前で私たちを混乱させようとしているよう です。」 3 あなたは一体何者なのか。あなたは腐敗の兆候を一切持たず、ただ輝かしい姿だけがあ なたの偉大さの完全な証拠であるのに、あなたはそれを全く気に留めていないようだ。
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4 あなたは一体何者なのか。力強くもあり弱くもあり、偉大でありながら小さく、卑しい 者でありながら一流の兵士であり、召使いの姿で一般兵士のように命令を下すことができ るのか。 5 栄光の王、死んでいるが生きている、一度十字架で殺された方? 6 墓に死んで横たわっていた者が、生き返って我々のところに降りてきた。お前の死によ ってすべての生き物が震え、すべての星が動いたのに、今や死者の間で自由を謳歌し、 我々の軍勢を混乱させているのか。 7 あなたは誰ですか。原罪によって鎖につながれていた捕虜を解放し、彼らを以前の自由 へと連れ戻すのは誰ですか。 8 あなたは誰ですか。罪の闇によって盲目になった者たちの上に、かくも輝かしく神聖な 光を放つのは誰ですか。 9 同様に、すべての悪魔の軍団も同じ恐怖に襲われ、最も卑屈な恐れをもって叫び、こう 言った。 10 イエス・キリストよ、あなたはなぜ、これほどまでに力強く、威厳に満ち、汚れ一つな く、罪一つないほど清らかな方なのでしょうか。これまで私たちに服従し、貢ぎ物を受け 取っていた地上の低い世界は、かつて私たちにこのような死者を送ったことはなく、地獄 の君主たちにこのような贈り物を送ったこともありませんでした。 11 それゆえ、あなたは一体何者なのか。そのような勇気をもって我々の住まいに入り込み、 我々に最も厳しい罰を与えることを恐れないだけでなく、我々が縛り付けている鎖から他 のすべての人々を救い出そうとする者よ。 12 もしかしたら、あなたは、先ほどサタンが私たちの君主に語った、十字架の死によって 死の力を受けようとしていたイエスなのかもしれません。 13 そして栄光の王は死を踏みにじり、地獄の君を捕らえ、その力を全て奪い、地上の父ア ダムを栄光へと連れて行った。 第 18 章 1 すると地獄の君はサタンを捕らえ、大声で彼に言った。「滅びの君よ、ベルゼブブを打 ち負かし追放した張本人よ、神の天使たちに嘲られ、すべての義人に憎まれている者よ! 何があなたをこのような行動に駆り立てたのか? 2 あなたは栄光の王を十字架につけ、その滅亡によって私たちに大きな利益を約束しまし たが、愚かにも自分のしていることに気づいていませんでした。 3 見よ、ナザレのイエスは、その栄光に満ちた神性の輝きによって、闇と死のあらゆる恐 ろしい力を追い払った。 4 彼は私たちの牢獄を上から下まで打ち壊し、すべての捕虜を解放し、すべての縛られて いた者を解放しました。かつて苦しみの重みにうめいていた者たちは皆、今や私たちを侮 辱し、私たちは彼らの祈りによって敗北しそうです。 5 我々の不敬虔な支配地は征服され、人類のどの部分ももはや我々の支配下に残っていな いが、その一方で、彼らは皆大胆に我々に反抗している。 6 しかし、以前は、死者は私たちに対して無礼な振る舞いをすることは決してなく、また、 囚人であったため、いかなる場合も陽気になることはなかった。 7 ああ、サタンよ、すべての悪人の君主、不信心者と見捨てられた者の父よ、なぜあなた はこのような企みを企てようとするのか。これまで私たちの囚人たちは、救いと命の希望 を全く持っていなかったというのに。
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イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
8 しかし今や、彼らのうちうめき声をあげる者は一人もおらず、顔に涙の跡さえ見られな い。 9 ああ、サタンの君主よ、地獄の偉大な守護者よ、禁断の木によって得たすべての利点と 楽園の喪失を、今や十字架の木によって失ったのだ。 10 そして、あなたが栄光の王であるイエス・キリストを十字架につけたとき、あなたの幸 福はすべて消え去った。 11 あなたは自分の利益にも私の利益にも反する行為をした。あなたがこれから受ける大き な苦痛と無限の罰によって、すぐにそれを悟るだろう。 12 ああ、サタンよ、あらゆる悪の君主、死の張本人、あらゆる傲慢の源よ、お前はまずナ ザレのイエスの悪行を調べればよかったのだ。そうすれば、イエスは死に値する罪を犯し ていないことがわかっただろう。 13 なぜあなたは、理由も正義もなく、あえて彼を十字架につけ、罪のない正しい人を私た ちの地域に連れてきて、それによって全世界の罪人、不信心な者、不正な者をすべて失っ てしまったのですか。 14 地獄の君がサタンにこう話している間に、栄光の王は地獄の君ベルゼブブに言った。 「サタンよ、君は永遠にあなたの支配下に置かれるであろう。アダムとその義なる息子た ちの代わりに、彼らは私のものである。」 第 19 章 1 するとイエスは手を伸ばして言われた。「わたしの姿に似せて造られた、禁断の木と悪 魔と死によって裁かれた、わたしの聖徒たちよ、皆わたしのところに来なさい。」 2 わたしの十字架の木のそばに生きなさい。この世の支配者である悪魔は打ち負かされ、 死は征服された。 3 すると、まもなくすべての聖徒たちが至高の神の御手の下に集められた。主イエスはア ダムの手を取って彼に言われた。「平和があなたと、わたしの義なる子孫すべてにあるよ うに。」 4 するとアダムはイエスの足元にひれ伏し、涙を流しながら謙遜な言葉で大声で言った。 5 主よ、わたしはあなたをほめたたえます。あなたはわたしを高め、わたしの敵にわたし を嘲らせなかったからです。わが神、主よ、わたしはあなたに叫び求め、あなたはわたし を癒してくださいました。 6 主よ、あなたは私の魂を墓から引き上げ、私を生かして、私が墓穴に下らないようにし てくださいました。 7 主の聖徒たちよ、皆主に向かって歌い、その聖さを思い起こして感謝せよ。主の怒りは ほんの一瞬であり、その恵みには命がある。 8 同様に、すべての聖徒たちはイエスの足元にひれ伏し、声を合わせて言った。「世の贖 い主よ、あなたは来られました。律法と聖なる預言者たちによって預言されたすべてのこ とを、あなたは成し遂げられました。」 9 あなたは十字架によって生ける者を贖い、私たちのところに下って来られました。それ は、十字架の死によって私たちを地獄から、あなたの力によって私たちを死から救い出す ためです。 10 主よ、あなたが天に栄光の旗印を置き、地上に贖いのしるし、すなわち十字架を立てら れたように、主よ、地獄にもあなたの十字架の勝利のしるしを立ててください。そうすれ ば、死はもはやあなたに従属することはありません。 11 すると主は御手を伸ばして、アダムとすべての聖徒の上に十字架の印を刻まれた。
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12 そして、イエスはアダムの右手をつかんで地獄から昇り、神の聖徒たちは皆イエスに従 った。 13 そのとき、王なる預言者ダビデは大胆に叫んで言った。「主に向かって新しい歌を歌え。 主は驚くべきことをなさった。主の右の手と聖なる腕が勝利をもたらしたのだ。」 14 主はご自身の救いを知らせ、その義を異邦人の目の前で明らかにされた。 15 すると、聖徒たちの群衆全体が答えて言った、「この栄誉は、主の聖徒すべてに与えら れるものです。アーメン。主を賛美せよ。」 16 その後、預言者ハバククは叫んで言った、「あなたはあなたの民を救うために、あなた の民を救うために出て行かれたのです。」 17 すると、すべての聖徒たちは言った。「主の御名によって来られる方は幸いである。主 は私たちを照らしてくださった。この方は私たちの神であり、世々限りなく私たちを統治 される。アーメン。」 18 同様に、すべての預言者は主を賛美する聖なる事柄を語り、主に従った。 第 20 章 1 すると主はアダムの手を取って大天使ミカエルに引き渡し、慈しみと栄光に満ちた楽園 へと彼らを導いた。 2 すると、二人の非常に年老いた人が彼らに出会い、聖徒たちは彼らに尋ねた。「あなた がたは、まだ私たちと共に地獄に落ちておらず、楽園に体を置いていない、何者ですか。」 3 そのうちの一人が答えて言った。「私はエノクです。神の言葉によって天に上げられた 者です。そして、私と一緒にいるこの人は、ティシュベ人エリヤです。火の戦車に乗って 天に上げられた者です。」 4 私たちはこれまでここにいて、死を味わったことはありませんでしたが、今や反キリス トの到来とともに、神のしるしと奇跡を携えて戻ってきて、エルサレムで彼と戦い、彼に 殺され、三日半後に生きたまま雲の中に引き上げられるのです。 5 聖なるエノクとエリヤがこのことを語っていると、見よ、十字架の印を肩に担いだみす ぼらしい姿の別の男が現れた。 6 すると、聖徒たちは皆彼を見て言った。「あなたは誰ですか。あなたの顔は盗賊のよう です。なぜ肩に十字架を担いでいるのですか。」 7 するとイエスは答えて言われた。「あなたがたの言うとおりです。私はかつて盗人で、 地上であらゆる悪事を働いていました。」 8 そしてユダヤ人たちは私をイエスと共に十字架につけました。そして私は主イエスの十 字架刑の際に、創造の世界で起こった驚くべき出来事を目撃しました。 9 私は、彼が万物の創造主であり、全能の王であると信じ、彼に祈って言った。「主よ、 あなたが御国に来られるとき、私を思い出してください。」 10 彼はすぐに私の嘆願を聞き入れ、私に言った、「まことにあなたに告げる。今日、あな たは私と共に楽園にいるであろう。」 11 彼は私に十字架のしるしを与えて言った。「これを持って楽園に行きなさい。もし楽園 の番人の天使があなたを受け入れないなら、彼に十字架のしるしを見せて、『今十字架に つけられたイエス・キリストが、私をあなたのところに遣わした』と言いなさい。」 12 わたしがこれらのことをすべて天国の守護天使に告げると、彼はそれを聞いてすぐに門 を開け、わたしを天国に迎え入れ、天国の右側に座らせた。 13「人類の父であるアダムが、十字架につけられたイエス・キリストの聖なる義なる僕であ るすべての息子たちと共に、ここにしばらくとどまりなさい。」
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14 盗賊からこの話をすべて聞いた族長たちは皆、声を合わせて言った。「永遠の善の父、 慈悲の父なる全能の神よ、あなたは祝福されますように。あなたは、あなたに背いた者た ちにこれほどの恵みを示し、彼らを楽園の慈悲に導き、あなたの豊かな霊的な糧の中、霊 的で聖なる生活の中に彼らを置かれました。アーメン。」 第 21 章 1 これらは、私たちが目撃し、耳にした神聖な秘儀です。大天使ミカエルが私たちに命じ たように、私、カリヌス、レンティウスは、神の他の秘儀を宣言することは許されていま せん。 2 あなた方は私の兄弟たちと共にエルサレムに行き、祈り続け、イエス・キリストの復活を 宣べ伝え、賛美しなさい。なぜなら、キリストはご自身と同時にあなた方を死者の中から よみがえらせたからである。 3 あなた方は誰とも話してはならない。主があなた方に神性の奥義を語ることを許される 時が来るまで、黙って座っていなさい。 4 大天使ミカエルはさらに、ヨルダン川の向こうにある、豊かで素晴らしい国へ行くよう にと私たちに命じました。そこには、キリストの復活の証拠として、私たちと共に死から よみがえた多くの人々がいます。 5 私たちには、死者の中から三日間だけ生き返る機会が与えられています。それは、両親 と共に主の過越祭を祝い、主キリストの証しをするためであり、私たちは聖なるヨルダン 川で洗礼を受けました。そして今、彼らは誰にも見られません。 6 神が私たちにあなた方に伝えることを許されたのは、ここまでです。ですから、神を賛 美し、あがめ、悔い改めなさい。そうすれば、神はあなた方に憐れみをかけてくださるで しょう。主なる神、イエス・キリスト、そして私たちすべての救い主から、あなた方に平安 がありますように。アーメン、アーメン、アーメン。 7 そして、彼らが書き終え、二枚の別々の紙に書き終えると、カリノスは自分が書いたも のをアンナス、カイアファ、ガマリエルの手に渡した。 8 レンティウスもまた、自分が書いたものをニコデモとヨセフの手に渡した。すると、彼 らはたちまち真っ白な姿に変わり、二度と姿を現さなくなった。 9 しかし、彼らが書いたものは完全に一致しており、一方にもう一方に一文字も多くも少 なくもなかった。 10 ユダヤ人の集会全体がカリヌスとレンティウスのこれらの驚くべき話を聞くと、互いに 言った。「まことに、これらのことはすべて神によってなされたことであり、主イエスは 世々限りなく祝福されますように。アーメン。」 11 そして彼らは大変心配し、恐れ、震えながら歩き回り、胸を叩いて、それぞれ自分の家 に帰っていった。 12 しかし、ユダヤ人たちが会堂でイエスについて語ったこれらのことはすべて、すぐにヨ セフとニコデモによって総督に伝えられた。 13 ピラトはこれらの出来事をすべて書き留め、これらの記録をすべて自分の館の公文書に 保管した。 第 22 章 1 これらのことが終わった後、ピラトはユダヤ人の神殿に行き、すべての指導者、律法学 者、律法学者を呼び集め、彼らと共に神殿の礼拝堂に入った。 2 そして、すべての門を閉めるように命じて、彼らに言った。「この神殿に、ある大きな 書物があると聞いた。だから、それを私の前に持ってきてほしい。」 50
イエス・キリストの死、埋葬、そして復活
3 神殿の四人の奉仕者が金と宝石で飾られた大きな書物を運んできたとき、ピラトは彼ら 全員に言った。「この神殿を造り、建てるよう命じた、あなたたちの先祖の神にかけて誓 う。真実を私に隠さないでくれ。」 4 あなた方はその書物に書かれていることをすべて知っています。ですから、あなた方が 十字架につけたイエスについて、聖書の中に何か見つけたなら、そして彼が世界のどの時 代に来るべきだったのかを、私に示してください。 5 それからアンナスとカイアファに誓いを立てさせた後、彼らは一緒にいた残りの者たち 全員に礼拝堂から出るように命じた。 6 そして彼らは神殿と礼拝堂の門を閉めてピラトに言った。「裁判官よ、あなたは私たち にこの神殿の建設によって、真実で正しいことをあなたに告げることを誓わせました。 7 私たちはイエスを十字架につけた後、彼が神の子であることを知らず、彼が何らかの魔 術によって奇跡を行ったと思い込み、この神殿に大勢の人々を招集しました。 8 そして、私たちがイエスが行われた奇跡について互いに話し合っていたとき、私たちの 国の多くの証人が、イエスが死後も生きているのを見た、弟子たちと話しているのを聞い た、天の高みまで昇ってそこに入っていくのを見た、と証言しました。 9 また、私たちはイエスが死者の中からその体をよみがえらせた二人の証人を見ました。 彼らは、イエスが死者の間で行われた多くの不思議な出来事について私たちに話してくれ ました。私たちはそのことを書き記した文書を持っています。 10 そして、私たちは毎年、集会の前でこの聖典を開き、そこから神の御心を探し求めるこ とを習慣としています。 11 そして、七十巻のうち最初の巻で、大天使ミカエルが最初の人アダムの三番目の息子に 語りかけている箇所に、五千五百年後に神の最も愛された御子キリストが地上に来られた という記述を見つけました。 12 さらに私たちは、モーセに「あなたは証しの箱を作らなければならない。その長さは 2 キュビト半、幅は 1 キュビト半、高さは 1 キュビト半とする」と告げたイスラエルの神こ そが彼であるかもしれないと考えました。 13 旧約聖書の箱舟の建造に要したこの 5 キュビト半によって、私たちは五千半年(千年) 後にイエス・キリストが箱舟、すなわち体の幕屋に入って来られることを悟り、知りました。 14 こうして、私たちの聖書は、彼が神の子であり、イスラエルの主であり王であることを 証言している。 15 また、イエスが苦難を受けた後、私たちの祭司長たちは、イエスによって行われたしる しに驚いたので、イエスがダビデの子孫であると考えて、その書を開いて、イエスの母ヨ セフとマリアの世代まで、すべての世代を調べました。 16 そして私たちは天地創造の記録を見つけ、神が天と地と最初の人アダムをいつ創造した か、そしてそこから洪水までが 2212 年であったことを知りました。 17 洪水からアブラハムまで 912 人。アブラハムからモーセまで 430 人。モーセからダビデ 王まで 510 人。 18 ダビデからバビロン捕囚までが五百年、バビロン捕囚からキリストの受肉までが四百年 である。 19 それらすべてを合計すると、5 千 5 千になります。 20 こうして、私たちが十字架につけたイエスは、神の子イエス・キリストであり、真の全 能の神であることが明らかになった。アーメン。
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