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街路において情報探索レベルが歩行行動に与える影響

Page 1

U1007 早稲田大学理工学部建築学科卒業論文         指導教授 渡辺仁史

街路において情報探索レベルが歩行行動に与える影響 Effects of Information Searching Level on the Walking Behavior in the Street

石井 翔平

Department of Architecture,School of Science and Engineering, Waseda University


U1007 街 路 に お い て 情 報 探 索 レ ベ ル が 歩 行 行 動 に 与 え る 影 響

石 井   翔 平


街路において情報探索レベルが歩行行動に与える影響 !""#$%&'("')*"(+,-%.(*'/#-+$0.*1'2#3#4'(*'%0#'5-46.*1'7#0-3.(+'.*'%0#'/%+##%

はじめに 1 研究背景 2 研究概要 3 基礎調査 4 基礎実験 5 実験概要 6 実験結果 7 分析・考察 8 総括

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


はじめに

はじめに  毎週発行される一冊の『ニューヨーク・タイムズ』には、 十七世紀の英国を生きた平均的な人が、 一生の間に出会うよりもたくさんの 情報が詰まっている。 ∼リチャード・ワーマン『情報選択の時代』∼

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


目次

はじめに

2

第 1 章:研究背景  1-1 街にあふれる情報

6

1-2 アンビエント情報化社会

7

1-3 個人の求める情報の質の違い

9

1-4 都市空間の形態の変化

10

1-5 既往研究

11

1-6 本研究の位置づけ

13

第 2 章:研究概要  2-1 用語の定義

15

2-2 研究目的

17

2-3 研究フロー

18

第 3 章:基礎調査  3-1 歩行動作の成分に関する調査

20

3-2 歩行動作の測定・分析方法の検討   3-2-1 歩行速度

21

3-2-2 振り向き

24

3-2-3 歩幅

26

3-2-4 加速度

27

第 4 章:基礎実験  4-1 対象の選定   4-1-1 対象情報の選定

29

4-1-2 対象地の選定

30

4-1-3 対象物の選定

31

4-1-4 実験コースの選定

32

4-1-5 実験の時間帯の選定

34

4-1-6 被験者の設定の選定

35

4-2 視覚情報取得に関する実験   4-2-1 下北沢南口実験

36

4-2-2 新宿歌舞伎町調査

38

第5章  5-1 新宿歌舞伎町

40

5-2 下北沢南口

44

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


目次

第 6 章:実験結果・考察  6-1 被験者属性の分類

46

6-2 新宿歌舞伎町   6-2-1 歩行速度

47

6-2-2 振り向き回数

50

6-2-3 歩幅

54

6-2-4 加速度の標準偏差

58

6-3 下北沢南口   6-3-1 平均歩行速度

62

6-3-2 振り向き回数

65

6-3-3 平均歩幅

69

6-3-4 加速度の標準偏差

73

第 7 章:分析・考察  7-1 分析の概要

78

7-2 歩行速度   7-2-1 新宿歌舞伎町

79

7-2-2 下北沢南口

82

7-3 振り向き回数   7-3-1 新宿歌舞伎町

85

7-3-2 下北沢南口

88

7-4 歩幅   7-4-1 新宿歌舞伎町

91

7-4-2 下北沢南口

94

7-5 加速度の標準偏差   7-5-1 新宿歌舞伎町   7-5-2 下北沢南口

97 100

第 8 章:総括  8-1 まとめ・展望

103

8-2 今後の展望

104

謝辞

107

参考文献

108

資料編

110

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


第 1 章 研究背景

第1章

研究背景 1-1 街にあふれる情報 1-2 アンビエント情報化社会 1-3 個人の求める情報の質の違い 1-4 既往研究 1-5 本研究の位置づけ

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


日本の商業地では多くの店舗が歩行者に向けて看板やショーウィ ンドウを使い、店舗の情報を提示している。さらに、街の高密化に ともない、繁華街では隙間のないくらい看板が張り巡らされ、光や 色、大きさ、字体などの工夫がほどこされ、その種類も増えてきて いる(図 1-1-1, 図 1-1-2)。特にデジタルサイネージの登場により、 映像を流すことが可能になり、より多くの情報量が提示されるよう になっているため、これから街の店舗の情報量はさらに増えていく と想像される。

図 1-1-1 情報量の増加(左 : 渋谷 , 右 : 原宿)

図 1-1-2 情報提示の多様化

ýそれに対して、歩行者はそれらの情報を取捨選択しなければなら ないが、近年の街の中の情報量の増加に伴って、正しい情報、ま たは必要な情報を選び出すことが出来なくなっている(図 1-1-3)。

情報量

そのため、現在の街は情報過多の状態にあると言える。

人間の取りのがしている情報量 (この中に必要、正しい情報が含まれている)

街の情報量 人間の処理できる 情報量の限界値

過去

現代

未来

時間

図 1-1-3 街の情報量と人間の処理できる情報量の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

1 街にあふれる情報

1-1 街にあふれる情報

6

第 1 章 研究背景


文 9) 秦健一郎、湯本充 洋:ユビキタス社会の公 共空間、2010 年日本と 私、NRI 学 生 小 論 文 コ ンテスト、2010

携帯端末の発達により、人は常にネットワークにアクセスするこ とが可能になり、「いつでも、どこでも、だれでも」情報を得るこ とが可能になった。ユビキタス社会の到来である。しかし、ユビキ タス社会においての情報量は膨大であり、その情報を取捨選択しな

文 10)嶋田恵一:アン

ければならないのは前項で述べたものとおりである

ビエント情報社会構想、

それに対して、アンビエント情報化社会はユビキタス社会の次の

日 立 総 合 計 画 研 究 所、 2006

(文 9

。

段階の情報社会として位置づけられ、個人の状態を判断し、それに 合わせた情報を提示することにより、「いまだけ、ここだけ、あな ただけ」の情報を提供することをコンセプトとしている

(文 10

。

情報過多の状態にある現在の街において、アンビエントな情報提 示の必要性が増してきている。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 アンビエント情報化社会

1-2 アンビエント情報化社会

7

第 1 章 研究背景


http://www.adpointer. jp/index.html 注 2) デ ジ タ ル サ イ ネージソリューション

■アンビエントな情報提示の事例  アンビエント情報化社会に向けて、現在様々なアンビエントな情 報提示の形態が見られる。  例として、自動販売機の前にいる人をカメラによって男女、世代

-Quike Vision-

を判断し、対象の人をターゲットとした広告を瞬時に流す、属性判

http://quickvision.

断機能付き自動販売機

funfactory.co.jp/case/ magic_fashion_mirror. html 注 3)BIGLOBE メ デ ィ

(注 1

(図 1-2-1)や、興味を持った商品を鏡

の前に持っていくとその商品のプロモーション映像が流れるマジッ クファッションミラー

(注 2

(図 1-2-2)等がある。

また、インターネットの世界では利用者の属性に加えてサイト訪

アガイド

問等の行動履歴を収集することによって、より利用者にマッチした

http://ad.biglobe.ne.jp/

広告を提示することが可能になっている

ad/bt.html

(注 3

(図 1-2-3)。

図 1-2-1 属 性 判 断

図 1-2-2 マジックフファッ

機能付き自動販売機

ションミラー

図 1-2-3 行動 / 属性ターゲティング広告概念図

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2 アンビエント情報化社会

注 1)adpointer

8

第 1 章 研究背景


個人の求めている情報の質はまちまちであり、また時間によって 変化すると考えられる。  情報量の観点から見ると、目的の店が決まっており、他の店に入 るつもりがなく、その店に向かっている人は、街の情報をほとんど 求めていないはずである(図 1-3-1)。また、いろんな店を見てま わりたい人は、多くの情報量を求めているはずである(図 1-3-2)。  情報の内容から見ると、ある特定の店を探しており、店名のみを 知っている人は、求めている情報は店舗の店名のみのはずある。そ れに対して、値段が安く、好みの服を買いたい人は、求めている情 報は店舗の雰囲気や商品自体の情報のはずである。  個人の求める情報の量と質はこのように違いがあり、目的を達成 したり、受ける空間の印象やその人の状態によって変化するのが現 状である。それに対して、与えられる情報の質がマッチしていない と考えられる。  本研究では個人の求める情報の質に対応した情報提示の形態を実 現するための基礎的な研究を行う。

図 1-3-1 ほとんど情報量を求めていない状態

図 1-3-2 多くの情報量を求めている状態

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3 個人の求める情報の質の違い

1-3 個人の求める情報の質の違い

9

第 1 章 研究背景


文 11)クリストファー・ アレグザンダー:都市は ツリーではない、1965

近年の情報機器の発達により、都市空間の形態は大きく変わろう としている。   - 都市は階層的に構成されるツリー構造ではなく、様々な要素が絡み合って形成され るセミラティス構造 en:Semilattice である(図 1-4-1)-

クリストファー・アレグザンダーは彼の著書『都市はツリーでは ない

(文 11』

の中でこのように唱えている。人間はそのセミラティス

構造の都市の内の機能を選択している。情報機器の発達により、人 間は都市の機能により密接に関わるようになってきている。よって、 情報機器は都市の機能依存を高める役割を持っていると言える。そ のため、これからの都市空間は情報機器を取り入れたものとして考 えなければならない。

図 1-4-1 ツリー構造とセミラティス構造

注 4)セカイカメラ http://itunes. apple.com/jp/ a p p /id320987601

■情報機器を取り入れた都市空間  代表的な例として iphone アプリのセカイカメラ

(注 4

がある。セ

カイカメラは「エアタグ」と呼ばれる付加情報(文字・画像・音 声)を iphone をを通して物理的対象物に重ねて表示されるといっ たもので、これからの都市空間の新しい形態を見いだしている(図 1-4-2) 。

図 1-4-2 セカイカメラ

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4 都市空間の形態の変化

1-4 都市空間の形態の変化

10

第 1 章 研究背景


5 既往研究

1-5 既往研究 文 1) 明 部 朝 英: WebGIS サイトにおける 情報提供方法の違いと 利用者の情報取得行動の 関係について、摂南大学

■情報取得に関する研究  近年の情報社会の発達により、情報取得に関する研究は多く見ら れる。

経営情報学部経営情報学 科、久保研究室、2009 文 2) 大 野 健 彦:Web 画面における情報選択行 動 と 視 線 の 関 係、NTT コミュニケーション科 学 基 礎 研 究 所、 信 学 技

○「WebGIS サイトにおける情報提供方法の違いと . 利用者の情報 取得行動の関係について」

(文 1

web サイトにおいて情報を取得する手順を情報提供ごとに調査 し、情報提供モデルと利用者の関係性を明らかにしている。

法 HIP2000-11、pp.3136、2000

○「Web 画面における情報選択行動と視線の関係」

文 3) 渡 辺 聡、 後 藤 春

web サイトにおいて情報を選択する際の注視位置を明らかにす

彦、三宅諭、李彰浩:商

ることによって効果的な広告配置の指針としている。

業地街路における歩行者 の看板注視傾向に関する 研 究、 日 本 建 築 学 会 計 画系論文集、第 574 号、 pp.113-120、2003 文 4)三浦金作、新鞍俊 介、 竹 内 亜 紗 美: 探 索

(文 2

○「商業地街路における歩行者の看板注視傾向に関する研究」

(文 3

街路空間においてアイマークレコーダーにより歩行者の注視軌跡 を計測し、看板の注視傾向を明らかにし、看板の配置の指針として いる。

歩行時の注視傾向につ い て、 日 本 建 築 学 会 計 画系論文集、第 592 号、 pp.131-138、2005 文 5)岡田吏加、大井尚 行:歩行中に意識される

○「探索歩行時の注視傾向について」

(文 4

街路空間において、探索歩行時の歩行者と注視対象の位置関係に 注目し、看板に対する歩行者の注視傾向を明らかにしている。

サインとその特性に関す

○「歩行中に意識されるサインとその特性に関する研究」

る研究、日本建築学会九

人が意識的にサインを見ない状況で移動する際、どういったサイ

州支部研究報告、第 42 号、pp.41-44、2003

11

第 1 章 研究背景

(文 5

ンが歩行者の意識をひくのかを明らかにし、サイン情報の氾濫を抑 制することを目的としている。

上記の前者文献 1,2 は web 画面における情報取得であり、文献 3,4,5 は街路空間における情報取得である。文献 1 は情報を取得す る際の身体動作には言及しておらず、文献 2-5 はいずれも注視のみ に関する研究である。

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12

第 1 章 研究背景

5 既往研究

文 6)市村哲、吉原美樹、 謝乃聡:屋外広告・提示 の視聴率を自動調査する 歩行動作撮影システム、 社会法人電子情報通信学

■身体動作に関する研究  本研究では情報取得に関する研究を行うため、情報取得に関連す る身体動作に関する研究を以下に記す。

会、 信 学 技 法、pp.5560、2008 文 7)五代智哉、林田和 人、渡辺仁史:商業施設 における歩行速度と行動 目的との関係に関する研 究、日本建築学会大会学

○「屋外広告・提示の視聴率を自動調査する歩行動作撮影システム」 (文 6

歩行者が屋外広告を見るときの首の上を向く角度を調査し、自動 調査するシステムを開発している。

術講演梗概集、pp.567568、2008 文 8)高田大輔、小川剛 史、清川清、竹村治雄: 身体動作に基づき提示情 報を切り替えるコンテ キストアウェアなウェ アラブル AR システム、 ヒューマンインタフェー

○「商業施設における歩行速度と行動目的との関係に関する研究」

(文

7

商業施設において行動目的ごとの歩行速度を明らかにしている。 ○「身体動作に基づき提示情報を切り替えるコンテキストアウェア なウェアラブル AR システム」

(文 8

ス 学 会 論 文 誌 12(1),

歩行者の身体の状態をセンシングして AR によって提示情報を切

pp.47-56、2010

り替えることによって、身体の状態に合った情報提示を実現してい る。

情報取得と身体動作に関する研究はすくなく、文献 6,7 ではそれ ぞれ 1 つの歩行動作のみに注目している。文献 7 では情報取得に 関して言及されていないため、情報取得と歩行動作の関係は分から ない。また、文献 8 では身体動作を「座位」「立位」「走行」「歩行」 の大まかな 4 つに分けており、それぞれに対してどのような情報 が良いなどについては追求されていない。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


6 既往研究

1-6 本研究の位置づけ  情報取得には、情報を能動的に取得しにいく情報探索型と、情報 を受動的に取得する情報受理型の二種類がる。既往研究では後者の 情報受理型が多く見られるが、本研究では個人の求める情報の質の 違いによる変化を研究するため、情報を能動的に取得していく、情 報探索型の研究を行う。また、街の情報を扱う論文は視線に関する もののみであるが、本研究では歩行空間に結びつけるために歩行動 作に着目する(図1­6­1)。 (本項に記述されている文献番号は『1-4 既往研究』参照のこと。)

歩行状態の 人間行動 本研究 文献 7 文献 5 情報受理型

13

第 1 章 研究背景

文献 3

文献 6 文献 4

文献 8

情報探索型

文献 2

静止状態の 人間行動

図 1-6-1 本研究の位置づけ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

文献 1


第 2 章 研究概要

第2章

研究概要 2-1 用語の定義 2-2 研究目的 2-3 研究フロー

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


1 用語の定義

2-1 用語の定義 ■店舗情報 店舗に関する情報。店舗情報は店名のような店舗の概要の情報から、 店の雰囲気(高い、安い、広い、狭い etc.)、どのような商品があ るか、 どのくらいの値段か、のように詳細な情報が連なっている(図 2-1-1) 。

概要情報 準詳細情報 詳細情報

図 2-1-1 店舗情報の構造

■街の情報  多数の店舗情報の集合体(図 2-1-2)。

図 2-1-2 街の情報の構造

■情報の取得 情報を知覚した上で、認知すること。人は概要の情報から詳細な情 報の順番で情報を取得していく。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

15

第 2 章 研究概要


1 用語の定義

■情報探索レベル  街の情報をどの程度まで探索するかのレベル(図 2-1-3)。

情報探索レベル 0

情報探索レベル低

情報探索レベル中

情報探索レベル高

図 2-1-3 情報探索レベルと情報取得の関係

■視覚情報取得フロー  街の情報を視覚的に認知できる具体的な対象に置き換え、その情 報を取得していく順番を表したフロー。取得される順番が遅ければ 遅いほど深い情報と言える。以下にをあげる(図 2-1-4)。

シ

情報探索レベル低

start

看板

フ

情報探索レベル中

start

看板

情報探索レベル高

start

16

第 2 章 研究概要

看板

フ ァサード

ファサード ファサード

シ

ョーウィンドウ シ

ョーウィンドウ

シ ショーウィンドウ

図 2-1-4 視覚情報取得フローと情報探索レベルの関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


17

第 2 章 研究概要

2 研究目的

2-2 研究目的  情報探索レベルと歩行動作の関係を明らかにすることにより、個 人対応の情報提示の形態をとった都市空間の設計の指針とする(図 2-2-1) 。

!"#!$% 歩行動作から情報探索レベルの推定

!"#!$% 歩行動作から情報探索レベルの推定

ࣈ 0+0+/ ‫׾‬Ԥඌૈ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

情報提示

情報提示


基礎調査では歩行動作の成分の抽出を行い、歩行動作の計測方法 を検討する。また、基礎実験では実験の対象の選定を行い、視覚情 報フローを作成する。以上の二つより、情報探索レベルと歩行動作 の関係に関する本実験を行う。そのデータを元に、分析・考察をす る(図 2-3-1)。

<基礎調査>

<基礎実験>

歩行動作の成分の抽出

実験の対象の選定

歩行動作の計測方法の検討

視覚情報取得フローの作成

<本実験>

情報探索レベルと歩行動作の関係に関する実験

<分析・考察>

情報探索レベルと歩行動作の関係の考察 ࣈ 0+1+/ ‫׾‬ԤɕɭĘ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

3 研究フロー

2-3 研究フロー

18

第 2 章 研究概要


第 3 章 基礎調査

第3章

基礎調査 3-1 歩行動作の成分に関する調査 3-2 歩行動作の測定・分析方法の検討 3-2-1 歩行速度 3-2-2 振り向き 3-2-3 歩幅 3-2-4 加速度

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


■目的  街の歩行者を追跡することにより、情報探索レベルに影響されて いると思われる歩行動作の要素を推定し、本実験で測定する歩行動 作を決定することが目的である。 ■調査概要 ・日時:8 月 4 日(水),5 日(木),11 日(水),14 日(土) 13:00 ∼ 17:00 までの時間帯 ・場所:新宿 , 原宿 , 渋谷 , 自由が丘 , 下北沢 ■調査結果  100 人程、追跡調査をした結果、歩行速度、振り向き、歩幅、加 速度に影響がでると推定できた(図 3-1-1, 図 3-1-2)。

歩行速度

!

(情報取得意欲)=歩行動作 情報探索レベル

振り向き 歩幅 加速度

図 3-1-1 情報探索レベルと歩行動作の関係

図 3-1-2 調査写真

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

1 歩行動作の成分に関する調査

3-1 歩行動作の成分に関する調査

20

第 3 章 基礎調査


以下では歩行動作の成分に関する調査を元に歩行速度、振り向き、 歩幅、加速度について、測定及び分析方法の検討を行う。

3-2-1 歩行速度 ■歩行速度に関する研究  歩行速度に関する研究はこれまで数多く行われているが、人の性 別・年齢等の属性に関するもの、通勤時・帰宅時等の歩行者の状態 に関するもの、環境要因に関するものがある(図 3-2-1, 表 3-2-1, 表 3-2-2) 。また、ライフスタイルの多様化している現代において、 より個人の状態を考慮した研究が増えてきている。

文 12)日本建築学会編: 建築設計資料集成 3, 単 位空間 1, 丸善

心理状態 - 多忙・不安・焦り・神経質・憂鬱・恐怖・陽気・思索など

属性

肉体的条件 - 性別・年齢・体重・身長・体力・体調・身体障害など 衣服・装備 - 衣服・履物・荷物・各種装備など 歩行目的 - 通勤・通学・業務・会合・買い物・食事・散歩・行楽など

時期 - 季節・曜日・時間帯

場所 - イメージ・雰囲気・歴史性・風土性など 歩行路 - 幅員・長さ・形状・ボリューム・テクスチャー・路面状態     ・形態・種類・レベル変化・勾配など 歩行に沿った設備・建物・施設 - 種類・ファサード・ボリュームなど 設置物・障害物 - ストリートファーニチュア・ストリートアクセサリー

環境

・対向車・自転車・車 視覚環境 - サイン・誘導標識・見通し・街路景観・シークエンスなど

天候 - 晴・雨・雪     空気 - 清浄度・気温・湿度・気流 音 - 騒音・BGM      におい - 悪臭・芳香 光 - 自然光・人工光

群衆 - 混雑の度合い、種類、速度

図 3-2-1 歩行に影響する要因

(文 12

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 歩行動作の測定・分析方法の検討

3-2 歩行動作の測定・分析方法の検討

21

第 3 章 基礎調査


(文 13

文 13)渡辺仁史:建築 計画における行動シミュ レーションに関する研究

項目

出典

早足の歩行速度

建築資料集成

歩行速度(m/ 分 ) 150.0

自由歩行速度の上限

歩行者の空間

140.0

速い歩行速度

建築資料集成

120.0

出勤で急いでる人

サブナード:出勤時

110.0

青年の歩行速度

Research on Road T.

107.3

男:55 歳未満

Research on Road T.

98.7

ヘンダーソン観察男子の歩行速度

国際交通シンポジウム

96.0

出勤時の OL の歩行速度

歩行の科学

92.0

通学時大学生の歩行速度

駅からキャンパス

91.8

男:15 ∼ 40 歳 平均の歩行速度

歩行の科学

91.0

男:55 歳以上

Research on Road T.

90.7

遅くもなく速くもない速度

サブナード:出勤時

90.0

ヘンダーソン観察女子の歩行速度

国際交通シンポジウム

85.8

並足の歩行速度

建築資料集成

84.0

女子:55 歳未満

Research on Road T.

82.7

出勤時の歩行速度

新宿西口地下道

82.6

男子歩行速度

バスターミナル鉄道駅:ニュー

81.0

ヨーク 男子平均歩行速度

歩行者空間の研究

81.0

ゆったりとした速度

サブナード:出勤時

80.0

一般通勤・通学時の歩行速度

歩行の科学

80.0

全体の歩行速度

バスターミナル鉄道駅:ニュー

79.5

ヨーク 男・女、平均の歩行速度

歩行者空間の研究

79.5

避難計算で用いる歩行速度

1.2 60

78.0

女子:55 歳以上の歩行速度

Reseach on Road T.

77.3

女子の歩行速度

バスターミナル鉄道駅:ニュー

76.0

ヨーク 単独歩行

街路における自由歩行速度(環

75.6

境条件と歩速の関係) 一般の男子の歩行速度

歩行の科学

75.0

50 歳後半の自然歩行速度

歩行の科学

73.0

退社時の OL の歩行速度

歩行の科学

71.0

複数歩行

街路における自由歩行速度(環

67.8

境条件と歩速) 子供:6 10 歳の歩行速度

Resaerch on Road T.

67.1

断面交通量 20( 人/分)時の歩行

携帯電話使用者の歩行特性モデ

66.7

速度

ルに関する研究

男子の 60 歳後半の歩行速度

歩行の科学

64.0

ハイキング時の歩行速度

歩行の科学

60.0

買い物かごを持った主婦の歩行速

歩行の科学

60.0

遅い歩行速度

建築資料集成

60.0

70 歳後半の歩行速度

歩行の科学

55.0

ベビーカーを押しながらの歩行速

歩行の科学

55.0

断面交通量 20( 人/分 ) 時の携帯

携帯電話使用者の歩行特性モデ

50.3

電話使用者の歩行速度

ルに関する研究

自由歩行速度の下限

歩行者の空間

45.0

小児を連れた夫人

Research on Road T.

42.9

群衆状態での最も流動量の多い流

国際交通シンポジウム

40.0

度

度

れの速度

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2 歩行動作の測定・分析方法の検討

表 3-2-1 歩行者の違いによる平均歩行速度

22

第 3 章 基礎調査


(文 14,15,16

文 14)鈴木弘之、田中

項目

出典

真、田村明弘:道路緑化

住工混合、バス車庫

道路緑化の歩行行動に及ぼす影響

行速度と歩行経路につい

路 高層商業

122, 1988-09-01 社団法

行動変化に関する研究( 街路と地下街における歩

究報告集 . 計画系 (25)、 pp.649-65、社団法人日 本建築学会

84.0

路 地下街路

環境条件に応じる行動変化に関する研究

83.4

- 街路と地下街における歩速・距離感の 比較 踏み固められた土の上の歩行速度

歩行の科学

83.0

道路緑化の歩行行動に及ぼす影響

81.0

(女子学生) 低層商業

その 1- 単独歩行者の歩行速度と歩行経

速・距離感の比較)、日 本建築学会近畿支部研

道路緑化の歩行行動に及ぼす影響 その 1- 単独歩行者の歩行速度と歩行経

康 通、 舟 橋 國 男、 紙 野 桂人:環境条件に応じる

85.2

路 駐車場

人日本建築学会 文 15)入船百弘、加原

道路緑化の歩行行動に及ぼす影響 その 1- 単独歩行者の歩行速度と歩行経

て、学術講演梗概集 . D, 環境工学 1988, pp.121-

86.4

その 1- 単独歩行者の歩行速度と歩行経

の歩行行動に及ぼす影響 その 1 : 単独歩行者の歩

歩行速度(m/ 分 )

路 業務地区

街路における自由歩行速度(環境条件と

80.4

歩速の関係) 地下通路

環境条件に応じる行動変化に関する研究

78.6

- 街路と地下街における歩速・距離感の 比較 -

文 16)阿久津邦男:歩 行の科学、不昧堂新書、 1975

コンクリートの上の歩行速度

歩行の科学

77.0

街路における自由歩行速度(環境条件と

73.2

(女子学生) 住宅地区(表通り)

歩速の関係) 住宅地区(裏通り)

街路における自由歩行速度(環境条件と

64.2

歩速の関係)

■歩行速度の抽出方法の検討  これまで、歩行速度の抽出方法はビデオカメラやモーションキャ プチャ装置の映像からフレームディアスによって解析する方法や、 加速度センサーを搭載したランニングコンピューターを使用する方 法がある。しかし、フレームディアスによる解析は比較的狭い範囲 でしか使用できず、ランニングコンピューターによる歩行速度の測 定は事前調査によって精度が悪いと判断したため、ストップウォッ チによって各ポイントの通過時刻を測定し、『距離 て抽出する方法をとる。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

時間』によっ

2 歩行動作の測定・分析方法の検討

表 3-2-2 歩行速度一覧(環境の違い)

23

第 3 章 基礎調査


■振り向きに関する研究  アイマークレコーダーを使用して注視軌跡に関する研究は広告や サイン等の研究で多く行われているが、振り向きに関する研究はほ とんど行われていない。アイマークレコーダーでは情報を取得して いなくても数値がでてしまうが、振り向きを計測することができれ ば、アイマークレコーダーによる注視軌跡のように無意識的な数値 を省くことが可能である。

文 17)木戸大祐・林田 和人・渡辺仁史:店舗ファ サードにおける視界の遮

■振り向きの抽出・分析方法の検討  木戸らの研究

(文 17

では帽子の先に棒を付け、帽子のてっぺんと

りと歩行動作や印象との

棒の先をフレームディアスによって回転角度を測定しているが、前

関係、2010 年度日本建

項で記述したようにフレームディアスによる解析は不可能であるた

築学会大会 ( 北陸 ) 学術 講演会研究発表梗概集、 pp.957-958、2010 注 1)株式会社 ATEX http://store.shopping.

め、本研究では実空間で歩行者の視覚の測定に用いられるメガネ型 カメラを使用する(図 3-2-2)。

yahoo.co.jp/atex/ dveye.html

図 3-2-2 メガネ型カメラ

(注 1

以下に人間の視野角について記す。 文 18)西田信夫:プロ ジェクターの技術と応用 (CMC テクニカルライブ

「人間の視野角は水平約 200 度、垂直約 125 度(下 75 度、上 50 度) に達する。しかし、視細胞の分布や眼球の構造上、中心ほど分解能

ラリー_エレクトロニク

が高く注意も向けやすいという性質があるため、人間の視野は注視

スシリーズ ) 、シーエム

点を中心とする幾つかのいびつな同心円状に分類される。情報受容

シー出版、2010

能力に優れる有効視野は水平 30 度、垂直 20 度程度に過ぎず、注 視点が迅速に安定して見える安定注視野は水平に 60 ∼ 90 度、垂 直に 45 度∼ 70 度程度である。」

ಬħ/6

本研究は情報取得に関する研究であるため、本実験中の視野角は 30 度と設定する。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 歩行動作の測定・分析方法の検討

3-2-2 振り向き

24

第 3 章 基礎調査


用語辞典、彰国社、p.46、 1998

人間が街の情報を何も取得せずに街路空間を歩行する時、通りの 消失点の垂直軸を中心に水平よりも 10 度下を見ているため(文 19、 振り向きの分析では通りの消失点を基準として、人間の視野角 30 度から消失点がはずれた回数を振り向き回数とする。 ○メガネ型カメラの視野角 30 度の垂直線の測定  メガネ型カメラのカメラを起点に、向いている方向から左右 15 度の位置に垂直の線を置き、撮影することによって、メガネ型カメ ラの映像の中における視野角 30 度の垂直線を測定する(図 3-2-3, 図 3-2-4) 。

camera 図 3-2-3 視野角 30 度の測定方法

図 3-2-4 垂直線の挿入

○通りの消失点の測定方法  建築線や歩道の白線などの通りの軸線から通りの消失点を測定す る(図 3-2-5)。

図 3-2-5 測定イメージ図

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 歩行動作の測定・分析方法の検討

文 19)篠原修編:景観

25

第 3 章 基礎調査


注 2)株式会社 OMRON http://www.healthcare. omron.co.jp/product/ basic/44

■歩幅の抽出方法の検討  本研究では一般的な『距離

歩数』で歩幅を求めていく。しか

し、従来の万歩計では個人の歩き方の違いによって不正確なデータ がでることがある。そのため、本研究では 3 軸加速度センサーを 搭載した活動量計を用いることとした(図 3-2-6)。この活動量計は、 人間の状態(座っている、立っている、歩いている)まで分かるた め、非常に正確な歩数のデータを抽出することができる。

図 3-2-6 活動量計

(注 2

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 歩行動作の測定・分析方法の検討

3-2-3 歩幅

26

第 3 章 基礎調査


注 3)株式会社ワイヤレ ステクノロジー http://www.wireless-t. jp/support.html

■加速度の分析方法の検討  本研究では 3 軸加速度センサーを用い、そのデータをリアルタ イムでネットブックに飛ばすため(受信距離約半径 5m)被験者に ネットブックの入ったリュックサックを背負ってもらう(図 3-27, 図 3-2-8) 。このデータは x、y、z 軸の加速度の数値がとれるが、 いずれも歩行による衝撃の影響を受ける。抽出するデータをいずれ か 1 つに絞り込むと、装着時のわずかなずれが影響し正確なデー タが取れないため、x、y、z 軸を合成した合成加速度を用いること とする。この合成加速度の標準偏差を求めることにより、合成加速 度の振れ幅の大小を判断することができる。

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ࣈ 1+0+6 ɍɃɈɖɃȯ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

Ħ੏ 1

2 歩行動作の測定・分析方法の検討

3-2-4 加速度

27

第 3 章 基礎調査


第 4 章 基礎実験

第4章

基礎実験 4-1 対象の選定 4-1-1 対象情報の選定 4-1-2 対象地の選定 4-1-3 対象物の選定 4-1-4 実験コースの選定 4-1-5 実験の時間帯の選定 4-1-6 被験者の設定の選定 4-2 視覚情報取得に関する実験・調査 4-2-1 下北沢南口実験 4-2-2 新宿歌舞伎町調査

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


1 対象の選定

4-1 対象の選定  以下で実験の対象の選定を行っていく。

4-1-1 対象情報の選定 文 20)照明学会偏:" 屋 内 照 明 の ガ イ ド ", 電 気 書院 , pp.87-89(1980)

人間の知覚する視覚情報、聴覚情報、嗅覚情報、味覚情報、触覚 情報のうち、取得される情報は視覚情報が 87.0% を占めている

(文

。街路空間での歩行中は、さらに視覚情報の占める割合が増える

20

ため本実験では視覚情報を対象とする。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

29

第4章 基礎実験


街によって情報提示の方法は様々であり、文字情報によって店舗 の情報を提示する街と、店内や商品を直接見せることによって店舗 の情報を提示する街に大別することがきる。基礎調査で歩いた街の なかから文字情報によって店舗の情報を提示している街として新宿 歌舞伎町(図 4-1-1)を、店内や商品を直接見せることによって店 舗の情報を提示している街として下北沢南口(図 4-1-2)を選定し た。前者は飲食店や居酒屋を中心とする街であり、店の種類から商 品の詳細まで文字情報で提示されている店舗がほとんどである。対 して、後者はファッションを中心とする街であり、商品の溢れ出し や大きな開口によって店内を見せる店舗がほとんどであり、看板の 文字情報には店の種類等の情報は載っていない。

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

1 対象の選定

4-1-2 対象地の選定

30

第4章 基礎実験


以下では、対象の情報を視覚的に認知できる具体的な対象物に置 き換え、選定する。  あらかじめ本実験のプレ実験を行い、ヒアリング調査により新宿 歌舞伎町は袖看板、平看板、置き看板、ショーウィンドウの四つ (図 4-1-3)、下北沢南口は平看板、商品の溢れ出し、商品の三つ(図 4-1-4)を選定した。  傾向として、新宿歌舞伎町の袖看板、平看板は店名の他に店の種 類の情報を載せているのに対して、下北沢南口の平看板は店名のみ が載っている。また、新宿歌舞伎町の置き看板やショーウィンドウ には商品名と値段が載っているのが主であり、商品を直接見せてい る店はほとんどない。一方、下北沢南口では商品を直接見せること によって商品の詳細の情報を提示しており、文字情報で提示してい る店はほとんどない。  この傾向が最も表れており、個人の興味や好みによって取得する 情報に差がでない店舗として新宿歌舞伎町では居酒屋を、下北沢南 口ではファッション店を選定した。

袖看板

平看板

平看板

商品の溢れ出し

置き看板

商品

図 4-1-4 下 北 沢 南 口の対象物

ショーウィンドウ

図 4-1-3 新宿歌舞伎町 の対象物

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

1 対象の選定

4-1-3 対象物の選定

31

第 4 章 基礎実験


実験コースの条件として、情報探索レベルに歩行動作が影響され やすいこと(※ 1)を前提に、情報探索レベル以外の環境要因に影 響されることが極力なく(※ 2)、分析するのに支障をきたさない(※ 3)ように以下の 8 点を挙げる。   ・通りの両側に店舗がある   ・歩行者が得ることができる情報量が多い

※1

・情報の質が多様である   ・車が通らない   ・歩行の自由が確保されている

※2

・200m 以上である   ・通りがある程度まっすぐである

※3

・道幅が狭い

この条件を満たすものとして、新宿歌舞伎町では一番街通りと中 央通りを含むコースを選定した(図 4-1-5)。図中の① , ③ , ⑤は実 験コースの条件に見合わないため、測定から除外する。

③

①:靖国通り ② ④

②:一番街通り ③:旧コマ劇場前 ④:中央通り

①

start

goal

⑤

図 4-1-5 新宿歌舞伎町実験コース

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

⑤:靖国通り

1 対象の選定

4-1-4 実験コースの選定

32

第 4 章 基礎実験


①は実験コースの条件に見合わないため、測定から除外する。

start ①

②

①:下北沢南口広場 goal

図 4-1-6 下北沢南口実験コース

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

②:下北沢南口通り

1 対象の選定

また、下北沢南口では下北沢南口通りを選定した(図 4-1-6)。

33

第 4 章 基礎実験


日没前と日没後では、看板の光や店内の照明により、対象物の条 件が変化し、歩行動作に影響がでてしまうため、日没時間の 16:30 を境に日没前は下北沢南口、日没後は新宿歌舞伎町で実験を行う。 新宿歌舞伎町では居酒屋を対象物とするため日没後とした。  下北沢南口の店舗がすべて開く時間(定休日の店を除く)は 11:00 であるため、時間帯は 11:00 ∼ 16:30 とする。  新宿歌舞伎町では、居酒屋が置き看板などを出し、積極的に歩 行者に情報を提供している時間がおおよそ 23:00 までであるため、 時間帯は 16:30 ∼ 23:00 とする。

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1 対象の選定

4-1-5 実験の時間帯の選定

34

第 4 章 基礎実験


文 21)佐古崇、浅野久 美子、長澤夏子、渡辺仁 史:大規模商業施設にお

佐古らの研究

(文 21

では買い物時の男女構成比は男性 40.11%、女

性 59.89%であり、単独・グループ構成比は単独 55.5%、グルー

ける状態遷移を考慮した

プ 45.5%という結果がでている。また、グループの内約より、グルー

行動シミュレーションモ

プの大半が二人であることが分かる。

デル、社団法人日本建築 学会研究報告集 II, 建築 計 画・ 都 市 計 画・ 農 村

これより、本研究では被験者の属性を男性と女性、また一人と二 人に分類することとする。

計 画・ 建 築 経 済・ 建 築 歴史・意匠 (79), pp.4952, 2009

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1 対象の選定

4-1-6 被験者の設定の選定

35

第 4 章 基礎実験


■目的  その街の店舗の視覚情報を取得する手順を明らかにすることによ り、視覚情報取得フローを作成し、本実験において被験者を特定の 情報探索レベルの状態にするための教示の指針とする。

4-2-1 下北沢南口実験 ■実験概要 ・日時:10 月 12 日(火),13 日(水) ・11:00 ∼ 16:30 までの時間帯 ・被験者:20 代男女 4 人 ■実験内容  被験者に実験コース(図 4-2-1)中の女性物の服屋を探してもら い、商品の詳細な情報等その店舗の詳細な情報まで入手するように 指示を出し歩いてもらう。その際に下記の発話対応表(表 4-2-1) にしたがって情報を取得した対象物の発話番号を IC レコーダーに 発話してもらうことによって、店舗の視覚情報を取得する手順を明 らかにする。

start

①

②

goal

図 4-2-1 下北沢南口実験コース

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

表 4-2-1 発話番号対応表

見た対象物 発話番号 商品の溢れ出し 1 平看板 2 商品の詳細 3 店舗の情報を取得するのを終える 4

2 視覚情報取得に関する実験

4-2 視覚情報取得に関する実験・調査

36

第 4 章 基礎実験


2 る視覚情報取得に関する実験

■実験結果  被験者の発話内容を以下に示す。 表 4-2-2 被験者 A 発話内容 12342134124213412341234124124 表 4-2-3 被験者 B 発話内容 1412412342134124123432412341234241241234124241241234124124 表 4-2-4 被験者 C 発話内容 12342412342434213414123434123424214341234124341243412341234 表 4-2-5 被験者 D 発話内容 13432434243421341414341343242143414143413243412341234

■分析  全被験者の発話内容から次に取得した情報の合計回数とその割合 を以下に示す ( 表 4-2-6)。これより、最初に商品の溢れ出しの情報 を取得する割合が最も高いことが分かる。また、商品の溢れ出しの 次に平看板の情報を取得する割合が最も高く、商品の詳細の情報を 取得して店舗の情報を取得し終える割合が最も高いことが分かる。

先に注目 次に注目

表 4-2-6 視覚情報取得の傾向 商品の溢れ出し

商品の溢れ出し 平看板 商品の詳細 店舗の情報を取 得し終える

平看板

商品の詳細

6(8.3)

0(0.0) 7(16.3)

46(82.1) 5(8.9)

36(50.0)

5(8.9)

30(41.6)

店舗の情報を 取得し終える

49(80.3) 8(13.1) 4(6.6)

36(83.7)

■下北沢南口の視覚情報取得フロー  視覚情報取得の傾向(表 4-2-6)より、割合の高いものを抽出し、 以下の視覚情報取得フローを作成した(図 4-2-2)。(図中の%は表 4-2-6 に対応している。)

start

80.3%

商品の溢れ出し

82.1%

平看板

図 4-2-2 下北沢南口の視覚情報取得フロー

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

50.0%

37

第 4 章 基礎実験

商品の詳細


文 3) 渡 辺 聡、 後 藤 春 彦、三宅諭、李彰浩:商 業地街路における歩行者

■新宿歌舞伎町の視覚情報取得フロー  渡辺らによるアイマークレコーダーを用いた注視軌跡に関する研

の看板注視傾向に関する

究

研 究、 日 本 建 築 学 会 計

情報取得フローを作成することができる(図 4-2-3)。

画系論文集、第 574 号、

(文 3

より、袖看板、平看板、置き看板、ショーウィンドウの視覚

pp.113-120、2003

図 4-2-3 注視軌跡の傾向(文献 3、p.119、図 5-3 より)

本研究では袖看板や平看板、ショーウィンドウの高さを考慮しな いため、それらを再分類する(表 4-2-7)。

先に注目 次に注目

袖看板 平看板 置き看板

ショーウィンドウ

表 4-2-7 視覚情報取得の傾向 袖看板 平看板 置き看板 15(31.3) 13(27.1) 6(12.5) 14(29.1)

5(16.7) 4(13.3) 4(13.3) 17(56.7)

9(10.2) 8(9.1) 14(15.9) 57(64.8)

ショーウィン ドウ

27(13.7) 24(12.2) 46(23.5) 100(50.1)

視覚情報取得の傾向(表 4-2-7)より割合の高いものを抽出し、 視覚情報取得フローを作成した(図 4-2-5)。その際、袖看板から 袖看板のように同じ種類の対象物に移ることは店舗の情報を取得す るのを終えることに同義だが、その店舗の情報を取得するのを終え るという数値は他の数値にも潜在的に存在するため、今回は無視し た。

start

袖看板

27.1%

平看板

56.7%

29.1%

ショーウィンドウ 23.5% 64.8%

置き看板

図 4-2-5 新宿歌舞伎町の視覚情報取得フロー

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 視覚情報取得に関する実験

4-2-2 新宿歌舞伎町調査

38

第 4 章 基礎実験


第 5 章 実験概要

第5章

実験概要 5-1 新宿歌舞伎町 5-2 下北沢南口

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


・日時:2010 年 10 月 4 日(月),5 日(火),6 日(水),13 日(水)    ,14 日(木),15 日(金),19 日(火),20 日(水),21 日(木)    ,22 日(金)    16:30 ∼ 22:00 までの時間帯 ・被験者:20 代男子学生 16 人、女子学生 8 人 ・設定:一人 12 人(男性:6 人、女性:6 人)、ペア 6 ペア(男男ペア :4 ペア、男女ペア:2 ペア) ■実験内容  被験者に 3 つの情報探索レベルと基準値となる情報を特に探索 していない状態の 4 つの状態をそれぞれ一回づつ、計 4 回実験コー ス(図 5-1-1)を歩いてもらい、歩行動作を測定した。具体的には それぞれの実験の前に被験者をそれぞれの情報探索レベルにするた めに、視覚情報取得フローに基づいた教示(表 5-1-2)を行う。  実験の際、実験者 1 名が被験者を追跡しながら、各ポイント通 過時の時間を記録した。  また、実験終了後、アンケート調査を行った(表 5-1-1)。

③

② ④

①

start

goal

⑤

図 5-1-1 新宿歌舞伎町実験コース

図 5-1-2 実験風景

表 5-1-1 アンケート調査 アンケート調査内容 身長___ cm 視力___ 新宿歌舞伎町に来る頻度___回/年 居酒屋に行く回数___回/月

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

1 新宿歌舞伎町

5-1 新宿歌舞伎町

40

第 5 章 実験概要


41

第 5 章 実験概要

1 新宿歌舞伎町

■教示  実験では表 5-1-2 に対応した教示を行う。その際、それぞれの実 験開始時にその街についての情報を持っている量が、被験者の状態 に影響を与えない様に、実験の順番を情報探索レベル低、中、高と した(図 5-1-3、図 5-1-4)。(実験 1 ∼ 3 は実質、探す対象の情報 が重複している部分があるが、街の情報量が膨大であるため、影響 はないものとする。)  尚、被験者ごとの情報探索レベルに差がでないように、教示され た対象以外の情報は探さない様に指示を出す。また、時間で変化す る要因による影響を省くために客引きの情報は取得しない様に指示 を出す。 表 5-1-2 教示対応表

実験名 情報探索レベル 教示 実験 1

低

実験 2

中

居酒屋『笑笑』の袖看板を探してください。 『龍馬』という居酒屋を探してください。 ただし、看板は袖看板とは限らない。

実験 3

高

居酒屋の中でお酒の値段の安い店を探して ください。

実験 4

基準

実験コースをいつも通っている道の帰り道 として歩いてください。

実験 1

start

袖看板

平 板 看

平

置  板 き看

実験 2

start

袖看板

平看板

ウ

ウ ショーウィンド 板

ショーウィンド ウ

置

板 ウ

置  板 き看

実験 3

start

袖看板

平看板

ショーウィンドウ

置き看板

図 5-1-3 視覚情報取得フローと各実験の関係

実験 1

実験 2

図 5-1-4 実験で探す対象物 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

実験 3

置

板


被験者にメガネ型カメラ、活動量計、加速度計の三つの機器を装 着してもらう(図 5-1-5)。  活動量計は鞄の中に入っていても正確に歩数が計測されるため、 鞄の中かポケットの中に装着してもらう。  加速度計は腰の後部に x 軸が垂直の地面方向に、y 軸が水平の進 行方向に対して垂直方向、z 軸が水平の進行方向になる様に装着し てもらい、データを記録するネットブックの入ったリュックサック を背負ってもらう。  尚、 被験者がペアの場合、ネットブックの入っているリュックサッ クをどちらか一方が背負い、その他はどちらも上記の装置をつけて もらう。  実験者はストップウォッチと IC レコーダーによって各ポイント の通過時間を記録する(図 5-1-6)。

メガネ型カメラ ネットブック入り リュックサック 加速度センサー

活動量計

図 5-1-5 被験者装備

IC レコーダー ストップウォッチ

被験者

図 5-1-6 実験者装備

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

実験者

1 新宿歌舞伎町

■歩行動作の計測方法

42

第 5 章 実験概要


・日時:2010 年 10 月 4 日(月),5 日(火),6 日(水),14 日(木)    ,15 日(金),19 日(火),20 日(水),21 日(木),22 日(金)    11:00 ∼ 16:30 までの時間帯 ・被験者:20 代男子学生 17 人、女子学生 7 人 ・設定:一人 12 人(男性:6 人、女性:6 人)、ペア 6 ペア(男男ペア: 5 ペア、男女ペア:1 ペア) ■実験内容  被験者に 3 つの情報探索レベルと基準値となる情報を特に探索 していない状態の 4 つの状態をそれぞれ一回づつ、計 4 回実験コー ス(図 5-2-1)を歩いてもらい、歩行動作を測定した。具体的には それぞれの実験の前に被験者をそれぞれの情報探索レベルにするた めに、視覚情報取得フローに基づいた教示(表 5-2-2)を行う。  実験の際、実験者 1 名が被験者を追跡しながら、各ポイント通 過時の時間を記録した。  また、実験終了後、アンケート調査を行った ( 表 5-2-1)。

start

①

②

goal

図 5-2-1 下北沢南口

図 5-2-2 実験風景

表 5-2-1 アンケート調査 アンケート調査内容 身長___ cm 視力___ 下北沢南口に来た回数___回 ファッションショッピングに行く回数___回/年

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 下北沢南口

5-2 下北沢南口

43

第 5 章 実験概要


44

第 5 章 実験概要

2 下北沢南口

■教示  実験では表 5-2-1 に対応した教示を行う。その際、それぞれの実 験開始時のその街についての情報を持っている量が、被験者の状態 に影響を与えない様に、実験の順番を情報探索レベル低、中、高と した(図 5-2-3、図 5-2-4)。(実験 1 ∼ 3 は実質、探す対象の情報 が重複している部分があるが、街の情報量が膨大であるため、影響 はないものとする。)  尚、被験者ごとの情報探索レベルに差がでないように教示された 対象以外の情報は探さない様に指示を出す。 表 5-2-2 教示対応表

実験名 情報探索レベル 教示 実験 1

低

靴屋を捜してください。その際看板を見な い様ににしてください。

実験 2

中

実験 3

高

『New's』という服屋を探してください。 チェック柄の服が最も多い店を探してくだ さい。

実験 4

基準

実験コースをいつも通っている道の帰り道 として歩いてください。

実験 1

start

商品の溢れ出し

ý 板 平看

品の詳 商   細

板

実験 2

start 実験 3

start

商品の溢れ出し

平看板

品の詳 商   細

商品の溢れ出し

平看板

商品の詳細

図 5-2-3 視覚情報取得フローと各実験の関係

実験 1

実験 2

図 5-2-4 実験で探す対象物 ■歩行動作の計測方法   『5-1 新宿歌舞伎町』と同じため省略する。 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

実験 3

商

細

商

細


第 6 章 実験結果

第6章

実験結果 6-1 被験者属性の分類 6-2 新宿歌舞伎町 6-2-1 実験結果概要 6-2-2 実験結果 6-3 下北沢南口 6-3-1 実験結果概要 6-2-2 実験結果

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


46

第 6 章 実験結果

1 被験者属性の分類

6-1 被験者属性の分類  以下に被験者番号と被験者の性別、身長、視力、何人で歩いたか の対応表を示す(表 6-1-1)。

表 6-1-1 被験者番号対応表

新宿歌舞伎町

被験者番号 人数 身長

視力 性別

被験者 1

一人 167

被験者 2

下北沢南口

被験者番号 人数 身長

視力 性別

1.0 男性

被験者 1

一人 167

1.0

男性

一人 167

1.4 男性

被験者 2

一人 179

2.0

男性

被験者 3

一人 170

0.6 男性

被験者 3

一人 167

1.4

男性

被験者 4

一人 168

0.9 男性

被験者 4

一人 170

0.6

男性

被験者 5

一人 175

1.0 男性

被験者 5

一人 171

1.2

男性

被験者 6

一人 175

1.5 男性

被験者 6

一人 168

0.9

男性

被験者 7

一人 167

0.8 女性

被験者 7

一人 162

1.0

女性

被験者 8

一人 158

1.2 女性

被験者 8

一人 164

0.7

女性

被験者 9

一人 152

0.8 女性

被験者 9

一人 167

0.8

女性

被験者 10

一人 154

1.2 女性

被験者 10

一人 152

0.9

女性

被験者 11

一人 164

0.7 女性

被験者 11

一人 154

1.2

女性

被験者 12

一人 164

1.2 女性

被験者 12

一人 164

1.2

女性

181

1.2 男性

被験者 13

168

1.0

男性

162

0.9 女性

被験者 14

165

1.5

男性

175

1.2 男性

被験者 15

167

1.2

男性

179

2.0 男性

被験者 16

158

0.8

女性

181

0.8 男性

被験者 17

167

1.5

男性

170

1.0 男性

被験者 18

165

0.8

男性

170

0.7 男性

被験者 19

165

0.8

男性

164

0.8 女性

被験者 20

170

1.0

女性

171

1.5 男性

被験者 21

171

1.5

男性

165

1.0 男性

被験者 22

163

1.2

男性

168

1.0 男性

被験者 23

171

1.2

男性

165

1.5 男性

被験者 24

178

1.5

男性

被験者 13 被験者 14 被験者 15 被験者 16 被験者 17 被験者 18 被験者 19 被験者 20 被験者 21 被験者 22 被験者 23 被験者 24

二人 二人 二人 二人 二人 二人

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

二人 二人 二人 二人 二人 二人


以下では新宿歌舞伎町での実験結果を歩行速度、振り向き回数、 歩幅、加速度の標準偏差の順で記す。

6-2-1 歩行速度 Google マップ http://maps.google. co.jp/

■実験結果概要  第 3 章で述べた様に、歩行速度は『距離

時間』で求める。実

験コースの①と⑤の通りは混雑するため、②の通りに入る時間と④ の通りを出る時間を記録し、通過時間を出す。また、Google マッ プの距離測定ツールを用い、歩行距離を求める。その際、道がある 程度広いので歩行軌跡が左右にぶれると距離に誤差が出てきてしま うので、実験ごとのメガネ型カメラの映像を元におおよその歩行軌 跡をトレースし、誤差を少なくする(図 6-2-1)。

図 6-2-1 歩行距離測定イメージ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 新宿歌舞伎町

6-2 新宿歌舞伎町

47

第 6 章 実験結果


2 新宿歌舞伎町

■実験結果

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以下が実験別の歩行速度のグラフである。

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被験者 4

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被験者 6

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被験者 2

被験者 3

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被験者 1

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被験者 7

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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48

第 6 章 実験結果

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被験者 8


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被験者 15,16

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被験者 17,18

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被験者 12

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被験者 11

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被験者 10

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被験者 9

2 新宿歌舞伎町

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被験者 20,21 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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49

第 6 章 実験結果

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被験者 22,23


■実験結果概要  第 3 章で述べた様に、メガネ型カメラの映像に視野角 30 度とな る位置に垂直線を挿入し、そこから通りの消失点が外れた回数を計 測する(図 6-2-2)。なお、実験コース中(図 5-1-1)の①、③、⑤ の通りは対象物が片側にしかないため、②、④の通りのみを計測す る。

図 6-2-2 振り向き回数計測イメージ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 新宿歌舞伎町

6-2-2 振り向き回数

50

第 6 章 実験結果


2 新宿歌舞伎町

■実験結果  以下が実験別の振り向き回数のグラフである。なお、被験者 8 の実験 2、被験者 11 の実験 3、被験者 24 の実験 4 のデータはファ

イルが壊れていたため抽出できなかった。

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被験者 7

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 8

51

第 6 章 実験結果


52

第 6 章 実験結果

2 新宿歌舞伎町

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被験者 12

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被験者 14

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 16


53

第 6 章 実験結果

2 新宿歌舞伎町

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被験者 20

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 24


2 新宿歌舞伎町

6-2-3 歩幅 Google マップ http://maps.google. co.jp/

■実験結果概要  歩幅は『距離

54

第 6 章 実験結果

歩数』で求めるため、歩行速度の計測と同じ様

に Google マップの距離測定ツールで距離を求めた、活動量計で計 測された歩数で除した。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


2 新宿歌舞伎町

■実験結果

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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第 6 章 実験結果

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第 6 章 実験結果

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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第 6 章 実験結果

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2 新宿歌舞伎町

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被験者 23

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 24


■実験結果概要  合成加速度の生データをグラフ化すると図 6-2-3 の様になり今回 はその標準偏差をとり、歩行動作の大きさを計測した。なお、計測 するのは実験コース中(図 5-1-1)の①と⑤の通りを除いた②、③、 ④の通りである。

図 6-2-3 合成加速度グラフ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

2 新宿歌舞伎町

6-2-4 加速度の標準偏差

58

第 6 章 実験結果


2 新宿歌舞伎町

■実験結果  以下が実験別の加速度の標準偏差のグラフである。

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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59

第 6 章 実験結果


60

第 6 章 実験結果

2 新宿歌舞伎町

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被験者 15

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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61

第 6 章 実験結果

2 新宿歌舞伎町

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被験者 23

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 24


以下では下北沢南口での実験結果を歩行速度、振り向き回数、歩 幅、加速度の標準偏差の順で記す。

6-3-1 歩行速度 Google マップ http://maps.google. co.jp/

■実験結果概要  第 3 章で述べた様に、歩行速度は『距離 時間』で求める。実験コー スの①の広場は実験コースの条件に当てはまらないため、②の通り の通過時間を記録し、Google マップの距離測定ツールを用い、歩 行距離を求め平均歩行速度を求める。通りは全体を通して狭いため、 歩行軌跡の左右のぶれによる誤差はほとんどない。そのため、すべ ての実験に対して、同じ数値の 214m を採用した(図 6-3-1)。

図 6-3-1 歩行距離測定イメージ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

3 下北沢南口

6-3 下北沢南口

62

第 6 章 実験結果


3 下北沢南口

■実験結果

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以下が実験別の歩行速度のグラフである。

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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63

第 6 章 実験結果

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被験者 9

3 下北沢南口

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被験者 21,22 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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64

第 6 章 実験結果

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被験者 23,24


■実験結果概要  第 3 章で述べた様に、メガネ型カメラの映像に視野角 30 度とな る位置に垂直線を挿入し、そこから消失点が外れた回数を計測する (図 6-3-2) 。なお、実験コース中(図 5-2-1)の①の広場は実験コー スの条件を満たしていないため②の通りのみの振り向きを計測す る。

図 6-3-2 振り向き回数計測イメージ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

3 下北沢南口

6-3-2 振り向き回数

65

第 6 章 実験結果


3 下北沢南口

■実験結果  以下が実験別の振り向き回数のグラフである。なお、被験者 10 の実験 1、被験者 12 の実験 1、被験者 16 の実験 1、被験者 20 の すべての実験のデータはファイルが壊れていたため抽出できなかっ

た。

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 8

66

第 6 章 実験結果


67

第 6 章 実験結果

3 下北沢南口

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 16


68

第 6 章 実験結果

3 下北沢南口

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被験者 21

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被験者 23

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 24


3 下北沢南口

6-3-3 歩幅 Google マップ http://maps.google. co.jp/

■実験結果概要  歩幅は『距離

69

第 6 章 実験結果

歩数』で求めるため、振り向きの計測と同じ様

に Google マップの距離測定ツールで距離を求めた、活動量で計測 した歩数を除して求めた。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


3 下北沢南口

■実験結果

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

70

第 6 章 実験結果

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71

第 6 章 実験結果

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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72

第 6 章 実験結果

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3 下北沢南口

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被験者 23

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 24


■実験結果概要  合成加速度の生データをグラフ化すると図 6-2-3 の様になり今回 はその標準偏差をとり、歩行動作の大きさを計測した。なお、計測 するのは実験コース中(図 5-2-1)の①の広場を除いた②の通りで ある。

図 6-3-4 合成加速度グラフ

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

3 下北沢南口

6-3-4 加速度の標準偏差

73

第 6 章 実験結果


3 下北沢南口

■実験結果  以下が実験別の加速度の標準偏差のグラフである。

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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74

第 6 章 実験結果


75

第 6 章 実験結果

3 下北沢南口

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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76

第 6 章 実験結果

3 下北沢南口

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早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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被験者 24


第 7 章 分析・考察

第7章

分析・考察 7-1 分析の概要 7-2 歩行速度 7-2-1 新宿歌舞伎町 7-2-2 下北沢南口 7-3 振り向き回数 7-3-1 新宿歌舞伎町 7-3-2 下北沢南口 7-4 歩幅 7-4-1 新宿歌舞伎町 7-4-2 下北沢南口 7-5 加速度の標準偏差 7-5-1 新宿歌舞伎町 7-5-2 下北沢南口 7-6 加速度の FFT 解析 7-6-1 新宿歌舞伎町 7-6-2 下北沢南口

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


分析では情報探索レベルと歩行動作の関係を明らかにするため に、以下のように実験名を情報探索レベルの度合いに置き換えた。 なお、実検 4 は情報を特に探索していない場合の数値であるため、 他の実験の基準として扱う。 ・実験 1:情報探索レベル低 ・実験 2:情報探索レベル中 ・実験 3:情報探索レベル高 ・実験 4:基準  歩行速度、振り向き回数、歩幅、加速度の標準偏差に関して、個 人による基準値に差があるため、実際の値で分析・考察したあと、 基準値との比率をもとめる。なお、基準値との比率の方が、一般的 な情報探索レベルと歩行動作の関係となる。

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

1 分析概要

7-1 分析概要

78

第7章 分析・考察


2 歩行速度

7-2 歩行速度  以下では情報探索レベルごとの平均歩行速度を実験場所ごとに全 体、人数別、男女別に分析・考察していく。

7-2-1 新宿歌舞伎町 ■情報探索レベルごとの平均歩行速度   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩行速度の平均を 求めた(図 7-2-1)。これより、情報探索レベルが高くなるに連れ て歩行速度が遅くなっていく傾向が見られた。これは、情報探索レ ベルが高くなるに連れて、情報を処理する量が増えるためだと推定 される。また、基準値から情報探索レベル低状態への平均歩行速度 の変化(※ 1)が大きいのに対し、情報探索レベル低状態から高状 態にかけての変化(※ 2,3)は緩やかである傾向が見られた。

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図 7-2-1 情報探索レベルと平均歩行速度の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-2-2) 。これより、情報探索レベル高状態では、基準値の 7 割 程度まで平均歩行速度が遅くなる傾向が見られた。 ※4 $" !#," !#+" !#*"

79

第7章 分析・考察

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図 7-2-2 情報探索レベルと基準値との比率の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


80

第7章 分析・考察

2 歩行速度

■人数別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩行速度の平均を 人数別に分けて求めた(図 7-2-3)。基準値(※ 1)と情報探索レベ ル低状態(※ 2)では差が表れなかったが、情報探索レベル低状態、 中状態、高状態とかけて二人の方が平均歩行速度の変化が大きいた め、中状態(※ 3)と高状態(※ 4)では二人の時の方が平均歩行 速度が遅くなる傾向が見られた。これは、二人のペアで歩く時、情 報を探索するにあたって速い方は遅い方に合わせる傾向があり、情 報探索レベルが高くなるに連れてその傾向が強く表れたためだと推 定される。

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図 7-2-3 人数別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-2-4)。比率におい ても同様に、二人の方が情報探索レベルの影響を受ける傾向見られ た。

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図 7-2-4 人数別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


81

第7章 分析・考察

2 歩行速度

■男女別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係   人数が一人の場合の歩行速度の平均を男女別に分けて求めた(図 7-2-5) 。これより、基準値は男性の方が平均歩行速度が速く、女性 の方が平均歩行速度の変化が小さいため、情報探索レベル高状態で は女性の方が平均歩行速度が速い傾向が見られた。つまり、新宿歌 舞伎町では男性の方が情報探索レベルに影響されやすく、女性は影 響されにくいことが推定される。

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図 7-2-5 男女別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-2-6)。比率として みると、 女性の方が情報探索レベルに影響されない傾向が見られた。

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図 7-2-6 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


2 歩行速度

7-2-2 下北沢南口 ■情報探索レベルごとの平均歩行速度   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩行速度の平均を 求めた(図 7-2-7)。これより、情報探索レベルが高くなるに連れ て平均歩行速度が遅くなっていく傾向が見られた。これは、情報探 索レベルが高くなるに連れて、情報を処理する量が増えるためだと 推定される。また、基準値から情報探索レベル低状態への平均歩行 速度の変化(※ 1)が大きいのに対し、情報探索レベル低状態から 高状態にかけての変化(※ 2,3)は緩やかである傾向が見られた。

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図 7-2-7 情報探索レベルと平均歩行速度の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-2-2) 。これより、情報探索レベル高状態(※ 4)では、基準 値の 7.5 割程度まで平均歩行速度が遅くなる傾向が表れたが、新宿 歌舞伎町ほど情報探索レベルによる影響は大きくないことが分かっ た。 ※4 $" !#," !#+" !#*"

82

第7章 分析・考察

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図 7-2-8 情報探索レベルと基準値との比率の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


83

第7章 分析・考察

2 歩行速度

■人数別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩行速度の平均を 人数別に分けて求めた(図 7-2-9)。このグラフでは二人の方が平 均歩行速度の変化が小さく、基準値(※ 1)と情報探索レベル低状 態(※ 2)では二人の方が平均歩行速度が遅く、情報探索レベル中 状態(※ 3)では差が表れず、情報探索レベル高状態(※ 4)では 二人の方が平均歩行速度が速くなる傾向見られた。これは、情報探 索レベルが低いときは二人の場合、会話という要素が加わるため、 平均歩行速度が遅くなると推定される。また、情報探索レベル高状 態では、新宿歌舞伎町で二人で吟味するという行為はあまり見られ ず、二人のうちの一人が判断するという、遅い方が速い方に合わせ るという傾向が見られたため、二人の方が平均歩行速度が速くなっ たと推定される。

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図 7-2-9 人数別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-2-10)。比率として 見ると、二人の時の基準値が小さいことが起因して、二人の方が比 率の変化が少なく、情報探索レベルによる影響が小さい傾向が見ら れた。 $" !#," !#+"

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図 7-2-10 人数別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


84

第7章 分析・考察

2 歩行速度

■男女別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係   人数が一人の場合の歩行速度の平均を男女別に分けて求めた(図 7-2-11) 。女性の方が平均歩行速度の変化が大きいため、全体的に 女性の方が平均歩行速度が遅い傾向が見られたが、特に情報探索レ ベル低状態、中状態、高状態でその傾向強く表れた。

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図 7-2-11 男女別の情報探索レベルと平均歩行速度の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-2-12)。比率として みると、新宿歌舞伎町では女性の方が情報探索レベルの影響を受け なかったのに対して、下北沢南口では女性の方が影響を情報探索レ ベルの影響を受けるという傾向が見られた。これは、居酒屋とファッ ション店という対象物の違いにより男性の方が居酒屋に興味を持 ち、女性の方がファッションに興味を持っているためだと推定され る。 $" !#," !#+"

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図 7-2-12 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


ý以下では情報探索レベルごとの平均振り向き回数を実験場所ごと に全体、人数別、男女別に分析・考察していく。

7-3-1 新宿歌舞伎町 ■情報探索レベルごとの平均振り向き回数  全被験者から得られた各情報探索レベルごとの振り向き回数の平 均を求めた(図 7-3-1)。これより、情報探索レベルが高くなるに 連れて、平均振り向き回数が増えていく傾向が見られた。これは、 情報探索レベルが高くなるに連れて、探索する情報量が多くなり、 また振り向かなければ見えない位置に対象の情報がある割合が増え ていくためだと推定される。なお、基準値と情報探索レベル低状態 での変化(※ 1)は少ないが、情報探索レベル低状態と中状態、中 状態と高状態の間に大きな変化(※ 2,3)がある傾向が表れた。 ※1

※2

※3

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図 7-3-1 情報探索レベルと平均振り向き回数の関係  以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-3-2) 。これより、情報探索レベル高状態(※ 4)では基準値 の約 2.5 倍まで振り向き回数が増える傾向が見られた。 ※4 '" &#$"

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図 7-3-2 情報探索レベルと基準値との比率の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

図 7-3-2 情報探索レベルと基準値との比率の関係

3 振り向き回数

7-3 振り向き回数

85

第7章 分析・考察


3 振り向き回数

■人数別の情報探索レベルごとの平均振り向き回数   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩行速度の平均 を人数別に分けて求めた(図 7-3-3)。これより、一人のときより、 二人のときの方が平均振り向き回数が多い傾向が見られた。特に基 準値(※ 1)においてその傾向が強く表れた。これは、会話という 要素が加わることによるものだと思われ、とくに基準値においてそ の傾向が強く表れたと推定される。そのため、二人のときの基準値 と情報探索レベル低状態の間(※ 2)にはあまり変化が表れなかっ た。

※2 ※1 #!"

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図 7-3-3 人数別の情報探索レベルと平均振り向き回数 の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-3-4)。二人のとき の基準値小さいことが起因して、二人の方が比率の変化が小さくな る傾向が見られた。よって、二人の方が情報探索レベルの影響を受 けくいという傾向が見られる。

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図 7-3-4 人数別の情報探索レベルと基準値との比 率の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

86

第7章 分析・考察


3 振り向き回数

■男女別の情報探索レベルと平均振り向き回数  人数が一人の場合の振り向き回数の平均を男女別に分けて求めた (図 7-3-5) 。情報探索レベル高状態(※ 4)では差が表れなかった が、 基準値(※ 1)と情報探索レベル低状態(※ 2)と中状態(※ 3) では女性の方が振り向き回数が少ない傾向が見られた。また、男性 の方は、情報探索レベル低状態から、中状態にかけて大きな変化が 表れたため、特に情報探索レベル中状態での男女の差が大きい傾向 が見られる。これより、女性は居酒屋の値段以外には男性よりも興 味を持たないということが推定される。

※1

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※4

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図 7-3-5 男女別の情報探索レベルと平均振り向き回数 の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-3-6)。女性の方が 基準値が小さいことに起因して、男性よりも女性の方が比率の変化 が大きくなる傾向が見られた。

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図 7-3-6 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

87

第7章 分析・考察


3 振り向き回数

7-3-2 下北沢南口 ■情報探索レベルごとの振り向き回数   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの振り向き回数の平 均を求めた(図 7-3-7)。下北沢南口では情報探索レベル中状態の ときよりも、低状態の方が大きな値がでた(※ 1)。これは下北沢 南口の店舗が直接店内や商品の情報を提示している直接的な情報提 示の形態を取っており、なおかつ通りが狭いため店舗情報を受け取 り易く、その情報に釣られて振り向いたと推定できる。また、実験 開始時のその街についての情報の量に差が出てしまった可能性も示 唆している。 ※1 #!"

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図 7-3-7 情報探索レベルと平均振り向き回数の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-3-8) 。比率的に見ても同様の傾向が見られた。

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88

第7章 分析・考察

図 7-3-8 情報探索レベルと基準値との比率の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

図 7-3-2 情報探索レベルと基準値との比率の関係


全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩行速度の平均を 人数別に分けて求めた(図 7-3-9)。基準値から情報探索レベル低 状態への一人の変化(※ 5)が大きいため、基準値(※ 1)では二 人のときの方が平均振り向き回数が多く、情報探索レベル低状態(※ 2)では一人のときの方が平均振り向き回数が多いという傾向が見 られた。これは、基準値で、前項で述べた会話による影響が出たと 推定される。また情報探索レベル高状態(※ 4)では差はあまり表 れなかったが、中状態(※ 3)では一人のときの方が振り向き回数 が多いという傾向が見られた。 ※5 ※1

※2

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※4

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図 7-3-9 人数別の情報探索レベルと平均振り向き回数 の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-3-10)。比率的に見 ると、一人のときより二人の方が情報探索レベルの影響を受けない という傾向が見られた。

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図 7-3-10 人数別の情報探索レベルと基準値との比 率の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

3 振り向き回数

■人数別の情報探索レベルごとの平均振り向き回数

89

第7章 分析・考察


3 振り向き回数

■男女別の情報探索レベルと平均振り向き回数  人数が一人の場合の振り向き回数の平均を男女別に分けて求め た(図 7-3-11)。全体的に男性の方が女性よりも振り向き回数が多 い傾向があり、特に基準値(※ 1)と情報探索レベル高状態(※ 2) でその傾向が強く表れた。

※1

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図 7-3-11 男女別の情報探索レベルと平均振り向き回数 の関係

以下が基準値との比率のグラフである(図 7-3-12) 。比率として 見ると、男性も女性も同程度の比率となり、情報探索レベルによる 影響が同程度という傾向が見られた。

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図 7-3-12 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

90

第7章 分析・考察


4 歩幅

7-4 歩幅  以下では情報探索レベルごとの平均歩幅を実験場所ごとに全体、 人数別、男女別に分析・考察していく。

7-4-1 新宿歌舞伎町  全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩幅の平均を求 めた(図 7-4-1)。これより、情報探索レベルが高くなるに連れて、 平均歩幅が小さくなっていく傾向が見られた。特に、基準値と情 報探索レベル低状態の間にその傾向が強く表れた(※ 1)。これは、 情報探索レベルが高くなるに連れて振り向き回数が多くなり、進行 方向への視界が不安定になるためだと推定される。 ※1 ("# ($#

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図 7-4-1 情報探索レベルと平均歩幅の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-4-2) 。これより、情報探索レベル高状態(※ 2)では約 86% まで平均歩幅が小さくなる傾向が見られた。 ※2 !"(&% !"($% !"(%

91

第7章 分析・考察

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図 7-4-2 情報探索レベルと基準値との比率の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


92

第7章 分析・考察

4 歩幅

■人数別の情報探索レベルと平均歩幅  全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩幅の平均を人数 別に求めた(図 7-4-3)。一人のときより二人のときの方が平均歩 幅が小さい傾向があるが、前項で述べた会話の要素が要因と推定さ れる。特に基準値(※ 1)での差が大きく、約 6cm の差が表れた。 ただし、二人の方は基準値から情報探索レベル低状態の変化(※ 2) が大きいため、他の状態では差は同程度となり、約 2cm の差で表 れた。

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図 7-4-3 人数別の情報探索レベルと平均歩幅の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-4-4) 。二人のときの基準値が小さいため、比率の変化は一人 のときの方が大きい傾向が見られた。そのため、二人のときより一 人のときの方が情報探索レベルに影響されるという傾向が見られ た。

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図 7-4-4 人数別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


93

第7章 分析・考察

4 歩幅

■男女別の情報探索レベルごとの平均歩幅  人数が一人の場合の平均歩幅を男女別に分けて求めた(図 7-45) 。男性の方が歩幅の変化が大きく、基準値(※ 1)と情報探索レ ベル低状態(※ 2)、中状態(※ 3)では女性の方が平均歩幅が小さく、 高状態(※ 4)では女性の方が歩幅が大きい傾向が見られた。基準 値が女性の方が小さいのは女性の平均身長が男性の平均身長よりも 小さいことに起因されていると推定できる。また、女性の方が歩幅 の変化が小さく、情報探索レベルに影響されにくい傾向が見られた。

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図 7-4-5 人数別の情報探索レベルと平均歩幅の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-4-6) 。これより、男性の方が女性よりも情報探索レベルによ る影響を受け易いという傾向が見られた。

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図 7-4-6 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


4 歩幅

7-4-2 下北沢南口 ■情報探索レベルごとの平均歩幅  全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩幅の平均を求 めた(図 7-4-7)。これより、情報探索レベルが高くなるに連れて、 平均歩幅が小さくなっていく傾向が見られた。特に、基準値と情報 探索レベル低状態の間にその傾向が強く表れた(※ 1)。情報探索 レベルが高くなるに連れて振り向き回数が多くなり、進行方向への 視界が不安定になるためだと推定される。

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図 7-4-7 情報探索レベルと平均歩幅の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-4-8) 。これより、情報探索レベル高状態(※ 2)では約 85% まで平均歩幅が小さくなる傾向が見られた。

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94

第7章 分析・考察

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図 7-4-8 情報探索レベルと基準値との比率の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


95

第7章 分析・考察

4 歩幅

■人数別の情報探索レベルと平均歩幅  全被験者から得られた各情報探索レベルごとの歩幅の平均を人数 別に求めた(図 7-4-9)。一人のときより二人のときの方が平均歩 幅が小さい傾向があるが、前項で述べた会話の要素が要因と推定さ れる。情報探索レベル低状態(※ 1)では差は小さいが、情報取得 レベル中状態(※ 2)での差が最も大きく、約 3cm の差が表れた。 また、特に一人のときの基準値から情報探索レベル低状態への平均 歩幅の変化(※ 3)が大きい傾向が見られた。 ※3 ※1

※2

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図 7-4-9 人数別の情報探索レベルと平均歩幅の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-4-10) 。比率的には情報探索レベル低状態(※ 4)では一人 のときの方が情報探索レベルの影響を受ける傾向があり、中状態(※ 5) 、高状態(※ 6)では二人のときの方が影響を受けている傾向が 見られた。情報探索レベル中状態と高状態で会話による影響が強く でたと推定できる。 ※4

※5

※6

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図 7-4-10 人数別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


96

第7章 分析・考察

4 歩幅

■男女別の情報探索レベルごとの平均歩幅  人数が一人の場合の平均歩幅を男女別に分けて求めた(図 7-45) 。男性よりも女性の方が歩幅が小さい傾向が見られた。これは、 女性の平均身長の方が男性の平均身長よりも低いためだと推定され る。また、女性は情報探索レベルが高くなるに連れて平均歩幅が小 さくなっているが、男性は情報探索レベル低状態と中状態の間にお いて、ほとんど差は表れなかった(※ 1)。

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図 7-4-11 人数別の情報探索レベルと平均歩幅の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-4-12) 。比率として見ると、女性よりも男性の方が情報探索 レベルによる影響を受けているという傾向が見られた。

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図 7-4-12 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


以下では情報探索レベルごとの加速度の標準偏差の平均を実験場 所ごとに全体、人数別、男女別に分析・考察していく。

7-5-1 情報探索レベルごとの加速度の標準偏差の平均 ■情報探索レベルごとの加速度の標準偏差の平均   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの加速度の標準偏差 の平均を求めた(図 7-5-1)。、情報探索レベルが高くなるに連れて 歩行動作が小さくなる傾向が見られた。なお基準値から情報取得レ ベル低状態への変化(※ 1)がやや大きい傾向が表れた。これらよ り、振り向き等が少なく、安定して歩く方が歩行動作が大きくなる 傾向にあると推定される。 ※1 +"%# +$%# +'%# +&%# +%%# &"%# &$%# &'%# &&%# &%%#

図 7-5-1 情報探索レベルと加速度の標準偏差の平均 の関係  以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-5-2) 。比率としてみると、情報探索レベル低、中、高とほと んど同じ割合で歩行動作が小さくなっていく傾向が見られる。 !"(#$ !"($ !"'#$

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図 7-5-2 情報探索レベルと基準値との比率の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

5 加速度の標準偏差

7-5 加速度の標準偏差

97

第7章 分析・考察


全被験者から得られた各情報探索レベルごとの加速度の標準偏差 を人数ごとに平均を求めた(図 7-5-3)。これより、一人のときの 方が二人のときよりも歩行動作が大きい傾向があり、基準値(※ 1) においてその傾向が強く表れた。前項に記したように歩行が安定す る方が歩行動作が大きくなる傾向があることから、二人のときは会 話により、一人のときよりも歩行が若干不安定になったため、この ような結果が得られたと推定される。よって、二人のときよりも一 人の方が変化が大きいという傾向が表れた。 ※1 '&%# '%%# +"%# +$%# +'%# +&%# +%%# &"%# &$%# &'%# &&%# &%%#

図 7-5-3 人数別の情報探索レベルと加速度の標準 偏差の平均の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-5-4) 。情報探索レベル低状態(※ 2)と高状態(※ 4)では あまり差は表れなかったが、情報探索レベル中状態(※ 3)では一 人のときの方が大きな差が表れた。これは二人のときよりも一人の ときの方が情報探索能力が劣るため、影響が大きく出たと推定され る。 ※2

※3

※4

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図 7-5-4 人数別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

5 加速度の標準偏差

■人数別の情報探索レベルと加速度の標準偏差の平均

98

第7章 分析・考察


人数が一人の場合の振り向き回数の平均を男女別に分けて求めた (図 7-5-5) 。これより、男性よりも女性の方が歩行動作が大きい傾 向が見られた。特に情報探索レベル低状態以外(※ 1,2,3)はその 傾向が強く表れている。これは男性と女性の歩き方の違いにより女 性の方が歩行動作による腰部への衝撃が強いということが推定され る。また、 女性の方は情報探索レベル低状態から中状態にかけて(※ 4)ほとんど変化していない傾向が見られた。 ※4 ※1

※2

※3

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図 7-5-5 男女別の情報探索レベルと加速度の標準 偏差の平均の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-5-6) 。情報探索レベル低状態(※ 5)は男性の方が変化が少 なく、情報取得意欲中状態(※ 6)と高状態(※ 7)では女性の方 が変化が少ないという傾向が見られた。

※5

※6

※7

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図 7-5-6 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

5 加速度の標準偏差

■男女別の情報探索レベルごとの加速度の標準偏差の平均

99

第7章 分析・考察


■情報探索レベルごとの加速度の標準偏差の平均   全被験者から得られた各情報探索レベルごとの加速度の標準偏差 の平均を求めた(図 7-5-7)。情報探索レベルが高くなるに連れて 歩行動作が小さくなっていく傾向が見られた。なお基準値と情報取 得レベル低状態のときの差(※ 1)が大きく表れた。これより、振 り向き等が少なく、安定して歩く方が歩行動作が大きくなる傾向に あると推定される。

※1 '&%# '%%# +"%# +$%# +'%# +&%# +%%# &"%# &$%# &'%# &&%# &%%#

図 7-5-7 情報探索レベルと加速度の標準偏差の平均 の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-5-8) 。比率としてみると、情報探索レベル低、中、高とほと んど同じ割合で歩行動作が小さくなっていく傾向が見られた。

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図 7-5-8 情報探索レベルと基準値との比率の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

5 加速度の標準偏差

7-5-2 下北沢南口

100

第7章 分析・考察


全被験者から得られた各情報探索レベルごとの加速度の標準偏差 を人数ごとに平均を求めた(図 7-5-9)。これより、一人のときの 方が二人のときよりも歩行動作が大きい傾向があり、基準値(※ 1) においてその傾向が強く表れ、情報探索レベルが低くなるに連れて 一人のときと二人のときのの差が小さくなる傾向が見られた。これ は、二人のときの方が情報探索レベルの影響を受けていないからだ と推定できる。また、一人のときは基準値と情報探索レベル低状態 の間(※ 2)に大きな変化があるのに対して、情報探索レベル低状 態と中状態の間(※ 3)にはあまり変化が見られなかった。 ※2

※3

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図 7-5-9 人数別の情報探索レベルと加速度の標準 偏差の平均の関係

以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-5-10) 。全体的に一人のときよりも二人のときの方が比率の 変化が少なく、情報探索レベルによる影響が小さいという傾向が見 られた。 !"(#$ !"($ !"'#$

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図 7-5-10 人数別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

5 加速度の標準偏差

■人数別の情報探索レベルと加速度の標準偏差の平均

101

第7章 分析・考察


人数が一人の場合の振り向き回数の平均を男女別に分けて求めた (図 7-5-11) 。これより、男性よりも女性の方が歩行動作が大きい 傾向が見られた。特に情報探索レベル低状態以外(※ 1,2,3)はそ の傾向が強く表れている。これは男性と女性の歩き方の違いにより 女性の方が歩行動作による腰部への衝撃が強いということが推定で きる。また、女性の方は情報探索レベル低状態から中状態にかけて (※ 4)ほとんど変化しない傾向が見られた。 ※4 ※1

※2

※3

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図 7-5-11 男女別の情報探索レベルと加速度の標準 偏差の平均の関係  以下が基準値との比率と情報探索レベルの関係のグラフである (図 7-5-12) 。情報探索レベル低状態(※ 5)は男性の方が変化が 少なく、情報取得意欲中状態(※ 6)と高状態(※ 7)では女性の 方が変化が少ないという傾向が見られた。

※5

※6

※7

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図 7-5-12 男女別の情報探索レベルと基準値との比率 の関係

早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

5 加速度の標準偏差

■男女別の情報探索レベルごとの加速度の標準偏差の平均

102

第7章 分析・考察


第 8 章 総括

第8章

総括 8-1 まとめ 8-2 今後の展望 謝辞 参考文献

早稲田大学建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度 卒業論文


本研究より、明らかになったことを以下に記す。 ・歩行速度  情報探索レベルが高くなるに連れて、歩行速度が遅くなることが 明らかになった。また、一人より二人の方が全体的に遅伊ことが明 らかになった。また、新宿歌舞伎町と下北沢南口では、同一の対象 物でも情報の詳細度が違うため、新宿歌舞伎町では二人の方が情報 探索レベルの影響を受け易く、下北沢南口では一人の方が情報探索 レベルの影響を受け易いことが明らかになった。男女別の比較では、 新宿歌舞伎町では男性の方が情報探索レベルの影響を受け易く、下 北沢南口では女性の方が情報探索レベルの影響を受け易いことが明 らかになった。 ・振り向き回数  新宿歌舞伎町では情報探索レベルが高くなるに連れて振り向き回 数が増えることが明らかになった。一方、下北沢南口でも、情報探 索レベルが高くなるに連れて振り向き回数が増える傾向が表れた が、初めて歩くときには振り向き回数が増えることが明らかになっ た。人数別の比較では、二人のときの基準値が高くなり、一人のと きの方が情報探索レベルの影響を受け易いことが分かった。また、 男女別の比較では女性の方が男性よりも振り向き回数が少なく、情 報探索レベルの影響を受け易いことが明らかになった。 ・歩幅  情報探索レベルが高くなるに連れて、歩幅が小さくなることが明 らかになった。人数別の比較では、二人の方が歩幅が小さくなり、 特に基準値においてその傾向が強いことが明らかになった。また、 男女別の比較より男性の方が歩幅が大きく、情報探索レベルの影響 を受け易いことが明らかになった。 ・加速度の標準偏差  情報探索レベルが高くなるに連れて、加速度の標準偏差が小さく なり、歩行動作が小さくなることが明らかになった。人数別の比較 では、、二人のときの方が加速度の標準偏差が小さく、一人のとき より情報探索レベルの影響を受けにくいことが明らかになった。ま た、男女別の比較では女性の方が加速度の標準偏差が大きく、歩行 動作が大きいことが明らかになった。  以上より、情報探索レベルによる歩行動作への影響を明らかにす ることができ、個人対応の情報提示の形態を実現するための基礎的 な知見を得られた。 早稲田大学創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

1 まとめ

8-1 まとめ

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第 8 章 総括


注 1)セカイカメラ http://itunes. apple.com/jp/app/ id320987601 文 8)高田大輔、小川剛

近年、情報提示の形態は目覚しく変化し続けているが、今後期 待される情報提示の形態として AR 技術を使用したものが挙げられ る。特に、 セカイカメラは「エアタグ」と呼ばれる付加情報(文字・ 画像・音声)を iphone 等をを通して物理的対象物に重ねて表示され、

史、清川清、竹村治雄:

これからの都市空間の新しい形態を見いだしている

身体動作に基づき提示情

また、高田らの研究

報を切り替えるコンテ キストアウェアなウェ アラブル AR システム、 ヒューマンインタフェー ス 学 会 論 文 誌 12(1), pp.47-56、2010

(文 8

(注 1

。

により身体動作(「座位」「立位」「走行」

「歩行」 )に基づいて情報提示を切り替える AR システムの開発に成 功しており、抽出や削減された情報を人間に提示することが可能に なった。  また本研究により、人間の歩行動作から人間の情報探索レベルの 推定が可能になり、上記の二つの技術と組み合わせることにより、 個人の求める情報の質に対応した情報提示の形態を実現することが 可能になる。

図 8-2-1 セカイカメラ スクリーンショット

図 8-2-2 コ ン テ キ ス ト ウ ェ ア な ウェアラブル AR システム(文献 8、 図 7 より)

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2 今後の展望

8-2 今後の展望

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http://www.starbucks. co.jp/

セカイカメラ+文献 8+本研究=

個人の求める情報の質に対応した 情報提示の形態

EXCELSIOR CAFFE h t t p : / / w w w . excelsiorcaffe.com/ DOUTOR COFEE h t t p : / / w w w. d o u t o r. co.jp/

情報探索レベル低状態の人への情報提示

情報探索レベル高状態の人への情報提示 図 8-2-3 個人の求める情報の質に対応した情報提示の形態

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2 今後の展望

Starbucks Coffee Japan

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謝辞  多くの人の並々ならぬ努力なしには、本論文は決して完成することはありませんでした。私はそのことをはっき り心に刻んでいます。 先生方各員: Skype やメール、Facebook を通して本論に対してのコメントをくださった渡辺仁史先生。いつも客観的な視点か らコメントをくださったおかげで、自分の論が社会的にどのような位置づけにあるのかに気づくことができました。 特に本論のタイトルに関してはたいへん分かりやすいものになりました。 コトブキ PJ の関係でいつも自分の卒論の進捗状況を伺ってくださった林田先生。その当時の卒論の課題を御指摘 くださったおかげで、前に進むことができました。 中間発表や八王子で鋭い御指摘をしてくださった長澤先生。いつでも論文を体系的に見てくださり、自分の論のあ まい部分を修正することができました。 情報ゼミ各員: ゼミの長、菊池さん。ゼミに入った頃は情報のことを何も知らなかった私ですが、菊池さんのしゃべる言語を少し でも理解しようと思い、ゼミ中ずっと google で検索してました。それがなければ間違いなく本論の未来構想は描 けなかったと思います。 いつでもゼミをまとめあげてくれたオカタツさん。オカタツさんの論理的思考能力にはいつも感心させられます。 常に私のやるべきことを見つけ出してくださいました。 ゼミのブレイン、奥津さん。本論の筋書きをいっしょに考えてくださったおかげで、6 月下旬までずっとさまよっ ていた論文のテーマをしぼることができました。 担当の井上さん。井上さんに対する感謝は言葉では到底伝えきれません。忙しい中、私の論文に費やしてくださっ た時間は計り知れないです。本当にありがとうございました。 絶対に遅刻せずにゼミに来るタスケさん。よくゼミに遅刻してすみませんでした。いつも卒論生の状況を気遣って くださり、心配をおかけしました。 いつも元気なスギタツさん。ときどきくださるコメントが新しい切り口で良い刺激をくださいました。 S 棟メンバー各員: いつも隣で youtube を見ていたまーしー。君がいたおかげで S 棟はいつも笑いにつつまれていたよ。おかげで終 止リラックスしながら執筆することができた。 休憩せずストイックに作業を続けるばーちー。実験と分析を両立させる体力には驚いた。その後ものすごい勢いで 原稿を書き上げていくのをみて、私も執筆に本腰を入れることができた。 私の後ろでずっと監視してくれた Jonny。監視しているわけではないが、ずっと後ろから見られている感じがし てだれることなく執筆を続けることができた。 朝来て夜帰るじまさん。いつも目が覚めるとじまさんがいるという印象でした。ときどきでる天然が S 棟の空気 をなごませてくれました。 研究室各員: エスキスや発表会で多様な意見をくださったおかげで、新たな視点から論を考えることができました。 サークルメンバー各員: なにを研究しているかも分からないまま、実験の被験者になってくれたみんな。君たちがいなければ間違いなく被 験者の人数は足りなかったであろう。 最後に本論文に関わってくださった全ての方々に感謝の言葉を捧げたいと思います。

ありがとう 11 月 7 日 石井翔平

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謝辞


参考文献 文 1)明部朝英:WebGIS サイトにおける情報提供方法の違いと 利用者の情報取得行動の関係について、摂南大学経営情報学部経営 情報学科、久保研究室、2009 文 2)大野健彦:Web 画面における情報選択行動と視線の関係、 NTT コミュニケーション科学基礎研究所、信学技法 HIP2000-11、 pp.31-36、2000 文 3)渡辺聡、後藤春彦、三宅諭、李彰浩:商業地街路における歩 行者の看板注視傾向に関する研究、日本建築学会計画系論文集、第 574 号、pp.113-120、2003 文 4)三浦金作、新鞍俊介、竹内亜紗美:探索歩行時の注視傾向 について、日本建築学会計画系論文集、第 592 号、pp.131-138、 2005 文 5)岡田吏加、大井尚行:歩行中に意識されるサインとその特性 に関する研究、日本建築学会九州支部研究報告、第 42 号、pp.4144、2003 文 6)市村哲、吉原美樹、謝乃聡:屋外広告・提示の視聴率を自動 調査する歩行動作撮影システム、社会法人電子情報通信学会、信学 技法、pp.55-60、2008 文 7)五代智哉、林田和人、渡辺仁史:商業施設における歩行速度 と行動目的との関係に関する研究、日本建築学会大会学術講演梗概 集、pp.567-568、2008 文 8)高田大輔、小川剛史、清川清、竹村治雄:身体動作に基づき 提示情報を切り替えるコンテキストアウェアなウェアラブル AR シ ステム、ヒューマンインタフェース学会論文誌 12(1), pp.47-56、 2010 文 9) 秦健一郎、湯本充洋:ユビキタス社会の公共空間、2010 年日 本と私、NRI 学生小論文コンテスト、2010 文 10)嶋田恵一:アンビエント情報社会構想、日立総合計画研究所、 2006

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参考文献


文 11)クリストファー・アレグザンダー:都市はツリーではない、 1965 文 12)日本建築学会編:建築設計資料集成 3, 単位空間 1, 丸善 文 13)渡辺仁史:建築計画における行動シミュレーションに関す る研究 文 14)鈴木弘之、田中真、田村明弘:道路緑化の歩行行動に及ぼ す影響 その 1 : 単独歩行者の歩行速度と歩行経路について、学術 講演梗概集 . D, 環境工学 1988, pp.121-122, 1988-09-01 社団法 人日本建築学会 文 15)入船百弘、加原 康通、舟橋國男、紙野 桂人:環境条件に応 じる行動変化に関する研究( 街路と地下街における歩速・距離感 の比較) 、日本建築学会近畿支部研究報告集 . 計画系 (25)、pp.64965、社団法人日本建築学会 文 16)阿久津邦男:歩行の科学、不昧堂新書、1975 文 17)木戸大祐・林田和人・渡辺仁史:店舗ファサードにおける 視界の遮りと歩行動作や印象との関係、2010 年度日本建築学会大 会 ( 北陸 ) 学術講演会研究発表梗概集、pp.957-958、2010 文 18)西田信夫:プロジェクターの技術と応用 (CMC テクニカル ライブラリー_エレクトロニクスシリーズ ) 、シーエムシー出版、 2010 文 19)篠原修編:景観用語辞典、彰国社、p.46、1998

文 20) 照 明 学 会 偏:" 屋 内 照 明 の ガ イ ド ", 電 気 書 院 , pp.8789(1980) 文 21)佐古崇、浅野久美子、長澤夏子、渡辺仁史:大規模商業施 設における状態遷移を考慮した行動シミュレーションモデル、社団 法人日本建築学会研究報告集 II, 建築計画・都市計画・農村計画・ 建築経済・建築歴史・意匠 (79), pp.49-52, 2009

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参考文献


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資料編


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資料編


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