住環境と建築特性によるオフィスビルの住宅への転用適正分析

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はじめに 使うことでモノの価値が上がる、普通はこれの逆で価値は使うことで下がっていく。 しかし実際に、ヴィンテージジーンズやアンティーク家具だけでなく、アメリカでは中 古住宅も使うことで価値が上がるという。

私は建築を学ぶ中で、建築をつくることだけでなく使うことに興味を持つようになっ た。建築を維持管理、運営、長期的なコストの視点から考えるファシリティマネジメン トの勉強をし、建築の価値が使い方によって大きく変わってくることが確認できた。ま た、今ある建物をどう使っていくかということを単体の建物だけを見るのではなく、全 体を見ることが重要であることに気づかされた。

日本の建築の寿命は欧米の 3 分の 1 にも満たないという。使いかたが建築の価値を決 定するという視点で考えると、日本の建築は陳腐なものということになってしまう。 オフィスビルがあまっていると新聞や雑誌でも騒がれるようになったが、一方で大規 模な再開発がニュースをにぎわしている。東京が都市更新期にあることは間違いないが、 今ある東京をどう使っていくか考えることが、よりよい都市更新につながるのではない だろうか。

建物単体ではなく全体を見ること、使い方の視点で見ること、この二つの考えから今 回の研究を行うに至った。


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