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韓国の集合住宅におけるアンパンの使われ方

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韓 国 の集合住宅 にお け るア ンバ ンの使 わ れ 方

1993年 度 修士論文 指導 :渡 辺仁 史 教授

早稲 田大学大学院理 工 学研 究科 建設工 学専攻建築学専 門分野

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目 次 第 1章

序論

1-1研 究 目的

1-2 1-3

研究背景 研究概要

第 2章

アンバ ンの概念

2-1 2-2 2-3 2-4

定義 と機能 研究 の意義 集合住宅 における利用状況 用語定義

第 3章

アンバ ンに関す る調査 と分析

3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 第 4章

調査概要 人間面か らみた分析 空間面 か らみた分析 環境 ・ 設備面か らみた分析 考察及 び設計提案

集合住宅平面選択方 法

4-1 4-2 第 5章

分類 ブガ去

結論

5-1 5-2

まとめ 今後 の展望

おわ りに

参考文献

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文


1章 序論


1-1

研究 目的

本研 究 の 目的 は、韓 国 の住 宅 を構成す る一 要素 として の アンバ ンの使わ れ方 を調 査・ 分析 し、そ の結果得 られたアンバ ンに関す る様 々な特性 を、項 目 ごとに整理分 類す る ことで ある。 さ らに、分類 された特性 を活用 した、アンバ ンの平 面選択方法 の提案 も行 な う。

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1-2

研究背 景

住居 は生活を営む上での器 であ り、人間が生きて行 くために必要な三要素である 衣食住 の一つとして、一家族単位が安心 して暮 らして いくための基盤 となる。 した がって、住居 は人間の登場 と同時に存在 し、長 い歳月の間、人間は住居 にお いて住 生活 を送 ってきた。それに伴 い、住空間 に関する様 々な研究が行なわれてきた。 韓国では、住空間の使われ方 に関す る研究は何年 も前か ら行われて いるが、 これ までは、単なるデータの蓄積のみでそのデー タを有効 に利用される ことはなかった。 そ こで、他 の国では見 られない 「アンバ ン」 という伝統的な空間 の使われ方 を中 心 に、今 まで調査 されたデー タと筆者が調査 したデー タを分析 し、そ の結果か らア ンバ ンの特性 を抽出 し、その特性 を整理分類することか ら、平面計画 に生かす方法 を提案す る。 「アンバ ン」 という内部空間は、60C暉 前か ら韓国人たちに強 く認識 されている 空間であ り、現在 までその認識は強 く残っている。そ こで、 「アンバ ン」が定着 し た朝鮮時代 の住宅 の歴史的な面か ら詳 しく説明する。

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<歴 史的背景> 韓国住宅 の足跡を探 ることは彼 らが どんな生活 を営んできたかを見る手掛か りに なるものであ り、特 に朝鮮時代 の住宅は これか らの韓国人が歩んで いく生活の方向 を提示 して くれるよい資料にな るものである。 これは朝鮮時代 こそ官公史が長 い歳月の間生活 し、共感す る中で形成 してきたも のすべてが現われ、 いわば この時代 の住宅 こそ韓国伝統住宅そ のものと言えるか ら である。

1)朝 鮮時代 の住 宅 朝鮮時代 の住 宅 は、儒教倫理 が 深 く定着 した朝鮮 中期以降 とその以前 とで大 き く 異な る。それは、 まだ、男女差別 が小さ く、未亡人の再婚 が認め られ る、そ して相 続上 の男女区別 がなか った朝鮮 前期 と、男性 中心・ 長男優 先・ 出嫁外 人 (嫁 いだ娘 は他 人に外な らぬ こ と)な どの家族概念が働 いた朝鮮 中・ 後期 とで は、そ の住居形 式 の概念 が 異な るか らである。 しか しなが ら、不幸 にも朝鮮 前期 の住 宅 は残 されて いな いため、中 0後 期 の もの と比較す るのは難 しくただ推測 す るだけで ある。 したが つて、現在 の伝統住 宅 とい われる住 宅 の特性 は主 に朝鮮後 期 の もので ある。 朝鮮後期 の住宅 は父 系親族 中心 の象徴で あつて、累代 の 同居 のため に部屋 の専用 性が必要 となる。そ れ は、部屋す べてをオ ン ドル に した住居文化 の定型 の 生成 に多 大 の影響 を与えた と考 え られ る。韓国の住居 にお いて は、家長 0長 男 の暮 らすサ ラ ンチェ と、宗婦 (本 家 の一番 上 の嫁 )0長 男 の嫁 の暮 らす ア ンチェが 中心 となる。

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2)朝 鮮時代 の住宅 の特徴

(上 流住宅 のアンチェとサ ランチ ェを中心 に)

ここでは、す べ ての種類の韓 国住宅 を取 り扱わず、朝鮮朝 の上流住宅 に限つてい る。それは、韓国 における住居文化 の典型的な例 が、なによ りも経済的にゆ とりの あった朝鮮朝 の士 大夫 の上流住宅 だか らである。上流住宅 とは、農民な どの下部階 層の住居である民家とは違って、社会的 に特権支配層であった士大夫 の住宅 をいう。 士大夫 とは、官職 につかぬ士人 と現職両班 の大夫 をともに呼ぶ名称である。現存す る韓国の上流住宅 は、19世 紀以降 に建 て られた ものがほとん どである。一 方 、朝鮮 朝 は儒教文化 の時代であつたため、統治の理念であった儒教が、その時代 の生活全 般 に影響 を及 ぼ したのは言 うまで もな い。

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ここで、朝鮮時代 の上流住宅 を代表す る 「昌徳宮禁苑内演慶堂」 を中心にアンチェ とサ ランチ ェの空間の特徴 を説明す る。 「昌徳宮禁苑 内演慶堂」 とは、朝鮮時代 の純祖28(1829年 )、 王子 の希望 に よって、士大夫 の生活 を理解するため に士大夫 の住宅 を模 倣 して宮 内 につ くられた ものであ り、現存す る朝鮮住宅 の 中で最 も美 しいもの とされて いる。 上流住 宅 のサ ランバ ン (舎 廊房)と アンバ ンが、二 間 となって いる場合にはそ の全体 を使 うが、一般 には障子 で仕切 って空間を可変的に使用する。 しか し、障子 をたたんで引き上げた時で も、敷居 は身分上の境界線 として残る。主人の座って い る場所 に入れる人が いれば、敷居 の外側 に座って対話す ることのできる人が いる。 また、よ り低 い身分 の人は立ったまま主人の話 しを聞かね ばな らな い。 日本 の敷居 越 しのよ うな身分上の区別である。

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N 4 匡嚢ヨ

女子生活空間

E夏コ

男子生活空間

『1

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図 1-1

演慶堂 平面図

主屋棟 (ア ンチェ)は 舎廊棟 (サ ランチ ェ)と 連続 した棟 となって いるが、そ の間 に低 めの垣 を設 ける ことによって、男性用 の空間 と女性用 の空間 を区別 して い る。

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a

主屋棟 (ア ンチ ェ)の 内部空間

アンチ ェには、大庁 を中心 にアンバ ンとコ ンノンバ ンが配置 され、 男子 が入 れな い女子 生活場 として使われた。

0ウ ッパ ン (上 房)

ウッパ ンとは、アンバ ンのウ ッモク (部 屋の煙突 に近 い所 の床、部屋の下座)に 連なって いる部屋 であ り、アンバ ンとの間は四枚の引き戸 の障子 のチ ャ ンホ (窓 と 戸)と なって、普段 は開けておく。 このウッパ ンのウッモクには、ジャン (箪 笥)、 ノン (つ づ ら)、 バ ンダジ (上 部だけに扉 のあるタンス)な どをおいて、そ の上に シルハム (糸 などを入れる箱 )、 バ ンジ ッコ リ (針 箱)な どを乗せてお く。 床、壁、天丼 の仕 上げはアンバ ンと同 じである。

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。ア ンバ ン(内 房) ア ンバ ンとは、 日常主婦 の起居す る内室であ り、夜 には寝室 の役割 を果 たす部屋 で ある。 この空間 には、直系尊属以外 の男子 の 出入 りは禁止 されて いる。それ くら い プ ライ ベー トな空 間であ り、住宅 の 中心部 に位置 して いる。 ア ンバ ンの床 は、オ ン ドルの上 にジ ャ ンバ ン紙 を張 って仕上 げる。 ジ ャ ンバ ン紙

には豆油 を塗って艶 をだ し耐水性 を持たせる。 四面 の壁は、壁紙 で仕 上げる。 天丼は、下張 りを して、厚紙で重複張 りしたあと、上張 りとして青色・ 緑色な ど の色 々な色彩 を選んで飾る。 一般 にアンバ ンは、デチ ョン (広 い板 の間)と ジ ャ ンジムン (桟 に紙 を貼った明 るい戸 )と プンハ ッム ン

(広

い板 の間の全面 につ けた 四枚つづきの格子障子 の戸 )

に連な る位置 にある。 夏期 の暑 い ときには、デチ ョンにつながるジャンジムンを開 けて本 目細かい簾 をか けてお いて、外か ら中が覗けな いようにし、趣 の ある雰囲気 を醸 し出す。

図 1-2

アンバ ンの室 内構成

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│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::三

0デ チ ョン

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

(大 庁 )

大庁 は、アンバ ンとコ ンノンバ ン (越 房)の 間に位置 し、 これ らの部屋 に出入 り す る前室 の機能 を持つ と同時 に、夏 には涼 しい休憩空間とな る。また、家でなにか 行事があるとき、大庁で行なわれる。 大庁 の床 は、ウムルマル (井 の字形 に組んで敷 いた板間)で 、その壁は石灰練 り または壁紙でできている。天丼はタルキ (垂 本)が 露出 されるが、そ の隙間 は石灰 練 りで仕上げ してある。 大庁 は、空間や形態、生活 の機能 にお いても最 も公的な場所である。同時 に、そ れは空間 の分化 とい う側面か ら見ると一定 の水準以上の住宅 に現 れる特別な機能 の 余裕空間で もある。大庁上部 に架け られた大梁 は、そ こが住宅 の中心である ことを 意味す る。

0コ ンノンバ ン (越 房 )

コ ンノンバ ンは大庁 を挟み、アンバ ン と反対倶1に 設置 され る。 オ ン ドル部屋で、 下位 の主 人の夫婦家族 または子供部屋 に使わ れる。

デチ ヨン

越屋

ア ン バ ン

図

1-3

主屋棟 (ア ンチェ)の 平面

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◇

アンチ ェか らみた内部空間 と部屋 の特性

主要な部屋は大庁 よ り出入 りす るが、大庁 に接す る出入 り回は、表裏 を紙張 りに して、そ の中に格子や卍字様 な どに組んだ四続きまたは六続きの戸 を取り付 ける。 マ ダンに面す る部屋 の前面 には、縦箭桟や亜字桟な どの様 々なパ タ ー ンの窓戸 を付 ける。陣子紙は、 日本 とは難 つて輿側 に張るので、紐子 の模様が外部より見 える。 窓戸 の表 には繰戸 だけを付 けるが、その裏 には明陣子 の引戸 と、甲窓 とい う防寒

。

遮光用 の襖 を付 け、そ れ らを戸袋 に入れる場合 もある。 壁 と天丼 も紙張 りにし、部屋 の 内部 の全体 を均質なテクスチ ヤで仕上げて、狭 い 空間をよ り広 く見せ る。 各部屋 には、序列化 の意識が表れて いる。そ れは長幼有序 という儒教的観念 によ るもので、部屋の名前は使用者 の序列関係 に反映 している。た とえば、父親 の部屋 を大舎廊房、息子 の部屋を小舎廊房 と呼び、主屋 の姑 の部屋 をアンバ ン (内 房)、 嫁や子女 の部屋 をゴ ンノンバン (越 房)と 呼ぶ のがそれである。すなわち、それ ら の部屋 は、規模 の大小 と位置関係 によって名付 け られて いるのである。 日上 と目下 の部屋 の大きさや家具調度 の差 も大 きい。 目下 の者は目上の者の半分にしかな らな いし、 日照条件や仕 上げの程度 にも大きな差がある。 一方 、家族主義的な思考 によ り、親族での地位が高 くなるにつれて住居空間も移 行す る。家長 になる男は、七歳になると母 のアンバ ンを離れ、家長権 の移譲 と地位 の上昇 に従 つて、ア ンバンー小舎廊房 一大舎廊房 一亨子 へ と、次第 に個 人的な住居 領域 を拡大 していく。女は、嫁入 りして婚家 に入つて地位 が上昇 して主婦 とな り、 さらに主婦か ら姑 に、姑 か ら祖母 になるとい う生活権 の移行 とともに、ゴンノンバ ンーアンバ ンーゴ ンノンバ ンー南 向きの部屋へ と移動する。

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b

舎廊棟 (サ ランチ ェ)の 内部 空間

サ ランチ ェには、大庁 とサ ランバ ンが配置 され、男子 中心 の生活場 で女子 は入れ なか った。

・ サ ランバ ン サ ランバ ンとは、主 人 の起居す る部屋で、書斎 として使 う場合 は文房 ともい う。 客 を向か い入れ る空間で あるので、 中流以 上の住宅 にお いて は非常 に重要な役割 を 果た して いた。 朝鮮時代 の家族制度 は家父長的制度 であつた ので 、 このサ ランバ ンは住宅 にお い て重要 な位置 を占めて いた。さ らに、上流社会 の場合 、政治・ 社会面 の交流 が活 発 で あ り、 これ らが通常サ ランバ ンで行 われた ので、主 人 の 日常生活 は もちろん、来 客 の接待や文客 たち との対話な どのため に機能 して いた。 床 は前記のア ンバ ン同様 にジ ャ ンバ ン紙 で仕 上げ、壁 は壁紙上 げで、天丼は天丼 紙 で仕 上 げる。

図 1-4

サ ランバ ンの室 内構成

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・ デチ ョン (大 庁) アンチ ェにある大庁 と同じ機能があり、きわめて親 しい人や直系尊属ではな い と、 絶対 に入ることができなかった。主人は必ず大庁 の上で下人たちに仕事 をに指示 し、 彼 らは接近す ることのできな い場所であつた。 このよ うに、大庁 は、朝鮮時代 の上 流住宅 の権威 を象徴す る空間であると同時 に、身分上の位階秩序を物理的 に表現す る場でもあった。

tt>tt> | 図

◇

1-5

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舎廊棟 (サ ランチ ェ)の 平面

朝鮮住宅 の特徴

。起居様式 韓国人 の起居様式 は 日本 と同 じ座式 で ある。韓 国 の住居 を特徴 づ ける もの とし て、オ ン ドル とい う床暖房方式 があ り、座式生活 と密接な関係が ある。 ・ 男 と女 の 空間 儒教 の影響 で、男女 の別 、長幼の序が守 られて いる。 この影響が住居 の構成 に 反映 され、アンバ ンを核 とす る女 の 空間 とサ ランバ ンを核 とす る男 の空間 とに 分 かれて いる。 ・ 夏 と冬 の空間 住居内 には冬 を過 ごす空間オ ン ドル と夏 を過 ごす空間大庁 の二 種類 の空間が用 意 されて いる。大庁 は抹 楼 (マ ル)と 呼 ばれる板張 りの床仕上 げで ある。

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3)朝 鮮時代 のア ンバ ンの特徴

a

ア ンバ ンの平面 の尺度

ア ンバ ンは就寝 ・ 食事 0談 話及 び主婦 の来客接客 の生活空 間で ある。上流階層 の アンバ ンは普通 2∼ 3間 とな り、各 間は中間 口を作 り開閉が できるよ うに して、必 要 に応 じて 1間 また は 2∼ 3間 の部 屋 を解放 して同一 の場所 として のアンバ ンを構 成す るよ うに して いる。本造架構 造 の特徴 か らみて、ア ンバ ンは 2∼ 3間 の 単一 空 間 の部屋 で作 られた にも関わ らず 、1間 部屋 を基 本単位 として 1間 または 2∼ 3間 に拡張 して いた。 したがって、ア ンバ ンの最 も基 本 的な大 きさは、1間 部屋 の間長 とそ の 中で活動す る使用者 との相 関関係 で検討す べ きで ある。 部屋 の大き さを決 める際 の先決条件 は、就寝 0食 事 0談 話及び主婦 の接客 に必要 な動作範 囲 を確保す る ことで ある。そ のよ うな考 えか ら、動作範 囲が最 も大 き い就 寝動作 は、個 人 の活 動範囲す べ て を網羅できる と考え られ るので、部屋 の大 きさを 決 める最 小基準 にな る と言える。 就寝 は平面的 にみて 、最 も大 き い 占有面積 を要す るが、人が横 になった形で腕 を 広 げた動作 には20(セ ンチが必要 で あ り、 この寸法 に、 アンバ ンの頭部 に置 く鏡台 ある いは 函 の幅 (30セ ンチ)を 合 わせ た数値が朝鮮 人の考 える理想 の 間長 の イ ンチ 数 (23(セ ンチ)と ほぼ一致 して いる所 が注 目す べ き点である。 食事 または談話 の際は胡座 (あ ぐら)を か くが、部屋 の大 きさは、 この姿勢 の利 用者 の対 面距離・ 隣席 との距離

0-部 屋 に入 る人数な どによって決め られ る。間長

が (8尺 間長 )の 部屋で壁 に背 を向 けて座 るときは、対 面す る人 とは 150∼ 16Cセ ンチ程度 の視 距離が確保 され るが 、 これはホル (E.T.HalDの 主張す る親 しい関係 の 人 々の視距離 (120∼ 21Cセ ンチ )に あてはまると言 える。 この 1間 部屋 での視

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距離 は冬 に適用 され る ものである。春・ 秋 はふす まを開けて 2間 程度 を一 つの部 屋 として利用 して いた。 同一の行為 を行な うときも、2∼ 3間 部屋 に解 放 した ときに は、動 作 に余裕 が生 まれ、移動が 自由にな るが、 これ は部屋のポ リュー ムだけで は な く対面距離 、隣接す る空間 との連続性な どにも関係 がある。 このため、 アンバ ン は季節 に対す る融通性 をもつ と考 え られ る。

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b

アンバ ンの天丼 と尺度

部屋 の天丼 の高 さを決める方法 には、大人の男子 が腕 を上げた活動範囲を基準 と して心理的な補正 をして決めるとい うル・ コルビジェの説、使用者 の社会的な距離 と使用用途 によって決めるとい うク リス トファ・ アレキサ ンダー (C.Al― nde→ 説、マ ッ ト数 ×0.3+視 高で決めるとい う日本式などがある。 このよ うな方法 は表現 の差 はあるものの活動範囲を基準 にして心理的な要因を考 慮に入れて補正す るといるル・ コル ビジェ説 と流れが同じであると言 える。さらに、 アンバ ンの場合、個 人的な生活 を基準 にして部屋 を拡張 し社会的な性格 を受容 して いる。なお、空間を決定す る際には、最 も必然的な内容 をまず に考慮 に入れて、そ の上で融通性が求められる心理的な要因を検討すべきであるとい う、ル・コルビジェ 説 によるアプ ローチが代表的な方法であると言える。それに加えて社会的な行為 と 利用性格 による行為 と心理的な補正 を検討するのが妥 当であると言える。 朝鮮時代 、大人の男子 の標準身長 163セ ンチ ×標準偏差4.95セ ンチ とは大人の男 子 の使用者全体 の95%を みた し、大人の女子のあらゆる使用者 をみたす身長基準 は 168セ ンチであった。この身長 を基準に物理的な側面か ら要求される天丼 の高さは、 カ ッ (冠 )を かぶった とき (168セ ンチ +10セ ンチ)よ り確実 に、そ して腕 を頭上 に上げた とき (206セ ンチ)よ り高 くなければな らな い。実際 に朝鮮時代 の天丼高 は186∼ 230セ ンチまでであって、特殊 な場合を除けば200∼225セ ンチ くらいで あつ た。

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最低天丼高

腕 を上げる

笙胆

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笏/ 富

6/ 騒 ︲ 2

5 筋/ 2 ︲

1-6

“/ 郷

螂/ 鰤

図

ア ンバ ンとサ ランバ ンの天丼高の分析 図

天丼 が動 作 の高 さよ り高 い場合 は、活動範囲に対す る心理的な余裕 として も考 え る ことができ、他 方 では、官 僚 主義 の権威的な 上流階級 の垂 直的な外観 にこだわ る 傾 向 と して も考 え られ る。 しか し、 186セ ンチ程 度 の天丼高 はむ しろ動作範囲 よ り 低 い。そ れは、部屋 の 出入 りの時間 を除 けば、椅子 の 生活 よ り低 い あ ぐらの姿勢 で 座布 団 の上か ら床 に密着 した生活 を して いたか らであって、場合 によっては、近 い 所 へ の 動 きがよつ ん ば いでで きるためであったか らと考 え られ る。 したがつて、 平 常の あ ぐら姿勢 の生活 にお いては、低 い天丼 で さえその高 さの余 裕 は十 分で あつた。 さらに現在のイス式生 活 に比べ て椅子の高 さくらいは、物理的、心理 的な余裕 を持 っ て いた と考 え られ る。 家具 の 空間点有度 も重要で あるが、朝鮮時代 の室内家具 の場合 はタ ンスが最 も背 の 高 い (160∼ 185セ ンチ)も ので、 しか しこれは使用者 の動作 の 高 さよ り低 か つ た ので、 現在 の家具 よ り身体 の 動作範囲 を越えて いて家具 の配置が天丼 の最低 の高 さを決 め るような場合はなか った。 したがって、ア ンバ ンの高さが家具 の高 さによっ

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議 群轟 難轟 難 華難 難 難 難 華難 華難 華難 難 轟 1難轟 華難 華華難 轟 難 難 難 難 難 難 難華 難

て決まるような場合はなかった ということが分かる。なお、天丼高は低 くなる可能 性 も含 まれて いる。 視覚的な点か ら期待される適性な高 さとは、普通の姿勢か ら物事 を楽に見る こと のできる水平視野60度 、仰角15度 であるような 目の視覚構造 を基 にして、朝鮮時 代 に理想的であつた 8尺 × 9尺 の部屋を 1間 、2間 に連続 して使用 した と想定 して 分析す ると次 のようになる。

H:部 屋 の天丼高

W:部 屋 の幅 L:部 屋 の 長 さ

L視 高

図

1-7

期待 され る適性天丼高 は

視知覚 による適性天丼高 の検証

(H)覗 高 (h)× 視距離 (L)× tan15で ある。

1)8尺 × 9尺 の 1間 部屋で使 う場合 ・ 立 った時 の視 高 154セ ンチ、視距離200セ ンチ を基準 に してみる と

H=154+200× tan15=207.5セ ンチ にな る。 ・ 座 つた時 の視高80セ ンチ、視距離200セ ンチ を基準 に してみる と

H=80+200× tan15=133.徒

2)9尺

ンチになる。

× (2× 8尺 )の 2間 の部屋 で使 う場合 も同 じ方 法 を用 いて 計算す る と

・ 立 った時

:H=269セ ンチ

C座 った時 :H=203セ ンチ程度 になる。

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種 難 轟 難 轟 難 難 群 難 華 難華難 轟 1難 轟 難 難轟 轟 難 難 難 轟 轟 難 難 嶽 華 華轟 鱗 難 難

:

以 上 の結果 か らみ る と、立姿勢 で期待 され る天丼高 は 1間 部屋 で207セ ンチであ り、2間 部屋 で269セ ンチである。実測 したア ンバ ンの天丼高 の分布 は 186∼230セ ンチの分布で平均高 21た ンチ、標準 偏差 15セ ンチであった。それは、1間 部屋 で 立姿勢 の期待 され る天丼高に比 べ て平均値が少 し高 いが、分布 か らみ る とほ とん ど 一致 して いる といえる。 2間 部屋 に した場合 、期待 される天丼高は269セ ンチで実 際 の平均値 219セ ンチ、標準偏差 15セ ンチ は期待値 よ り低 い といえる。 しか し、実 際部屋 を利用す る大部分 の時間 は座 つたあ ぐらの姿勢で あるので、座 つた時 の203 セ ンチ の期待値 か らみ る と、適性 で ある といえるであろう。 さ らに、ア ンバ ンは 1 間の室 内空間 を基 本 に した最 も必 然的な単位空 間であ り、また 、必 要 に応 じて 2∼

3間 に拡張 した場合 にお いて も、各部屋 は開 口部 の連結 として感 じられ るため、通 常 の 2∼ 3間 の部屋 の期待値 よ りも低 い天 丼高 であるが、 この場合 は この天 丼高 の 低 さが圧 迫感 を与えるかわ りに各部屋 の親密度 を増す要因 とな って いる。 このよ うな側面 には、天丼高 が 低 くなるほ ど、また室内空間 のポ リュー ムが小 さ くな るほ ど寒 い冬季 には有効 で あ る とい う点が あつた。 しか し、天丼 が 低 す ぎると 室内空間 が濁 って しま う弱点が あ るので、壁 上部 に風通 しのできる窓 をつ けた り、 天丼 に開 田部 を作 りそ の対策 として いた。

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c

ア ンバ ンの開 口部 の尺度

ア ンバ ンには普通 中庭、内大庁 、ウ ッバ ンまたは裏部屋 、台所 、ダ ラック (屋 根 裏 )、 はめ込 み の戸棚 な どに通 じる開 口部 が有 り、アンバ ンを 中心 に東 西南北 に隣 接す る空間との通行 、視覚的・ 聴覚的な意思伝達ができるよ うにな って いる。なお、 開 口部 はその使用用途 と家の構 成 によって多様な大 きさと形態 をもつ。 大庁 に通 じる扉 は、一般 にア ンバ ンの通用 口として利用 され、夏 、ア ンバ ンの機 能 が大庁 に拡張 され る と持 ち上 げて つるす。 この扉 の有効高 さは約 152∼ 200セ ン チで、比較的低 い開 口部 には高 い敷居 を設 けて、逆 に、高 い開 口部 には敷居 を低 く して鴨居の下段を180∼ 210セ ンチ くらいの高さに調整 していた。高 さ180セ ンチ は、 ガ ッ (冠 )を かぶ った大人の物 理 的な数値 178セ ンチ (168セ ンチ +10セ ンチ )と ほぼ合致す る高 さで あ り、普通 101∼ 161セ ンチの高 さで、そ の高 さが低 い場合 は 敷居 を高 く、高 い場合 には敷居 を低 くして鴨居 は 150∼ 160tン チ くらいの高 さを 確保 し、風通 しや 物 品伝達な どの副次的な用途 の移動 と伝達 ができる開 田部 として 利用 され る。 台所 に隣接す る位置 には、飲 み水 の器 の 出 し入れや 意思伝達用 の開 口部、ア レッ モク (オ ン ドル部屋で焚 口に近 い所 の部屋 の上座 )か ら中庭 に通 じて扉 の開閉 によっ て外 を覗 くことので き る小さいボ ンチ ャ ンム ン (穴 をあけて枠 な しに紙 だ けで封 じ た窓 )、 外部壁 に小 さ く設け られ た窓な どがあ り、そ の機能 と用途 に合 わせて大 き さが決め られた。 このよ うな開口部 は人 々の移動 に使わ れ るので はな く、音 。空気

0

光及び物 品 の伝達 のために設 け られて いる。全般 に、部屋 の大 きさに比 べ て開 口部 は多 く多様 で あるが、そ の大き さは最小限 にお さえよ うとした意 図が感 じられ る。 ア ンバ ンの開 口部 を最小限の大 きさにお さえようとした理 由としては、熱損失

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1993年 度修士論文 19

:


極小化 と、各方向 に対す る開 口部 の必然性の下で、外部 に対す るプライバ シー の 確保 とやす らぎを求め る心理的な配慮な どが上げ られる。 このように開 口部 を小さく、低 く設けたにも関わ らず、重苦 しい雰囲気 にな らな い理由には、床 に密着 した座式生活 をして いる こと、外か らは中が見えな いが窓 の 付近 に座 つて外が十分 に見 えること、そ して部屋は中であまり移動 しな くて も十分 利用できる ことが上げ られる。 したがつて、アンバ ンは小さい空間であるが、内部 と外部 の移動 を妨げ られる ことな く行 な うことができるため、動作 の大き さにほぼ 一致す るような寸法 しかない場合にお いても、それほど重苦 しい感 じを受けず に生 活できた と考え られる。

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20


華華難 葺難響 難 華華難 轟 華華難華華轟 華轟難 華難難 : 疑 難華華華群華華 妻轟難 難轟 難 華華≡

d

ア ンバ ンの意 匠

ア ンバ ンの意 匠要素 には、部屋 の形態 、必要な器物 、そ して使用者 が含 まれ る。 部屋 の境界 には 引き戸 があ り、開放 して連続 した部屋 の形 として拡張す る際 には、 敷居 ・ 門柱 。鴨居な どが分節要素 になる。 この 引き戸 は紙張 りで仕 上げ られ、壁面 と同質性 を維持す る。 大庁 または中庭 に通 じる窓は薄 い窓紙 で仕上 げ られ、 日や 月の光 と窓格子 の陰影 によって 静 かな対比 を作 り、そ の大 きさ と時 間 につれた変化 をつ くり生命感 をもた せ る。 他方 、はめ込 み の戸棚 の扉 、煙窓、台所 へ の意思伝達用 の開 口部があ り、 こ れ は人の通用 口で はな く家具の扉 のよ うに見え るもので ある。そ のよ うな要素は特 に近 い距離で認識 され るもので、狭 い部屋が狭 く感 じられな い相対的な 比較要素 に なる。 これ と類 似 な効果 は部屋 にお いて ある家具 にもみ られ る。壁面 に沿 って配置 された家具 は装飾物 と装飾模様 で部屋 の 中 にいる人 々の視線 を とめ させ る。壁面 に 描 いて ある、また は張 って ある山水 画 の場合 も同様で ある。内容 は眺め る人 々の思 考 を 自然 の無限 の境地 にまで上昇 させて、物理的な側面 の限界 にも関わ らず 精神的 な側面 に拡大 されて しば らくの間豊か さ と開放感 を与 える。 このため、ア レ ッモク に座 って いる人は 四方 の 開 口部 の位 置、方 向、大 きさによる効 果 と共 に部屋 の意 匠 要素 によって、狭 い場所 が広 く、豊 か に感 じられ るよ うになる。

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難難 難 難華華華難 難難華華華華華華 難 難器華 華難 難 華華難 難 華華華華 華華難華華難難 華 難難 華 難彗

◇

アンバ ンの家具

朝鮮時代 のアンバ ンで は様 々な家具 を使 いなが ら内部空間 を利用 した。 以下 でそ の 内部空 間で使わ れる家具 を説 明す る。

・

ジャ ンノン (タ ンス)

ジ ャ ンノンは主 に衣 類 を保管す るアンバ ンの家具 で 、 2段 または 3段 の形 で螺釦 などで飾 られ るものが多 い。内部 は衣服 を折 り畳んで入れ られ るよ うになって いる。 開き戸 の扉 が 各段 ごとつ け られて いる。上下段 は間 に引き出 しを設 けて分割 し、実 用性 と外観美 を追及 して いる。

・

ノン (つ づ ら)

ノンはタ ンス とともにアンバ ンの家具 の基 本 にな る もので、同 じ大 きさの箱 を 2 段 または 3段 に積み 重ねて つ くる。構造 はタ ンスよ り融通生が あるが、外形上タ ン ス との相異点 は見 当た らな く、 ノンの場合 は最上部 に タ ンスの幅 よ り広 い屋根板が ある。

0バ

ンダジ

バ ンダジは長方形の箱で、全面 の上部 を扉にして上下 に開 くようにつ くった家具 である。主に庶民層で タンスまた は、ノンの代用物 として使って いた もので、高さ

80セ ンチ前後 で全面 には装飾物 を貼 り付 けた。上 には布団を載せ ることができる。

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難難華難華難 :菫 華難華難華難華織華群轟華難難難 :華 難華難華難華華難響華 構難華轟華

・

卓子

伝統 的な文房家具 として最 も独特 な韓 国式家具 に属す る。 卓子 の一 種 の四方卓子

)は す べ て を骨組 で つ くる場合 もある

(四 本 の細 い脚で支 え られ棚が四 ・ 五層 ある

が、一般 には下 の一つの段 の四面 をふ さいで 扉 を設けて収納用 として使 えるよ うに 作 られて いる。 卓子 は装飾 が 少な く質素であ りなが ら堅実な構成美 をみせ る。 さ らに、各段 の美 しい比例 関係 によってす ば らしい造形感覚 をみせ る。

。 手文庫 (文 房 ) 手文庫 は小型 の文房家具 であるが、様 々な小 さい器物 を収納で きる もので、そ の 上 は観賞品 を陳列す る陳列台 の役割 も兼ねて いる。サ ランバ ンのみな らずア ンバ ン でも使われる。単手文房 、双手文庫 、手文房 の下部 に引き出 しを設 けた 2層 手文房、 引き出 しと手文房 を混用 した乱手 文 房な どがある。

・

鏡台

鏡台 は女子が結婚す る時 に持参す る主要な家具であ り、化粧用 の鏡 と化粧箱 を重 ね、華麗な装飾がなされて いる。伝 統的な古 い鏡 台 の形態 は、下段 に開き戸が あ り、 そ の 内部 には化粧道具 を入れる引き出 しがある。

0

屏風

防風 と装飾 の兼用 の用途で用 い られ るもので、 2枚 折 りか ら 10枚 折 りの偶数枚 折 りで作 られ る。室内 に趣 の ある雰 囲気 を与える役割 をす る。

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轟華 :華 華 華華華華華華 轟 :華 華華華華華華:華 華難難難 華 華 :難 :華 華難難 難 :華 彗華 難華華華 華 華華 :

・ 簾 :暑 い夏 に 日光 を遮 り、そ して視線 を遮 断す るために用 い られ る。種類 は竹 と葦で作 られた ものが ある。

。帳 :青 黒 の葛 の繊維織布 を素材 にして作 る。主 に、冬 に使われる。

手文庫

ジャ ンノ ン

,(文 箱 )

鏡台

図

1-8

四方卓子

ア ンバ ンの家具

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1993年 度修士論文

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議 華華理 華華華難 難 難難 難 難 難 華妻妻難 華難 織 華響 華難 難 難 織 織 羅 華難 難 華華難 難 難 難

◇

オ ン ドルとマルの構成

冬 の夜 、オン ドル部屋の焚 回の近 くに敷 かれた布団の中に入って体 を温め、火鉢 を囲んで座って果 を焼 くときの雰 囲気 は、韓国の住宅 のみで味わえる趣である。 オ ン ドルの設け方は、地域 と時代 によって様 々であるが、その基本 は焚 口・坑道・ 煙 突である。特 に、煙突 はオン ドル の設け方 によって、焚 回の向か い側 かその対角線 上に置かれる。北方 の住宅では煙突が焚 口の向かい倶1の 壁 に沿って高 く立て られる が、それは冬 の北西風 の逆流を防 ぐためであった。南方 の住 宅では宴庭 のかたすみ に簡単 に排気 口だ けをあけた石や土あるいはれんが造 りの煙突 が置かれ、庭園構成 の点景 としても認識 されるのが一般である。一方、台所 の焚 口では飯 を炊き、暮 ら しに肝要な火種 を保 つ機能 をも兼ね る。 オン ドルが、冬 の生活空間のためのものであれば、マルは、夏 の生活空間のため のものである。涼 しい夏 の昼、麻布で作つた着物 を着 て、後 ろの板門 を開き放 し、 大庁 に横たわつて昼寝 をする気持 ちは口では表現できな い。

オ ン ドル の 部屋

`

図

オ ン ドルの部屋 の温度分布

1-9

オ ン ドルの構成

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華:華 難華 難難華 難難難妻華難菫 難難難難 轟菫 難華華菫 華難難難難華 難難難轟華華難難難 難難 難驀重 :華

1-3

:華

:奎

研究概要

本論文は、第 1章から第 5章で構成されている。

第 1章

序論 研究 目的及び 、そ の 目的 を選択 した背景 を述 べ る。

第 2章

アンバ ンの概 念 ア ンバ ンの定義や機能か ら集合住宅 にお ける利用状況 を述 べ る。

第 3章

ア ンバ ンに関す る調査 と分析 集合住宅 にお けるアンバ ンの使わ れ 方 によ り、 「人間」 「空間」 「環境 ・ 設備」 のわ け分析す る。

第 4章

集合住宅 の平面選択方法

アンバ ンを 3章 の分析結果 か ら人間行為 によ り分類 し、それを 「空間」 「環境 0設 備」 の要素か ら平面選択方法を提案 す る。 第 5章

結論 結論 として得 られた結果か ら、今後 の展望 を述 べ る。

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2章

アンバ ンの概念


華華難難難華難難華難華華難華 轟華華難難華難難華華華華華華華華華妻華難難華 :難 難難難難難議難華菫

2-1

ア ンバ ンの定 義 と機 能

集合住宅 のアンバ ンは居間があるにもかかわ らず、寝室・居間・ 食堂 0応 接室な どの機能 をもった伝統住居 の機能が残っている。 伝統住 宅でのアンバ ンは一番閉鎖的な場所 にあり、親戚や親 しい人だけ入る こと ができた。 伝統住居 のオン ドルの構造は、アンバ ンを暖める暖房の機能 と炊事 をす る台所の 機能を併用 している。 また、台所か らアンバ ンまでの動線が短いため、アンバ ンで 食事 をす るようになって家族 の団 らんも行なわれた。それは、現在 の食堂 と居間の 機能がその ときはアンバ ンにあった といえる。 アンバ ンの面積 はほかの部屋よ り広 いし、住居 の面積 が広 ければ、アンバ ンの面 積 も広 くなって いる。それは、伝統的な家父長制度か らくるアンバ ンを中心 とした 住意識 が残 って いるか らである。 このことか ら、集合住宅 とい う西欧式 の住居様式 (寝 室 と台所がはつき り分散 し、私的空間と公的空間が分離 されて夫婦寝室 は夫婦

だけの私的空間 となって いる)の 中 にアンバンの象徴性 と重要性がみ られる。

1970年 以後 、単位平面 あた りの面積増加や核家族化 による家族関係 の変化などで アンバ ンがプライベー トな夫婦寝室 として使われる傾向 となった。 これは、食堂 と 居間それぞれの機能 を強 くする要因 にもなっている。

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表

2-1

ア ンバ ンの機能 (歴 史的 ) 近代時代 。家族生活圏

朝鮮時代

。女子生活圏 一女子だけ入 れる 一館 は輌│) 一嘲龍電断 )

一家族団 らん ―接客 一負葺撃 (笏 鶴D 一 離

(2,ti,:、

一家事 ―

私

室

一家事 一公室

うメ モ liF)

将来

現在

。家族生活圏 ・夫婦生活圏 ―家族団 らん ―少 しの 家族団らん、 ―接客 ―瑣済ユ 麟 ) 一嘲龍毛 υ議請) 舞 1:言 :そ 事 、

館

、

―剰涯毛り謝請 )

一 舞

一 私

室

―公室

将来 は、近代時代 と同 じような変化 を予想 している。それは、西欧式 の集合住宅 が導入 され、部屋 の機能や配置な どが変わ って も、 「アンバ ン」 とい う伝統的な呼 称 は変わ らず、そ のまま残っているか らである。 ここでいう伝統住宅 とは近代 における住宅 の ことを指す。

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難華華葺:華 華華轟妻華:華 華妻華華華華華華華華華華:難 華華蕪 難轟彗華葺華華轟華華華轟轟葺轟彗華華難華華簿華華華華華華 :

1)ア ンバ ンの概念 と認識

a

概念設定

伝統的住宅で のアンバ ンは、婦人や子供 を中心 とした家族の食事

。団 らん・ 接客

の場であつた。 しか し、現在 の集合住宅 ではアンバ ンで団 らんや接客が行なわれて いる例 は少な くなって いる。 時代 とともにアンバンの夫婦寝室 としての性格がよ り明確 にな り (表 2-2

ア

ンバ ンの概念 の分布)、 集合住宅設計 の時にもこの ことに対する考慮 を必要 とする。 アンバ ンの空間に関する概 念 を夫婦中心・ 家族中心・接客 に分 けてそ の分布 を分 析 した。

表 2-2

アンバ ンの概念 の分布

分布 (%)

空 間の概念

夫婦 中心空間

77.3

家族 中心空間

14.5

接客空間

0.3

夫婦 +家 族+接 客

7.6

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0夫 婦 中心空間 :最 近、ア ンバ ンにつ いて、客 や子 供 か ら独立性が確 保 できる夫 婦 中心 の 空間であ る と考 える傾 向 が増加 し、実際使用実 態 にお いて もア ンバ ンは夫 婦 の寝室 として利用 され、主 に夜 間 の利用 とな って い る。 ・ 家族 中心空間 :家 族 の団 らん の場 としての役割 を持 ち、夕方 に家族 がテ レビを 見 る場合 に利用 して いる。特 に旧式 の家具 をもつ 夫婦 にお いて はアンバ ンが今 も家 族室 の役割 を して いる。 ・ 接客空 間 :接 客 場 として の機能 は減少 して いるが、伝統的 なアンバ ンの性 格 も 一 部残 って いて、親 しい人が来 る とアンバ ンで接客す る場合 もある。 ・ 夫婦 +家 族+接 客 :空 ・ 私 生活が行われて いる。それ は、居間の機能が足 りな いか らで ある。

集合住宅 のアンバ ンは団 らん 。接客な どの機能 を失 い夫婦寝室化 してか らも、精 神的 には 「家」の中心 としての性格 を残 している。

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b

ア ンバ ン認識性 向

アンバ ンが もって いる象徴性 の面か ら、現在都市 の集 合住宅 にお けるア ンバ ンの 認識度 を部屋呼称や住宅 内で一番重視す る部屋な どで調査 した。

●

ア ンバ ンの呼称

アンバ ンの呼 称 を 「ア ンバ ン」 「ク ンバ ン」 (一 番大 きい部屋 の意 味)に 2つ 分 けて調査 した結果 、78。 9%が 「ア ンバ ン」 と呼んで いる。

表

2-3

ア ンバ ンの呼称

呼称

クンノ`ン ほか

分布

18.4

(%)

2.7(%)

住居空間 をアンバ ンみた いな特定室 を中心に把握す ると、現在の集合住宅 を総合 的 にみる ことができる。それは、特定 室 を中心に住居近代化が起きなが ら全体 の住 居空間 との関係 を設定す る問題が残 って、これを解決するため、全体 の中の部分 と い う観点か ら空間的、機能的な相互関係 の流れをみなが ら総合的 に理解する必要 が ある。

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華華華 鱗 華 難難難難難華難華華華 華 妻 難難華華難華華華難難難華 華難織難華 墨難華難:華 難華華華華 住宅内で 一 番 重視す る部屋

●

(空 間 の相対的な重要度 )

住居 の 中で どの 空 間 を重要 と考 えて いるか、住居 を構成す る 9つ の空間 (居 間、 ア ンバ ン、玄関、子 供部屋、食堂 、台所、多用度室、浴室 、バル コニー )そ れぞ れ につ いて 順位付 けす るよ うなア ンケー トを行 つた結果 を以下 に挙 げる。

表 2-4

各部 屋 の 空間の重 要度

順位 空間

2位

3位

4位

/Ol

(%)

(%)

(%)

1位 l°

5位 (%)

6位

7位

8位

9位

(%)

(%)

(%)

(%)

0

0

1

0

15

23

22

24

7

4

1

居

間

84

7

4

2

玄

関

1

2

3

4

7

子供部屋

1

15

24

20

18

食

堂

2

24

22

19

16

10

5

1

2

台

所

4

24

22

16

20

9

5

2

0

多用度室

0

0

1

3

4

8

20

28

35

浴

0

2

6

13

16

32

21

7

2

0

0

2

4

4

8

17

32

32

室

パ ル コニ ー

居 間は84%の 人が最 も重要な空 間 と考 えて いる ことが分 か る。30%の 人がア ンパ ンを 2位 とし、 19%が 4位 、 16%が 3位 に している。玄関は24%が 9位 、23%が

7位 、22%が 8位 で 、子 供部屋 は24%が 3位 、20%が 4位 、 18%が 5位 だ つた。 この結果 か ら 9つ の空間の相対 的な重要度 は、居 間 、ア ンバ ン、台所 、食堂、子 供部屋 、多用度 室 、浴室、玄関、 バル コニーの順 にな った。 ここか ら、 ア ンバ ンが 住居 内 で重要な空 間で ある ことが 確 認できた。

*多 用途室 は主に洗濯 の場、収納 に使われ る。

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2-2

ア ンバ ン研 究 の意 義

韓 国住居 の 近代化 の過程で象徴 的な変容がみ られ る部屋 といえばア ンバ ンと考 え られ る。 したがって、住居 の 中でアンバ ンの使わ れ方や入居者 の利用要求 な どを分析 して み るのが韓 国 の現代住 居 をよ り総合 的 に理解できる方法である。 そ こで、 「アンバ ン」研究 の意義 を以下 に挙 げる。

1)ア ンバ ンは儒教 の倫理的 な価値観 が 支配 した伝統社会 か ら家族成 員 の位階 と 共 に性別 の利 用形態上 の差がある空間で、住居近代化 を理解す るため には調 べ る必 要 がある空間で ある。

2)住 居近代化 の過程 でサ ランバ ンの消滅 と内外

(男 女 )間

の空間区別 の利用 に

変化 が起 き、そ の こ とが、アンバ ンの空 間で象徴的 にみ られ る。

3)韓 国 の 現代住居で のアンバ ンは、夫婦 が起居す る重要 な空間 の機能 を持ちな が ら、家族成 員 はアンバ ンを共 同体意識 を確認す る家族空 間 とも認識 して いる。 こ のため、 ア ンバ ンの性 格 を究明す る ことは住居近代化 と家族成員間の役割 関係 の発 展的な展 開 を理解す る近道 となる。

4)住 居空 間 にお ける他 の部屋 の機能 を把握す るため、中心空間 とな って いる ア ンバ ンを理解 す る必 要 がある。 また、ア ンバ ンを理解す る ことは、現 代 の韓国住居 空間 を理解 で き、また 、他 の文化 との比較 もできる。

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2-3

集 合 住 宅 に お け る利 用 状 況

伝統的 には夫婦別就寝 (夫 :サ ランバ ン、妻 :ア ンバ ン)で あった のに対 し、集 合住宅 で は同室就寝 が 一般 で、私 室 の 中で最 も面積 が広 く、良好な居住条件 の居室 に就寝す る例 が85%を 占める。 また、そ の室 は、 「ア ンバ ン」 と呼 ばれ る例 が96

%と 圧倒 的で 、夫婦寝 室 になった と考 え られ る。 集合住宅 では、ア ンバ ンとして、最 も広 く、住居 条 件 の 良 い私室 が 計画 されて い る。住 み手 にも 「夫婦 の場」 として のアンバ ンという意識が存在 し、ア ンバ ンはか な り充実 した空間 とな って いる。 伝統住 宅では、各 人 の領域 が 明か に分 かれてお り、主 人はサ ランバ ンで食事 ・ 接 客・ 就寝 をし、主婦が ア ンバ ンで食事・ 接客・ 就寝 をす る とい うよ うに一室でそ の 室 の所有者 のいくつ もの行為が行 なわれて いた。 しか し、西欧化・ 近代化 された集 合住宅 で は、ダイ エ ングで食事 、居 間で団 らん・ 接客 、 また私 室 も寝室 0書 斎 。収 納室 と、空間が主 な機能 によって規定 されるよ うにな りつつ ある。 ∞ 。 8 0 7 0 6 。 5 0 4

ЦR

。 3 。 2 。 1 。 8

∽∞

い∞

卜∞

0∞

い∞

寸∞

︹∞

一∞

一∞

年

圏 ―戸住宅 □ 集合住宅

グラフ 2-1

集合住 宅 の建設状況

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1993年 度修 士論文

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華 :華 難:華 :難 難華華華華華難 :華 華 :華 華華難 :華 難難 :難 華 難 難華難護華 華 難難難難華:難 華難 :難 華攀重

1)時 期 の違 いによる集合住宅 の変化 朝鮮時代 か ら現在 まで の住宅 の変化 を概説す る。 集 合住宅 が登場 し始 め るのが、 1950年 代 に入 つてか らなので、それ以前 の時期 は 一般住宅 につ いて説明す る。 ・ 朝鮮末期 身分制度 の解体 によ って各実 ともに、住宅建築 の変化 が

続 き、多 層住宅が

紹介 された。 居 間 の南 向きを提案す る。

01910年 一 部、開化論者 はオ ン ドル を廃止 してス トー プ とベ ッ ドを使 つた。そ して、民 間建築 にお いては、 日韓折哀式 、 日韓 西洋折哀式 が用 い られて いたが 、そのよ うな様相 は一時的 0断 片的で過渡期的な現象 である。

. 1920年 住 生活 の改善 と住宅 改良運動 が行なわ れて庶民の住宅 にも変化 が起 き始めた。 当時 の新 聞 にのせ られて いた理想の家 を見 ると、現在 の 「居間」 に あて はまる 「生活室 」 があ り、客室 にペ チカが あって、西欧住居様式 が多 いに導 入 されて いる こ とがわか る。

01930年 改 良 された韓室 (朝 鮮家屋 )が 絶頂 とな り、路地 の形 につれて進入 位置 が異な る形

態が 中流階層 の都市住宅 の類型 として定着 された。

・ 1940年 洋式 の煉瓦風 の現代化 された様相 をみせ た。

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:


◇

集合住宅 が導入 されて広 ま り始 める

・ 1950年 在来方式 の練炭 による暖房方式 を用 いて、台所 は段差 を使 い低 く処理 して、 オ ン ドル方式 を適用 していた 。 トイ レは浴槽 と便器 を一緒 に置 く形 に して玄 関 近 くに配置 した。 各部屋 には収納空間 として押 し入れ を設 けた。 しか し、台所 にバルコニー または多用途室がなかったので、韓 国人が生活す るには不便 だつた。 ・ 1960年 台所が玄関 の とな りに配置 された。 これは、水 を使 う空 間を他空間 と分離 した ことと、韓 国 の伝統的な住居意識 とは異な って、イス式 の生活 を指 向す る西欧 の空 間概 念 に近 い といえる。 さ らに、練炭 ボイ ラー の使用 によって、 台所 と アンバ ンの関係 が弱 くな り、始 めて水洗式の トイ レを設置 した浴室が生活空間 の 中心 に位置 づ け られる。 また、家族 の共 同空 間 にな る居 間 が設置 され る。 ・ 1970年 集合住宅 の形式が定着 された段階 に至 る。台所 が丸 見 え になる、 DK、 LK、

LDKの

平面 の登場 によって 寝食分離 の生活方式が一般化 された。 これ は、暖

房設備 な どの現代化 によって もた らされた ことで、す べ ての家事 を効率 的 にで きる生活空間の概 念 へ の変化 、そ して、家族 の共 同空 間 としての居 間 と寝室 の 独立性 の考 えが強調 された。 さ らに、以前玄関の とな りにあった トイ レを生活 空間 の 中心 に位置 づ けて生活 の便宜 をはかるよ うにな り、だ いた い寝室 と寝室 の間 に位 置す るのが一般 的 とされた。

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:

01980年 住居環境 の改善 を目標 として平面上の構成 にも多様なや り方 を試 して いた。入 居者 の意思 によって部分的 に壁 の位置 を変更できる方式 を導入 した。 超高層 の集合住宅融通型 の集合住宅 (入 居者 の好み によって内部構造 の変更が 可)、

1階 の入居者 に専用 の庭 を前後 に提供す る方式の集合住宅 、老父母 と同

居できる 3世 代同居型 の集合住宅な どが開発・ 供給 された。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

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轟華 華華 華 華難 華華華難 華華華蕪 華難 華華華華華華警 葺 華華華 難 菫 華華難難 難 1難 難轟 華纂 華

2)住 居 の様式 住居 の様 式 はその国の気候 ・ 風 土 とそ の民族 の習慣 。伝統 ・ 分化水準 な どによっ てそれぞれ違 いが ある。韓国 の現 在 の住居様式 には、座式 の生活 をす る韓式 とイス 式 の生活 をす る洋式が ある。 漢式住居 は伝統的習慣 に従 って オ ン ドルや 床 に直 に座 って住 めるよ うな座式生活 に合 うよ うに造 られて いる。部屋 は寝具 を敷 くと寝室 にな り、食膳 を置 けば食堂 に な って転用性 と融通性 はあるが住 生活空間の機能的分化 はな されて いな い。 洋式住居 はベ ッ ドで寝てイス に座 リテー ブルで食事 をす る もので 各室 の独立性が 重要視 され、空間の機能的分化 が成 り立って いる。 表

2-5

座式 とイス式 の長所 。短所 長

所

短

所

座

伝統的な韓国の生活様式 として安定感 ・イス式に比べ て立った り座った りする と親近感を与える。 のが面倒で活発な行動ができず、生活 ` が非活動的になりやすい。 オン ドルは冬の暖房効率力良 く、また、

式

清潔に管理 しやすい。 楽 な姿勢で簡単に座った り寝た りする ことがで きる。 イス式に比べ て使用 され る家具の数が

・座った姿勢が脚の血液循環に支障を与 えその発育を悪 くする心配が ある。

少な く、便利で経済的である。 部屋に転用性 ・融通性がある。

イ   ス   式

椅子に座った姿勢 か ら簡単に動 き出せ るので生活が活動的で能率的になる。 格子に座る時姿勢が生理的に 自然な形 の な り、膝 を極端に曲げな くて もよい ので脚の発育によ い。 洋服に適 した起居様式であ り、現在外 部の公的生活はほ とん ど椅子 式生活に なって い るので一 貫性のある住居様式

座式によヒベ て家具 が多 く使われ ること にな り、よ り広い面積の部屋 を必要 とするので経費が多 くかかる。 部屋の用途が固定 して しまい転用性 と 融通性は比較的少ない。 冬の快適な環境づ くりのためには部 屋 全体を十分に暖房 しなければな らない ため、暖房費が多 くかか る。

を家庭で も行える。

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1993年 度修士論文 38


::華

華:華 :華 華華華華華華華華華重 肇奎 華華妻妻妻華華菫:華 妻:華 妻:華 華華華華華華華:華 華華華菫 菫 華菫 蒙: 奎華華蓋華華華華妻華筆奎華:華 華:華 華華華難:華 華11華 菫 :≡

住 生活面 にお ける住居様式 の 中で、立居ふ るま いに関す る もの を 「起居様式 」 と い う。 これ には、 座式 とイス式 に分 け られ る。 ・ 座式 床 に正 座 した り、 あ ぐら・ 立膝 をす る姿勢 の動作様式。 ・ イス式 椅子 や ソファ・ ベ ッ トな どの家具 に腰掛 けた り、横 臥 した りす る動 作様式 。

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1993年 度修士論 文 39


│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●

折衷式生活

イス式は座式 に比 べて保健衛生上、活動能率上長所が多 く公的生活 との関係 (社 会生活 と職業生活 )の 中でも二重生活 にな らな いので便利 だが、イス式の生活へ の 転換 は簡単ではない。その理由には経済的な ことが上 げられる。 つ ま り韓国の住居 は全般的 に狭 く、また家具購入の出費、部屋 の転用性・ 融通性 のなさ、暖房費等で 問題 になるためである。 また、その他 に伝統的である座式の生活様式が韓国生活情趣 に合 っているので簡 単 に全部 を捨て られな いことも考 え られる。 したがつて韓国の現在 の住宅 は住 生活 の能率 を向上させなが らも韓国の住 生活 の伝統 を保つ方向と して韓式 と洋式 を適切 に折哀 して使 う住居様式を多 く用 いるよ うになって いる。

表 2-6

韓・ 日住宅比較 (文 化 的 ) 韓

国

日

本

。たたみの発達 。オン ドルの発達 一暖房の関係な く、独立的な生活空間 一 こたつ を中心にす る家族共同の生活 の確保が可能 ―重層構造の不可能及び不必要 (思 想、社会、経済技術的要因 ) 一構造発達の未熟 (不 必要) 一 l間 1室 の間単位平面の単純性

空間維持 ―重層構造の可能 と必要 (気 候 ) 一構造の発達、豊かな木材 一床材料 としてたたみは柱間の 一 致で 正確なMome使 用 と多様 な平面の出

現 。儒教的な家族構造 一家族構 成員の間の関係 を重要にす る 。家長中心の家族構成 一家長 と他の家族間の関係で三 分化 一家族良分別の役割 の独立性を維持 一家族生活圏 と儀礼生活で三 分化 ―主婦 中心の家屋構造 。家族共 同生活 と儀礼規制活重視 ・性別分離 と独立性の維持 一家族、地域、中央集権体制の持続 。中世封建社会体制の発達 、地方 自体 。家屋 と共同体の関係 ―家族 中心的な生活体系 一家族 自体が一つの独立な単位

一共同体 中心的な生活体系 ―家族は一定な地域社会の 一 員で存在

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

40


轟轟難 :華 華:華 肇華難難難華難難難華華華難華 :難 華難 :華 難難難華妻華 華難 灘 華 :華 :華 華華華華菫

2-4用 語定 義 。壮版 (ジ ャンバ ン):峰 を貼ったオン ドルの床。 紙 ・ 壮版紙 (ジ ャ ンバ ンジ):オ ン ドルの床 に貼る油 を染み込 ませた厚 い紙。 0螺 釦 (ジ ャゲ):貝 の真珠色 の光を放つ部分を薄 く種々の形 に切 り取ったもの。 ・屏風 :室 内 に立てて、風 をさえぎった り、仕切 りや装飾 として使 う家具。 。住 生活財 :空 間 に置 いて ある物 を意味。 ・物質的要素 :空 間を作つて いる物質的な構造体 だけではな く空間内 にある様 々 な物品 (住 生活財 )を 意味す る。 。生活行為 :一 人の人間の生活 の中で実行 される行為。 ・起居様式 :住 生活における生活様式 の中で、立居 ふるまいに関するものをい う。 これには、床 に正座 した り、あぐら・立膝 をす る姿勢 の動作様式 としての 座式 と、椅子や ソファ・ベ ッ ドな どの家具 に腰掛 けた り、横臥 した りす る動作 様式 としてのイス式がある。 ・ プライバシー と個 人生活 :家 族 は団らんを通 して、 くつろぎや安 らぎ という精 神的安定 を得 た り、家族 としての一体感 をもつ一 方、一人で物事 と考 えた り、 人の 目に触 られた くない生活行為を行な うためのプライバシーの確保 が必要 で ある。プライバ シーは 「機能的な意味か ら」・ 「秘匿性」 。「教育的意味」か ら必要 と言える。 とくに夫婦生活の尊重、子供 の 自主性や独立心の育生、老人 のための静かな安 らぎのある生活のためには、それぞれの個 人生活の空間を充 実 させていくことが重要 といえる。

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1993年 度修士論文 41

:


3章 ア ンバ ンに関す る調 査 と分析


3-1

調査概 要

●調査 目的 建築 の 中を構成 している、 「人間」 「空間」 「環境 。設備」 によ り、韓国の集 合住宅 にお けるア ンバ ンの使わ れ方を調 べ る。 ●調査対象 韓国 のソウル の集合住宅50世 帯 ●調査 日程 1993年8月 20日 (金 )よ り8月 30日 (月

)

●調査内容

表

3-1 因

ア ンケー トの調査内容

アンケー トの調査内容

子

基本属性

。年齢 ・収入

・性別 。住居年数

。職業 。家族数

空間使用実態

。座式とイス式 。空間の利用度 ・居間とアンバンの関係 。家具

空間内の行為

・アンバ ンで行なう行為 。時間と場所による行為

。人間 に関す る要 素 :利 用、時 間、行為 ・ 空間 に関す る要 素 :位 置、大 きさ、装飾 ・ 環境・ 設備 に関す る要素 :方 向、明るさ、ほか

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1993年 度修 士論文 42


華 華華華:華 華縦 菫 難華難 華彗難 轟 :難 難 華華難 華難 :華 華 華華華難華華華難難::華 :華 難 難 轟 華華:難 華菫

<関 連研究 > 本研究 のための参考文献。 表 NO

3-2

韓 国 にお ける集合住宅 に関す るアンケー ト調査概要 調査 内容

調査方法及 び対象

調査 lul間

アンケ:■ │卜 に関する論文及び参考文献 1

2

・住 意識 と住 生活 の形式 (ア ンバ ンと居 間を中心 に)

ア ンケ ー ト調査 18rr、 25b7‐

一広 さ、出入 り方式 な ど

156世 帯

、32炉 ′

87ρ 5/26‐ 06/01 87/10/28‐ 30

位平面の特性と住居者の任意識及び住生活に関する研究■ 「集合住宅の単 :1湊 憲 夫學虎蓬奥単料│(修 ■諮支 意 ′ ││lkiふ l itも lJIこ i,│,,,夫 ・住生活 の実態訂 31 1企 訓企人が訪 「'1:11う ]:観 察、 88/1)3/07‐ 18 08/20‐ '3 ―住行為及 び場所 との 関係 ―家具の種類及 び位 置変化

イ ンタビュー訓企

89/09/03‐ 21

11/06‐ 26

1lrF∼ 25坪

91/07/21‐ 30

08/05‐ 29

―居住者 の意識及 び要求

争 5061レ ‖

92/07/

‐ 09/

「共同住宅の可変型住戸 に関する建築計画的研究」 :渫 陽大学校 大学院建 築工学科 (博 士論文)'1992年 I Kim.Jt‐ Am 3

・ 住行為 と住生 活財 の 関係

ア ンケ ー ト調査及 び

一 内部空 間 にお け る行 為

面談調査 26坪 、31坪

01/24-01′ 30

63L引

02/13‐ 02/23

―住 生活材 の所 有及 び 使 用 実態

89ノ 01/20

01/30‐ 02/14

'

「住居空間と住行為及び住生活∫の対応に関する現地調査研究」 1延 世大学校大学院 (延 世論叢)'1990年 Lcc.YcOn_suk外 H‐

4

・住生活 の行為調査 (ア ンパ ン と居 間 と食堂 ) 一各室 の住機能

31坪 ‐ 35坪 、

―空 F]の 使り ll方 式

3(■

ア ンケー ト調査及 び mi談 調査 ILl'

91/3/10‐

03/31

07/04‐ 07ノ 15

坪48坪

“

L宅 の居住者の個:生 活様式」 平面規模30坪 及 び40坪 型を中心に 「都市集合イ 「 )'1991年 Kim.M卜 Hcc 延陛大学校大学院住生活学科 (│● 士論文 く ,

。住居 意識調査 ・ ア ンケー ト訂1企 及 び ―住 宅、不動 産 、都 市環境 、 面談調査 政策分 野

89/09/18‐

11ノ

23

10/016‐ 10/21

。6都 市 の■1民 1200人

・ │ ‐i 「住居意識・住居文化」 (株 ).住 宅文化社:1990年 I Lct.Sih

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1993年 度修士論文

43


3-2

人 間面 か らみた分 析

アンバ ンで 行 なわれ る行為 と平面、類型 、家族数 によ る利両時間を分析 した。

早稲田大学渡辺仁史研究菫

199諄度修士論文 44


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1)ア ンバ ンで行なわれる住 生活行為分類 アンバ ンで行われる住 生活行為 を分類 してそれを説明す る。分類 には、NHK 放送世論調査所 による 「国民生活時間調査 」 にお ける行動項 目を参考 した。 表 3-3

生活行為 類

分

備

眠

身の まわ りの用事

着

替

レL

生活必需行為

睡

考

就寝する

え 服着替え・下着着替 え 粧

化粧 をする

ヘアー ドライ 髪の毛を乾かす シエービング ひげをそる 家

事

洗

た

く 整理 ・収納を含む

生 活行為

ア イ ロ ン アイロンをかける 針 会

話 。交 際

仕

事

服 を直 した りぬ う

接

客

知人 との交際による接客 および食事

電

話

電話による私的なコミユニケーション

家族 との対話 自由行為

マ ス メ デ ィア テ

休

慮

レ

団 らん 。家族間の コ ミユニーシ ョン

ビ テ レビを見る 聞

新聞 を読む

読

書

本 を読んだ り勉強をす る

休

憩

休み 、何 もしない

寝

うたた寝を含む

簿

家計簿 をつ ける

昼一

新

その他の 自由行動 家

計

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1993年 度修 士論文 45


a

アンバ ンで行 われ る行為 ア ンバ ンでの住居空間 と住行為 との関係 を調 べ るため、住宅 内部 の 空 間で、現

在行 つて いる行為 と将来 に行 いた い行為 のアンケー トを行 つた。そ の 中で 10%以 上 見 られた行為 を表す。 表

3-4

ア ンバ ンで行 われる行為 現在行 って いる行為 (%)

パ

100

将来 に行い たい行為 (%)

96.8

睡

眠

化

粧

87.3

84.2

服 着 替 え

80.9

746

下着着替 え

79.4

76.2

話

57.1

587

ヘアー ドライ

46.0

39.7

寝

44.4

44.4

憩

36.5

36.5

電

昼一

休

テ

レ

ビ

25.4

27.0

家

計

簿

25.4

27.0

ア イ ロ ン

23.8

23.8

針

事

20.6

22.2

書

20.6

27.0

く

19.0

20.6

家族 との対話

15.9

15.9

仕

読

洗

た

シェービング

9.5

11.1

新

間

11.1

接

客

11.1

11.1

9.5

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 46


華妻華華華華華重 難 :華 難:華 難奎墨量菫 華華華:華 華難 墾欝難難華難華難華難菫 量菫菫 壺難重 難 :華 難菫 :量 菫菫重 難

食事行為 と接客行為 は、ほとん ど行われてな く、また、共 同生活行為 はテ レビ視 聴 しか行 われて いな い。アンバ ンにおける行為 は、個 人生活 と家事作業行為 で構成 されていることが分か る。 そ こで、アンバ ンの生活行為 を構成 している家事作業の行為 について、アンバ ン を使って いる婦人を中心 に分析す る。

b

アンバ ンの家事作業行為 (年 令 ) 表

3-5

アンバ ンの家事 作 業行為 (婦 人年令別 ) 40才∼45才 未満 45才 以上 すべて (%)

35才 未満

3st^40xf'.ffi

非発生

50

34.1

28.2

20.7

31.6

発生

50

65.9

71.8

79.3

68.4

アンバ ンでの家事作業行為 の発 生比率 は、婦 人年令が高 くな るほ ど多 くなる。そ れ は、主婦の年令 が高 い ほど、多 目的な機能があった伝統的な アンバ ンの生活 にな れて いるか らである。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

47


襲彗難菫 撃壼 轟圏霧華:華 難麟圏議難華織躙

難難饉難彗議難轟閣議轟彗華軸 雛 螢騨鐵翻鐵議難難 菫

難彗業華華:華 ]

2)ア ンバ ンの利用時 間 平面規模 、単位 平面類型、家族数 によるア ンバ ンの利用時間 を分析す る。 一 日を

2‐

時間単位 に示 た。

0 0 ︲ 0 9 。 8 0 7 0 6 0 5

X

0 4 。 3 0 2 。 1 。

‐

-r-

18ff

グラフ 3-1

ヨ

料

-'-25#

=

-.-32ry.

平面規模 による利用時間

早稲田大学渡辺仁史研究室

1麟

度修士論文 48


0   0  0   0  0   0  0   0  0   0   0 0  9  8   7  6   5  4   3  2   1

撃

A4-u

-r-

グラフ 3-2 類型による利用時間

0  0  0  0  0  0  0  0  0  0  0 0 9 8 7 6 1 5 3 2 4

R

-.-

-.-

-r-

家族数 による利用時 間

グラフ 3-3

5&

4&

2-3&

49

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文


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==韻 =諄

3-3

8"出

“

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“ “

“

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空 間 か らみ た分析

1)ア ンバ ンの単位平面の分析 大韓住宅公社団地総覧科 の不動産仲介業所所蔵 の集合住宅紹介書 を中心 にソウル 市で建て られた就寝型 の集合住宅24[戸 の単位平面 を集めた。 ・建設時期 :1970年 よ り1986年 ・ 平面規模 :17坪 か ら35坪 そのサ ンプルを中心 にアンバ ンと居間の連結方式、ア ンバ ンの配置 を分析 した。

a

アンバ ンと居間 の連結方式

●直接出入方式 (58.6%) 居間か らアンバ ンに直接アプロー チできる方式。 このため、出入 りの際、居 間か らアンバ ンの内部 が見 えるため、プライバー シが無 くな り、また、居間の家具 を配 置す るスペー スが狭 くなる。

ア ンバ ン

/tJl,= - 図 3-1

直接 出入方式

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修 士論文 50

=


●右廻 出入方式 (71.4%) 居間か らアンバ ンに行 くために、廊 下な どの緩衝 スペースを経 由す る方式。ア ン バ ンの視角的な プライパ ー シを保 つ ことができ、また、居 間の家具 を配置するスペ ー スが広 く取れる。

ア ンバ ン

バル コニー

図 3-2

右廻出入方式

*直 接 出入 り方式 l■ 20坪 以下、右廻出入 り方式は20坪 以上でよ く見 られた。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1998年 度修士識文

51


難華難妻菫 轟轟轟 轟華轟華轟 難華妻重 難 :華 難 難難難 :華 華:難 難華:難 轟難妻葺難 難 棄ヨ 緩 難華華華肇轟 :華 彗難華菫

b

ア ンバ ンの配置形態

ア ンバ ンと子 供部屋 の配置 の違 いによって 次 の 3種 類 に大別できる。 ●A型 (75.5%) ア ンバ ンと居 間を南側 に、子供部屋 2つ を北側 に配置す る、韓 国 の集 合住 宅 の 中 では一般的な形態 である。 アンバ ン と居間 は広 く、子 供部屋 は狭 く計画 されて いる。 最 も環境 の良 い場所 に広 い面積で ア ンバ ンが 配置 されてお り、家父長権威が残 って いる といえる形態。 「直接出入 り方式」 は26.3%で 、 ほとん どが 「右廻 出入 り方式」

N4

図 3-3

平面鯉

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1993年 度修士論文 52


● B型 (19.2%) 南側 に居間 を挟 んでアンバ ン と子 供部 屋が配置 されて いる形態 で ある。 「直接 出入 り方式 」 と「右廻 出入 り方式」がそれぞ れ 50%で 、 これ は、居 間が通 路 の役割 をして いるか らで ある。

N4

図 3-4

平面製

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1993年 度修士論文 53


● C型 (5.3%) ア ンバ ンが北側 にあ り、南側 には居間 を挟んで子供部屋が 2つ ある形態。 アンパ ンは北 側 にあるが面 積 は広 い。 ア ンバ ンは夫婦 だけのプ ライ ベー トスペー ス になっ ている。最近み られ るよ うになった新 しい形態 。

N4

図 3-5

平面鍛

*南 側 にア ンバ ンと部屋 と居間が配置 されている型式 は30坪 以上の集合住宅 に多 い

。

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1993年 度修士論文

54


c

アンバ ンの位置

プライベー ト確保 のため、通路 にな らないように位置す る。

ア ンバ ン

図 3-6

ア ンバ ンの位置

早稲田大学渡辺仁史研究室 1998年 度修士論文

55


2)ア ンバ ンの面積及 び広 さの満足度 アンバ ンの住居全体 にお け る面積比率 を調 べ てみ ると、住居 の面積 が広 けれ ば、 ア ンバ ンの面積 も広 くなって いる し、そ の満足度 も増加 して いる (表

3-6

アン

バ ンの面積 と満足度 )。 これ は、伝統的 な家父長制度か らくるアンバ ンを中心 とし た住意識 が残 って いるか らで ある。

表

3-6

ア ンバ ンの面積 と満足度

住居全体面積

ア ンバ ンの面積

範囲

(mう

平均

満足度 (mつ

ro/_、

53.5

18坪 (59.4m2)

10.2-12.0

25坪 (82.5m2)

12.2-14.2

13.2

66.1

32t+ (102.3d)

13.8-15.2

14.5

72.3

また、嫁 が結婚す るとき色 々準備 して くる家具 が家の経 済 力の評価 になって いる ため (必 要な家具 をで きる限 り準 備す る)、 布 団な どを入 れ る大きいタ ンスや 他 の ア ンバ ン家具 が個 人の経済 力 の上 昇 とともに増 え、それが 、ア ンバ ンの面積 を広 く す る要因 とな る。 以 上の 2つ の理 由でア ンバ ンを広 くす る必要がある。 これ は、集合住宅 とい う西 欧式 の住居様式 の 中 にアンバ ンの象徴性 と重要性 がみ られ るよ い例 である。

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56


3)住 空間 と物質的要素

(家 具 )の 対応

室内を構成す る要 素の中で、家具は選択 した り、変えて いくな ど、住 み手が関与 できる部分が大 き く、生活の中で行 かしていきた い。 家具 は、住 生活 を機能的で便利 に行 うために室内の持ち込 まれるので あるが、家 具 の持ち込み過 ぎや、不釣合直置 きさやデザイ ンの選択 には十 分 に注意 したい。特 に、洋服ダ ンスな どの大型家具 は、室内景観 に大き く影響するので、室 内との調和 考慮す る必要がある。

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57


そ こで、住居面積 の違 いによ り、住居 の各空間 において所有 して いる家具 の種類 を調べ た。そ の中で、アンバ ンにお ける調査結果 を以下に挙 げる。 (所 有率20%以 上の物 に限った)

表 3-7

ア ンバ ンの住生活財所有実態 実態

家具所有 25坪 型 鐵

生活財

/。l l°

32坪 型

(%)

(%)

洋服ダン ス

94

91

97

ふとんダンス

89

88

90

8■

72

90

65

63

68

53

35

・ ・

電話 ・ ・

5祗

と・

テ レビ

44

16

50

スタン ド

33

50

45

ハンガー

33

25

40

額

49

56

34

時計

32

34

28

引 き出しタンス

27

34

20

屏風

27

19

35

陶磁器類

22

16

28

植木鉢

22

22

22

加湿気

22

22

20

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1993年 度修士論文

58

・


以 上がアンバ ンを構成す る家具 として重要な ものと考えられる。 住居面積 が32坪 の場合、テ レビは50%、 引き出 しダンスは20%、 化粧台は90% の家庭で所有 している。それに対 して、住居面積 が25坪 の場合、テ レビは16%、 引き出 しダンスは34%、 化粧台 は72%と 所有率が異な る。それ以外 の家具 につい ては、住居面積 による違 いはほとん どみ られなかった。

a

ベ ッ ドと化粧台 による住居様式

アンバ ンの住 生活材所有実態か ら 「ベ ッ ド」27%、

「化粧台」81%と い う結果が

でて いるが、そ の結果か ら住居 の起居様式 を詳 しく調 べ るため、 ベ ッ ドと化粧台 の 使われ方 による分類 を した。 「布 団・ 化粧台 を使用 」 は座式、 「ベ ッ ド 0化 粧台 を使用 しな い」 はイ ス式 に分 けた。 70

60 50

40

R

30 20 10

0

ベ ッド

化粧台

圏 座式

ロ イス式

グ ラフ 3-4

アンバ ンの住居様式

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

59


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アンバ ンの起居様式 はイス式 になって いる傾 向があ り、若 い夫婦層 にイ ス式が多 い

。

また、ベ ッ ドの使用 によ る年別分析 をみる と、 「85年 」 と 「89年 」 がそ れぞれ 「 7.8%」 と 「32.9%」 で、 ベ ッ ドを使用す る割合 が25。 1%増 加 して いる ことがわか

る。

b

ア ンバ ンの座式 /イ ス式類型 (婦 人年令別 ) 表

3-8

就寝方式 35才 未満 35オ ー40才 未満 40才 -45才 未満 45才 以上 すべて

座式

22.9

62.9

49.3

64.5

52.5

イス式

77.1

37.1

50.7

35.5

47.5

表

3-9

化粧台 の利用方式 35才 未満 35才 -40才 未満 40才 -45才 未満 45才 以上 すべて

座式

42.0

61.0

67.7

73.5

62.9

イス式

58.0

39.0

32.3

26.5

37.1

婦 人年令が35才 未満 の場合が、他 の年令集 団よ リイス式 の比率 が高 い。そ れ は、 若 い婦 人ほどイ ス式 の生活 を していることで ある。

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修 士論文 60


c

部屋 の種類 によるイス式 の状況

アンバ ン

(内 房 )、

食堂 /台 所 、居間 についてそれぞれの部屋 にある家具をアン

ケー トによって調 べ 、その部屋が座式であるかイス式であるかを分析 した 3つ の論 文 の結果 をグラフにした。

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ∞ 9 8 7 6 5 4 3 2 1

R

□ 論文3□ 論文4囲 私

グラフ 3-5 各部屋のイス式の状況

・ イス式 の判断基準 :所 有 してある家具 の形態 が イス 式か どうか。具 体 的 にア ン バ ン (内 房 )は ベ ッ ドの使用、食堂 /台 所 は食卓利用、居 間 はソフ ァ利用 を基準 に した。

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 61


3-4

環境・ 設備 か らみ た分析

環境 0設 備 に関す る調査 は、 「アンバ ンの方向」 「内装材」 について分析 した。 そのほか に関 しては調査デー タが足 りないため、分析 できなかった。

1)ア ンバ ンの方向 アンバ ンの方向を面積 と平面類型によるアンケー ト調査 の結果か ら分析 し、以下 に挙 げる。

a

面積 による方向

平均的 には 「南向きがよい」 68.5%、

「北向きでも居間や子 供部屋が南向きにあ

ればよい」20。 7%、 「どちで もよい」10.8%と い う答えがあった。

表

3-10

面積 に よ る比率

面積

18t+

北向でも居間や

向

南向

レL 4イ

方向 (%)

子供部屋が南向

どちでも よい

(59.4n'z)

60.5

30.2

0

9.3

25坪 (82.5m2)

72.9

15.3

0

11.9

32t+ (Lg23m2t

72.2

16.7

0

:・

201・

│

:・ 0・

i

アンバ ンが主に夜間に利用されて いることか ら見ると「必ずアンバ ンは南向きに 配置」 とはいえな い。一つの例 として、アンバ ンが北向きにある場合の調査結果で は 「南向きがよ い」50%、 「どちでもよい」50%と い う答 えがあつた。

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 62


b

単位平面類型 による方 向

北 向きのアンバ ンで生活 して いる に型 )場 合 、 「ア ンバ ンが 北向きにあって も 生活 は支障はな い」 という答 えが以外 に多 かった。それは、 ア ンバ ンは南 向き とい う住意識 に変化 を与 えるもので ある。

表

3-11

類型 による比率

どちでも

型

59.5

24.3

0

16.2

B型

87.2

5.1

0

7.7

0

13.3

:(,I里

」 :

向

北向でも居問や 子供部屋が南向

(°/Ol

レL ■4

南向

加 類型

J:い

早稲 田大学渡辺 仁史研究室

1993年 度修士論文 63


2)ア ンバ ンの内装材 室内を構成 している要素の中で、内装材 (床 、壁)、 カーテン、家具な どについ て好み調査 をした結果 を以下 に挙 げる。

a

床材

壮版 ビニ ール カ ーペ ッ ト リノ リューム ほか

0

5

10

グラフ 3-6

15

20

25

30

35

40(°

/o)

ア ンバ ンに使わ れて い る床材 の素材

ア ンバ ンに使われ る床材 として はジ ャ ンバ ン (壮 版 )が 39.0%を 占めて いて今 も 在来式 の床材 が最 もよ く使われて いることがわかった。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

64


b

壁紙

住宅 内部 の基 本 色彩 にな る壁紙 の好み調査 をそ の素材 と色 の面 か ら行 な った。紙 の壁紙 、 ビニー ル の壁紙、発布紙 な ど素材や色 の異な る もの を対象 とした。

0素 材

紙 発 布紙 布 葛布紙 ほか

50(%) グラフ 3-7

ア ンバ ンに使われている壁紙素材

壁紙 の素材 としては、紙系 の使用が圧倒的で43.8%を 占めて いる。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

65


難 雷 重 驀轟 華 藝轟難華:華 難華華輩 難薫1翻 朧灘轟翻難難難驀覇翻朧醒繭 翻朧難妻

露 驀華華華ヨ 轟ヨ 難

・ 色彩

白系 茶色系 黄色系 ほか

0

10 グラフ 3-8

20

30

40

50

60

70(%)

アンバ ンに使わ れている壁紙 の色彩

壁紙 の先好色彩 は自系が63.4%で 圧倒的 に高 く、最近流行 している黒 0自 の室内 装飾傾向を反映 している8ま た、 「茶色系」が 16.1%、

「黄色系」が 7.5%な ど、

比較的に暖か くて安心感を与 える色彩が好 まれいることが分 かった。 また、集合住 宅に住居す る人 々が自系の壁紙 をよ り好む とい う結果が出て いるが、 これは 自系 の 壁紙 を使 うことで空間を広 く見せたいとい う傾向が、一戸住宅よ り集合住宅 の住居 者 に多 く見 られることを意味 している。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1998年 度修士論文

66


c

カ ー テ ン材

・材質 カテ ー ンの材質 として使用 されているのは 「布」が93.7%で 、次 にブ ライ ン ドが 使用 されて いる。 ・用途

遮光用 装飾用 防寒用 遮断用

0

5

10

グ ラフ 3-9

15

20

25

30

3Ы

%)

ア ンバ ンに使わ れて いるカー テ ンの用 途

カテ ー ンが主 に どのよ うに使 われて い るか調査 した結 果 、遮光用 と い う答えが

34.2%で 一 番多組 、続 いて、 装飾 用 (30.7%)、 防寒用 (21.3%)、 遮断用

(

13.8%)の 順 にな り、カテー ンは光 を遮 げる もの としての認識 に加 え、室 内の装飾 のため に使 うもの とい う認識 が されている ことが分 か った。 また、防寒 用 に使わ れ て い る ことが 多 い理 由にはオ ン ドル中心 の暖房 によ り、中央暖房 へ と暖房形態が変 化 し、施 工 して い く過程 で適切な断熱材 の使用な どの発展が遅れた ことが挙 げ られ る。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

67


::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::======:=:==:=::==:::;:==:===========:=::=:==;::::::::=::===:==========:===:=:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

d

家具

・ 材質

ジ ャグ チー ク 原木類 ほか

0

5

10

グラフ 3-10

15

20

25

30

35(%)

アンバ ンに使わ れている家具 の材質

家具類 の材質として最 も好んで使われているものは、ジャゲ (螺 釦)と チー クで、 それぞれ33_2%、 31.9%で あった。原本類 も16.8%使 われて いた。 。デザイ ン

現代的

準古典 的

古典的

0

5

グラフ 3-11

10

15

20

25

30

35

40(%)

ア ンバ ンに使わ れている家具 のデザイ ン

家具 のデザイ ンは、住居全体 でみると、現代的な家具 を示 し、古 典的な家具 (30.2%)と 準古典的な家具

(30。

(39。

4%)が 多少高 い割合

4%)は だいたい均等な数

になって いる。 これは、家具 のデザイ ンを選択す るとき、特定な形 に従 うよ りも趣 味 にあわせ、特性 を活かす多様なデザイ ンを好む結果である。

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 68


醐

魃

住居形態別にみると、韓室に住んでいる場合は「古典―準古典―現代」、洋室に 住んでいる場合「現代―古典―準古典」となり、また、集合住宅 に住んでいる場合 は現代家具が最 も使われ、続 いて、準古典、古典の順となっている。

早種田大学濃辺仁奥研究壼

199許 嵐修士論文 69


3-5

結果 と設 計提 案

1)分 析結果 分析 したデー タ の結果 をアンバ ンを利用す る人間に関す るもの (人 間)、 アンパ ンそのものの空間特性 であるもの (空 間)、 アンバンを とりまく環境や アンバン内 の設備 に関す ること (環 境 。設備)の 3つ の頂 目に分類 した。

a

人間面か らみた結果 表 3-12

人間面

問

人

。家で一 番偉 い人が 使う 。夫婦の寝室 ・子供は ここで 遊ばな い こと しか し、 子供の部屋が狭 い時 遊び場 で使 う 。家族数や家族周期 な どの要素で 使用方式 が変わる

・昼よ り 夜に利用す る 。テ レビをここで 見る場合は 夕方に利用度が 増加 ・類型別、 家族数 、 平面別による 利用時間が変イヒ

。夫婦の寝室 。団 らん 。テ レビを見 る 。食事 ・接客 (大 切 な客は 座式でもて なす 装飾家具や 座卓な どで積極的 に座式にす る) 。現在行 う行為の データ分析 。夫婦が若 いほ ど 夫婦の寝室化や イス式化が 高 くなる

早稲田大学渡辺仁史研究室

:

1993年 度修士論文 70


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

b

空間面 か らみた結果

*条

空間面

件 ・プライバシーのた め通路にならない よう│こ ・玄関から直接に見 えないように ,主 婦が家族状況を わかるように 。居間と出入の関係 ・ トイレがついた方 がよい 。各室からの視線 と の関係 (Privacy)

苑エ

表 3-13

間

*部 屋

。全体建坪の 18.5% ・面積による満足度 。広 さ

*窓

。天丼高 適当な丼高 (H) =視高 (b)+視 距離 :

(L)r,.15°

。大きさ *ド ア ・高さ 180cm″ 210cm ・形態による大 きさ :

・ ドアの数 ・夫婦寝室 として 寝室 として 。ベ ッ トや化粧台 な どイス式に 変わ っている 。住生活財の所有の 実態 (家 具 ) 。収納がついてる と 家具が い らな い (60.3%)

。換気の ため ドア と窓の位置や 数力拷 えられ る

早稲 田大学渡辺仁史研究 室

1993年 度修士論文 71


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

c

環境 。設備 か らみた結果 表 3-14

環境 0設 備 環

。南側を73%が 希望 ・展望 。東北が いい (建 築資料集 ) ・北側にす る ときは 冬、光が入 って こない 。西側にす る ときは 夏、夕陽の暑 い 熱気が夜 まで残る

境

。 設

備

・照明 :行 為により 下記の局部照明が 必要 となる 勉強 1∞ 0∼5∞ lx 化粧 750∼ 3∞ lx 遊び 300∼ 1501x 。全体照明 寝床か ら直接光源が :

目に入らない方式を とる 。局部照明 入口付近は ダウンライ トなどで 明るくする :

。内装材 (床 、壁 ) ・電話線、 アンテナ線、 電気 コンセ ン ト等の 位置および個数 ・温熱 温度40∼ 60%の とき 就寝 15∼ 18℃ 勉強 23∼ 25℃ ・音 :外 部騒音の 影響評価は、立地の 場所、開回の大 きさ によ り異なる :

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 72


要藝霧轟華華華蕪難華 重 葺葺華重 蕪雷 華華華華蕪華 難重 華:華 華華 轟難議纂ヨ 華華:難 葺華 華 1華 蕪華重 癬灘難難華

2)ア ンバ ンの設計提 案 0ア ンバ ンの家具 は伝統的 な形式である座式が94.9%で 大多数 を占め、イス式 は 若 い夫婦 の家具 の一部 に現わ れる。 ア ンバ ンで座式 の生活 をす る場合 には布 団 な どを入れ るタ ンスが必 要 とな り、 これ らの家具が アンバ ンを大 き くす る原因 となる。韓 国では部屋 に入 れ る家具 を入居前 に購入す る家庭が85。 %で 大多数 を 占める。そ のため、家具 の 寸法 とそ の家具 を配置す るアンバ ン空 間 の 内寸法が 合わな い状態 となる。 これ は韓 国では家具は 「尺」単位でできて いるが、家具 を配置す る空 間 は 「尺」単位で はな く、 また 「尺」単位 の場合で も通 り芯 を基 準 として い るので余分な空 間が残 った り不足 した りす るためで ある。 この事態 を改善す るために、アンバ ンの内寸法 を家具 の寸法線 に合わせ 「尺」単位 にす る ことを提案す る。

。ア ンバ ンで使われて いる家具 が多 いため、アンバ ンの 内部空間が狭 くな り、全 部 の家具が入 りき らな い。そ こで、 ア ンバ ンの家具 の一部 を、子供部屋 に置 く よ うにな利、狭 い子供部屋 がよ り狭 くな って しまう。 アンバ ンに全 ての家具 を 入れ る必要 が あるので、 家具配置 の工 夫 をさ らに行 うべ きである。

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 73


::::::::::::::::::

i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::重

・ アンバンの窓 面 の長 さよ り家具配置の壁面の長さを長 くす ると使用可能面積 は 同 じでも家具 の配置可能面積 の長さを増加させる ことができる。

→

1

1`

改善案

タンス

1:南 面長 さ

m<m`

1>1`

図 3-7

m:家 具配置壁面長 さ

家具配置壁 面改善

0収 納スペー スの あるアンバ ンも増 えて い るが結婚 の時タンス を用意す る習慣 (準 備す る家具 がその家の経 済 力 の評価 に なるため、なるべ く多 めの家具 を持 っ

て くる)が あ るため、収納 ス ペー スの設置の認識が足 りな い。 しか し、収納 ス ペー スを設 け る と引越す る時 に家具 を持 ち歩かな くてすみ、 ア ンバ ンの 内部空 間 も広 く使 え るため便利 で ある。そ こで、布団用 の作 り付 け収納空間か、収納 家具 が要求 され る。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1998年 度修士論文

74


4章 集合住宅 の平面選択


難華難華妻難難難灘難華難華 難菫 難華難華難重 華華難難難難華難華華妻難華 :難 華難難1難 華華華華華華華重

4-1

分類

住居 生活で行な う行為 を 「空間」 「環境・ 設備」 の要素 との関係 か ら分類する。

1)各 分類 の要 素 を記号で表す。 表 4-1 生活行為

(プ ライベー ト)

テレビを見る

表 4-2

記号

表 4-3

空間 位置

大 きさ

装飾

Sl

S2

S3

環境・ 設備 方向

記号

El

明 るさ

D

ほか

B

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1993年 度修士論文 75


住居様式

表 4-5

ア ンバ ン使 用形態

記号

2)生 活行為 と 「空間」 「環境

公室

私室

公 。私室

Pl

P2

P3

。設備」 の要素 との 関係

・睡眠

Bl

B

S3

Sl

通路にな らな いよ うに 寝室 として家具や空間使用

寝室 として内装材

。家事作業 S3

Sl 脱

主婦が家族状況 をわか るよ うに 作業に使 う道具の押入

・ テ レビを見 る

B3

S3

B

テ レビと家具の関係

アンテナ線及び設備関係

・読書/新 聞を読む B4

Sl

El

D

玄関か ら直接み えな い よ うに

自然採光のため南向

光を入れる

早稲田大学渡辺仁史研究 室

1993年 度修 士論文 76


灘 華難難 :華 妻華華難華華華難轟 難華華難難華華難難難華華華華華難葺難難 :華 華華難華難 :華 難華難難難

・電話 をす る B B5

外部騒音の遮断

・ 休憩 をす る

B6

Sl

B

静かな場所

騒音

.住 居様式 S2

S3

Cl

窓の高 さ

布団タンス

C2

家具による広 さ

ベ ッドなどの家具使用

導

‐

・ アンバ ンの使用形態 Sl

S2

B

Pl

主婦が家族状況をわかるように 広 い面積が必要

P2

通路にならないように

寝室 としての内装材

P3

各室か らの視線 との関係

団 らん 。就寝

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1993年 度修士論文 77


華曇 難 華難華難 難華難 難華華難華轟 華華華難 華華華難 難難 難 難 華難 難華難 難 :華 難難 難 轟 華華難 難 1

4-2

方法

人間行為 か ら出 した要 因を 「空 間」 「環境・ 設備」 に分類 して平面選択 に利用す る。

表 4-6

\

人間行為 と空間、環境 。設備 の関係

Sl

S2

S3

El

E2

E3

Bl

B2

脇

B4

35 B6

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1993年 度修士論文 78


華 妻華 :華 妻 妻妻≡ :華 : 華 華 華華 華 :華 華 議議 華華 華 華 華 重 華 華 華 華 :護 :華 華 華 菫 露 妻 菫 華 華華 :華 華 妻 華 華華 華華 華 議華華華 11素 護 華華 華 議 華 奎 華 華 華 華 華 菫 議華 :華

:華

:菫

表 4-7

住居様式 と空間、環境・ 設備 の関係 Sl

S2

S3

El

E3

E2

E3

︲ C  α

E2

表 4-8

ア ンバ ンの使用形態 Sl

S2

S3

El

l 3 P       2      P

以上の結果で、空間的な面 と環境 0設 備的な面か ら平面構成の要素が作 られ、平 面を選択す るときの要因として利用する。

早稲 田大学渡辺仁史研究 室

1993年 度修 士論文

79


5章 結論


5-1

まとめ

伝統的な機能 を持 つアンバ ンを中心 に、住居空間 を把握することか ら、現在 の集 合住 宅 を総合的 にみることができる といえる。そのためには、全体 の中の部屋 とい う視点 か ら空間的、機能的な関係 の流れを総合的 に理解する ことが必要である。そ こで、住居の中で アンバンの使 われ方や生活行為な どを分析 した結果か ら、空間と 環境 に関する要素 を抽出し、その要素 と平面を構成 している要素 との関係で平面を 選択す る。

早稲田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修 士論文 80


華縦華華難難 華華 華華華華難難:華 難難華華華難警難華 華華華難]:華 華重 華難華難華 書輩華華華華難妻

5-2

今後 の展望

韓 国 の住居空間 をアンバ ンのよ うな特定室

注1を

中心 に把握す る事 によ り、現在集

合住 宅 を総合的 にみ る ことができる。それは、特定室 を中心 に住居 近代化過程が起 きなが ら全体 の住居 空間 との関係 を設定す る問題が残 って、 これ を解 決す るため、 全体 中 の部分 とい う観 点か ら空間的、機能的な相互関係 の流 れ をみなが ら総合的に 理解す る必要がある。 今度 の研究 では、住居の中でアンバンの使われ方や入居者の利用実態などを調査・分析 し、集合住宅 のアンバンの使われ方を人間行為か ら空間と環境 。設備 に関する分析ができた。 しか し、 アンバ ンとい う一要素だ けで は集合住宅 の空間 の使用方式 を総合的 に把握す ることは難 しいことである。 今後 は、集合住宅 の全て の 内部 空間 について、人 間行為 の要素か ら調査 ・ 分析す ることにな り、空間、環境・ 設備 の要素 で単位平面 が選択 できる方法が確率 す ると 考 える。

注1:伝 統的住宅 でのアンバ ンは、婦人や子供 を中心 とした家族 の食事 0団 らん 。 接客 の場であった。 しか し、現在 の集合住宅ではアンバ ンで 団 らんや接客 を 行 なって いる例 は少な くなっている。時代 とともにアンバ ンの夫婦寝室 とし ての性格がよ り明確 にな り、集合住宅設計の時 にもこのことに対す る考慮を 必要 とする。

早稲田大学渡辺仁史研究 室

1993年 度修 士論文 81


塁菫 麟 奎壺 壺 壺奎華壺菫妻 華 露 華 難華菫 難華難華 華華華難華重 華華華華 華 轟華 華 華 言 妻 華 :妻 華 華難華重 華菫 華 華 華 華 華菫難 壺壺 菫 菫菫 墨 奎 墨 塁塁菫 :重

:菫

:

おわ りに

仁史研 です ごした留学生活は、 とても楽 しい 日々で した。勉強 うまくいかなかっ たか もしれませんが、友達をつ くった り (私 の留学生活を頑張 るように応援 して く れた多数 の人々、おかげさまでいつ も忙 しいかった)、 いろんな ことに我慢ができ た り、末 つ子 だった私 にとっては価値があるいい勉強で した。 また、 この論文 のため、私をいろいろな面か らご指導 くださいました渡辺仁史先 生にまずお礼 を申 し上げます。そ して、忙 しいところで原稿 をみて くれた龍野君、 マ ッキ ン トッシュにつ いて教えて くれた高さんをはじめ、研究室 の皆様 にはいろい ろお世話にな りました。 最後 の青春 の思 いを日本です ごしなが ら。

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

82


盤 華難難華難 難 華難難難 華:難 華華難 華華難 難華難華難難難難難難華華難 難華難 1華 難難 華難華華華華難

参考文献

<韓 国 > ◇

大韓建築学会論文集

・ 「住居平面構成 による空間 の活用状態 の考察」

Lee.IIun' 80

97号

・「アパー トの空間変容面か らみた居 住者 の 生活行為 に関す る研 究」 弘益大 学 工学部教授

Youn.Do― Keun他 '91 7巻 1号通巻 33号

。「アパー トの空 間可変性 と多様化 ための住居 生活 の様態研究」 弘益大学 工学部教授

Youn.Do― Keun他 '91 7巻 2号 通巻 34号

。「家具 の空間効 果 に関す る実験研究 」 忠南大学教授 Parko Man― Sik他 '917巻 4号 通巻 36号 ・ 「態度 面 か らみた都市住宅 のアンバ ンの性格分析」 釜山大学

Lee.Young― Ho他 '917巻 6号 通巻 38号

・ 「行態的 な接近 による庶民 アパ ー トの住居計画 に関す る研究 (2)」 慶北大学教授

Kimo Chung― Jae他 '93 9巻 8号 通巻 58号

◇ 論文 0「 韓国 の在来韓式 と現代住 宅 における平面構成 に関す る比較研究」 高麗大学 (修 士)

Kim.Ye― Won'78

0「 住行為面か ら考察 した住空間の計画研究」 全北大 (修 士)

Kim.Kyou― Sun'82

0「 居住者 の行為 を中心にす る集合住宅計画 に関す る研究」 忠南大学 (修 士) Kimo Se― Jung'83

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文

83


「アパー トの部屋 の広 さに関す る調査研究 」 全南大学 (修 士)

Kim.Sun― Woo'84

「アパー ト居住者 の住居空間 の利用 に関す る研究」 ソウル大学 (修 士 )Harno Sang― W∞ '86 「アパー ト単 位平面 の特性 と住居者 の住意識及 び住 生活 に関す る研究 」

-70年 代以後 、 ソウル に建 て られた3寝 室 のアパ ー トのアンバ ンと居 間 を中心 ソウル大学 (修 士 )Kim.Jeong― Gyu'88 「住宅類型 における住空間の使用形態 に関す る研究 」 延世大学 (博 士) Choo Sung―

Hee'88

「都市住宅 の住生活行為 と空間利用方式 に関す る研究」 延世大学 (修 士)Jeon.」 ung― Yun'89 「大都市 アパー トの居 住者 の住 生活様式」 一平面規模 30坪 及び40坪 形態 を中心 に 延世大学 (博 士)

◇

Kim.Mi― Hee'91

文献

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東明社

Yun.」 ang― Subk'

・ 「韓 国住宅建築」

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。「韓 国建築意 匠」

-志 社

失南哲 '90

・ 「韓国建築 史論」

技文堂

YunoJang― Subk'

文運堂

朴 胤 生 '92

・ 「住居 学概論 」

文運堂

李慶妃他 '93

。「建築意 匠論 」

産業図書

。「住居 論」

Lee.H∝Jin'93 早稲田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 84


◇

ほか

。「住 宅公社 20年 」 大韓住宅公社 '79

0「 アパー トと内部空間の居住 者 の生活形態」 住宅43(雑 誌 )'80 ・ 「アパー トの内部空間 にお け る居住者 の意識及 び評 価 」 大韓家庭学会

ioStm他 」

'86 2婆 穿1号

。「集合住宅 と住居様式」 月刊PLUS(雑 誌 )'88

0「 住居空 間 と住行為及び住 生活 の対応 に 関す る現地調査研究」 延世大学論総 lee.Yeon― Suk他 '90

韓国で │よ 集合住宅及びマンションの ことをアパ ー トという。

早稲 田大学渡辺仁史研究 室

1993年 度修士論文 85


難 華 :華 難華難 轟華華難薄1華 難 華難難難華華菫 難 華華 華華難菫 華難轟難 難 轟:難 華難難難難 :菫 器難護華重

<日 本 > ◇

日本建築学 会 大会学術講演梗概集

・ 「韓国集合住宅 にお ける起居様式」 初見学外 '86

東京理科大学講 師

No.5020

。「刊行集合住宅 にお ける夫婦 の場」 初見学外 '86

東 京理 科大学講 師

No.5021

。「 韓 国にお ける戸 建住宅 の平面構成 に関す る研 究」 住 田昌二 外 '87

大 阪市立大学教授

No.5045

。「 日本 ・韓国 にお ける接客生活 の実態」 日本女 子大学助 教授

沖田富美子外 '92

No.5082

・ 「家具配置か らみた住宅 の公 的空間 の考察 」 東京大学教授

◇

高橋應志 '92

No.5485

論文及び文献

・ 「住宅 にお ける住居 の内と外 の対応構造に関す る研究」 住宅建築研究所報

鈴木正文 '79

。「 日本 と韓国の住居 の近代化過程 の比較考察」 鈴木正文 '87

0「 日本 と韓国の住居 。住様式 比較」 鈴木正文 '88

0「 建築設計資料集成」 日本建築学会編 3

0「 朝鮮住宅営団 の住宅 に関す る研究 1、

2」

早稲 田大学渡辺仁史研究室

1993年 度修士論文 86


住宅研究 報

富井正憲 '88.89

0「 韓 国住宅 の住 様式 の近代化 に関す る研究」 大 阪市大学 (博 士 )金 相希 '89

<外 国> ・ S.Paul「 Apartments,Reinhold Book Corporation」

' 70

・ M.Pawley「 Architecttlre versus Housing in third World contries」 ・ F.DoChing「 Space,Fo111l and Architecture」

'79

'83

0E.T.Hal「 Hidden Dinlensions」

早稲田大学渡辺仁史研究室 1993年 度修士論文

87


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韓国の集合住宅におけるアンパンの使われ方 by hitoshi watanabe - Issuu