日本大学_落合はる菜_2

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日本大学大学院理工学研究科

まちづくり工学専攻落合研究室

設計理念 『 地域の薫りがする空間で、人と人が繋がり

自分の居場所と感じる建築を創る』

落合はる菜

Ochiai Haruna

10年間吹奏楽部 「雑草の如く逞しく」

ざっそう    ごと    たくま ー踏まれても踏まれても 何度も立ち上がる精神力ー

2001 千葉県市川市 生まれ

常盤橋タワー広場

2018 千葉県市川市立第二中学校 卒業

2020 千葉県習志野市立習志野高等学校 卒業

2024 日本大学理工学部まちづくり工学科 卒業 2024 日本大学大学院理工学研究科 入学

文化祭でマーチング披露

全日本マーチング コンテスト金賞受賞

台湾へ演奏旅行 甲子園野球応援

2018年 高22019年 高32018年 高22019年 高3

10年間吹奏楽を続け、個性を認め合いポジティブな環境をつるよう意識して活動してきました。

全日本マーチングコンテストでは 3年連続金賞受賞、また甲子園や千葉ロッテ等のスポーツ応援や地域 のお祭りや高齢者施設での演奏を通して、年齢や性別関係なく人と人をつなぐ、地域一丸 となった環境に感銘を受け、そんなコミュニティを創る空間を設計したいと考えています。

建物単体だけでなく地域全体に視野を広げ、その地域に必 要とされている建築や、建築が地域に及ぼす影響を考える ことが重要だと思います。

そのため大学では建築学・土木学に加えて景観や観光、環 境や防災、健康や福祉といった幅広い分野を学びました。

またワークショップや設計演習のグループワークを通し て、自分の意見を主張するだけでなく相手の意見を受け入 れるコミュニケーション力を培いました。

落合正行研究室:建築計画、ストック活用 空き家や空き店舗等の既存ストックを活用した地域コ ミュニティの醸成をテーマに研究に取り組んでいます。 また、ArchicadやTwinmotionを用いた BIM

ル論文・外部プロジェクト・展覧会視察を通して、表現 力を培います。

今年のゼミナール合宿では、廃校した小学校をリノベー ションした「Yodge」で、空間に浸りながら論文の発表 会やそば打ち体験を行いました。

集合住宅再生プロジェクト空間表現発表ゼミナール合宿 理工学研究科まちづくり工学専攻

建築設計演習福祉環境実験ワークショップ

学部2年学部3年 「都市開発空間設計」

学部4年修士1年

解体新書

第20回集合住宅再生 団地再生地域学生賞コンペ ー郊外に取り残された学生アパートを新たな居場所へー

高度経済成長期に完成した郊外住宅 地は就寝の場として単機能で特化さ れ、現在は高齢化、空き家増加と衰 退が著しい。 その歯止めとして、企業や大学の誘 致が進むも、それらが撤退するとよ り状況は悪化する。

本提案は、こうした郊外の負のスパ イラルを、緩やかに正のスパイラル に変えていく試みである。

郊外の大学移転と学生アパートの活用

2002年の工場等立地法の撤廃されると大学の都心回帰が始まり、人口減少・少子化が本格化し、最近でも郊外から 撤退する大学が増えている。

大学移転にともない、学生アパートの多くが空き室になるほか、郊外住宅地の景観や治安の悪化を引き起こす。

学生アパートの活用策として、その場しのぎの入居者募集や、解体され駐車場が連続する風景が容易に想像される。

郊外は若者層が減少し、一層高齢者ばかりになると言われており、そうした中での急速な開発は不向きである。

そのため本当に必要と思われる郊外機能を検討しながら時間をかけたゆっくりとした郊外機能の更新が必要である。

計画敷地の概要と調査・分析

対象地から1km圏内に、中央大学・明星大学・帝京大学の3つのキャンパスがある。

中央大学多摩キャンパスは2023年4月に、文京区茗荷谷キャンパスに移転した。

地域計画:市街化区域

用途地域:第一種低層住居専用地域 容積率:80%

建蔽率:40%

計画敷地の概要と調査・分析

エリア内の集合住宅全98件の 建築面積・戸面積を表したもの が右のグラフだ。

建築面積÷(戸数÷階数)

建築面積 200m² 以上を大、 それ以下を小、

戸面積 50m² 以上を広、

それ以下を狭として、 4タイプに分類した。

戸面積/建築面積

建築面積・戸面積・戸数からタイプごとの集合住宅の特徴を捉え、 各建物に見合った解体方法をまとめたものが下の表だ。

このエリアでは、Dタイプの集合住宅が多いことが分かった。

特徴 ・多くの人が集まれる ・1ユニットが大きい

・設備が多くある

・ユニット数が多い

・1部屋が大きい

・広々した空間 ・仕切りが多い

・コミュニティが深い

大広大狭小広小狭

向いている解体

・集会施設

・複合施設

・浴場施設 ・設備を活かした空間 ・カフェ ・寛ぎ空間 ・ワーキングスペース ・思い出作り空間

①2F,8戸,木造

②2F,12戸,軽量鉄骨

③2F,6戸,木造

④2F,10戸,木造

⑤2F,4戸,木造

⑥2F,10戸,木造

⑦2F,8戸,木造

⑧2F,8戸,木造

⑨2F,20戸,鉄骨

⑩2F,8戸,木造

建物番号

提案・コンセプト

学生アパートを使いながら解体する

建物の解体をあえて時間をかけて行い、解体途中も暫定的に

利用しつつ、既存の住民らの交流の機会としても捉えて、コ ミュニティ醸成の場に活用していく。

郊外の中だけで経済を循環させる

これまで郊外は都心との間で、大きな経済圏で成り立って きた。これからの郊外は、郊外の中だけで経済を循環させ る「小さな経済」をつくっていく。

・吹き抜け空間 ・自然を感じる

学生アパート活用のプロセス

現在のまちの建築プランは建物を迅速に壊し、 新しい建物を短スパンで建造する。

そんな現状を、解体する時間を長くすることで まちの建物のサイクルを緩やかにし、その時代 の地域に合った建物の提案を実現していく。

建物の建築スパンを緩やかにすることで、その 土地に何を建てればいいのか、また空き室・空 き家ならではの活用方法を提示する。

「地域アクティビティを生む畑」

Phase3では、解体が完了し畑となり、新たな地域アクティビ ティの場となる。

近隣住民の高齢者を中心に、近隣小学生への指導・通りす がりの方との会話からまちにコミュニティをひらく。

「主婦と学生から学ぶ!料理教室」

Phase3では、集合住宅の内壁を解体する。

2部屋の空き家を合体させ、平日は2台のキッチンを使 用した料理教室をまちにひらく。近隣に小学校・大学が あることから、ママさん世代の主婦を対象とする。

休日は地域住民が利用するレストランを運営し、地域コ ミュニティを図る。

「高齢者に活力を与える小浴場露天風呂」

Phase3では、解体が進み一部が半屋外空間となる。

この集合住宅は、タイプB(建築面積大・戸面積小)のた め、設備が多く残っている。そこで普段の銭湯は大 浴場に多くの人が入浴するが、空き家によって残っ

た設備を活用し、「小浴場を並べた銭湯」をまちにひ らき、地域コミュニティを再生する。

解体中の小浴場は、仮囲い部の壁を一部取り、目線 は閉ざし風は流れる空間にする。学生は料金を無料 にすることで、学生の呼び込みを図り、訪れる高齢 者に活力を与える。

「高齢者に活力を与える小浴場露天風呂」

「主婦と学生から学ぶ!料理教室」

近隣に住む主婦が料理の先生

休日は地域に解放するレストラン

デイサービスや畑から 高齢者が訪れる

利用者としても運営としても使用する大学生の導線

空き家のキッチン2台で 平日は料理教室をひらく

「解体後の正の遺産」

建物1と2は解体が終わり、新しい建物が建っている。

この地域でなにが必要とされているか、ゆっくり解体するこ とで熟考し、導き出すことができる。

「小宅を偲ぶ畑と展望台」

既存の建物にあった螺旋階段をあえて残し、まちを眺める 展望台として活用する。

残りの土地は畑として利用し、建物5の食堂などで消費す る。廃材で舗道やベンチを作り、過去を思い返すことが できる空間を創出する。畑は住民から募り栽培を行う。

「多世代交流カフェ併設ワークスペース」

解体が進み一部が半屋外空間となる。

この学生アパートは複合施設とすることで多世代に渡

り利用を促し、本来学生のまちだった地域で学生の介入 しない繋がりを創出する。

手段として、サ高住の隣に広場を配置することでお年 寄りに興味を持っていただくこと、リモートワークが 増えた会社員にむけたワークスペースを配置するこ

と、既存のキッチンでカフェを営むなどを計画。

「地域の趣味趣向情報館」

空き室が建築面積の半分以下であるこの学生アパートで は集合住宅の内壁のみを解体する。

他の解体中の学生アパートと連携してイベントや教室を 行い地域のコミュニケーションツールの幅を広げる。

地域住民が主体となり趣味を共有することで新たな地域 の活性化に繋げる。また畑の野菜を消費する食堂を設け、 経済を循環させる。

「多世代交流カフェ併設ワークスペース」

クロマツイチカワ

ー地域に根差した高齢者住宅と商業施設設計ー

①「クロマツ住宅」

クロマツの減少という地域課題に取り組

みつつ、菅野エリアの特色を活かして活 力をもたらす高齢者住宅を設計する。

「SUGANO PARK」

東京外環自動車道の菅野エリアはクロマ ツの景観保全のため地下化されており、 高さ制限10mを考慮し、交通機能を持つ ショッピングモールをその上部に計画す る。

概要

「クロマツ住宅」

クロマツの減少という地域課題に取り組みつつ、 菅野エリアの特色を活かして活力をもたらすサー ビス付き高齢者住宅を設計する。

「SUGANO PARK」

東京外環自動車道の菅野エリアはクロマツの景観保全の ため地下化されており、高さ制限10mを考慮し、交通 機能を持つショッピングモールをその上部に計画する。

地域特性

私が住んでいる千葉県市川市菅野エリアは閑静な住宅街で、歴史あ る建築物や神社、学校が多くある。

また、昔は海に突き出した入江だったためにクロマツが多く植栽さ れ、それが現在に引き継がれ菅野エリア独特の景観を形作っている。

現地調査・配置計画

クロマツマップ

配置計画

現地調査にてクロマツの位置を把握

千葉県市川市菅野

種別:市街化区域

用途地域:第1種低層住居専用地域

容積率:100%

建蔽率:50%

高さ制限:10m

「クロマツ住宅」

提案・コンセプト

「クロマツを通して高齢者に活力を」

①小学生との交流②自然に触れる③クロマツイベントで地域交流

対象エリア付近の菅野小学校、国府台女子学院 小学校、日の出学園小学校の生徒が社会の授業 で歴史あるクロマツを観察しに来る。

そこでエネルギッシュな活力が生まれる。

心身の健康には自然のパワーは必須である。

昔から見慣れて愛着のあるクロマツを、見るという 目的で外に出て木に触れ、土に触れ、日光を浴びる。 自然のエネルギーから活力をもらう。

地域アクティビティであるクロマツの拠点地と して市川市主催でイベントを開催する。賑わい の中心となり、地域住民から活力をもらう。

ダイヤグラム

①敷地の形状に合わせたBOX②クロマツ用にくり抜く③小さなまちを乗せる④地域の景観に溶け込む

デザイン方針

1F デイサービス

クロマツの視点場

レクリエーションルーム in職員室

2・3F 高齢者向け集合住宅 施設利用者

ご近所さんと交流自然を感じる生活日々の交流が災害時の備えUD駐車場計画 クロマツの視点場を多くつくることで地域特性を活用 したコミュニティ形成が可能となる。

レクリエーションルームin職員室とすることで、視野 が届き安心・安全なデイサービス施設となる。職員が 全体を見渡せるよう500mmの舞台上となっている。

黄色部分のバルコニーでは2・3住人での交流、赤部 分のクロマツ交流スペースでは18住人の交流を図る。

バルコニーからはクロマツで緑を感じる。

デイサービス利用者、居住者を同じ入口にすることで普段の何 気ない会話から顔見知りとなり、それが災害時の備えとなる。

駐車場はメイン通りの反対側に配置し景観に考慮する。

車いす車両は入口から最も近い位置に配置する。

(赤→デイサービス利用者、青→居住者)

「SUGANO PARK」

コンセプト

「すがののまちあわせ」

①「待ち合わせ」

自動車道の上の新たな居場所

②「町合わせ」

交通機能の充実によりとなり町へのアクセス向上

③「待幸せ」

施設利用者交流で幸せをまつ

ダイヤグラム

①既存のペデストリアンデッキ

高さに揃える(GL 7m)

外環吹抜

②外環吹抜の上に公園を乗っける

③商業・交通機能を入れる

設計計画

●商業施設内に交通機能 1

都市マスタープランより 計画地は交通機能となる

都市マスタープランより

商業施設の1Fに交通機 能を入れ込む

●公園内の施設 5

菅野駅北口公園は都市公園の街区公園で官庁が管理し ている。よってこの事業は官庁・民間が関わってくる。

また「SUGANO PARK」の管理運営は官庁が行う。

● 7 レンタサイクル

案内情報コーナー

市川市が管理運営を行う

WC

案内情報コーナーの人が管理する

カフェ

2

●菅野駅既存のペデストリアン

デッキとつなげる

●公共トイレ 3

建物の端にして夜は外動線のみ通行可能

● 4

外環自動車道の吹き抜け部に空中公園機能

地域アクティビティである北口公園の緑の連続を つなぐため、ホール計画の場所にあった菅野駅北 口公園を外環の上(高さ7m)に移転する。

市川市が民間に委託して運営を行う

●地域交流を図る多目的ホール

菅野駅付近には他の駅周辺に比べて 多目的 ホールが少ない。また市川市は、吹奏楽部 が演奏できるようなホールが「市川市文化 会館」の1箇所しかない。音楽と交流は近 い関係にある と考えるため、地域の小・中 学生が音楽の発表で使用できる多目的ホー ルを計画する。

音楽ホール

多目的ホール

交通機能をホール棟まで持ってくることで新たな発信地として認識させる。

魅力ある菅野エリアの景観を 次の時代へと繋いでいく ために、クロマツを減少させずまちに溶け込ませる。

1F平面図

ホール棟ショッピング棟

主に地域の小・中・高校生が、吹奏楽の地区 予選や、合唱コンクールで使用する音楽ホール。

大型楽器を運ぶためトラックからのモノ導線、 観客のホワイエ、ホール、記念品ショップのヒ ト導線がスムーズになるよう設計した。

形成菅野駅の隣、外環自動車道の上に位置 する。この地域は高齢者が多いものの、駐車 場やタクシーが少ない為、1Fは交通機能をも つ。管理者導線と利用者導線で棟を分けるこ とで、視覚的にも導線的にも利用しやすくし た。

ホワイエは、地域の小学生の絵や作品を飾り、

ティの形成を図る。

展示ギャラリーの役割をもち、地域コミュニ ホール内はロールバックチェアを使用し、普 段は大空間として使用できる。

いたるところにクロマツを散りばめ、菅野エ リア独特の雰囲気を継承させる。

市川市の都市マスタープランより交通機能を 取り入れる。

2F平面図 SUGANO PARK

外環自動車道の上の新たな居場所である

「SUGANO PARK」は地域の子どもから高齢 者まで自由気ままに過ごせる空間だ。

芝生ではクロマツを鑑賞しながら座ったり 寝転がったり、各々が思い思いに過ごす。

カフェは地域の障害者が働くチャレンジ ショップで、福祉のまちづくりに取り組む。

ホール棟

レンタサイクルの拠点をつくり、モビリ ティの充実を図る。

ショッピング棟

京成菅野駅から既存のペデストリアンデッ キ+7mで繋がる。現在、駅周辺に商業施設 がかなり少なく不便なため、スーパーや飲食 店の充実で地域住民の生活の質があがる。

市川市の魅力を発信する案内所を設置し、 地域愛着を深めるきっかけとなる。

03 つなぐテラス

寺町や

武家町

文化

まちの分析を通して地域に寄り添

った施設の提案

04

修士論文

ーまちなか観光地における観光施設計画に関する研究ー

わが国では城下町や宿場町などの歴史 的資源を活用した観光まちづくりが進 められ、既存ストックの活用等のまち なか観光地の整備は広がりつつある。

一方、その都度発生した空き家等を活 用するため無秩序な観光施設整備にな るほか、市街地を観光地化するため地 域住民との共存が課題となる。

そこで本研究では、観光施設の適正な 施設配置を明らかにすることを目的と する。なお、現時点では面的整備を行 う観光施設の立地構成の特徴を把握し た。

日本大学理工学部学術講演会  提出

【背景】

わが国では歴史的資源を活用した観光まちづくりが進められてお

り、古民家をはじめとした既存ストックの活用が図られている。

その中、観光庁は2030年までに100地域の「面的展開地域(注1)」

を目指しており、まちなか観光地の整備は広がりつつある。

一方、無秩序な観光施設整備になるほか、市街地を観光地化する

ため地域住民との共存が課題となる。

【目的】

本研究では、観光施設の適正な施設配置を明らかにするため10事例 (注2)の観光施設の立地構成の特徴を把握することを目的とする。

【研究方法】

2020年観光庁発行の「歴史資源を活用した観光まちづくり成功事

例集」に掲載されている14事例のうち、面的整備を行う10事例 を対象に、各事例の地域の観光協会等が発行する観光マップと、

観光庁および各事例が公表する関連資料から把握した観光施設を 抽出し、地図上にプロット(注3)するとともに、各観光地の立地特性・

観光施設数を分析した。

(注1):面的展開地域について

【面的展開地域とは…】 官民が連携し、歴史的資源を

概要

中核に地域資源をエリア一体

で面的に活用する観光地

目標値

【2025年】 50地域 【2030年】100地域

(注2):研究対象10事例 (注3):研究方法イメージ

研究対象

兵庫県丹波篠山市

愛媛県大洲市

千葉県香取市佐原

福岡県大宰府市

長野県山ノ内町

兵庫県丹波篠山市福住 広島県竹原市

栃木県那珂川町

滋賀県大洲市

広島県尾道市

観光マップ

本事業の取組み

本研究対象

【結果および考察】

抽出した全10事例の観光施設の立地構成タイプを4つに分類(注3)し、観光施設の立地特性と施設特徴をまとめたものが表 1である。また、4タイプごとの特徴を次頁に述べる。

表1 各観光地の概要・立地特性・施設特徴

【今後の展開】

STEP①: 調査対象の選定

STEP②: 観光施設の配置や機能などの空間構成の把握・分析

STEP③: タイプごとの観光客・住民の行動特性や、施設運営の実態を把握

STEP④: タイプごとに整理し、比較・評価

STEP③では、各タイプごとの観光客・施設運営の実態を把握するため、 アンケート調査や聞き取り調査を行う予定である。

観光客・住民を対象に、計画配置の評価である「行動特性」と、観光地形成 や住民との共存の評価である「心理特性」についてヒアリングをする。

施設運営者を対象に、施設運営や地域連携の実態についてヒアリングをする。

STEP④では、STEP②・③での特徴を整理し、比較・評価を行うことで、観光 地における観光施設配置の適正な施設配置を導出したいと考えている。

立地構成タイプごとの特徴

(1)碁盤目状

兵庫県丹波篠山市愛媛県大洲市

(2)幹状

千葉県香取市佐原

福岡県大宰府市

どちらも宿泊施設と商業施設が多 く、これらを主として碁盤目状に 構成されている。いずれも商家が 建ち並ぶ城下町で、商家や邸宅を 観光施設に活用している。これら は分散型のホテル形態をとってお り、いずれも碁盤目状に点在して いることから、古い町並みを活か し回遊性の向上が見込まれる立地 構成といえる。

どちらも商業施設数が50施設以上、 かつ全体施設数が80施設以上と顕 著に多いことがわかる。

またその多くが、河川沿いや参道沿 いに集中する中、分岐した街路沿い の邸宅を活用した宿泊施設が本事業 によって整備される等、幹状に構成 されているのが特徴である。これら は歴史軸である主街道からまち奥に 人を誘引し、線から面に広がった立 地構成といえる。

(3)線状

長野県山ノ内町兵庫県丹波篠山市福住広島県竹原市栃木県那珂川町

共通して宿泊施設や商業施設が多く、1本または複数の沿道に形成されている。これら4地域は、順に温泉地、宿場町、製塩地、温泉地といった歴史的背景を 有し、かつての古民家や蔵を観光施設として活用が図られている。本事業においても、兵庫県丹波篠山市福住では古民家3棟を分散型ホテルに改修したり、広 島県竹原市では邸宅の納屋や作業場、牛小屋を宿泊施設の客室に整備し、沿道の観光地化に貢献する立地構成といえる。

(4)帯状

滋賀県大洲市広島県尾道市

[注釈]

図の上が北向きを示す

宗教施設や文化施設、商業施設等を 中心に、いずれも水域と山地に挟ま れた場所ゆえに、それらに沿って帯 状に施設が構成されている。どちら も市街化区域が含まれており、住居 系の用途地域がある中、本事業によっ て主に宿泊施設が整備されており、 より地域住民への配慮が求められる 立地構成といえる。

プロジェクト・学内活動 個人活動

都市型集合住宅設計プロジェクト

学生アパート再生プロジェクト

コーポラティブハウス視察

オープンキャンパス

その他コンペ

プロジェクト・研究室活動

都市型集合住宅設計

建築設計…HYGアーキテクツ

落合研究室

不動産 …創造系不動産コンサル

東京都目黒区平町を対象に、まちに開かれた集合 住宅を設計するプロジェクトです。

共用の外部空間にはコミュニティ創出の場を設け、

専有部には入居者の個性が滲み出るような仕掛け をつくり、これからの都市型集合住宅のあり方に

ついて考えています。現在、集合住宅の建築にお けるコンセプトや設計の方法を学んでいます。

都市型集合住宅研究会

コーポラティブハウス視察

研究室の落合准教授が設計した コーポラティブハウスを施工中お よび竣工後に視察しました。

学生アパート再生

建築設計…落合研究室

不動産 …JPMC

大学移転に伴い、郊外の学生アパートで空き家が 増加しています。そこで、日野にある学生アパー トの再生に向けた視察調査や検討を行っています。

今後、実際に設計を進めていく予定です。設計に 向けた調査や情報収集の方法を学んでいます。

施主ミーティング

集合住宅視察

外観はブロックが積み重ねたよう なデザインで、4戸それぞれに異 なるコンセプトと特徴がありま す。共用の外部空間には「交流の 場」が設けられています。

施工中の視察

オープンキャンパス   学生リーダー & 司会

大学では毎年、高校生を対象としたオープンキャンパスを開催しており、

私は学部3年、4年次に学科の代表としてプレゼンターに選出されました。

また大学院1年次では学科のリーダーとして、展示資料や作品の整理、

会場セッティングの全体統轄、発表の司会進行を担当しました。

その際、高校生にまちづくり工学科の魅力が伝わるよう、自分の設計課 題における工夫点や学んだこと、キャンパスライフについて、個々のニー

ズに合わせ寄り添った丁寧な説明をするよう心掛けました。

その結果、「まちづくり工学科楽しそう!」「オーケストラの指揮者みた い!」といった反応をもらい、まちづくりに興味を持ってくれる高校生 が増えることが、私の大きな励みとなっています。

個人活動 「カッティングシートコンペ」~文化交流デザイン~

開港から150年以上の歴史をもつ横浜。これまで様々な国々との多文化交流によってたくさんの個性が生まれ、それらが今の横浜の魅力になっている。 こうした歴史を象徴する「象の鼻パーク」だが、現状では本コンペの対象建物である「象の鼻テラス」によって海の眺望が遮られている他、内部の様子が 見えないため園内に足を進める者も少ない。

そこで、背景に見える横浜の海を映し出すように「波」を描くとともに、これまで交流のあった国々を「動物」に置き換えて、その動物たちが持つ個性に よって横浜の魅力を発信するとともに、訪れた人々がさらなる交流が図れるようにデザインした。

山下臨港線プロムナードから望む。横浜の穏やかな海の中で、荒れる 波しぶき。よく見ると動物たちの存在に気がつく。何気ない風景の中 にも変化をつけることで、道行く人々を誘引する。

ガラス面に近づくと、多種多様な動物たちに目がいく。それぞれにはQRコー ドがついており、各動物から連想される横浜の歴史・名所のHPやマップ 等の情報が得られ、来訪者同士の交流やその後の回遊行動を促す。

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