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大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

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大規模施設 における休憩行動 の効果 に関す る研究

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大 規模施設におけ る

休憩行動の効果に関する研究

G94D106-0鈴 木 靖 一


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

は じめ に

今 日あ らゆる意味での計画を組み立てる概念が壊滅状態 に立ち至 っていると思われ る中で、 レジ ャー施設はあま りに通俗的で、ひたす ら大衆の嗜好 に媚びるとして嫌われて いるにも関わ らず、そのテーマ性 というものが、確 実 に一つの突破 口をつ くり始めて いると考 え られ る。な ぜな ら、昨今、近代主義型 の計画概念 による建築はユー トピアを求めて仮定的 目標 を追 い続 け ているが、その行 き詰 まりか ら、それ らの抽 象的な 目標がテーマ という具体性 をもった計画 目 標 に置換 されつつあるか らである。 そのなかでも商業施設 はその存在が都市 に占めるイメー ジは大 きく、 言 い換えれば都市 の商 業施設化 が着実 に進 行 していることは周知 の事実である。 また近年、大店法 の見直 しに伴 う規制緩和をうけて、それ ら商業施設の売 り場面積 は、商業 施設数 が 91年 か ら 94年 の三年間で 5.7%減 少 しているにもかかわ らず、実に 10%も 増加 して いる (商 業統計 よ り)。 つま り商業施設は大型化 し、そ こに新たな計画概念 が必要 とされている ことである。 たとえば、 建築物 の大規模化 に伴 い内部空間を把握す ることが困難 になることが考 え られる。 施設 の複合化 に伴 う相乗効果や連続利用 を促すには、まず第一に利用者を建築物 にひきつ ける 吸引力が重要 になる。そ して第 2に 利用者 の建築物 に対する理解度

(ど れほど内部構成 を把握

しているか)や 、いかに建築物全域 に向 けて利用者 を分散 させるかといった ことが重要である。 そ こで、 私 の所属す る早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 には商業施設や レジ ャー 空間の人間行動に関す る、過去 の様 々な研究蓄積か ら、都市の機能 と機能 を非線形 的 に結びつ ける効果があるとされる都市公園 と、それに関連 した機能 を持つ 「休憩」に焦点 を当て、大規 模施設 にお けるそれが、その後 の行動 にどの様な影響 を与えるかを明 らかにすることで、今後 の計画 に役立てれば と思 う。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文


大規模施設における休憩行動の効果に関す る研究

目次 【1】

研 究 日的

12】

研究背景

【3】

【4】

調 査研究方法 1.調 査対 象 2.ア ンケ ー ト調 査 方 法 3.言 葉 の定 義 4.分 析方 法

6

28

研究結果

1.施 設 の複 数利用割 合 2.タ イムズ ス クエ ア にお け る利用者 の休憩機 能利用確 率 3.タ イムズ ス クエ ア にお け る滞在時 間 と休憩 4.タ イ ムズ ス クエ ア にお け る滞在時 間 と移動距離 5。 タイムズ ス クエ ア にお け る 利用者 の 機能利用数 と休 憩 6.タ イムズ ス クエ ア にお け る連続利用 と休 憩 【5】

総論

46

1.総 論 2_参 考文献 【6】

付録 1.ア ンケ ー ト用紙 2.単 純集 計 デ ー タ

52

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文


夫 IF籠 綸 譜 に お け ス 休 載 行 動 の 動 巣 に 関 す る 研 究

1】 研究 目的 【

本研究 では、利用者 の大規模施設 における *休 憩行動 が、その後 の施設利用 に どの様な影響 を与えるか を調査す る。そ して、大規模施設における各機能 の ホ複 数利用 に注 目し、休憩機能 の利用 を含 んだ複数利用が、それ を含 まない複数利用 と、どのような違 いをもつのかを、時間と距離 (平 面移動、垂直移動)の 比較 に よつて明 らかにする。このように、休憩行動 の効果 を明 らかにする ことによ り、大 規模施設 における休憩機能 の役割 を明 らかにし、複数利用 を想定 した施設 の計画 に役立てることができる。

*本 研究 にお ける複数利 用 とは調査対象施設 内 の 異 な る場所 にお いて、滞在時 間内 に 多 数 の機能 を利用す る ことと定義 す る。 ネ本研究 にお ける休憩 とは、過去 の研究 によ り明 らか にな つた都市公 園 の捉 え られの 1つ の要素 と同等な大 規模施設 内 の 機能 を利用す る こととす る。(休 憩 の 場 、気 分 の 切 り替 えの場 ) 早稲田大学渡辺仁史研究室

1"7年 度卒業論文


大規 模施設におけ る休憩行動の効果に関す る研究

【2】 研究背景 近年、商業施設 の大規模化が進んで いることは前述 した とお りで、あ らたな計 画概念 の創出が必要 とされている。 大規模施設 の魅力は、個性的な施設 の集積 にある。目的の異なる利用者が一 堂 に会 し、そ こで生じるにぎわいは活気 に満ちた街 のそれに似 ている。 私 の所属す る早稲 田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 には商業施設や レ ジ ャー 空間 の人間行動 に関す る、過 去 の様 々な研究蓄積か ら、都市公園には都市 の機能 と機能 を非線形 的 に結びつける効果 があるとされている。 これは レジ ャー 施設や大規模施設 にお ける利用者 の複数利用 を促す機能 として効果があると考 え られる。 そ こで、本研究では、休憩機能 を、都市 にお ける都市公園 の捉え られ方である、 「休憩 の場」「気分 の切 り替えの場」とみな し、休憩行動がお こなわれ る場 として、 それが大規模施設においての人間行動 にどの様な影響 を及ぼす のかを分析す る。 今後 の大規模建築 における、計画段階で の休憩機能 の扱われ方 の一つの指標 を 提案できると考えて いる。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文


第 3章

調査研究方法

1.調 査対象 2.ア ンケ ー ト調査方法 3.言 葉 の 定義 4.分 析方法 1


【3】

調査研究方法

本研究は以下 のよ うな調査・ 研究方法に基づいて行 った。

1.調 査 対 象 調査対象はタカ シマヤタイムズスクエア

(以 下

タイムズスクエア)と す る。その理 由とし

‐ て]、

1,大 規模で多機能な施設で あるため、利用者 の複数利用 が多 く行 われ る場所 である。

2.公 開空き地 が多 く

(敷 地面積 比約 40%)、

また休憩ス ペー スが各階、各 ゾー ンに適 度 に分

散 していて 数が多 いため 、利用 者 がスムーズ に休憩 で きる場所 が あ り、十 分 に休憩行動 の 効果が引き出 され る。

3.立 体的 な構成

(地 下 4階 地 上

14階 )を もつため、利用者 の垂 直方 向に関す る移動が 伴 い、

利用者 の立 体 的な行動 の分析 が可能であ る。

が挙げられる。

タイムズスクエアに関するデータを掲載する。 参考資料 1 タイムズスクエアの概要 タイムズスクエ (所 在地)

オープン

シマヤ タイムズスクエア

1996年 10月

名称 イ● 宦 盤 'カ

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事業主体 レ ー ル シ テ ィ東 田畢 志島目

総工費

1600億 円

建 築 規模 敗地 面 積

施 設 規模

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E: 55.00077

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〈 月刊 レジャー産業1997、 2月 号をもとに作成)

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駐車 場

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早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文


大規模施設におけ る休憩行動の効果に関す る研究

参考資料 2 タイムズス クエ アの周辺地 図、及び新宿 駅周辺 の主 要大規模 商業施設 の延 床面 積

参考 資料

3

タイ ム ズ ス ク エ ア の 施 設 構 成

タカシマヤ タイムズスクエアの構成

留

3-fワ

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

参考資料 3

各施設 の概要

新宿高島屋 (本 館/地 下 1階 ∼地 上11階 )

東急ハ ンズ新宿店 (本 館/1∼ 7階 )

紀伊回屋書店 新宿南店 (ア ネックス/1-6階

渋谷・池袋となら京都市型大型店で、H警 ‖の店制。あらゆる年代に対応して「繁材」 「,こ 具」 「パーツ」の幅広い商品を抽える。アイテム散は約20万 。各フロアには11談 カウンターを設in し、商品についての相談を受ける 店舗 ni相 :9,145● F 営業時耐,i10時 -20時 初11度 売 lJデ ‖標 :100億 円

[1内 441.li傷 ‖‖。 日本最大級の充場■i薇 を誇る。在暉数は約40万 タイトル・ 100ノ ノlけ 。絵本、 コ )

紀伊國量サザンシアター (ア ネッタス/7階 〉

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ミンタ等のほか、新宿本店か ら移転する洋蓄売場の 充実を図る。 また、CD‐ ター商品 も手がけ る。 メインターゲッ トは20歳 ∼30歳 代 店舗 i“ IIt:4,742● F 営業時‖1:10‖ キー20時 初11度 売 IJデ │:標 :80億 円

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演劇公濱 を軸に新人の 発掘 とロングラン公 (を ,こ 向。わ〔 燿1公 の合‖1に は丈芸講 会や イベ ン "〔 "〔 ト等 を開継 “ ホールmi積 :1,0お ml 客席数 :468席

国 内 19店 ali‖ 。新 lお 地 lκ 最 大のCDス トア。在■t数 は約 35プ ノ債。 リスニ ン グスポ フトば 聡機 ). 最新 ビデ ォ タ リ ップ を上映 す るマ ルチモ ニ ター 、 DJブ ー スキ を設 置.!可 内外 アー チ ス トに よ る イベ ン トを随時 ‖Hllす る。 メ イン ター ゲ ッ トは 10歳 -20歳 代 店 価 mi積 :2,280ぼ 営 業時‖!:10時 -21kt

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タ ラツテラピー (海 洋療法)を 取 り入れた 5店 鍋の インポー トエ ステテ ィ ンタサ ロンのほか、 アニサロン、 ネイルサロンをそれぞれ独立店制 として展開するインシ ョップ システムで運 番。十人 てが完全個 ■6tl(18室 )。 メインターゲッ トは20歳 -35歳 、40歳 ∼50歳 代 -23時 店舗 面積 :617耐 営業時‖ ":10時 初年度売上げ H標 :10億 2.000万 円

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3フ ロアからなる新宿最大の高層 レス トラ ン街。 12階 は若者向けの エン ターテ イ ンメン ト性 の

高い カジュアルゾー ン、13階 は リー ズナブルを価格のポピュラーゾーン、 14階 は本格派ゾー ン として設定。 15店 匈が新宿初進 ::1。 また、吹抜け.足 上庭 口を設けて快通空間 を演:il 総店舗面積 :3,937耐 店舗数 :28″ :舗 営業時‖1:H時 ∼23時 初年度売_lJr目 標 :52億 円 集客 目標 :年 間350万 人

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月 〃 レジ ャ ー産 業 資 料 よ ク 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文


大 規模施設におけ る休憩行動の効果に関す る研究

各フ ロアーの休憩 スペー スの設置個所 を図に示す。 参考資料 4 休憩機能 の設置場所 (○ と□で囲んである場所)

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早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究童レジャー空間研究班 高島屋タイムズスクエアアンケー ト用紙

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Br∼ f層り 休憩 ス ベ ース の配置 個所 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

10


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

●新宿タカシマヤ

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●東急ハンズ アウトドア用品/ト ラベル用呂/自 転車用畠/碗時計/ ボスター /園 芸用晶

キッチン用品/バ ス用昌 /ク リーン用品/ フイットネス用品 /健 ■用 品

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●新宿タカシマヤ

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●東急ハンズ

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仁史研究室 レジャー空間研究班

高島屋タイムズスクエアアンケー ト用紙

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2∼ J層 の 休憩 ス ベ ース の配置 個所 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

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● 新 宿 タカシマ ヤ ・キャリアフアッション/ラ ンジェリー 婦Am(ヤ ング ヤングのための大きなサイズ「サイズフラス」)

●新宿タカシマヤ

●東 急 ハ ンズ 家具・錮立砂レ ′収納用品/塁・床材/ インテリアフアプリック

●東急ハンズ 道具・工員 /金 物 /水 道用昌 /接 着・補俸剤 /艶 科/ 照明器具 /電気 部材

婦 Am(ミ ッシー・ミセスフアッシヨンフォーマルウェア ・小さなサイズの rJl― Jレ サイズ」) 大きなサイズの「 ユアサイズ」

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大きなサイズのユアサイ ン性 を高めました。

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早稲田大学理 工学部建築学科渡辺仁史研究室レジャー空間研究班 高島屋タイムズスクエアアンケー ト用紙

3-Jイ ∼ J層 り 休憩 ス ベ ーズ の配置 飼所 留 イー 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

12


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

●新宿タカシマヤ

●新宿タカシマヤ

ブレタボルテ)き もの・宝飾昌・時計 婦人鳳 〔

紳士田/紳 士靴

●東急 ハ ンズ 本材・脅穏素材/ク ラフト用品・槙里材料/皮 革製品 /ペ ツト用昌

文具 /事務用品 /手 帳/デ ザイン用昌 /函材

●東急ハンズ

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女性にも好

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早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 レジャー空間研究班 高島屋 タイムズスクエアアンケー ト用紙

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7燿 り 休憩 ス ベ ース の配置 飼所 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

13


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

●新宿タカシマヤ

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家庭用品/家 具・寝員 /ギ フトサロン

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lE 高島屋タイムズスクエアアンケー ト用紙 早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 レジャー空間研究■

3-78∼ 螂 診 休憩 ス ベ ース の 配置 飼所 留 イー 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

14


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

●新宿タカシマヤ

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早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 レジャー空間研究班 高島屋タイムズスクエアアンケー ト用紙

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fO∼ ff溜 り 休憩 ス ベ ース の配置 個所 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

15


大規模施設における休憩行動の効果に関す る研究

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早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 レジャー空間研究班 高島屋タイムズスクエアアンケー ト用紙

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f2∼ 13階 の 休憩 ス ベ ース の 配 置 倒 所 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

16


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

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3-fθ fイ 層 の休憩 ス ベ ース の 配 置 個所 留 イー 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

17


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

2.ア

ン ケ ー ト調 査 方 法

タイムズス クエアにお いてアンケ ー ト調 査 を以下 の方法 にお いて 実施 した。

15:30 と 16:30∼ 18:30 16:30∼ 18:30の 2日 間実施 した

■調査 は 10/14火 曜 日 13:30∼

13:30∼ 15:30

と

10/18日 土曜 日

及び

■調査 メ ンバーは早稲 田大学渡辺仁史研究室 レジ ャー 班 を中心 に構成 し、残 りは建築学科生 の有志 によ り行 った。 (14人 )

■アンケー ト調査はタイ ムズス クエ アの出入 日付近 3カ 所 にお いて (次 ベー ジ 図 3-1-1に 示 す )施 設 利用直後 の人 を対象 に実施 した。

このア ンケー トによ り238の 回答 が 得 られ 、そ の うち 223の アンケ ー トにお いて施設利用 が 確 認できた。ア ンケー ト調査 にお ける属性 を表 3-1-1に 示す。また、巻末 にア ンケー トのサ ン プル と集 計 をまとめた。 ア ンケー トの記入例 を図 3-1-2に 示す (9ペ ー ジ) ◆性別 男性

人数 (人 ) 割合 (%)

有効 回答数

女性

35

18[

223

1'60/

840/

1000/

◆

20代

∼ 10代

40代

30代

人数 (人 )

52

85

割モ螢 (%)

23%

38ツ

13 6%

60代 ∼

50代

有効回答郵

24

32

17

223

11ツ

14ツ

80/

1000/

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アン ク ー ト層 営

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

18


_大 規模施設における休憩行動の効果に関する研究

←調査実施箇所

調査実施 領 域 図

F 2

→新 宿 南 口

新宿御苑→

代 々木← 日

3-r-1

晟珀奎冥謝唐慶清所

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

19


大親 組 織 譜 に お LIる 休 籠 行 動の 新 果 に 関 す る研 究

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スクエア

記入 の僣:方 】 【 ※歩 いたルー トを図面上でなぞって、休憩された場所 (座 つたら休憩とします) と、ご矛 1用 された場所 (お 金を払われたら利用とします)に Oで 印をつけて 下さい。 ※休憩されたおおよその時間をOの 中に記入 して下さい。 ※エレベータ、エスカレータ.階 段を利用された場合、行き先の階を館入 して 下さい。 X進 行方向を→で表わして下さい 早稲田大学

嚢 研究宝レジャー空間研究露 高島屋タイムズスクエアアンケート用紙

層 3-1-2 アンター ト記入″

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

20


夫 親 糠 綸 識 に お け る休載 行 mの 勧 興 に 関す る研 究

3.言 葉 の 定 義 本研究における言葉の定義を以下 のように定める。 複数利用 定義 調査対象施設内の異なる場所において滞在時間内に多1数 の機能 を利用することと定義する。

連続利用 定義 調査施設内において利用者が複数利用を行 つた際 に、時間軸において前後関係にあるものと 定義する。 (sequence)

移動距離 定義 ー 利用 した機能及び利用した移動設備 (エ レベーター、エスカ レーター、階段)を 通路を介 し て結び測定したもの とする。

早稲田大学渡辺仁史研究室

21

1"7年 度卒業論文


大IF積 旅譜におけ る休憩行動の効果に関す る研究

休憩機能 まず次 ベー ジにある参考資料 をみていただきたい。これは渡辺研究室 の過去 の研究 によ り明 らかになった都市公園 の主な捉え られ方 である。これ によると都市公園は、レジャー施設 の複 合化 において核 となると位置 づ けられて いる。つまり都市公園又は これ と同等 にフレキシブル な機能 を合わせ持 つ施設 を介在 させることによって、効率 よい複合化が行われ る可能性が強い ことが述 べ られている。 大規模施設内にある多数の機能 の複合化 を考えるとき、この都市公園 の主なイメージである、 気分 の切 り替えの場、休憩 の場が施設内 の多数 の機能 の複合化 を逓増す る効果があると捉え、 分析 を行 う。 タイムズスクエアにある施設 のうち、気分 の切 り替え の場も しくは休憩 の場 として捉える こ とのできる機能 として、休憩スペース及び喫茶店、 レス トランを挙げ る。 定義 本研究 における休憩機能 とは、過去 の研究 によ り明 らかになった都市公 園 の捉えられ方であ る、休憩、気分 の切 り替えの場 として捉 えることができる、大規模施設内 の機能 とし、休憩ス ペー ス及び喫茶店、 レス トランと定義す る。 休憩行動

定義 本研究 における休憩行動 とは上に定義 した休憩機能 を利用する ことと定義す る。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

22


大規模施設における休憩行動の効果に関す る研究

参考資料

:都 市 公 園 の 捉

え られ 方

都市公園 は レジャー施設 の複合化 において一つの核 とな り得 ると思われる。この施設 は単体 の施設 としてはそれほど目新 しいものではないが、それを含む複合施設化 した時非線形的な結 果 になると思われる、つ ま り収穫逓増 の効果が高 く望 まれる。しか し、都市公園 という施設は 人によ りそ の受け取 るイ メー ジが異なる。そ こで、都市公園 とい う施設名 か ら連想 され るイ メージをアンケー トによ り調査す ることによってそ の捉え られ方 を明 らかに し、さらにそれに よって レジャー施設 の複合化 における方向性 を導き出す。 都市公園 の捉えられ方 のアンケー ト結果 を図 4-2-51に 示す。 この図における 「気分 の切 り 「スポー ツ活動 の場」 「休憩 の場」という解答 が無 目的なイメージで あるのに対 して、 替えの場」、 という解答 は目的のあるものである。図4-2-52か らわかるよ うに無 目的な回答 の方 が約 61% と高 い割合 を示 している。また、消費者側 の立場で は都市公園は非常 に空間的、時間的、金銭 的 にもフレキシブルな施設である ことも踏まえると、この施設 は一種 のク ッション的な役割 を 持 ってお り、レジャー施設 の複合化 においては都市公園 または これ と同等にフレキシブルな機 能 を持 つ施設 を介在 させ ることで、効率 の良 い複合化 が行われ ることが期待 される。 公 園の イ メージ に お け る割 合

(%)=(各

イ メ ー ジ の 人 数 (人 ))

/(有 効 回 答 数

(44人 ))x

100

■その他

23%

■無目的

61%

■目的あリ

5%

2-Jf 理フイー

2J2 』 イー 『


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

4.分 析 方 法 1.タ

イ ム ズ ス クエ ア にお け る複 数 利 用 の実 態

調査対象施設内にある物販店、飲食店、休憩ス ペー ス、テ ーマパー ク、映画館、エステテ ィッ クサ ロンの 6つ の施設 の複数利用 の実態を分析する。 各施設 の利用率

(%)=

各施設 の利用人数

/ 2.タ イ ム ズ ス ク エ

(人 )

全体 の利用 人数

(人

)x 100

ア にお け る利 用 者 の休 憩 機 能 利 用 確 率

a.調 査対象施設内にお いて、利用者が滞在時間内に休憩機能を利用 した確率 を分析す る。 休憩機能利用確率

(%)=

休憩機能利用者数 (人 )

/ b。

全利用者数

(人

)x 100

調査対象施設内にお いて利用 された機能 の総数 のうち休憩機能 の利用 された確率 を分析す る。

休憩機能利用率

(%)=

休憩機能利用総数

/

全機能利用総数

x 100

c.休 憩機能 の うち、休憩スペース と喫茶店、 レス トランの利用 された割合を分析す る。

休憩 スペー スの利用率

(%)=

休憩 スペー ス利用数

/ 喫茶店、 レス トランの利用率

(%)=

全体憩機能利用数

x 100

喫茶店、 レス トランの利用数

/

全体憩機能利用数

x 100

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

24


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

d.タ イ ムズスクエアにお ける利用者 の休憩機能 の平 均利用時間

調査対象施設 内で利用 した休憩機能 に どの程度 の 時間が費や された のか を分析 す る。 休憩機能 の平均利用 時間 (分 )=

調査対象施 設 にお ける滞在時間 (分 ) 一 体憩機能利用 時間 (分 )/

3.タ イ ム ズ ス ク エ ア に お け る 滞 在 時 間

休憩機能利用 数

と休 憩

調査対象施設内で休憩機能を利用す ることによって、 滞在時間が どのように変 化 したかを分 析す る。 休憩機能利用時間をのぞ いた滞在時間

(分 )

調査対象施設 にお ける滞在時間

(分 )一

体憩機能利用時間

得 られたデー タに差があるかどうかを検定す る

得 られたデー タよ り 2つ の母集団 の平均をμ 仮説 Hoを

l、

μ2と してその差 を調 べ る

Ho : & r= llz

とたて る。 この検定 で は 2つ の母集 団 に違 いは あ るか どうかの検定なので 対立仮説 Hlを

Hl:μ

l≠ μ2

と して差 の検定 をお こな う。

優位水準 αは一般的 に用 い られ る 0.05と す る。 検定統 計量 Tの 式

T(■ ,ダ 2,S2)=

標本分散 S2の 式

ゞ=

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

25


_麟 模施設における休憩行動の効果に関する研究

40itt

H..μ l― ル 対立仮説:H::μ lキ 2 このとき

HBEnr,+N,-2a

ttlfr

/・

IT(■ ,F21S2)│≧ れ4鮨 ― (サ)

ならば,有 意水準 100α %で 仮説 H。 を来却け る :

4.タ

イ ム ズ ス ク エ ア に お け る 移 動 距 離 と休 憩

調査対象施設内で休憩機能を利用することによって、 移動距離がどのように変化 したかを分 析する。 利用 した機能と移動設備

(エ

レベーター、エスカレーター、階段)を キリ レビメーターを使 っ

て距離を測定 し、実寸に換算する。 移動距離

(m)=

■ll定 距離 ― 休憩機能利用時間

(m)x 1200(縮 尺

)

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

26


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

5。

タ イ ム ズ ス ク エ ア に お け る 利 用 者 の 機 能 利 用 数 と休 憩

調査対象施設内で休憩機能 を利用す ることによって、利用 した機能 の数が どのように 変化 したかを分析する。 休憩機能利用数をのぞ いた施設利用数

=

利用 した機能数 ― 利用 した休憩機能数

6.タ

イ ム ズ ス ク エ ア に お け る 利 用 者 の 垂 直 方 向 の 移 動 と休 憩

タイムズスクエア内における利用者行動 の関 して、垂直方向の移動 について、休憩機能利用 後 の次 の機能利用先 と、休憩機能以外 の機能利用後 の次 の機能 の利用先 とを比較す る。(連 続禾1 用 にお ける休憩機能 の効果 )

a.休 憩機能利用後 の垂 直方向 にお ける利用施設 の分散 物販店 を利用 したあとに利用 した各階 の利用数 と、休憩機能利用後 に利用 した各階 の利用数 を、それぞれ の全利用数

(物 販店利用 488、

休憩 スペー ス利用 69)で 除 して、百分率で表

わす。これ らを比較す ることによ り、休憩スペー スを利用す ることによる、その後の行動 の変化 をみることができる。 各施設利用後 の各階 の利用割合

(%)=

各機能 を利用 したあとの各階の利用数

/

各施設 の全利用数

x 100

b.休 憩機能利用後 の垂 直方向 における移動階数 の平均値 休憩 スペースを利用 した階 と、次 に利用 された機能のある階 との レベル差 を階の差 によって もとめる。

各機能利用後 の垂直方向 における平均移動階数

=

先 に利用 された機能のある階 (階 ) 一 次 に利用 された機能のある階 (階 )

これ を、休憩 スペース、飲食店、物販店の全ての例 において計算 し、それぞれの平均移動階 数 を割 り出す。 これれ らを比較す ることによ り、aと は別 の視点 か ら休憩スペースを利用す る ことによる、その後 の行動 の変化 をみ ることができる。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

27


第 4章

1.施 設 の複数利用割合 2.タ イ ムズスクエ アにおける利用者 の休憩機能利用確率 3.タ イムズスクエ アにお ける滞在時間 と休憩 4.タ イムズスクエ アにお ける滞在時間 と移動距離 5。

タイムズスクエアにお ける利用者 の機能利用数 と休憩

6.タ イムズスクエ アにおける連続利用 と休憩

研究結果


夫 親 種 締 譜 に おけ る休 散 行 動 の 効 果 に 関 す る研 究

4】 研 究 結 果 【

1.タ イ ム ズ ス ク エ ア に お け る 複 数 利 用 の 実 態 a。

物 販 店 に お け る複 数 利 用 の 実 態

タイムズスクエアにおける物販店には高島屋、東急ハンズ、紀ノ国屋、HWが 含まれる。図 4-1-1よ り単体利用が一番多く、ついで飲食店 と休憩スペースが複数利用されていることがわ

かる。 単体利用 108人 のうち、単独利用者 は 41人 、物販店内で複数利用 を行 った利用者は 67人 で ある。タイムズスクエ アは延 べ床面積 に占める物販店 の割合が非常 に高いため、それを反映 し た結果 といえる。

複数利用率 (%) エステテ ィックサ ロン 映百館 テーマパー ク 休憩スペース 飲食店 ■体利用

6096

8096

100%

1-r 例 剛 診 劇 婦 り の実 態 日「イー

早稲田大学渡辺仁史研究室

29

1"7年 度卒業論文


大規模施設 におけ る休 憩行動の効果 に 関す る研究

b.飲 食 店 に お け る 複 数 利 用 の 実 態 図4-1-2よ り、タイムズスクエアにお ける飲食店はきわめて物販店 との複数禾1 用が多いことがわかる。研究室の過去 の研究において、物販店 と飲食店 はそれぞ れ他のレジャー施設 と複数利用されやす いとされているが、両者の違 いが単体利 用の割合からみることができる。物販店はそれ自身が複数利用 される割合が52% と大きかったが、飲食店にお いては 8%と 低い。

複数利用率 (%)

映画館 テーマ′1-ク 休憩ス ペース 物販店 単体利用

100% f-2 飲食店 の 麟 ロ イー

湖

の難

早稲田大学渡辺仁史研究室

30

1"7年 度卒業論文


大規模施設ヒおける休憩行動の効果に関ける研究

c.休 憩 ス ペ ー ス に お け る 複 数 利 用 の 実 態 図4-1,3よ り休憩スペースも飲食店 と同様に物販店 との複数利用が多いことが わかるが、のみならず、単体利用率及びその他の施設 との複数利用率も、飲食店 に酷似 した結果であることがわかる。これは両者に、座ることによる休息の効果 や、それまでの行動を中断することで気分を切 り替える効果、といつた共通の機 能が含まれるためと思われる。

複数利用率 (%)

エステティックサロン

映画館 テーマパーク 飲食店 物販店 単体利用

園牛 f-3 沐憩 ス ベ ースの夜鎌 利用の実富

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

31


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

d.テ ー マ パ ー ク に お け る 複 数 利 用 の 実 態 タイムズスクエア内にあるテーマパー クはジ ョイポ リス という都市型アミューズメン トパー クで、延 べ床面積 は 5,640m2と タイムズスクエ ア内の他の施設 と比べて も高島屋の約 1/10、

HNIVの 約 2.5倍 とコンパ ク トなテーマパー クであ りそれが都市型アミューズメン トパー クの 1 つの特徴 ともいえる。 今回 の調査 にあたっては223人 の利用者 のうちテーマパー ク利用者は2人 のみであった ので 複数利用 の実態を明 らかにすることはできないが、両者 とも物販店、飲食店、休憩スペース と の複数利用 を行って いた ことをあげてお く。

e。

映 画 館 にお け る複 数 利 用 の実 態 タイムズスクエ ア内には東京アイマ ックスシアター とサザ ンシアターの 2つ の映画館があ

る。 今 回 の 調査 に当たっては 223人 の利用者 の うち映画館 の利 用者 は 6人 の みで あつたので、複 数利用 の 実態 を明 らか にす る ことはで きないが、図 4-14か ら単体利用、テ ーマパー ク、エス テテ ィ ックサ ロンとの複数利用がみ られ、単 体利用 はみ られ なか った ことを あげてお く。

複数利用率 (%)

エステティックサロン テ ーマパーク 休憩ス ペース

1イ 留 イー

映 画館の 麟

朋

の難

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

32


大 規 模 施 設 に お け る休 績 行 動の 効 果 に 関 す る研 究

2.タ イ ムズ ス クエ ア にお け る利 用者 の休 憩機能利用 確 率

a.利 用 者 が 滞在 時 間 内 に休 憩機能 を利 用 した確 率 1-b(p30),1-c(p31)の

結果 よ り、休 休 憩機能 利用者の割合

憩 ス ペー ス と結果が酷似 していた 飲食店 に は、食事 をす る、もしくはお茶 を飲 む といっ た、目的利用 の他に休憩機能 としての役割が あ り得ると考 え られ る。 休憩機能 を有する施設 として休憩スペース

し 休 乱割

休憩 あ り 519る

と飲食店のどち らか、もしくは両方 を利用 し た人 の割合 を図4-2-1に 示す。休憩機能 の利 用者数 は利用者 223人 中 114人 でほぼ2人 に

1人 の割合で利用された ことがわかる。 2-1 週フイー

上の結果 を年代別に分析 したのが 図準 2-2 である。表 4-2-1の 利用者 の年齢構成 と比較 す ると、タイムズスクエ アの利用が多い世代

年代別 、休憩機能利用者 の割合

ほ ど休憩機能 を利用 していることがわかる。

60代 ∼

6%

このことか ら休憩機能利用者 は、全て の年齢 層 にほぼ同 じ割合で利用 されているというこ とがわかる。

∼ 10代

5(

2`

クー 2 週フイー

人数 (人 ) 割合 (%) 麦 イワ ーf 秘 駐 彰 率 飾構 成 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

33


b.施 設利用数 に み る休 憩機能 の利用割 合 4-2-aと の違 いは、4-2-aが 利用す る側 か らみた休 憩機能の利用 割合な のに対 して、4-

施設利 用数 における休憩機能の利用割合 (%)

2-bは 利用 された施設 の総数660に お ける休 憩機能 の利用割合で あ る。利用者図 4-2-3よ り、利用 された施設 の 約 1/4は 休憩機能 であ

休憩機能

24%

ることカン)か る。

2-3 週 イー 『

c.休 憩 ス ペ ー ス

と飲 食 店 の 休 憩 機 能 利 用 数 に お け る割 合

図4-2-4よ り、休憩機能利用数 にお ける休 憩ス ペー ス と飲食店 の割合 は、飲食店 のほ う が 高 い ことが わかる。 ただ し、飲食店 には 12階 ∼ 14階 にか けて

休憩 ス ペ ー ス と飲 食店の体憩機能利用数 にお ける割合

(%)

レス トランズパ ー ク とい う 28店 か らなる飲 休憩スペース

食店街が あ り、その ことが集客 力を向上 させ

43%

る一 因 とな っている ことを考 えると、この 中

いえる。

拗 師

には飲食 を 目的 とした 利用 も含 まれて いる と

週 イ2-イ 『

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

34


する研究

d。

休 憩機 能 利用 時 間 の平 均

休憩機能 の利用は 161あ り合計利用時間は 5101分 だった。したがって休憩機能 の一 回 の平 均利用時間は約 32分 であった。 調査対象施設 における休憩スペー ス と飲食店 の違 いの 1つ に、それぞれの利用平均時間が異 なることが挙 げ られる。利用 された休憩機能 を飲食店 と休憩スペースに分けて、それぞれの利 用時間をヒス トグラムで表わ したのが 図4-2-5で ある。それぞれの利用平均時間は飲食店が約

43分 、休憩スペースが約 17分 であった。

□ 飲 食店の利用時間 (分 ) ■ 休憩ス ペースの利用 時間 (分 )

40 5 3 0 3 5 2 0 2 5 1

︵ く ︶覇 く

0 1 5 0

ぃ

O〇 一 1 ,

0 ● lC

● 口 ,‘

0 卜 ,嘔

ool

間 時

牙

onl 帽

0寸 ︱

o n ,嘔

O 劇 ンー

0 一コ嘔

J飲 食 店 と休憩 ス ベ ース の利用 け 聞 の平考 留 イワー 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

35


大規模施設におけ る休憩行動の効果に 関す る研究

3.タ イムズス クエアにおける滞在時間 と休憩 図 4-3-1は 施設利用者 223人 を、調査対象施設 内 にお いて休憩機能 を利用 したか 否か によっ て 分類 し、滞在 時間による分布 を表わ した もので ある。休憩機能 を利用 した 方 のサ ンプル は、 滞在時間か ら休 憩時間 を差 し引いた もの も作成 しプロ ッ トしてある。これ らを比較す ることに よ り、休憩機能 が、それ 自身 の利用 時間以外 の滞 在時間に与 える効果 をみ る ことができる。 図 4-3-1か ら、タイ ムズス クエ アにお ける利用者 の滞在 時間は、休憩 を した人 の方 が長 くな り、それ は全 滞在 時間か ら休憩時間 を差 し引いた時間で比較 して も長 くな って い る ことがわか る。 この結果 か ら、大規模施設 にお ける休憩機能 の利用 は、単 にそれ を利用す る ことによって滞 在時間が増加 して いるので はな く、利用者 をよ り長 く施設 内 に滞在 させ る効果 が ある と考 え ら れ る。 これ によ り、休憩機能 は滞在型 の施設 づ く りに有効 な機能であ る といえ る。

40 35

30

く ︶轟 < ︵

25

20 ¬5

10 5

0 O O O O O Cl…

寸

卜

O

滞在 時 間 (分 )

31 留 イー

休憩 の 有窯 に よ る 滞 在け 用 のダ 竹

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

36


大規模施設におけ る休憩行動の効果 に関す る研究

差 の検 定

休憩機能利用時間の平均の検定結果は表 4-3-1の 通 りである。 仮説 Hoを

Ho : ltL= U2

対立仮 説 Hlを

Ht : ttt*

1tz

とした。

休 憩な し

休憩あ り 平均

98

66

分散

3121 114

1634 109

観測数

0

仮説 平均 との完 自由度

206 4.925

丁

P(丁 く=t)両 側

1.729E… 06

t境 界 値 両側

1.972 3-r 豪ぼイー

仮説

H.:μ l=μ

l立 仮 説

r・

2

+М -2の

′分布

H::μ lキ μ2

この と き

r“

自由度 М

3 ol≧ 亀瓢

→ 「 ならば,イ「意水準 100α %で

仮説 H.を

lす

有意水準 / ′ ′ ′ ′ 子´

_==ri■ _______

る。

'1劇

であるか ら

T=4.925

≧

t=1.972

よって Hoは 棄却 される

以上よ り仮説 2つ の母集団、休憩 あ りと休憩な しに違 いは ある と考 え られ る。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

37


〒動の効果 に関する研究

4.タ イ

ム ズ ス ク エ ア に お け る移 動 距 離 と休 憩

タイムズスクエ アにお ける利用者 の移動距離 を表 にまとめた。タイムズス クエ アにお ける、利用者 の施設滞在 時間内 にお ける移動距離 の分布 を、図に表わ した ものが 図 4-1-2で あ る。 タイ ムズスクエ アにおける利 用者 の移動距離 は、休憩 を した人の方が長 くな る とい う結果がでた。 この 結果か ら、大規模施設 における休憩 は、利用者 をよ り多 く歩かせ 、分散 さ せ る効果 があると考 え られ る。

35

︵ く ︶轟く

30 25

20 15 10 5

0 O0000000 00000000 0い

卜

O―

゛

い

ヽ

移動距離 (m) イー I 休憩 ロ イー

よ る移動距離の 変 ■ ヒ =こ

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

38


大規模施設における休憩行動の効果に関す る研究

差 の検 定

休憩機能利用時間の平均の検定結果は表 4-4-1の 通 りである。 仮説 Hoを

Ho : ttt= lt2

対立仮説 Hlを

Ht: ltr*

1tz

と した。

休憩あ り

休憩な し

平均

541

329

分散

58250 113

16085 109

観測数

0

仮 説 平均 との 是 自由度

171

P(丁 く=t)両 側

8.267 3.6851E-14

t境 界値 両側

1.974

丁

fr 仮説

H。

:μ l=μ 2

4-4-

I

自由度 ヽ +М …2の ′分布

対 立 仮 説 HI:μ lキ μ2 この とき IT(■

,f“ ,s2)│≧

● 、 2 2(サ 1ゃ

ならば,イ「地:水 準 100α 仮説

H。 を葉山lす

)

%で

る。

で あるか ら

T=8.267

≧

t=1.974

よ つて Hoは 棄却 され る

以 上 よ り仮説 2つ の母集 団、休憩あ りと休憩な しに違 いはあると考え られる。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

39


大規模施設におけ る休憩 行動の 効果に関す る研究

タ イ ム ズ ス ク エ ア に お け る 利 用 者 の 機 能 利 用 数 と休 憩

5。

図 4-5-1は 、施 設利用者

223人 を、調査対象施 設 内 において休憩機能 を利用 したか否か に

よ って分類 し、機能 利用数 によ る分布 を表わ した ものである。休憩機能 を利用 した 方 のサ ンプ ル は、 機能利用数 か ら休憩機 能 を利用 した 数だけ差 し引 いた もの も作成 しプロ ッ トしてある。 これ らを比較す る ことによ り、休憩機能が、それ 自身 の利用以外 に、機能利用数 に与 える効果 をみ る ことがで き る。 図 4-5-1か ら、タイムズス ク エ アにお ける利用 者 の機能利用数 は、休憩 を した 人 の方 が長 く な り、それ は全 機能利用数 か ら休憩機能利用数 を差 し引 いた数で比較 して も多 くな っている こ とがわか る。 この結果 か ら、大規模施設 にお ける休憩機能 の利用 は、単 にそれ を利用す る ことによって機 能利用数が増加 して いるので はな く、利用者 によ り多 くの施設利用 を促す効果 が あ る と考 え ら れ る。

45 40 35 30 ͡ く

25

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15 10 5

0

67891011 機能利用数 ニ f休憩 ロ イー

よる利用 機能数 の 変 =こ

`ヒ 早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

40


に関する研究

差 の検 定

休憩機能利用時間の平均の検定結果は表 4-5-1の 通 りである。 仮説 Hoを

Ho : p L= lt2

対 立仮説 Hlを

Ht:

pL* ltz

と した。

休憩あ り

仮説 平均 との晃

2.54 2.17 101 0

自由度

206

平均 分散

観測数

丁

1.607

P(丁 く=t)両 側

0.110

t境 界値 両側

1.972

仮説

H。

休憩 な し

2.22 2.10 109

:μ l=ル

対 立 llttt H::μ

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二 漱 一 一 ,

準

この とき

lr“ ,「 2,s2)│≧ ぉ 、2 1ゃ

な らば,イ「地:水

100α

2(サ

)

%で

'件

仮説 H.を 葉JJけ る。

であるか ら

T=1.607

≦

t=1.972

よつて Hlは 棄却 され る

以上よ り仮説 2つ の母集 団、休憩 あ りと休憩な しに違 いは ある とは考 えに くい

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

41


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

次は α=0.11で 検定 をお こな った。 休憩機能利用時間 の平均 の検 定結果 は表 4-5-2の 通 りで あ る。 仮説 Hoを

Ho : ttt= ltz

対立仮説 Hlを

Hr: lrt*

1tz

とした。

休憩あ り 平均

分散

観測数 仮説平均 との完 自由度 T

1

休憩な し

2.54

2.22

2.17 101

2.lC 109

0 206

P(丁 く=t)両 側

1.607 0.110

t境 界値 両側

1.561 J-2 α=0.11表 イー

仮説

H.:μ :=ル

対 立仮説

:H::μ

自由度 襲 +札 -2の ′分布

:キ μ2

この とき IT(■ ,r2,S2)│≧ 缶1+均 _2(サ )

ならば,有 意水準 100α

%で

仮説 H。 を棄劇lす る :

であるか ら

T=1.607

≧

t〓 1.561

よって Hoは 棄却 され る

以 上よ り仮説 2つ の母集 団、休憩あ りと休憩な しに違 いはあると考えられる。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

42


J捜

施設における休憩行動の効果に関する研究

6.タ イ ム ズ ス ク エ ア に お け る 利 用 者 の 垂 直 方 向 の 移 動 と 休 憩

a.休 憩 機 能 利 用 後 の 垂 直 方 向 に お け る 利 用 施 設 の 分 散 図4-6-1よ り、休憩スペースとの連続利用を行った利用者のその後の利用階の割合は、物販 店のそれと比較して、わずかながら平均化 していることがわかる。つまり、休憩スペースを介 したあとの利用は、次に利用する階が分散 しているということである。

燿 昨

口 物 販店利用後 に利用 した階

F 3 ︲ 隋 町 F O ︲ 野 許 芹 F 6 ”

琳         聖 製ヾ 側眠露里κ

■ 休 憩 スペ ー ス後 に利用 した階

年 F 3 ど F l l B へ 外

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15%

25%

35%

税 贋 野 翡 薩 に利用ガ=行 われた層 餞 顔 漕 と休憩スベースの比較 )

*本 研究 にお ける連続 利 用 とは、調査 施設 内 にお いて 利 用 者 が複数利用 を行 った際 に、時 間軸 にお い て前 後 関係 にある もの と定義す る。 (sequence)

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

43


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

同様 に、物販店 と飲食店の連続利用 にみる利用階 の比較を行 ったのが図 4-6-2で ある。が、 結果は休憩スペース と異な り、その後の利用 階 に片寄 りをみせた。低層部に向けて利用が増加 するのは全ての施設 に共通だが、飲食店 の場合 12Fに もうひ とつのピー クがみ られた。これは

12∼ 14階 にかけて飲食店街があるためで、休憩ス ペース との連続利用が多い。休憩スペース に比べ 、飲食店には主 目的にな りうる要素が強 いため、利用者を上階へ 引き上 げ、図のように 上層部で の連続利用 を促す 、シャワー効果 の核 としての使用が可能である。

アネ ックス

■飲食店利用後 に利用 した階

14F

□ 物販店利用後 に利 用 した階

13F

12F ll F

10F

9F 聖 製 ヾ 判 暖

T' κ

8F 7F 6F 5F

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10%

15%

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300/o

350/o

40%

各施設 利 用 慶 に利用 ″=行 われた″ r笏販店 と飲食 臨の 比較 )

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

44


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

b.休 憩 機 能 利 用 後 の 垂 直 方 向 に お け る 移 動 階 数 の 平 均 値 図 4-6-3よ り、休憩機能利用後 の垂 直方向における移動階数の平均は物販店利 用後 のそれに対 し大 きな値である ことが わかる。垂直方向 における移動が一番大 きいのは休憩スペー ス利用後で、 物販店利用後の移動平均に比べ垂直移動が182% のびている。 これは、4-4(p38)に おいて明 らかになった、休憩 機能 を利用す ることによる移動距離 の増加 と合わせて考察する ことで、休憩機能 の効果は平面 的 にも立体的 にも利用者の行動を増幅 させる効果がある ことがわか る。

平均移動階数

飲食店利用後

休 憩ス ペー ス 利 用後

物販店利用後

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0 (階 )

gイ 手

3

各施設利用後 に動 鵬 賄 ψ れた層 働 脇 難 欧食 落の 比 較 '

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

45


第

5章

総論

◆総論 ◆参考文献 ◆ おわ りに


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

5。

総 論 一大 規 模 施 設 に お け る 休 憩 行 動 の 効 果

a.背 景 大規模施設の魅力は、個性的な施設 の集積 にある。目的 の異なる利用者が一堂 に会 し、そ こ で生 じるにぎわいは活気 に満ちた街 のそれに似ている。 ケヴィン・ リンチは、著書 「都市 のイメー ジ」のなかで、都市が 「記憶 され、楽 しまれる」 ためには、Imageability(わ か りやす さ)が 必要であると論 じている。建築 も巨大化するにつ れて複雑化 し、幾 つ もの施設や機能を備えるようになる ことで、都市 と同様 にわか りやす さが 要求される。 また、 個 々の施設 の間を満たす公共的な空間が施設の複数利用 の可能性を左右する要因の 1 つ となる。本研究 では、休憩機能を、都市における都市公園の捉えられ方である、「休憩 の場」 「気分 の切 り替えの場」とみな し、休憩行動がお こなわれる場 として、それが大規模施設におい ての人間行動 にどの様な影響 を及ぼすのかを分析する。 都市公園 に注 目する理 由は、早稲田大学理工学部建築学科、渡辺研究室 にお ける過去 の研究 よ り、それを含む複合施設化がお こなわれると、複数の施設の複合利用の核 として非線形的な 利用がお こなわれ、収穫逓増の効果が高 く望 まれるとい うところにある。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

47


大規模施設におけ る休憩行動の 効 果 に関す る研究

b.休 憩 ス ペ ー ス

と飲 食 店 の比 較

休憩スペー スというと、公共性 をもった施設である ことが多 いが、タイムズスクエアは大規 模集客施設 として公共性 に留意 した建物 となっている。各 フロアーにお ける休憩ス ペー スの位 置は図 3-1-3∼ 3-1-10に 示す とお りで、Blか ら 14階 まで全 フロアー に配置されて いる。そ して、12階 、13階 には展望 の良 い滞留型 の休憩ス ペー スがあ り、1階 、2階 には南北 に続 く遊 歩道があ り、道幅を広 くとり、床 をアスファル トと区別 し、椅子 を配置す ることで休憩行動が お こなわれ る空間に仕上げてある。また、今秋 にはJRと 小田急線 をまた ぐペデス トリアンデ ッ キ

(全 長

100x幅 10m)が 完成予定で、現状の南北軸 に対 して東西の軸ができる。

施設内 においては、 13箇 所 に吹き抜け空間が設置 され開放感 を演出し、上に述 べ た休憩ス ペースには計約 1000席 の椅子 が置 いて あるほか、 11フ ロアーに飲食店 が配 され 「くつろぎ」 のための空間づ くりがお こなわれている。 第 4章 (4-1-a,4-1-b)で 述べた とお り、休憩ス ペー ス と飲食店 には施設の複数利用 のされ 方が非常 によ く似ていた。そ こで本研究 においては、休憩 スペー スのみな らず飲食店 も休憩行 動がお こなわれる場所 として、休憩機能 の 1つ として捉 え、それぞれについて分析 をお こなっ た。その結果、滞在時間 が長 くなる、世代 を問わず利用 されて いる、利用施設数 が増加す る、平 面方向の移動距離が長 くなる、垂直方向の移動距離が増加する、 という効果が確認で きた。 このことか ら、飲食店 には休憩ス ペース と共通の効果があると考え られ、休憩行動 の効果を 大規模施設 の計画 に利用す る際には、休憩ス ペース同様、飲食店 の配置 をお こなう ことが有効 である

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

48


大規模施設におけ る休散行動の動異に 関す る研究

c.本 研 究 に よ

り 明 らか に な っ た 休 憩 機 能 の 効 果

滞在時間が長 くなる 移動距離が長 くな る 利用施設数が増加す る 垂直方向の移動距離 が増加す る その後 の利用が分散化する これ らが休憩行動 の結果 として本研究で得 られた結果である。そ して、休憩機 能が世代 を問わず利用 されている

(図 4-2-2、

表 4-2-1)と いうことが、施設 とし

ての公共性、そ して有効性 を表わ している。

早稲田大学渡辺仁史研究室

49

1"7年 度卒業論文


大規模施設における休憩行動の効果に関する研究

参考文献

1.C.ア レグザ ンダー :パ タン・ ラングー ジ、鹿島 出版会 2.磯 崎新 :始 源 のもどき ―ジャパネスキゼ ー ション、鹿島出版会 3.ケ ヴィン・ リンチ :都 市 のイメー ジ、岩波書店 4.山 口有次 :レ ジャー空 間進化論 ―遊園地編、1995年 度修士論文 5。

小作玲 :レ ジャー施設 の複合化 に関する研究、 1996年 度卒業論文

6.建 築文化、彰国社 7。

現代建築 の軌跡、新建築社

8.新 建築、新建築社 9.月 刊 レジャー産業資料、綜合ユニ コム

10.週 間ダイヤモ ン ド、ダイヤモン ド社

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年度卒業論文

50


大規模 施設 におけ る休憩行動の効果 に関す る研究

お わ りに

本研究 は実施調査に基づ くものであ り、そのため多 くの方 々の協力を必要 とした。特 に調査 対象 として選んだタカ シマヤタイムズスクエ アは、調査実施期間が開店一周年 と重な り、多忙 の 中、私 の卒論 の話 しに耳 を傾けて いただいた総務部の増田次長 さんに感謝 したい。 あらためて振 り返ってみると、調査対象によ く商業施設を選んだ ものだ と思 う、とい うのも 商業施設、特 にデパー トは 「お客様 は神様」の世界。そ こで一部 9枚 にも及ぶアンケー ト調査 をお こなお うというのだか ら、や られる方は

(お 店 もお客 さん も)た

まった もん じゃない。私

もだいぶ気 を使 って、(と はいって もフォーマルなことは何 もわか らな いか ら気持ちと誠意だけ だが)ア ンケー トを実施 した 日は うちに帰って も風 呂入 つて寝 るのが精 いっぱいとい う感 じ だった。 でもや り遂 げてみると

(ま だ 「おわ りに」が途中だが)や って良かったと感 じている。色 々

な意味で勉強 になった。また、はじめに「休憩機能 を利用 したあとには行動が分散化す る。」と、 仮説 をたてたおかげで膨大な量の分析 も結果が気になって 自然 とはか どった。この論文が どれ ほ ど世 の中で意味のある ものかはわか らないが、自分 にとっては とて も意味のあるものの一つ になるだろう。 最後 に、この論文 は私 一 人の力によるものではな いとい うことをつ け加えてお く。アンケー ト調査を手伝 って くれた研究室のみんなに感謝 したい。そ して ア ンケー トに答 えて下 さった 方 々 にも感謝 します。そ して本研究 を進めるに当たって、適切な助言 をいただいた渡辺仁史教 授、中村先生、林田先生、また レジャー班 の先輩方 にこの場を借 りてお礼申し上げます。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1997年 度卒業論文

51


付録

調査 デ ー タ

◆ア ンケー ト用紙 ◆単純集計調査デー タ


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参な資料■フ│● ア1案 内

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【記入 の仕方 】 ※歩いたルー トを図面 Lで なぞって、休憩された場所 (座 った ら休憩 とします) と、 ご利用 された場所 (お 金を払われた ら利用 とします)に ○で印をつ けて 下 さい。 ※休憩 されたおおよその時間を○ の中に記入 して下さい。 ※エ レベー タ、エスカレー タ、階段 を利用された場合、行 き先の階 を記入 して 下さい。 ※進行方向を→ で表わ して下 さい 早稲 田大学理工

辺仁史研究室 レジャー空間研究班

高島屋 タイムズスクエアアンケー ト用紙


早稲 田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 レジ ャー 空間研究班 大規模施設 にお ける休憩 ス ペー スの効果 に関す る研究

アンケー ト

( (晴

査時 刻

天気

:

時

分)

曇

雨)

早稲田大学建築学科卒業論文作成用の資料として活用させていただくため、下記の質問にご回答下さいますよう お願い申しあげます。 1【 あなたの性別と年齢は ?】

性別 □ 男 □女 年齢 □ ∼10代

□ 20代

□ 30代

□ 40代

□ 50代

□ 60代 ∼

2【 本日のご利用時間はいかほどでしたか?】

(

時間

分位 )

3【 図面 の 中に本 日歩かれたルー トを記入 して下 さい】 ※本 日歩 かれ たル ー トを図面上でなぞ って、休 憩 され た場所 (座 られた ら休憩 とします)と 、ご利用 され た場所 (お 金 を払われた ら利用 とします )に は○ で印をつけて下 さい。 ※休憩 されたおおよその時間を○ の 中に記入 して下 さい。 ※エ レベー ター・ エスカ レーター・ 階段 を利用 された場合、行 き先の階を記入 して下 さい。 記入 例

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御協力あ りが とうございます。


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早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 レジャー空間研究班 高島屋タイムズスクエアアンケー ト用紙

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大規模施設における休憩行動の効果に関する研究 by hitoshi watanabe - Issuu